講演録

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2006年8月26日 15:30-15:45 学芸員ミニトーク

タイトル:「カミツキガメとワニガメ」
場所:大阪市立自然史博物館 ナウマンホール
聴衆:10名程度
経過と準備:
今年から、月1回、土曜日に、新装開店したナウマンホールのスクリーンを使って、短く展示物などについての解説を行う事になった。特別展期間中は、毎週土曜にくり返される。日時は発表されているが、どの学芸員がなんの話をするかは公表されていない。で、今回初めての経験。7月の終わりにカミツキガメの話をしてくれる頼まれて、ドタキャンされた。その時に作ったパワポを仕立て直して話す事に。
講演内容:カミツキガメとワニガメの紹介、特定外来生物の説明、大和川水系のカメ類の紹介。てな感じ。最後に特別展を宣伝して終わり。
反省:一応、椅子を20脚ならべて、何かがある雰囲気を作ったけど、立て札を早めに出した方がいいと思う。あるいは、スクリーンに早めに案内を映しておくか。あと、演者とタイトルは公表しておいた方がいいだろうと思う。


2006年8月20日 16:35-16:40 特別展記念講演会「大和川水系にすむ絶滅危惧生物とその現状」

タイトル:「総合討論の前に」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:約120名
経過と準備:
4名の演者がいるが、博物館外の人たちなので、なにか実際に大和川水系を調査したものとしてコメントしろと言われる。とりあえず4人の演者の話の大和川水系からの補足と、講演に出てこなかった分類群の話をすることにする。前日、というかもう日の改まった頃、約1時間かけてパワーポイントを作成。イカルチドリと両生類についての紹介。
講演内容:前の講演の時間がおして、5分で話せと言われる。演者はみんな下調べをよくしていて、ダメだしの必要がなかったので、イカルチドリと両生類4種の分布図と、絶滅を危惧する原因について説明する。
反省:一応、約5分で終わったと思う。でも、あわただしくて、聞いた方はよくわからなかったかも。考えていたギャグをするのも忘れた。


2006年8月5日 15:40-16:15 自然史オープンセミナー「大和川のいきものの分布と地史・地学的関係」

タイトル:「Part 2 動物の分布図いろいろ紹介(付 分布図の見方講座)」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:80名
経過と準備:
特別展「大和川の自然」にちなんで、大和川の生物の分布の話。せっかくなので、生物屋が生物の分布について紹介した後に、地学屋が地史や地層なんかの視点から解説を加えるという企画を思い付いた。4人が話題提供。どうせ後から、地学屋からのフォローがあるので、気楽に分布図を見せればいい。はずだったのが、なぜか分布図からいったい何が言えるんだろう?と考えはじめてしまい、妙に理屈っぽい話になってしまった。構想に半日、悩みながらギャグを入れながらパワポを作るのに朝から夜遅くまで。実動で準備に18時間くらい。
講演内容:分布図を見て、何をどのように語る事ができるのか、ってなこむずかし気な話を、20分。残りは、地学系の話と絡みそうなのを選んで、分布図を12枚紹介。ってゆうか見せただけ。
反省:こむずかし気な話には、もっと例をからめたらよかった(準備時間足らんかったし、そんなんしたらこの話だけで1時間は話すことになるけど…)。分布図のセレクトはまああんなもんか。


2006年7月30日 17:30-18:30 鳥類フィールドセミナー 第5回

タイトル:「鳥の寝る場所について」
場所:奈良市 平城宮跡
聴衆:18名
経過と準備:
年間11回の連続講座の第5回。今回のテーマは、鳥の寝る場所。当日の午前中に、2時間ほどかかって、本を選んで、コピーして切り張りしての資料作り。話す内容はぶっつけ本番。
講演内容:寝る場所について軽く話した後は、集団ねぐら、とくにツバメの集団ねぐらについての話。もっぱら須川恒氏の論文を利用。
反省:今までは一般的なテーマに付いて、特定の研究を紹介しながら語るというスタンスだったのが、今回はツバメの集団ねぐら、特定テーマに片寄った話になったきらいがある。


2006年6月10日 11:00-12:00 鳥類フィールドセミナー 第4回

タイトル:「つがい関係について」
場所:枚方市 山田池公園
聴衆:18名
経過と準備:
年間11回の連続講座の第4回。今回のテーマは、つがい関係。前日の夜に、2時間ほどかかって、本を選んで、コピーして切り張りしての資料作り。話す内容はぶっつけ本番。
講演内容:つがいの定義、配偶システムの分類の話をした後、具体的なデータを紹介。イワヒバリ、セッカ、コサギ、ヨーロッパカヤクグリ。日本の研究で本に載っているのを中心にと思ったら、大阪市大が中心になりました。
反省:つがい関係というより、配偶システムの話になった感じ。つがい外交尾絡みの話ばかりしすぎたかもしれない。


2006年6月6日 15:30-16:35 大阪府立学校環境緑化研究会

タイトル:「長居公園の鳥」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:約35名
経過と準備:
緑化がどうとか言われたので、緑化に関係ある話はできないので断ったのだが、長居公園の鳥の話をという事なので、引き受けた。午前中に約1時間半かけてパワーポイントを準備
講演内容:長居公園で記録されている鳥を画像付きで紹介。その後、長居公園で繁殖する鳥の話に。最後はお決まりの特別展の宣伝をして終わり。
反省:5分オーバー。それはいいとして。よく考えると、緑化絡みなので、種子散布の話をすればよかった。講師紹介の時に気付くが、後の祭り。


2006年5月24日 10:10-11:55 大阪自然環境保全協会 自然環境市民大学 2006年

タイトル:「都会に棲息する鳥たちの繁殖活動」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室 + 長居植物園
聴衆:36名
経過と準備:
昨年の終わり頃に、講座を担当して欲しいと頼まれた。今年は、4月から盛んにメールが送られてきた。昨年と同じネタでいいとのことなので、3日前に1時間ちょっとかけて、昨年のパワーポイントに少し手を入れた程度。
講演内容:午前中は室内で講義1時間半。大阪市内の都市公園で繁殖する鳥について、種数、巣場所、巣材、巣の形、広い公園に多いこと、ここ数十年での変遷について解説。それから、都市公園で繁殖する鳥の調べ方について説明。最後に夏の特別展の宣伝。
反省:30分近く時間を超過。そして長々と話したのに、あまり笑いをとれなかった。最後に実質的テキストといって、ミニガイド『街で繁殖する鳥』を紹介。大半の人が買ってくれたもよう。押し売りに近かったかも…。


2006年5月20日 15:00-16:10 講演会「大和川ってどんな川? −歴史的変遷から生き物まで−」

タイトル:「大和川で暮らす生き物ー鳥、カメ、カエル、カヤネズミ−」
場所:大阪市立中央図書館 大会議室
聴衆:140名
経過と準備:
5月の3週間ほど、大阪市立中央図書館で、「出張!自然史博物館−大和川の自然−」と題して展示をしています。その期間のほとんど最後に、関連イベントとして講演会を企画しました。前半を地学担当のN学芸員が話をして、後半の生き物部分を担当。前々日の夜に構想を練りだして、前日丸1日(実動で約14時間)かけて準備。すでに作成してあった分布図を紹介しまくる感じ。ただし、生き物自体を知らない人が来そうなので、生き物の画像を多めに入れました。
講演内容:この3年ほどの間にプロジェクトYとして、市民と一緒に実施してきた調査の紹介(自分の担当部分のみ)。その成果としての分布図とその生物の紹介。大和川水系のお勧め観察ポイントの紹介。今もやってる調査の紹介と情報募集。最後に夏の特別展の宣伝。
反省:少し盛り込み過ぎたな〜と思ってたけど、案の定、時間オーバー。最後の方、大急ぎになってしまったのも反省。


2006年5月13日 10:15-11:15 鳥類フィールドセミナー 第3回

タイトル:「なわばりについて」
場所:大阪市旭区 淀川左岸河川敷(菅原城北大橋の下)
聴衆:11名
経過と準備:
年間11回の連続講座の第3回。今回のテーマは、なわばり。前日の夜に、2時間ほどかかって、本を選んで、コピーして切り張りしての資料作り。話す内容はぶっつけ本番。
講演内容:なわばりの定義と分類の話に、少しなわばりの内部構造の話。あとは、大きさがどのように決まるのかといった内容。
反省:これを読めばなわばりのことがよくわかるって本が見当たらない。なわばりの定義はあいまい、分類もなんとなくって話をした気がする。とにかく雨と風で寒い中、1時間も話をしたこと自体が反省。


2006年4月29日 13:15-14:00 鳥類フィールドセミナー 第2回

タイトル:「鳥の繁殖期について」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:26名
経過と準備:
年間11回の連続講座の第2回です。午前中は、植物園で鳥を見て、午後から室内で講議。今回のテーマは、繁殖期。前日に、2時間ほどかかって、本を選んで、コピーして切り張りしての資料作り。話す内容はぶっつけ本番。
講演内容:ヒナに与える餌資源に合わせて、繁殖するらしい、てな話しをする。鱗翅目幼虫を食べる場合に加えて、種子食のキジバトの場合、魚食のカワウの場合など、いろんな鳥の繁殖期も紹介。
反省:日本語の適当な資料が見当たらなかったのが想定外。さらにシジュウカラを例に繁殖期の話をクリアに説明できる資料も見つけられず…。教科書なんかは、どれも産卵数の話をしてるし。


2006年4月16日 13:40-14:40 鳥類フィールドセミナー 第1回

タイトル:「鳥の渡りについて」
場所:長居植物園 ユーカリ園
聴衆:27名
経過と準備:
年間11回予定している連続講座の初回です。野外で鳥を観察して説明するだけでなく、毎回テーマを決めて、鳥の生態を解説する予定。初回は季節に合わせて渡りの説明をすることにしました。前日、約3時間かけて準備。野外で話すのでパワポではなく、コピー。こんな作業は久しぶり。
講演内容:渡りの定義に少しふれたあと、渡りのルートの研究の仕方を3つ(タカの直接観察、標識兆調査、衛星追跡)あげて、それぞれの長所/短所と成果を紹介。
反省:調査と言うスタンスから鳥の生態を紹介するスタンスはいいんじゃないかと思う。あと、専門から離れる進化や生理がらみの話はほとんどふれず。これもまあいいかも。でも、渡りを生態学的に扱った研究をもっと紹介した方がよかったかなと思う。少しは説明したんやけど…。


2006年4月11日 17:40-18:10 学芸ゼミ

タイトル:「大和川水系のカヤネズミ、アカガエル、カワガラスの分布」
場所:大阪市立自然史博物館 会議室
聴衆:約12名
経過と準備:
3日前の使いまわし。ちょっとだけ分布図を差し換えたり、並べ換えたりしただけ。準備は前日に2時間ほどだけ。
講演内容:だからアカガエルとカヤネズミとカワガラスの分布図を示しただけ。
反省:アカガエルとカワガラスは調査したけど見つからなかった場所もちゃんと示したけど、カヤネズミは確認地点を示しただけ。そこをつかれた。確かに示した方がいいんやけど、ちょっとめんどい、ってゆうか調査したらたいてい見つかるんだなこれが。


2006年4月8日 14:55-15:10、15:30-15:50 プロジェクトY 成果発表会&ラストスパート

タイトル:「大和川水系のアカガエル調査」「大和川水系のカヤネズミ調査」「大和川水系のカワガラス調査」ほか
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:約40名
経過と準備:
2005年12月以降の成果の発表会。主な成果はアカガエルとカヤネズミとカワガラスの分布図。カワガラスの調査は、調査した川を示して、カワガラスが確認された場所をプロットするだけ。いたって簡単。アカガエルも産地は少ないし、一応プロットはできていたので簡単と思っていたら、探したけど見つからなかった場所のプロットに手間取る。カヤネズミにいたってはプロット数がものすごく多くて大変。準備には、前日午後から当日の午前まで、実動15時間ほど。
講演内容:アカガエルとカヤネズミとカワガラスの分布図。アカガエルは昨年の調査と比べて、新しい発見を中心に。カヤネズミは、12月初めの時点からどれだけプロットが増えたかを示す。おまけで、Yさんに頼んで作ってもらった十脚類(サワガニ、スジエビ、テナガエビ、アメリカザリガニ)の分布図(Yさんありがとう〜)と、イチョウウキゴケ、サンショウモの分布図も示しておしまい。
反省:アカガエルの分布には地史的な要素が関係あるのではという指摘があった。カヤネズミのプロットの充実ぶりには、大きな反応が! カワガラスの調査はもう少し補足した方がよさそう。


2006年2月1日 10:00-12:00 大阪自然環境保全協会 空の会

タイトル:「果実と鳥の関係」
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
聴衆:約20名
経過と準備:
12月終わりに電話で依頼。いまひとる依頼内容がわからず、1月7日に来館されたときに、詳しい話を聞き、引き受けることに。なんの話でもいいとのことなので、何度も話をしている持ちネタを話すことに。準備はなし。
講演内容:自己紹介と博物館・友の会・フェスティバルの宣伝の後、本論へ。果実と鳥の関係を教科書的に話した後、長居植物園での研究結果を紹介。おもにはヒヨドリの個体数の季節変化と、果実が食べ尽くされるタイミングについて。
反省:まあまあ、それなりに好評。何度も話してるので、けっこうネタがくれてきた気がする。


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