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本の紹介「犬のココロをよむ」

「犬のココロをよむ 伴侶動物学からわかること」菊水健史・永澤美保著、岩波科学ライブラリー、2012年11月、ISBN978-4-00-029599-4、1200円+税


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【釋智恵子 20130628】
●「犬のココロをよむ」菊水健史・永澤美保著、岩波科学ライブラリー

 イヌを飼っている人はみんな思っているのではないだろうか。自分んちのイヌはどこのイヌよりもかわいいと。毎日顔を合わすからという愛着はもちろん、ココロがつながっていると感じる瞬間に、ああコイツはかわいいなあと感じる。伴侶として長く人と関わって来たそんなイヌのココロを、実験を通したイヌの行動や視線などによって解き明かす。実験は、試せそうな簡単なものばかり。飼育本ではない、こういうタイプの本を読んだことがなかったので、「なるほど」が多かった。そういえば、ヒトがいるときには、自分で開けられる戸の前で、開けられないふりしてじっと顔を見て催促することがあったなあ。あれは、交互凝視というのかなどと、日頃のイヌの行動・表情を思い出し、にんまりできた。

 お薦め度:★★★  対象:動物が好きな人に

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