皮むき日記

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(注)ここで行っている皮剥きなどの標本作成は、調査研究目的(及び普及教育目的)で、大阪市立自然史博物館の業務の一環として行っています。またその対象は、この目的で殺したものではなく、事故で死んだ個体や、動物園などで死んだ個体を用いています。動物虐待ではないかとの指摘があったので、念のため。

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2014年12月23日  カリフォルニアアシカ、ジャワマングース
 なにわホネホネ団の活動日。年末恒例ホネマラソン最終日。

・カリフォルニアアシカ(OMNH M2954:某動物園より)
 生後間もない感じの雄。若いのにけっこうしっかりと陰茎骨がある。後脚の上側に指が5本、鰭の先ではなく途中に出てる。中の3本は長く生えてるが、小指はとても短く、親指は痕跡程度の平爪。歯はすかすかだし、あまり出てないし、まだ白い。歯式は、上は4・1・1・2、下は4・1・2・2って感じ。面白いのは上顎の門歯が4本ずつ2列になってること。

・ジャワマングース(OMNH M2955:2007年12月、沖縄県名護市産)
 長らく冷凍していたせいで、指先が乾き気味。肉球が剥きにくい。肉球が指先だけでなく、掌から指先まで連続してるところが、イタチ類と違う。

2014年12月7日  マミジロ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動は今日もなし。今年度の鳥剥き11日目の22種22羽目。

・マミジロ(OMNH A7272:2014年9月、大阪市北区産)
 雄の幼鳥。翼を広げて下から見れば、小さめの黒いトラツグミ。なのに尾羽が12枚なのは変な感じ。幼鳥なのにGC斑がないのも変な感じ。

2014年12月6日  ツツドリ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動はなし。今年度の鳥剥き10日目の21種21羽目。

・ツツドリ(OMNH A7269:2014年9月、大阪市鶴見区産)
 赤色型と言われて届いたけど、幼鳥。幼鳥と赤色型はどう違うんだろう? めっちゃ脂肪を蓄積していて大変だった。

2014年11月8日  コガモ、メボソムシクイ、クロツグミ、ノゴマ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動はまたまたお休み。今年度の鳥剥き9日目の20種20羽目。

・コガモ(OMNH A7257:2014年11月、奈良県大和郡山市産)
 エクリプスから生殖羽に移行途中のオス。背中などの羽は、オスとメスが混ざってるように見える。顔は前から生殖羽に移行しつつあり、後頭部あたりはまだメスみたい。と思ったら、羽根をかきわけると、茶色い羽根が生えつつあって面白い。目の後ろをかき分けると、緑の羽根が生えつつある。

・ノゴマ(OMNH A7258:2010年5月、山口県岩国市産)
 喉が赤くて綺麗。

・クロツグミ(OMNH A7262:2014年9月、大阪府吹田市産)
 大雨覆は成羽になっていたが、初列雨覆は幼羽。ツグミ類の皮は薄いとみんないうけど、たしかに調子にのって皮下の脂肪を引っ張っていたら、皮が破れた…。もっと慎重にしなくては。

・メボソムシクイ(OMNH A7263:2014年9月、大阪府吹田市産)
 P10-初列雨覆が約4mm。とりあえず、それを根拠にメボソムシクイに同定。他に何を見ればよかったっけ? 地鳴きは聞けないしなぁ。

2014年9月21日  シロハラミズナギドリ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動はまたお休み。今年度の鳥剥き8日目の16種16羽目。

・シロハラミズナギドリ(OMNH A7249:2014年8月、京都府城陽市産)
 ぜんぜん脂肪なく、内臓も萎縮。完全に餓死。料理屋さんの駐車場で保護されたらしい。保護されたのは、台風が関西を直撃したあの週末の直後。台風に連れて来られたんだろう。京都府でシロハラミズナギドリの記録はどのくらいあるんだろう?

2014年9月14日  ニホンザル、シシオザル
 なにわホネホネ団の活動日。R18のマカック祭り。

・ニホンザル(OMNH M2933:2011年3月、埼玉県秩父市産)
 交通事故死した雌の成体。腹の毛がフワフワ。乳首が発達してると思ったら、子宮内に胎児がいた。鼻がぺったんこで、頭胴長をどこから計るか悩んだ。

・シシオザル(OMNH M2927:某動物園より)
 途中から手伝って、尾と脚1本を剥いた。ニホンザルより皮が薄くて、剥きにくい。

2014年8月18日  ハイタカ、ハシブトガラス
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動は今回もお休み。今年度の鳥剥き7日目の15種15羽目。

・ハイタカ(OMNH A7233:2014年3月、大阪府堺市産)
 背中にキズがあって、左翼付け根に羽根がない。イヌにでも襲われた?

・ハシブトガラス(OMNH A7232:2014年7月、大阪府能勢町産)
 口の中が真っ黒の雌の成鳥。頭がでかい鳥なので、うまく返せるか少しドキドキしたが、簡単に裏返った。なんあ簡単やん。

2014年8月17日  ノウサギ
 なにわホネホネ団の活動日。

・ノウサギ(OMNH M2916:2013年3月、大分県宇佐市産)
 宇佐市のウサギ。ウサギを剥くのは随分久しぶり。他の人に偉そうに言ってる手前、皮を破るわけにはいかない。と慎重に剥いていたら、3時間ほどもかかってしまった。脚の上の方を破りそうになってしまった。ウサギは難しい。

2014年7月21日  アオバト
 標本作り祭りで、鳥の皮を剥いてみせた。今年度の鳥剥き6日目の13種13羽目。

・アオバト(OMNH A7226:2012年6月、大阪市中央区産)
 目の周りの嘴の周りが傷んでいて、その上、脂肪だらけ。古いせいか脂肪が固まっていて、変な感じ。その上、アオバト。みんなの前で、模範演技的に剥くには適していなかった。青くて綺麗からという理由だけで選んでしまったなあ。ちなみに尾羽が14枚あった。ハトって12枚と思っていた。

2014年7月6日  トラツグミ、カワセミ、キジ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動は今回もお休み。今年度の鳥剥き5日目の12種12羽目。

・トラツグミ(OMNH A7222:2013年6月、和歌山県橋本市産)
 皮をやぶってしまった。なぜトラツグミは剥きにくいのかな。皮が薄いんだろうけど、他のツグミ類より薄い。普通は大型ほど皮は厚いと思うんだけど。

・カワセミ(OMNH A7223:2007年6月、和歌山県橋本市産)
 トラツグミにくらべるとカワセミは小さく、皮も破れず剥き安い。

・キジ(OMNH A7220:2014年5月、三重県津市産)
 砂浜に埋もれていたらしい。砂まみれところか、砂の衣が付いてる感じ。

2014年7月5日  モモンガ
 なにわホネホネ団の活動日。

・モモンガ(OMNH M2911:某動物園より)
 動物園生まれだけど、高知県出身の血筋らしい。

2014年6月29日  ヤマセミ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動はお休み。今年度の鳥剥き4日目の9種9羽目。

・ヤマセミ(OMNH A7206:2014年3月、奈良県川上村産)
 とにかく滅茶きれい。以前剥いた時依頼、キジバト並みに大きいイメージやったけど、今日はもっと小さい気がした。

2014年6月28日  コヨーテ
 なにわホネホネ団の活動日。

・コヨーテ(OMNH M2891:某動物園より)
 大物なのだけど、だれも手を出さない内に一人で剥いてしまった。イヌを剥いたのは初めてはので、けっこう嬉しい。

2014年5月25日  キンバト、オオセグロカモメ、シロエリオオハム
 なにわホネホネ団の鳥の日。1月以来、久々の西表島鳥類調査隊活動日。西表島鳥類調査隊の活動15回目。2ndシーズン7回目。今年度の鳥剥き3日目の8種8羽目。

・キンバト(OMNH A7177:2013年7月、沖縄県竹富町産)
 脂肪の少ないきれいなメス。久しぶりだけど剥き易かった。7月なのに意外と卵巣が発達していなかった。

・オオセグロカモメ(OMNH A7185:2014年3月、茨城県神栖市産)
 きれいな成鳥と思ったのだけど、嘴の色が今一つ黄色くない。嘴ごつくて絶対にオス、と思って剥いたけど、生殖巣を確かめるとメスだった。かくもカモメ類は難しい。でも、脂肪がほとんどなくて、とても剥き易かった。

・シロエリオオハム(OMNH A7155:2014年4月、三重県松阪市産)
 左脚、左翼が折れまくり。海上に浮いてる鳥がどうやって、こんな骨折をしたのかで、悩む。船に衝突だろうか?

2014年5月24日  モルモット、ハクビシン
 なにわホネホネ団の活動日。

・ハクビシン(OMNH M2879:2014年5月、香川県東かがわ市産)
 車にひかれまくってぺったんこ。内臓はなく、肉や骨もあまり残ってない。脚は裏返っているので、肉を狙って引っ張った奴がいるらしい。驚いたことに尻尾は筒剥き状態。中の骨が抜かれている。脚と同じように引っ張った奴の仕業だろうけど、ハクビシンの尻尾が引き抜けるとは知らなかった。今度試してみる?

・モルモット(OMNH M2888:某氏より)
 大学での解剖実習したときに、当たったのがモルモットだったっけ。で、骨格標本を作る時に、鎖骨がなくて組み立てにくかった思い出が。で、てっきりモルモットには鎖骨がないと覚えていたのだけど、小さいながらも鎖骨はあった。連結してないから組み立てにくいのは間違いないが。尾椎はあるけど、尻尾はない。前足は4本指、後足は3本指。変なネズミ。

2014年5月21日  セグロセキレイ、ミソサザイ
 西から客人が来たので、模範演技がてら鳥の皮剥き。今年度の鳥剥き2日目の5種5羽目。

・セグロセキレイ(OMNH A7170:2014年3月、愛知県豊橋市産)
 意外に眉線が太く、意外に目の下側だけ白いアイリング。

・ミソサザイ(OMNH A7170:2013年11月、山口県下関市産)
 茶色と黒のまだらの鳥だけど、ところどころに白い羽根が混じる。下尾筒、初列雨覆、外側の初列風切(P5-P10)。その他に、大雨覆から小雨覆にも白が混じる羽根が混じるのだけど、左右割りと対称のようで、よく見ると非対称らしい。変わってる。白い羽根の入り方で個体識別できそう。

2014年4月28日  イカル、オオハム、カワウ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動はまたお休み。今年度の鳥剥き1日目の3種3羽目。

・イカル(OMNH A7159:2014年4月、大阪府池田市産)
 頭を裏返すと、頭蓋にびっしりと筋肉がのっていて、気骨化が見えない。舌を動かす筋肉が広く付いている感じ。シメはこれほどじゃなかったと思う。

・オオハム(OMNH A7154:2014年3月、千葉県銚子市産)
 オオハムを解凍していたら、シロエリオオハムが届いた。せっかくなので、比べてみる。大きさはオオハムの方がどーんと大きい。顎腺はシロエリオオハムにはあるが、オオハムにはない。首の後ろ側は、オオハムの方がシロエリオオハムより灰色っぽい。脇腹の後ろの方、脚の付けて辺りに、オオハムは広く白い羽根があるが、シロエリオオハムでは黒い。尾羽に近い下腹の帯は、両方ともあるが、オオハムの方が太くて濃い。

・カワウ(OMNH A7156:2014年2月、奈良県天理市産)
 銃で打たれたもの。首に穴が開いて出血。上手に首を打つもんだ。生殖羽の出てる成鳥メス。オオハムと同じく、足で泳ぎ、胴体の外にはかかとから先しか出ておらず、胴体は縦長、翼は後ろめに付いていて、頭蓋には嘴を動かす筋肉がばっちり。と、よく似た鳥なのに、けっこう頭は違う。オオハムは目の上に塩腺があり、舌がしっかり。カワウは、目の上には塩腺がなく、舌は小さい。

2014年4月27日  オオカンガルー
 なにわホネホネ団の活動日。

・オオカンガルー(OMNH M2867:某動物園より)
 大きなオス。みんなで剥いたので、担当させてもらえたのは、頭だけ。頭の部分は他の哺乳類とあまり変わらない。頬肉がしっかりしていて、ものすごいおちょぼ口だなぁ、と思う程度。面白いのは体の後半。尻尾の半ばより先の下面には、パッドとおぼしき脂肪の列。尻尾が第三の足なんだな。いわゆる袋骨は、短く薄くて華奢。コアラの方がよほどしっかりしてる感じ。精巣より後ろにペニスがあるという話なので、ペニス探索隊が頑張って探し、ようやく見つけたペニスは、肛門とおぼしき穴の中に頭を出していた。穴の中にペニスと肛門が開いていて、まるで総排泄口状態。ペニスらしきものを持った鳥によく似てる。

2014年3月30日  タヌキ
 なにわホネホネ団の活動日。

・タヌキ(OMNH M2866:2014年2月、香川県小豆島町産)
 何かに喰われて、内臓も肉はほとんどなく、脚は4本とも裏返ってる。こんなんの皮が剥けるもんか、と思ったのだけど、なぜか剥ける。こんなん剥いても、皮はちゃんと残せないだろうなぁ、と思いつつも剥けるから剥く。頭の皮くらいは残るかなぁ。と、かなりむなしい気分で皮剥き。

2014年3月8日  ハイイロウミツバメ、クロジ、オオセグロカモメ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動はお休み。今年度の鳥剥き20日目の37種53羽目(内、動物園物が4種4羽)。

・ハイイロウミツバメ(OMNH A7136:2014年2月、茨城県つくば市産)
 はじめての鳥なので、テンション高め。想像以上に嘴が短くって、鼻孔が1つになってるように見える。小さめだけど、ミズナギドリ類だけあって皮は厚めで剥き易い。脂肪もためていなかった。内陸で落ちた個体で、最終的には餓死なんだろう。

・クロジ(OMNH A7137:2009年11月、大阪市此花区産)
 ちょっと古いからか、皮が破れ易く、破ってしまった…。喉にもともとあった穴が大きく…。

・オオセグロカモメ(OMNH A7147:2013年2月、兵庫県淡路市産)
 頭が傷んでいたけど、めっちゃ腐っているほどではなく、無事に剥けた。剥こうとして気付いたけど、首に針付きのテグスがグルグル巻になっていた。喉が膨らんでいたのは、呑み込んだ食べ物が、グルグル巻ゾーンを突破できずにたまっていたから。頭の方が傷んでいたのは、たまった食べ物が腐っていたかららしい。直接の死因は餓死らしい。腹が減って、食べても食べても食べ物が胃まで届かなかったんだろう。かなり不憫。

2014年2月11日  フクロウ、カワウ、ゴイサギ、ハクセキレイ
 友の会会員向けバックヤードツアー中1日あけて2日目。今年度の鳥剥き19日目の34種50羽目(内、動物園物が4種4羽)。

・フクロウ(OMNH A7131:2014年1月、大阪府吹田市産)
 外側からだと、左右の耳は少し非対称な気がする。でも頭骨を見ると、左右の非対称性はほとんど分からず。ちなみに、このフクロウは頭無しヒヨドリと一緒に拾われている。嘴に羽根がいっぱい付いてるなと思ったら、ヒヨドリの羽根だった。ヒヨドリの頭は腹の中にあるのかも。

・カワウ(OMNH A7133:2013年3月、兵庫県洲本市産)
 胸と背に穴が開いて、胸肉は喰われていたけど、あとは問題なし。けっこう可愛い。湿った羽根をなんとなく嗅ぐと、なんと風呂上がりのネコの匂いがする! というわけで、何度も嗅いでみたり。カワウはみんなこんな匂いがするのかなぁ。

・ゴイサギ(OMNH A7134:2011年3月、大阪府泉南市産)
 ホシゴイ過ぎたけど、まだ亜成鳥って感じ。中身はとくに変わらないなぁ。

・ハクセキレイ(OMNH A7135:2010年2月、大阪市此花区産)
 そう古くないのに、内臓が解け気味で、性別不明。

2014年2月10日  キビタキ、ノゴマ、ウズラ、チョウセンイタチ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動はお休み。今年度の鳥剥き18日目の31種46羽目(内、動物園物が4種4羽)。

・キビタキ(OMNH A7128:2013年9月、大阪府千早赤坂村産)
 金剛山の山頂部で拾われたオスの幼鳥。肉付きはいいのに、まったく脂肪を蓄積していない。金剛山で巣立って、まだ渡る気がないってことかな?

・ノゴマ(OMNH A7129:2013年10月、大阪府千早赤坂村産)
 一転して、こちらは脂肪を蓄積しまくり。渡りの途中でしょう。金剛山でノゴマは繁殖しないから、当たり前だけど。

・ウズラ(OMNH A7130:2013年12月、大阪府岸和田市産)
 ウズラを剥くのは二度目。とても丸いのが印象的。頭は小さいのに、胴体は大きい。プロポーションが変。

・チョウセンイタチ(OMNH M2857:2014年1月、大阪府泉南市産)
 内臓はなく、骨はバラバラ。でも、皮はなんとか残せそう。ただ足先は干涸びていたので断念。

2014年2月9日  アオサギ、コガモ
 友の会会員向けバックヤードツアー初日。今年度の鳥剥き17日目の28種43羽目(内、動物園物が4種4羽)。

・アオサギ(OMNH A7122:2014年1月、徳島県鳴門市産)
 足の中指内側の櫛が、あまり櫛になってない。刻みがなくって、溝があるだけ。アオサギはみんなこうかな?

・コガモ(OMNH A7123:2014年1月、大阪市東住吉区産)
 クロガモの頭は裏返ったので、コガモも裏返るかと思ったけど、どうしても無理。無理しまくれば出来るかもしれないけど、羽根がぬけまくりそう。頭の下で、首がぎゅっと細くなってるし。陸ガモは首が細く、海ガモはそうでもない、という仮説を思い付いたけど。どうかなあ。

2014年2月8日  ニホンイタチ、チョウセンイタチ
 なにわホネホネ団活動日。イタチ祭り2014。10匹剥いた。疲れた。ってか、18時間かかった。剥く以外の作業もしてるからだけど。

・チョウセンイタチ(OMNH M2826:2009年10月、大阪府高槻市産)
・チョウセンイタチ(OMNH M2833:2007年5月、大阪府貝塚市産)
・チョウセンイタチ(OMNH M2834:2006年10月、大阪府貝塚市産)
・チョウセンイタチ(OMNH M2849:2012年1月、大阪府能勢町産)
・チョウセンイタチ(OMNH M2850:2014年1月、大阪府能勢町産)
・チョウセンイタチ(OMNH M2852:2012年2月、大阪府能勢町産)
・チョウセンイタチ(OMNH M2855:2012年2月、大阪府能勢町産)
 能勢町産は、トリが剥いた1匹と、ニホンイタチ2匹を含め7匹いたが、その内5匹の腹腔からミミズのような寄生虫を発見した。少なくとも2010年以降、能勢町にある種の寄生虫が蔓延してる様子が伺える。

・ニホンイタチ(OMNH M2847:2009年4月、大阪府和泉市産)
・ニホンイタチ(OMNH M2853:2014年1月、大阪府能勢町産)
・ニホンイタチ(OMNH M2854:2010年9月、大阪府能勢町産)
 いずれもオスだが、サイズはチョウセンイタチと同じくらい。明らかに尻尾は短い。そして何より、尻尾の色が濃い茶色。尾率50%以下の明らかチョウセンイタチもいるので、尾率の使いがっては微妙。尻尾の色は、けっこう有効なんじゃないだろうか?

2014年1月19日  クロサイ
 なにわホネホネ団の日。もちろんクロサイの日。

・クロサイ(OMNH M2817:某動物園より)
 ■。

2014年1月13日  クロガモ、トラツグミ
 子ども向けの裏方見学ツアーのアトラクションで鳥の皮剥き。今年度の鳥剥き16日目の26種41羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・クロガモ(OMNH A7118:2009年12月、千葉県旭市産)
 くちばし根元の黄色の中は、すかすかで、ほぼ空洞。なんのためにあるんだろう? なぜか尾羽と初列風切が全部ない。左右対称だし、次列風切はある。もしかして換羽中?と思いながら剥いた。内側から見ると、尾羽は1枚だけあった。他のは抜かれたような後はなかった。
 脂肪が全然なく、胸は尖り、内臓は萎縮。明らかに餓死。とても剥き易い。驚いたことに頭が裏返った。ハシブトガラスより簡単なくらいだった。

・トラツグミ(OMNH A7121:2007年10月、大阪府枚方市産)
 脂肪がなくとても剥き易い。と油断したら、肩あたりを破ってしまった。なぜかトラツグミはこの辺りを破ってしまう。

2014年1月12日  コサギ、シロハラクイナ、キセキレイ
 毎年恒例、子ども向けの裏方見学ツアーのアトラクションで鳥の皮剥き。今年度の鳥剥き15日目の24種39羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・コサギ(OMNH A7120:2013年10月、東京都調布市産)
 左脚は折れて、右脚の脛は曲がってる。さらに右の膝周辺は、出血しまくっていて、関節もぼろぼろ。めっちゃ痩せている。歩けなくなって、餓死したって感じかと。

・シロハラクイナ(OMNH A7119:2010年7月、沖縄県石垣市産)
 メスだけど卵巣はあまり大きくない。もう繁殖期じゃないのか、繁殖に参加してなかったのか。成鳥だと思うんだけどなぁ。

・キセキレイ(OMNH A7117:2013年10月、滋賀県大津市産)
 オスの成鳥。胸から腹までめっちゃ黄色い。尾羽の外側にまで黄色が入ってる。

2014年1月4日  ハジロカイツブリ
 なにわホネホネ団の鳥の日。西表島鳥類調査隊の活動14回目。2ndシーズン6回目。今年度の鳥剥き14日目で23種36羽目(内、4種4羽は動物園物)。

・ハジロカイツブリ(OMNH A7103:2009年12月、福井県産)
 カイツブリ類なので、尾羽はない、脚は足首まで体の中、足先にはべん足。変わってて面白い。カイツブリよりも水かきは大きい気がする。もう一つカイツブリと違うのは、首が細くて頭が裏返らない…。カモのように頭の後ろを切って処理した。カモと同じようにと言えば、胸から脇に脂肪が面になって付いていて、除去するのにこれまた苦労した。可愛いのに面倒。

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