皮むき日記

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2019年12月22日  イヌ
なにわホネホネ団の活動日。

・イヌ(OMNH M3656:某氏より)
 死んだペットを寄贈頂いた。チワワの入ったミックスだろうとのこと。大切なペットの寄贈なので、いつも以上に失敗ができないので、自分で剥いた。
 長毛なので、剥きにくい…。歯がかなり悪くて、右の下顎には歯が無く、下顎に犬歯もない。他の歯も、奥歯は歯垢で覆われていて、ぐらぐら抜けかけている。上顎も下顎も切歯は2本ずつしかないのだけど、上顎はあと2本は並ぶかも。下顎は2本でスペースがいっぱい。もともと歯は少なそう。
 何より印象的なのは頭骨と下顎骨。下顎骨は、細くて少し曲がった棒のよう。上顎はまん丸の頭骨に付いた小さな突起程度の大きさ。とにかく大きくて丸い頭部、そこに開いた大きな目の入る穴。穴が浅いので、とても出目に見える。
2019年12月8日  モズ、シロハラ、ヒヨドリ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き9日目の20種21羽目(内、1羽は飼育個体)。8年前に防鳥ネットに絡んで死んでいたのを受け取った。いずれもミイラ化進行中。綺麗に出来ずにストレスがたまった。

・モズ(OMNH A8178:2011年3月、大阪府岬町産)
 胴体はそのまま剥ける。頭は乾燥してて、濡らすとばらけそうなので剥くのは断念。ウジがいっぱい付いていた。背中が開いていて分からんものになってしまった〜。

・シロハラ(OMNH A8179:2011年3月、大阪府岬町産)
 3羽の中で一番まし。頭以外は普通に処理できた。普通が一番。

・ヒヨドリ(OMNH A8180:2011年3月、大阪府岬町産)
 完全なミイラになっていたので、水漬けして皮剥き。胴体は剥けるけど、翼や脚はつらい。バラバラになりそうなので、適当に処理を終わらせる。乾燥しまくってるので、少々水に浸けてても、肉は乾いたまま。多少残っていても腐りはしなさそう。頭も裏返せなかった…。
2019年11月3日  マミジロ、キクイタダキ、チュウサギ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き8日目の17種18羽目(内、1羽は飼育個体)。

・マミジロ(OMNH A8177:2019年10月、大阪府豊中市産)
 メス成鳥。大雨覆と中雨覆の先端にバフ斑。尾羽の外の2枚の先端に白斑。

・キクイタダキ(OMNH A8176:2019年10月、大阪市此花区産)
 体重4.1g。とても小さい。胴体の長さが20mmほどで、全頭長が約25mm。つまりほぼ2頭身。頭骨は嘴のついたパチンコ玉大。
 頭に大量のオレンジの羽根があって、黄色い羽根の方が少なめ。これが野外で見えないとは思えないが、閉じたら目立たなくなる。

・チュウサギ(OMNH A8174:2019年10月、和歌山県串本町産)
 櫛爪は浅い、粉綿羽は白くて綺麗。脚の鱗は上部で、剥く時に曲げても問題なかった。皮膚が黒くて、濡れてると傷んでいるように見えた。fat rankが4と、脂肪を大量に蓄積していたが、皮離れがよく、ピンセットで取り除けた。
2019年10月14日  シメ、コサメビタキ、オオルリ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き7日目の14種15羽目(内、1羽は飼育個体)。

・シメ(OMNH A8155:2019年1月、京都府木津川市産)
 キレイな雌の冬羽。改めて、体羽1枚でもシメと同定できそうだなぁ。

・コサメビタキ(OMNH A8156:2019年9月、大阪市天王寺区産)
 白いアイリングは羽根なんだなぁ。胸の羽根はけっこう濃い。でもって、下尾筒の羽軸に斑はないけど、一番長い羽根には、うっすらと色が付いてる。

・オオルリ(OMNH A8166:2019年9月、大阪市北区産)
 雄の幼鳥。喉から胸から腹は、雌のような茶色っぽい色合いだけど、翼の下に隠れた脇は、青みがかった黒っぽい色合いで、独特な感じでキレイ。

2019年10月13日  テン
なにわホネホネ団の活動日。今日はテン祭り

・テン(OMNH M3641:2009年3月、岡山県美作市産)
 岡山県産の冬毛はキテン。京都府と奈良県は冬でもキテンにはならない。つまり顔は全体に黒くて、白っぽくならない。キテンの分布はどこまでだろう?

2019年9月22日  ツツドリ、ウミスズメ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き6日目の12種12羽目(内、1羽は飼育個体)。

・ツツドリ(OMNH A8154:2018年9月、京都市■区産)
 家庭用冷蔵庫で、1ヶ月ほど凍らされてただけらしいのだけど、頭はすっかり乾燥していて、剥けるか心配。と思ったら、意外にあっさり剥けた。むしろ脂肪が多くてそこに手間取り、腰を破ってしまい、ちょっと残念な結果に…。

・ウミスズメ(OMNH A8147:2019年6月、三重県津市産)
 砂まみれで傷みまくってる。と思ったら、意外に剥けて、洗うとふんわり可愛くなった。ただ、首から頭の皮はあまり残っておらず、これまたちょっと残念な結果に…。胴体は可愛いのになぁ。

2019年9月18日  アムールトラ
今日も、なにわホネホネ団の活動日ではないはずだけど、アムールトラが16日になくなり、17日に到着。電話がかかってきて、引き取りを決めて、処理日も決めて手配。なんてことを東に出張してる間に電話で済ませて、今日に至る。2日前にアナウンスしたからだろうか、平日だというのに14人集まり、活動日のようになった。

・アムールトラ(OMNH M3635:某動物園より)
 昼間に死んで、夕方に解剖。空調をきかせた部屋で一晩過ごして、朝届いた。けど、冷凍室に入らないので、冷蔵でまた一晩。皮は少し傷み始めてる気がするけど、なんとかなりそうではある。本剥製にしたいかもというので、四肢は切り拓かずに筒剥き。
 とくにキズはないキレイな個体。と思ってたら、切り拓かれた首辺りの肉が変色している。皮の傷みも激しいような。剥いていくと、首の後ろにけっこう皮下出血。首になにかあって死んだのかもしれない。
2019年9月12日  グラントシマウマ
なにわホネホネ団の活動日ではないはずだけど、シマウマが11日になくなり、12日到着が急遽決まったので、12日朝、午後から作業のアナウンスをしたら10人集まり、活動日のようになった。

・グラントシマウマ(OMNH M3634:某動物園より)
 腹腔周辺の肉に内出血があちこちにあった。右肋骨の先付近が一番出血が多い感じだった。ほかに外傷には気付かず。
 眼の前2cmほどに小さな突起があって、皮を剥くとき、皮を破ったかとドキドキした。雄なので上顎に犬歯あり。臼歯が不思議なすり切れ方していて、前半は上が残って下がほとんど残ってない、後半は上ばかりすり切れて下はいっぱい残ってる。おかげで臼歯の噛み合わせに不思議なカーブ。
2019年8月31日  テン
なにわホネホネ団の活動日。

・テン(OMNH M3632:2007年4月、山口県岩国市産)
 雄の冬毛。いわゆるキテン。顔は白くて、背は黄色い。

・テン(OMNH M3629:2006年3月、奈良県奈良市産)
 雌の冬毛。関西のテンは、冬毛でもキテンにはならない。顔は概ね黒いままだし、背は夏より薄い色合いで、黄色味もあるけど、キテンではない。顔以外の頭はけっこうキテンっぽく白っぽいかと。

・テン(OMNH M3631:2007年10月、奈良県五條市産)
 雄の夏毛。これは、いわゆるスステンかなぁ。顔は黒くて、胸はオレンジ色。背は濃い茶色。
2019年8月12日  ネコ(スコティッシュフォールド)
なにわホネホネ団の活動日。

・ネコ(OMNH M3625:某氏より)
 鼻ペチャの猫は初めて。となりの普通のノネコと比べると、目がさらに大きく、前を向いていて、頬骨が幅広で張ってる。そしてもちろん口吻が短い。ネコ以上に丸顔で、並べると違う種のよう。
2019年8月10日  シメ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き5日目の10種10羽目(内、1羽は飼育個体)。

・シメ(OMNH A8140:2018年11月、大阪市東住吉区産)
 見た目通りのメスの幼鳥。くちばしを開けると、舌の根元になにかしら構造物があるのが気になった。舌が伸びるのなら判るけど、舌の短い鳥なのになぁ。

2019年7月15日  ハイイロウミツバメ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き4日目の9種9羽目(内、1羽は飼育個体)。

・ハイイロウミツバメ(OMNH A8118:2010年2月、千葉県銚子市産)
 腐っていて、頭が捕れていて、胸と首の皮がない。でも、脂肪は少なく、とりあえず剥ける。ただ頭は目玉を取り出せなかった…。新鮮なら良かったのに〜。

2019年7月14日  ヌートリア
なにわホネホネ団の活動日。ヌートリアを13匹剥くヌートリア祭り。

・ヌートリア(OMNH M3610:2019年5月、大阪市旭区産)
 駆除された直後に送られてきた新鮮な個体。のはずなのに、後肢の皮がめくれる。剥いてるとさらにめくれる。表皮と真皮の泣き別れ。少なくとも後肢は筒剥きがいいらしい。
 上顎の門歯は、筒に抜いてみた。良い感じかも。皮処理の時に間違って切り拓かないようにしなくちゃ。ちなみに生殖器の先の方に陰茎骨が入ってるという意見があったのだけど、この個体は軟骨しか入ってなかったと思う。
2019年6月30日  オカメインコ、キジ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き3日目の8種8羽目(内、1羽は飼育個体)。

・オカメインコ(OMNH A8117:Tさんより)
 灰色いタイプの14歳の雄。飼い主さんが持ってこられて、剥いてるのを横でずっと見てるので、やりにくさ満開。ほとんど脂肪の付いてない新鮮な個体だったのに、圧を感じながらの作業で、2時間半もかかってしまった…。
 というのはさておき、足指が前2本、後ろ2本だったり。顎関節がすぐはずれて、顎周りの筋肉が多くて、これは嘴をいっぱい動かせそうって感じだったり。いろいろ見どころがあった。

・キジ(OMNH A8115:2019年3月、京都府木津川市産)
 とてもキレイな雄。胸の緑、首の青、肩羽の緑と金色。構造色がとてもキレイだけど、一番キレイなのは中雨覆と小雨覆の青みがかった緑色な気がする。
 目の周りの赤いマスクが、上手に耳を避けて拡がっているのが面白い。

2019年5月9日  グラントシマウマ
冷凍室に入らないので、冷蔵室に押し込んだ。いつまでも放置できないが、なにわホネホネ団の活動日はまだ1ヶ月近く先。今月の土日は忙しいので臨時で設定もできない。というわけで、1人で剥いた。

・グラントシマウマ(OMNH M3591:某動物園より)
 一人でウマ1頭剥くのに4時間40分もかかってしまった。重いから、解体しながら剥かないといけないのが想定外。切れ目入れて尻尾剥くのに30分、脚を剥き外すのに1本当たり30分。首から外して頭骨剥くのに1時間。残りで、何とかひっくり返しながら胴体を剥く。冷蔵室は涼しいのはいいけど、狭い。
 皮剥きから解体、砂場に設置、後始末まで入れると、全部で7時間かかった。もう少し作業しておきたいけど、とりあえず、これでホネにはなるだろう。1人でも出来るけど、1人でやるもんじゃないなぁ。手伝いがもう1人いるだけで、随分違っていただろう。
2019年5月4日  アオバト、ドバト、キジバト
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き2日目の6種6羽目。

・キジバト(OMNH A8101:2016年11月、沖縄県石垣市産)
 リュウキュウキジバト。非繁殖期なんだろう、卵巣は小さい。でも、目の周りの裸出部は広くて赤い。これがリュウキュウキジバトの特徴ってのは本当なんだろうか?
 そのうの中には、クワらしき果実。そのうに穴が開いていたので、ずっと甘い匂いがしていた。って、石垣島では11月にクワが結実してるのかなぁ?

・アオバト(OMNH A8105:2016年11月、大阪府池田市産)
 保護されてから死んだ個体で、なんか変な餌をもらってる。そして腹から総排泄口周辺が汚れまくっている。仕方がなく部分洗い。アオバトがうまく洗えるか不安だったが、普通に洗えて、ちゃんと羽根は広がった。

・ドバト(OMNH A8106:2016年6月、大阪市住吉区産)
 二引の黒いところが茶色く、灰色のところが白っぽい個体。こんな模様は初めて。ってことで、密かに盛り上がる。首の所には、ドバトらしく構造色があるけど、あまり強くはない。
 卵巣はあって、粒は少し大きいけど、産卵前って感じではない。そのうの内容物はカラスノエンドウ系の種子が中心で、ピジョンミルクは混じっていない。でもそのうの皮は肥厚している。大きめのヒナがいるのか、抱卵半ばなのか、どっちかだろうか。

2019年5月3日  トラツグミ、クロツグミ、コシアカツバメ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き1日目の3種3羽目。

・トラツグミ(OMNH A8071:2019年12月、大阪府八尾市産)
 皮が薄い薄いとみんなが言うけど、そんな事もないよな。と思ってたら、腰を破った…。確かに腰の皮は薄い。というか、羽根が皮ごしに肉に刺さりすぎ。

・クロツグミ(OMNH A8092:2019年10月、福岡県北九州市産)
 雌の幼鳥。だと思う。SOはCだし。ただどう見てもGC斑がない…。

・コシアカツバメ(OMNH A8097:2019年4月、大阪府能勢町産)
 となりのツバメ雄2羽と比べると、自然翼長も尾長も全長も翼開長も短い。全頭長や露出嘴峰長は同じくらい。一方、ふしょ長はこちらが長く、指は太く、体重は約1.5倍。ツバメよりコシアカツバメが大きいと思ってたけど、ちょっとイメージと違うなぁ。と剥いてみると、雌だった…。雌だから脂肪をためていて重く、雌だから短めってことだろうか。
 腰が赤くて、上尾筒が黒いと思ってたけど、赤と黒の境目は、1枚の羽根の根元が赤く、先が黒かった。赤い部分も一部上尾筒。そういえば下尾筒にもけっこう赤い羽根がある。
2019年4月29日  ニホンイタチ
なにわホネホネ団の活動日。

・ニホンイタチ(OMNH M3584:2008年11月、兵庫県養父市産)
 副団長がイタチを1時間5分で剥いたので、ひそかに対抗心を燃やして、ひそかにスピード勝負をしたのだけど、1時間10分かかった…。頭骨がバラバラで、ちょっと処理に手間取ったのがいたかった。
2019年3月30日  ハクビシン
なにわホネホネ団の活動日。

・ハクビシン(OMNH M3570:2019年2月、兵庫県川西市産)
 イタチか何かに肛門から下腹部が開けられていて、内臓を喰われまくっている。腸や胃はなくなってる。目玉までなくなってる。さらに後肢2本は内側から引っ張り出されて、肉が喰われている。困ったことにおかげで性別が判らない。たぶん雌だと思うけど…。
 せっかく下腹部が開いてるので、そこから筒剥きに。他の人が1時間ほどかけて、足先だけ剥いておいてくれたので、40分かけて尻尾を剥いて、胴体から頭を引っ繰り返して終了。ちょっと耳で失敗した。
2019年3月21日  ヒヨドリ、シロエリオオハム、フルマカモメ
なにわホネホネ団の鳥の日。今年度の鳥剥き14日目の32種36羽目(内、1種1羽は動物園物)。

・ヒヨドリ(OMNH A8071:2018年12月、大阪市東住吉区産)
 ネコにやられた死体で、左翼はもぎとられている。胴体も頭もきずだらけ。とても剥きにくい。

・シロエリオオハム(OMNH A8075:2019年3月、茨城県神栖市産)
 とにかく細かい砂まみれで、灰色の塊。最初はヒメウかとおもったけど嘴が違い、カイツブリ系かと思ったけど足が違うので、アビ類かなぁ。と思いながら皮を剥いて洗ったら、きれいなシロエリオオハムになった。下腹部の横帯もはっきりある。が、胸に細かい黒斑があって、頭が灰色い。へんなシロエリオオハム。

・フルマカモメ(OMNH A8079:2019年3月、茨城県神栖市産)
 ミイラと思ったら、肉の多くが喰われていただけで、肉は新鮮で意外と剥ける。ただ、首と右翼の皮と羽根はないけど。ってことで、ホネ優先で、救える皮だけ剥いて、パーツの開きに。
2019年2月11日  オオジュリン、サンコウチョウ、ハジロカイツブリ、トラツグミ
バックヤードツアー向けに見せる鳥の皮剥き2日目。今年度の鳥剥き13日目の30種33羽目(内、1種1羽は動物園物)。

・オオジュリン(OMNH A8059:2019年1月、大阪府高槻市産)
 ヨシ原で拾われたのだけど、いったいどうやって死んだのかと思ったけど、胸骨周辺の骨がグチャグチャになっていた。それでいて外傷はない。踏まれたかのような状態。そのうには、柔らかめの平たい楕円形のタネ。

・サンコウチョウ(OMNH A8061:2018年9月、奈良県橿原市産)
 雄の幼鳥で、口の中は黄色、背は赤味のある紫色。なんとなくヒゲの本数を数えてみた。上顎側は、左5本、右4本。下顎側は左右とも2本。上嘴がよく動くのをあわせると、空中で虫を捕まえるには、上顎側が大切とか。

・ハジロカイツブリ(OMNH A8062:2019年1月、三重県明和町産)
 外傷はなく、とても綺麗。腹腔内は出血し、叉骨と胸骨が外れている。ってところから、圧死のような死に方ではないかと思う。海でどうやったら圧死できるかはさておき。
 さらに海で暮らしている割には、塩腺が眼窩の上縁に沿って細めのがあるだけ。もしかして、淡水で暮らしていたとか。
 前後して剥いたオオバンは(頭だけだったので登録していないが)、塩腺が眼窩から上に伸びていて立派。ハジロカイツブリとの対比が面白かった。
 ハジロカイツブリは、頭が大きくて、首の後ろを切って裏返した。カイツブリは裏返ったと思うんだけど…。

・トラツグミ(OMNH A8064:2018年4月、大阪府吹田市産)
 乾燥気味で、説明しながら剥いたせいもあってか、皮が裂けた…。首の後ろと、左脇。頭が乾燥していて、水漬けにして剥く余裕がなかったので、頭は剥かず。大きなダニが3匹も付いていた。
2019年2月10日  ヤンバルクイナ、ツバメ、アオバト
バックヤードツアー向けに見せる鳥の皮剥き。今年度の鳥剥き12日目の27種29羽目(内、1種1羽は動物園物)。

・ヤンバルクイナ(OMNH A7777:2016年5月、沖縄県産)
 友の会会員の方の仲介で寄贈してもらえたが、手続きが面倒だったので、ここぞという時に剥こうと思っていたら、3年近く経ってしまった。で、ようやく剥いたという訳。飛べない鳥は初めてなので、テンションが上がる。
 翼面積がとても小さい。とくに初列風切が短く、次列風切と同じようなのが並ぶ。尾羽が6枚しかないのだけど、抜けてるのだろうか? 尾端骨が貧弱なので、そもそも尾羽があまりないような気もする。翼の第1指に爪があるのが面白い。

・ツバメ(OMNH A8060:2018年9月、大阪府堺市産)
 久しぶりの小小鳥は難しかった。さらに上嘴がよく動くので支えにくい。

・アオバト(OMNH A8063:2018年4月、大阪府吹田市産)
 風切羽を下から見た凹みは、左右ともにP8にあった。次列風切とは限らないとは…。
2019年2月9日  クロサイ
なにわホネホネ団の活動日。

・クロサイ(OMNH M3535:某動物園より)
 担当したのは、右後脚、尻尾、左前脚、右耳周辺。
 肋骨がやたらと多くて驚いた。おまえはナマケモノか?
2019年1月14日  ハイタカ、ツミ、ヤマシギ、ノゴマ
博物館たんけん隊での皮剥きショー。今年度の鳥剥き11日目の25種26羽目(内、1種1羽は動物園物)。

・ハイタカ(OMNH A8055:2018年12月、大阪府交野市産)
 そのうに肉が入っていた。保護された個体じゃないので、自分で狩って食べたはず。だとしたら鳥なんだろうなぁ、と思うけど、ただの肉片ではよく分からず。いつかDNAでも調べる機会があるかもと、アルコール漬けで保存。

・ツミ(OMNH A8056:2018年9月、大阪府阪南市産)
 ツミを剥く機会は少ないので楽しい。口の中が真っ黒だなぁとか、体がダウンでフワフワだなぁとか。一番不思議だったのは、首の付け根で気管が左側にある。ツミは全部そうなんだろうか? オスと思って剥いていたのに、開けてみるとメスだった…。剥く機会が少ないからってことにしておこう。

・ヤマシギ(OMNH A8057:2018年10月、大阪府堺市産)
 脳内出血しているので、窓ガラスに衝突して死んだんだろうけど、胸、背中、腰、脚の付け根と、あちこちにキズがあって剥きにくい。

・ノゴマ(OMNH A8058:2018年10月、熊本県山都町産)
 喉ははっきり赤いのだけど、精巣が見あたらず、卵巣っぽいのがある。喉の赤いメスっているんだろうか?
2019年1月6日  アオバト
なにわホネホネ団の活動日。今年度の鳥剥き10日目の20種21羽目(内、1種1羽は動物園物)。

・アオバト(OMNH A8054:2018年11月、大阪府堺市産)
 次列風切の内弁の凹みは、今日の個体にもあった。S1〜S3にあるようなのだけど、右はS1に、左はS3が一番凹んでいて、S2も凹む。元々ある構造というより、寝癖的な後からできた形のような気もする。翼下面を見ないと判らないので、野外では見えないし、標本でチェックするのも難しめ。
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