皮むき日記

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(注)ここで行っている皮剥きなどの標本作成は、調査研究目的(及び普及教育目的)で、大阪市立自然史博物館の業務の一環として行っています。またその対象は、この目的で殺したものではなく、事故などで死んだものを用いています。動物虐待ではないかとの指摘があったので、念のため。

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2008年12月25日  テン、タヌキ
 なにわホネホネ団の活動日。

・テン(OMNH M1949:200■年■月、奈良県五條市産)
・タヌキ(OMNH M1950:200■年■月、大阪府河南町産)
 すごく久しぶりにタヌキを剥いた。剥きやすい。テンは指が多くて面倒。ただ触り心地は圧倒的にいい。

2008年12月24日  イタチ
 なにわホネホネ団の活動日。大阪府産のイタチ死体の一斉処理。

・イタチ(OMNH M1938:■年■月、大阪府堺市産)
・イタチ(OMNH M1939:■年■月、大阪府藤井寺市産)
・イタチ(OMNH M1941:■年■月、大阪府池田市産)
・イタチ(OMNH M1942:■年■月、大阪府東大阪市産)
・イタチ(OMNH M1945:■年■月、大阪府貝塚市産)
・イタチ(OMNH M1947:■年■月、大阪府能勢町産)
 全部チョウセンイタチではないかと思うのだけど、イタチは奥が深い。

2008年12月20日  ゴイサギ、アライグマ
 なにわホネホネ団の活動日。

・ハシブトガラス(OMNH A3121:2008年8月、大阪市天王寺区産)
 両脚とも脛骨で折れていて、内出血。でもあとは無傷。どういう状況なら、こういう怪我をするんだろう?

・アライグマ(OMNH M1932:2008年8月、大阪府河内長野市産)
 金色のアライグマといわれて連れて来られた。確かに毛色が普通ではない。普通にもようがあって、目の色も黒いのだけど、地色が灰色ではなく、薄い茶色といった感じ。金色は言い過ぎだけど、確かに綺麗。

2008年11月23日  ヤギ、イノシシ、ニホンジカ
 なにわホネホネ団の活動日。

・ヤギ(OMNH M1700:某■より)
・イノシシ(OMNH M1708:200■年■月、■市産)
・イノシシ(OMNH M1710:200■年■月、■市産)
・ニホンジカ(OMNH M1812:200■年■月、■市産)
 有蹄類3種の骨を洗いました。みんな鼻の中のあの骨が発達してるけど、一番はヤギ。一番臭いに敏感なんだろうか?

2008年9月15日  コアラ、ヒメハリテンレック
 なにわホネホネ団の活動日。

・コアラ(OMNH M1860:某動物園より)
 一見クマ風だけど、歯を見ると確かに有袋類。カンガルーと同じ変な歯。でもって確かに有袋類。腹にちゃんと袋があった! そしてやはりコアラ。全体にとってもいい匂い。肉にも内臓にもユーカリオイルがしみ込んでいる感じ。糞がいい匂いって変な感じだけど、とにかくコアラの皮剥きはハーブの匂いに包まれていて癒されるのである。

・ヒメハリテンレック(OMNH M1855:某動物園より)
 針だらけなので、ごっつい手袋をした方がいいかな、と思いつつ、小さいから大丈夫かと普通に皮剥き。意外と針は固くなく、そっと持ってる分には大丈夫。そして、皮剥きもとくに問題無し。ハリネズミやヤマアラシほど威力のある針ではなかった。

2008年8月31日  ミコアイサ、ホシハジロ、コサギ、ハシブトガラス
 なにわホネホネ団の活動日。

・ハシブトガラス(OMNH A6001:200■年■月、■市産)
・ミコアイサ(OMNH A6004:200■年■月、■市産)
・ホシハジロ(OMNH A6005:200■年■月、■市産)
・コサギ(OMNH A6011:200■年■月、■市産)
 骨洗いをしました。とにかくミコアイサがかっこいい。何より胸骨。熱を加えてないからか、龍骨突起がひずまずに真直ぐに仕上がった。なぜかとても達成感。あとの3体は、いずれもどこかしら壊れている。コサギは嘴がパカっと取れていて、それがかえって面白いかも。

2008年8月29日  エランド
 博物館実習生と一緒に哺乳類の処理です。

・エランド(OMNH M1744:某動物園より)
 長らくなめし液に浸けていたのを、液から出して、洗って、広げて、乾かしに入りました。ついでに取り忘れていた耳の軟骨を除去。片方ずつやって、経験の差で勝利しました。

2008年8月28日  ササゴイ、コジュケイ、ズアカアオバト、マガモ、コサギ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
 博物館実習生と一緒に鳥の処理です。

・ササゴイ(OMNH A3117:2008年8月、京都市伏見区産)
・コジュケイ(OMNH A3119:2003年5月、奈良県奈良市産)
・ズアカアオバト(OMNH A3120:2008年3月、沖縄県竹富町産)
 皮剥きです。ササゴイとコジュケイは比較的レア物。コジュケイは雄で、蹴爪がありました。蹴爪があればオスなのかな? ズアカアオバトのそのうは残念ながら空でした。

・マガモ(OMNH A6008:200■年■月、■市産)
・コサギ(OMNH A6003:200■年■月、■市産)
・ハシブトガラス(OMNH A6022:200■年■月、■市産)
・ハシボソガラス(OMNH A6024:200■年■月、■市産)
 約1ヶ月水に浸けた腐らせておいたのを引き上げて、骨洗いをしました。ハシブトガラスとハシボソガラスの頭骨を並べてみると、ハシブトガラスの方が一回り(長さで8mm程度)大きく、嘴の高さも曲がり具合も全然違います。マガモの方は車に轢かれたらしき死体でしたが、骨はバラバラ粉々。完全な骨は何もないといっていい状態で、わざわざ保存する意味があるか疑問…。コサギはどこも壊れてなくて、綺麗に仕上がりました。実はこれを9月1日にこの作業をやってたりします。

2008年8月22日  ニホンジカ
 なにわホネホネ団の活動日。

・ニホンジカ(OMNH M■:2008年■月、■県■市産)
 骨洗いをしました。シカの骨を改めて見ることができ、とくに若い個体だったので、椎間板がはずれていて形がよくわかりました。胸椎はクマちゃん、腰椎は。。と覚えよう。

2008年8月21日  ピューマ
 なにわホネホネ団の活動日。

・ピューマ(OMNH M1829:某動物園より)
 尻尾を伸ばした全長がちょうど成人男性くらい。ジャガーやヒョウ以上になると、前足が異様に太かったりして、単なるでっかいネコではないな〜、って感じだが、ピューマはネコをそのまま3倍にした感じ。

2008年8月1日  ツクシガモ、アオバズク、カワセミ、アカショウビン、ムクドリ
 なにわホネホネ団の活動日。腐った鳥の日

・ツクシガモ(OMNH A6021:200■年■月、■市産)
・アオバズク(OMNH A6017:200■年■月、■市産)
・カワセミ(OMNH A6016:200■年■月、■市産)
・アカショウビン(OMNH A6009:200■年■月、■市産)
・ムクドリ(OMNH A6014:200■年■月、■市産)
 胴体や頭は腐っているけど、翼は腐ってない。その場合、基本的に骨格標本にするけど、翼の羽も残したい。抜いてもいいけど、羽は1枚1枚の特徴だけでなく、並びが重要。でも翼の先の骨も欲しい。で、翼の先まで剥いてみることにした。最初は時間がかかったが、だんだん様子がわかってきたら、それほど難しくなくなってきた。先まで剥いて、皮は翼を開いた形で乾かす。なかなかいい感じと思う。
2008年6月29日  タヌキ、キツネ
 なにわホネホネ団の活動日。

・タヌキ(OMNH M1772:2008年■月、■県■市産)
・タヌキ(OMNH M1773:2008年3月、大阪府和泉市産)
・キツネ(OMNH M1803:2008年4月、大阪府大東市産)
・キツネ(OMNH M1810:2008年1月、兵庫県加東市産)
 皮を剥きました。

2008年6月29日  コジュケイ、ブチハイエナ
 なにわホネホネ団の活動日。

・ブチハイエナ(OMNH M1814:某動物園より)
 大きな頭に上部そうな顎。体の前半はごついけど、後半はそうでもない。変なバランスの動物。

・コジュケイ(OMNH A3111:2008年5月、兵庫県三田市産)
 羽の一枚一枚が美しい〜。

2008年5月11日  タヌキ
 なにわホネホネ団の活動日。

・タヌキ(OMNH M1776:2008年2月、兵庫県赤穂市産)
 すごく白い個体だった。頭骨も寛骨周辺も割れておらず、外傷はなく、どうして死んだのかなと思ったら、胸腔内に血がたまっていた。

2008年5月8日  ジャガー
 大人のなにわホネホネ団の活動日。

・ジャガー(OMNH M1771:某動物園より)
 前足が大きい! 頭も大きい。噛まれたら痛そう。

2008年3月23日  チョウゲンボウ、カワセミ、ニホンリス
 なにわホネホネ団の活動日。久しぶりに鳥の皮剥き

・チョウゲンボウ(OMNH A3103:2008年2月、奈良県橿原市産)
 メスの成鳥って感じ。とても綺麗な個体であった。とくに上尾筒の模様が綺麗。

・カワセミ(OMNH A3108:2007年12月、大阪府豊中市産)
 こちらは雄の幼鳥。幼鳥の割には綺麗な個体であった。カワセミは龍骨突起に沿ったエリアも、羽域のようで、最初に歯を入れにくかった。

・ニホンリス(OMNH M1747:2008年2月、大阪府高槻市産)
 綺麗なんだけど、頭だけつぶれている。せっかくなので(?)皮に切れ目を入れず、頭から裏返していった。指先は中指骨の根元で切り離し。尻尾は引き抜き、を試みようと思ったが、ちぎれるのが怖くて、ここだけは切り開いた。一番苦労したのは、剥き終わった裏返った皮を戻す作業であった。ニホンリスの指は前4本、後ろ5本。陰茎骨あり。何度か剥いたことがあるはずなのだけど、初めて気付いた…。

2008年2月22日  エランド
 エランドの処理の続き。

・エランド(OMNH M1744:某動物園より)
 洗剤から出して水洗い。一人で持ち上げられないほど重いので大変。皮の内側の肉・薄皮取りが延々と続く。首の半分だけで、タヌキ1匹分ほどの肉がとれた。先は長いけど、疲れたのでとりあえずなめし液につけた。なめし液から少し出しては皮の内側の処理、ってことになりそう。

2008年2月21日  エランド
 エランドの死体がやってきたので、その処理です。18日に受け取って、19日に別のコンビが頭以外をおおむね剥いてしまっています。寒いので、表に置いておけば何日も腐らないのは助かります。一度に処理するのが大変なので…。

・エランド(OMNH M1744:某動物園より)
 とにかく頭を剥いて、皮についている肉をできるだけ除去して、洗剤液に浸けてみた。

2008年2月3日  アカウミガメ、バーバリーシープ、ダマシカ、ニホンジカ
 なにわホネホネ団の活動日。ひたすら骨を洗っていました。

・アカウミガメ(OMNH R■:2006年4月、和歌山県和歌山市産)
・アカウミガメ(OMNH R■:2006年10月、兵庫県由良町産)
 最初の方が、頭と前足。後の方が、背甲と脊椎骨。後足、腹甲、尾があれば一揃だったのに。背甲はバラバラになっていました。洗ってる間にも骨が分離するのであせります。とりあえず引っ付けて置いておいたけど。

・バーバリーシープ(OMNH M1468:某動物園より)
・ダマシカ(OMNH M1469:某動物園より)
・ニホンジカ(OMNH M1507:2006年3月、滋賀県余呉町産)
 偶蹄類3連発。バーバリーシープは全身、ダマシカは首から胸部のみ、ニホンジカはなぜか腰だけがない。とにかく、みなさんよく似ている。第二頚椎の前が丸くなっていて、棒が飛び出ている食肉類とはぜんぜん違うなと思った。きっと首の体操は苦手に違いない。

2008年1月20日  オオミズナギドリ
 なにわホネホネ団の活動日。みんな哺乳類の作業をしている中、一人だけ鳥の皮を剥いていた。

・オオミズナギドリ(OMNH A3102:2007年11月、京都府舞鶴市産)
 例によって、陸に落ちた巣立ったばかりの若い個体。やはり脂肪が多かったが、脂肪取りのコツをつかんでしまったので、2時間ほどで完了。
 なぜ今日オオミズナギドリかといえば、一昨日コアホウドリの皮剥きを見たから。アホウドリは変な鳥だった。似てるけど少し違うミズナギドリがどうなっていたか、改めて確認したくなったわけ。同じミズナギドリ目の鳥ではあるけれど、アホウドリとミズナギドリはいろいろと違っている。アホウドリの足は三本指だが、ミズナギドリには第一指がある。アホウドリは尾がやたらと短いが、ミズナギドリの尾は長い。アホウドリは上腕骨部分も翼として胴体から分離している(普通の鳥の上腕骨は胴体に埋もれている感じ)。で、肩羽がまるで風切羽のような形になって、飛ぶための昨日を果たしている。一方、ミズナギドリは。いや、ミズナギドリも、アホウドリと同じく、上腕骨で翼の長さを稼いで、肩羽が風切羽のようになっていた。オオミズナギドリなんて、今まで死ぬほど持ってきたが(主に生きたのを)、こんな風になっているなんて初めて知った。

2008年1月18日  イタチ
 イタチ祭り。

・イタチ(OMNH M1723:2007年10月、大阪府大東市産)
・イタチ(OMNH M1726:2007年11月、大阪市平野区産)
 昨年秋のイタチ祭りと違って、新鮮なイタチばかりなので、少なくとも腐敗臭はしない。イタチ臭は死ぬほどするが。なぜか知らないけど、前足の肘の内側、後足の膝辺りの外側に必ず丸い肉の固まりがある。これは何だろう?

2008年1月14日  アオバズク、キクイタダキ、オオミズナギドリ
 今日も通称ドキドキ小学生という行事で、子ども達に鳥の皮剥きを見せました。

・アオバズク(OMNH A3098:2007年11月、大阪府豊中市産)
 昨日のフクロウを臭いとは思ったが、新鮮なアオバズクもやっぱり臭かった。これはフクロウ類の臭いらしい。脂肪のレベルもマックス。

・キクイタダキ(OMNH A3100:2007年11月、大阪府大阪市産)
 ここまで大きな鳥ばかり処理してきたので、一層小さく感じる。体は小さいのだが、羽の大きさはさほど小さくない。羽の枚数が少ないのかなと思う。

・オオミズナギドリ(OMNH A3099:2007年11月、京都府福知山市産)
 最後のオオミズナギドリも脂肪がマックスに付いていた。その上、カモ並みに皮にしっかり付いている。白い鳥なので、羽を汚さず脂肪を取るのにものすごく時間がかかった。なのに、左目が潰れているのに気付かず。羽を汚してしまった…。念のため鼻孔にティッシュを詰めていたので、被害を目からの最小限に止められたのがせめてもの救い。なんやかんやで手間取って、2時間半もかかった。

2008年1月13日  フクロウ、アオバト、トビ
 通称ドキドキ小学生という行事で、子ども達に鳥の皮剥きを見せました。

・フクロウ(OMNH A3095:2007年11月、京都府舞鶴市産)
 けっこう脂肪を蓄積している上に、微妙に腐っていた。皮剥きできる鳥としては、かなりの高水準で臭かった。保護後しばらく飼育されていたそうで、そのため羽がとっても汚れている。かなりのアブラ汚れ。綺麗にならない。

・アオバト(OMNH A3096:2007年11月、大阪府大東市産)
 きれいなオス。ただ、信じられないくらい脂肪を蓄積している。カモ類以外でここまでのレベルは珍しい。が、幸い皮から比較的簡単に取り除けた。ハト類の皮は薄いので、慎重に作業しなくてはならないが、カモ類よりははるかに簡単であった。

・トビ(OMNH A3097:2007年12月、滋賀県守山市産)
 翼開長約150cm。改めて大きいなあと感じる。で、その割に胴体は小さい。羽ぶくれ度合いでは、サギ類に負けないかも知れない。

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