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フィールドノート2

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岩湧山のカヤ場

     2013年11月某日、大阪府南部の岩湧山に行ってきました。 岩湧山は大阪府では唯一といっていいカヤ場が残る山で、山頂の8haほどが山焼きで維持されています。
     カヤ場は主に屋根葺き用のカヤを取るための草原で、岩湧山ではススキが利用されています。 滝畑ふるさと文化財の森センターの展示によると、岩湧山のカヤ場は滝畑地区の共有地で「焼山」とも呼ばれていたそうです。 焼山の手入れは2年ごとに行われ、カヤ場の周りに「堀りキリ」と呼ばれる草を生やさない溝を作って防火対策をしていたようです。 1876年には22ヶ所の共有地があったそうですが、1897年には3ヶ所になり、現在は岩湧山の山頂のみが草原として残っています。


    紀見峠側のカヤ場の登り口。


    山頂近くから滝畑側を見下ろした様子。



    滝畑側から山頂を見上げた様子。


    ススキ草原の断面。
    中央少し左に黄色い長さ1mの折れ尺を置いた。植生高は1.5mぐらい。


    山頂近くから大阪平野を見下ろす。


    紀見峠側の集落。
    南海電車の紀見峠駅で降りて、岩湧山登山口に向かう途中で撮影。 和泉砂岩でできた石垣が見える。

    2013年12月2日 横川昌史

 

Last update was 2. December. 2013
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