近頃の自然史博物館

2002年7月8月9月10月11月12月

1997年下半期1998年上半期1998年下半期1999年上半期1999年下半期2000年上半期2000年下半期2001年上半期2001年下半期2002年上半期


和田の鳥小屋のTOPに戻る


2002年12月

2002/12/31
 さすがに大晦日ともなると、警備員さん以外は誰もいない。今日で、年末の標識調査もおしまい。調査のために毎日朝8時過ぎにやってきてました。仕事納めの後の方が、出勤時間が早い!


2002/12/30
 静かな博物館でお仕事。昼間は標識調査をしてるけど、あまり捕れないので、合間にもいろいろと今年中にこなしたい事をしています。残り二日と少なくなってきて、いくつかの仕事は来年回しに。

2002/12/29
 相変わらず博物館にでてきて、標識調査などをしています。仕事納めから二日も経つと、他の学芸員はみかけません。暖房も入っていないので、館内は寒いです。

2002/12/28
 昨日の本に引き続き、今日はミュージアムショップのグッズ関係の在庫調べの日です。在庫調べ自体には参加しませんでしたが、一日がかりの在庫調べ+入力作業の結果を受けて、損益計算書、財産目録、貸借対照表を作るのが担当です。損益計算書、財産目録と作って、貸借対照表を作ってみたけど、なんかおかしい。合うはずの数字が合っていないみたい…。何がおかしいのかわからず、悩んだ末、悩むのは来年に回すことに。

2002/12/27
 今日で、今年の博物館の開館はおしまい。明日は土曜日なので、仕事納めの日でもあります。で、閉店後、本の在庫チェックをしました。昨年は1時間ほどで終わったと思うのですが、取り扱いタイトルが増えたため、なんと2時間半ほどもかかってしまった。それから集計して、仕入・在庫・売上といった数字を出し終わったのは、もう夜遅く。これ以上、取り扱うタイトルをあまり増やさないようにしようと、しみじみ思いました。
 というわけで、2002年の本屋さんのデータは以下のようになりました(昨年のはこちら)。
 ●仕入:117出版社から、789タイトル、3068冊 
 ●売上:718タイトル、2557冊
 ●在庫(12月末時点):514タイトル、1178冊(ちなみに2001年末は、256タイトル、667冊)
期間が違うとは言え(昨年は4-12月)、昨年に比べると仕入・売上のいずれの数字も大幅に増えています。その中でも、在庫の増え方はちょっと恐いくらい。タイトル数、冊数ともに約2倍。1年後は2000冊になってたりして…。

 そんでもって、売上冊数ベスト10は以下の通り。
1位:「恐竜のおりがみ その1」誠文堂新光社(61冊)
2位:「発見シリーズ1 からだの本」岳陽舎(53冊)
3位:「虫のおりがみ」誠文堂新光社(51冊)
3位:「探して楽しむ ドングリと松ぼっくり」山と溪谷社(51冊)
5位:「どんぐりの図鑑」トンボ出版(50冊)
6位:「ジュニア図鑑 27 きょうりゅう」保育社(48冊)
7位:「NHKブックス 植物のたどってきた道」日本放送出版協会(40冊)
7位:「関西地学の旅 宝石探し」東方出版(40冊)
9位:「バードコールであそぼう 家のまわりで見られる鳥50種」岩崎書店(39冊)
10位:「新・山野の鳥」日本野鳥の会(38冊)
 ついでなので、11位から20位も
11位:「発見シリーズ7 恐竜の本」岳陽舎(36冊)
12位:「似た草80種の見分け方」全国農村教育協会(35冊)
12位:「カラー自然ガイド 野山の木I」保育社(35冊)
14位:「カラー自然ガイド 野山の木II」保育社(34冊)
15位:「新・水辺の鳥」日本野鳥の会(33冊)
15位:「どんぐりの謎」どうぶつ社(33冊)
17位:「拾って楽しむ 紅葉と落ち葉 」山と溪谷社(32冊)
18位:「教えてゲッチョ先生! 昆虫の?が!になる本」山と溪谷社(31冊)
18位:「絵本図鑑シリーズ 日本恐竜図鑑」岩崎書店(31冊)
18位:「絵本図鑑シリーズ 恐竜たんけん図鑑」岩崎書店(31冊)
 全般に恐竜本とどんぐり本が強く、鳥本もけっこう健闘。あとは、植物関係がちらほら。特別展関連本では、今年は「植物のたどってきた道」だけがランクインしました。

2002/12/17-18
 当館で、種子散布研究会の研究会「種子散布研究:日本から世界へ」が開かれました。昨年に引き続き2回目です。参加者は、もっぱら研究者や大学院生。北海道から鹿児島まで、日本各地から人が集まってきました。会場担当として、機材の準備やトラブルシューティング(あまり役に立たなかったけど…)、さらにはお茶用の湯の準備・補充とけっこう忙しい。
 でも、興味深い発表が並んでいて、色々研究方面で刺激を受けることができました。今年度は「大阪自然史フェスティバル」とかちあって、生態学会大会へいけないのでこれがあってよかったです。来年も当館でしてくれると、出かけなくても聞けてありがたいのですが…。

2002/12/16
 今日は先週に引き続き、管理棟の1階の大掃除。夕方からは廊下や階段も掃除してワックス掛け。だから立ち入り禁止。2階の学芸員はあわや隔離されそうな所です。一応、展示室からトラックヤードという妙な出入りのコースを確保してくれてました。おかげでなんとか出入りできるけど、不便〜。というわけで、今日はあまり学芸員がいません。

2002/12/15
 来年の3月21-22日に企画している「大阪自然史フェスティバル」の出展者申込み受付が、一応12月10日までだったそうです。といっても、最初の頃は締切を明確にしてなくて、年内に連絡をって言ってたこともあって、これからの申込みも受け付けます。12月15日時点で申込みは、ざっと60団体。うーん、当初の予定通りというか、当初考えていた以上にたくさんの出展があるようです。「大阪周辺の自然史関係の団体が一望できる!」ってゆうのが、最初から思ってたお題目なんですが、それが本当になりそうです。
 出展場所の振り分けの担当者は、どこにどの団体を割り振るかかなり悩んでいる様子。出展者が少なければネイチャーホールだけで足りるかと思っていましたが、こうなると博物館本館も最大限利用することになりそうです。まあ、盛り上がるのは有り難いことです。でも、準備が本格化したらどうなってくるかちょっと心配…。
 ちなみに私は、団体紹介のパンフレット作成と、講堂でのイベント担当、らしい。みなさん、ネイチャーホールだけでなく、講堂も見に来てください〜。

2002/12/8
 明日は、研究室の大掃除です。もう研究室には、コンピュータと椅子くらいしか仕事できる状態にありません。廊下も標本制作室もいろんな物があふれていて、とても作業どころか物も取りに行けない。それでも明日は、部屋にも入れないので、今日の内にやっておくことをやっておかねば。

2002/12/7
 明後日は、研究室の大掃除です。研究室の荷物を片付けて、廊下や掃除しない部屋に放り込むという大作業が必要です。普通は前日になって慌てるのですが、今回は前日が日曜日で人が少ないのでその前に片付け開始です。動物研究室もあらかた、放り出してしまいました。
 と、書くは易し行なうは難し。なんせ年に一度の大掃除。散らかりまくった紙の山、ためまくった本や雑誌、その他もろもろの訳の分からないものの整理から始めなくてはなりません。博物館であまり雑誌を買ってもらえないので、10数誌の海外雑誌を購入しているのですが、それに国内の学会誌を含めて、数年分を整理せずに積んでありました。昨年は、山のままお茶を濁したけど、今年は濁せる分量ではなく、やむなく整理をしました。といってもまず分別して並べるand/or積み上げる場所の確保から。結局雑誌の整理だけで2時間もかかる羽目に…。これからは、日々整理していこうと、またもやできそうにない決意をしました。

 ちなみに購入している雑誌は、
・Trends in Ecology and Evolution(TREE)
・Ecology Letters
・OIKOS
・Ecography
・The Ibis
・The Auk
・Condor
・Wilson Bulletin
・Journal of Avian Biology
・Journal of Field Ornithology
・Waterbirds
・The Journal of Raptor Research
国内学会の方は、日本生態学会、日本動物行動学会、日本鳥学会、日本哺乳類学会(の学会誌)。もっと他に欲しい雑誌はあるけど、お金がかかりすぎるのと、毎年更新するのが面倒くさくって…。というわけで、近場の大学で入手しにくそうなのだけを買っています。
 少なくとも最近数年の分はありますので、見たい方はお知らせ下さい。

2002/12/5
 文化庁から封筒が届きました。中からは、「図書館等職員著作権実務講習会」の修了証書が。この8月にわざわざ広島まで受けに行った講習をクリアしたってわけです。これにクリアすると、著作権法上、博物館のような”図書館等”の”等”に含まれる施設における文献コピーにおいて、司書に準ずる職員として扱われます。ひらたく言えば、博物館で図書館並のコピーサービスができるようになるってわけです。
 当館では、昨年一人講習を受けて修了したので、コピーサービスを始めていましたが。これでいわば有資格者が二人になりました。この講習会は、なんとなく話を聞いてくればいいだけでなく、最終日には一応テストがあるし、帰ってからレポートの提出もあるし。けっこう面倒です。
 なんにせよ不合格にならなくてよかった。修了証書をなくさんようにせなあかんな…。

2002/12/1
 来年の3月21-22日に「大阪自然史フェスティバル」というイベントを企画しています。大阪市立自然史博物館のネーチャーホールを中心に、講堂や本館なども使って、いわば大阪周辺の自然史関連団体の文化祭みたいなものです。おもな目的は、
 ・大阪近辺で活動しているいろいろなグループ相互の交流を深めること
 ・それぞれのグループの活動を一般に広くアピールすること
の2点でしょうか。呼びかけの時には多くの人に伝わる文化祭というキーワードを使っていますが、本当の所は学会大会のイメージです。いろんな形で刺激を受けて、それが今後の活動に活かされたり。活動をアピールして、メンバーや資金を集めたり。いろんな効果が期待できると考えています。
 この企画を考え出したきっかけは、博物館友の会周辺にはたくさんの研究グループがあるのに、多くの友の会会員はその活動内容どころか存在も知らない。それを何とかできないか、というものでした。他の関連団体でも似たような悩みはあるそうで、どうせならみんな一緒に集まってやってみようということになりました。

 企画を具体的に動かし始めたのは9月。10-11月には、Nature Studyなどに募集記事を載せると共に、いろんな団体に声をかけました。声をかけたのは、自然関連の研究グループ、愛好会、自然史系博物館、保護団体など取り混ぜて、大阪に日帰り圏の約100団体。さっぱり参加者がいなかったら寂しいな〜、と思っていましたが、予想外に反応はよく、すでに40団体以上が参加の意向を表明してくださっています。今度は、期待の高さにプレッシャーが…。

 というわけで、まだ参加表明をしていない団体のみなさま、ぜひご参加を! あるいは、そんな話初めて聞いたという団体のみなさま(なんせ学芸員のツテを中心に声をかけましたので、漏れてる場合も多いにあります)、この機会に参加をご検討ください。くわしくはhttp://www.mus-nh.city.osaka.jp/npo/をご参照ください。参加といっても、最低限パネルを数枚使って活動紹介をすれば充分。もちろん人手と準備時間をかけて、おもしろい企画をするのも大歓迎です。

 で、その他のみなさま、ぜひフェスティバルを見に来てください。大阪周辺のいろんな団体が一望できるんじゃないかと思います。パネル展示だけのグループもありますが、おもしろい企画を考えているグループもけっこうあります。その他、講演会なども準備中です。

2002年11月

2002/11/23
 博物館で、日本甲虫学会の大会がありました。講堂、集会室、会議室、実習室、応接室、はては特別展の準備室まで使っていました。もう少し部屋数があれば、もっと楽に開けるのですが…。さほど、大きな学会ではなさそうですが、当館で学会大会をするにはこれが目一杯か。


2002/11/16
 今日は、博物館の講堂で、大阪府高等学校生物教育研究会主催の第54回生徒生物研究会が開かれました。ようは、高校の生物部(及び科学部)の研究発表&活動報告の会です。例年11月23日あたりに当館で行われています。今年は、12校から研究発表部門16題、活動報告6題の発表がありました。朝10時から午後4時まで、一日がかりです。
 で、学校教育との連携を模索している昨今、今年は”仕事で”ぜんぶ参加しました(例年は都合がつけば、おもしろそうな所だけ参加してました)。研究発表の中には、細胞や組織がどうしたというミクロなものもありますが、10題が生態学か行動学関連の発表でした。
 例年、淀川の鳥の発表があるのですが、今年はなくって。鳥の発表は、同志社香里高校のサギの発表だけ。ちょっと残念でした(その上、ちょうど用事ができて出だししか聞けず。どんな内容やったのかな?)。この研究会では、全員を表彰するだけで、順位を付けての表彰をしません。で、聞いた範囲で勝手に評価すると、

【一押し】
●東住吉高校の細菌数変化の研究:長年にわたる研究で、解釈はともかく、とにかく結果がクリア。検定しさえずればすぐに論文になりそう。
●同志社香里高校のセミの個体数推定の研究:1シーズンを通じて標識再捕を繰り返して、発生パターンや生存日数や移動距離の推定を試み、果てはJolly-Seber法まで駆使して個体数を推定するとは、感心しました。音量を使っての発生数の評価や、夜間の直接観察での移動の評価など、補足調査も興味深かった。

【二押し】
●同志社香里高校のセミの抜け殻集めの研究:8年間継続した抜け殻集めの結果は興味深かった。ぜひ今後も続けて欲しい(できれば今後は、学校全体で!)。発表に関しては、もっと分析と検定をする余地がある感じ。
●清教学園高校の付着藻類の研究:付着藻類から河川環境を評価して、河川周辺の環境変化と絡めて議論、という流れはおもしろかった。ちょっと結果の示し方が悪くて、結果がきちんと出ているのか今ひとつわからなかったのが残念。

 全般的には、結果以前に、方法をもっときちんと示して欲しい〜、というものが目立ちました。プレゼンテーション自体は、パワーポイントを使用したのまであって、かなり綺麗に見せてくれる所が多かったです。

2002/11/10
 今日は、ジュニア自然史クラブの行事で、中高生7人を引き連れて、京都大学へ研究室訪問です。行ったのは、理学部動物学教室の動物行動・動物系統・動物生態、それから農学部の森林生態。
 動物行動研究室では、飼ってるヘビを見せてもらう。だけでなく、京都で保護されて持ち込まれたというカリフォルニアキングスネークとかレッドコーンスネークを持たせてもらったり、マダガスカルで採集した卵から育てたという何とかいうヘビ(和名はなかったような…)をさわらせてもらったり。生きたヘビで盛り上がりました。
 動物系統研究室では、東南アジアやマダガスカルのヤモリやトカゲやカメレオンの液浸標本を見せてもらう。なぜかトカゲのヘミペニスで盛り上がる。
 動物生態研究室では、実験室で虫を見せてもらったり。森林生態研究室では、リーフマイナーや変形菌から出てくる虫の話があったり。
 一応、大学の研究室を見せてもらって、教官や院生の話を聞くという企画なのですが。まあ一応見たり聞いたりしたのですが。生きたヘビや、標本を見せてもらってそれで喜んで帰ってきただけという感も…。どんな研究をしてるかとか、研究者になるにはどうしたらいいかとか、もう少し尋ねたらよかったような気も少し。まあ楽しかったけど。
 お世話になった教官や院生のみなさまありがとうございました。できれば、また来年もよろしく〜。

 夜に科研費の書類がようやく完成。さてあたるかどうか。

2002/11/6
 夕方の読売テレビで、うちのミツキがTVデビュー。タンクから出されて、突っついて、無理矢理怒らされていました。普段はあんなに恐くなくて、水の中でおとなしくしてるのに…。と、少し情が移って、かばいたくなってしまいました。でも、決して野外に放さないで欲しいです。
 ちなみに、出演してたのは、ミツキを捕まえてきたM学芸員。かなり緊張していたとのもっぱらの評判でした。それに世間では、カメ担当の学芸員と思われたのでは?

 実は、今日が科研費の書類の締切日。うーん書けない。

2002/11/4
 昨日の続きで、再び兵庫県立人と自然の博物館へ。今日は…、タイトルは忘れたけど、とにかくただのフリーマーケットでした。ステージで何やらやってたりもするけど、フリマも含めて、ほとんど自然史色はありません。博物館で行なう意義はなんなんでしょう?
 で、やることは店番だけ。昨日と違って、風が強く、寒さがこたえます。そのわりに大して売れなかった。

2002/11/3
 兵庫県三田市にある兵庫県立人と自然の博物館へ、スーパードリームスタジオとやらに参加しに行きました。朝から近くの山を歩いて、そのままなだれ込む、という企画でした。到着したのは、午後1時過ぎ。山で採集してきた標本や画像を白地図に貼り付けて、実物版の自然観察地図を作りました。で、完成したら行事はそこで解散。参加者は自由に散りました。

 学芸員は、そのまま自然観察地図を飾ったブースの番をしたり、持ってきた商品を売ったり。でも、あまり人もおらず退屈なので、山で捕まえてきたヤマカガシとイシガメを出してきて、子どもたちに説明してさわらせていました。とにかくヤマカガシは、超人気。すぐに人だかりができます。ずっと触ったまま離れない子もいるし。ようやく人が散ったと思ったら、また口コミでヘビがさわれると聞き込んで、子どもの人だかりができる。これを何度も繰り返すことになりました。すっかりヘビ使いのお兄さんです。
 これがシマヘビやアオダイショウなら、子どもらに勝手に触らせてもよかったのですが。ちゃんと理解していればさほど危険ではないとはいえ、ヤマカガシは一応毒ヘビ。万が一がないように、目を離さないように、ずーっと側についていなくてはなりません。その上、
 「このヘビはヤマカガシです。一応、毒ヘビです。でもマムシと違って毒牙がないから、普通にかまれたくらいでは毒は入りません。だから気を付けていれば、大丈夫。」とか。「頸の所にも毒腺があるから、目とかを近づけたらあかん。触った後は、必ず手を洗うこと。」とか。えんえんと解説と取扱説明を繰り返すことに。
 ほとんど休みなく、3時間近くもやっていたでしょうか。かなり疲れました。ヘビも相当疲れたようで、最後の方では、寒くなってきたせいもあるでしょうが、あまり動かなくなりました。
 とにかく、ヘビと親しむとか、ヘビについての知識を普及するという意味では、けっこう効果があったかも。最初はこわごわ触っていた子でも、たいていはヘビを気に入ってくれたようです。怖がって触らない子はほとんどいませんでした(そんな子は最初から近寄ってこないか)。ヘビってのは恐いというイメージだけが先行していますが(ひょっとしたらそれだけに一層)、とても人気があるという事を再認識しました。
 唯一気がかりなのは、みんながヤマカガシは全然恐くないと誤解して、噛まれる子がでないかってことです。一応、危険性も説明したつもりなんですが…。

2002年10月

2002/10/26
 午後2時から1時間ほど、博物館前のポーチで、大阪市音楽団のファミリーコンサートとかがありました。昼頃に、音楽団ご一行さまがやってきて、午後1時頃から、着替えをすませた音楽士(演奏する人たちの職種の名前)が、ポーチに出てきて、音合わせか何かをやっています。はっきり言って騒音状態。研究室にいてもかなりやかましい。と思ってる間に、みるみる観客も集まってきて、満員になった頃にコンサートが始まりました。
 どうせやかましくて仕事になりそうにないので、研究室の窓を開けて、鑑賞することにしました。曲目は、ビートルズにカーペンターズ、アニメソングにモーニング娘。メドレーなど。演奏をちょうど後ろの上から見ることになり、楽譜や、音楽士の様子がよく見えてなかなか楽しめました。
 自然史科学の普及には、ぜんぜん関係ないけど、ときどきあってもいいかも。


2002/10/25
 うちのミツキちゃん(カミツキガメのこと)が、マスコミデビューを飾りそうです。記者がやってきて、写真を撮って帰っていきました。で、記者が持ち上げてみてくれというので、恐る恐る持ち上げてみると、なぜかとってもおとなしい。
 二日前には持ち上げようとしたときは、シューシュー言って大暴れして、とっても恐いおもいをしました。その後、コンテナに水を入れて、餌にアメリカザリガニを入れて、放ってありました。水の中に入って、静かにしておいたので落ち着いたのでしょうか? これなら体重測定もできる!と思い。急いでヘルスメーターを取ってきました。カメを持ち上げて、一緒にヘルスメーターに乗って測ろうというわけです。
 持ち上げてもやはりおとなしい。そのままヘルスメーターに乗って。でも、両手でカメを前にかかえていると、目盛りがよく見えません。あまりおとなしいので、カミツキガメを抱いているのを忘れて、思わず前屈みに。あやうく顔の一部がなくなるところでした。
 とにかく体重が判明。約22kgでした。両手で体重を測る間かかえているだけでも疲れました。これを片手で持って、何百メートルも歩いたというM学芸員は、カミツキガメ以上に恐ろしい…。あばれなくなったミツキちゃんは、むしろ意外とかわいいかも。

2002/10/23
 昼頃、淀川で捕まえたあのカミツキガメが行方不明になって大騒ぎしました。深さ1m位のコンテナに入っていたので、逃げたりしないだろうと、重しなしに軽く蓋をしてあったのですが、脱出に成功したもよう。結局、コンテナを入れてあったプレハブの中ですぐに発見されました。
 が、その後が大変。こわごわ持とうとするけど、シューーとダース・ベイダーのような音を出しながら、暴れるし。首を曲げて噛みつきにくるし。怖い怖い。一緒に遊ぶのはもうちょっと扱い慣れてからの方がよさそう。
 結局、紐をからめて持ち上げて、コンテナに戻したかっこう。あんまりペットとしてお奨めできません…。

 夕方、餌にアメリカザリガニを入れました。糞からアメリカザリガニらしい甲羅の破片が出てきたので、これが主食なんでしょう。淀川では、北アメリカから来たザリガニを、北アメリカから来たウシガエルとカミツキガメが食べているらしい。まるで、北アメリカの生態系のような。

 今年の春、岸和田城の堀で捕まり、きしわだ自然資料館で飼われているカミツキガメは、今回のの2/3程の大きさらしいです。勝った勝った。で、あちらのカミツキガメの名前はカミー、この名前は取られてしまったので、こちらはツキーにでもしようか?
 それにしても、どうやら大阪ではカミツキガメが”普通”に生息しているらしい。うかつに川や池で泳げません。

2002/10/20
 朝起きたら、50-60%あった降水確率が、なんと20%に!てっきり中止のつもりでいた行事は、どう考えても実施です。
 あわてて博物館に行って、留守番電話に行事実施の案内を入れてセット。昨夜打ち出しておいた資料をコピーして、地図を作製してこれまたコピー、旗やトランシーバーなどの装備をかき集めて、大急ぎで京都へ出発。
 京都に行ってからは、普通の行事でした。鴨川の河川敷で、みんなで手分けしてサギ類の行動観察。調査方法の解説や予備観察をしてから、なわばり行動や採食行動を1時間ほど記録しました。昼飯をはさんで、ちょうど行事が終わった午後2時半から雨が降り出しました。途中で降らなくてラッキーでした。

 ところで、この10月から、博物館の行事に保険をかけるようになりました(なんと今まではかけていなかった!詳しい理由は省きますが、お役所だからです)。で、保険料を徴収することになっています。でも、友の会会員(とその家族)は免除扱い(友の会行事と同じく友の会の方で負担)。
 今回の行事は、全員友の会会員(とその家族)だったので徴収せずにすみました。はからずも、この機会に博物館行事参加者における友の会会員の比率がわかりそう。どうやら大部分が友の会会員のようですが…。

2002/10/19
 明日は、京都で行事を予定。でも、なんか天気があやしい。雨だと中止。なら資料などの準備もいらない。でも雨が降るかどうかは五分五分。無駄になる準備はイヤやけど、雨が降らないと困るし…。というわけで、一応準備はしつつ、印刷は朝しようかな、と。
 などと悩みながら、今日は一日天気予報ばかり確認していました。

2002/10/9
 三重県尾鷲市にでかける。目的は、寄贈してもらえるかもしれない標本の下見。昭和初期辺りの鳥の剥製のコレクションです。集めた方は、かなり以前に亡くなっていて、子どもさんが引き継いだけど、管理が充分できないので、といった事らしい。
 行ってみてびっくり、とっても大きなお屋敷でした。広い敷地の中に複数の蔵を含め、建物がいくつもある!その上、相当な敷地の別荘がいくつか…。世界が違います。
 で、鳥の剥製は特製のタンス10棹(って数えるんだっけ?)に、ゴロゴロ入っていました。多くの標本には、ちゃんとラベルも付いているよう。ぜひ寄贈して欲しい、とお願いして帰ってきました。いったい何点の剥製が入っているかは、もし寄贈してもらえたら、整理しながら数えるしかなさそうです。
 ちなみに昆虫の標本も、タンス2棹に入っていたようでしたが、こちらはすっかり虫に喰われて、針だけになっていました。残念。

2002年9月

2002/9/1
 午後から博物館で、ジュニア自然史クラブのミーティングをしました。夏休みの収穫物を持ち寄って自慢したり、名前を調べたり。そして、8月1日に皮を剥いたタヌキの骨格標本を作ったり。
 皮を剥いたタヌキの中味は、博物館の裏にある砂場に置いてありました。そこで肉を虫に食べてもらって骨格標本に、という算段です。8月1日に皮を剥いた2匹と、8月13日に皮を剥いた1匹を、実習室に持ち帰って、骨を洗いました。1ヶ月前の2匹は、おおむね肉が腐って食べられていい感じでした。中でも、脂肪が少な目で、すでに腐っていた方は、完璧なタイミング。軽く洗うだけで綺麗な骨格標本に。腐ってなくて脂肪が多かった方は、まだ油が抜けきっていない感じでした。まだ半月しか経っていない1匹は、やはりちょっと早かったようで、肉の大部分はとれましたが、もうしばらく水に浸けておくことに。


2002年8月

2002/8/31
 偶数月の月末は、ショップの本の在庫確認日。昨年も書いているので、一年経っての様子を比較してみます。

●2001年7月〜8月
 仕入:117タイトル、721冊
 売上:110タイトル、481冊
 在庫(期末):151タイトル、498冊
●2002年7月〜8月
 仕入:191タイトル、611冊
 売上:174タイトル、432冊
 在庫(期末):432タイトル、1005冊

 仕入と売れ行きの冊数は似たようなもんですが、取扱タイトルと在庫冊数の増加が目立ちます。とくに在庫冊数が2倍とは…。昨年、あんまり在庫を増やさないようにしないと、と書いてあったのはなんだったんだー!
 ちなみに昨年の夏休みに売れた本ベスト5は、
  1位:「草をしとねに」61冊
  2位:「植物一家言」24冊
  3位:「カラー自然ガイド:野山の木 I」17冊
  3位:「カラー自然ガイド:人里の植物 II」17冊
  5位:「コンパクト版1:原色牧野日本植物図鑑1」15冊
  5位:「ジュニア図鑑 きょうりゅう」15冊
それが今年は、
  1位:「植物のたどってきた道」35冊
  2位:「宝石探し」14冊
  3位:「バードコールであそぼう」10冊
  4位:「虫のおりがみ」10冊
  5位:「教えてゲッチョ先生!」10冊
となっています。どちらも1位は、特別展関連本ですが、2位以下も特別展関連本ばかりだった昨年と違い、今年はいろんな分野の本が売れています。でも売上は負けてる…。


2002/8/25
 今日は、標本同定会です。毎年退屈な一日、のはずでした。今年も予想通り午前中は暇。ところで午後は一転、けっこう忙しかったです。なんと午前中は1件もこなかったのに、午後は10件もきました。史上初めての2桁!1件の中に複数の分類群を含んでいるケースもありますが、脊椎動物の件数を数えると、哺乳類5件、鳥類4件、爬虫類0件、両生類4件、魚類2件。
 哺乳類は、シカの頭骨、アブラコウモリの液浸標本2件、イタチの足跡。そしてなんとホッキョクギツネの剥製。一緒に持ってこられたミサゴの本剥製が黄ばんで汚かったのに対して、ホッキョクギツネはとてもいい状態でした。持ち主は、オオカミでしょうかと言っておられましたが…。鳥は、ミサゴの他に、羽と骨が各1件と、マガモの写真。両生類は、ヒダサンショウウオの液浸標本と、カエルの写真が3件(ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、ヒキガエル)。魚類は、生きたメダカと写真でした。
 他分野はあまり人が多くなかった中で、脊椎動物は大躍進です。昆虫を除いて、担当をした件数だけでいえば、一番働いた学芸員かも。

2002/8/21-23
 中高生対象の「ドキドキ自然史ウオッチング 学芸員体験コース」がやってきました。3日連続で中高生の相手をするので、毎年かなり消耗します。今年は昨年台風で挫折した、1日目:野外調査、2日目:採集物の同定、3日目:展示製作をしました。行ったのは島本町の水無瀬渓谷。野外調査→展示製作は、初めてと言っていい企画でしたが、けっこうそれらしい展示が出来ました。
 今回は、とても楽に行事が進められました。毎年何が疲れるかというと、放っておくと遊んでしまう奴らに仕事を割り振るので疲れるんですね。幸か不幸か参加者があまり多くなかったし、参加者はみんな真面目に熱心でした。来年もこんなんやったらいいなー。

2002/8/18
 倉敷から、倉敷市立自然史博物館友の会の方が約50人、当館の見学に来られました。朝早くバスで倉敷を出発して、午前10時半頃到着。展示と裏方を見て回って、午後3時にはバスで帰る。とまあ、忙しい行事です。とくに役割分担はなかったのですが、研究室で仕事をしてるのを、次々とのぞかれました。まるで、動物園のパンダ状態。

2002/8/17
 明日、実習室を使うとのことで、慌てて実習室の机の上に広げていた標本を片付ける。まあ片付けると言っても、とりあえず実習室の端っこに、まとめて積み上げるだけ…。

2002/8/16
 今月始めに剥いた哺乳類の皮を薫蒸のために、冷凍庫へ。ついでに、昨年から薫蒸のためと称して、冷凍庫に入れっぱなしだった鳥の仮剥製と哺乳類の皮を出してくる。摂氏マイナス40数度から、この暑い中に出すと結露するので、冷凍庫前室ですばやくビニール袋に入れて、実習室に並べる。
 摂氏マイナス40数度の冷凍庫の中と、摂氏35度ほどの外を行き来することになる。中は寒いので、防寒用の服を着るけど、出てくると暑い…。それにめがねが曇って見えない…。冷凍庫の中では足先が寒いし。なんか病気になりそうでした。
 結局、10回ほど出入りして作業は完了。実習室の机の上は、冷凍庫に入っていたものでいっぱいになりました。こんなに入れてたとは…。

2002/8/13
 また別のタヌキの皮むき。以下、8月2日〜8月8日の繰り返し。

2002/8/9
 皮の処理の続き。かなり乾燥してきた。

2002/8/8
 皮の処理の続き。半乾き状態で、中に新聞紙を入れて整形(要するに、ペッタンコなのを、丸める)。ふたたび乾燥。

2002/8/7
 皮の処理の続き。なめし液からあげて、できるだけ肉や脂肪を除去。哀しいことに腐っていたテンの首や足の毛がかなりぬける…。水気をよく切って、新聞紙の上に広げて乾燥。足先には、腐らないように10%ホルマリンを注射。

2002/8/6
 皮の処理の続き。なめし液に浸けてあるのを混ぜる。

2002/8/5
 皮の処理の続き。なめし液に浸けてあるのを混ぜる。

2002/8/4
 皮の処理の続き。石鹸水から出して、洗って、できるだけ肉や脂肪を除去。次はなめし液である(ミョウバン+食塩)水に浸ける。

2002/8/3
 皮の処理の続き。水から出して、洗って、できるだけ肉や脂肪を除去。今度は石鹸水に浸ける。

2002/8/2
 昨日剥いた皮の処理の続き。水から出して、洗って、できるだけ肉や脂肪を除去。哀しいことに腐っていたタヌキの腹や顔の毛がかなりぬける…。再び水に浸ける。

2002/8/1
 今日は一日、実習室でジュニア自然史クラブの行事。担当は、哺乳類の皮むき。今回は、タヌキ3匹、テン2匹、イタチ2匹をご用意しました。午前中は、ネズミを使って、皮むきの模範演技。小さいのですぐにできる!早めの昼食後、各自で皮むきを開始。
 解凍してはじめてわかったのですが、タヌキとテンの各1匹が、かなり腐っていました。とにかく臭い。同じ部屋で地学や昆虫の実習もしていたのですが、苦情の声がちらほら。なぜか文句が多いのは男ばかり(軟弱な!)。
 とにもかくにも、2時間ほどで全員皮むき完了。臭いことは前もってもっとアナウンスすべきだったかと、少し反省。

 で、参加者は皮を剥いて、それでほぼ終わりですが、剥かれた皮の処理はこれからが本番。とりあえず、まだ付いている肉や骨をできるだけ除去して、洗って、水へ浸けました

2002年7月

2002/7/21
 今日は午後から、特別展の普及講演会。講堂でこんな行事があるときは、近頃は本屋の出店をだすので忙しい。昼からずーっと講演会の受付を手伝いつつ本を売っていました。
 特別展が植物化石関連なので、地学関係の本を一通り並べてみました。中にはこの日のために仕入れた、講演会の演者の本も。予定通りこの本はよく売れました(サインしてもらってた人もいたとか)。その他の本も含めて、売上は25冊ほど。まずまずってとこです。
 売上はともかく、忙しいのは受付ピークの開始前15分間と、間の10分ほどの休憩と、講演会が終わって5分ほどだけ。あとはずーっと座っているだけで、とても退屈でした。お金や商品の番が必要なので、空けられないし…。


2002/7/20
 今度は、哺乳類の標本データベース。こちらは入力はとっくに終わっているので、形式などの調整。メッシュコードの入力などが残っていますが、一応完成。
 で、大阪の哺乳類分布図も更新、と思ったけど。こちらは標本が不足しているので、観察情報を盛り込む必要があります。けっこう集まっているけど、整理ができていないので、分布図の更新は断念。この間に新たに大阪府産哺乳類に加わったアライグマとヒナコウモリ、加わりかけているモモジロコウモリを付け加えただけに終わりました。

 今日は、一方で朝から「夏休み自由研究相談会」という行事がありました。申込みは9件で、どうなることかと思いましたが、飛び入りもあって結局16件の相談がありました。1件にけっこう時間がかかるので、このくらいでちょうどいいくらいの数でした。
 担当したのは、「飼っているヨシノボリで実験がしたい」と「琵琶湖の魚やプランクトンの食物連鎖を調べたい」という二つ。どっちも魚やん!まあ、どうにか答えることはできましたが。

2002/7/19
 両生類の標本データベースが一段落したので、今度は爬虫類の標本データベースに手をつけました(他に急ぎの用事もあるのに…)。こちらは、まだ入力が約3/4しか完了していないのですが、入力済みの部分を整理して、ここ2年ほどの新規分を追加。
 で、例によって大阪府の爬虫類分布図も更新しました。これまた追加前後で、分布の傾向にそれほど大きな違いはないようです。でも両生類と違って、こちらはまだまだ標本の収集が不充分なようで、とくにカメ類やトカゲ・カナヘビの分布は、ちょっと悲惨。大阪府下にろくに分布していないみたい(ヤモリの分布図はまだ未制作…)。ヘビも、シマヘビ、ヤマカガシ、アオダイショウの普通種3種の分布はほぼ標本で押さえた感じですが、マムシは明らかに標本が不足。ジムグリも少ないです。残るシロマダラ、タカチホヘビ、ヒバカリは、本当に少ないのが、採集努力が足りないのか…。
 というわけで、プロットのない地点、あるいはプロットはあっても1990年以降の標本がない地点については、標本の寄贈をお待ちしています。ただしくれぐれもマムシを捕まえる時には、かまれないように注意してください。

 次は、哺乳類だ! でも、哺乳類は大阪府初記録がいくつかあるので、けっこう面倒…。

2002/7/18
 なぜかここ2-3日、両生類モード。両生類の標本データベースが、仕上げ段階に入ってきました。メッシュコードとかは、これから調べて入力も必要やけど、標本データは一通り入力が完了。今年採集した両生類の登録も進み、博物館が持っている約11000点の両生類標本の全容が明らかになってきました(実はまだ未整理未登録の大きなコレクションがありますが…)。
 データベース化おかげで、標本台帳が積んであるだけではわからなかったいろんな情報が簡単に引っ張り出せます。たとえば、採集地をながめ渡すと、大阪府をはじめ近畿2府4県の標本が多いのは当たり前としても。遠方なのに、沖縄県、鹿児島県、長崎県の標本はそれに匹敵するくらいあります。要するに、昔から島に行くのが好きなようで、各地の島の両生類がそろっています。
 逆に47都道府県の中には、埼玉県と山梨県の標本は一つもありません。あと10点以下の標本しかないのが、宮城県(3点)、秋田県(5点)、茨城県(4点)、栃木県(3点)、静岡県(6点)、佐賀県(2点)。これを見ると、当館は昔から西日本を中心に活動してたようです。こんな県に行く機会があれば(もちろん住んでいる方でも)、なんでもいいから両生類を採集して博物館に寄贈していただけると嬉しいです。

 両生類の標本データベースの一応の完成を祝って、大阪府の両生類分布図も更新しました。ざっと2年分のデータを追加した感じです。追加前後でそれほど大きな違いはないようです。だいたい手持ちの標本で大阪府下の分布は押さえているかなという感じです。もちろん、ウシガエルアマガエルのように明らかに標本不足のために分布を正確に反映していない種もあるし。ヒキガエルやニホンアカガエルのように、標本はないけど他の生息地を知ってる種もあります。
 こちらについても、プロットのない地点、あるいはプロットはあっても1990年以降の標本がない地点については、標本の寄贈をお待ちしています。ただし、サンショウウオ類とダルマガエルについては、採集自体が生息に脅威を与える恐れもありますので、あまり採集しないように注意してください。

 次は、爬虫類だ!

2002/7/11
 昨日に引き続き、一日博物館でたまっている仕事の処理。今日は、一転して司書のような仕事。博物館では、国内外の多くの施設(博物館、大学、研究所、同好会などなど)と出版物の交換をしています。その受入、整理・配架、相手とのやりとり、こちらの出版物の発送など、かなりの仕事量になります。
 でも残念ながら司書がいないので、アルバイトの人と手分けして処理にあたることになります。日常的な受入や配架、簡単なやりとりは、アルバイトの人に任せたっきりですが。ややこしいのは、こちらに回ってきます。あと出版物の発送関係(名簿の維持やラベルの打ち出しなど)も学芸員の仕事。

 久しぶりに発送をしなくてはならない(かなり長らくさぼっています。交換先のみなさま、ごめんなさい〜)。そのためには発送先の名簿の更新が必要!というわけで、久々に図書のお仕事を。
 まず、住所変更、交換中止、新規の交換希望を処理。ついでに、バックナンバーや欠号請求の処理をして。発送する出版物を確認、ついでに在庫僅少の出版物の在庫も確認。これだけで充分一日仕事(なんせためてるから!)。
 さらに交換出版物がまだ来てないぞー、というクレームを確認。ちなみに、こういったクレームを送ってくるのは、イギリスのThe Natural History Museumとか、オランダはライデンのNational Museum of Natural Historyとか、海外の大手の博物館だけ。こういった博物館は図書交換の体制もしっかりしていて、少し送付が遅れると、すぐにクレームがきます。一方、国内の博物館はどこもそんなことをチェックしていないようで、こちらは気楽です。かくゆう当館も、少々(この場合1年や2年という意味)送られてくるのが遅くなっても、クレームを出したことがありません。ってゆうか気づきもしません…。

2002/7/10
 特別展も無事にはじまり、鳥の繁殖期に集中する調査も一段落したので、ようやくたまっていた仕事を片付け始めました。たまっている仕事はたくさん(or限りなく)あるけれど、今日はとりあえずミュージアム・ショップ関係を処理しました。
 6月末時点での在庫などのデータを整理したり。今年末の決算見込みを立てたり。入荷した本を整理したり。新たに本を発注したり。本屋の仕事ばかりの一日でした。

2002/7/5
 今日も、ほぼ一日特展準備。この期に及んでもパラパラと新たな打ち出しの発注があり、それを処理してたら夜になりました。結局、打ち出したパネルは、コーナータイトル10枚、文字パネルが82枚、図表が13枚、大型ラベル9枚(全部で114枚!)。今回は文字パネルが少ない。と言ってたのにできあがってみると、壁はパネルだらけ。
 今回の文字パネルは、ほぼ一手に引き受けました。たぶん見る人には、カテゴリーの違いはわからないだろうけど、コーナータイトル、大項目、中項目、小項目、トピックなど、文字パネルの種類ごとに背景を変えています。で、背景デザインでは、趣味に走りました。ワールドカップの興奮をひきずっていたために、カラーパターンが応援していた各国チームのユニフォームに。さあ何カ国わかるでしょう?

 ただいま午後9時。打ち出したパネルの取り付けや標本並べは、ほぼ一段落。標本のラベルをつくったり、壁になにやらはりつけているのもいますが、だいたい完成した感じです。昨年よりも明らかに早い!というわけで、ようやく展示の全容が明らかになりました(実は全容をさっぱり知らず、発注されたファイルを打ち出していただけ)。
 今回の特別展のタイトルは「化石からたどる植物の進化」。そのタイトルどおり、植物の化石が大量に並んでいます。化石の好きな人は多いけど、植物化石ファンはそんなにいないのでは…。という声がありつつも、あれだけ植物化石が並ぶとちょっと楽しい感じ。あとシダ類や裸子植物など、マイナーな現生の陸上植物群も紹介されています。これまた、どれだけファンがいるか怪しいが…。
 さらに、謎のコーナー「カーボニフェラス・パーク」は、古生代の生きものをあてるクイズコーナーであることが判明。チープで楽しげで、他の展示とは明らかに毛色の違うコーナーになっています。みんなもメガネウラの切り絵をつくって、勝手にはってしまおう!この意味がわかるのは見た人だけ。
  ●特別展オープンまで、あと1日●

2002/7/4
 特展準備を中心にした毎日が続きます。ただいま午前1時(ということは正確には、今は7月5日)、まだ合計5人の学芸員が残っています。そのうち二人はすでに家に帰る電車もないので、朝までいるんでしょう。そういえば、昨日の夜も二人朝までいたらしい(特展の主担当は2夜連続のお泊まりのようです。はたして3夜連続となるか?)。
 と、忙しい人は忙しいのですが、担当する仕事をこなしてしまって、やることがなく帰った学芸員もチラホラ。ちょっと仕事の分担に問題が?
 かくいう打ち出し係の仕事は、昼までなし(紙がなかったから)。昼に紙が納品されて、準備していたファイルを打ち出す。で、夜までに発注をすべてこなしてしまって、また失業。ボチボチと追加の発注が来ていますが、明日で軽く終わりそうです(じゃあ何故こんな時間までいるかというと、特別展の準備で後回しにしていた仕事をしてたため)。

 このように失業者を出しつつも、特別展が土曜までに完成するかは別問題。パネル類はそろってきたし、それなりに標本などの展示物が並び始めました。しかし、まだまだなど展示物が見あたらないコーナーもけっこうあります。「カーボニフェラス・パーク」と名付けられた怪しげなコーナーも、どんな展示になるのか謎です(ちなみに名前は、恐竜の出てくる有名な映画から)。
 果たして土曜の朝に間に合うのか?と思ったけど、昨年も似たようなペースで準備してたようです。ってことは間に合うんでしょう。
  ●特別展オープンまで、あと2日●

2002/7/3
 朝、博物館に到着すると、昨晩にプリンターに送ったまま帰ったファイルが、ちゃんと打ち出されていました。大型のカラープリンターさんは、みんな帰ってからも仕事をしてるわけです。それどころか、この月曜日以降は、昼間もほとんど休みなく打ち出しが続いています。
 で、今日も一日打ち出しをしようと思ったら、紙切れ。画像の打ち出しなど、まだ残っている特殊な紙を使った打ち出しは続いていますが、大部分の打ち出しは、発注した紙が届くまでストップです。受注した打ち出しの準備はほぼ完了したのに…。まあ、紙さえくれば、打ち出しは楽に間に合いそうです。特別展の命運は、紙の供給にかかっていると言ってもいいでしょう。
 紙がないので、多くの学芸員は今日は早めに帰りました。勝負は残り二日だ!
  ●特別展オープンまで、あと3日●

2002/7/2
 今日も一日特別展の準備。文字パネルの整形をしつつも、打ち出しにかかりはじめました。久しぶりに大型プリンターと戯れましたが、ご無沙汰してたので使い方や設定に慣れるのに時間が…。あと途中で用紙がきれたりして。打ち出しはプリンターとの戦いです!
 展示室の様子は相変わらず、間に合うのか少し心配になってきました。
  ●特別展オープンまで、あと4日●

2002/7/1
 ワールドカップも終わってしまったので、そろそろ特別展の準備に。と思ったら、特別展の開始は今週末!こんなにのんびりしているのは、今回の特別展はまったく出品はなく、単なる打ち出し係だから。すでに受け取っている文字パネルの原稿の整形を一日していました。
 で、他の準備は進んでいるかというと。展示室には、展示する標本が散乱してるけど、まだ展示にはなっていない感じ。まあ例年こんなもんでしょうか。
  ●特別展オープンまで、あと5日●

和田の鳥小屋のTOPに戻る