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本の紹介「生き物の持ち方大全」

「生き物の持ち方大全 プロが教える持つお作法」松橋利光・神谷圭介・高岡昌江著、山と渓谷社、2007年8月、ISBN978-4-635-23022-3、1600円+税


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【冨永則子 20140204】
●「生き物の持ち方大全」松橋利光・神谷圭介・高岡昌江著、山と渓谷社

 私は生きて動いているものを“持つ”ことができない(死んでいてもダメだけど…)。だから、ここにある“持ち方”が正しいのかどうか分からない。でも、こんなふうに持てたらいいなと思った。しりあがり寿ばりのイラストと、一見ふざけた内容だが、毒蛇のところには、ちゃんと血清の問い合わせ先として「ジャパンスネークセンター」の連絡先を紹介している。おふざけのようで、きちんと対応しているのかな?
 本書の最後にもあるが、生き物は、別に無理して持つこともないように思う。

 お薦め度:★★★  対象:生き物を格好良く持ちたい人に人

【西川裕子 20071222】
●「生き物の持ち方大全」松橋利光・神谷圭介・高岡昌江著、山と渓谷社

 至極まじめに、プロが実践する生き物の持ち方の本。ええ。その持ち方名が「コボ耳つまみ」だろうと、バーカウンターでの自然な蝶の持ち込み方を解説していようとも。
 生き物を正しく持つことは、生き物に対する作法であり、同時に持つ人間側のケガも防いでくれるのです。危険だったりサイズがあったりする生き物は特に。
 不用意に生き物と関わることがどれだけ危険か身を呈して教えてくれた注意さんの最期に対するコメント、「生き物は、別に…無理して持つことなくね?」「そう…、じゃな…」に大ウケ。

 お薦め度:★★★★  対象:腕の中のわんこやにゃんこに暴れられたことがある人

【和田岳 20071222】
●「生き物の持ち方大全」松橋利光・神谷圭介・高岡昌江著、山と渓谷社

 クワガタムシ、カブトムシ、ゴキブリ、カマキリ、チョウ、インコ、ブンチョウ、カニ、ヤモリ、カエル、フェレット、ブタ、イヌ、ニワトリ、ハリネズミ、チョウゲンボウ、ウナギ、ヤスデ、タランチュラ、サソリ、ワニガメ、オオトカゲ、ニシキヘビ、ハブ、ミズダコ、スッポン。いろんな動物の持ち方が、お馬鹿なギャグとともに紹介される。持ち方自体は、それなりに理にかなってはいる。
 しかし、むしろギャグの合間に、少しだけ真面目に持ち方が載っているような本。よく読めば注意事項も書いてあるので、もし真似をするなら、その注意書きを読み落とさないように。
 もう一つ大切な注意があるとしたら、買わなくても20分もあれば全部読み終わるということ。買う前によく考えてみよう。

 お薦め度:★★  対象:ギャグと真面目の境目が分かる人

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