博物館の行事の報告


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●植物園案内・動物編「花に来る鳥
日時:2009年3月21日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:66名(補助スタッフ3名)


 ツバキ、スモモ、アンズ、モクレン類と花を付けている樹を巡って歩き、花に来て採食しているヒヨドリやメジロを解説した。途中で、2月に巣作りを観察したハシボソガラスの巣や、地面で採食するシロハラも観察。大池に出て、コブハクチョウやカワウなどを観察。上空をツバメが飛んだ。もう一つのハシボソガラスの巣に行くと、すでに抱卵している様子だったので、繁殖中の鳥を見つけた時の対応の仕方、とくにカラスとの付き合方を解説。すぐそばの地上でシメ、シロハラ、キジバトが採食していたので観察。小池の方にいってみると、カメラマンが待機しているもののカワセミの姿はなし。タヌキのため糞の説明で時間をつぶしていると、カワセミが出現。カワセミを観察している間、上でヤマガラが盛んにさえずっていた。2月と同じくアジサイ園でジョウビタキを見た後、大池に戻るも、すでに正午を過ぎていたので、軽くコガモとアオサギを見ただけ。コブハクチョウの巣というのを探したが見つからず、そのまま解散。

観察した鳥
カワウ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上30種)
●植物園案内・動物編「鳥たちの冬の食事の様子
日時:2009年2月21日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:60名(補助スタッフ3名)


 サザンカに来ているメジロやヒヨドリを観察しながら、照葉樹林の南側を歩き、バラ園南側の広場を目指す。予定通り、地面にヒヨドリが降りて草の葉を食べていたので、観察。冬の早い時期に果実を食べ付くしたら、地面に降りて草の葉を食べることを解説。その後、大池に出て水鳥を一通り観察した後、ツツジ園から小池の方に向かう。小池北のマツ林でビンズイを観察している最中に、小池にカワセミが出現。全員カワセミの方に向かい、長い間観察。その間に、コゲラ、ヒガラ、シジュウカラなどが出現するが大部分の人は無視して、カワセミを観察。カワセミが飛び立った後、アジサイ園でジョウビタキを観察。カメラマンの方が撮影していたので、遠慮して遠くから見ていると、近付くようにと呼んでくれて、望遠レンズ付きのカメラで見せてまでくださった。その後、再び大池で水鳥を見て帰ってきた。

観察した鳥
カワウ、コサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ヒガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上29種)
●友の会月例ハイク「高槻のリスをさがそう!
日時:2009年1月18日(日)
場所:高槻市 上の口バス停〜摂津峡〜摂津峡青少年キャンプ場〜西ノ口バス停
参加者数:34名(一般参加の評議員1名を含む。非会員1家族2名、新入会2家族3名、他に評議員2名、学芸員1名)


 当初は、神峰山口バス停をスタートして、岩井谷を登り、萩谷総合公園に出るコースを考えていました(なんと12月号の案内でも神峰山口バス停で降りると書いてしまっています)。しかし、12月8日に下見をしてみると、シカの糞やカヤネズミの巣は見つかるものの、リスのエビフライは少ししかありません。仕方がないので、確実にリスがいるというキャンプ場に行ってみたところ、確かにリスのエビフライが大量にあります。それなら、延々と長距離歩かなくてもいいじゃないか、ということになり、急きょコースを変更しました(1月号では、変更したバス停を案内)。
 行事当日、天気予報によると、昼過ぎから雨模様。雨が降る前にキャンプ場に到着し、さっさとリスのエビフライを拾って、昼食を食べようと打ち合わせて出発。芥川沿いのアオサギや、道ばたのジョウビタキなど、もっぱら鳥をみながら進みました。摂津峡からキャンプ場へは、急な登り道を一気に上がりました。そこからはマツ林がはじまり、リスのエビフライを探しながら進みました。
 昼食予定の辺りで、予定通りエビフライが見つかりはじめ、参加者全員が満足するだけエビフライを採集しました(山ほど拾ってる子どもがけっこういました)。一段落したら昼食。昼食が終わる頃から小雨が降り始めました。リスについて簡単に解説した後、帰りのバス停に向かいました。その頃にはけっこう本降り。バス停で解散して終了。
 当日の天気を考えると、短いコースにして正解でした。ただ、バスを降りる停留所を急きょ変更したのは、少し問題があったかもしれません(駅前集合ということになっていたので大丈夫だろうと判断しましたが、12月号を見て神峰山口バス停にきた人がいなかったかが少し心配)。

観察した鳥
アオサギ、キジバト、コゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上18種)

観察した哺乳類
ニホンリス(エビフライ)

●植物園案内・動物編「公園の冬鳥
日時:2009年1月17日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:54名(補助スタッフ3名)


 照葉樹林の南側を歩き、バラ園南側の広場を目指す。ちょうど果実が食べ尽くされようとしているタイミングで、エンジュにヒヨドリが、センダンにムクドリがたくさん来ていた。ハイタカも飛んだ。大池に出て、ゴイサギなど水鳥を観察。ついで小池に向かう。小池の脇にカメラマンが並んでいるので、その先を見ると、カワセミがいた。みんなであきるほど観察。その後、再び大池で水鳥を見て帰ってきた。長居植物園での鳥の観察会としては、とても多くの種数が出現した。

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、コサギ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ハイタカ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ビンズイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上35種)
●プロジェクトY研修「河川の冬鳥調査
日時:2008年11月30日(日)
場所:安威川 神崎川合流〜育英橋
参加者数:10名


 11月22日に鳥類フィールドセミナーを兼ねて下見。参加者の内、2名は鳥類フィールドセミナーの時にも同じコースを歩いている。
 河川敷に出て、挨拶と予定の説明。そして、調査の仕方を解説してから出発。調査方法は、川沿いを歩いての水鳥対象のラインセンサス。マニュアル・地図・記録用紙を配って、各自で、調査してもらう。とくにカモ類のメスを中心に水鳥の識別についての解説も随所にまぜる。
 予定では五十鈴橋で解散のはずだったが、調査終了時間の午後3時時点で育英橋までしか達せず。やむなく育英橋でまとめをして、調査の分担をして解散。参加者全員が調査に参加してくれることになった。全員で一緒に阪急茨木市駅まで歩いた。
 今回のコースに身近なトイレがないので、途中で、往復約15分かけて、もよりのコンビニまでトイレ遠征をおこなった。

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、チョウゲンボウ、バン、オオバン、イソシギ、ユリカモメ、カモメ、セグロカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ウグイス、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上38種)

●野外実習「哺乳類をさがそう:秋編
日時:2008年9月23日(火・祝)
場所:京都府大山崎町〜大阪府島本町 三川合流
参加者数:51名(申込み63名、全員当選)(他に学芸員1名、補助スタッフ2名)


 当初は鵜殿に行く予定で、9月10日の淀川を歩く行事の下見の時に合わせて下見をする予定であった。しかし、行ってみると、鵜殿は乾燥し過ぎていて、ぬかるみで足跡を探すことが困難であり、水辺にも足跡が見当たらず。やむなく9月11日に再び一人で下見に行き、鵜殿の10日に確認できなかった場所をチェック、さらに三川合流から大山崎にかけての水辺をチェックした結果、実施場所を大山崎から三川合流に変更した。
 大山崎駅に集合。出席率を75%と想定したが、予想以上の参加があり、配付資料が足らなくなる。スタッフ紹介と注意の後、出発。国道171号線を渡ってすぐを強引に下って、淀川河川敷へ。まずカヤネズミの巣の解説をして、カヤネズミの巣を観察してもらう。さわらないように、近付き過ぎないようにくり返し注意する。充分観察してから、下流に向けて出発。道中もカヤネズミの巣を探しながら進む。
 水路の流れ込みに降りて、アライグマの足跡を観察。哺乳類専門の補助スタッフから、タヌキ、イヌ、キツネの足跡の見分け方(あるいは見分けられないこと)を解説してもらう。その後は、昼食兼水遊びを予定している三川合流まで直行する。到着時に正午になっていたので、まずゆっくり昼食。その間に水際の様子をチェック。一昨日の大雨で河川は増水したままで、水辺におりることができない。足跡や糞を探す余地もなし。補助スタッフの二人はハタネズミの巣穴などヨシ原周辺の哺乳類のフィールドサインを探してくれたが見つからず。結局昼食を食べて、虫取りをしただけであった。昼食後、大阪の水辺の哺乳類として、カヤネズミ、ヌートリア、アライグマ、タヌキの解説をして、大阪府下の生息情報を募集。あとはすることがないので帰路についた。水無瀬川河口にも立ち寄ったが何もなし。ジムグリ幼蛇の死体を拾い、ヌマガエルを捕まえて少し盛り上がった後、河川敷でまとめをして解散。

観察した哺乳類
カヤネズミ(巣)、アライグマ(足跡)(以上2種)

観察した鳥
カワウ、ダイサギ、アオサギ、トビ、キジ、ドバト、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上17種)

観察した両生爬虫類
ヌマガエル、ジムグリ(死体)(以上2種)
●遠足下見説明会で、植物園を案内します「長居植物園の鳥
日時:2008年9月2日(火)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:7名(申込みなし)(教育スタッフ2名)


 最初にポーチでハシブトガラスの説明。大池の手前でなぜかオニフスベを観察。大池の橋で下を見ながら、アカミミガメとクサガメの説明。やがて集まってきたアイガモ、カルガモ、ホシハジロ、コブハクチョウを解説。ついでにいま観察している動物の多くが外来種であることも解説。橋を渡って、クサガメを観察。大池を時計回りに周りながら、アオサギ、シジュウカラ、カワセミ、ブルーギルを観察。最後にタヌキのため糞を見に行くか見つからず。30-40分のはずが、50分かかった。

観察した鳥
カイツブリ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、ホシハジロ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス(以上16種)
●友の会月例ハイキング「高槻のカエルさがし
日時:2008年6月15日(日)
場所:萩谷総合公園〜萩谷川・芥川合流〜桜公園〜三好山西側の田んぼ〜塚脇バス停
参加者数:81名(申込みなし)(スタッフ他に1名)(内、友の会非会員13名)(小学生25名、幼稚園3名)


 直前の月曜日に下見をした。あちこち寄り道をしてみたが、すなおに萩谷総合公園から摂津峡に抜けるコースにした。以前から行ってみたかった三好山西側、芥川沿いの田んぼを見に行ったら、けっこう楽しかったのでコースに付け加えた。余裕があれば、三好山登山道途中の池のモリアオガエルの卵塊も見に行くことにした。
 月例ハイキングなので、申し込みなしにした。予想外に参加者が多く、バスにギリギリ乗れた(バスの運転手から事前に臨時便を頼んでおくように言われた)。配付資料は足らず、家族の中で要らない人に返してもらった。カエルの行事は申し込み有りにした方がよさそう。
 まず、萩谷総合公園でモリアオガエルの卵塊を観察。池のまわりでモリアオガエル本体を探すがそれは見つからず。代わりに多くの子どもが池でアメリカザリガニを採っていた。ここでは他にトノサマガエルを観察した。摂津峡に向かう途中で、もうお昼になったので、萩谷川のほとりで昼食。昼食もそこそこにカエルやサワガニを採っていた。カジカガエル3匹とタゴガエルが捕まった。芥川に出たところで、カジカガエルの声を確認。三好山西側の田んぼで、ヌマガエル、ツチガエル、ニホンアマガエルを観察したが、むしろカイエビ、ホウネンエビ、カブトエビで盛り上がった。三好山登山口へのところで、もうモリアオガエルの卵塊を見飽きた人は解散として、まだ見たい人だけ連れて、登山道途中の池へ。その後、塚脇バス停まで歩いて解散。希望者はさらにあくあぴあ芥川まで歩いた。
 トラブルめいたとしては、行きのバスがギューギューだったこと。そのせいか、子どもが一人吐いたこと。池でモリアオガエルの卵塊を見ていたら、子どもが一人池に落ちかけたこと。幸い、片足を池に突っ込んだだけで、引っ張りあげられた。直後はショックだったようだが、ずぼんが濡れた以外は、すぐに回復した。二人で長くのびた81人をコントロールするのは難しかったが、幸い参加者のTさんやSさんが、間違えそうな分かれ道に立って、多の参加者を案内してくださった。お二人に感謝。
 心残りは、配付資料につけた大阪府のモリアオガエルとカジカガエルの分布図の説明をし忘れたこと。淀川水系のモリアオガエルとカジカガエルの情報募集をし損ねたこと。ニホンリスも探すつもりが、見つけられなかったこと。

観察した両生類
ニホンアマガエル、タゴガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ツチガエル、モリアオガエル、カジカガエル(以上7種)

その他に観察した主な水生動物
ホウネンエビ、カブトエビ、カイエビ、アメリカザリガニ、サワガニ

観察した鳥
アオサギ、カルガモ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ(以上16種)
●テーマ別自然観察会「ソウシチョウがいる山の鳥
日時:2008年6月1日(日)
場所:芦屋市東お多福山登山口バス停〜神戸市東灘区 ドビワリ峠〜五助ダム〜阪急御影駅
参加者数:21名(申込み26名、全員当選)(補助スタッフなし)(内、友の会員20名)


 鳥の姿はあまり見られないことが予想されたので、基本的には鳥のさえずりを聞いて覚えることを主な目的に。あとはソウシチョウの解説とできればその姿を見ようということで企画した。結局ソウシチョウを見た参加者は、二人だけであった。
 天気もよく、さえずりの方はよく聞けた。数の多い9種(ホトトギス、ツツドリ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、オオルリ、ホオジロ、メジロ)のさえずりは、早い段階で一通りでそろい。あとはくり返し説明することになった。複雑なさえずりはなかなかおぼえてもらえなかったが、ホオジロのさえずりは「サッポロラーメン」、メジロのさえずりは「チルチルミチル」と教えてくれた方がいて、それをきっかけに覚えた人が多かった。聞きなしがいかに効果的か実感した。
 五助ダム以降は鳥が少なくなったので、水抜き穴のヤモリを観察したり、マムシを捕まえたりしながら、予定より早く帰り着いた。途中、2名が予定があるとのことで脱落した。

観察した鳥
ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチ、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、オオルリ、キビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス(以上23種)
●教員・観察会指導者向け支援プログラム「街で繁殖する鳥
日時:2008年5月28日(水)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:3名(申込み5名、全員当選)(教育スタッフ1名)


 テスト期間中の午後は、平日であっても教員の時間が空いているという指摘を受け、初の試みとして、テスト期間中(とおぼしき時期の)平日午後に設定した。申込者に教員はいなかった。12月にも同様に期末テスト期間中の平日午後に設定しているが、実施するか要検討。
 ミニガイド『街で繁殖する鳥』をテキストに、植物園を一回りして、鳥が繁殖している様子を探して観察すると同時に、繁殖行動や巣場所、巣などに関する解説を行った。
 巣に出入りするスズメとムクドリ。巣に乗ったハシブトガラスのヒナ。コゲラの古巣。巣立ちビナに給餌するスズメなどを観察した。

観察した鳥
コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コアジサシ、ドバト(bowing display)、キジバト(さえずり、巣場所提示行動)、コゲラ(さえずり、古巣)、ツバメ、ヒヨドリ、キビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ(さえずり)、メジロ(さえずり)、カワラヒワ(さえずり)、スズメ(巣に出入り、巣立ちビナに給餌)、ムクドリ(巣に出入り、巣立ちビナ)、ハシブトガラス(巣内ヒナ)(以上17種)
●野外実習「川で繁殖する鳥の調査
日時:2008年4月29日(火・祝)
場所:安威川 神崎川合流〜五十鈴橋
参加者数:17名


 4月27日に鳥類フィールドセミナーを兼ねて下見。参加者の内、7名は鳥類フィールドセミナーの時にも同じコースを歩いている。
 河川敷に出て、挨拶と予定の説明。そして、調査の仕方を解説してから出発。調査方法は、川沿いを歩いての水鳥対象のラインセンサス。マニュアル・地図・記録用紙を配って、各自で、調査してもらう。
 昼食時に調査時の注意事項などを補足して、午後も調査の実習。
 解散の五十鈴橋の下で、まとめと、プロジェクトYでの淀川水系の河川敷の水鳥調査の調査場所を分担した。参加者の内、12名が調査に参加してくれることになった。
 下見時も、準備の時もネットでトイレを探したが、今回のコースに身近なトイレ(コンビニなどを含む)が一切なかった。仕方がないので、集合時にしつこくトイレがないことをアナウンスした。また配付資料には、念のため川から500m以内のコンビニの位置を付けておいた。
 配付資料の地図には、あらかじめネットで調べておいた橋の名前を付けた。実際に調査するときにも、これは便利かもしれない。

観察した鳥
カワウ、ササゴイ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、バン、コチドリ、ケリ、イソシギ、タシギ、コアジサシ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、オオヨシキリ、セッカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上31種)

観察したカメ
スッポン、クサガメ、アカミミガメ
●鳥類フィールドセミナー第2回「川で繁殖する鳥の調査:冬と夏の河川生態系の違いについて
日時:2008年4月27日(日)
場所:安威川 神崎川合流〜五十鈴橋
参加者数:30名


 安威川沿いを歩いて、冬から夏に移るにつれて、鳥類相にどんな変化があるかに注目して鳥を観察。最初はカワウ、ヒドリガモ、コアジサシが出現。半ばから川幅が狭くなり、低水敷の植生が増加。セッカやオオヨシキリの囀りを聞く。サギ類やコチドリなども出現。
 昼食後に約30分、テーマに沿った話をした。生態系における鳥類の役割を、物質循環と種間相互作用の両面から簡単に紹介。渡りによって、鳥類相が季節的に激変することを指摘した。
●植物園案内・動物編「春の渡り鳥
日時:2008年4月26日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:48名(補助スタッフ3名)


 最初に、下見の時にアカハラがゆっくり見れた博物館の裏から照葉樹林に向かう。が、ヤマガラとシロハラがいただけ。すぐにあきらめて二次林に向かう。二次林で1時間ほどねばった。キビタキ、オオルリ、コゲラ、シジュウカラ、シメをゆっくり観察し、一部の人はアカハラやクロツグミも見た。その後、小池の北へ。ここでもアカハラとクロツグミが出現。ビンズイも観察。あとは大池で軽くカイツブリとコガモを見て帰ってきた。

観察した鳥
カイツブリ、コサギ、コブハクチョウ、マガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ドバト、キジバト、コゲラ、ツバメ、ビンズイ、ヒヨドリ、クロツグミ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、キビタキ、オオルリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス(以上28種)
●鳥類フィールドセミナー第1回「春の渡り鳥:囀りの損得勘定について
日時:2008年4月19日(土)
場所:大阪市東住吉区 大阪市立自然史博物館集会室・長居植物園
参加者数:33名


 鳥類フィールドセミナーについての簡単な説明の後、長居植物園へ。囀っている鳥の様子を観察しようと考えたが、あまり観察できず。おもいのほかアカハラやクロツグミなど大型ツグミ、及びオオルリがよく観察できたので、普通に渡りの小鳥の観察会になった。
 部屋に戻って、囀りの利益と損失についての話を約30分して、昼食前に解散。
●野外実習「哺乳類をさがそう:春編
日時:2008年4月13日(日)
場所:大阪府茨木市泉原
参加者数:20名(申込み35名、全員当選)(補助スタッフなし)


 4月11日に下見。泉原をグルッと一周だけでは距離が短いので、上音羽まで足をのばした。地図に載っている谷筋の道がなく、藪をこぐ羽目になった。行事には6〜8才の子どもの申込みのあるので、上音羽に行くのは断念。下見では、ウサギとシカの糞と、カヤネズミの巣を確認。この3つを軸にすることにする。
 千里中央のバス停に集合。35分ほどバスに乗って、泉原西バス停で下車。自然観察地図にもある泉原のコースを歩く。最初に神社まで移動して、予定の説明と注意と解説。とくに田んぼの縁を踏まないように念を押した。
 神社裏の棚田でウサギの糞を観察。路上でヤマカガシを採集。田んぼでイノシシの足跡を観察。池の横の棚田でシカの糞を観察し、ヤマアカガエルのオタマジャクシを確認して、昼食。午後も休耕田でシカの糞と足跡、カヤネズミの巣などを観察した。トノサマガエルやアマガエルも観察。リスのエビフライを探したが、これは結局見つからず。
 予定コースを歩いて泉原バス停に到着したのが、午後2時15分。コースを短くしたので、予定外に早かったが、ちょうどバスが来たのでそのまま流れ解散になってしまった。

観察した哺乳類
カヤネズミ(巣)、ウサギ(糞)、ニホンイノシシ(足跡、掘跡)、ニホンジカ(糞、足跡)(以上4種)

観察した鳥
アオサギ、ドバト、キジバト、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス(以上16種)

観察した両生爬虫類
ニホンアマガエル、トノサマガエル、ヤマアカガエル(幼生)、シュレーゲルアオガエル、カナヘビ、ヤマカガシ、シマヘビ(以上7種)

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