調べ方マニュアル
コケを探してみよう
コケを見てみよう
コケを採集して標本にしてみよう
標本の番外編 コケで作る「モコモコはり絵」
コケをしらべてみよう
身近なゼニゴケ類しらべ

コケを探してみよう
 校庭など街の中でコケがよく見つかるところはコンクリートの隙間や,花だんの土の上,木の幹などです.土の上に生えるものは校舎の陰になっているところで,少しじめっとしたところが特に好きです.
コンクリートの隙間編 木の幹編
ホソウリゴケ 上:ヒロハツヤゴケ 
下:ヤマトヨウジョウゴケ

をクリックするとコケの拡大写真が見られます。

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コケを見てみよう
肉眼で見てみよう
まずはコケに近づいて肉眼で見てみましょう.色や茎の感じなどおおよその感じをつかんでください.また,
  • 何に生えていたか(着生基物 ちゃくせいきぶつ
  • 湿っていたか・乾いていたか
  • 日当たりがいいか・悪いか

などを記録しておきます.

とくちょうでけんさく

『生えている場所』『水分環境』『葉の先端』『日当たり』『くきの様子』でけんさくができるので、メモしておくと探しやすいよ!

ルーペで見てみよう
コケを見るのに便利なのはルーペや虫眼鏡です.これらは小さなものを大きく拡大して見るための道具です.ルーペでコケを見てみるといろんな形をしていることがわかって,楽しくなりますヨ.


ルーペや虫眼鏡.10倍くらいが使いやすいです.ホームセンターやめがね屋さんで売っています.

ルーペはひもなどで首からぶら下げておくとなくすこともなく,使いやすいです.

ルーペの使い方
 ルーペを利き腕で持って,目の前に持ってきます.次に見たいものをピントが合うところまで持ってきます.このとき太陽と反対側の空に透かすようにみます.
※絶対に太陽の方向を見ないこと!

ルーペで見るとものが大きく見えます.
最初にルーペを目に近づけます.
ルーペはそのままで,ものを近づけていくのがプロのわざです.
きりふきで水をかけるとふえるワカメのように葉が開きます.
木の幹や地面などこんな見方でもいいですよ.でも,陰になると見にくいので注意しましょう.


観察すること
 茎が立つかはうか?葉の形はどんなか(丸いとか,とがっているとか)?を観察してみてください.同じ種類と違う種類が区別できるようしましょう.

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コケを採集して標本にしてみよう
よく観察したら,さらに詳しく調べたり,証拠として残しておくために採集して標本にしておきましょう.

採集方法

土の上に生えているものは茎が切れないようにそっと指でつまんで採集します。
木に生えているものも同じように採集できますが,先のにぶいへらなどではぎ取ると,きれいにとれます。
1種ごとにふうとうなどの袋に入れていきます。
※カッターナイフのような刃物を使う場合はけがをしないようにじゅうぶん気を付けましょう.

採集カードをつくる
 採集するときには採集カードに情報を書き込みいっしょにしておきます.また,採集する順番に番号を付けておくとあとで整理が楽になります.記録するときに便利なように採集カードを用意しました.採集カードは切りはなして,項目ごとに丸で囲って使ってください.採集するもの一種類につき一枚使ってください.
採集カード(PDF 13KB)

標本にする

標本のつくりかた
1 採集したコケは直射日光の当たらない場所でよくかわかします.普通の植物のように押し葉にする必要はありません.通常1-2日で乾きます.
2 乾いたら,標本袋にラベルをつけて完成です.
普通の植物のように虫に食べられることはありませんので,防虫剤などは特に必要ありません.
3 保管には透明なパックなどに入れて,ノートに張り付けるなどすると,整理が楽になるかもしれません.

標本の番外編 コケで作る「モコモコはり絵」
コケは普通の植物と比べると丈夫な植物で,ふんでもまた元通りに戻ってくるほどです.この特徴を利用して,少し変わった押し葉標本を作ってみましょう.
つくりかた
とってきたコケを水洗いしゴミを取り除く.
水洗いしたコケをほぐして,水気をタオルやキッチンペーパーでふき取る.
新聞紙(2−3枚)にコケをはさんで2−3時間,重しをしておく.
コケに少しアラビアゴム(なければ木工ボンドをうすめたものや市販のノリでもよい)をコケの貼る面に少しつけて,画用紙に張り付ける.
(応用編)画用紙に動物の形などを描いて,その形にコケを張り付けていきます.ちょうど貼り絵の要領です.コケには弾力があるので形を作りやすく加工しやすいことがわかります.


※ 少し工夫して色画用紙に貼ると,また変わった楽しみ方ができます.特に黒地に貼るとコケがきらきら光ってきれいに仕上がります.画用紙は種類ごとならハガキサイズでじゅうぶんです.

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コケを調べてみよう
学校のこけ図鑑
なまえで
さがす
しゃしんで
さがす
とくちょうで
さがす

身近なゼニゴケ類しらべ

学校内や町中で湿った土の上によく見つけることのできるコケにゼニゴケ類があります。
そのなかまに外国から入ってきたコケ「ミカヅキゼニゴケ」があります。
大阪では、昭和35年(1960)頃の記録があります。最近では、学校花壇の中で見つかったり、神社境内の端で見ることができましたがどのように広がっているかはわかっていません。
学校や家の近くで探してみませんか。

ゼニゴケ類の見分け方

1.裏が赤い

    2.杯状体がない・・・・・・・・・ジンガサゴケ

    2.杯状体がある・・・・・・・・・フタバネゼニゴケ

  
1.裏は赤くない

    2.杯状体がない・・・・・・・・・ジャゴケ

    2.杯状体がある

        3.円形(王冠状)の杯状体・・ゼニゴケ

         3.三日月形の杯状体・・・・・ミカヅキゼニゴケ

見つけたら

ヘラのようなもので、3〜4枚できるだけ長めに薄くはぎ取ります。
葉の裏には細かな根っこ状の毛がびっしり生えています。
水で簡単にすすぎ土を落とします。
ティッシュペーパーなどで水気を切ります。
ルーペでじっくり観察し、スケッチしてみましょう。
見終わったら、生乾きのままセロハンテープで観察用紙に貼ります。
この時、それぞれ表面と裏面の両方があると後で確認するときに便利です。
観察用紙に、採集した場所、採集日、採集者の名前などを記入します。
きちっとした標本にするには、日陰で充分乾燥させてから、標本用紙を折り畳んで袋状にして包みます。ラベルには採集した場所、採集日、採集者の名前などを記入しておきます。

調べた仲間・お友達と持ち寄って、地図に落としてみましょう。
何年間後にもう一度調べてみると、なかったところに生育していたり、別の種類が生えていたりすることもあります。
植物は動かないと思ってしまいがちですが、ミカヅキゼニゴケはヨーロッパからはいってきたと考えられているから不思議です。このコケは、日本では昭和6年に仙台で初めて見つけられたものですが、他の種類と比べてみると胞子体をほとんどつけていません。杯状体の中に入ってる小さな粒(無性芽:ムカゴのようなもの)が足裏に付いたり、雨に流されて広がっていきます。

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