喰い道楽

2003年1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
2000年2001年2002年

 野外は、山野も海も食べ物に満ちています。調査のためにあちこちに行くと、店では売っていない物を食べる機会があります。自分で行かなくっても、他の学芸員が調査と称して出張に行って、帰りに変わった物をみやげに持って帰ってくることも少なくありません。
 どちらかと言えば変わった物を食べるのは好きなので、食べる機会があれば、たいてい食べています。食べたらうまかったのかまずかったのか、中毒はしなかったのか、どんな食べ方がお奨めか。これは人類全体が共有すべき重大な情報です。この貴重な情報を後世に残すべく、このページを作ることにしました。ぜひ参考にしてください。
 なおこのページに書かれたことを信じて、いかなる損害を被っても(たとえ死んでも)当方は一切責任を負いません。試すときは、完全に自分の責任の元に試してください。


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2002年7月19日  クマゼミ

材料の入手:今日は、夕方から植物園でのセミの観察会がありました。その際に、味見をしようと、羽化に出てきた幼虫を捕まえてきました。
調理法:サラダ油であげて、塩をふる。
コメント:うまい! とにかくうまい! 一見ゲテ物ですが、これは普通に食材です。中国では料理屋にセミ料理があると聞きますが、それもうなずけます。あげた後、野菜などと炒めてもうまそう。頭や脚はパリパリしてて、腹の中はしっかりつまっています(腹がすかすかの成虫よりも、腹がつまっている幼虫の方がうまい!)。あと、1匹ごとに味が違っています。少し苦かったり、香りが強かったり(ココナッツ風との意見あり)。この味の違いは、セミが付いていたホストの違いかもしれません。アブラゼミの方がもっとうまいという話もあります。ホストやセミの種類で味がどう違うのか。今後の課題です。


2002年7月6日  アラゲキクラゲ

材料の入手:河内長野市天見での行事の際に、採ってきました。
調理法:豚バラ肉、ナスと一緒に炒める。味付けは塩と胡椒。
コメント:うまかった。味っていうより、歯ごたえが楽しめます。ようはキクラゲと一緒。


2002年4月22日  ホンビノスガイ

材料の入手:東京湾に数年前から生息しているという移入種の貝です。貝担当の学芸員が標本採集のついでにたくさん採集してきたので、移入種退治とばかりにたべました。
調理法:最初は、フライパンでバター焼きに。なかなか口を開かないので時間がかかる。それからビールをかけて蒸し焼きに。さらにはワインをかけてワイン蒸しにも。味つけは塩とコショウ。
コメント:どの料理でもうまいです。同じような大きさ形のカガミガイに比べると肉質は柔らかいし、アサリなんかに比べても味がしっかりしてる。けっこう大きいのは食いでもある。お薦めの一品です。


2002年4月6日  ハクビシン、テン、ノウサギ

材料の入手:博物館では、哺乳類の死体を見つけたら下さい〜、といろんな方にお願いしています。で、寄贈していただいた哺乳類の死体は、皮を剥いて毛皮、中身は骨格標本、DNAサンプル、液浸標本などにします。正直その過程で、肉の多くは不要になります。今回は、新鮮な死体だったので、不要な肉を味見してみることにしました。
調理法:網で焼く(寄生虫がいると恐いのでしっかり焼く)。味つけは焼肉のタレ。
コメント:ハクビシンの肉はパサパサしてて、あまりうまくなかった。味自体はあっさりというか、あまり味がない。保存方法に問題があったのか? テンは、あっさりしてて、でも脂肪分もあっておいしかった。焼肉にピッタリ。獣肉というより、臭みがまったくなくて魚肉のよう。ウサギは、今回で一番獣臭さがあった。焼肉にはちょっと臭いかな。でももっと濃い味つけで調理したら、一番うまいかも。


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