大阪鳥類研究グループ

2003年度の活動内容野外調査野外観察会実習総会


大阪鳥類研究グループのTOPに戻る


野外調査

●カラーリングを付けたユリカモメ探し(1998年11月-)
 ユリカモメがいない夏場を除き、ずーっと継続中。くわしくはこちら

●カラーリングを付けたコサギ探し(1999年12月-)
 コサギは年中いるので、とにかくずーっと継続中。ついに京都市内だが鴨川以外で確認。くわしくは、こちら

●カラーリングを付けたカワウ探し(2001年4月-)
 2001年4月より、伊丹市昆陽池(2002年からは滋賀県竹生島でも)で、カワウのヒナに対する標識調査が行なわれ、脚にカラーリングが装着されています。例によって、その観察記録を集めて、カワウの移動状況を調べて楽しんでいます。くわしくは、こちら

●第2回大阪府下の公園で繁殖する鳥の調査(2003年5月-6月)
 1998年の第1回に引き続き、大阪府下の10ha以上の公園28ヶ所で繁殖する鳥を調査。

●近畿地方のカワウの集団ねぐら・繁殖コロニーのモニタリング(2002年4月-)
 滋賀県を除く近畿地方(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県)27ヶ所でのカワウの繁殖状況(営巣数)と集結数(塒入り時)を、2年目の2003年度からは繁殖期(3-5月)と非繁殖期(10-1月)の年2回の調査を実施。

●「仁徳陵のカラスのねぐらカウント」(2004年1月24日)
 仁徳陵の東西南北の4ヶ所に分かれて、ねぐらに集まるカラスの数を数えました。5年前にも、同じ日に同じ調査をしています。今回は、4000羽を超えるカラスがカウントされました。くわしくは、こちら


野外観察会

●「カワウモニタリング調査の研修」(2003年4月6日)
 伊丹市昆陽池で、カワウのモニタリング調査の研修。一通り鳥を観察したあと、カウントの練習と調査の注意点の確認。その後、日暮れまで帰還するカワウをカウント。くわしくは、こちら

●「公園で繁殖する鳥の調査の研修」(2003年5月18日)
 吹田市万博公園の自然文化園と日本庭園を一通り歩き、鳥の種類と繁殖に関連する行動を記録。という調査のやり方を研修。くわしくは、こちら

●和佐又山合宿(2003年6月7-8日)
 初日は昼前から大台ヶ原で鳥を観察。翌日は、大普賢岳の下辺りで鳥を観察。元気な人は無双洞まで行く。小処温泉に寄り道してから帰阪。くわしくは、こちら

●「紀ノ川のヒメアマツバメ観察会」(2003年7月19日)
 あいにくの雨模様でしたが、一応竜門橋まで行きました。巣くらいは見られるかと思いましたが、コシアカツバメの古巣が少しあっただけ。その後、電車でJR船戸駅まで行って、サギのコロニーを観察。くわしくは、こちら

●「和歌川河口干潟観察会」(2003年9月7日)
 暑い中を紀三井寺駅から玉津島神社まで歩きました。予想通り期待のシギチドリ類はあまりおらず…。くわしくは、こちら

●「比良山」(2003年10月19日)
 タカの渡りと早めの冬鳥を期待して、ロープウェイ山頂から武奈ヶ岳を往復しました。くわしくは、こちら

●「明日香」(2003年11月2日)
 明日香周辺で鳥の観察、と思いきや、もっぱら果実を見て味見して歩いたようなものでした。くわしくは、こちら

●「巨椋干拓地」(2003年12月27日)
 タカ類やコミミズクなどを期待して、真冬の巨椋干拓地へ。巨椋干拓地ではあまり鳥が見られず、むしろ宇治川河川敷で色々観察できました。くわしくは、こちら

●「永原〜マキノ厳寒の湖北を歩く」(2004年2月1日)
 たくさんの積雪を覚悟していたら、ほとんど積雪はなく、風もなくて、ポカポカのいいお日和でした。琵琶湖岸をのんびり歩いて、野生のサルも見られました。くわしくは、こちら


実習・勉強会

●「コシアカツバメの糞分析」(2003年8月23日)
 コシアカツバメとヒメアマツバメの糞を持ち寄って、何が入っているか調べてみました。入っているのは大量の昆虫の破片。とくにアリがたくさん入っていたようです。

●「鳥の羽根の勉強・皮むき・解剖」(2003年11月30日)
 午前中に羽根の勉強と皮むきの模範演技、午後は希望者が皮を剥きました。


総会

●2003年3月9日に、大阪市立自然史博物館会議室・集会室にて、午後1時30分から午後5時30分まで総会を開きました。参加者は、23名。



プログラム

1.議事(13:30-14:30)
・活動報告
・会計報告
・2003年度事業計画
・世話人の選出
・その他:会員数など

2.招待講演(14:30-16:00)
  能田由紀子氏「鴨川のコサギの採食戦略 −性および体サイズと採食なわばり性の関係」

3.会員の発表(16:00-17:30)
 ・奥田幸男氏「カワウモニタリング調査報告 2002年度
   :2002年度までの近畿地方のカワウのねぐらとコロニーの分布と今後の調査の進め方について」
 ・平田和彦氏「賀茂大橋のコサギの行動圏 −他の生物との接触と、魚の捕獲率−」
 ・宮本久美子氏「千葉の果実食鳥類の冬季の個体数変動」
 ・狩野登之助氏「シンガポールの鳥」
 ・熊代直生氏「カラスのハンガー巣に関する雑考」

4.懇親会(18:00-)


会計報告は無事承認され、おもに決まったことは、
・2003年度体制:世話人(寺島久雄、浦野信孝、平田和彦、奥田悠太)、事務局(和田岳)