近頃の自然史博物館

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1999年12月

1999/12/31
 さすがに大晦日になると誰もこないな。と思いつつ植物園に出て、かすみ網にかかった鳥を回収して帰ってくると、ピーピーピーピーという音がします。何かなと思ったらセンサーに引っかかっていたのでした。ほとんど人がいないから防犯用のセンサーが昼間も入っていたんです。また鳴らしてしまった。


1999/12/30
 今日も鳥の捕獲&鳥の皮剥きです。皮剥きの方は、今日が剥き納め。一年間に何羽の皮を剥くんですか、てな質問をよく受けるので数えてみたところ、1999年中に皮を剥いた鳥の数は139個体でした。昆虫や植物の標本の増加に比べたら微々たるものですが、これでけっこう目一杯。
 ちなみに1999年中に入手した鳥の死体は124個体。なんとかバランスしてるという感じでしょうか。これ以上のペースで死体が手にはいると少し辛いかも…。
1999/12/29
 昨日が仕事納めで、今日からは正月休み。でもやっぱり博物館に来て、毎年年末恒例の鳥の捕獲&鳥の皮剥きをしています。電話はかかってこないし、会議もないし。その上、鳥があんまり捕れないので(昨日が3羽、今日が4羽)、他のたまっていた仕事がよくはかどります。でも人がいなくて、暖房も入っていないので寒い。
1999/12/25
 年明け早々1月8、9日に、ドキドキ子ども自然史ウオッチング博物館たんけんコース(長いので略してドキドキ小学生)という小学生対象の行事を行ないます。研究室や収蔵庫など博物館の裏方を見せる行事です。今日は、手伝って下さる補助スタッフとの打ち合わせ。自己紹介して、手順を説明して、実際に博物館の裏方を見せました。昨年も手伝って下さった方も多く、改めて説明するまでもないくらいでしたが。
 例年、動物標本製作室で鳥の皮むきを見せて、インパクトを与えるのが担当です。今年は主担なので、皮むきではなく、全体の調整役かと思ったら、やっぱり皮むきをすることになりました。工事中で見せられない部屋も多く、鳥の皮むきを抜くわけにはいかないとかで。
1999/12/24
 長居公園では、大阪市立自然史博物館の増築工事以外に、大規模な地下駐車場の工事が進められていきます。その工事現場に調査に行くというので、野次馬としてついていきました。長靴を履いて、ヘルメットをかぶった集団が、スコップやハンマーを手に長居公園を歩いていく姿はとても怪しい。
 工事現場では、50m*100mくらいの範囲が、12mほど掘り下げられていました。その底の方に黒い層が顔を出しています。その土の固まりを割って昆虫化石を探しました。材などの植物化石は多いけど昆虫化石はなかなか出てきません。それでも3人で1時間半ほど割っていると、10点ほどの昆虫化石が見つかりました。ゴミムシやネクイハムシらしい。さらに10kgくらい土の固まりを持って帰ってきました。
 生物屋が昆虫化石を探している間、地学屋は地層を見たり、何やらサンプルを採集していました。もし貝化石を見つけたらケーキをくれるというので、少し探してみましたが、こちらはさっぱりでした。
1999/12/19
 ついに今日は、友の会のつどい。午前中は、作った学芸員自らが語る博物館常設展の裏話と、展示の間違い探し。本当は常設展の裏話がメインのはずだったのですが、なぜか(賞品につられたのか)みんな展示の間違い探しに燃えて、間違い探しを諦めた少数の人だけが、展示の裏話を聞きに集まっただけでした。出だしから企画は予想外の展開に…。ちなみに16ヶ所の間違いの内、14ヶ所を見つけた強者が3名も出てしまいました。危うく全問正解が出てしまうところでした。
 昼食に、こだわりおでんを食べて。午後はオリエンテーションホールで、班対抗のクイズ大会。○Xクイズや近似値クイズなどなど。自然史や博物館関係のかなり難しい問題を出題。それなりに盛り上がったけど、寒かった。休館中で暖房が入らなかったので。それにクイズの進行に手間取ってたし…。思いがけずよかったのは、S学芸員が調達してきたかぶり物。トレーナーに段ボールをかぶったガチャピンと、ビニール製のムック。踊りながらクイズの正解を出すことになってたけど、最初の方であっさりばててました。とにかく暑かったらしい。でも子供らには人気。ムックは動くに連れてビニールの固まりを落としていたのですが、それを持って帰った子もいたらしい。
 というわけで、何とかつどいは終了。はたして企画はうまく行ったのか、こけたのか?
1999/12/18
 明日は、友の会のつどい。今日は準備最終日。午前中に、自然史ミニアート展(今日こういう名前にきまったらしい)の出品作品にラベルを取り付け。午後は、西表合宿標本展(これは今命名)に西表島産の鳥の仮剥製を展示。夕方、用事があったのでこれでお出かけ。
 館に、午後8時に帰ってきたら、オリエンテーションホールの飾り付けがすっかりできていた。幼稚園のクリスマス会風。S学芸員が半日でやったらしい。こういうのをやらせるとうまい。自然史ミニアート展には、おもいがけない大作が…。
1999/12/16
 今日は年に一度の研究室の掃除の日。朝、研究室の荷物を廊下に出と、後は夕方まで部屋には入れません。ふだん通りの仕事はできない。というわけで、今日は午前が会議で、午後がゼミ。
 二日前に始まった壁に穴をあける工事はますます絶好調で、ものすごーくうるさい。その上ものすごいほこりで、2階の廊下は白くもやがかかっています。廊下のコンピュータには慌てて袋をかぶせました。ゼミをしていても、音がやかましくて声が聞こえているのかよくわからない(今日は発表者でした)。大きめの声をだして、その上ほこりがいっぱいなので、喉が痛い。
1999/12/15
 今日は日曜にせまった友の会のつどいの準備。特展室の配置替えをして、「自然史絵画展(仮称)」に出品された絵などを展示。とつぜん思い立った企画で、知り合い数人に声をかけただけですが、6名の方から合計30点もの絵が集まりました。他に2名の方から紙で作った昆虫など(これがとても精巧ですごい出来)。予想外に出品数が多く、展示スペースも絵をぶら下げる器具もギリギリ足りたといった感じです。あとは位置を微調整して、ラベルを付けるだけ。
 それから参加証代わりのラスターバッジづくり。とりあえず絵を取り込んで、整形して打ち出すところまで。明日にでもバッジを作ります。他にもやることがたくさん。果たして間に合うのか?
 夕方からは各研究室で廊下の片付け。そう、明日は年に一度の研究室の掃除の日なのです。研究室の荷物を出す必要があります。そのためにはまず廊下の荷物の片づけ。午後6時頃、一瞬だけ廊下に荷物がなくなりましたが、すぐに今度は研究室から荷物が出てきて廊下はまた埋まりました。
1999/12/14
 今日、来年度の普及行事を決める会議をしました。今年度の行事がすべて済んだわけではないのですが、済んでから決めてると広報などの関係が間に合わないので、例年12月前半に決めてしまいます。まだ1999年も終わってないのに、2001年3月まで。鬼が笑うどころではありません。
 すでに5月から6月や、9月から10月の日曜は、ほぼすべて予定で埋まってしまいました。8月も忙しい。その上、来年度は現在増築工事をしている新しい展示室の展示をつくる必要もあります。すべてこなせるのかけっこう不安です。
 増築工事と言えば、今日から新館と管理棟をつなぐ工事も始まりました。要するに壁に穴を開けています。部屋のすぐそばなので、とてもやかましい。その上、目の前の階段が通行止めになってるので、1階と行き来するとき大廻りをしなくてはなりません。不便。
1999/12/10
 博物館の玄関前のポーチに屋根をかける工事が進んでいます。たぶん。この前は、柱を立てる穴を開けてるなと思ってたのですが、今日ふと気付くと、ポーチ全体の石材をはがして、さらに遺跡発掘のように四角く掘り返しています。10m四方くらいの正方形を二つ残して、3m近い溝を掘っています。いったい何をつくっているの?
 これも工事のせいなのか、コンピュータのディスプレイが、今日はしばしば乱れます。細かく揺れてる感じです。そんなディスプレイをにらんで作業をしていると、気持ちが悪くなってきました。ほとんど乗り物酔い状態です。何とかしてくれー!
1999/12/7
 昨日のomnh-MLの誕生日を受けて、今日はリストオーナーの茂似太さんから学芸員のomnhでの発言数ランキングが発表されました。
  和田 岳  322
  岡本素治  124
  初宿成彦  104
  藤井伸二  61
  金沢 至  58
  松本吏樹郎 54
  茂似太   50
  佐久間大輔 35
  樽野博幸  30
  中条武司  27
  石井久夫  22
  石井陽子  14
  川端清司  13
  波戸岡清峰 11
  那須孝悌  6
  山西良平  3
  塚腰 実  1
 他を大きく引き離しての圧倒的1位! これは喜んでいいのか…。結局、学芸員だけで935の発言があり、全体の29.4%を占めています。発言数の多い学芸員の専門分野を見ると、50を越えているのは、鳥、植物、昆虫。これは、omnhで昆虫、植物、鳥の話題が多いという結果と一致しています。どっちが先かは知らないけど…。
 もう少し地学やキノコ、魚などの担当学芸員の発言が増えれば、omnhでの話題の多様性も高くなることでしょう。結論は、昨日と一緒。

1999/12/6
 今日はomnh-MLの誕生日です。omnhというのは、大阪市立自然史博物館のメーリングリストで、自然史関係のさまざまな話題をやり取りしています。それが始まったのが昨年の12月6日。始める前は、じきにメールがほとんど流れなくなってしまったらどうしよう、と危惧していましたが、結果はまったく逆でした。この一年に流れたメールは、3181通。むしろメールが多すぎる!と未読メールに埋もれた悲鳴が聞こえるくらいでした。
 他の老舗MLと比較してみると、同時期(1998/12/6-1999/12/5)のメールの数は、
  [jeconet](生態学のメーリングリスト):933通
  [evolve](進化関係のメーリングリスト):1374通
なぜか他者を圧倒しています。
 単にメールがたくさん流れただけでなく、なかなか中身的にもおもしろいメールがたくさんあったと思います。博物館施設の情報収集というか、市民と一緒に調査をするという面からも、MLの有効性は実証されたのではないかと思います。
 気になるのは発言者に偏りがあること、上位10名でほぼ半分の発言を占めています。また話題の中身も、昆虫、植物、鳥の御三家にかなり偏っているようです。この辺りが今後の課題でしょうか。地学関係者、キノコ関係者あたりに、がんばってもらわなくては。

1999/12/2
 博物館がインターネットに接続して、すでに約2年半。館内のさまざまな連絡も電子メールが使われることが多くなりました。簡単に全員に情報を流せる分、つまらない情報も多くなり、多くの情報の中から重要な情報を選び出すのに苦労するように…。
 なぜこんなことを書いているかというと、今日の夕方ふと以下のようなメールを発見。
 「学芸課のみなさん
  かねてから希望していた工事現場(地下室)の見学ができることになりました.
  明日12/2の昼休み12時半に裏口に集合して下さい.ヘルメットを用意する都合が
  あるので,見学希望者は,明日の11時までに返事を下さい.」
今日の昼間のことやないか。そんなこと知らずに、大和川に調査に行ってたゾ!見に行きたかったのにい…。
 行った人に聞くと、とても広くて天上も高くて、地下でバレーボールができそうだったとか。まあ標本を入れたらすぐに埋まるでしょうが。

1999/12/1
 博物館が長期休館に入ると、さっそく玄関前のポーチに屋根をかける工事が始まりました。タイルのように並んだポーチの石材をはがしたと思ったら、今日は柱を立てる穴を開けています。どうやら7.6mほどの穴を開けるらしい。穴を開ける杭(?)に目盛りがあってすぐにわかります。
 館内でも休館中の工事に備えて、午前中は生物実験室の物の移動をしました。コンピュータをはじめ精密機械類は、他の部屋に逃がして。大きな冷凍庫を移動させて。午後は普及センターの移動です。

1999年11月

1999/11/30
 博物館の南側の増築は地下部分しかありません。箱はとっくにできていて、どうやらそろそろ上に土をかぶせるらしく、コンクリートにタールを塗って、さらに上からなにやら布のような物を貼り付けています。腐食対策かなんかでしょう。
 それはいいんですけど、この2日ほどタールの臭いが博物館に漂ってきて、とくに2階の南側からどんどん入ってきます。気持ちが悪い‥。


1999/11/29
 博物館は、今日から来年の2月末まで休館です。そして玄関前のポーチに屋根をかける工事が行なわれます。今日はさっそくポーチのタイルが一部はがされています。そうやら柱が6本立つようです。
 おかげで植物園に出るには、非常口を利用することになります。いちいち鍵を開け閉めするのが面倒くさい。
1999/11/26
 昨日までの続きの生物実験室の片づけ。骨と巣の登録とラベル付けが完了。骨を整理して箱に入れるのも完了。あとは収蔵庫に入れるだけ。これでできたも同然。
 この勢いで、動物標本制作室に眠っていた(放ったらかしになっていた、とも言う)骨も引っぱり出してきて、登録して、ラベルを付けて、整理して、箱に入れました。17点もでてきた。おかげで動物標本制作室の棚や机の上が、片づく片づく。明日からは自分の机の上で、皮剥きができそうです。今までは中央の共用の台を占拠してたんです…。
1999/11/25
 博物館の増築工事が着々と進んでいます。すでに地下部分の箱は完成し、地上部分の鉄骨の組立もおおむね出来上がり、増築部分の形が見えてきました。さらにこの12月からは、3ヶ月間休館して、博物館の入口前のポーチに屋根を付ける工事が始まります。増築部分と管理棟のつなぎの部分の工事も、この12月から始まるそうです。
 と呑気に喜んでいたら、なんと管理棟の西端の部分で作業するために、実習室と生物実験室の荷物を大幅にのける必要がある。といきなり言われてびっくり、(実習室はどうでもいいけど)生物実験室は、登録して収蔵庫に片づける前の剥製や骨や鳥の巣が大量に置いてある! というわけで、ここ数日あわてて片づけに入っています。燻蒸前の仮剥製は燻蒸室にたたき込み、燻蒸の済んでいる剥製を登録して収蔵庫へ。
 あとは巣と骨を登録して収蔵庫に片づければできあがり。何とか11月中にできそうです。だいぶ片づいたやろ、とY学芸員に自慢したら、これが普通の状態やと言われてしまいました。うう、言い返す言葉もない。
1999/11/19
 今日の午後3時頃、大阪市立自然史博物館HPを開いてみて驚きました。訪問者数が53233人になってる! 記憶している限りでは、昨日の午後1時頃チェックした時は、まだ52315人でした。一日で918人が訪問したことになります。
 どこかの人気サイトならともかく、うちのHPの一日あたりの訪問者数は、開設時から徐々に増えつつも、せいぜい90人程度。まず100人を越えることはありません。それが急に通常の10倍の訪問者。おかしい。カウンターが壊れたんだろうか…。
1999/11/16
 今日は一日会議をしていました。午前10時〜12時30分、増築部分の展示の会議。午後1時30分〜午後3時30分、学芸ゼミ。午後4時〜午後6時30分、増築時のコンピューター関連の会議。午後7時30分〜午後10時、友の会の秋のつどいの相談。
 さらに午前12時30分〜午後1時30分には、土日の科学映画会のビデオを返却に西区の方へ。6月から科学映画会を担当して、6回目にして初めて何のトラブルもなく、映画を借りて返すことができました。
 という盛りだくさんの一日。もちろん毎日こんなに会議だらけではありません。むしろあまりに多かったので、記念に記録しておこうかと…。

1999/11/15
 今日は一日集会室で、大阪鳥類研究グループ鳥の皮剥き実習をしていました。隣の実習室では、博物館の室内実習「ハチミツ」をしていました。ときどきTさんが、隣の実習を抜け出して、鳥の皮剥きを見に来ていました。真面目に実習してないな!
 という点はともかく、そのTさんが「花粉食べる?」といって何か黄色い小さな粒粒を持ってきてくれました。妙な物を食べるのは大好きなので、とりあえず食べてみました。黄色い色に似合わず、抹茶のような味がして、ほんのりと甘い。「これ何の花粉?」と聞いてもなかなか教えてくれません。で、実習室まで見に行きました。すると、何とそれはクマバチの花粉団子なんだそうな。クマバチの幼虫と同じ物を食べたんやね。でもなかなかおいしい。クマバチの幼虫は、抹茶が好きに違いない。それにしても、やっぱり何の花粉かわからないまま…。

1999/11/13
 夕方、展示室2階のトイレにミドリガメがいる。と聞いた。何をわけのわからんことを、と思って見に行くと、なるほどミドリガメがいた。ちょうどミドリガメと称して売っているサイズの小さいミシシッピーアカミミガメ。背中に乾いた泥が付いている。たぶん長居公園かどこかで拾ったのを、誰かが持ち込んだのでしょう。それにしても、どうして自然史博物館のトイレに放すんだ?
 産地もわからないので、標本にはいらない。池に放して、これ以上アカミミガメに増えてもらいたくない。というわけで、スッポンのマルちゃんの餌になってもらうことにしました。

1999/11/12
 今日も皮剥き。今日はヤマシギが2匹。どちらもとても臭い。完全に腐ってる。剥かずに骨と羽根の標本にするか、と悩んだけど、なんとか皮が剥ける程度に肉が腐っているという絶妙の腐り具合。最悪。剥いてる間も臭いけど、剥いた後の手も臭い。これは一度くらい風呂に入ってもとれない。片方のヤマシギの腹の中をのぞいたら、内臓の代わりに、大きなハエの蛹がたくさん入っていました。
 臭い臭いと言いながら皮を剥いていると、部屋の中からごそごそと怪しげな音。何かなと思ったら、何とワニ君が狭い入れ物の中で、動き回っていたのでした。ワニガメって夜行性やったんやね。それにしても、夏の間は夜も動いてなかったような…。

1999/11/9
 毎日放送ラジオの「ごめんやす馬場章夫です」の取材が来ました。フクロウについていろいろ話を聞きたいんだそうです。取材と言っても、ラジオに出演するわけではなく、こっちが話をした内容を適当にまとめて、ラジオで馬場章夫が話すんだそうです。もし出演しろと言われたら断るつもりでしたが、これでは断りようがない。
 取材に来たのは馬場章夫を含めて3人。しっかり1時間半は取材をして帰られました。尋ねられた内容は、世界・日本にフクロウは何科・何種とか、フクロウとミミズクの違いとか、フクロウの特徴(目の位置、顔盤、耳の位置、羽毛の柔らかさ)とか、フクロウの食べ物とか。あと仮剥製と骨格標本を見せて、ってところ。放送は明日の午前10時からだとか。2時間番組の中で、約1時間もリポートするらしいけど、あれだけの内容で1時間も話ができるのかな…。さすがプロ。
 それにしても館の宣伝をするのをすっかり忘れていました。ホームページのURLをラジオで宣伝してくれ、って言えばよかった。

1999/11/6
 久しぶりにワニ君の体重を計ってみました。体重は1670g、背甲長が192mm。4月14日の測定値が、体重1720g、背甲長が194mm。大きくなってないどころか、小さくなってる。飼い方が悪いのか‥。

1999/11/5
 ここ数日は毎日西表島の鳥の皮を剥いてます。とあるペンションの方が、ときどきまとめて送ってきて下さります。なぜか大きめの鳥が多いのが特徴。小さい鳥は無視してるのか? 西表島の鳥なら、小さいのも欲しいのに…。昨日までは、リュウキュウコノハズク、オオクイナ、シロハラクイナ。今日はズアカアオバト。馴染みのない鳥だけに、いろいろ発見もあります。コノハズクとリュウキュウコノハズクの違いとか(リュウキュウコノハズクが3割くらい大きかったんやね)。
 おもしろいことに、西表島から来た鳥たちには外部寄生虫がよく付いています。リュウキュウコノハズクとズアカアオバトにシラミバエ、オオクイナとズアカアオバトにハジラミ。いずれもけっこう寄主特異性が高いので、新種かも。きっとリュウキュウコノハズクシラミバエや、ズアカアオバトナガハジラミてな名前になるに違いない。

1999/11/1
 年の暮れに向けて、今年も皮剥きモードになってきました。例年、年末は毎日のように鳥の皮を剥いています。理由の一つは年度末あたりの新収資料展で展示するため。もう一つは、冷凍庫がそろそろいっぱいになってきたため。さらに涼しくなってきて、空調がとまった後も残業して皮剥きをする気になるため。
 今日はなんとゴイサギ1羽、ダイサギ2羽、アオサギ1羽の合計4羽も剥きました。1日4羽が最高記録。でも疲れた。しばらくの間は、効率的に冷凍庫を空けるために、大物を剥いていきます。

1999年10月

1999/10/31
 8月に実施したドキドキ中学生の同窓会を開きました。同窓会とは言っても、集まって酒を飲むわけではなく。午前中は長居植物園で、昆虫やキノコなどを観察(本当は鳥を見せるつもりやったのに、鳥はいまいちでした)。午後は、持ってきたり、午前中に採集した標本を、お菓子を食べながら室内で眺める。といったものです。みんなでハチやキノコの説明を聞いた以外は、キノコの好きなのはキノコをながめ、マルムシに興味があるのはマルムシを実態顕微鏡でながめ、爬虫類が好きなのは生きたヒバカリで遊んでいた。って感じでした。なんとなくの時間が過ぎて、午後3時前に解散。あれで楽しかったんだろうか?
 ともかく今度は遠足に行くことになりました。12月に枚岡公園。今度こそは鳥を見せたいけど、やっぱりオサ掘りになってしまうでしょう。


1999/10/25
 8月のドキドキ中学生以来約2ヶ月ぶり、そして今年最後の長居植物園の池のカメの捕獲をしました。昨年も10月19日に調査して8月と同じように捕れたので、今年も10月に最後の調査をと思ったのですが。なぜかほとんど捕れません。5個のカメ篭をセットして2時間後に回収、というのを3回やって、11匹(イシガメ1匹、クサガメ1匹、アカミミガメ9匹)捕れただけ。楽と言えば楽でしたが、3人が一日かけてやるほどの内容ではなかった。
 今回の特徴はやけに再捕獲率が高かったことで。11匹の内8匹(イシガメ1匹、アカミミガメ7匹)には、すでに標識がついていました。昨年の8月以来標識したカメは、合計273匹(イシガメ3匹、クサガメ31匹、アカミミガメ239匹)。標識個体の移出や死亡が一切なく、池中のカメの間に標識個体が均等に混じっていて、標識個体と未標識個体の捕獲されやすさがまったく同じ、と仮定すると(仮定はこれですべてかな?)。今日、長居植物園にいたカメの個体数は、(3種を込みにして)273*11/8=約375匹となります。実際には、標識個体の死亡はあるでしょうし、一度標識されたカメは捕まりにくくなる傾向があるようなのですが…。

1999/10/20
 昨日、とある方から電話があって、和泉市でヘビを捕まえたけど要るか、と聞かれました。和泉市のヘビはあんまりないので、下さいと即答しました。それからどんなヘビか尋ねたのですが、マムシだといいます。さんざんアオダイショウの幼蛇をマムシと呼ぶ例に出会っているので、またどうせアオダイショウやろう。と思いつつ、送って下さるようお願いしました。で、今日、問題のヘビが届いたのですが、確かに立派なマムシでした。人を侮ってはいけなかった。
 何でも畑で農作業をしているとよくマムシが出て来るんだそうです。それを長靴をはいた足で踏みつけて、そのまま踏む場所をずらして、頭の根元を足で押さえて、それから頭を手で捕まえてペットボトルに入れるんだそうです。足元のしっかりした靴さえ履いていれば大丈夫そうですね。でも親戚の人は同じようにして捕まえようとして、指先を咬まれ、腕が方までパンパンに腫れ上がったと言います。うかつに真似はしない方がいいかもしれません。ちなみに場所は、和泉市の北の端っこ。信太山の北端辺りです。あんなところにもマムシはいるんですね。

1999/10/15
 現在、博物館の増築工事が進行中です。今日、2階のトイレからふと見ると、南側半分の地下部分にコンクリートを流し込んでいました。タンクローリーが次々やってきて、コンクリート用のホースのようなのを付けた作業車でどんどん流し込んでいきます。間に穴ができないようにでしょうか、ひもにぶら下げた重石のような物を差し込んでいます。コンクリートを入れ終わると、トンボのような物で表面をならしていく。見てると楽しそうで、ついついトイレに長居をしてしまいました。
 いつの間にやら北側半分の地下部分のコンクリートの流し込みは終わっていて、もう上を作業の人が歩いています。南側は半分だけ終わりました。明日にでも、残りにコンクリートを流し込めば、地下部分の形は一応できあがり。

1999/10/6
 四条畷警察からスッポンを預かって約2週間。一応マルちゃんと名付けましたが、とくにかわいがるでもなく、ときどき市販のカメの餌をまいてるだけでした。ところがふと気付くと、カメの餌をよく食べています。というか、人が近づくと、餌をもらえるかな?と顔を出してきますし。なかなか餌を入れないと、乗り出してきてねだります。スッポンはかわいい。無愛想なワニガメよりもはるかにかわいい。
 というわけで、近ごろは日に何度も餌をやっています。たいてい全部食べます。どうやら今までやっていた餌の量はとっても少なかったようです。そのせいで、とっても腹が減って、市販の餌への餌付けに成功したのかも知れません。

1999/10/2
 今日は、一日普及センターに座っていました。品切れになっていたミニミニラスターバッジを、補給してました。デザインを打ち出して、丸く切り取って、バッジマシーンでバッジ作り。
 午後になってバッジマシーンでバッジを作っていると、小学2年生くらいの女の子が二人やってきました。普及センターの本が見たいと言います。どうぞ、と入ってもらって、またバッジ作り。しばらくすると、本を見終わってしまって、バッジ作りを見に来ました。おもしろそうとか言います。見ていてやり方をのみ込んだのか、そのうちに自分でもやってみたいと言い出しました。1個や2個失敗してもいいかなと思って、試しにやってもらうと、これがけっこう上手。失敗しません。飽きもせず、たくさん作ってくれました。楽ちん楽ちん。まだまだ作りたいとか言ってるけど、もう用意したのを全部作ってしまったので、お礼に失敗作(彼女たちではなく、私の失敗作です。念のため)を2個あげて帰ってもらいました。またバッジを作りに来るとか言ってたけど、本当に来るのかな?
 ともかく人気のスズメ、ネコ、アカショウビン、カブトムシ、クワガタムシあたりがたくさん出来ましたので、買いに来てください。

1999年9月

1999/9/29
 午後から南港に行きました。と言っても南港野鳥園ではなく、インテックス大阪。大阪国際ギフトショーというのです。博物館のショップの商品開発のための視察です。たくさん出店はあったけど、あんまり新規に売り出したい商品はありませんでした。気に入ったのは、寄せ木細工のキーホルダー、ミニミニのピンバッジ、ビーン何とかってゆう洗えるぬいぐるみ、革製品のキーホルダーぐらいでしょうか。
 おもしろかったのは、キャラクターにフクロウがあちこちでしょっちゅう使われていること。フクロウは人気のキャラクターなんでしょうか。確かにフクロウグッズはコレクターがけっこういるけど…。あと鳥の羽製品があちこちにあった。これは宇多田ヒカルの影響ってほんと?


1999/9/24
 四条畷警察から電話がかかってきて、スッポンの世話はどうやったらいいのかと尋ねられる。なんでも道をスッポンが歩いていたのを(車にひかれたらかわそうだから)保護してきた人がいて、万が一ペットが逃げ出したもので持ち主が現れたら現状のまま返すことになるので、一応6ヶ月は生きたまま保管しなくてはならないんだそうです。スッポンの標本欲しさのあまり、6ヶ月たって持ち主が現れなければ標本にしていいなら引き取りますよ、と言ったらわざわざ持ってきてくださいました。よほど持て余していたようで…。というわけで、今日からワニ君に友達が出来ました。名前はマルちゃんにします。
 外国産のペットの疑いが濃いので、「Turtles of the World」というCD-ROMで、検索して同定(というよりスッポンの同定は骨を見る必要があるので、生きたの相手では大部分絵合わせ)しました。その結果、Chinese softshell turtle (Pelodiscus sinensis)に間違いないだろうということになりました。和名は何かなと思ったら、日本にいるスッポンのことでした。もちろん東アジアに広く分布しているカメなので、それでも外国産の可能性はありますが、たぶん日本産の野生の個体なんでしょう。標本としてはその方がありがたいです。持ち主も現れないだろうし。

1999/9/22
 10月17日に長居植物園で鳥の観察会を予定しています。この時期なら、ヒタキ類を中心に秋の渡りの途中に立ち寄る鳥が期待できます。てな案内文を広報原稿として、Nature Studyを初めあちこちに載せたのは1ヶ月ほど前のこと。重大な間違いがあることに気が付きました。申込みが締切が9月18日になってる!
 行事の申込みの締切は、ふつう行事の2週間前に設定します。それが1ヶ月も前にしてしまうとは‥。ぜんぜん気づかんかった。今週になって申込みがなくなって変やなと思ってたら…。申込数も少なめなので、こっそり10月2日(土)まで申込みを受け付けることにしました。といってもHP上だけですが。参加希望者は、gyouji@mus-nh.city.osaka.jpまで。
 そういえば、この観察会では、補助スタッフを募集するのも忘れています。抜けてばっかり。

1999/9/20
 今日は、館内燻蒸の日です。展示室や収蔵庫は午後から、研究室のある管理棟も午後5時頃から、殺虫剤がまかれます。おかげで、午後5時には館から追い出されてしまいます。これでは、さっぱり仕事にならん(仕事の本番は5時を過ぎてから)、というわけで、今日はそもそも学芸員があまり来ていません。ワニ君や食料を燻蒸しない部屋に逃がして、そろそろ帰ります。

1999/9/14
 科学映画会に使ったビデオを返しに行きました。今回は、4回目にして初めて、きちんと借りてきちんと返した。と思いきや、午後6時頃にビデオを返しに行くと、子ども文化センターは閉まっています。明かりがついているので、職員通用門から入り込んで尋ねてみると、何とビデオの返却は午後4時45分までとか。とりあえず謝って、無理矢理返却してきました。というわけで、いまだかつてトラブルなく科学映画会ができた試しがない…。
 さいわい12月から2月の間は、科学映画会はお休みです。博物館のポーチに屋根を付ける工事のために、博物館が休館になるので。よかったよかった。でも休み明けの3月に、果たして科学映画会のことを覚えているかどうか。

1999/9/11
 自然史講座がようやく終わりました。地図作りで燃え尽きてしまい、何を話すかがきちんと決まっていなかった。そのツケがきちんと現れて、30分ほど時間が超過してしまいました。多くの時間を費やして作った地図の説明時間はたらんかったし…。
 だいたい、前置きとして、大阪で繁殖する鳥の情報の収集状況、鳥(屋?)から見た大阪の地理、鳥の繁殖の判断の仕方、など前置きを話すだけで30分以上かかったし。大阪で繁殖する鳥の変遷で、また30分以上。地図の話をする暇なんかあるわけがない。
 作成した地図は、おいおいこのHPにアップしていきたいと思います。抜けている地域の情報をお持ちの方は、ぜひお知らせを。

1999/9/9
 自然史講座向けの地図作りは、できたも同然。残りは、ヒヨドリとハシブトガラスだけ。いろんな種の分布を見ていると、けっこうおもしろい。気の付いたことを思いつくままに話していたら、1時間半では終わらないような…。困った。どんな風に話をするか、まるで考えてない!
 ところで、大阪のどこにでもいる種(例えばヒヨドリ)の分布図が表しているのは、この6年間に調査に行った場所の分布と言った感じです。それを見ると、繁殖期に行ってない地域があちこちにあります。能勢町と豊能町、豊里から鵜殿の間の淀川周辺、枚方から交野の山手、東大阪と八尾、泉南市と阪南市の山手。来年の繁殖期には、行かなくては。行事にしてしまおうか?

1999/9/8
 今週末は、科学映画会があります。科学映画会用の映画を借りる担当になって、苦節3ヶ月。初めて予約した日にきちんと借りに行きました。これで今月の科学映画会は大丈夫。

 自然史講座向けの地図作りは、佳境に入ってきました。56種について作る予定の内、今日までに42種分が完成。残りわずか14種。でも簡単なのから作っているから、ツバメとかスズメとかデータ量の多い大御所が残ってしまった…。

1999/9/6
 昨日は、靫公園で毎年恒例、友の会のセミの抜け殻調べがありました。今年は史上2番目に多かったそうで、なんと約37000個もの抜け殻が集められたそうです。そんなにたくさんのセミの抜け殻を集めたらどのくらいの量になるだろう?ということを知りたい方に朗報です(そんな人がいればですが…)。
 じつは、博物館の展示スペースの2階の廊下(博物館関係者はギャラリーと呼びます)の、第4展示室と特別展示室の間に青い樹脂製のランクを立てたものがあって、その中に昨年集めたセミの抜け殻が入っていました。今日の夕方、中身を取り出して、今年集められた抜け殻に入れ替えました。約37000個と言っても意外とかさばらないものです。気になる方は見てみてください。よく見ると、下の方がクマゼミの抜け殻で、上の方がアブラゼミの抜け殻になっているのもわかります。さらに中をクモが歩き回ってたりして…。
 さて、取り出した昨年の抜け殻はとりあえず不要物です。やっぱりゴミかな。クマゼミの抜け殻は漢方薬になるそうですが、誰か引き取りません?

1999/9/5
 自然史講座向けの大阪府下で繁殖するデータの入力が完了しました。博物館に大阪の鳥の情報を送ってくださった方が、1996年から1999年の間に80名(どうもありがとおー!)。92種について939レコード集まりました。そのうち68種692レコードが繁殖に関する情報でした。
 さらに1994年4月から1999年8月までの間に、自分で大阪府下の各地に行って集めた大阪の鳥の繁殖に関する記録が、73種について2763レコード。
 合わせると83種について、3455レコード。もちろん同じ場所について観察日が違うだけの記録もありますが、これだけの地図をつくるのは大変。果たして地図作りは、自然史講座までに間に合うのか?
 こんなにたくさん地図を作ってたら、地図を見せるだけで、自然史講座の1時間半は終わりそう…。

1999/9/4
 今日は、夕方から友の会の評議員会がありました。通常、年に5回集まって、友の会の運営や行事について話し合います。今日も午後4時半すぎから始まって、行事の報告、会員数やNature Study編集状況の報告、友の会の会計についての議論、秋の集いや総会についての議論、などなど。結局終わったのは午後8時過ぎでした。3時間半も飯も喰わずにぶっ通し。疲れた。
 ちなみに評議員会の前は、午後2時から日本鳥学会員近畿地区懇談会の例会を隣の部屋でやってました。ほとんど6時間ぶっ通し。ほんと疲れた。どちらも居眠りもさせてもらえなかったし…。

1999/9/2
 ここんとこ、完全に自然史講座モード。毎日、大阪府下で繁殖するデータの入力に明け暮れています。今日でようやく、自分の観察データを1998年分まで入力完了。あとは今年分。今年は、とくに意識的にあちこちに行ったので、まだまだ道は遠い。

1999年8月

1999/8/30
 昨日までで、忙しかった8月の博物館の行事は終わり。と思ったら、今度は9月11日の自然史講座の準備を急がなければ。タイトルは「大阪で繁殖する鳥」。1996年から博物館として集め始めた大阪の鳥の情報と、自分で大阪のあちこちで観察した情報を集約して、大阪の鳥の繁殖分布図を作ってみるつもり。もちろん情報が足らない部分がたくさんでてくるでしょうけど、それを確認するのが最大の目的。
 で、準備の最大の難関はデータ入力。もっと早くにデータを入力するつもりやったけど、8月はなんやかんやで忙しくて、今日ようやく今年送ってもらったデータを入力し終わりました。明日からは、自分の観察データの入力。果たして地図作りは間に合うのか?


1999/8/29
 今日は年に一度の退屈な退屈な標本同定会。と毎年書いてます。予定通り、めっちゃ暇。
 でも一応脊椎動物の同定件数は過去最高で。波戸岡学芸員や樽野学芸員と一緒に担当した脊椎動物は、哺乳類3件(シカの骨、ヤエヤマオオコウモリの写真、コウモリの本)、鳥類5件(羽根2件、カワラヒワの巣、骨格標本の作り方、怪我をしたセキセイインコ)、両生類1件(タゴガエル)、魚類3件(写真2件、液浸標本)でした。シカの骨と魚以外の8件を担当したことになります。件数だけで言えば、一日中同定しまくっていたキノコに勝った。
 とは言うものの、コウモリの本の写真の撮影とか、骨格標本の作り方を相談、怪我したセキセイインコの処置の相談、などというのは本来の同定会の対象ではないし。またほとんどは、ほんの数分で終わってしまうものばかり。効率的に件数を稼いでるとでも言うか…。

1999/8/28
 今日は一日博物館実習の相手。博物館実習は25日からの5日間で、学芸員が交代で数人ずつ面倒を見ます。というよりは、たまっている学芸員の仕事の一部をやってもらうって側面も強い。
 今まではずっと、いぜんまとめて寄贈された鳥の仮剥製のラベルを読みとって、台帳に書いていく作業をしていました。その作業も一段落したので、今回は両生爬虫類の標本を扱うことに。
 大きな声では言えないけれど、第一収蔵庫に以前いた某学芸員が登録もせずに、両生爬虫類の標本を放り込んであるエリアがあります。よく探すと鳥や哺乳類や魚などなどいろいろ出てくる。その標本を引っぱり出して登録しようと言うもの。
 ものが両生爬虫類。それも訳のわからん入れ物に、怪しい液浸、あるいは干物になって入っています。実習生はかなり嫌だったらしい。それでもあまり文句も言わずに作業していたのは感心。なのかもしれない。臭い臭いとは言ってましたが。腐ったクジラや鳥に比べたら、ぜんぜん大したことないのに…。
 データがない、あるいは干からびていてどうしようもない、ものを捨てて。干からびかけのにアルコールを足して。汚い、あるいは割れている容器を入れ替えて。というあたりで作業は時間切れ。結局、150点ほどの標本を登録する作業が残ってしまった…。1960-1970年代のけっこう貴重さ標本も混ざっているらしい。続きは秋の博物館実習か?

1999/8/25
 というわけで今日はクジラの解体です。早起きして、現地に集まったのが、午前8時45分頃。一晩たったクジラは腐敗が進んで見るも無惨な姿に…。

 大きなユンボに陸に引き上げてもらい、解体を始めたのが午前9時過ぎ。ユンボがいらない肉を捨てる穴を掘ってくれたので、大きな刃物で皮と肉を切り離しては、穴の中に捨てる。樽野学芸員と波戸岡学芸員の活躍で作業は順調に進み、1時間半もしたらおおむねできてしまった感じ。休憩を入れて、のんびり作業の続きをして、正午には完全に作業完了。昼飯を食べながら、運搬用のトラックをくるのを待つ。
 3年前のミンククジラ(体長約7.7m)に比べると、今回のはおおむね2/3の大きさ。この大きさの違いは、とても大きい。ものすごーく小さく感じられ、作業もものすごーく楽でした。なんせ簡単に持ち上げられるから、切りやすいし、肉の量も少ない。
 唯一の心残りは、寛骨が一つも見つけられなかったこと。寛骨というのは、クジラが後足を持っていたときの名残の骨で、腰辺りの腹側の筋肉の中に、左右1対埋まっています。とにかく小さな骨なので、見つけるのが大変。3年前も見つけるのにとても苦労しました(でもなんとか見つけた)。でも、今回は、かなりがんばって、腐った肉の中を探しましたが、結局一つも見つけられませんでした。10cm少々の棒状の骨(たぶん細いサインペンぐらいの太さ)なので、なかなか大量の肉の中から見つけるのは難しいんですけど。悔しい!

1999/8/24
 クジラの続き。朝最初に聞いたのは、クジラが行方不明になったと。海上保安庁がヘリコプターを出して探してるんだそうな。
 昼過ぎに、マーブルビーチ(泉南市?)で見つかったと連絡が入る。なぜかクジラ担当の樽野学芸員と、水産関係担当の波戸岡学芸員が現場に見に行く。肝心の哺乳類担当は、博物館で留守番(高校生相手の行事もあるし)。

 夕方近く、二人が帰ってきました。上の写真のようにクジラは確かにマーブルビーチ(田尻町だそうです)に打ちあがっていたそうです。大きさは5.4m。ミンククジラに間違いないようです。すでにけっこう腐っている模様。
 というわけで、明日は早朝からクジラの解体です。博物館から学芸員が6人ほど行きます。3年ぶりに腐ったクジラの臭いを嗅ぐことになります。

1999/8/23
 午前11時頃、大阪府から岬町の沖辺りにクジラが死んで浮いているという連絡が入りました。どうやら5-6mのミンククジラらしいと言う。すでに腐り始めていて、真っ赤な舌(?)が口から出て、膨らんでいる。画像をメールで送ってもらって見たところ、ある意味、とてもきれい。
 博物館で引き取りませんか、という。欲しいけど、いきなり浮いてるままもらっても…。できれば処理作業ができる場所に上げるところまでは、やって欲しい。また解体作業、運搬作業、いらない肉の処理などをどうするかを考える必要があります。というわけで、博物館内で、また大阪府と、あるいは大阪府がどこかと相談している内に、午後5時が来て時間切れ。続きは明日相談することに(さすがはお役所仕事)。その間も、クジラの死体はプカプカと風に流されて、北東に向かっているそうです。

1999/8/20
 「ドキドキ中学生」最終日。展示は、カメ班が午後2時にはできてしまい。マルムシ班が午後3時頃、ハチ班の完成はさらに遅く。と班ごとにかなりばらつきました。予定を変更して、完成した班から収蔵庫見学をする、などと最後は、かなりバタバタしました。
 結局、この3日間に参加者から出た犠牲者は、ハチに刺されたのが2名、アカミミガメに思いっきり咬まれたのが1名、迷子が3名。でも何とか無事に終わってよかったよかった。
 なぜかこの行事は、準備が多くて、考えておくことも多くて、その上フル回転で中学生の相手をしなくてはならないので、とても疲れます。終わると、とにかく嬉しい。さいわい参加者の反応もおおむね好評のようやし。せっかく知り合いになったので、10月31日には同窓会をすることにしました。何人が来てくれるかな?
 最後にアンケートをとった中で、自然史関係の興味ある対象を尋ねたところ、以下のような結果になりました(選択肢の中から複数選択)。
   1位  化石(12票 →女性5票、男性7票)
   2位  植物(11票 →女性9票、男性2票)
   3位  鳥類(10票 →女性7票、男性3票)
   3位  昆虫(10票 →女性2票、男性8票)
   5位  両生爬虫類(7票 →女性1票、男性6票)
   5位  哺乳類(7票 →女性5票、男性2票)
   7位  魚類(6票 →女性2票、男性4票)
   8位  キノコ(3票 →女性3票、男性0票)
   8位  地層(3票 →女性0票、男性3票)
   10位  貝(2票 →女性1票、男性1票)
   10位  シダ・コケ(2票 →女性2票、男性0票)
   10位  岩石(2票 →女性2票、男性0票)
   13位  線虫(1票 →女性0票、男性1票)
   13位  なし(1票 →女性0票、男性1票)
 有効回答数は27(女性12、男性15)。よく見ると、女と男で傾向が違うのがおもしろいところです。女性支持率が高いのは、植物、鳥類、哺乳類、キノコ。男性支持率が高いのは、昆虫、両生爬虫類。といったところでしょうか。ただしどうやら女の子は、本当は昆虫が好きでも、人前では植物が好き、などと言うようです(本人達がそう言ってたそうです)。というわけで、植物の女性票のいくらかは、本当は昆虫票に流れるものと思われます。鳥は、女性支持率が高くて、嬉しい結果でした。

1999/8/19
 「ドキドキ中学生」の二日目。午前中は長居植物園での調査の続き、午後の後半からまとめに入る。カメ班は爬虫類好きが集まっただけあって、調査は順調。まとめもそれなりに。明日の昼過ぎには、何とか展示も完成するめどが立ちました。
 行事二日目が終わると、学芸員はけっこう疲れた様子。でも、参加者の中学生はまだまだ元気です。若いなあ。

1999/8/18
 今日から、「ドキドキ中学生」。準備は万端、のつもりでいたら。補助スタッフ(行事を手伝ってくださる友の会会員の方のこと)に伝えた集合時間が間違っていたり、案内で流した解散時間がいい加減だったり。さっそく問題点が続出。
 班分けの時には驚きました。昨年は、カメ班・ハチ班・オニバス班のうち、カメ班の人気は最下位。メンバーのほとんどすべてが、他の班を希望してジャンケンに負けてカメ班になりました。ところが、今年は、カメ班・ハチ班・マルムシ班のうち、カメ班が一番人気。だいたい自己紹介の時に、好きな対象を尋ねたら、鳥と昆虫と両生爬虫類が人気やったし。
 と言うわけで、ともかく初日は終わりました。各班の調査もそれなりに順調に進んでいる様子。問題は、明日以降の展示物作成の方です。それなりに何とかなりますように…。

1999/8/17
 明日から、「ドキドキ子ども自然史ウオッチング−学芸員体験コース−」という長い名前の行事が始まります。中学生対象で3日間連続。通称「ドキドキ中学生」。毎年、夏休みに実施していて(今年でたぶん5回目)、昨年もまったく同じ日程でした。昨年は手伝うだけやったのが、今年は主担なので、いろいろ準備が大変です。なぜかこの行事は、準備することが多い。
 今年は昨年に引き続き、3班に分かれて、長居で調査をして展示を作ります。3班の内容は、カメ班(池でカメの標識再捕)、ハチ班(花に来るハチ相の花による違い)、マルムシ班(長居植物園でのダンゴムシとワラジムシの分布)となっています。
 ふと天気予報を見ると、明日は降水確率が50-60%。雨が降ると、少なくともハチは飛ばない! というわけで、雨用プログラムを検討したり。なんて準備が面倒なんでしょ。

1999/8/12
 今月も科学映画会が近づいてきました。先月とは違い、今月は借りに行かなくてはならないことをちゃんと憶えていました。今月借りに行くのは、大阪科学技術センター。で、借りに行ったんやけど、行ってびっくり、シャッターが降りていて、「8月12日から8月16日まで夏休みのため休館します」という張り紙が。唖然としたけど、とにかく誰か職員をつかまえて何とか借してもらおうと思って、ビルの管理をしている人と話をして呆然としました。職員は全員休みだそうな。今度は呆然としてしまいました。
 科学映画会で上映するフィルムは2ヶ月以上前に予約をしてから、借りに行きます。予約をするときは、直前の予定がわからないので、早めに借りる設定にしています。今回も本当は11日に借りる予約を入れていました。だから悪いのはこっちなんやけど、12日から夏休みやなんて…。
 いつまでも呆然としてても始まらないので、とりあえず館に帰って対応策を考えることにしました。と言っても上映する映画を変更するしか手がない。どこかに同じフィルムを持っている所はないかなあ、と考えながら館にたどりつきました。すると、なんと大阪科学技術センターから電話があって映画が借りられることになりました。よかったよかった。話をしたビルを管理している人が、気の毒に思って大阪科学技術センターの担当者と連絡をとってくれたらしい。感謝感謝。
 というわけで、あいかわらず科学映画会は、綱渡りのように危うく実施されています。来月こそ今度こそはすんなり映画を借りてきたいもんです。

1999/8/9
 今日は工事のため朝の9時から夕方の5時15分まで、博物館は停電です。学芸員はほとんど誰も出勤しません。コンピューターが使えないとさっぱり仕事にならないので。
 それでも昼頃に、コンピューターを使わない作業でもしようと、昼食を買って館に出てきました。ところが重大なことを忘れていました。空調もとまってる! 2階にある研究室は蒸し風呂のように暑い。作業どころか昼食を食べる気にもならず、そのまま帰りました。
 停電が終わる午後5時過ぎ、今度はサーバのスイッチを入れるため、再び館に出てきました。ところが工事が終わらない。予定より1時間以上遅れて、ようやく停電が終わり。サーバのスイッチを入れて、メールをチェックして、HPに愚痴を書いて。そろそろ帰ります。
1999/8/7
 無事に特別展がオープンしました。きのうの午後5時にはすでにほとんどできあがっていた、ように思っていましたが、結局何やかんやで午後11時頃までかかったそうです。展示室で流すはずのビデオを行方不明にした奴がいて、1時間以上もみんなで探してたし…。
 昨年、展示した標本点数を数えたので、今年も数えてみました(なんと40分もかかった)。鱗翅類の成虫だけに限って、ガとチョウに分けて数えたところ、ガが2729点、チョウが3927点でした。これだけたくさんあると数え間違いもあるでしょうが、合わせて6656点。昨年のおおむね10倍です。何せ小さい標本なら、ドイツ箱1つに100点近くは入りますからねえ。
1999/8/6
 特別展の解説書が夕方納品されました。これは昨年並み。昨年と違うのは、表紙のデザイン。ポスターとチラシがピンクやからと言って、ピンクを使うかあ? 趣味悪い。でも中身はすっきりきれいにまとまっているように思う。
 午後5時時点で、特別展示室におおむね展示がならび終わっています。空いてるのは、平面ケースが7つ程度。それも展示物は近くにおいてあるので、完成も同然。何か早いなあ。
 とにかく特別展示室中にチョウとガの標本が所狭しと並べられています。実際、所は狭かったんでしょう。特別展示室の外にまではみ出してる。
1999/8/5
 発注されたサシバの渡りのルートの地図と、その説明パネルが完成。できたのを持って、特展室に行く。なんと昨日はほとんど何もなかったのに、ショーウィンドウはほぼチョウの入ったドイツ箱で埋められていた。他のケースも含めて2/3位は埋まってる。これなら後2日で完成するかも知れない。
 今年の特別展の準備は遅れているような気がしてたけど、結局昨年と同じくらいのペースのようです。あとは、解説書が明日納品されるかどうか。
1999/8/4
 ようやく西表島ボケが抜けてきて、発注されたサシバの渡りのルートの地図の作成に取りかかる。そのついでに特展室を見に行ったけど、ほとんど何も展示品が並んでいない!残り3日で間に合うのだろうか??
1999/8/3
 西表島ボケが抜けていないのに、特別展の仕事の発注がきてしまいました。特別展?そういえばそんなんもあったなあ‥。てな感じやのに…。
 館に残っていた学芸員達は、特別展の準備で忙しそうです。次々とパネルが打ち出されて、貼られています。で、特別展っていつからやったっけ?
1999/8/2
 台風は未明に沖縄本島を抜けていったそうで、石垣島へ渡る船も、大阪へ飛ぶ飛行機もちゃんと動いていました。ただし飛行機のダイヤは乱れ気味。でも午後6時には関空に到着。
 結局、台風の影響を受けたのは、8月1日に那覇経由で帰ろうとしていた人たちでした。Y学芸員は、石垣島で1泊するはめになり、那覇空港で朝から夕方まで待たされてようやく帰ってきました。関空到着は、8月2日に西表島を出て、石垣島で遊んでから帰ってきたこっちの方が早かった。
1999/8/1
 合宿最終日。今日は、とにかく台風にどう対処するかが最大の難関です。午後から台風が沖縄に接近しそうと言うことで、飛行機はともかく、石垣島への船は午後から止まるかも知れません。大原便は動いていても、船浦便は止まるかも知れない。
 というわけで西表島にまだ滞在する人は、ヒナイサーラまで歩いて往復。今日中に帰る人は午前中に石垣島に渡れるように段取りを決めて、出発。結局、帰り組は1時間ほど歩いてすぐに引き返すことに。でも一応希望者はサキシマスオウノキを見ることができました。
 ヒナイサーラ組は、川を3回ほど渡って、林の中を延々と歩いて、3時間半くらいかかってヒナイサーラの滝の上に到着。ここは柵も何にもなくて、崖っぷちから滝壷がのぞけます。とりあえず昼食を食べて、希望者のみ少人数ずつ滝の上からのながめを楽しみました。本人は、とくに子供たちは平気なのかも知れませんが、見ている方は落ちないかとても冷や冷やでした。しばらく滝の上流側の川で遊んで(ここは魚やテナガエビやオタマジャクシがたくさんいます)、同じ道を引き返しました。
 とりあえず合宿は昼までなので、何となくそのまま船浦の宿方面に歩きながら解散。

1999年7月

1999/7/31
 合宿2日目。今日は、朝から夕方まで、バスでほとんど西表の道路の端から端まで移動しました。午前中は浦内の水田の周囲で、昆虫やテナガエビ(これがでかくてかっこいい!)を採集したり、植物や鳥を観察しました。鳥で目立ったのは、アカショウビンとリュウキュウヨシゴイでしょうか。
 途中で昼食と記念撮影をして、午後はまず古見の環境庁の野生生物保護センターへ。本当は休みの日だったのに、わざわざ開けてくださり、いろんな標本も出して見せてくれ、いろいろ説明までしてくださりました。とても有意義でした。
 その後、大富林道へ行き、亜熱帯の林と仲間川の日本最大というマングローブ林を観察しました。ここは採集禁止の場所なので、参加者は採集道具はバスに残して。昆虫好きの子供たちは少しつまらなさそうでしたが…。
 夜は船浦港に散歩。樹にとまるオオコウモリをゆっくり観察できたし、歩き回るでっかいオカヤドカリ達(たくさんいます)はなかなか迫力がありました。でも何よりもヤシガニを観察できたのが収穫でした。2日前に、ヤシガニトラップと思って腐り始めたシマバナナを置いておいた所に、予定通りヤシガニがいて、とても嬉しかったです。でも山西学芸員曰く、バナナを置かなくてもヤシガニがいそうな場所、なんだそうですが…。
 と、そのころ沖縄には台風が接近しつつありました。


1999/7/30
 午後から友の会の合宿です。昨日から雨が降っていて、昼飯時には大雨になりました。行事は当然中止、と思っていたら合宿の集合時間頃には雨はあがってしまいました。その後、合宿期間中、ぜんぜん雨は降りませんでした。
 今日は、船浦湾の干潟とマングローブの観察です。干潟では、カニやらヤドカリやら貝やらを観察し、ユムシの吻の味見をしました。ユムシは本体を掘り出そうとみんながんばっていましたが、結局誰も成功しませんでした。仕方がないから切れた吻を味見していたわけで、とくに味はなくコリコリとした歯ごたえで、酒のつまみに適当だと思います。マングローブでは、オヒルギやヤエヤマヒルギを観察。
 とにかく大人の膝近くまで水がある場所を渡らなくてはならなかったので、ほぼすべての人のずぼんも靴も靴下もビショビショになりました。長靴は完全に無意味。濡れてもいい運動靴がベストだったでしょう。
 夜は琉球大学の施設の敷地を貸していただいて、ライトトラップをしました。いまいち大物はきませんでしたが、サキシマハブは見れたし、鳴きかわすリュウキュウコノハズクはとても印象的でした。
1999/7/27
 明日から6日間、沖縄県は石垣島と西表島方面に行ってきます。友の会の合宿です。といっても合宿は、7月30日から8月1日までの3日間だけ。せっかく西表島まで行くので、前後に3日増やしてあります。合計7人の学芸員が行きますが、その内5人はその前後も沖縄に滞在します。しばらくの間、博物館の学芸員は、おおむね半分になってしまうというわけです。残った人、特別展の準備がんばってね。
 沖縄に行ってる間、ワニ君はそのまんま。餌やりは1ヶ月に1度だけなのでこんなとき楽です。ジャバは今日たくさん食べさせて、冷蔵庫に入れていきます。カエルはすぐに冬眠状態になってくれるから、こんなとき楽です。
1999/7/26
 今日は午後5時から館内燻蒸で、追い出されてしまいます。今は午後4時55分。このページを書いたら逃げ出します。
 かつてはかなり人間にとっても毒性の強い薬剤をまいていたけど、今は人間にはそれほど害がない薬剤を散布してるらしいです。それでも食べ物や食器にかかるとやばいので、燻蒸しない部屋に避難させなくてはなりません。それに生き物たち、ワニガメのワニ君やらヒキガエルのジャバやらも避難させます。昆虫研究室からも、大きなクモやトカゲやアリジゴクなどが、避難していました。みんなけっこういろいろ飼ってます。
 こんなに早く館を追い出されて帰ってもやることがありません。館のコンピューターが使えないと仕事にならんし。本でも読もか。
1999/7/25
 今日は、友の会の合宿の事前勉強会です。なんせ行くのは西表島。事前にある程度勉強しておかないと、もったいないし、何が何やらわからずに終わるだけ。というわけで、例年の合宿にはない事前勉強会が企画されました。
 午後2時から午後4時半の間に、4人が各専門について話して、全体とまとめも入るから、一人の持ち時間は30分。これを聞いたときは、30分も話すことはないから困ったなと思いました。スライドも持ってないし…。
 仕方がないから、両生爬虫類の液浸標本を並べて、西表島の鳥の死体(寄贈してもらったばっかりで、まだ冷凍庫に入っているのを引っぱり出してきました)を並べて、持っていくのに適当な図鑑を用意して、後は西表島の動物相のリストのOHPを3枚。結局、50分ほど話をしてしまいました。それでもまだ言い忘れたことがいろいろある。いつも長々と話す奴を馬鹿にしてるのに、自分がやってしまった。悔しい。
 事前勉強会が終わったのは午後5時半でした。
1999/7/22
 この間、カメ篭で捕まえた大きな雷魚は、波戸岡学芸員によると、カムルチーだそうです。バケツに入れておいたら、次の日には死んでしまったので、標本になりました。

1999/7/20
 今年から、というより今月から、高校生onlyの博物館行事があります。ふつうの博物館の行事にはさっぱり高校生がきてくれません。高校生だけを対象とした行事なら来てくれるかな?ということで企画しました。第1弾は、7月24日に淀川にツバメのねぐらを見に行きます。
 高校生からどのくらい応募があるか心配したのですが、案の定さっぱり申込みがない。締切(ちなみに7月17日)の3日前になっても申込みがないので、とっても焦りました。でも今日段階で、7人の申込みがありました。ふつうの行事としては少ないけど、一つの行事に参加する高校生の数としてはとても多い。まあこんなもんでしょうか。中には無理矢理誘った知り合いもいるのですが…。
 というわけで、これを読んでいる高校生のみなさん(一人でもいるのかな?)、博物館の高校生対象行事は少人数の楽しい行事です。ぜひ一度参加してください。今から7月24日の行事の申込みも受け付けます(なんせ少ないから)。

1999/7/19
 先月に続き今年2回目の長居植物園のカメの調査をしました。5つの篭罠のセットと回収を3回繰り返して、1日が終わりました。
 捕獲したカメは、ミシシッピーアカミミガメ53匹とクサガメ6匹の合計59匹。先月が、同じ努力量で合計37匹やったのに比べると、一気に倍増!なぜかはさっぱりわかりませんが…。とにかくカメがいっぱい捕れると、運ぶのが重くて大変です。今日は3人がかりでやっとといった感じ。
 捕獲したカメの内、ミシシッピーアカミミガメ20匹とクサガメ3匹には、以前に付けた標識が付いていました。標識率は、ミシシッピーアカミミガメ37.7%とクサガメ50.0%、全体で39.0%。先月の全体の標識率が、29.7%なので、若干の進歩が見られたようです。来月は50%のカメに標識が付いているといいなあ。
 それはともかく、今日一番の大物はカメではなく雷魚でした。体長は約60cmの雷魚(カムルチーかタイワンドジョウかはよくわかりません、また魚担当に尋ねておきます)が、カメ用の篭罠にデーンと入っていました。たぶん入口はキチキチやったと思います。せっかくなので、標本用か展示用か食用(?)にと、とってあります。その他に、小さなブルーギル18匹とモツゴ1匹も捕れました(体長5cm内外)。こちらは博物館で飼っているナマズの餌です。

1999/7/14
 昨日のドタブカの続きです。昨日は夜の10時頃に、淡路島に行っていた波戸岡学芸員が、帰ってきました。大きなドタブカは無事に解体されて、剥製業者が持って帰りましたが、腹の中にいた8匹の胎児のドタブカは持って帰ってきました。
 サメの中には、胎生のものがけっこう多くいて、腹の中で卵が孵って、胎盤(状のものと言うべきか?)まで備えています。今日は、博物館の裏で、8匹の子ザメの処理をしています。大きなサメのミニチュアのようで、並んでいるとおもしろい。よく見ると、子ザメの腹(というより胸鰭の下辺り)からへその緒がでています。ドタブカには、へそがあるんですね。生意気に雄にはちゃんとペニスも付いています。

1999/7/13
 今朝、淡路島でサメがあがったそうです。魚担当の波戸岡学芸員が、あちこちに電話をかけまくって、手に入れる手配をしました。液浸標本にしようにも、入れる場所はないし、顎や生殖器官など重要な部分を確保してから剥製にしようということで、剥製の製作業者も手配。手配が済むと、波戸岡学芸員は淡路島に飛んでいきました。なんせ新鮮なうちに処理をしてしまわないといけないので大変です(大変なのは波戸岡学芸員と管理職だけですが…)。
 その後も、博物館にはあちこちのマスコミからの取材の電話が入っていました。ニュースにも流れたのかな?
 夕方になって、サメの正体がつたわってきました。最初はホオジロザメとかメジロザメとか言っていましたが、メジロザメ科のドタブカだったそうです。一応、人喰いザメの一種と図鑑には書いてありますが、何となく間抜けな名前です。「淡路島にドタブカ現る!」これではあまり危険な感じがしない。ドタブカでは、グズラといい勝負…。

1999/7/12
 友の会の西表島の合宿の担当部分の資料がようやく完成しました。一次締切6月30日、二次締切7月10日をあっさりクリアして、三次締切7月15日にようやく間にあったって感じです。たぶん最終締切は7月17-18日くらい。そこまで持ち込む奴も何人かいることでしょう。
 友の会の月例ハイクを除くと、大抵の行事で何か配布資料を作ります。地図と主な観察対象といった感じの。それが友の会の合宿ともなると、冊子と言っていいような。さらに今年は西表島ということで、みんな資料作りに気合いが入っているようです。陸生脊椎動物だけで7ページ(鳥と哺乳類で3ページに、両生爬虫類に4ページ)。植物も9ページほどと言ってたし、昆虫、魚、カニや貝、地質、地図などを足すと、30ページは超しそうです。ちょっとした本やね。

1999/7/11
 今日、槙尾山の行事に行ってきました。これで、5月の終わりから続いていた、地域自然誌シリーズ6連発が終わりました(途中に、月例ハイクも挟まったけど、これにもいったから、実際には7連発)。孝子(5月30日)、岩湧山(6月6日)、竜仙峡(6月13日)、大和葛城山(6月20日)、秬谷(6月27日)、水無瀬(7月4日)、槙尾山(7月11日)。毎週、日曜が行事、下見にも行くので、平均週2回は出かけていました。その他にも毎月行ってる調査や、6月には大阪各地の水田に行っていたので、特に6月は、大阪中を歩き回ってたという感じ。
 6回の行事の中で、一番しんどかったのは岩湧山。一番楽やったのは、竜仙峡(ただし帰りのバスは除く)。鳥的によかったのは、岩湧山と大和葛城山(ただし下見)。両生爬虫類的に一番よかったのは、竜仙峡。大阪で繁殖期の鳥を楽しむなら高い山、両生爬虫類を楽しむなら渓流と水田のセット、ってことです。
 昨年末、今年の行事を企画したときは、梅雨やから半分くらいは雨天中止になるとふんだのですが、結局中止になったのは秬谷だけ。これは誤算でした。中止前提で行事を組むのも変な話ですが…。

1999/7/9
 あーびっくりした。すっかり忘れてた。明日、科学映画会があるってこと。たいていそんなことを忘れていても、ぜんぜん問題ないんやけど。
 科学映画会は、月に1度(今年は第2土曜と翌日の日曜)に実施しています。映写する映画は、借りてきます。映画を決めて、予約して、借りてくるのは、普及担当の学芸員の仕事。で、今年は私が普及担当。なんと科学映画会で映写する映画を借りてくるのをすっかり忘れていたのでした。
 明日、科学映画会あるよね。というのを聞かされたのが、午後4時15分頃。映画をまだ借りてきていないことに気付いて博物館を飛び出したのが、午後4時20分頃。映画を借りる予定の西長堀にある子ども文化センターに到着したのが、午後4時55分頃。ぎりぎり間にあったー。と思ったら午後9時まで開いているそうで、さらに土曜日も開いているそうで、まだまだ楽勝でした。
 借りて帰ってきた映画を、解説担当の学芸員達と、試写。けっこうおもしろかった。
 実は、先月も映画を借りてくるのを忘れていて、慌てて借りに行った記憶が…。科学映画会は、このように綱渡りのように危うく実施されているのでした。来月こそは忘れないようにしよう‥。

1999/7/8
 博物館の職員がスズメのヒナを拾ったと言って持ってきました。見るととても元気な巣立ちビナ。明らかに親鳥の世話をきちんと受けているのを、誘拐してきてます。幸い博物館のすぐ裏で拾ったそうなので、すぐに戻しに行きました。近くで親鳥もヒナを探していました。
 この時期、毎年スズメなどの巣立ちビナ拾った、どうすればいいか、という電話が博物館にたくさんかかってきます。スズメのヒナはほとんど飛べない状態で、親鳥の後をついて回ります。そういったちゃんと親鳥に世話をされているヒナを拾っているので、拾った場所にできるだけ早く戻してください。と何度も説明することになります。
 博物館の職員にも同じ事をする人がいたとは。灯台もと暗しでした。

1999/7/5
 夏の特別展のポスター、チラシ、招待券が納品されました。学芸員の担当者(今年は私)が、特別展の主担者の意向を反映しつつ、庶務課の担当者を交えて、業者とあるいはデザイナーと打ち合わせつつ作成しました。
 記者発表がまだなので、大きな声で宣伝できませんが。今年の特別展は、「海をわたった蝶と蛾 −東アジアの鱗翅類−」というタイトルで、8月7日〜10月11日に開催します。かなり大きく取り上げられるのは、渡りをすることで有名なアサギマダラ。
 というわけで、ポスターのデザインにはアサギマダラをフィーチャーしつつ、他のきれいな感じの蝶や蛾を配置しよう、という所まではあっさり決まりました。でも、デザイナーはアサギマダラを飛ばしたがるのに対して、学芸員は地図上にアサギマダラの移動経路を入れたのを出したがる。そんなこんなを調整しつつできたポスターデザインです。アサギマダラと蛾2種が連続写真風に飛んでいて、背景がピンク。とても鮮やかで目立ちます。おまけで日本地図もついている。デザインが出来てからアサギマダラの絵に重大な欠陥が発見されましたけどね。
 チラシのデザインは、ポスターのデザインを、PhotoShopのファイルでもらって、こちらで色合いや配置を変えて文字をはめ込んだものです(文字は印刷屋さんが改めて組んでいます)。招待券は表の写真と裏の説明文、表の文字の配置を印刷屋さんに渡して組んでもらっただけ。ポスターの色に合わせて、チラシも招待券もピンク。そう、今回の特別展のイメージカラーは、いつのまにかピンクになったのでした。