近頃の自然史博物館

2005年1月2月3月4月5月6月

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2005年6月

2005/6/30
 友の会「北海道厚岸」合宿も締切まで、あと1週間。定員50名のところ、まだ申込は34名。最低実施人数は40名。このままでは、中止になってしまう! 申し込もうかなと思っている方、早く決断を〜。
 決断を迫るべく、プログラム案を公開。ねー、楽しそうでしょ? せっかくの北海道なので、早めに行って、途中で合宿に参加。その後も北海道を楽しんで帰ってくるのがお勧めです。なお合宿プログラムには、まだ多少の変更はあり得るので、その点をお忘れなく。

◎19日
【前オプション】
 午前中 恋問海岸(釧路市):砂浜と小さな砂丘。砂丘にはハマナスなどの海浜植物があり、砂浜には北海道らしい貝殻が落ちています。
 昼頃 釧路湿原(釧路市):湿原西側の展望台に行きます。広い釧路湿原が見渡せる(はず、霧がなければ…)。林を抜けて降りていくと、湿原っぽい場所に出て、谷地坊主がたくさんいます。下見ではシマリスを間近に見た。
【合宿開始】
 昼過ぎ 釧路湿原(釧路市):時間がないので、展望するだけになりそう。
 夕方〜夜 愛冠(厚岸町):宿舎到着。周辺散策。ライトトラップ+ナイトハイク。

◎20日
 早朝 愛冠岬(厚岸町):早朝バードウォッチング。周辺にはリスやシカも多い。
 午前中 場所未定(厚岸町):磯と浜で海岸生物を観察。
 昼頃 あやめヶ原(厚岸町):ダケカンバ林を抜けた先に海岸草原が広がります。霧がなければ断崖だらけの海岸地形や大黒島などが見られます。
 午後 チカラコタン(厚岸町):厚岸湖の南岸です。下見ではオジロワシが飛びました。
 夕方〜夜 愛冠(厚岸町):宿舎周辺散策。ライトトラップ+ナイトハイク。

◎21日
 早朝 愛冠岬(厚岸町):早朝バードウォッチング。
 朝〜午後 別寒辺牛湿原(厚岸町):2カ所くらいでじっくり観察。タンチョウやオジロワシがいる湿原。ヒグマも出ることがあるらしい…。
【合宿終了】

◎22日
【後オプション】
 朝〜午後 霧多布湿原(浜中町):湿原での観察以外に、岬の方の観察も入れる予定。アザラシが見られるか? なお、後オプションは現地ガイドによるツアーです。ガイドのポリシーを尊重して、昆虫・植物などの採集はできません。


2005/6/29
 あいかわらず旅行会社の仕事は続く。しらんことばかりなんやからやけど、失敗が多い。
 ・JALは早くから団体旅行割引航空券が押さえられたんやけど、ANAは1ヶ月前にならないと押さえられるかがわからないと言われる。その時点でダメって言われても困るし、言われる公算が強いとか…。あわてて、できるだけJALをお勧めして、仕方がない場合は個人で早割を押さえてもらう。
 ・後のオプション参加者向けの団体旅行割引航空券を押さえておくのを忘れてた…。あわてて、押さえてもらう。でも十分な数が押さえられるか際どい…。
 ・12歳以下は、団体旅行割引航空券よりも通常の小人航空券の方が安い。で、団体旅行割引航空券の一部を回せばいいと思ってたら、違うものらしい…。あわてて、小学生のチケットを予約してもらう。

 毎日のようにあわてる事態が。旅行会社に就職するのは断念しよう…。

2005/6/23
 今日は一日、友の会合宿の準備・調整をしてた感じ。旅行会社にいろいろ問い合わせ。バスの手配に、団体航空券の手配に、オプションツアーの設定などなど、相談が必要な部分がまだまだ多い。その後は、申込者の調整。希望する団体航空券を確認したり、オプションツアーをお薦めしたり。学芸員というより、旅行会社社員って感じの仕事か…。準備は大変やけど、やはり北海道合宿は楽しそう。

 そうそう、初日の昼食は持参ですが、JR釧路駅前にある和商市場の勝手丼がおすすめ。ご飯の上にお好きな海産物を盛りつけられます。1000円もあれば、けっこう豪華な海鮮丼ができあがり! お持ち帰りもできます。

2005/6/22
 北海道から帰ってきた。前後で遊んできたけど、メインは8月の友の会合宿の下見。なかなか楽しい合宿になりそう。でも、見たい場所が多すぎて、2泊3日で足りない…。プログラムを組むのが大変。ともかく、楽しい北海道合宿にぜひ申し込んでください〜。今日現在の申込者数は23名。定員の半分弱。最低実施人数にも17名足りない…。

2005/6/9
 飼ってたアイガモが死んでしまった。頭がなくなっていた。野外ゲージに移して、まだ2週間ほどなのに…。とくに何者かが侵入した痕跡はないけど、そのことから考えると、犯人はイタチだと思う。アイガモが逃げないようにとは思ったけど、イタチが入らないようにとは思ってなかった…。
 本来は食べるためにもらってきたアイガモ。頭はなくなったけど、せめてもの供養に食べてみようかな。

2005年5月

2005/5/13
 午前中、電話がかかってきた。申し込んだ行事の返信が来ないという。宛名が間違ってたのかな?と思いつつ、やり取り。すると、また同じような電話がかかってきた。さらにもう一件。どうやら、返信のハガキがまるで届いていないらしい。まとめて印刷してまとめて出すので、3つ届いていないなら、他にも届いていない可能性が高い!
 ハガキを印刷したのは、5月6日で、雨の中ポストに入れに行ったのまでは覚えている。でも、ポストに入れたかは覚えていない。郵便局の失敗かな??
 などと原因究明は後回し。なんせ明日の行事の返信ハガキ! 急いで電話してまわった。昼間に電話しても留守の家も多いけど、FAXや留守電を駆使してなんとか大部分の家には連絡がとれた〜。少なくとも当選者にはすべて連絡できたから、いいことにしよう。
 とにかく、申し込んだけど、返信が来なかったみなさま、ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。どっちみち落選なら、連絡もらってもどっちでもいいかもしれんけど、当選者に電話したら落選したと思ってもう予定を入れてしまいましたという家もありました。ほんとに済みませんでした。
 で、改めて原因究明を。少なくとも机周りには出し忘れのハガキはないんだが…。


2005/5/10
 生きたマムシを持ってきてくださった。いつもありがとうございます〜。大きめのケースに入っていたので、標本ビンに移すことにした。ビンを持ってきたら、入れ物の蓋を開けてマムシをのぞいている。逃げたらやばい! と思って急いで近づいて、小さな網で頭を押さえて、首根っこを持とうとしたら、マムシがあばれて容器から出そうになった。ちょっとあせってたら、持ってきた方が簡単につかんでビンに入れてくださった。さすがベテラン。でも、良い子は真似しない方がよさそう。

2005/5/3
 4月は花の季節と思って、ミュージアムショップの本屋では花の本フェアをしていましたが、ゴールデンウィークに入って、どうも様子が違う。子ども連れが多くなり、花の本はあんまり売れない〜。
 というわけで、急遽フェアを入れ替えました。子どもターゲットなら、恐竜か昆虫。季節から言って昆虫だ! と、昆虫フェア。昆虫の本を色々並べました。本は並べ方一つで売れ方がぜんぜん違います。明日以降の売れ行きが楽しみです。

2005年4月

2005/4/22
 パネルの設置は昨日の内に完了。今日はラベルを仕上げて、並べる。これが以外と時間がかかった。とはいえ、午後から始めて、午後5時半に終了。今回は強力のな助っ人がいたせいもあって、楽勝でした〜。Nさん、ありがとう〜。
 さて、他のコーナーはというと、化石は完了。石ががんばってるところ。昆虫はかなり出来上がってきたけど、夜までかかりそう。

 さて、並べた頭骨を数えてみました。全部で、169点(頭骨のみ)。並べた目は、岩狸目(4点)、長鼻目(3点)、奇蹄目(4点)、偶蹄目(ラクダ1点、キリン2点、カバ2点ほか多数)、食肉目(たくさん)、齧歯目(18点)、霊長目(たくさん)、翼手目(2点)、貧歯目(4点)、有袋目(たくさん)ってところ。陸産のメジャーな目はたいていカバーしている。けど、なぜか食虫目がない…。とはいえ、哺乳類の多様性を頭骨から見るには充分な規模と思います。ぜひ一度見に来てください。


2005/4/21
 ゾウとハイラックスを並べて、標本並べは一段落。今日もまたゾウが予定スペースに入るかハラハラしましたが、なんとか詰め込みました。ゾウも、ウマも、レイヨウも、シカも、アシカも、みーんなギュウギュウ詰め。迫力はあるから、まあいいか。
 パネルの準備もできて、あとは設置するだけ。展示用のラベルも一応打ちだしたので、あとは貼って切って並べるだけ。のはずが、ここで重大問題が発生。なんと宝塚から付いてきたラベルに間違いがある…。あわてて、訂正。そもそもラベルがなくって、種名がわからず、サルの一種なんてのもたくさんあります。これは、これから調べて行くところなので、ご容赦を。もし、正しい種名がわかれば、教えてもらえると有り難いです。詳しい方、よろしくお願いします。
 そして詳しくない方、心配しなくても大丈夫。大部分の種名はわかってるし、わからなくてもいろんな骨を見ているだけで、充分楽しいです。
 さて、他のコーナーはというと、さすがに昆虫が急ピッチで作業を進めています。石や化石もそろいつつあるし。なんとか土曜日にはオープンできそうな予感があります。

2005/4/20
 骨を収蔵庫から運び出してきて、昨日決めた場所に並べていきました。大量のアシカやシカのおかげで、全部並ぶかハラハラしましたが、一応予定通りの場所に、大部分並べ終えました。あとは、ゾウとハイラックスを並べるだけ。骨がいっぱい並んでいる様子はなかなかの迫力です。手伝ってくれたNさん、Yさんありがとう〜。
 さて、他のコーナーはというと、タコがケースに入っている以外は、昆虫と石が少し来てるだけ、一歩リード!

2005/4/19
 ふと気が付くと、今週の土曜日から特別陳列が始まります。宝塚ファミリーランドでもらってきた骨を並べなくてはなりません。というわけで、あわてて並べ方の検討に入りました。
 すでにリストはほぼ完成してるので、それを睨みながら、どのくらいの大きさを加味しつつ、並べる場所を決定。並べるのは大部分哺乳類の頭骨なんですが、なんせ、大はゾウから、小はネズミまで。大きさが様々なので、けっこうややこしい。とりあえず、だいたいの場所を決めて、あとは微調整。まあ、所詮は200点足らずなので、どうにかなるでしょう。
 というわけで、次は骨を収蔵庫から運んできて、実際に並べる。同時進行でラベルとパネルの作成。まあ、2日くらいでなんとかなるでしょう。
 特別展示室の他のコーナーを見たところ、まだドイツ箱に入った昆虫が少しある程度。

2005/4/17
 ワークショップ2日目。今日も一日3回、子どもを引き連れて、羽根拾い。最初の2回は定員割れだったのに、最後は定員を大幅に超える人数が参加しました。朝からいい天気だったのに、出足が悪かったのはどうしてでしょう〜?
 今日も、ハネハネ博士の扮装で、一日ウロウロ。子どもに親しまれるのはいいけれど、親しまれ過ぎるのか、どっちかと言えばいじめられた気がする。ほかの学芸員が担当したワークショップの時は、学芸員はいじめられなかったらしい。それどころか話しかけるのも躊躇う子どもがけっこういたとか。いきなり浣腸されたりしてるのは何故?
 でもまあ、行事的にはうまくいった気がする。一番心配してたのは羽根が参加者全員に行き渡るくらい拾えるかだった。が、結果は、ほとんどの子が毎回ビニール袋いっぱいに羽根を拾ってた。拾った鳥の羽根は、ドバトとキジバトが圧倒的に多く、次にカラス、そしてヒヨドリとツグミ。珍しいところでは、オオタカ(とおぼしきタカの羽根)とオオルリ。大勢で探すと、予想以上にハトが喰われた跡があったのも収穫。喰われた跡の分布図などは、Nature Studyにて報告の予定です。

2005/4/16
 ワークショップ1日目。一日3回、各20人ほどの子どもを引き連れて、羽根拾い。羽根は一人2枚とか制限してたけど、結局、そんな制限をするまでもなく、みんな両手に何本も羽根を拾って帰ってきました。羽根拾いも地図作りも土産作りも順調で、無事に初日を終了。一日、ほとんどずーっと子どもとしゃべってた気がします。
 ハネハネはかせという設定なので、ハネハネ博士と書いたたすきを付け、頭には博士帽。そんな恰好で植物園をウロウロ。仕事と思わなければ、かなり恥ずかしいぞ…。

2005/4/15
 明日のワークショップの準備をしました。ワークショップのテーマは、「めざせ! ハネハネはかせ」。植物園に行って、鳥の羽根を拾ってきて、名前を調べて、地図に貼ったり、お土産用の鳥の羽根をはったカードを作ります。
 ワークショップは学芸員と相方のスタッフが一緒になって企画・準備・実施と進めていきます。相方はすでに、地図とかいろいろ作ってくれていて、今日は直前下見と、最終打ち合わせと、説明用の鳥の皮準備(つまり皮むき)です。
 すでに4月1日に植物園を見て回り、どの辺りに行くかを決めてありました。しかし、直前下見は必要です。4月1日に羽根がたくさん落ちてる〜、と思って設定した場所に鳥の羽根がない…。だいたい常緑樹の落葉シーズンに突入していて、地面が落ち葉に覆われてしまって、羽根が見つけにくい…。4月1日時点にはなかったのに〜。あわてて見て回って、別の場所を設定し直し。明日は大丈夫かな?

2005/4/7
 館長が引っ越ししてました。といっても、館長室に荷物を移すだけです。すぐそばに座っていたので、ちょっと声をかければ館長の了解が得られて、とても便利だったのに! 館長室に行ってしまうと、いちいち話をしに行くのは面倒〜。
 でも、部屋が広くなるというのは、大きなメリット! この隙に、空いた空間をいかに占拠しようかと、密かに計画しているところです。まあ、後釜が来たらまた場所を明け渡さないといけないのですが…。

2005/4/4
 ミュージアムショップの本のフェアを入れ替えました。島になった机に、テーマを決めて本を並べて、フェアと称しています。本が多くなり過ぎて、棚だけには入らなくって、フェアと称して場所を確保しているわけです。
 2月は、地学本フェアをしていました。3月に入ったら講演会に合わせて土壌動物フェアに変えるつもりが、うっかり忘れていました。で、4月になったので花の本フェアです。思ったより花関係の本が少ないのですが、まあそれなりに華やかな感じです。花フェアはゴールデンウィーク頃まで。ぜひお立ち寄り下さい。
 5月になったら、昆虫+カエル本フェアなんてのはどうでしょう?

2005/4/1
 4月1日といえば、人事異動の日。大阪市では、課長級以上のお偉いさん等の人事異動があります。で、おかげさまで、博物館に館長ができました!
 昨年11月に前館長が死去して以来、4ヶ月ほど館長不在でした。日常的には館長いてもいなくてもどうでもいいのですが、ときどきいてもらった方がよかったりします。たとえば、博物館宛の文書を出してもらうとき。博物館館長宛で…、あっ、館長いないんだっけ? じゃあ誰宛?? と余計な悩みが生じます。それが解消されるので、ありがたいことです。

2005年3月

2005/3/27
 ミミズやダンゴムシなど土壌動物の写真家である皆越ようせいさんの講演会がありました(スライドショウって書いてあったが…)。土壌動物学会との共催行事で、皆越さんの前座には、渡辺弘之京大名誉教授の講演付き。京大名誉教授が前座ってところがちょっと笑えます。気にせず引き受けてくれた渡辺さんはいい人です。
 講堂で講演会があると、必ずといっていいくらいミュージアムショップが出店を出して、講演者の本を売ります。今日も渡辺さんと皆越さんの本を並べてました。予定通り、けっこう売れました。みなさんサインが欲しいようです。気軽にサインしてくださった皆越さん、ありがとうございました〜。
 話の内容は二人ともミミズだったようで、その他のも含めてミミズの本がよく売れました。一方、ダンゴムシの本はあまり売れませんでした。今聞いた内容の本が欲しくなるようです。ダンゴムシの話もしてくれるよう頼めばよかった…。


2005/3/20
 1月末に「近畿地方植物誌」という本を出版しました。元京都大学の村田源大先生が、50年にわたって近畿植物同好会と兵庫植物同好会の会報に連載したものをまとめた本です。タイトルは嘘ではなく、近畿の植物を語る上で一番重要な内容なんだそうです。
 とはいえ、植物にはまるで門外漢なので、その価値はいまひとつわからない。あんまり分布図とかもないし、見てても楽しくない。ところがこの本がよく売れています。ハードカバーで(なんせ村田源大先生の労作なので)税込みで3400円もするのに! 1000冊刷って、著者寄贈分とかもあるけど、今日時点で残っているのは、420冊ほど。2ヶ月を待たずして半分以上はけた勘定。在庫をかかえなくて済んで、ちょっと安心したところです。
 まあ買っているのは、やはり植物屋さんたち。植物分類学会大会では50冊、近畿植物同好会総会では100冊ほど売れたらしい。つぎは、生態学会大会で売ります。生態学会大会にお越しのおりは、ぜひお買い求め下さい。早く買わないとなくなるよ〜。なくなったらまず増刷しないよ〜。

2005/3/9
 午後4時からの行事を手伝いました。教師向けのコンピュータ利用に関する研修。要は、当館のサイトを色々と紹介するだけですが…。申込者はもっといたのですが、結局参加者は2名だけと寂しい行事に。講師役にその手伝いにギャラリーにと、参加者よりもその他の方がたくさんいました。
 おかげでなぜか改めて当館のサイトを見直すことになりました。リンク先が間違っていたり、古いページが出てきたり、手直しが必要な部分がたくさん見つかってしまいました。行事中に見つかるので、ちょっと恥ずかしい〜。

2005/3/8
 海遊館の特別展に出演していたフンボルトペンギンとハワイガンの全身骨格が帰ってきました。ペンギンテーマの特別展への友情出演といったとこで、2ヶ月半ほどの貸出です。出演中に海遊館に行けば、ただで入れてもらえると聞いていたので、ぜひ行こうと思っていたのに、時間がとれずに断念しました。それがちょっと残念。
 一応、展示風景の画像はいただきました。こちらの特別展よりもはるかにきれいな造作の中に、格好良く展示してもらっていました。

2005/3/5-6
 淡路島の津名ハイツというところで、自然史系博物館の友の会運営関係者が集まっての会議がありました。近畿では、近場から大阪*2、岸和田、貝塚、伊丹、橿原、和歌山、甲賀。近畿圏外からは、倉敷、福井、はては神奈川からも。
 午後から始まって、深夜の部を含めて、ほとんど24時間の会議でした。いろんな友の会の話を聞くことができて、想像以上に盛り上がりました。場所は違っていても同じような問題を抱えていたり、同時に方向性の違いもあったりで、どの話題提供も興味深いものでした。たとえば、多くの友の会が抱えている悩み。
 ・友の会運営のコアになる人材の確保
 ・博物館側とのスタンスのとり方
 ・財政面の安定(すなわち会員数の確保である場合が多い)
二つ目以外は、友の会に限らず、どこの団体でもありそうですが…。
 この会合、友の会プレサミットと銘打って開かれました。プレっとことは、本番のサミットも開く予定です。プレサミットは友の会運営者側だけの集まりでしたが、サミット本番は友の会の一般会員、さらに一般市民を巻き込んでのものになる予定。8月半ばに予定しているので、ぜひ来てね〜。

2005年2月

2005/2/22
 今日、総合案内員さんから聞いた話。お客さんがやってきて、長居公園でアライグマを見たという。植物園の外にいて、中に入っていったとか。アライグマって凶暴なんでしょう? 増えすぎたネコを食べて退治してくれたらいいのに〜、と言って去っていったらしい。アライグマがネコを食べるかどうかはおいといて、直接話を伺いたかった〜。
 しかし、それを教えてくれた総合案内員さんの話にさらにびっくり。タヌキがいる話はちょくちょく聞くけど、アライグマの話を聞いたのは初めて、だとか。タヌキはちょくちょく目撃されてるんだ…。
 これは、ちょっとタヌキのため糞や、アライグマの足跡を探した方がよさそうな。


2005/2/20
 博物館では、地球科学講演会が開かれました。行事に行ってて何にもしらないのですが、大盛況だったようです。講堂前に地学関係の本屋も出たのですが、たくさん売れました〜。でも、おかげで友の会会員は博物館の方に流れ、友の会の月例ハイクの参加者は少なめでした。まあ、とっても寒かったというのもあるけど…。

2005/2/8
 調査に行くつもりが、なぜか雨。病み上がりなので無理せずに博物館でコンピュータに向かっていました。すると、なんか鳥が持ち込まれたとの呼び出しが。行ってみると、生きたヒヨドリがいました。長居公園の南西の端の方で保護したそうです。死んだ鳥は喜んで引き取るけど、生きた鳥は引き取らないのが基本方針。で、そう言おうと思いきや、あれよあれよと言う間に、持ってきた人は、「じゃ、よろしく〜」と言って去ってしまいました。
 残されたのヒヨドリは、一見してただのヒヨドリではありません。第一、びしょぬれで、手に載せても全然動かない。なにより特徴的な事に尾羽がありません。それどころか上尾筒や下尾筒もない。尾が全くない! さらに背の羽根がかなり抜けていて、けっこう地肌が見えています。何かに襲われて、尾が抜けたけど何とか逃げたんでしょうか。持ってきた方によれば、ネコに狙われているところを拾ったというので、ネコに一度襲われたのかもしれません。
 幸いなことに、とくに外傷はなく、翼は骨折してなさそうで、風切羽はほぼそろっています。とりあえず乾かそうということで、タオルにくるんで、箱に入れてストーブの前に置いておきました。3時間ほどしたら、箱の中でゴソゴソ動く音がしはじめました。出してみると、羽根は乾いて、けっこう元気そう。雨も止んでいたので、そのまま外に放すと飛んでいきました。尾がないので、飛び方がちょっと不格好ですが、なんとかなるでしょう。
 というわけで、ヒヨドリは一応無事に野生復帰。死んでも尾のないヒヨドリの剥製はちょっと…、と思ってたので、よかったよかった。

2005/2/2
 ミュージアムショップの本屋では、友の会総会の招待講演に合わせて、鳥の本フェアをやっていました。総会も終わったので、今日はフェアの入れ替え。だいたい本が多すぎて、フェアと称して平台に本を出さないと、本棚には並びきらないのです。
 次のフェアは、2月20日の地球科学講演会に向けて、地学本フェア! 講演会のテーマは地震らしいけど、恐竜本も岩石・鉱物の図鑑も地学関係は全部フェアに並べました。おかげで、なんとか鳥の本が本棚に収まった…。

2005年1月

2005/1/30
 今日は友の会総会。今年の役どころは、本屋の出店と、招待講演会の講師接待・進行の2本立てです。
 朝一番で、本屋の出店のセッティングを手伝って(他にスタッフが二人いるので今年はちょっと楽)、講師の昼食を手配。しばらく本屋に座っていたが、昼前になると、講師の到着をやきもきしながら待ちはじめます。講師到着の後は、会場を案内したり、昼飯を喰わせたり、コンピュータのセッティングをしたり。で、講演会開始。友の会副会長が大学院時代に講師と同級生と判明し(もっと早く言え〜、ってゆうか言われるまで、こっちも気付きませんでした)、副会長に講師紹介を押しつけました。1時間の講演と15分の質疑応答という予定だったのが、本当に1時間で講演が終わってしまい、(てっきり延びると思っていたので)慌てて15分間の時間つなぎの算段(結局、自分でするつもりだった講師紹介の内容をこっちに持ってきた感じ)。講演終了後の休憩時間は、講師先生著作本のサイン会状態になりました(丁寧なサインを書いてくださり、ありがとうございます〜)。講師はすぐに帰られたので、それを見送ってからは、本屋に座って一息。
 そんなこんなでバタバタした一日でした。でも、本がたくさん売れてよかったよかった。講師の中村浩志さんの本は全部売り切れたし。ワースト本の多くも売れました。ただし、やはりチンパンジー本は売れませんでした。困った困った。


2005/1/28
 今日はカマイルカの解体をしました。午前中は測定したり、骨を埋めたり、肉を捨てたりする穴掘り。といっても他の用事があったので、少し見ただけで何もしてない。
 午後から、7人ほど集まって、解体開始。といっても、いろいろと珍しいので、いろんな場所をしげしげと眺めたり、写真を撮ったりしながらなので、なかなか進まない。解体の陣頭指揮はT学芸員なので、こちらは尾鰭をはずしたり、少し手伝っただけ。
 午後1時からはじめて、片付けも終わったのは午後5時頃。室内でやったら臭そうなので、屋外で解体しました。比較的暖かな一日やったけど、夕方になるとかなり寒かった。確かに臭いは気にならんかったけど…。

2005/1/26
 今度の日曜は友の会総会が、博物館の講堂を中心に大々的に開催されます。ミュージアムショップの本屋の若旦那的には、この総会の時は出店で売りまくらなくてはならない、年に一度の大イベントです。というのも、破れたり汚れたりした傷物をたたき売ったり、何年も棚に居座っている本を対面販売で無理矢理売りつけるチャンスだからです。
 で、今年の出店計画を立てました。今回は、全面的に割り引きセール!
●傷物:50%OFF! →交渉次第でさらに値引き!
売れない本ワースト20(3年以上棚に居座っている本です):20%OFF! →利益度外視で処分だ!
2004年売上ベスト10:10%OFF →これはサービス
●中村浩志さんの著作「カケスの森」「蘇れ、ブッポウソウ」:10%OFF
  →友の会総会で講演してくださいますので、これもサービス。うまく頼めば、サインがもらえるかも!
●村田源著「近畿地方植物誌」:3000円(税込み) 約12%OFF
  →大阪自然史センターで出版する本で、これが初売りになります。初回特別価格でご奉仕、ってかんじ。

 そんなわけで、いろんな本がおやすく手に入りますので、ぜひ買いに来てください。

 2004年売上ベスト10。かっこ内は売上冊数。
1位:「めちゃめちゃかわいいハムスターシール」ポプラ社(76冊)
2位:「昆虫カード」福音館書店(62冊)
3位:「虫のおりがみ」誠文堂新光社(57冊)
4位:「バードコールであそぼう 家のまわりで見られる鳥50種」岩崎書店(49冊)
5位:「恐竜のおりがみ1」誠文堂新光社(48冊)
6位:「恐竜たんけん図鑑」岩崎書店(36冊)
6位:「ちょうかっこいいカブトムシクワガタムシシール」ポプラ社(36冊)
8位:「たくさんのふしぎ 2003年8月号 ウミウシ」福音館書店(35冊)
9位:「恐竜のおりがみ2」誠文堂新光社(34冊)
10位:「探して楽しむ ドングリと松ぼっくり」山と渓谷社(33冊)
 上位5つは、順番は入れ替わっているものの、2003年でもベスト10入りしていたタイトル。

 2001-2004年売上ワースト20(というか3年以上棚に並んでいる本を古い順に)。かっこ内は最初の仕入日
1位:「自然史の窓 ひとかけらの化石に宇宙をみる」岩波書店(2001.4.27)
1位:「日本動物大百科2.哺乳類 II」平凡社(2001.4.27)
3位:「新魚大図鑑」つりサンデー(2001.6.6)
3位:「人里の自然」保育社(2001.6.6)
5位:「レッドデータひょうごの野生動物」神戸新聞総合出版センター(2001.7.19)
5位:「日本の帰化生物」保育社(2001.7.19)
7位:「ナナフシのすべて」トンボ出版(2001.7.27)
7位:「つながりあういきもの マツヨイグサとはなたち」福音館書店(2001.7.27)
7位:「めだか」福音館書店(2001.7.27)
10位:「自然を守るとはどういうことか」農文協(2001.8.24)
11位:「田んぼの学校 あそび編」農文協(2001.9.14)
12位:「チンパンジーから見た世界」東京大学出版会(2001.9.27)
13位:「チンパンジーの心」岩波書店(2001.9.29)
13位:「チンパンジーはちんぱんじん アイとアフリカのなかまたち」岩波書店(2001.9.29)
15位:「おかあさんになったアイ」講談社(2001.10.4)
15位:「脳型コンピューターとチンパンジー学」ジャストシステム(2001.10.4)
17位:「みつばちの本」岳陽舎(2001.11.1)
18位:「樹皮を編む」農文協(2001.12.12)
18位:「草を編む」農文協(2001.12.12)
20位:「ザリガニのかいかたそだてかた」岩崎書店(2002.1.25)
 ワーストは基準のとり方で少し違うけど、当然ながら、毎年似たような顔ぶれが並ぶ。最後まで売れずに残っていくのは、サル本かな…。

2005/1/25
 今日は博物館の親睦旅行で淡路島に行きました。博物館で留守番の若干名を残して、ほとんどの職員がバスに乗って淡路島へ。ちなみに、この費用は全額、給料の一部を積み立てたお金でまかなっています。近頃、大阪市は余計な事に無駄なお金を使っている事が問題になっているので、念のため。さらにちなみに、全員休暇をとっての旅行です。あたりまえですが、これまた念のため。
 楽しいかと言われるとそうでもないのですが、こんな事でもないと行くことのない場所に行く機会にはなります。みずから望んで、渦潮を見に船に乗ろうとは思わない〜。でも、船からけっこう鳥が見れたので、収穫はあったかも。鳥についてはこちら。あとは、一日バスに乗ってただけ。淡路島は確かにタマネギ畑が多かった。

2005/1/23
 昨年の終わりから、博物館では月に2〜3日、子どもを対象にしたワークショップを実施しています。で、昨日と今日が1月のワークショップの日です。一日に3回ずつ、各20名の子どもが対象なので、合わせて120名を相手することになります。今月のテーマは、恐竜ブックを作る、だそうで、説明を聞いた後、展示室に行ってお気に入りの恐竜の絵を描いて、帰ってきて、スクラップブックみたいに貼っています。
 今月は、担当でもなんでもないのだけど、4月に担当が回ってきます。初めてなので、どんな具合なのか何度も見に行ってみるのですが、なかなか大変そう…。
 まずただ展示室で絵を描いて貼るだけの企画なのに好評らしく、いつも定員いっぱいいっぱい。1回のワークショップは1時間半なのだけど、1時間半で作業が終わらない事がある。というより、大部分の子どもは1時間半経っても終わってな。(これはプログラムが盛りだくさん過ぎると言うより、みんなこだわりを持って熱心に恐竜ブックを作っているかららしい)。で、次の回が始まってもまだやってる。それはいいけど、最後の回の場合、閉館時間が過ぎてもまだやってる…。どうも担当者は、休憩どころか昼食とも無縁の一日になるみたい。

2005/1/18
 今日は、午後4時半から、ゼミがありました。学芸員が毎回話題提供する場なのですが、2005年最初のゼミは懺悔ゼミという企画でした。
 学芸員全員が、昨年にした事(主に研究方面で)を報告して、やるつもりだったのに出来なかったことを懺悔。そして、2005年の抱負を語るような場です。たしか、一昨年くらいから始まった気がします。
 全般的に、達成したことよりも、達成できずに終わったことが多いよう。ちなみに自分の懺悔は、ヤモリアンケートの結果の公表が遅れていること。それ以外は、時間が無いことを見越して抱負に入れてなかったので、懺悔なし。2005年の抱負は、ほぼ一年中、プロジェクトYの調査に集中といった感じ。冬の河川の鳥、アカガエル、ため池で繁殖する鳥、ツバメの集団ねぐら、カヤネズミと、盛りだくさんの調査が控えています。他のことをする暇はあるんかいな〜。

2005/1/10
 「ドキドキ自然史ウオッチング博物館たんけんコース」の二日目。今日は午後だけなので、かなり楽です。内容は昨日と同じ。少し違うのはタヌキの中身が少し腐り始めて、臭うこと…。午後だけなので、6回同じような説明をしました。
 だいたいの手順は、まず鳥の皮むきを見せて、説明。それから哺乳類の話題に移って、タヌキの中身を見せて気持ち悪がらせてから、ゴマフアザラシを見せる。そんでもって、魚や両生爬虫類は液浸標本やでー、と言っておしまい。
 ゴマフアザラシを見せる時には、昨日も今日もまず頭骨を見せて、これなーんだ? とクイズを出しました。ヒントは、北海道にいる海の哺乳類まで。イルカ・クマなどの答えがまず上がる中、昨日は圧倒的にワニという答えが多く、アザラシと言った班は一つだけ。ところが今日はすべての班が、わりとすぐにアザラシと言いました。顔ぶれを見ると、昨日も今日もけっこう行事での顔見知りが多く、けっこう動物に詳しいのは変わらなさそうなのに…。原因は謎です。ヒントの出し方か? それとも彼らは無意識にテレパシーでも使えるのか?

2005/1/9
 今日と明日は毎年成人式の連休に恒例の「ドキドキ自然史ウオッチング博物館たんけんコース」です。たくさんの小学生が、博物館の裏側をウロウロします。で、毎年、鳥の仮剥製づくりを見せるのが担当。気持ち悪がられて、大きなインパクトを与える役。というわけで、今年はゴマフアザラシの骨とか、タヌキの皮を剥いただけの中身とかを準備。
 午前と午後、それぞれ3つの班に分かれて、さらに部屋がせまいので皮むきコーナーには各班が半分ずつやってきます。1回に相手をするのは5-6名だけでやりやすいのですが、それを12回繰り返すことに‥。同じような事の繰り返しにけっこう疲れます。
 鳥の皮むき、さらに哺乳類の骨というのは、インパクトは上々だったよう。とくにゴマフアザラシは魚臭いので、それも話題にできるし。明日は、午後だけなので、あと6回説明したらおしまい。

2005/1/1
 昨日から今日にかけて、標本制作室の掃除をしました。床関係はすでにおおむね綺麗になっていたので、自分が占拠している棚の整理と、机の上の整理。正直何年も放って置いたので(4年くらい?)、色んな物が埋もれています。鳥の標本の場合、剥製はせっせと整理するのですが、巣、卵、液浸、骨が埋もれてたまっている…。
 とりあえず登録して、収蔵庫に収めるのではなく、標本ごとに分類して、置き場所を整理。それだけで見違えるように片づきました! なんせ、空き容器とかゴミとかも色々混じっているので…。
 10日後に博物館の裏方を小学生に見せる行事が控えていますが、これで胸をはって見せれるぞ! でも、片づいたって思ってくれるのは、その前の状態を知ってる人だけかな?

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