博物館の行事の報告


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●植物園案内・動物編「冬の鳥の食べ物
日時:2012年1月28日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:38名(補助スタッフ3名)


 今シーズンは、林に鳥がいない。個体数も種数も少ない。これは果実が豊富なのと関係がある。といった総論を最初に説明してから出発。
 大池で、カモ類やバン類を観察。タイトル通り、主に食べ物の話をする。人を見たら近寄ってくるカモ類をネタに、給餌の問題点も解説。
 林や果実を食べにきてる鳥を探しに、バラ園からユーカリ方面に行くが、カワラヒワしか見つからず。カワラヒワがアキニレを食べているのを少し観察。芝生でハクセキレイを観察。そして再び大池に戻る。今度は、カワウやコブハクチョウを解説。
 再び林の鳥を探しにツツジ山へ。ツツジ山の東側で、ハイタカをねらっているカメラマン2人に出会う。ハイタカを飛ばさないように遠目から探すがなかなか見つからず。ようやくハイタカが見つかったと思ったら、飛んでしまった。小池の北で、ヤマガラ、シジュウカラ、ビンズイを発見。なぜか主にビンズイを観察。
 三たび大池に戻る。オカヨシガモやバンの採食を見ていると、カワセミがいるという声。探していると飛んで行ってしまった。オオバンを見ながら、ポーチに戻り、まとめをして解散。

 最後に非会員に友の会パンフを配ったら、けっこうはけた。いつも以上に非会員の初心者が多かった。どこかの新聞に掲載? 前日、とある新聞から取材に行きたいとの電話があった。でも、果実を食べてる鳥のいい写真がないといったら断念された。まああまり鳥がいなかったから、断念してもらってよかったのかな?

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、コサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ハイタカ、バン、オオバン、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上30種)


●「はくぶつかん たんけん隊
日時:2012年1月8日(日)〜9日(月・祝)
場所:大阪市東住吉区 大阪市立自然史博物館
参加者数:215名(申込み298名、当選269名)(8日午前:50名、8日午後:56名、9日午前:61名、9日午後:49名)(8日:補助スタッフ4名+博物館実習生4名、9日:補助スタッフ5名+博物館実習生4名)


<準備>
 例年以上に申込者が多く、抽選することにした。ただし2月に博物館友の会会員向けに同様の行事があるので、過去に参加したことがありそうな友の会会員は、会員向けの方に参加くださるようお願いした。
 申込み時点で、同伴する保護者も含める人と、含めない人がいた。分かる範囲で、子どもだけを受け付けた。ただし、幼児と高校生以上は、保護者向けショートツアーがあることをアナウンス。保護者向けショートツアーの方は名簿を作成しなかった。
 薬品に過敏な人はお知らせくださいと返信に書いたところ、問い合わせが1件。ホルマリンに弱いという話だった。ホルマリン臭はまあないから大丈夫かなと思ったが、話しているとタンスの防虫剤にも反応することが判明。ナフタレンだらけであることを説明して、諦めてもらった。
 前日、7日の午後1〜3時に補助スタッフと博物館実習生向けの研修を行った。受付、受付から講堂への誘導、ツアー中、その後などの役割分担と仕事内容を確認。とくに受付はトラブリやすいので念入りに確認。補助スタッフは全員経験者なので、むしろ担当者よりもこの行事の全体像を分かっているので、基本的に補助スタッフと博物館実習生を組み合わせるように役割を割り振った。その後、ツアーの下見。

<プログラム>
 2日とも午前と午後のダブルヘッダー。
 子どもは3班に分かれて、研究室と収蔵庫を2時間弱で巡る。途中に鳥の皮剥きコーナーと化石のクリーニングコーナー。保護者は、50分のショートツアー。
 その後、子どもと保護者が合流して、常設展示室で、展示を見ながらクイズをして回る。全部で約3時間。

<当日>
 受付を含めて概ね順調。名前の読み仮名を間違えていて、名簿にない!というトラブルが1件。
 想定以上に出席率が高く、参加証代わりのバッジが足りなくなるか心配した。一日目終了時点で少し作り足したが、結果的には最初の数字で足りていた。
 2日を通じて、気持ちが悪くなった子どもが3名。ナフタレンなどの薬品臭が強いためだが、集合時にその点を強調し過ぎたせいかもしれない。


●テーマ別自然観察会「大和川のカモメとカモ
日時:2011年12月11日(日)
場所:大和川河口部(遠里小野橋〜大和川大橋)
参加者数:29
名(申込み39名、全員当選)(スタッフ1名)

 2週前の下見だけでなく、当日の朝も下見。昨年に引き続き大和川大橋から阪堺大橋の間で浚渫工事が行われていて、中州がなくなり水鳥がいない。かろうじてカモメ類が集まっている場所であまり動かずに観察することに。
 予定のコースを歩かなかったので、トイレのある公園が使えない。仕方がないから集合場所に近いコンビニを案内。というか、トイレの心配するどころか、動かないので、時間がもたない。見分け方を一通り説明してしまったので、草々に昼食。昼食後は暮らしぶりを中心に説明して、寒いので早々に解散。カモメ類はだいたい一通り見れたが、カモ類は寂しいものだった。
 大阪市内からの参加者が多く、家が近い人は自転車で来ていた(8人)。観察場所をあまり動かないので、観察場所まで自転車をおしてきてもいいことにした。

観察した鳥
カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、コガモ、ミサゴ、ユリカモメ、カモメ、セグロカモメ(ホイグリンカモメ)、オオセグロカモメ、ドバト、ハクセキレイ、イソヒヨドリ、スズメ、ハシブトガラス(16種)

●友の会月例ハイク「奈良公園の哺乳類さがし
日時:2011年11月27日(日)
場所:奈良県 奈良公園
(近鉄奈良駅〜興福寺〜一の鳥居〜荒池・鷲池〜飛火野〜春日大社〜東大寺)
参加者数:95
名(6名は夜の部のみ。参加者の内、非会員6名、新入会2名)(スタッフ3名)

 午前11時から午後3時半まで、奈良公園をウロウロ。約1時間半の休憩の後、午後5時から午後6時まで東大寺周辺でムササビ探し。
 昼食までは、シカを触り、シラミバエを採集。リスのエビフライを拾ったりした。
 昼食時、子どもは水辺でヒメタニシなどを採集。民家のダイオウショウの松ぼっくりを拾ってて怒られた(塀の外なので私有地とは思わなかった…)。すずなりのカキをとって、味見してみた。渋かった。
 昼食後、柿の葉寿司の葉っぱをシカにやってみた。よく食べた。イノシシの掘り跡で足跡観察。シカの皮剥ぎ跡で、シカの毛を観察。ルリセンチコガネを見つけたり、コガネタケやザトウムシを観察したり。大木を見つけるたびにムササビの糞を探したが見つからず。春日大社から東大寺の間では、なぜか子ども達が大きなフジに登って、子どもがすずなり状態。無駄に丘の上に駆け上がったり、シカにたたかれたりと、子どもがやたらとテンションが高かった。
 東大寺のところで、ムササビ観察の説明などをして、いったん解散。1時間の休憩中は、東大寺に入ったり、暖かいものを飲み食いしたり、土産物を買ったりと、参加者は自由に楽しんでいた様子。夜の部からの参加者含めて約50人でムササビ観察。散らばって探したので、よく見れた人とあまり見られなかった人がいたが、大部分の人がムササビを見れた。多くの人はじっくり見れた。ただ数名は見れなかったらしい。

 友の会のパンフレットを忘れて、新入会の勧誘に失敗した。同様に、会員継続のお願いもしそこなった。マイクを忘れたので、大声をあげることになった。大勢を引き連れるので、先頭はずっと旗を上げてなくてはならなかった。疲れた。

観察した鳥
カイツブリ、コサギ、アオサギ、カルガモ、キジバト、コゲラ、タヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、カワラヒワ、ハシブトガラス(17種)

観察した哺乳類
リス(エビフライ)、ムササビ(姿、鳴き声、糞)、テン?(糞)、イノシシ(掘り跡、足跡)、ニホンジカ(姿、鳴き声、糞、足跡、角のとぎ跡、皮はぎ跡)

●友の会行事「長居のタヌキの観察会リベンジ
日時:2011年11月23日(水・祝)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:37名(申込み43名、全員当選)(スタッフ4名)


 中止になった10月22日の当選者65名(申込み97名)にのみリベンジの案内を送り、参加希望者に連絡してもらった。
 観察会7日前の10月16日から下見を開始した。観察会前日までの間に4日間下見をした。下見をした4日間は必ずタヌキを観察できた。
 当日、午後2時から、スタッフ4人の内、3人で歩くルートと待ち伏せポイントの確認をした。

 2班に分かれて、それぞれ3ケ所ずつで約15分の待ち伏せをした。どちらの班もすべての待ち伏せポイントでタヌキに遭遇したが、最初の2ケ所では全員がゆっくり見ることはできなかった。どちらの班も最後の待ち伏せポイントで全員が、タヌキをじっくり観察することができた。1班は、タヌキ2匹をしばらく追跡して観察。2班は、子タヌキ4匹が出てきたのを、じっくり観察し、タヌキがじゃれあったり、約10mまで近付いてくるのも観察できた。参加者が全員が満足できた様子であった。

 植物園に出かける時と、帰ってきた時に班ごと点呼を行った。誰もはぐれなかった。
 植物園に出たら、原則発言禁止と、とくに子どもに強く釘をさしておいた。おおむね守ってくれていたと思う。
 強力ライトを持ってきている人が少なく、そもそもライトを持ってきていない人も多かった。

●テーマ別自然観察会「はじめてのバードウォッチング 秋の渡り鳥を見つけよう
日時:2011年10月23日(日)
場所:大阪市鶴見区 鶴見緑地
参加者数:45名(申込み74名、全員当選)(内、博物館への申込み46名、参加者数18名)(一方、図書館への申込み28名、参加者数27名)(大阪府立中央図書館からスタッフ2名)


 春の大阪城公園に続き大阪府立中央図書館との共催企画の第2弾。今回は、前回人が集まらなかった反省に立って、自然史博物館でも参加者を募集した。図書館でも広報に力を入れ、数日前に新聞に案内が出たので、そこそこの人数が集まった。
 博物館側の申込み者は、観察会に慣れた人が多く、鳥の観察会が初めてでもなかった。図書館側の申込み者は、観察会はじめてで鳥の観察も初めての人がほとんどであった。結果として、博物館側は集合が遅く、出席率が低かった。
 今回は春の共催行事とは違い、図書館での座学抜きの野外観察会だけであった。初心者向けを意識して、最初に双眼鏡の使い方からはじめ、図鑑など本の紹介も行った。
 鳥の観察では、身近な普通種や水辺の鳥を中心に、グループの見分け方や、行動の特徴をていねいに説明した。あとは、鳥の名前を知るだけでなく、その暮らしぶりの解説を多めにした。

 最初にドバト、ハシブトガラスなどを見てから大池へ。カワウ、コサギ、カルガモなどを説明してから、カモ類がたくさんいる方面へ。カモ類4種の説明。動き出すとカラ類の混群が来たので、エナガ、シジュウカラ、コゲラなどを観察。その後、ヒヨドリなどを見ながら、昼食場所へ。昼食後は、メジロ程度しか見つからず、オオシロカラカサタケやコウガイビルを観察しつつ、大池の北へ。アオサギの古巣、カラスの巣、スズメの巣場所などを観察。カワセミが出たが、一部の人しか見られなかった様子。大池の南でまとめをして解散。

観察した鳥
カワウ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

●友の会行事「長居のタヌキの観察会
日時:2011年10月22日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居公園
参加者数:雨天中止(申込み97名、当選65名)(スタッフ6名)


 観察会7日前の10月13日から下見を開始した。観察会前日までの間に6日間下見をした。下見をした6日間は必ずタヌキを観察できた。
 前夜からの雨で、足下悪く、昼間から夜に書けても雨の予報だったので、雨天中止とした。結果的には小雨が降ったり止んだりの状態であったので、観察会を強行することはできたかもしれない。

●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥
日時:2011年9月24日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:46名(補助スタッフなし)


 全体的に鳥があまりいない。仕方がないので、サンゴジュやチシャノキの前で、果実と鳥について語ってみる。サンゴジュにはメジロ、チシャノキにはけっこうヒヨドリが来ている。ムシクイ類などがけっこう入っているようだが、肝心の秋の渡り鳥は、二次林でセンダイムシクイ、ツツジ山でコサメビタキを見ただけ。ツツジ山のコサメビタキは、けっこうゆっくり見られたので、観察会のタイトルにはあまり偽りはなかったかもしれない。

観察した鳥
カワウ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ドバト、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、コサメビタキ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上19種)


●「標本の名前をしらべよう! 標本同定会
日時:2011年8月21日(日)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室、集会室、MSC
参加者数:95名


 ここ数年と変わらず、集会室に昆虫、 MSCに鉱物・化石と菌類、実習室に植物と動物という配置で、ほぼ同じ外部講師陣で実施。
 例年、8月最終日曜日に開いていたが、8月最終週から2学期が始まる学校が増えているという事情があるので、1週前の日曜に開催した。早めると、最終日曜日に標本を持ってくる人がいないか懸念されたが、とくにその問題は生じなかった。


●やさしい自然かんさつ会「ツバメのねぐら
日時:2011年8月13日(土)
場所:奈良市 平城宮跡
参加者数:163名(申込み276名、全員当選)(補助スタッフ6名)


 7月31日に下見。例年通りの場所にツバメが集まった。約12000羽と、時期が早いためまだ少なめ。
 補助スタッフとともに、参加者の集合時間の1時間前に近鉄大和西大寺駅に集合。駅前での誘導担当を残して、集合場所へ移動。受付をして挨拶をして、ツバメを観察するヨシ原の前に移動。ツバメが集まり出すまで、例年と同じくツバメの集団ねぐらについて30分程度解説。その後、各自気に入った場所に陣取ってもらい、ツバメが集まる様子を観察。暗くなって、ツバメの乱舞が終わったら現地で解散。集まったツバメは、約15000〜20000羽。例年よりはやや少なく感じられた。
 毎年実施している行事だが、なぜか分からないが今年は例年の約1.5倍の申込みがあった。

観察した鳥
ゴイサギ、アオサギ、ヒバリ、ツバメ、セッカ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス(以上8種)


●室内実習「ホネの標本の作りかた
日時2011年8月14日(日)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:28名(申込み56名、当選36名、ただし子どもに親が付き添う事を認めた)(スタッフは他になにわホネホネ団から団長と団員4名)(参加者中、友の会員12名、大人は2名で他はすべて小中学生)


 定員24名で募集したが、2倍以上の申込みがあった。小学生は夏休みの宿題をこの行事にかけているので、小学生は全員当選させ、付き添いの保護者は落選。ただし保護者が付き添うことを認めた(ただし小学生1名につき付き添い1名)。小学生以外の申込者は普通に抽選した。

 材料のオオヒキガエルは石垣島から入手できそうだったが、実習当日に間に合うかぎりぎりだったので、とりあえず鳥の手羽先も人数分予約しておいた。結果的にはオオヒキガエルが間に合ったので、手羽先は個人で購入して食べた。
 返信では、カエルの解剖・皮むきから始めることを明記しておいた。皮むき&解剖から始まると知って、キャンセルが1件。

 一人にオオヒキガエルを一匹ずつ配った。大きさに差があるので、好きなのを自分で選んでもらった。皮をむいて、内臓を取り除いて、あとはひたすら肉取り。軽く煮てさらに肉取り、そしてパイプスルーにつける。さらに肉取り。過酸化水素水で漂白。虫ピンなどを使って形を整えて持って帰るという内容。パイプスルーの間に昼食をとり、漂白の間に博物館の裏方のホネの標本作りに関連する場所を見学した。
 小学生は例によって夏休みの宿題のために参加している場合が多く、例によって、付き添いのはずの親だけが作っている場合も多かった。


●教員・観察者指導者向け支援プログラム「ホネを使った授業を考える
日時2011年8月11日(木)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:13名(申込み16名、全員当選)(スタッフは他になにわホネホネ団団長と教育スタッフ)


 今年度中に、学校向けのホネの貸し出しキットを作成予定。学校教員の中で、ホネの貸し出しキットにどのようなニーズがあるかを探り、どのようなホネキットを作るべきかを探るために企画した行事。同時に、ホネを使った授業の提案も行った。

 最初に博物館のホネを目の前でさわって観察。班ごとに、ネコの全身骨格、トラorライオン頭骨、ウマ頭骨、アライグマやシカのバラバラのホネ。予定通り、トラやウマのあご関節や、シカの脚の関節を動かすのは喜んでる様子。
 その後、展示室にあるホネを見学して、解説する。
 最後に、ホネを使った授業の提案を、ホネの貸し出しキットのプロトタイプを見せながら説明。博物館やホネを授業でいかに使うかという点について意見交換をした。

 意外と意見交換が充実した。授業でホネを見せようとしたら、上に反対されて断念したなど、現場の生の意見を聞くことができた。


●「夏休み自由研究相談会
日時:2011年7月24日(日)
場所:大阪市立自然史博物館 MSC
参加者数:44名(申込み51名)(補助スタッフ1名)


 例年より申込者数が多く、当日の参加者数も多かった。
 質問分野は、化石14件(内、恐竜3件)、岩石・地層3件。植物7件、昆虫8件(内セミ3件)。脊椎動物2件(カエルと鳥)、昆虫以外の動物4件(田んぼの生きもの、プラナリア、ナメクジ、プランクトン)。あとは、生物一般1件、物理・化学分野5件。相変わらず、化石が引っ張りだこ。

 大阪市教育委員会の理科部会は、自由研究の課題例を小学校に配っている。やることを思い付かない子は、その中からあわてて選んでいる。見せてもらうとその中には花の色というのがあった。それで今年は植物が多めになっているんだと思われる。


●テーマ別自然観察会「高槻のカエル探し
日時:2011年6月12日(日)
場所:大阪府高槻市萩谷?塚脇
参加者数:58名(博物館33名+あくあぴあ25名)(博物館:申込み111名、当選47名、あくあぴあ:申込み30名、全員当選)(スタッフは他にあくあぴあ側からH学芸員、補助スタッフ4名)


 天気予報は昼頃からは雨だったが、実施決断の時間帯に雨が降っていなかったので、実施を決断。途中から降ってきたら早めに切り上げる予定だったが、結果的には、解散した直後に雨が降ってきた。
 JR摂津富田駅に集合、萩谷総合公園バス停まで移動。バス停で待っていた人と合流してから挨拶。高槻市ではモリアオガエルとカジカガエルは採集禁止であること、禁止でなくてもカエルの飼育は難易度が高いことを説明してカエルは基本採集しないように注意してから出発。

 萩谷総合公園の二つの池でモリアオガエルを観察。今年もなぜか水路上に産卵している。
 渓谷に入って昼食時までに、カジカガエルの声を聞き、ヤマアカガエルとタゴガエル、トノサマガエルを捕まえて観察。昼食場所でカジカガエルも捕まえようとしたが見つけられず。なぜかマムシが出現。捕まえようとする参加者をせいして、捕まえた。容器に入れて、みんなで観察。子ども達はサワガニで盛り上がっていた。
 午後からは摂津峡を抜けて、桜広場へ。この間ほとんど何も観察できず。芥川を渡って(橋が流されているという情報があったが、橋は存在した)、田んぼへ。ヌマガエルを捕まえて観察するも、なぜかツチガエルとアマガエルが見あたらない。カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビ類を解説。持って帰ってもすぐに死ぬことを説明してみたり。
 塚脇バス停まで歩いて解散。結局観察したカエルは、7種。このコースで観察するようになって一番出現種数が少なかった。

観察した両生爬虫類
タゴガエル、ヤマアカガエル、ヌマガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、カジカガエル、マムシ(以上7種)

観察した鳥
ケリ、ドバト、キジバト、ホトトギス、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオルリ、キビタキ、サンコウチョウ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上20種)

観察したその他の動物
ナミウズムシ、カブトエビ類、ホウネンエビ、カイエビ類、サワガニ


●プロジェクトU都市の自然の調査研修「都市公園のトカゲとタヌキ探し
日時:2011年6月5日(日)
場所:大阪府堺市大泉緑地
参加者数:41名(申込み57名、全員当選)


 都市の自然の調査プロジェクトの一環で、都市公園に生息するトカゲ類とタヌキの分布を調べる。その研修が主な目的の行事。しかし、想定外に親子連れの申込みが多い。プロジェクトへの参加希望というよりは、トカゲを捕りたいらしい。集合時点からトカゲを捕るぞという子ども達の意欲が伝わってくる。
 大勢でトカゲを捕りまくるのはまずいので、最初に採りすぎないように、とってもきちんと飼う自信のない人は持って帰らないようにと釘をさした。結果的には幸か不幸か、捕れたのはカナヘビが2匹だけで、捕りすぎという問題はなかった。今後、トカゲ類をターゲットにした企画をするときには、案内などで注意を払う必要がある。ともかくトカゲ類へのニーズの高さは確認できた。

 結局のところ、ニホントカゲは見つからなかったので、トカゲ釣りはできず。カナヘビは2匹見つかっただけなので、メインには成らず。タヌキの溜め糞は見つからず。
 大泉緑地を、下を見て歩き回わり、主にアリ、ダンゴムシ・ワラジムシ、ナメクジなど、大型の土壌動物などを探して捕まえて観察した。けっこうアマガエルも見つかった。
 ハシブトガラスの巣立ち雛の死体が二つみつかり、妙に盛り上がった。片方は蠅が産卵に来てる。もう一つはすでに肉はなく、下でウジが集団で大騒ぎ。

 地面の虫だけではあきるので、随所の水辺で、ヒメタニシとスクミリンゴガイ、ドジョウとアメリカザリガニを捕まえて、解説をした。ドジョウとアメリカザリガニは子どもたちに大人気だった。

観察した鳥
カイツブリ、アオサギ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス(以上13種)

観察した両生爬虫類
ニホンアマガエル、ニホンヤモリ、カナヘビ(以上3種)

観察したその他の動物
ナメクジ類、キセルガイ類、ヒメタニシ、スクミリンゴガイ、ダンゴムシ・ワラジムシ、ナメクジ、アリ類、シデムシ類


●テーマ別自然観察会「都市の繁殖鳥
日時:2011年5月15日(日)
場所:大阪市鶴見区 鶴見緑地
参加者数:15名(申込み29名、全員当選)(補助スタッフなし)


 公園内で繁殖する鳥を調べる、という設定で、鳥の繁殖に関わる行動を中心に観察。最初に木の上のカラスの巣、ドバトのディスプレイを観察。カワラヒワの声について解説。池に出て、対岸のアオサギの集団繁殖地、およびつがいで行動するカルガモを観察。トイレ横の建物のスズメの巣を見せて、しばらく行くと、メジロのヒナっぽい声。しばらく辺りを探して、メジロの巣立ちビナを発見。いきいき地球館のムクドリ、スズメ、ドバトの集団繁殖地を観察。下見の時に見つけたヒヨドリの巣を、ヒヨドリに見つからないように、さりげなく観察。ウロウロした後、アオサギの繁殖地の下へ。アオサギの繁殖について解説してから、その下で昼食。昼食後は、ウロウロするもあまり見るものもなく、いのちの塔の前でまとめ、プロジェクトU鳥班の情報募集のアナウンス。まとめ中に予定通りチョウゲンボウが出現。2羽で飛び回った後、片方が餌を巣らしき場所に運び込んだ。一通りチョウゲンボウを観察して解散。

観察した鳥
カワウ、アオサギ(巣内ヒナ)、カルガモ(つがいで行動)、チョウゲンボウ(巣に餌を運ぶ)、コアジサシ、ドバト(巣に乗る)、キジバト(つがいで行動)、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ(巣に出入り)、アカハラ、シジュウカラ(さえずり)、メジロ(巣立ちヒナ)、カワラヒワ(さえずり)、スズメ(巣立ちヒナ)、ムクドリ(巣内ヒナの声)、ハシボソガラス(抱卵中の巣)、ハシブトガラス(以上18種)

●テーマ別自然観察会「春の干潟のシギ・チドリ
日時:2011年4月17日(日)
場所:西宮市 甲子園浜
参加者数:23名(申込み36名、全員当選)(補助スタッフ2名)


 阪神甲子園駅から20分ほど歩いて浜へ。トイレ休憩の後、西よりの干潟から観察しようと思ったが、ほとんど鳥がいなかったので、鳴尾川河口のメインの干潟に直行。地元の知り合いの先生が、生徒を連れて先に来ていたので、鳥の情報をいただきつつ観察開始。結局、ハマシギとシロチドリ、チュウシャクシギを中心にシギ・チドリ類7種を観察した。他にキョウジョシギとトウネンが1羽ずついると聞いたのだが、見つけられないまま昼食時。西の干潟の方に戻って、昼食。
 下見の時に、カラスの死体を見つけて、洗濯袋に入れて埋めておいた。昼休みに発掘しようとしたのだが、見つけられず。
 昼食後、観察した鳥、とくにシギ・チドリ類について解説して解散。甲子園浜自然観察センターを通り抜けて帰路に付いた。

観察した鳥
カワウ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、スズガモ、ミサゴ、トビ、オオバン、コチドリ、シロチドリ、ダイゼン、ハマシギ、イソシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、ツグミ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上32種)

●地域自然誌シリーズ「長居
日時:2011年4月16日(日)
場所:大阪市東住吉区 長居公園
参加者数:54名
スタッフ:石田、佐久間、志賀、初宿、長谷川、松本、和田


 申込みなしの拡大版植物園案内。オールスター勢揃いって感じ。学芸員が6人もいて、入れ替わり説明するので、全然進まない。午後からの都市の自然調査プロジェクトUのキックオフミーティングを兼ねたオープンセミナーとの関連企画。
 あっちではキンカクチャワンタケを探し。こっちではクロクサアリの説明。ヒメオドリコソウのアリ散布の解説。孵りたてのクサガメのが見つかり、都市のカメを説明。とまあ、各学芸員が、自分のネタを見つけるたびに説明する。参加者は忙しい。
 エノキの枝でシジュウカラが鱗翅類の幼虫を食べてる。と思ったら虫屋がエノキの枝先にゴマダラチョウの幼虫がいると言い出す。という具合にいろんな分野をまとめて説明できるのが、いつもの植物園案内にはない面白さ。
 後半は、鳥がよく出た。ヒレンジャクがカエデで花をずっと食べてる。クロツグミ大繁盛。オオルリがいるし、センダイムシクイもさえずってる。最後に植物園の外に出て、イヌノフグリを観察して解散。
●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2011年4月2日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
参加者数:16名(申込み22名、全員当選)


 午前は、長居植物園にてサクラの花に来る鳥(主にヒヨドリ)の定点観察し、サクラの花を観察しての研究計画を考えてもらった。花のついた小枝が多数落とされていて、その犯人をめぐって色々と推測。
 午後からは、室内にて勉強会の進め方の説明の後、論文紹介(ツバメの巣の分布の8年間の変化)。その後、自己紹介を兼ねて、参加者に宿題として課していた研究計画を順に発表してもらい、個々にコメント、ダメだし。
 もらったコメントをもとに研究計画を見直し、次回までにデータをとってくることを宿題とした。次回は7月23日の予定。

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