日記風覚え書き

2022年4月5月、6月
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●2022年6月30日 大阪市内ツバメの巣調査 都島区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第13弾は都島区。快晴で、今日も暑かった。でも、最高気温35℃までは、熱中症にならずに済むみたい。お茶の4.5L飲んだけど、頭は痛くなってない。ただ、帰ってきたら、体がだるい。眠い。
今日からいわば大阪市北東部編に突入。家から自転車で出発して、長居公園東通を北上する。45分でスタート地点の京橋に到着。一本道で簡単だし、さほどアップダウンがなくて楽。なにより上町台地越えがない。2本の寝屋川越えが一番しんどいかも。行きは早朝なので、涼しくて空いてて早いのだけど、帰りは1時間近くかかった。疲れてるからというより、西日が暑いので、左車線の車道を走りたくなくて、日陰のある右車線の歩道を走るからという理由が大きい。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月28日 06:53-14:56(8時間08分):ツバメの巣は15ヶ所20巣
2022年6月30日 06:20-14:30(8時間10分):ツバメの巣は8ヶ所12巣

10年前と比べると巣は少ない。
他の区でもそうだけど、都島区も住宅地をウロウロしているカラスが増えたように思う。イソヒヨドリも増えたし、ツバメが暮らしにくくなってるのは確かだろう。因果関係は知らんけど。

都島区の住所表示は青緑色。
街区はへんな形だけど、街路は割と東西南北ライン。南端の京橋周辺、真ん中辺りの病院エリア、北には大規模マンション群。あとは普通に住宅地って感じで、ユニット分かれていて、割と調査しやすい。
京橋の近くで、歩道の車止めに衝突。自転車は無事だけど、転がり落ちて、左肘をすりむいて、左手首を痛めた。左手で重い物が持てない。


●2022年6月29日 大阪市内ツバメの巣調査 東淀川区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、久しぶりの第12弾は東淀川区。10年前と同じく、上新庄駅前の阪急レンタサイクルを利用。ここも午前6時半からと書かれているが、早めに行ったら、早めに貸してくれた。ありがとう。
とにかく暑かった。でも、走ってると風が当たるし、最高気温34℃は耐えられた。3回コンビニに立ち寄って凍ったペットボトルを買い。結局3.5Lお茶を飲んだ。35℃以上になる日は調査を控えた方がいいかなぁ。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月26日 06:45-18:45(12時間00分):ツバメの巣は15ヶ所16巣
2022年6月29日 06:16-17:37(11時間21分):ツバメの巣は12ヶ所14巣

10年前に見つけた巣は多からず少なからず。今回もあまり変わらず。ここまでの調査で見られた傾向と、同じ同じ延長線上といってよさそう。ただ、今回の調査では珍しく、10年前よりかかった時間が短かった。浪速区、港区に続いて3区目。
今回の調査で初めて田んぼが登場。北寄りの場所に学校が田植えする田んぼが1枚だけある。と覚えていたのだけど、淀川沿いの東端の辺りに区画未整理で、迷路になったエリアがあって、そこにさらに田んぼが2枚あった。10年前の地図を見返すと、その時も1枚見つけていた。記録上は田んぼが増えたことになる。前回見逃してただけだけど。

東淀川区の住所表示はメジロ色。
淀川区と同じく、街路がぜんぜん東西南北ラインではなく、碁盤の目でもない。これまた鉄道の線路や大きな道路で区切られた街路は変な形。やはりいったりきたりするコースに悩む。大雑把には時計回りをした。
南端の柴島辺りは行き止まり感があり、北端の神崎川より北も行き止まり感がある。それはつまりコースどりに悩むってことだけど。北東部を中心に、住宅地を再開発して、大規模マンション群が点在する印象が強い。柴島方面では、淀川沿いの通行量の多い道路に、ほとんど信号がなく、歩道橋しかない。それをうっかり忘れていて、うっかり淀川側に入ってしまい、自転車かかえて歩道橋を渡る羽目になった。
●2022年6月28日 鳥の巣と卵展撤収 7日目:ケース片付け、巣を燻蒸テントへ

今日の午前は作業なし。午後から、学芸員ほぼ総出で、特別展会場の片付け。ケース類を運んでしまう。そのために廊下に養生シートを貼って、延々と展示ケースを運ぶ運ぶ。
その後、梱包した巣を燻蒸テントに運ぶ。みんなで運べば楽ちん。すぐに終わった。梱包した巣の山を見て、ちゃんとテントに収まるか心配したけど、入れてみると余裕。まだ追加で入れる巣はあるものの半分くらいの面積で足りた。30平方mという当初の読みは正しかった。まあ、きっと梱包の仕方が良かったんだな。
という訳で、7日目の作業終了。梱包&燻蒸テントへの移動がまだの巣は、14巣。達成率は97.3%。燻蒸テントの余剰スペースに、長らく燻蒸待ちをしていた仮剥製や毛皮、本剥製、骨を入れた。大きくて燻蒸困ってたトラックヤードのラクダ皮や、実習室のペリカンの全身骨格も入った。もっと入れられそう。
燻蒸用テントの残りスペースでは、植物標本や地学系も何か燻蒸したいらしい。二酸化炭素での燻蒸なので、ドイツ箱は開けないとダメとのことで、昆虫はどうするか悩み中。面倒だもんねぇ。


●2022年6月27日 鳥の巣と卵展撤収 6日目:最後は会場の片付け

自分でできる巣の梱包作業は、5日目で終わった。やれることを探して考えてウロウロする。
午前中は段ボール職人さんが、箱詰めしていくのをサポートすべく、残ってる大きめの箱のどれに巣を入れるか割り当てる作業。6つの巣は入るサイズの巣がないので、段ボール職人さんに一から作ってもらう必要がある。そして、箱に入れたのも、箱のサイズの調整や、蓋作りをお願いする。
午後は、
・余ったテンバコなどを片付け。
・巣と一緒にもらってきたケースを片付け。
・梱包材をまとめ、余った箱を整理。
夜にはすべての巣が箱には入ったが、まだ23巣の梱包が完成していない。達成率95.6%。


●2022年6月26日 加古川河口干潟

地域自然誌シリーズというカテゴリーの観察会。複数分野の学芸員が行って、その場所の自然を多角的に観察しようという企画。通常は、年2回くらい企画されてきたのだけど、過去2年は、2020年秋に実施して以来。なんとも久しぶり。
加古川河口といえば、冬にはたくさんのカモ類などの水鳥が見られ、河口右岸の干潟にはカモメ類の群れがいて、10羽前後のズグロカモメも混じる。なので観察会をするとなると、ぜひついて行きたいのだけど、この季節だと水鳥はまったく期待できない。鳥のネタはハッカチョウ だけ。あとはヌートリアがいるなぁ。と、外来生物の観察しか思いつかない。ネタが少ないので、配布資料は免除してもらった。
まあ、今日の主役は、貝やカニなどのベントスで、あとは魚。おまけで昆虫かなぁ。鳥はおまけですらない感じ。

で、結果は予想通りだった。大量のカワアイがいるのが売りだけど、マニア度が高すぎるかもしれない。子どもたちは、ひたすらカニを集める子(小さい子どもと女の子に多め)と、魚を狙う子に分かれてる感じ(男の子中心)。
それでも、最初の宣言通り。ハッカチョウ は現地に行く途中であっさり見れて、面目躍如。まとめの解説はやらなくてもいい、と言いながらハッカチョウ について話し始めたら、話してる後ろの間近にハッカチョウ 登場。とても説明がしやすかった。これまた面目躍如。
一人だけ鳥を探してる参加者がいて、ホオジロ程度しか見られず、申し訳ない感じではあった。
●2022年6月25日 パインフラッペとカラス

鳥のサークルの行事で、鶴見緑地の鳥を見に行った。公園で繁殖する鳥の調査を兼ねている。でも、暑くてあまり鳥が見当たらない。盛り上がりが少なめ。
大池南西側の売店の裏辺りから、ハシブトガラスがなにかゴミをくわえて飛んできた。なんとなく見ただけだったが、参加者の一人が見つけて、アッと言った。よく見ると、黄色いジュースっぽい容器を何かしている。ささっているストローを手際よく抜いて、くちばしだけでフタ開けて、中身を舐めだした。足でおさえたりもせず、ためらいがなく、とても手際がいい。慣れてるっぽい。
近くにいた巣立ちビナが、近づいてきて欲しがったけど、完全無視。そのカラスの子のような感じもあるようなないようなだけど。
あとから、発見者が何をなめていたか確認にいったら、ピカチューのパインフラッペとのこと。最近、某コンビニFで売り出したばかりらしい。処理になれる時間はなさそうだけど、似たようなジュースによく出会うのだろうか? ちなみに液体をなめるというより、中に少し残った液体かクリームをなめていたような感じ。
ハシブトガラスやるなぁ。と思いつつ、ふと目を転じると、売店の裏では、ハシボソガラスもピカチューのパインフラッペを開けて、同じようになめています。ハシボソガラスも負けていない。この辺のカラスは、みんな出来る固体らしい。
ちなみに、このピカチューのパインフラッペは、売店では売ってない。どうやって処理方法に熟練したんだろう?
●2022年6月24日 鳥の巣と卵展撤収 5日目:小物、枝付き、立ってるのの箱詰めほぼ完了

午前の3時間で、小物の巣の箱詰めがすべて完了。展示室の半分は、展示物がなくなったという意味で片付いた(ケースやパネルがいっぱい残ってるけど)。残るは枝付きと、立ってるのと、特別扱いがいるのん。段ボール職人さんは、今日到着するはずの板段ボールを待っている。
午後1番、学芸員5人に手伝ってもらって、一人では動かせないアカショウビン・カササギ・ミサゴの巣を箱に入れる(というより載せる)。そして、カワセミの巣を4人がかりでウィンドウケースから出して、箱に入れて梱包して、収蔵庫へ運んだ。腰に悪そうな作業。
縦長のリュウキュウツバメの巣を収蔵庫に運んだ。カワセミの巣と並んで、動かすと壊れそうで怖い巣のトップ2。この2つを運んでしまえば一安心。そして、もう展示してたままの巣は残ってない。と思ったらフクロウの巣の存在を忘れてた。放置するところだった。
午後の作業は6時間。立ってる巣を運べる状態にしたし、枝付きの巣もおおむね箱詰めした。枝が長すぎる5巣だけ、箱に入らず悩み中。どうするこれ?
段ボール職人さんは、ミサゴ、クマタカ、カササギの大物3巣を箱詰めしてくれた。あと残ってる大物は、アオサギ1点とカラス3点。夕方おかんが展示パネルをはずしてくれた。
撤収作業の5日目が終了して、収蔵庫へ運べる状態になってないのは、まだ箱に入ってない24点(枝付き5点、中型のお椀・皿19点)、箱に入ってるけど、梱包・箱作りがまだなの9点。ということで、残りは33巣。巣は全部で517点なので、撤収達成率93.6%。あと1日でなんとかなりそう。あとはひたすら箱作り。なにを手伝えばいいんだろう?

鳥の巣の撤収してて思うんだけど、セキレイ類の巣って、とても柔らかいというか、ふにゃふにゃで壊れそう。実質産座だけのカラ類とか、コケの塊のオオルリ・ミソサザイ・カワガラスが柔らかいのは判るけど、セキレイ類ってどうしてそんなに柔らかいのかな。ムクドリのような詰め込み系じゃないのに。
ちなみに、セキレイ類と同じようにすき間にお椀形の巣をつくるイソヒヨドリの巣はかたい。名前の通りヒヨドリのような感じ。
●2022年6月23日 鳥の巣と卵展撤収 4日目:小物の袋詰め完了、箱詰めパズルが本格化

朝から、昼休みはさんで7時間ほどで、小物の巣の袋詰め作業が完了。続いて、立ってるのを運びやすく箱にまとめようとしたが、大物をだいたいやったら、面倒になった。で、袋詰めした小物の巣を箱に入れ始めた。とりあえず、巣と一緒にもらってきたタンスに入れていく。
・分類群ごとにまとめたい。
・タンスの引き出しの高さで、入れられる巣がに制限がある。
ということで、どのグループを入れるか難しい。とりあえず、高さのある引き出しに大型ツグミ類を入れたら、タンス一棹にきれいにまとまった!
が、残るタンスの引き出しは、高さが11cmしかなく、入れられるグループが限られる。ホオジロ類は無理、ムシクイ類は無理、ヒヨドリとモズもイワヒバリ系もダメ。
とりあえず、セキレイ類、ヒバリ、アトリ類、小型ツグミ類を入れてみた。あとは、スズメ、カラ類、エナガ辺りだろうか。

一方、段ボール職人さんは、ちゃくちゃくと大型タカ類と大きなサギの巣を箱詰めしている。ミサゴとクマタカを除いて、大きい方から6つの巣の箱詰めが完了した。これで随分片付いた感じがする。
明日は、追加の段ボールが到着するので、さらに箱作りが忙しくなるはず。
●2022年6月22日 鳥の巣と卵展撤収 3日目:大物の鳥の巣の目処が立ち、小物の片付け開始

午前は、昨日袋詰めした中型の巣を箱詰めして、テンバコ追加して、巣を運んできた箱を整理して、中身チェックしたら終わった。なんと展示し忘れてたミソサザイの巣が1つでてきた(ということは鳥の巣は517!)。これもリストにないし。段ボールが足りなくなることが目に見えたので、慌てて発注。
午後の作業は8時間。段ボール職人さんは、いよいよタカとサギとカラスの大物御三家の箱詰め作業開始。そのサポートをしつつ、立ってる巣にビニール袋をかぶせ、小物の巣の袋詰め作業開始。小物達があまりに多くて、半分ほどしか終わらなかった。ケースはかなり空いたが、ケースの外が散らかり放題。
ちなみに、鳥の巣を片付ける先では、棚を取り付ける作業が進んでいた。

昨日は中型、今日は小物の巣の袋詰め作業を一杯やったので、巣を見れば、どのサイズの袋に入るか判るようになってきた。このスキルは、明日まで役立つけど、その後は一生必要ないなぁ。
小物の巣の半分を袋詰めした、と書いたけど、冷静に数えると、袋詰めしたのはおよそ10ケース分。まだ16ケース分残ってる。明日中に終わるかな?


●2022年6月21日 鳥の巣と卵展撤収 2日目:鳥の巣の撤収スタート

今日から鳥の巣の梱包作業。基本的にはユニパックかビニール袋にラベルごと入れた上で、タンスの棚かテンバコか箱に詰めていく。このあと燻蒸するので、この段階では防虫剤は入れないし、袋も密封しない。水鳥系から、袋詰め&梱包作業をスタート。
午前は3時間半かかって、崖・裸地・水辺の鳥の巣を袋詰めして(カワセミ以外)、7割方箱にも入った。既存の箱では、箱内スペースが余り過ぎるのについては、箱のサイズをジャストサイズにするのを発注。植物研からデカイユニパックをパクった。
午後は7時間ほど作業。非スズメ目は、キツツキ類以外の袋詰め完了。スズメ目では、カラス科を袋に入れた。これで平たい大物は、すべて袋に入った。箱作り職人さんが、裸地・水辺・草地の大物は箱詰めしてくださった。段ボールが足りなくなりそう。要発注。
鳥の巣と卵展の撤収2日目を終わって、ウィンドウケースの北面は、草原のスズメ目鳥類の巣とカワセミの巣がある程度。東面はけっこう残ってるけど、大物は袋詰めしたので片付いた感がただよう。が、隠してた箱を展開したので、展示室内は散らかった感MAX。
●2022年6月20日 鳥の巣と卵展撤収 1日目:卵と剥製とラベルの回収

昨日で、鳥の巣と卵展が終了したので、今日から片付け。1日でも早く片付けを終わらせて、大阪市内のツバメの巣調査の続きをしなくてはならないという事情があるので、やる気にはことかかない。朝一番、ケースを開けて回る。その横で、電気のみなさんはケースの配線を撤収してる。
ケースを開けた後は、ケースから剥製と卵とそのラベルをケースから取り出してまとめる。巣が入っていたor運ばれてきた箱を出してきて、巣の近くに置いて回る。ここまでで4時間弱。一部を除きケース内には鳥の巣とそのラベルだけになった。大きな鳥の巣を入れるビニール袋が足らなそうなので手配。
午後は、4時間ほどかかって、剥製を片付け。既存の剥製は収蔵庫に戻す。今回の展示に合わせて、新作の本剥製を作ってもらったし、新たに台を付けたのもあるので、元通りの場所では収納スペースが足りないけど、なんとかなりそう。これで展示室は、鳥の巣とラベルと解説パネルだけになった。これだけでも充分展示として成立してる気がする。むしろすっきりしていて見やすいかも…。
最後は、鳥の巣の種名ラベルの回収。同時に、種名ラベルのデータと合わせながら、巣と採集ラベルのセットを作っていく。玉のある巣には、カップに玉を入れていく。これで約3時間。という訳で、いよいよ明日からは巣を袋に入れて箱詰めしていく。テンバコは昨日の夜、館内各地からかり集めてきてある。巣の梱包作業だけなので、今週中に終わるかも。
●2022年6月19日 鳥の巣と卵展会期末前日の普及講演会

今日で、鳥の巣と卵展は終了。特別展の主担をするのは、これが最後なので、行事が終わってから閉館の様子をながめてみた。最後の最後だからといって、さほど混む訳でもなく、淡々と閉館していた。
この会期末の前日の昨日、普及講演会があった訳だけど、対面の普及講演会ならいざ知らず、リモートの普及講演会を会期末にやってもあまり意味がないなぁ。と気づいたのは、昨日のことだけど。まあ、当初は対面で実施するかもと思って、日程設定したからなぁ。
●2022年6月18日 鳥の巣と卵展のギャラリートーク4回目

明日で鳥の巣と卵展も会期末。ギャラリートークも最終回。そして、ようやくこの特別展で一番話がしたかった日本と大阪府の繁殖分布の動向の話ができた。しかし、問題が2つ。
第一の問題は、聴衆は約50人。初回から15人→25人→35人→50人と回をおうごとに人数が増えている。毎回話す内容を変えてるし、参加者にはそう宣言してるので、一度来た人が次もまた来がち、な気がする。初回以外は毎回撮影部隊がいたけど、今日はプロ集団。某公共放送のクルーで、ディレクター、カメラマン、音声、アシスタントの4人編成。さらに人数が増えて、めっちゃ密集してる気がする…。来場者もそこそこいるので、今日のトークテーマも鑑みて、逆回りすることにした。展示の終わりの方は展示のメインじゃないので、来場者の滞在時間は短いし、通路も広め。それでも通路をふさいでて迷惑っぽい。邪魔で、すみませんすみません。
もう一つの問題は、後ろに普及講演会が控えていること。そのスタートの午後1時半の15分前には戻らねば。前回のように時間を忘れてトークして、気がついたら50分経ってたという訳にはいかない。という訳で、最後の減った鳥・増えた鳥を説明して、外来鳥類の話をしたら終わってしまった。林の鳥の増加も、魚食性の鳥の増減も、飛翔性鳥類の減少も、裸地や草地の鳥の危機も放してない!
ギャラリートークをあと2回くらい設定しておけば良かったなぁ。
●2022年6月17日 読書サークル 第120回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今回も対面でできて本当にありがたい。でも次回は危ういかなぁ。
今日の会合で出た本についての意見を記録。

今回の課題本は8冊。4冊繰り越されてきて、5冊繰り越したので、7冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「怪虫ざんまい」
(紹介文2つ、平均★数は2.5)
 コロナ禍で遠出ができないことをぼやきまくっている印象が強い。裏山の奇人なので、こんな時こそ裏山で楽しんで見せるのが本筋のはずという指摘。遠出ができなくて、近場をウロウロして、いろいろ発見して、裏山の奇人のあるべき姿を取り戻した、と読み解かれていた。井戸水を人力でひたすら組み上げまくると発見があるんだなぁ、という感想も。

●「都会で暮らす小さな鷹 ツミ」
(紹介文5つ、平均★数は3.4)
 街中で営巣してるツミの観察記。実際に観察している人だからこそ描ける内容が、そこここに盛り込まれている点が、評価が高かった。観察者自身が絵を描けるというのも強み。

●「となりのハト」
(紹介文5つ、平均★数は2.8)
 なんでハトを取り上げるの?と思ったけど、読んでみるとハトって、絶滅、外来生物問題、ピジョンミルクと水飲み、伝書鳩。いろいろとネタの多い鳥だったんだなぁ、と改めて感心されていた。

●「身近な鳥のすごい食生活」
(紹介文2つ、平均★数は3.0)
 東京で長年、都市鳥を観察してきた著者なので、その中身は関東中心。関西での状況と比較しながら読むと、より楽しめるらしい。

●「絶滅動物物語」
(紹介文2つ、平均★数は2.0)
 大部分が、あまりにも有名な絶滅物語で、少し知ってる人には目新しさが少ないという指摘。絶滅の原因が、おもに人に狩られたことによるもので、そういう意味でも古典的。今時なら、外来生物による絶滅や、環境破壊による絶滅が出てこないことに違和感があるとも。あと史実に中途半端にフィクションが混じっていて、もっとどっちかに振った方がよかったんじゃ?という指摘もあった。

●「食虫植物」
(紹介文4つ、平均★数は3.8)
 食虫植物について、あらためて色々な話題があって、知らなかったことも多くて面白かった、という声が多かった。食虫植物といいながら、落ち葉やフンを栄養源にしていたり、動物にうまく利用されていたり、この業界の奥深さがよくわかった。

●「ドードーをめぐる堂々めぐり」
(紹介文5つ、平均★数は3.4)
 江戸時代に日本にもドードーが持ち込まれていた。そのドードーはどうなったのか?という謎解きとともに、ヨーロッパに残るドードー標本を探訪し、現地のホネの発掘にも参加する。ドードーって本当にいたんだなぁ、という感想があった。
●2022年6月16日 自転車で走り回る調査 ツバメの巣探しvsため池水鳥調査

どっちの方が疲れるか対決しよう。どちらも自転車で走り回っての調査であるのは一緒。基本的に自宅を出発して、自宅に戻ってくる。持っていく自転車も同じボロいママチャリ。違いは時間とコースと調査内容

ツバメの巣さがしは、1日に1区をめぐる。平野区だけ2日かかる予定だけど、他は1日でめぐる。10年前の結果からすると、狭い区は4時間ちょっとで終わるけど、広い区は13時間を超える。時間に大きな違いがあるので、一概に言えないけど、平均的にはドアtoドアで8時間超えるのが普通。その分、朝のスタート時刻も早め。午前3時起きで、午前4時半ごろ家を出て、夜明けとともに調査スタート。どのくらいかかるか判らないので、確実に1日で終えるための安全策でもあるし、早く終わる区では、暑さのピーク時刻を避けrためでもある。
一方、ため池調査は、調査自体は約6時間。前後を入れてもドアtoドアで8時間ほど。平均的には圧倒的に短い。そのためスタート時刻も遅くて大丈夫で、午前8時スタートのイメージ。早起きも楽。ため池調査の方が楽。

ツバメの巣さがしは、今回2回目とはいえ、道が判らないのは一緒なので、地図を片手に、しばしば地図をにらめっこしながらの調査。それでもしばしば道を間違える。道に迷う時間がけっこう調査時間に影響してる気がするほど。さらに行き帰りの道を間違えることもある。さらに言えば、中央区東部や天王寺区の調査では坂が多くてしんどい。北西方面の区の調査の時は、行き帰りに上町台地越えがあって、とくに帰り道に疲れる。
一方、ため池調査は、もう30年近く通っているコース。途中でところどころコース変更はあるけど、すでに地図は頭に入ってる。考え事しながらでも、正しい道をたどれる。そして、調査中も行き帰りもほとんどアップダウンがない。ストレスフリー。ため池調査の方が楽。

ツバメの巣さがしhが、自転車で移動しながら、巣をさがす。自転車運転して、地図を見ながら、ツバメの巣をさがす。けっこう忙しい。そして、かなり危険を伴う。
一方、ため池調査は、ため池についたら鳥を探すだけで、自転車を漕いでる間は、ただの移動時間。ぼんやりしていて大丈夫。ため池調査の方が安全だし、楽チン。

というわけで、どの側面を見ても、ため池調査の方が楽。なのに、ツバメの巣さがしをしまくっている今は、ため池調査で自転車をこぎながら、気がついたら、思わずツバメの巣をさがしていたりする。習慣とは恐ろしい。
●2022年6月15日 大阪市内ツバメの巣調査 淀川区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第11弾は淀川区。西淀川区と同じく、塚本駅前の駅リンくんを利用。午前6時過ぎには貸してくれそうって学習したので、午前6時過ぎに行く。昨日のおっちゃんと違ったけど、今日も早めに貸してくれた。
10年前もそうだったけど、淀川区は今回も雨だった。小雨が降ったり止んだり、時に少し強めに降る。10年前よりは雨はましかも。同じように雨だと、10年前と比較しやすくていいだろう。と雨天決行。
とりあえず、10年前と結果を比較

2012年6月21日 07:30-18:20(10時間50分):ツバメの巣は15ヶ所25巣
2022年6月15日 06:09-17:46(11時間37分):ツバメの巣は9ヶ所12巣

10年前より時間はかかって、見つかるツバメの巣は減っている。約4割減と西淀川区と似た感じ。ここまでの調査とも同じ傾向。

淀川区の住所表示は青緑色。
街路がぜんぜん東西南北ラインではなく、碁盤の目でもないので、街区をいったりきたりするコースに悩む。鉄道の線路が縦横に走っていて、それを渡れる場所が限られ、やはりコースがややこしい。新大阪駅周辺はとても面倒。そして十三駅周辺は、古い町並みと繁華街と大きな道でやっぱりややこしい。
西中島から十三の間の淀川沿いは、大阪府でのハッカチョウのメッカ。きっと住宅地をハッカチョウ がウロウロしているに違いない。と期待していたのだけど、ぜんぜんいない。かろうじて西中島で1羽だけ、それも淀川沿いで見かけただけだった。
ちなみにイソヒヨドリもいたし、チョウゲンボウも1羽飛んだ。でも、ハシボソガラスはいなかった。
●2022年6月14日 大阪市内ツバメの巣調査 西淀川区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第10弾は西淀川区(行ったのは昨日13日だけど)。10年前もそうだったけど、自宅から自転車でスタートして、淀川を渡るのは嫌なので(行きはともかく帰ってくる元気がない)、電車で行ってレンタサイクルを利用することにした。10年前は、阪急三国駅で借りて、少し移動したけど、なんと西淀川区と淀川区の境目にある塚本駅に駅リンくんがあるではないか。ということで、今回は塚本駅でレンタサイクルすることにした。ネットでは、午前6時から借りられると書いてあったので、その少し前に到着したら、なんと午前6時半からに変わっていた。がーん。仕方がないから、入り口前で待っていたら、午前6時におじちゃんがやってきて、早めやけど貸したるわ、と、午前6時過ぎに貸してくれた。嬉しい。
我が自転車は、サドルは硬いし、こぐとうるさいし、ブレーキの効きが悪い。それに引き換え、レンタサイクルは整備が行き届いていて、走って快適。調査終了後に、自転車で1時間近く走らなくていいので、体力的にも精神的にも楽ちん。淀川より南でも、近く以外はレンタサイクルがいいんじゃないか? と思ったけど、淀川より南に手頃なレンタサイクルが見つからない。残念。
とりあえず、10年前と結果を比較

2012年6月20日 07:55-18:20(10時間25分):ツバメの巣は18ヶ所26巣
2022年6月13日 06:02-17:26(11時間24分):ツバメの巣は14ヶ所17巣

前回まあまあ巣が見つかった区として、予定通り巣の数が減っている。おおむね4割減。

西淀川区の住所表示は紺色。
海岸部の区なので、西の方は埋立地で、工場が立ち並ぶ。一方、東の方は、昔からの住宅地が並んでる感じ。西の神崎川と中島川に囲まれた埋立地は中島という島って感じ。というわけで、本土を淀川沿いに西に行って、矢倉緑地をのぞいて、少し戻って、中島に渡り、神崎川沿いを西へ、そして中島川沿いを東へ。そして本土へ復帰といったコース。
中島の東端の住宅地は、大正区にも通じた南国イメージで、10年前はツバメの巣がけっこうあった印象なのだけど、今回はそうでもなかった。本土は、西半分や神崎川沿いはけっこう工場だらけで、あまりツバメの巣をさがす場所がない。そのせいで、広さの割に早めにおわる感じ。
ちなみにハシボソガラスは、港区で減ったように思うけど、西淀川区ではまだ健在。イソヒヨドリ増えたけど、意外と淀川や海沿いにはいなかった。
●2022年6月12日 磯で2回こけた日

今日は中高生と磯観察。毎年6月の恒例行事なのだが、ここ2年、コロナ禍で実施できなかった。だもんで、磯にくるのも随分久しぶり。年に一度この機会にしか顔をあわせない人もいて、そんな方とは3年ぶりの再会。久しぶりですね〜、と挨拶した。
初めてきた中高生は、磯観察がどんなことが判らず。そもそも海岸にも馴染みのない子もいる。そんな子はフナムシで既に盛り上がっていて、こっちが驚く。それが磯の生物多様性にふれると、とても楽しいらしい。さほど生きものが好きそうにも見えない子でも(じゃあなんで参加したのかはさておき)、帰りは機嫌良く、楽しかった、また来たいと言ってることが多い。磯の生物多様性のチカラはスゴイ。
そんな楽しい磯観察だけど、磯は危険な場所でもある。とにかく岩がゴツゴツしていて、そこに切れ味するどいカキなどがくっついている。素手でさわると切り傷ができるし、こけるを大怪我もしかねない。軍手を持ち物に入れてるから手を切る子は少ないけど、ビーサンは禁止してるから足元は大丈夫なのだけど、なぜか短パンでくる奴がいる。絶対こけるなよ。と言ってるのにこけて切り傷をつくっていた。救急箱は必須。
と他人事に思っていたのだけど、自分はというと、例年素手でいろいろさわって、手に切り傷を作ってる。それどころか、今回は2回もこけてしまい、下半身がずぶ濡れ。なんてことでしょう。水遊び用っぽい、隙間のある靴をもらったので、試しに履いてきたのだけど、これが全然グリップしなくて、足元がすぐすべる。2回しかこけなかったのを褒めて欲しい。その後はこけず、駅まで戻る間にジーパンはほぼ乾き、帰りの電車では座ることができた。よかった。
●2022年6月11日 ギャラリートーク3回目 巣から判る鳥のくらし

という訳で、ギャラリートークも3回目。参加者は、回数を重ねるごとに増えて、今日は35人ほど。ちょっと多すぎて、話してる声は届くけど、説明しているものは見えてないと思う。
後ろでは、今回は萌蔵が動画配信用の撮影をしている。カメラクルーであることを示すビブスを付けてる。
ちなみに今回は一般人の振りをして、某公共放送の人が混じってる。

いろいろ話したのに、質問はツバメに集中。ツバメは人気だなぁ。
今回は、気づいたら35分経っていて、オーバーしてるのを知りながらさらに10分話した。質問3人に対応したら、50分ほどやってたことになる。ちょっと長すぎたかも。ただ、他のギャラリートークの日は後ろに普及講演会があったりして、あまり延長できない。後ろに予定のない今日こそ、もっと長く喋っててもよかったかも。なんだけど、今日のトークテーマは4回の中で一番苦手なんだなぁ。
●2022年6月10日 大阪市内ツバメの巣調査 北区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第9弾は北区。この北区までが自宅から見て、おおむね北西方向の区で、家から自転車で出かける区(淀川を渡るのは嫌なので、淀川区系には電車で行く)。

この北区を含め、北西方向の区へは、あびこ筋を北上して、昭和町で一つ西の筋にうつってさらに北上。阿倍野交差点に出て北へ、天王寺駅で西に下って、たいていは四つ橋筋を北上。その先は行き先次第だけど、北区へはそのまま北上して中之島スタート。
帰りは他の区ではやはり四つ橋筋を南下することが多かったが、今日は御堂筋を南下してきた。自動車多くて車道走りにくいし、歩行者多くて歩道も走りにくい。ちょうど帰宅ラッシュ時に当たってたからだけど、けっこう後悔した。
というのはさておき、いずれにしても阿倍野交差点経由であびこ筋南下は同じ。なにが言いたいかというと、毎回、上町台地越えが待っている。行きはなだらかに登るし、元気なので全然平気なのだけど、帰りは疲れた体に急坂はこたえる。アシスト付き自転車に追い抜かれるとイラッとする。
行きは約40分で北区に入ったけど、淀屋橋からの帰りは、45分かかった。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月12日 07:55-18:36(10時間41分):ツバメの巣は4ヶ所7巣
2022年6月10日 06:01-18:15(12時間14分):ツバメの巣は8ヶ所10巣

今までのパターンと同じ。もともとツバメの巣が少なかった区で、今回はツバメの巣が増えてる。というか、前回より時間がかかってるのは、細かく見たということなので、真面目に探したら、もっと見つかったって感じ?

北区の住所表示はメジロ色。間に福島区を挟んで、此花区と同じメジロ色。
10年前は、大阪市域全体の中で、天六周辺が突出して市街地にカラスが多いと思った。それはゴミ回収が遅いからな気がした。今回も天六周辺にカラスが多かったけど、今回は他の区でもけっこうカラスが多い場所があるので、さほど突出感はない。
南西部の梅田周辺は、オフィス街+繁華街で、ツバメの気配がない。が、他は、けっこう住宅地と中規模のビルが並んでる感じ。ツバメの巣があるのは、淀川に近いエリアと、天神橋から天満辺りに分かれる。ツバメの巣が多いエリアにはカラスも多めで、あまり営巣に適してない気がするので不思議。
●2022年6月9日 天王寺動物園で野鳥観察

今年の繁殖期は、大麻kしないの2ha以上の公園で繁殖する鳥の調査をしている。大概の公園は無料で入れるのだけど、長居公園の長居植物園と、天王寺公園の天王寺動物園・慶沢園は有料(大阪城公園の西の丸庭園は調査範囲から外している。調査しなくてもあまり結果に関係ないし)。長居植物園は地元なので入って調査するのは問題ない。問題は天王寺公園。慶沢園は調査を断念するとして、天王寺動物園は調査をしないわけにはいかない。仕方がないので、500円払って入園して、調査することになる。
今日、高槻市でカエル観察会の下見を午前中にさっさと終わらせて、帰る途中に天王寺公園の調査を実施した。天王寺公園、なかでも天王寺動物園で注目はなんといってもサギ類の繁殖。昔から大阪市内で有数のサギ類の繁殖地。かつては大阪市内唯一。その後、鶴見緑地などでもアオサギは繁殖しているが、今でもゴイサギとコサギが繁殖しているのは、大阪市内でここだけ。以前はバードゲージの上でアオサギが営巣、周囲の木々でゴイサギとコサギが営巣していた。が、バードゲージの上のアオサギは追われ、5年前はクマ舎の周り、フクロウのゲージの前で営巣するほか、ゾウ舎にも少し巣があった。
今日はというと、フクロウのゲージのところは工事中で巣はなし。クマ舎のところにアオサギの巣、そしてゾウ舎のアオサギが増えていた。ゴイサギはというと、バードゲージの北側の木々に巣が数個。こんなもんかな、と思って、てんしばゲートから出ようとしたら、その横にコサギの営巣地があった。ゴイサギが1巣混じってた。というわけで、サギ類3種の営巣を無事に確認できた。この3種は混合コロニーをつくることが多いのだけど、ここでは、ほぼ種ごとに分かれているのが面白い。
アオサギの巣を数えている横では、シロクマを見てるみなさんが盛り上がっていた。ゾウのいないゾウ舎では、アオサギが展示物みたいになっていた。ひとまわりする途中、コンドルとかオオカミとか、もっと見てたかったけど、調査中なのでチラッと見るだけ。500円払って入ったのに、飼育動物はほとんど見れなかった。なんか残念。
●2022年6月8日 2022年度の博物館実習生の受入

ようやく受入のための大学とのやり取りが一段落。2022年度の受入人数が確定した。2020年度にコロナ禍が始まってから、コロナ禍事情があれば(5月以降の申込みにも対応することになっている)。毎年、そうした事例がある。コロナ以前からの動向を整理してみよう(あくまでも受付時点での人数。その後のキャンセルはしばしばあるけど、それは無視)。

■2017年度:17大学36名
■2018年度:32大学55名
■2019年度:25大学58名
■2020年度:24大学45名(内、5大学8名は、5月以降の受付)
■2021年度:20大学38名(内、1大学1名は、5月以降の受付)
■2022年度:20大学46名(内、1大学1名は、5月以降の受付)

2020年度は、コロナ事情で受付が遅れた人が多かった。春に大学が閉まってたのが大きいのだろう。申し込んだ博物館が実習を中止したという事情も数件あった。その後も毎年、ぼちぼちコロナの影響はある感じ。
一方、申込み大学巣と受付人数は、コロナ禍に入っても大きくは変化していないような、少し減少したような。常連大学は維持されてるけど、単発組が減ったのかな。
●2022年6月7日 6月の大阪のジョウビタキ

6月7日になったのに、大阪府北部の某所に、まだジョウビタキがいて、囀っているという。これは繁殖か?

10年前なら、まだ居残ってるとは珍しいねぇ。もしかして飛べないのかな? とまあ、冬カモの越夏と同じように考えていただろう。でも、観察内容はまったく同じでも、その評価はぜんぜん違う。
なんとなれば、日本でのジョウビタキの繁殖が確認されたのみならず。どんどん繁殖地が広がっているから。

思い起こせば、40年近く昔の1980年代半ば、8月の知床半島に行った時、シロフクロウを見て盛り上がったのだが、同時にジョウビタキも見つけて驚いた。ジョウビタキの囀りはその時、初めて聞いた。当時はその重要性に気づかなかったが、その少し前の1983年に日本で初めての繁殖が確認されていたから、きっと繁殖していたんだろう。もっと真面目に観察すればよかった、と思ったのは数年後。
その後、1990年代には、北海道で散発的に繁殖例があったのみだが、2000年以降、北海道に拡がり、本州にも進出。2010年代の第3回全国鳥類繁殖分布調査では、北海道に繁殖地が点在すると同時に、本州中部で増加し、山陰地方でも繁殖が記録されるようになった。こうなってくると、いつ近畿地方で繁殖してもおかしくない。

さらに興味深いことに、ジョウビタキの繁殖が確認されている場所は、今のところ山地や山間部なのだけど、少なくとも本州では家屋などの人工建造物で営巣している。営巣場所も巣の形もセキレイ類にイメージが近い。ちかい将来日本各地で、都市鳥になっていても不思議ではない。
という訳で、6月の大阪のジョウビタキはとても気になる。でも、不思議なことに、観察されたご本人はあまり繁殖の可能性を考えていない。こうした例を見逃さず、大阪府周辺でのジョウビタキの繁殖・定着を押さえたい。今度は、失敗しないつもり。盛り上がり過ぎかな?
●2022年6月6日 小海途銀次郎鳥の巣コレクション収納計画

展示を並べる前から、心配してたのは、収納スペースが確保できるかどうか。このために旧収蔵庫にコンパクターを導入して、そこに少なくないスペースを割り当ててもらっていた。が、その時に考えていた分量は、19年前からそんなに増えてない前提。大物で増えたのは限られてるとはいえ、点数は約1.5倍。これが入るかどうか自信がなくなってきた。
唯一の希望は、あの家に入っていたこと。巣が収納されていた部屋が19年前3部屋だったのが、4部屋に増加した気はするけど、でも4部屋には入っていた。悩んでいても仕方がないので、それをベースに収納計画を作ってみた。段階を踏んで考えて行こう。

●容量の推定
 鳥の巣コレクター氏宅(以降“K氏宅”と呼称する)では、2階の3部屋と、1階の1部屋にすべて収納されていた。2階は4畳半の部屋2つと、3畳程度の台所。1階は6畳程度の部屋。2階は押し入れも床の間も、ガスレンジの上も鳥の巣が載っていた。1階はかなり余裕のある状態。どの部屋も中で人が動いたり座ったりするスペースがあった。
 →おおむね18畳(9坪=約30平方m)に収まる。

●収蔵の仕方
・小さいものはユニパック。大きいものはビニール袋に包む。
・小さいものは、できるだけテンバコ、あるいは“K氏宅”から運んできたタンス類に収納する。大きいものは箱に入れる(あるいは入れずに袋詰めのまま)。
 →基本的にはコンパクターに載せる。
 →コンパクターに載せないのは、
  動かしたくないもの(カワセミの巣、立っている巣)
  大きすぎる巣(80cm以上(ミサゴ、クマタカ、ノスリ×2、チュウヒ、アオサギ×2)
  背が高すぎる巣(カササギ、フクロウ、アカショウビン、ブッポウソウ等)
・コンパクターとそのすき間に入らない大物は、箱に入れて積み上げる。

●収納スペース
・コンパクターの右端に、幅4m×高さ210cm×奥行60cm×2段のスケール棚が欲しい。 
 →2.4平方m
・コンパクターの間の、幅4m×高さ2m弱×奥行80cmのスペースには、小海途氏宅から運んだタンスを置く。 →3.2平方m
・30平方mが必要で、以上を確保できたとしたら、コンパクター(幅5m×奥行80cm=4平方m)が6台欲しい(でも5台で収まる気がする)。
 →24平方m
※80cmを大幅に超える大物は入らないので、コンパクター手前の、幅1m×奥行4mのスペースに積み上げる(おそらくミサゴとクマタカのみ)。

こうしてみると、コンパクターの割り当て部分とその周辺スペースで収まりそう。でも、念のため、昆虫部分にはみ出すかも!と昆虫屋さん達には言ってみよう。
あと、壁沿いに棚の設置の手配をしなくちゃ。
とはいえ、問題は梱包した時に、どこまで容積が増えるか。K氏宅ではけっこう積み上げてたりもしてたからなぁ。
●2022年6月5日 子どもWS「おしえて!つばめハカセ」5月と6月のまとめ

5月7日8日に続いて、昨日と今日の6月分で、子どもWS「おしえて!つばめハカセ」終了。つばめハカセは、しずかにツバメビョンビョン棒を置いて、普通の学芸員に戻ったのでした。
久しぶりの子どもWSでのハカセ役。上手く行ったのかどうか、よく判らなかったけど、それなりに参加した子ども達や付添の保護者とやり取りできて、興味深かった。

今まで担当した子どもWSと大きく違うのは、コロナ禍の中、申込み制だったこと。なんと申込み受付、抽選、返信はハカセの担当であった! あやうく忘れるところだった。
5月はあわてて名簿作成して、抽選して、返信したためか、返信で大きなミスをやらかして、あわてて訂正メールを送る羽目になった。6月は少しは要領が判って、わりとスムーズにいった。
この子どもWSは、1日3回で、定員は各10名。5月の時は出席率が読めなかったので、定員通り各回10名を当選させた。結果的には、毎回数人の欠席者がいるので(子どもはすぐに熱を出すのである)、参加者数は定員を割り込んでた。それはそれでやりやすかったけど、できるだけ多くの人を当選させたかったので、6月は各回13名を当選させた。結局、毎回の参加者数が10名以内になって、読み通りであった。

5月:申込者数165名(内、大人59人、子ども106人)、当選62人(子どものみ)・落選44人
6月:申込者数203名(内、大人84人、子ども119人)、当選81人(子どものみ)・落選38人

子どもの申込みがのべ225人中、82人が落選。ざくっと1/3もの落選者を出してしまい心が痛い。参加してくれた子どもはおおむね楽しんでくれてたと思うんだけど、その機会を提供できなかったのは残念。

今回のつばめハカセWSでは、日頃の子どもWSには来ていない子がけっこう来てくれていたという。判る範囲では、鳥の観察会に来てる子どもがけっこういる。また、そうでなくても鳥やツバメに興味のある子が多かった印象。なんとなく子どもWSに参加してくれるのもありがたいが、鳥やツバメについて知りたくて参加してくれる子が多かったのはとても嬉しい。
ツバメ好きというのは子どもだけに限らなくて、保護者も含めて家族でツバメに興味を持っているケースが多かったように思う。そのせいだろう、子どもWSなのに、付添の保護者からの質問が多くて、毎回、子どもの作業タイムになると、保護者からいろいろ質問された。他の保護者とのやり取りも、けっこう聞いてくれていた様子。
一方、子どもは、いろいろ質問を考えてきてくれている子も多かったようなのだけど、ハカセに直接質問するのをためらう子が多かった。だから代わりに保護者が質問してたケースもあった様子。あと、終わってからハカセと一緒に記念撮影パターンがけっこうあった。写真嫌いのハカセもこれは断りにくい。

頻繁に鳥のWSをしたら、鳥好きの子どもがドンドン増えてくれるかなぁ。などと思っていたら、今度はハトのWSをして欲しいというリクエストを頂いた。来年やることになるのかな?
●2022年6月4日 子どもWS「おしえて!つばめハカセ」6月分 1日目

5月7日8日に続いて、つばめハカセ登場。5月にやってるからと思って、ろくに再確認もせずに本番にのぞんだら、いろいろ忘れていて焦った。
今日から、「糞をもらうヒナ」「エサをもらうヒナ」の2本の動画が投入された。どこにはさむか、毎回違った…。

1回目:大雑把な流れはさすがに覚えているけど、細かい展開を忘れまくってる。次はなんだっけ?と思う場面の繰り返し。ハカセなのに、アシスタントのように、進行役のスタッフの指示に従う感じ。
そろそろ話を切り上げて戻れ、ツバメの体の説明をせよ、次は渡りの話!卵の画像を出して。出番の最後はどうなるんだっけ?
まあ、話を振られれば、なにを喋る必要があるか思い出せるので事なきを得た。
ツバメの巣の展示を前に、ツバメの大きさ、ツバメの巣の構造(泥粒でつくった外巣と、枯れ草や羽毛でつくった産座)、卵の大きさと模様の解説からスタート。WSスペースに戻り、ツバメの体、渡り、巣づくり、産卵、抱卵、子育ての解説。ここまでで40分。予定よりかかりすぎ。残り20分で、子ども達に粘土の粒と枯れ草で,紙にツバメの巣をつくってもらう。と思ったら、結局10分ほどオーバーして終了。
とてもツバメが好きな子が参加していて、あちこちでツバメを観察していて、とても詳しい。ツバメノートに記録しているのを見せて頂いた。

2回目:段取りは思い出した。でも1回目と少し違ったことを喋ってたせいか、進行役が子どもたちの話を聞きすぎたせいか、やはりハカセトーク終了までで40分。やっぱり10分ほどオーバーして終了。

3回目:進行役が新人さんにチェンジ。ハカセがようやく主導権を取り戻した。かと思ったら、次はあれやけど、降らないのか?という空白時間が少しあった。その代わり、ツバメの体の解説やヒナの話が振られなかったので、35分で終わった。
が、今日の最終回ということで、スタッフも参加者もノンビリムード。結局15分オーバーして終了。

・毎回ツバメに詳しい子が1人ずつ混ざっていた感じ。
・なんか子ども達のつばめハカセへのリスペクトが多くて、なかなか直接質問してもらえない。そして記念写真を撮られる。
・粘土での工作の後の塗り絵を見ると、隣同士の子どもは似たパターンで塗りがち。ツバメの頭を真っ赤に塗る子が多かったけど、展示しているツバメがこっちを向いていて、頭全体が赤っぽいからだと思う。
●2022年6月3日 大阪市で広く見られる鳥トップ10(中間発表)

ここまで、ツバメの巣をさがして8つの区を自転車で走り回った。ツバメの巣を探すのと同時に、他の鳥も記録している。
10年前は、ドバト、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ以外の鳥を記録していた。が、今回はもう少し欲ばって、ドバトとスズメ以外は記録することにした。そのため、各種にどのくらいの頻度で出会うかが判ってきた気がする。あくまでも、大阪市中西部の8つの区だけでの結果だけど。
という訳で、トップ10をカウントアップ。

第1位:スズメ
第2位:ドバト

ここまではどこからも異論は出ないはず。とくにトップのスズメは圧勝過ぎる。

第3位:ムクドリ
第3位:ハシブトガラス
第5位・ヒヨドリ

個体数だとムクドリが圧倒的に多いけど、遭遇頻度ということで、ハシブトガラスと甲乙付けがたい。ヒヨドリは区によっては第3位かもしれないけど、8区全体では、5位で良さそう。
ここまでは、今後変わることはなさそう。しかし、以降は微妙で、今後の調査次第で順位の変動がありそう。それだけに現時点の順位は重要かも。

第6位:シジュウカラ
第7位:ツバメ
第8位:カワラヒワ
第9位:ハクセキレイ
第10位:ハシボソガラス

10年前と比べて、ハシブトガラスとシジュウカラのジャンプアップが目立つ。カワラヒワも上昇気味。そして、ハシボソガラスの低迷が著しい。メジロにいたっては、さっぱり出会わない。
●2022年6月2日 大阪市内ツバメの巣調査 此花区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第8弾は此花区。此花区へは、10年前と同じく安治川トンネルを使った。10年前以来、2回目なので、密かに盛り上がる。安治川トンネルの南端へは、港区を縦断して、家から自転車で約50分。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月8日 08:50-15:45(6時間55分):ツバメの巣は27ヶ所31巣
2022年6月2日 07:17-15:35(8時間18分):ツバメの巣は17ヶ所18巣

港区に続いて、営巣数が明らかに減っている。営巣地も営巣数も約4割減。これまた港区と同じく、特定の地域から消えたのではなく、全体的に密度が下がってる印象。
10年前にツバメの巣が少なかった区では、あまりツバメの巣の数に変化はないけど。10年前にツバメの巣が多めだった大正区、港区、此花区でツバメの巣がはっきり減少している。この3区は海沿いの区という共通点もある。なにが起きてるのかな?

此花区の住所表示はメジロ色。間に港区を挟んで、大正区と此花区がメジロ色。
10年前と同じく、舞洲と夢洲の調査は断念。自転車で渡れないし、頑張って行っても、ツバメの巣がありそうな場所がないので。一応、自転車で行けるので一通り走り回ったけど、南西半分も埋立地に工場がおもに、一部ユニバが、あるだけ。なので、大阪市では住之江区に次ぐ広い区だけど、実際に細かくツバメを探すエリアはさほど広くない。おかげで調査は割と早く終わる。
という訳で、舞洲と夢洲の2つの大きな島を除いても、本土の南西部は、基本工場が立ち並ぶ。北東部にしても、淀川沿い西よりの酉島は、工場などの間に住宅地が挟まる感じ。淀川沿い東よりの伝法は古い町並みが残るけど、大きなマンションなどが立ち並びつつある。南東よりの春日出から西九条が一番まとまった住宅地。改めて見ると、住宅地の面積が狭い。ツバメの巣は、淀川沿いの住宅地に多め。
●2022年6月1日 大阪市内ツバメの巣調査 港区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第7弾は港区。港区へは、家から自転車で45分。なのだけど、行きは楽しく新なにわ筋を北上していたら、大阪ドーム方面に曲がるの忘れて、道頓堀川をわたってしまい、無駄な時間がかかった。なんとか西区、大正区、港区の三区境界からスタート。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月7日 08:03-16:46(8時間43分):ツバメの巣は20ヶ所27巣
2022年6月1日 07:15-16:35(9時間20分):ツバメの巣は12ヶ所15巣

港区は本土以外に、島が4つ。一番北の天保山島には、海遊館とともに住居があるが、残る3つ島には工場などしかないので、道をグルッと走るだけ。これは10年前と一緒。調査時間は今日が45分ほど長かった。前回どうだったか忘れたけど、途中で4つの公園の繁殖鳥調査をしたからかもしれない。
前回と比べると、営巣数が半減近い。営巣地数も4割減。巣があったエリアは、だいたい同じだけど、全体に密度が下がった感じだろうか。
もう一つ衝撃的だったのは、ハシボソガラスがいなかったこと。そしてハシブトガラスが増えたと思う。

港区の住所表示は青緑色。阿倍野区、浪速区、港区ってギリギリ接してないことを確認できる。
全体に埋立地だからだろうか、整然とした街路がはしり、迷路がない。西は八幡屋、北東の弁天、南東の市岡の3つの街に大雑把に分けられる。比較的ツバメの巣が多かったのは弁天。
●2022年5月31日 大阪市内ツバメの巣調査 福島区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第6弾は福島区。大阪市では浪速区と東成区についで狭い区で、10年前は一番短時間で調査できた区。
本当は港区の予定だったけど、来客対応で早く帰らなくちゃ、なので、早く終わりそうな福島区に順番を入れ換えた。思ったより時間がかかったが、なんとか来客には間に合った。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月11日 09:05-15:01(5時間56分):ツバメの巣は5ヶ所6巣
2022年5月31日 07:20-14:57(7時間37分):ツバメの巣は5ヶ所6巣

今回から、事前にコースを決めて、調査にのぞんだ。調査時間は今日が1時間30分ほども長くかかった。
長くかかった割りには、見つけた営巣地数も巣の数も前回と同じ。西区と並んで巣の数が少ない。これを下回る区はもうないかも。巣があったのは、北半分の淀川に近いエリアばかり。

福島区の住所表示は、大阪市内で唯一の特色である紫色(野田フジにちなんだフジ色に違いない)。
南東部はオフィス街、北半分は商業ビルとマンションが多く、間に住宅地もある。南西部には古い住宅地が多めで、とくにJR野田駅の南には迷路。10年前も迷ったし、今回も迷った。予定通りのコースが判らなくなる。野田迷路嫌いだぁ。平らで走り回りやすい区なんだけどなぁ。
●2022年5月30日 2022年5月のまとめ 3年ぶりに予定通りの5月

5月末日は明日だけど、諸般の事情で、一日早く書いておく。
3年ぶりに博物館の臨時休館がなかった。3年ぶりに予定通り特別展がオープンしていて、予定通り行事が実施され、予定通りサークルが活動出来てる。昨年と一昨年はのんびりしていたのに、とても忙しい。その合間を縫って、3日目のワクチンも打ったし、10年ぶりに大阪市内を自転車で走り回る調査をはじめた。
そんな2022年5月を振り返ってみよう。

ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。
奈良県1コースと京都府2コース(1日で調査するけど)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園のカラスの巣チェックは、例年通りさぼり気味。
大阪鳥類研究グループで5年おきに実施している大阪市内の公園で繁殖する鳥の調査を、研修して調査スタート。
そして、大阪市24区を1区ずつ自転車で走り回る調査をスタート。5月はとりあえず6区調査した(6区めの福島区は明日調査するんだけど)。体力面を心配していたけど、なんとかなりそうな気がする。

ホネホネ団の活動は、予定通り実施。例年通りゴールデンウィークにホネホネマラソン。

普及行事は、ジュニア自然史クラブを実施。特別展関連で、繁殖する鳥をテーマに、テーマ別自然観察会が山と池、そして植物園案内で公園。鳥類フィールドセミナーも関連企画。そして、なんと3年ぶりに特別展のギャラリートークも2回、子どもワークショップにも登場。
大阪鳥類研究グループの観察会は、大阪市内の公園で繁殖する鳥の調査とその研修。

講演は、これまた特別展関連でオープンセミナー。あとメジロ姉さんの普及講演会の進行役。
委員会関係はリモートで1回。
査読は1つ引き受けたけど、まだやってない。原稿は書いてない。

とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系7冊と、SF3冊。
完全休養日はなし。
●2022年5月29日 久米田池一周観察会

昨年、鳥のサークルで久米田池に行って面白かった。カイツブリ、カンムリカイツブリ、バン、オオバンと4種もの水鳥の巣や繁殖の様子が観察できたし。鳥の巣展に合わせて、是非これを見せよう!と思って企画した観察会に行ってきた。いろいろ思い通りにいかなかった。

まず、まだ5月なのに真夏日の予報。池の周りにはあまり日陰がない。年配の方が熱中症が心配なので、早めに失礼すると言われた。熱中症が心配なのは、みんな同じ。なので、展開次第では昼食を食べずに早め解散も視野にいれることにした。
そもそもこのコースは、トイレのある場所で昼食とるとすると、池の北東側しかない。北西部から入って、半時計回りだと、昼頃に北東部につくが、昼食後には新しいネタが出そうに那井。時計回りだと、北東側のトイレは早い段階で通り過ぎてしまう。トイレのない場所で昼食をとるか、というコース設定上の悩みが多い。いっそのこと昼食抜きかなぁ。
結局、昼食時に北東部にたどりついたけど、昼食食べずに駅に戻って解散。午後1時に解散という中途半端な弾丸ツアーになってしまった…。

次に、事前情報で、カンムリカイツブリがいないことが判明していた。さらに例年より数十cm水位が高いと聞いていた。そのせいか、オオバンのダイナミックな営巣が見られないとのこと(ダイナミックってなんだろう?)。
という訳で、カンムリカイツブリ期待してなかったけど、やっぱりいない。そして、営巣しているはずのバンが見つからない。ダイナミックじゃないというオオバンは幸い2巣見つけた。

カイツブリは営巣していたけど、ヒナが見当たらない。その代わりというか、卵ののった巣を3つ見つけた。いずれも岸のすぐ近くで、放棄されてる感じ。いずれも卵が1つのっている。卵の色は、白、白、茶色。アンカーが見当たらないので、流れて岸に流れ着いて、放棄されたんじゃないかと思う。
原因はよく判らないけど、高い水位と関係あるかも。これは喜ばしくはないけど、観察会的には滅多にお目にかかれない想定外。

そして最後の想定外はかなり反省。2つめのオオバンの巣は、木道のすぐ下にあった。親鳥が抱卵している様子。そこに子どもが行って、真上の木のすき間からのぞきだした。親鳥は気付いていない様子なので、まあいいか。と思ったら、次々と子ども達が加わって、やがて親鳥が気づいて、巣から離れてしまった。しまった〜。子どもらを止めるべきだった。慌てて、子どもらを呼び戻して、その場を離れた。
後から、親鳥の様子を見ていた人によると、すぐに巣に戻ったとのこと。翌日確認に行ってくれた人がいて、オオバンは抱卵を継続していたそう。事なきを得て良かった。反省した。


●2022年5月28日 ギャラリートーク2回目 鳥の巣材編

第1回は小海途さんの紹介と、面白採集エピソードだったので、第2回は少し真面目に鳥の巣の話を。ということで巣材に注目してみた。
なぜか鳥に詳しい知り合いが3人混じり込んでいて、とても話しにくい。第1回も来てた人も2人かな。聴衆はざくっと25人。毎回きちんと数えるのを忘れるけど、知り合いが撮影していて、SNSにあがったのを見ると、そんなもんかなぁって。

まずは巣材とは何か(ここでは巣をつくるために運んできた材料とする)(5分) → 羽根を使う巣として(ハヤブサは違うと断ってから)カモ類・キジ類・エナガ・ヒメアマツバメ(5分) → 泥を使う巣としてツバメ類・(クロツグミと比較しつつ)アカハラ(5分) → 人工物としてカワラヒワやヒヨドリ等のビニールテープ・ハンガーを使うカラス・ゴミを使うカイツブリ(5分) → 穴を二次利用するけど巣材を使わないフクロウに対して、使うカラ類(5分) → コケを使うカワガラスやミソサザイからの、葉状地衣類を使うサンショウクイ等とサルオガセを使うサメビタキ(5分) → 質疑(15分)

質問がけっこう出た。説明し忘れてたわ!ってなった。改めてゾロゾロ引き連れて、巣を説明した。カラスバトの巣にも土が使われるのか?と問われてカラスバトの巣を見に行ったり。他に巣に土を使うツグミ類はいますか?と問われてカラアカハラの巣を見に行ったり。カラスバトを含め、ハト類は巣に土を使わないと思う。一方、ハト類のヒナは糞で巣を汚すので、ヒナが巣立った巣は枝の間が土で固まってるかのようになる。そのことを言ってるんじゃないかなぁ。
●2022年5月27日 大阪市内ツバメの巣調査 西区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第5弾は西区。西区は太い道で細かく区切られていて、狭い割りに面倒。コースを考えながら走ると、とても時間がかかる。そして木津川の東と西でまったく別の町。大正区は島なので、渡船で渡る。最寄りの千本松の渡船場まで、家から自転車で約30分。自転車で走り回るのはいいけれど、スタート地点まで自転車で行って、帰ってくるのが大変。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月6日 09:39-17:45(8時間6分):ツバメの巣は2ヶ所2巣
2022年5月27日 08:26-17:15(8時間49分):ツバメの巣は3ヶ所6巣

調査時間は今日が1時間近く長かった。走りながらコースを決めているからと思う。
前回、西区は大阪市24区で一番巣の数が少なかった。それと比べたら、巣の数も営巣地数も少し増えた。でも、少ないのは一緒。面白いことに、個人宅の巣は見つからず、3ヶ所とも工場や商業ビルの1階入口に巣があった。
同盟通信パークビルという建物の駐車場に、ツバメ2羽が出入りしていた。これは巣がある!と見に行ったが、巣は見つからない。まだ巣場所を見繕ってるだけっぽい。でも、この駐車場の天井は、鉄骨に打ちっぱなしにボコボコ吹きつけ。こんな場所にツバメの巣があった試しがない。場所間違ってると思うよ。

西区の住所表示は茶色(わりとビターなチョコレート色)。
木津川より東の東よりはオフィス街、その西にも商業ビルが並び、お洒落な一画も混じる。街路は東西に走っていて判りやすいが、太い道で細かくブロックが分かれている。
木津川より西は下町。とくに西の方は、町工場が多い。ネジなど鉄製品を作りがちで、“螺”の字が社名についてる会社が多い。九条商店街が東西をつらぬき、その南には、迷路がある。とても狭い路地がいっぱいで、迷った。
そして、飛田に並ぶ、松島がある。われわれ公園マニア的には、松島と言えば松島公園だけど、いっぱん(?)にはやはり花街。飛田と同じく、午後2時過ぎなのに、3割程度開いてた。でも飛田と違って、今風の新築の店もある。でも、玄関先のカウンターに座っていて、その横におばちゃんがいるのは一緒。ただ建物が新しいので、どことなくファーストフードの店みたいな雰囲気が。そして、全体的に飛田よりカジュアルっぽく、前を徹通行人に手を振ってたりする。
●2022年5月26日 大阪市内ツバメの巣調査 大正区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第4弾は大正区。大正区は島なので、渡船で渡る。最寄りの千本松の渡船場まで、家から自転車で約30分。自転車で走り回るのはいいけれど、スタート地点まで自転車で行って、帰ってくるのが大変。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月1日 07:53-15:20(7時間27分):ツバメの巣は17ヶ所23巣
2022年5月26日 06:50-16:26(9時間36分):ツバメの巣は15ヶ所16巣

調査時間は今日が2時間も長かった。今日は、千島公園で別の調査もしてたけど、せいぜい30分ほど。どうして、こんなに時間がかかったのか不思議。細かく回ったからだろうか。その割りに巣が見つかってないのは減ったから?
巣があった場所は、圧倒的にイケアのある鶴町周辺で、あとは一番大きな恩加島南部の古めの住宅地。
イケアの北側の鶴浜緑地ではヒバリが囀っていた。イケアの周辺はあいかわらず空き地だらけ。ハクセキレイは所々で見かけた。イソヒヨドリは、最後の千本松渡船場の北側で鳴いていた。

大正区の住所表示は黄緑色(メジロ色)。全体に平らで走りやすい区。大きな島(地名を採用するなら恩加島)は、北東部に繁華街、西と南に工場があり、真ん中に住宅地がある。南の中くらいの島(船町島)と真ん中の小島は、工場しかない。太い道を通り抜けるしかすることがない。西の中くらいの島(鶴町島)は、西に空き地とIKEA、東の端は工場だけど、真ん中は住宅地。住宅地は西半分が新しめで、東半分が古くからの住宅地で、そっちにツバメの巣が多い。ここの雰囲気が、なぜか南国風で、なんとなく好き。
●2022年5月25日 大阪市内ツバメの巣調査 浪速区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第3弾は浪速区。やはり同じコースは諦めたけど、太い道路で区切られたブロックを回る順番はほぼ同じ。ブロック内をどう回るかは10年前と違ってるけど、人通りの多そうな通りを選ぶ傾向は同じ。巣場所は予習していない。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年6月1日 08:23-15:58(7時間35分):ツバメの巣は4ヶ所6巣
2022年5月25日 07:26-14:24(6時間58分):ツバメの巣は4ヶ所7巣

調査時間は今日の方が短かった。経験値の違いで要領がよかったか?
巣があった場所は、区の中央部の中央部が中心なのは、10年前も今日も同じ。場所は違うけど、数は似てる。
ちなみに10年前にはいなかったイソヒヨドリが、難波駅周辺を中心に点在している。

浪速区の住所表示は緑色(青緑色)。全体に平らで走りやすい区。東の端は、南に新世界、北に日本橋。その西側になんばパークスや木津卸売市場と繁華街が拡がる。その中央部は北寄りに商業地区がひろがる。西端は埋立地のような雰囲気と空き地が多め、中央部の南よりは大きな団地が多い。古い住宅地が少ないのが、ツバメの巣が少ない理由かと。
10年前に見つけた桜川駅前の美味しいパン屋さんが良かった。思わずいっぱい買ってしまった…。
●2022年5月24日 長居公園で繁殖する鳥

今年は、6回目の大阪市内の公園(2ha以上の43ヶ所)で繁殖する鳥の調査の年。今日、担当である長居公園の調査をした。植物園内だけで、繁殖する鳥はすべて把握できたけど、一通りウロウロするというレギュレーションなので、植物園の外もウロウロした。植物園は約100分でまわれたのに、その外を徒歩で回るのに140分もかかった。暑いだけで疲れた。
昨年は球技場のところにチョウゲンボウが居着いていて、繁殖したんじゃないかと思う。今年もと期待したけど見つからず。今年は3月ごろにエナガがいて、繁殖するんじゃないかと期待したけど、今日は出現せず。ハッカチョウ やイソヒヨドリも周辺で繁殖しているはずなんだけど、長居公園に出没する時もあるけど、今日は見当たらず(というか、今年は見かけてない)。一方、今までは考えもしなかったカワウが、今年は営巣している。
5年に一度だけの調査なので、たまたま調査年にはいなかったとか、たまたま調査した日に見つからなかっただけとか。偶然の影響は排除できない。長居公園は地元なので、細かくわかっていて、見逃しの可能性を評価できなくもないけど、本当に5年に一度しか行かない公園も多い。そんな公園とも同じ基準で調査しないと意味がないので、見逃しているのを知っていてもなくなく我慢(?)。今年の長居公園は、ハクセキレイも記録できて、我慢はないけど。
いずれにせよ、チョウゲンボウ、ハッカチョウ 、イソヒヨドリは、大阪市内でも増加しつつある鳥なので、いつかは普通に出現するようになるのかなぁ。でも、この3種は、公園というより市街地で人工物に営巣する鳥なので、今後もまれにしか出ないのかなぁ。と思ってる次第。今後、林で営巣する鳥が長居公園に出るようになるとしたら、エナガがコンスタントにいつく可能性を除けば、キビタキの営巣だろうか。大阪城公園では営巣場所を見ると、長居公園で営巣しても良さそうに思う。
●2022年5月23日 鳥の減少原因、増加原因

一昨日の大阪の鳥の分布の拡大・縮小の講演会。あまり質問がでなくて盛り上がらなかったけど、内輪からシビアな質問が。いろんな鳥の分布の変化を語ってるけど、全体的にモデル化して整理できないのか的な。本人の意図はさておき、そんな感じに受け取った。
分布の縮小・拡大と、個体数の減少・増加は違う。増加するときは、分布拡大を伴う。一方で、減少している時はあまり分布の変化を伴わないな。と、日本全体については思っていた。が、大阪府といったローカルなレベルでは、少し違う話ができそうな気がする。

大阪府レベルでは、生息環境とのリンクが分布で見えてしまうので、個体数の減少は、しばしば分布の縮小となって表れる。それは生息環境の減少とリンクしている場合。
一方で、生息環境の質的悪化が原因で、個体数が減少している場合は、分布の縮小として見えにくいだろう。

個体数の増加は、生息環境の増加というより、生息する環境の幅の拡大につながって、分布拡大につながると思う。というか、初期個体数がよほど少ない場合を除けば、生息環境の幅を拡大せずに、分布拡大は難しい。
個体数の減少の際は、一番好ましい生息環境を選ぶようになってるのかもしれない。

といった視点で分布拡大した種、分布縮小した種を、見直して整理したら面白いかも。ネックは、分布の変化をともなわない増加・減少は、なかなか気づかないこと。
●2022年5月22日 はじめての鳥のさえずり

という観察会をした。コロナ禍で2年連続中止になったので、3年ぶり。さえずりの行事が久しぶりなだけでなく、博物館とその周辺以外に出かける普通の行事自体が久しぶり(中高生向けはさておき)。
今回のコースは、生駒ケーブルの生駒山上駅に集合して、ぬかた園地から、なるかわ園地まで南下して、枚岡神社に降りてくるというダウンヒル。行き慣れたコース。
が、久しぶりの一般向け野外観察会なので、いろいろ失敗する。
・生駒山上駅に上がってくるケーブルカー、集合時刻が近づくと、臨時便対応を始めた。日曜は混むんだなぁ。とぼんやり思っていたら、すでに来ていた参加者に、一緒にくるはずの友人から、ケーブルカーに乗れず下で立ち往生しているという連絡。めっちゃ混む日の混む時間帯にぶつけてしまったらしい。こんなの初めて。
・生駒山上遊園地からハイキングコースに降りるコース。一人で歩くときは、ちょっと急だな。程度なんだけど、山に慣れていない親子連れには、あり得ない斜面だったらしい。先頭はさっさと降りてしまい、後ろがなかなか来ないなぁ。と思ってた。
・ハイキングコースは、まあまあ広めの道だけど、まあまあ人数が多いので、縦に伸びてしまう。スタッフ1人なので、後ろの様子がわからない。昼食場所はなるかわ園地に入った辺りのトイレのある場所しかない。そこまでに曲がる場所が2箇所ほど。後ろがはぐれないようにゆっくり目に歩く。ハラヘッタという声を周囲に聞きながら。スタッフもう一人必要だった。
今まで何気なく実施できていたコースなのに、久しぶりに実施するといろいろワタワタした。野外観察会には何気ないノウハウがあって、時間が空くとそれを忘れてしまってるような気がする。コロナめ!
●2022年5月21日 市街地で繁殖する鳥の巣場所

大阪府を例にするなら、市街地で繁殖する鳥の巣場所の二大派閥は、
・樹上(枝上、樹洞)
・人工建造物(すき間、壁)
そしてほとんど見られないのは、
・水上(カイツブリがいたら別だけど)
・草上(草ないからね。まあ稀にウグイスの繁殖例はある。ササが草なら)
・地上(かつて長居公園にはコジュケイがいたけど、今はいない。ケリは市街地に残された農耕地でなら繁殖してるけど)
・地中(土崖があればカワセミは営巣するだろうけど)
ポイントは、地上で営巣する鳥がいないことにある。そんなん、地上にはネコやイタチなど捕食者が多いから当たり前、と思わなくもない。けど、ロンドンならヨーロッパカヤクグリやロビンなど、都市緑地の地上で営巣する小鳥がいる。どうして大阪府には日本にはいないのか? そもそも地上営巣の鳥は市街地に進出してこないのは何故? やっぱり地上棲の捕食者がいるからかなぁ。

そして、市街地の樹上や人工建造物で営巣する鳥は、過去50年ほどの間にドンドン増えている。
樹上営巣の鳥は、たぶん山林由来。そして、それが市街地に進出したのは、市街地の木々が成長して、林になってきたからと考えれば納得。
問題は、人工建造物で営巣する鳥の増加。増加したのは、ハクセキレイ、イソヒヨドリ、チョウゲンボウなど。いずれも、海岸などの岩場などのすき間で営巣していたのが、人工建造物での営巣するようになって、市街地に進出した感じ。人工建造物での営巣を身につけたのは、何がきっかけ? ってとこがポイントかな。
●2022年5月20日 大阪市内ツバメの巣調査 西成区編

大阪市内を自転車で走り回ってのツバメの巣探し、第2弾は西成区。やはり同じコースは諦めて、同じ巣のチェックも諦めた。というか、大まかなブロック毎の周り方を確認しただけで、過去のコースや巣場所は予習していない。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年5月21日 07:53-16:06(8時間13分):ツバメの巣は12ヶ所14巣
2022年5月20日 07:43-15:59(8時間16分):ツバメの巣は11ヶ所11巣

やはりコースは違っても、同じような調査密度で走り回ってるからだろうか、調査時間はどちらも約8時間。見つけた巣の数も似てる。
巣があった場所が、区の中央部と南東部の古くからの住宅地に集中しているのも、10年前も今日も同じ。
ちなみに10年前と比べて、ハシブトガラスの姿は少し多くなっていたかも。

西成区の住所表示は青色(濃い青色)。西成区は、東の端が少し盛り上がってる以外は平らな区。そして、大阪市で有数の盛りだくさんの区。西部には工場が建ち並んでいる。中央部と東部の南よりは、古い住宅地が並ぶ。そして何より北東部には、有名な2つの地区。
萩ノ茶屋は、かつては昼間から酔っ払ったおっさんが多数ウロウロしていて、道端に座ったり寝たりしていて、異様な空間だった。10年前は少しましになっていたけど、それでもかなり異様な空間で、三角公園はちょっと怖い感じ。その中をビールを売り歩いているお姉さんがいたのが印象的。ツバメの巣を探して回るにもかなり緊張した。が、今日は全然緊張しなかった。たしかに昼間から酒飲んでるおっさんはいるし、道端に座ってる人もいるけど。そういう意味では他の場所とは違うけど、以前と比べたら、人数が全然少ないし、何より怖い雰囲気がない。見守ってる感じの人がたくさん混じっていて、観光客もかなり入ってる。三角公園も、少し酔っぱらいが多いだけのただの公園に見えた。
その東の飛田も10年前と雰囲気が違う。お店の数は変わってないように思うけど、昼間から開いている店が多い。10年前は午後3時過ぎ、今日は午後2時半に通過した。時間帯は同じようなもんだけど、10年前は1割以下の店しか開いてなかった。が、今日は3割ほどの店は開いていて、ちゃんと座ってる。まあ観光客がウロウロしてる程度で、お客さんは入って無さそう。お店の人は暇そうで、スマホいじってたり。
●2022年5月19日 好んで調査する種群

明後日、大阪府で繁殖する鳥の講演をする。で、いままで大阪府の繁殖分布を調査した結果を総まとめ。自分には気になる種、好んで調査する種と、あまり気にならない種があるらしい。

めっちゃ調べているのは、1つは市街地の鳥。一番最初に始めた市民調査は大阪市内の公園で繁殖する鳥の調査だし、その後もカラスの巣を探したり、ツバメ類の調査したり、ムクドリ・イソヒヨドリ・ハッカチョウの分布調査したり。都市の生きものの調査プロジェクトがあったとはいえ、もともと市街地の鳥には興味が強い。
同じくらいよく調べているのは、水辺の鳥。最初に自分で始めた調査が大和川やため池の水鳥調査だったし、河川やため池で繁殖する鳥の調査も熱心。中でも熱心なのは、繁殖地は水辺ではないもののカワウやサギ類の調査も繰り返している。大和川水系や淀川水系の生きもの調査のプロジェクトがあったのも大きい。なにかと水辺は、市民調査を展開しやすいってことかもしれない。
埋立地は市民調査しにくいけど、大阪湾岸や瀬戸内海岸の特別展に向けての調査もあって、埋立地も機会をみては行くようにしていた。

一方、明らかに調査の熱意が薄いのは、山の鳥。数少ない取り組みは、ソウシチョウとミソサザイ。ってゆうか、正面切って取り組んだのはこの2つだけ。その調査のついでに、山の鳥の記録はとってるので、囀る鳥に関しては、それなりにデータを持ってるけど、散らばっていて、まとめるのが大変。いまだに分布図を作ったことがない。かろうじて作ったのは、オオアカゲラだけ。
キビタキ、クロツグミ、サンコウチョウなどの分布拡大はかなり示せると思うし、ソウシチョウ調査では、割と自分で大阪府全域の山をウロウロしたので、分布図作れそうなんだけど。今回の機会に作ればよかったなぁ。
あと調査していないのはタカ類。でも、これは他に熱心に取り組んでいる人がいるから、今のところ別にしなくていいかなぁ、って。情報なくて、調査もしてない山の鳥は、ヤマドリとかミゾゴイ。ここらは手強い。
あと、山でも水辺でも、夜の鳥の情報が足りない。これが課題なのは知ってたけど、改めて今回認識した。でも調査は大変だなぁ。
●2022年5月18日 大阪市内ツバメの巣調査 阿倍野区編

10年ぶりに大阪市内を自転車で走り回ってツバメの巣を探す調査を始めた。この10年間で大阪市内のツバメが増えたか減ったか、ある程度判るはず。
なんとなく10年前と同じ順番で、と思って最初は阿倍野区。同じコースを、とも思ったけど10年前のコース変なので断念した。せめて、10年前に見つけた場所を再チェック、とも思ったが、同じコースを走らないと無理だった。でも、コースは違っても、同じような調査密度で走り回ってるからだろうか、調査時間はやっぱり約8時間だった。
とりあえず、10年前と今日の結果を比較

2012年5月16日 09:50-17:45(7時間55分):ツバメの巣は7ヶ所9巣
2022年5月18日 07:36-15:51(8時間15分):ツバメの巣は10ヶ所12巣

同じコースはたどれなかったけど、コースの設定密度は似たようなもの。それを照明するかのように、かかった時間は同じくらい。見つけた巣の数もあまり変わらず。この10年に減った訳でもないのかな。巣があった場所が、区の南東部、広めの緑地が多いエリアに偏っているのも、10年前も今日も同じ。
ちなみに10年前と比べて、ハシブトガラスの姿が多かった。市街地に増えたのかもしれない。

阿倍野区の住所表示は緑色(青緑色っぽい色)。阿倍野区は、全域が住宅地で学校も多い。そして南東部に比較的緑地がまとまって点在。妙にリノベーションした古民家カフェとかが多かった。
●2022年5月17日 10年ぶり2回目の大阪市内のツバメの巣さがし

10年前に、大阪市内のツバメの巣の調査を実施した。当時は、都市の自然の調査プロジェクトをしていたから、その一環。調査は2つのラインからなっていて、
・多くの人に呼びかけて、大阪市内のツバメの巣情報を収集。
・自分で各区を自転車で走り回って、ツバメの巣をさがす。
情報募集では、ツバメの巣の情報の集まる区と、あまり集まらない区に分かれることが、その前年の調査で分かっていたので、自分で同じように各区を調べて回ることにした次第。多くの方から集まった情報は、その補足情報であるのと同時に、自分の調査の発見効率を確認するのに利用(なので、自分の調査が完了していからデータを整理した)。
もともと、ツバメが減少しているのかどうかを知りたかったので、10年後にもう一度同じ調査をすることを決めていた。10年後って遠い未来だと思っていたら、なんと今年が10年後。いよいよ明日から、自転車で各区を走り回る。その準備として、10年前の調査の地図をコピーして、どんな調査をしたのか再確認。

・調査コースを完全に同じにはできないけど、おおむね似たようなものにはしたい。
・ツバメの巣を探すだけでなく、他の鳥の位置情報も記録(ドバト、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメの5種以外)。
・畑と田んぼの位置も記録。アーケード商店街も記録。
・ツバメの巣を見つけたら、位置と状態を記録して、写真を撮るんだった。
・10年前は、小さい公園の鳥の調査を平行して行ってたけど、今回はなし。

10年前は、イソヒヨドリがまったく記録されてないっぽい。市街地の鳥の記録も比較したら、面白いかもしれない。ついでにハッカチョウ の調査になりそうでありがたい。
身近なところでも田んぼは随分へった。ツバメの減ってたら、調査は早くおわるかなぁ。嬉しいような嬉しくないような。
●2022年5月16日 大和川河口の生きもの調査

来年からかなぁ、大和川水系の調査プロジェクトが始まる。20年ぶり2回目。その先触れなんだろうか、なんとなく関係者で河口に調査に行った。大和川河口には毎月水鳥調査に行ってるから、行く必要はない。と一瞬思ったけど、左岸側は滅多に行かない。というか、こんな機会でもないと行かない。湾岸線の下流側を見るだけでも行ってみる価値はあるかも。大和川河口にあまり行ったことがない学芸員もいるので、知ってることを伝えるのも必要かも。
せっかくなので、午前はルーティンの大和川下流部の水鳥調査で、新明治橋から河口まで右岸側を自転車で走る。もう冬カモもカモメ類もオオバンもいないので、調査は楽チン。午後から、大和川大橋に集合して再び河口へ。右岸側河口に行きそうになったのを止めて、左岸側を主張。魚やベントス採集でも、左岸側の方が面白いはず。ヨシも生えてるし。
魚は6種採れたらしい。予想より多かったと魚屋は少し喜んでいる。マハぜとカワアナゴはすくうことができた。一方、ベントスは貝がイシマキガイだけとしょぼい。カニは数種とれて、エビもぼちぼち。自分ではモクズガニ、クロベンケイガニ、テナガエビを撮ったと思う。フジツボの分布がなんか変と萌蔵が言ってた。あとはヌートリアが出現して、ウシガエル幼生が採れて、アカミミガメとクサガメがいた程度。午前には出会わなかったカンムリカイツブリ、チュウシャクシギ、コアジサシが出現した。右岸側のハッカチョウ の声が、左岸にまで聞こえてきていた。左岸側河口の先では、ウグイスが囀っていた。
大和川河口は、広い汽水域の割にやっぱりしょぼい。
●2022年5月15日 大阪市内の公園で繁殖する鳥の調査 第6回

1997年から5年に1回、大阪市内の2ha以上の公園で繁殖する鳥の調査を、大阪鳥類研究グループで実施している。調査といっても、みんなでやる調査なので、公園にいってバードウォッチングして、繁殖に関係する行動を記録するだけの簡単なもの。毎回、大阪市内で一番大きな公園である大阪城公園で、研修を兼ねて、調査を行っている。
調査は公園を一通り回ることになっているので、広い大阪城公園をウロウロする。今日は、午前10時にスタートして、30分ほどの昼休みを含めて、5時間かかった、大坂城をウロウロするのは、5年に一度だなぁ。毎回、後半はなんとなく、義務でダラダラ歩いてる感じになるなぁ。
でも、出だしは楽しい。大阪城公園駅からスタート。スズメの群れで巣立ち雛を探したり、ドバトのディグプレイに注目したり、餌を運ぶムクドリを見つけたり、カラスの巣にいるひなをのぞいたり。今日は、なかなかハシボソガラスとエナガが見つからず、最後に見つけて一安心。調査なんだから、調査して出現した鳥を記録するだけでいいのだけど、大阪城公園は鳥見で有名なので、だいたい何がいるはずか判ってる。それが出ないと気持ち悪いので、なんかノルマがあるみたいになって、妙に緊張感があるというか、使命感がほとばしる。ちなみにイソヒヨドリもいると思うんだけど、今回は見つけられず。まあ、1箇所1回の調査なので、漏れが出るのはある程度止むを得ない。
2箇所でキビタキがいて、1箇所では元気に囀っていた。繁殖例もあるので、これが繁殖につながるのかは、気になるところ。過去にはオオタカが巣をつくりかけたこともあると聞くが、今日はいなかった。なぜかオオヨシキリが樹上で元気に囀っていた。まあヨシ原ないからね。
●2022年5月14日 日本の鳥の巣と卵展ギャラリートーク

特別展「日本の鳥の巣と卵」展では、ひさびさにギャラリートークが設定されている。午後0時30分からの30分間。普通のお客さんにも聞こえるものだから、申込み制にしても仕方があるまいと、コロナ禍になってからは珍しくなった当日自由参加パターン。毎週土曜に実施しようと思ったけど、子どもWS担当の時は無理だし、午前と午後に行事ダブルヘッダーの時も無理。そして、あまりに密集したらまずいのでゴールデンウィークは避けろとのお達し。結局4回しか実施できない。
30分ではすべては語れないので、毎回違うテーマでトークするしかなさそう。ゆるーく続き物というか、連作短編的な。当初は、エリアごとに4回に分ける案を考えてたのだけど、今はテーマを4つ設定する方向。たとえば

・第1回:小海途鳥の巣コレクションの紹介 →小海途さんの紹介、採集エピソードの面白い巣(カワセミ、チドリ類、ヨタカ)をピックアップ。
・第2回:鳥の巣の巣材 →羽根を使う鳥、泥を使う鳥、コケを使う鳥。人工物利用からの巣材の変遷。
・第3回:巣からわかる鳥の生態 →食べ残しから判る食性、穴を掘る鳥掘らない鳥、古巣利用。
・第4回:鳥の繁殖分布の変遷 →減った鳥、増えた鳥、拡がった鳥。逆回りが良さそう。

という訳で、第1回の今日は、このプランでいってみた。聴衆は最終的には15人。
小海途さんと小海途コレクションを紹介(10分) → カワセミ・アジサシ類・ミサゴ・ハヤブサの巣の入手エピソード紹介(10分) → ツバメ類・ムクドリ・スズメの巣の採集苦労話を紹介(5分) → フクロウ・キツツキ類・ヨタカ・クマタカの巣の紹介(5分) → 質疑(10分)
30分のはずが、40分かかった。あとに普及講演会を控えていたので、ちょっと焦った。
●2022年5月13日 今年の繁殖期の調査企画

昨年も一昨年も新型コロナウイルスの感染拡大で、繁殖期の調査がほぼできなかった。2年続けて、大阪府のため池で繁殖する鳥の調査を断念する羽目になって、年次計画が大きく狂った。今年もコロナ禍はまだ終わってないけど、今のところ世間は緩みまくりなので、今年は繁殖期の調査ができる。
昨年と一昨年の鬱憤がたまっているせいか、3本立てで企画してしまった。

・大阪市内の公園で繁殖する鳥の調査:大阪鳥類研究グループで実施、5年ごとに実施していて、今回が6回目。
・大阪府のコシアカツバメ・イワツバメ・ヒメアマツバメの繁殖分布調査:2006年に大阪鳥類研究グループで実施したコシアカツバメの調査の16年ぶり2回目。今回は最近増加しまくりのイワツバメと、2000年から繁殖記録のあるヒメアマツバメの繁殖地もあわせて調べる。特別展でもNature Studyでも情報募集をかけてるけど、一応大阪鳥類研究グループの調査。2023年も継続予定、というか2023年により真面目に取り組む。
・大阪市内のツバメの巣調査:情報募集すると同時に、各区を自転車で走り回る。2012年に続く、10年ぶり2回目。これで大阪市内のツバメが減ってるかが議論できるはず。

2つめの調査は、すでに情報募集を始めているけど、他の2つは、5月15日〜7月31日なので、この日曜からとても忙しい。大阪市は24区あるので、2ヶ月半の間に25日調査日が必要。とりあえず、5月は7日間、6月も7日間、7月は10日間調査する予定。まあ8月に多少食い込むのはありかなぁ。あとは体力がもつかどうか。鳥の巣の片付けが早くおわれば、余裕が出るなぁ。
●2022年5月12日 京都府のハッカチョウ情報を整理してみた

東日本では神奈川県、それも横浜市周辺に限定的に定着しているだけのハッカチョウ。西日本では、年年分布を拡大していて、とても面白い。いま一番注目しているのが、奈良県と京都府での定着プロセス。どうやら両府県ともハッカチョウは定着個体群を確立しつつあるのだけど、まだ分布がほぼ大和郡山市だけという奈良県とは違い、京都府はけっこう多くの記録があり、すでに定着に成功した可能性も高い。
日本野鳥の会京都支部が持っているデータを、このたびTさんのおかげで提供いただくことができた。ありがとうございます。
さらにここ数年、京都府のハッカチョウの情報がけっこう集まっている。という訳で、これまでのハッカチョウの記録はおおむね揃ってきたので、ここらで一発。京都府のハッカチョウ情報を整理してみた。

・1970年代:京都市で記録があるとされるが詳細不明。もし事実なら観察初記録(初班繁殖記録?)。
・1980年代:山科区(名神京都東ICなど)で記録あり。その後消失。
・1990年代:記録なし
・2000年代:桂川沿いで冬の記録あり。
・2010年代
  2013年:鴨川で冬の記録あり。
  2015年〜2018年:大山崎町・長岡京市で複数の記録あり。繁殖も確認される。
           しかし2019年〜2020年の調査では確認できず。
  2017年〜2018年:伏見区の巨椋干拓地や竹田駅で記録あり。
  2019年:久御山町で記録。
・2020年代
  2020年〜2022年:宇治市〜久御山町の宇治川沿い(おもに宇治市と久御山町)で記録。繁殖も確認。
  2021年:長岡京市で記録。
  2022年:西京区や城陽市でも確認される。
  
大雑把にこんな感じ。少なくとも2015年以降は、コンスタントに記録されていて、繁殖もしているらしい。生息域は、長岡京市・大山崎町から、宇治川沿いにシフトした可能性がある。いずれにしても、すでに京都府南部の大阪府に近いエリアに繁殖定着している可能性が高い。定着時期は、2010年代とすべきか?
●2022年5月11日 アングラ収蔵庫トーク ネイチャーホール編

収蔵庫に所蔵している標本を語るというシリーズ。収蔵庫はおもに地下にあるので、アングラという接頭辞がついている。が、いまちょうど開催中の「日本の鳥と卵」展の標本について話せということになった。所蔵標本について語るという意味では、語る予定の鳥の巣はこの機会に寄贈いただくことになってる。ただいつの時点で寄贈が完了されたか微妙な気もする。そして、特別展の会場は2階だけどね。だから正確には”アプグラネイチャーホールトーク”なのかもしれない。
基本的には、ネタにする標本や本を持ってきて、それを見せながら、座ってる学芸員を聴衆に話をして、学芸員からの質問に答えるという構成。今回は、展示してある巣をネタに話をするので、話をする巣の前に動きながら話す形になる。カメラはあまり動かしたくないそうなので、頭を振る程度で済む範囲の巣をチョイス。
さらに「日本の鳥と卵」展では、プレスプレビュー、友の会会員向けの夕べ、子ども向けワークショップ、とまあいろんな機会に展示の解説をしてる。あまつさえプレスプレビューの様子は撮影されていて、ショートムービーがすでにYouTubeにアップされている。アングラ収蔵庫トークもYouTubeにアップするので、それとの差別化はマスト。けっこう注文が多くて難しい。
結局、コレクション紹介がメインなので、鳥の巣コレクターさんの紹介動画のようになった。ミサゴの巣の前、カワセミの巣の前、人工物を使ったカイツブリの巣などを店ながら、鳥の巣コレクションについて、コレクターさんについて語る感じ。15分程度と短くていいのがすくいか。特別展終了後の片付けが心配と言ったら、学芸員が全員頷いた。


●2022年5月10日 3回目のワクチン接種

3回目のワクチン接種に行った。1回目が昨年の8月16日、2回目が同じく昨年の9月13日。そして3回目が今日5月22日。3回ともモデルナで、1回目と2回目はインテックス大阪に行ったけど、今回はWTCに行った。似たような場所だけど。
最初の2回は会場は大入りだったし、会場のスタッフは忙しそうだったけど、今回は閑古鳥が鳴いていた。ってゆうか、会場にいた30分弱の間、他に接種に来てる人を見かけなかった。でも、たくさん来た時に対応できるスタッフは揃える必要があるから、暇そうなスタッフが多数。駅から道案内3人、チェック2人、検温2人、書類確認2人。問診2ヶ所2人、接種2ヶ所2人、他に会場スタッフ6人。スタッフ退屈そう。起きてるだけでエライと思う。
注射は今までより少しチクッとしたけど、それだけ。あとは何も起きない。

【追記】
■3回目のワクチン接種から18時間。注射した左の二の腕が痛い。でも、体温は36.5℃。平熱よりは1℃ほど高いけど、しんどいほどじゃない。という訳で、職場に出かけてきた。ちょっと脚はだるい。
■3回目のワクチン接種から24時間。体温は36.8℃。平熱からすると1.5℃ほど高め。ふしぶしがだるくて、軽い風邪っぽい気分だけど、2回目接種よりはかなりまし。ぼんやりしながらも仕事はできる。2回目接種のパターンなら、今頃がピークであとは熱は下がる。左の二の腕は3回の中で一番痛い。
■3回目のワクチン接種から24時間を過ぎた辺りで熱がでてきた。37.1℃。これくらいで止まってくれると有り難いんだけど。手が熱い、体も熱っぽい。ぼんやりしてるけど、夕方に仕事があるんだな。

結局、熱はそれ以上あがらず、寝込むこともなく復活。接種翌日は少しぼんやりしつつも仕事はできた。一応発熱はした、と日記には書いておこう。
●2022年5月9日 京都府のハッカチョウの状況

京都府といえば、関西で最初にハッカチョウの記録があるとされる老舗。とはいえ、その記録は、1970年頃に京都市内にいた(繁殖した?)、らしい。という程度。観察者は故人で、場所も観察日も観察内容も詳細は残されていない。
でも、その後も京都府では、パラパラとハッカチョウの記録がある。古くは、名神の京都東インター辺り。そういえば、京都で学生していた頃に、そんな話を聞いた覚えがある。でも、当時は籠脱けの外来の鳥になんの興味もなかったので完全に忘れていた。最近になって、思い出した程度。
その後もネットを検索すると、京都市内などでどうも記録されたことがあるらしいが、誰に訊ねたらいいのかよく判らない。記録は点在するけど、詳細がいま一つ判らないという困ったエリア。ただ、定着はしてなさそう。
かと思ったら、単発の記録ばかりが続いてきた中で、2015年〜2016年頃、大山崎町や長岡京市で繁殖したらしい。これは新聞にも載ったし、他にも近いエリアで観察記録があるので、数羽規模のようだが、しばらく定着していたのは確実だと思う。それを狙って、2019年〜2020年にセンサス調査をした時には、ぜんぜん記録されなかったが…。たぶんいったんいなくなったんだと思う。
代わりなのかは判らないが、2017年以降は、宇治市から八幡市にかけての宇治川沿いのエリアで、コンスタントに記録されるようになる。手元にも情報があるけど、ネットを検索すると、日本野鳥の会京都支部のサイトにもこのエリアの情報が載ってる。が、確認日や詳しい場所があいまい。だれかに確認してもらわねば。京都支部に知り合いは多いのに、なかなかお願いする機会を逸してるけど。
はたして、京都府にハッカチョウはすでに個体群が定着しているのか?が関西のハッカチョウ業界では、大きな課題の一つ。
●2022年5月8日 子どもWS「おしえて!つばめハカセ」5月分

昨日と今日で、5月分の子どもWSのハカセ役が終了。1日3回、2日で6回トークをした。喉がカラカラ。まあまあハカセのトークが長いワークショップだけど、小さい子ども達が、みんなわりと熱心に話を聞いてくれて、けっこうやり甲斐がある。
各回を振り返っておく、

初日1回目。コロナ禍のせいもあって、1回の参加者が10人と少ないので、楽と言えば楽。ハカセはいっぱしゃべらなアカンなぁ、と思ってたら、しゃべり過ぎて進行役に止められた。見学の保護者の方が食いつきが良かった印象。子ども向けの話難しい。

初日2回目。1回目より話す内容を減らしたのに、子どもたちの食いつきが良くて、質問がいっぱいでて、かえって時間がかかった。盛り上がったんだから、良しとしよう。ツバメやその巣を見たことのある子が多かった。

初日3回目。やかましい3人組登場。やかましいけど、積極的に参加。その勢いにつられてか他の子も前のめりに話を聞いてくれるのはいいけど、リアクションが強く、圧が高くて、ハカセは引き気味。盛り上がったとも言える。巣づくりにも参加したけど、難しい。

2日目1回目。参加者の年齢のモードは5歳。下は2歳から。説明が伝わったか疑問。付添の保護者に説明してる気がする。子どもの方も、なんか説明してくれるけど、親の翻訳がないと理解できない。とても難しい。でも、なんとなく機嫌良く話を聞いて、巣をつくってた。

2日目2回目。参加者の年齢の中央値は7歳。5歳と7歳は全然違って、とたんにコミュニケーションができる感じになる。でも、シャイになる子も多い。ツバメの色塗りも上手な子が多い。背景つけると、とたんに良い感じになるなぁ。高校生Mくんが、なぜか見学してた。

2日目3回目。本日最後は平均年齢が8歳ちょっと。多少難しめの話をしても大丈夫でやりやすい。ツバメの巣も上手だし、色塗りも凝り始める。その横で、田んぼの泥でツバメの巣をつくってみた。乾いたらどうなるかなぁ。

つばめハカセは、子どもたちに色々質問される。今日難しかった質問は、ツバメはどうして渡りをするの? ツバメは虫を食べると知ってる子は多かったけど、ミミズも食べると思ってる子がけっこういた。一方で、抱卵斑を知ってる子が数人いた。小さいヒナの糞を親鳥が処理することも知名度低かった。
●2022年5月7日 子どもWS「おしえて!つばめハカセ」のストーリー

今日と明日の子ども向けワークショップ「おしえて!つばめハカセ」の打合せを昨日した。大きなツバメの写真、並べて掲示する巣や卵やヒナの画像。後半の工作。の準備はされていたけど、前半はかなりハカセ任せで、進行も自分でやらなければならないらしい。
まずは、ツバメの巣と卵の展示を見せて解説。スペースに戻って、大きな画像を使ってツバメの繁殖の説明。からの巣づくりを体験してみよう!って流れ。なのは判ったけど、それぞれで何を説明するかは、こちら任せ。まあ、勝手に決められるよりやりやすいけど。決められても勝手に変えるけど。
とりあえず、自分で流れを考えた。果たして本番ではどうなることか。

1:ツバメの巣と卵の展示の前にて(10分)
 ・実際のツバメのこのサイズ
 ・巣と卵はこんな感じ
 ・巣の付いてる場所(家、壁)
 ・巣の外巣と内巣という構造と巣材
 ・巣のつぶつぶ感
 ・コシアカツバメとイワツバメの巣の紹介

2:ワークショップスペースにて(20分)
 ・ツバメの体の紹介(長い翼、短い脚、雌雄の見分け方、雄の赤さと尾の長さ)
 ・渡り鳥ってこと(越冬地、越冬ツバメ、渡ってくる時期)
 ・春に戻ってくる場所(同じ場所? 同じ個体? つがい関係?) →寿命
 ・巣づくり(役割分担、巣材、巣材を集める場所、好みの場所、つくり方)
 ・卵(役割分担、クラッチサイズ、抱卵期間、抱卵斑)
 ・子育て(役割分担、育雛期間、エサ、捕食者)
 ・巣立った後(巣立ちビナへの給餌、独り立ち、集団ねぐら)

3:巣づくり工作 →できたのにコメント、質問対応
●2022年5月6日 読書サークル 第119回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今年初の対面での会合。
今日の会合で出た本についての意見を記録。

今回の課題本は8冊。4冊繰り越されてきて、4冊繰り越したので、8冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「日本列島の「でこぼこ」風景を読む」
(紹介文2つ、平均★数は3.0)
 まあまあ読んだら勉強になるよ、って感じかな。

●「クジラのおなかに入ったら」
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 このところ立て続けにクジラ解体系の本が3冊出ている。その中で、一番良かったという声と、物足りないという声の両極端に分かれた。低評価の理由は、ストランディングやクジラ全般についての解説が少なかったかららしい。高評価の理由は、3冊の中で一番自分のデータを示していること、そして成長物語としてストーリーができてることだった。

●「魚にも自分がわかる」
(紹介文3つ、平均★数は3.7)
 とても評価が高かった。いわば学会の定説を覆す、否定的な大御所相手に、次々と反証を示していく。ストーリーとして、とても痛快。これが学会で認められて定説となり、社会にれば、我々の動物全般への対応の仕方にすら影響を及ぼす。そうなれば、著者が長生きすればノーベル賞だってあるかも!と夢が広がる。

●「図鑑を見ても名前がわからない」
(紹介文3つ、平均★数は3.0)
 バイオリンの教本を買っても練習しないと、バイオリン弾けるようにならないでしょ、という指摘にはみんながうなずいていた。でも、練習面倒だなぁ。と双翅類などの同定プロセスを見て、みんな思った。

●「エビはすごい カニもすごい」
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 いろいろ書いてあって、うんちくはいっぱい得られる。という程度の評価だった。

●「ハクセキレイのよる」
(紹介文4つ、平均★数は3.0)
 評価は分かれていたが、鳥を知ってる人、ハクセキレイのねぐらを知ってる人の評価は高い。ハクセキレイの羽衣の違いが描き分けられているのも評価が高かった。

●「世界の納豆をめぐる探検」
(紹介文5つ、平均★数は3.4)
 アジアのアフリカのいろんな納豆が出てきて、食べてみたい!という声が多数。

●「干潟に生きる小さな貝たち」
(紹介文3つ、平均★数は4.0)
 メンバーには干潟観察経験者が複数いたが、知らなかった観察ポイントが色々出てきて、評価が高かった。こんど干潟にいったら見てみよ、という声が上がるのは、この本の成功だろう。マンガの後に解説というのは、若い世代には分かりやすい。
●2022年5月5日 近頃の田んぼ周りでの生き物観察会の難しさ

水の入った田んぼという水辺環境は、水辺の植物が生えてるし、水辺の昆虫や両生類が生息しているし、そうしたものを狙うヘビや哺乳類、鳥類もやってくる。周辺の水路を含めて、淡水貝や淡水魚もいる。カブトエビなどの鰓脚類は田んぼしか見られない。というふうに、生き物観察にはとてもいい場所。
ただし、食料生産の場であるし、農家の方が大切にしている場所だし、なにより私有地。昔から観察にはそれなりに気を使う場所でもある。植えたイネを倒してはいけないし、畦を踏んづけても壊してもいけない。一人で行くならいいけど、観察会ではいろいろ注意事項を徹底させる必要がある。それでも農家の人に怒られたりもする。
ただでさえ気を使う田んぼではあるが、近頃はさらに面倒な要素がある。日本各地でシカやイノシシが増えているので、田んぼが柵で囲われていることが多くなった。しばしば電気柵であったりする。せっかくの田んぼがさっぱり観察できない。
さらに近頃は別の要素もあることがわかった。

今日は、中高生と田んぼまわりの生き物観察に行った。集落周りを丸ごと柵で囲っているので、個々の田んぼにはアクセスができる。でも、ここは農家の人の目が多め、今日は農作業している人もいる。団体で水田の生き物採集はなんか言われそう。ってことで、水路の生き物をおもに観察していた。それから奥の池の周りに。池は集落を囲う柵の外だった。そしてそこへの道は、ハイキングコースに設定されている。ここは問題なさそう。
と思って、水辺の生き物をすくっていたら、農作業をしていた人がやってきて怒られた。理由が意外であった。ため池にもし落ちられたら、地元が管理責任を問われるから、ここでウロウロするな。要約するとそういうことだった。そんな問題設定があったとは。ある意味新鮮だった。
●2022年5月4日 鳥の皮剥き期待の新人

小学5年生がムクドリを剥いた。午前に一通りヒヨドリ剥くとこ見せたけど、最後まで割とちゃんと見てる。で、午後に剥いてもらった。一度見ただけで、手順は割と頭に入ってる。3時間ほどかかったけど、集中は切れてなかった。この年齢では珍しい。今後に期待できそう。
ただ、現時点ではまだ上手に剥けるようになってる訳ではない。今後が期待できるってだけ。ここで自分は剥けると勘違いして、その後伸びない子も多い。自分はできると思い込んで、それ以上全然上手にならないのは、子どもに限らず、大人でもよく見られる。
自分はできると思った時点で、上達はストップする。まだまだ上手くいかないと思って、さらに頑張るか。さらなる技術習得を目指して新たなステップに挑戦するか。そういう人は、どんどん上達していくように思う。はたして、どっちの道に進むのか、ひそかに注目ではある。
ただ、上達のパターンは、人それぞれ。ぐいぐい上達する人もいれば、ずっと低空飛行で、期待していなかったら、ふと気づくと上手になってる人もいる。子どもの場合は、集中力が身についたタイミングで上達してるように思うが、大人の場合がなんかよく判らない。
最初からある程度できる子どもは、その後あまり伸びない傾向がある気もするんだけど、ちょっと心配。
●2022年5月3日 奈良県のハッカチョウの生息数

昨日は、毎月実施している大和郡山市ほぼ縦断ハッカチョウ調査。奈良県のハッカチョウは、今年になって奈良市での情報も頂いたけど、最初に記録されたのも、最初に繁殖したのも大和郡山市。どうやら2018年が最初らしく、ネットで情報をみつけて、問い合わせて詳細を教えて頂き。2019年から自分でもセンサス調査している。
最初に見つかったのも、その後よく見つかるのも、平和小学校の周辺。最初は少し北の佐川急便辺りだったし、センサス調査を始めてから、少し南のエリアでも確認してるけど、今でも確認が多いのは平和小学校周辺。そして2021年からは少し南のホテルの辺り。確認できてる繁殖地はホテルだけだけど、平和小学校周辺でも囀っているし、家族群を見るので、繁殖してるっぽい。
で、昨日の大和郡山市の調査。ハッカチョウは平和小学校周りでは見付からなかったが、昨年繁殖したホテルに5羽いた。この季節にヒナはまだいないので、これは3つがいと考えていいと思う。明らかに巣場所を探していたりして、今年も繁殖しそう。
先月の感じでは、小学校の西と南東で、2羽のハッカチョウが囀っていた。小学校周辺に2つがいいると考えて、ホテルには3つがいとすると、あわせて5つがいはいることになる。周辺で冬に見かける群れのサイズもそんなもんだから、大きくははずれてないんじゃないかな? だとすると、奈良県にハッカチョウの個体群は確立されている、と言えるんだろうか。なんつがいが繁殖していたら、繁殖個体群が確立したと認定していいんだろう?
●2022年5月2日 2022年4月のまとめ 鳥の巣と卵展オープン!

1月からその準備にかかりきりだった「日本の鳥の巣と卵」展が、なんとか無事にオープンした。今回の特別展は、4月3日まで前の誘致展をしていて、その撤収を待ってからでないと、こちらの会場設営ができない。直前に一気に展示をつくらないといけないので、それまでに解説書を終わらせ、パネルやラベルの発注を済ませる必要があった。で、前の展示の撤収が終わるのが8日、会場の清掃が11日。それからが怒涛の2週間。12日:ケース移動、13〜15日:鳥の巣搬入、16日:巣の開梱作業、17〜23日:鳥の巣並べ、24日:卵並べ、25日:剥製並べ、26〜27日:パネル取付&ラベル並べ。最後はもっと余裕があるはずだったけど、想定外に巣が多くて、配置を調整して並べるのに時間がかかった。
28日からも、プレビュー、オープン、友の会のつどい。後半疲れた。
そんな2022年4月を振り返ってみよう。

ルーティンのため池調査、大和川調査は無事終了。
奈良県1コースと京都府2コース(1日で調査するけど)のハッカチョウセンサスも実施。
地元公園のカラスの巣チェックは、前半にぼちぼち実施。

ホネホネ団の活動は、前半に2日間。

普及行事は、前半にジュニア自然史クラブと鳥の調査の勉強会、後半に鳥類フィールドセミナーと植物園案内動物編。いずれも予定通り実施。読書サークルも対面でできた。
大阪鳥類研究グループの観察会もできた。
特別展関連では、友の会のつどいを2回、スタッフプレビューもあったし、プレスプレビューもあって、特別展の説明をしまくった感じ。

講演は、0件。委員会も0件。
査読なし。論文も書けていない。

とにかく展示をつくりまくった印象。これが最後の特別展なので、まあやりきった感じ?知らんけど。

とまあいろいろあった中、今月読んだ本は、自然史系0冊と、SF0冊。全然読めてない。
完全休養日はなし。
●2022年4月30日 友の会のゆうべ 日本の鳥の巣と卵編

本当は昨日だけのはずだったが、たくさん落選者がいるということで、急遽、今日も実施した。昨日は参加者が多かったので、2班に分けて説明した。今日は昨日よりは少なかったし、面倒なので1まとまりで説明した。
ということで、昨日と今日で3回説明したことになる。そして、昨日は1周ずつ、今日は結局3周したので、合計5周したことになる。ということは、今日参加した人の方が、いっぱい説明を聞けたってことになる。
昨日は、1周ずつしかしていないので、鳥の巣の説明のみ。同じ内容を2回喋るように言われていたけど、鳥の巣コレクターさんの説明は繰り返したものの、あとは微妙に違った。紹介するメジャーな巣は、ミサゴ、ハヤブサ、カワセミ、カイツブリ、カササギ、アカショウビン、ブッポウソウ、ヨタカ、クマタカなんてあたりは一緒だけど、説明内容は微妙に違う。その間にはさんで説明した巣は、ぜんぜん違う。
今日も、最初は鳥の巣コレクターさんの紹介と、鳥の巣の解説で1周。紹介したメジャーな巣は昨日と同じ。まだ時間があるとのことなので、鳥の卵でもう1周。卵のネタはあまり多くないので、白い卵と模様付き卵、丸い卵と細長い卵、色のついたカイツブリの卵、托卵。といった感じで、数年前の卵展の解説と重なる。それでもまだ時間があるというし、リクエストもあったのでもう1周。解説パネルの日本と大阪の鳥の繁殖状況の変遷を説明した。最後の1周が一番力が入っていたかもしれない。
というわけで、急遽設定された今日の友の会にゆうべに参加した人が一番満足感は高かったんじゃないかと思う。ただ急遽設定したので、かたぎのサラリーマンは参加できなかったらしく、不満の声も聞こえてきた。すみません。
●2022年4月29日 鳥の巣と卵展オープン

オープン初日にとくに開会式的なオープニングイベントがあるわけでもなく、たんたん特別展はスタートする。イベントとしては、夕方に友の会会員向けの展示解説がある程度。これはぜんぜん緊張しない。密集を避けるために、2班に分けて、つまり二度話さないといけないのが、ちょっと面倒な程度。
主担当者としては、初日午前に、鳥の巣コレクターさんが見にこられるのが一番緊張する。展示を見て、怒られたりしないかなぁ。大丈夫かなぁ。ぜんぜん怖い方ではないんだけど、とても緊張。

午前の主な仕事は、鳥の巣コレクターさんと一緒に展示を見ること。約2時間滞在された。その合間に、取材も受けられて、忙しそう。なんにせよ、一堂に並んだ鳥の巣を見て、それなりに喜んでいただいたようで、よかった。
鳥の巣コレクターさんも、鳥の巣を一緒に採集してきたお仲間も、けっこうなお歳。でも、今でも大阪府南部のクマタカ繁殖のモニタリングは継続されているそう。それがビデオセットして、無線で動画を飛ばしたりして、けっこうハイテク。この元気さなら、鳥の巣のコレクションもまだ増えるような気がする。
それでも、年取って、耳が聞こえなくなって、クマタカの繁殖が見つけにくい、とか。クマタカの巣への道が覚えられない。とか、言っておられるが、鳥の巣を採集したエピソードは、古いのから最近のまで、よく覚えていて、いっぱい教えてもらえた。
ついでに採集データが不明だった巣について、確認することもできたし。キャプションの間違いも指摘いただいたし。カラアカハラの説明の間違いも教えてもらえた。
いろいろ有意義だった。
●2022年4月28日 鳥の巣と卵展プレビュー

といっても、たいしてマスコミは来てくれなくて、地域の役所と、地域の情報発信をしている方々、2社のみ。あとは関係者なので、ほぼほぼ内輪向けの展示解説。艦長挨拶とかあるけど、かしこまった感じはなく、緊張もない。
個人的には、展示解説をする機会がなんどもあるので、その初回。1時間コースの展示解説の練習とも言える。それでわかったのは、

そして、ついに展示している標本の点数の発表が行われた。
・鳥の巣(日本産):154種495点
・鳥の巣(外国産):6種21点(種数は、同定が確実で、日本産の重なってないののみ)
 →鳥の巣合計 160種516点
・鳥の卵:140種141点
・鳥の剥製:79点(81羽)内、1点のみ仮剥製
・哺乳類の巣:3種3点
・哺乳類の剥製:2点
・その他(ホネなど):12点

というわけで、この特別展の正しいタイトルは「日本の鳥の巣と卵516」であった。プレビューでも最初にその言い訳。
閉館後、スタッフ向けの展示解説。来館者からきっと尋ねられるであろう点にふれつつ、だんだん普通の展示解説に。1時間ちょっとかかった。もちろん最初にタイトルについての言い訳。おもな来館者対応ネタは、
・タイトルの最後の数字427は、当初予定の鳥の巣の数。だったが、実際は516点ある!
・入る人と、出る人の動線が交差するのは計画時からわかっていたが、展示の都合でやむを得なかった。
・鳥の巣は古巣、または使用を終わってから採集しており、鳥の繁殖の妨げにはなっていない。
・大部分の鳥は、古巣を利用しないので、使用後の巣の採取に大きな問題はない。
・古巣の採取に関して、法的な規制はない(地域指定の天然記念物、国立公園の特別保護地区などを除く)。
・鳥の巣コレクターさんは、タカ類の繁殖調査でも造詣が深く、長年大阪府南部でモニタリングを続けておられる。巣の探索でも繁殖に影響を与えない加減を心得ている。
といったところ。
●2022年4月27日 鳥の巣と卵展の仕上げ その2

明日はプレビューなので、今日が本当に仕上げ。まあ、時間が足りない時は、プレビューの午前中も準備してるし、プレビューの後に仕上げをしてる場合すらあるけど。今回は、そういう意味では余裕。

昼前にやってきて、昨日発注した種名ラベルと画像を受け取って、ケースにセット。完成したケースを閉じて、予定の位置にセット。これで約2時間。まだ少し剥製と画像を足すけど、展示はまあ完成。あとは仕上げ。仕上げはオカンと尻尾と萌蔵に押しつけよう。
と思ってたら、午後になってわらわら学芸員が集まってきて、仕上げをしてくれて楽ちん。結局、今日の主担当は、あまりすることは残ってなくて、仕上げも押しつけられて、さほど盛り上がらず。ふと気付くと展示は完成していた。3年前なら、このまま打ち上げに行ったのになぁ。
暇なので、展示した標本点数を数えてみた。そして判明したのは(数日前から判ってたけど)、今回の特別展の最大の失敗は、そのタイトル。正しいタイトルは「日本の鳥の巣と卵516」展であった。でも、リストに427巣とあったんだもの。

明後日からの「日本の鳥の巣と卵516」展に向けて、今日からオリジナルTシャツの販売が始まった。明日のプレビューからこれが制服状態なので、カラス巣Tシャツの新色を含めて、Tシャツ10枚お買い上げ。Tシャツデザインは可愛いので、他のグッズや解説書にも使いまくられてる。デザインがもっと早く仕上がっていたら、展示パネルにも使いまくったのだけど。というのが、もう一つの失敗。
●2022年4月26日 鳥の巣と卵展の仕上げ その1

特別展の展示は昨日で一段落したので、今日は朝から夕方まで会議に出てみた。夕方からそろそろ仕上げ。と思って、最後の巣のセット、見つかってない卵と剥製の探索、そしてリストなくて種名ラベルができてない巣のチェック。
種名ラベルの付いてない巣、すなわち事前に頂いたリストになかった巣をチェックをして、採集データを拾うのに、2時間半ほどかかった。で、種名ラベルを追加発注。発注前にザクッとした見積として、打ち出し係さんには、30巣以上はあるけど、50巣は超えないと豪語したった。しかし、数えたら74巣もあった。つまり、並んでる巣は、軽く500巣を超えるってことになる。タイトルの427はなんだったのか。
今日は、なんやかんやで5時間作業していた。いよいよ明日こそ仕上げ。
●2022年4月25日 最後は鳥の剥製ならべ

最後に並べるのは鳥の剥製。剥製がなければ画像で代用するけど、できれば剥製を並べたい。
夕方から8時間ほどかかって、剥製を引っ張り出してきて並べた。これで、だいたい展示は完成。ただ剥製があるはずなのに見つからないのもあるので、もう少し探索。ツミというラベルのついたハイタカばかり見つかるし。ノスリの目がことごとく黄色いし。これは、画像を使わざるを得ないかも。
卵も少し見つかってないのがある。と思っていたら、鳥の巣コレクターさんも卵を持ってるのを発見。数種追加できた。
●2022年4月24日 今日は鳥の卵ならべ

昨日で鳥の巣ならべを卒業したので、今日から鳥の卵ならべ。といっても1日で卒業した。

午前中に卵を一通り引っ張り出してきた。卵は1つのセットになっていて、以前一通り引っ張り出した時に、箱の上側をクリーニングしたので、上がツルツルのを選べば、自動的に全種の卵が一そろい出てくるはず。知らんけど。
午後から引っ張り出してきて卵並べて、ダブってたの戻して、足らないの引っ張り出して。約4時間で卵ならべほぼ完了。基本的には、尾鷲の材木商、土井さんのコレクションから引っ張り出した。
卵ならべは瞬殺と思ったら、ふと他にもコレクションがあるのを思い出してチェックしたら、さらに4〜5種の卵を追加できた。嬉しいけど、なんやかんやで一日かかってしまった…。
他の場所から卵を引っ張り出す勢いで、剥製ならべにも移行。多くの剥製が没になる中。クマタカのが新規に採用された。けっこう格好いいのが、あんなとこに置いてあるとは。すっかり忘れていた。さらにヤマセミ剥製が新たに採用され、ライチョウ剥製は無事にケースに入った。


●2022年4月23日 鳥の巣ならべ7日目 鳥の巣のセット完了

鳥の巣ならべ7日目。
16時、残り14ケースのうち、市街地の5ケース完了。残りも頑張ろう!というところで、腰に違和感が…。ケース内への配置で、無理な姿勢での作業を続けてきたからだろう。まだ作業が残ってる。まだギックリするわけにはいかない。でも、作業は続けなくてはならない。とてもやばい。とりあえず、椅子を持っていって、安全策をとりながら作業することに。もう重い物は持たない。
午後から8時間かかって、ようやく鳥の巣のセットが完了した。行方不明だったキセキレイやメボソムシクイなどの巣が次々と発見された。最後に背の高いリュウキュウツバメの巣を開封してセットしたが、根元が少し壊れていてショック。補修しなくては。
そういえば、事前に頂いたリストに載っていなくて、種名ラベルのない巣が多数ある。ラベルを発注せねば。あとデータが見当たらない巣が3つある。データなしのままかなぁ。そしてリストに載ってるのに見つからなかった鳥の巣が、まだサンコウチョウ1つ残ってる。捜索しなくては。

結局、1週間かかってようやく全部の巣を並べ終わった。種名ラベルもおおむね付けたから、日本の鳥の巣展であれば、明日にもオープンできる。でも、日本の鳥の巣と卵展にしてしまった。
という訳で、明日から卵と剥製を並べる。果たして並べる場所は残されているのか?! 今日すでにキタタキとコウライウグイスの剥製の展示の没が決定した。明日は次々と剥製たちの展示が断念されていくことだろう。なんせ優先順位は、巣→卵→剥製だから。

そういえば、市街地で繁殖するヒヨドリ、モズ、カワラヒワ、メジロは、細く裂いたビニールテープを、近頃巣材に愛用している。だいたい1980年代から使うようになったよね。と思ってたら、1960年代のメジロの巣でも使っているのがあってショック。見逃してた。解説を少し変えねば。
●2022年4月22日 鳥の巣ならべ6日目、そして特展オープンまで1週間

鳥の巣ならべ6日目。今日は、午後を中心に10時間ほど鳥の巣ならべをしていた。ウィンドウケースの巣のセットは完了。林の鳥の巣のセットも完了。市街地の鳥の巣のセットは半分くらいできた。というか、メジロ、カワラヒワ、モズ、ヒヨドリの四天王が面倒で後回し。他に残るのは、島の鳥と外国の鳥。ケース数にして、14台。明日には終わりそう。

巣と種名ラベルを照らし合わせてると、いろいろミスが見つかる。ミスを見つけたら、打ち出し係のミスかを確認→発注ミスかを確認→鳥の巣コレクターさんのリストにミスがあるかを考える。の順番。
リストに記載されている内容にミスはまずないが(地名が古いとかは、今回は目をつぶる)、リストにない巣がいっぱいあること。予想はしてたけど、予想外に多い。一通りできてから、種名ラベルの大量追加発注が必要になりそう。
もっと問題なのは、リストにあるけど見つからない巣。オナガ1つ、キセキレイ1つ、サンコウチョウ1つ、エゾムシクイ1つ、メボソムシクイ2つ。もしかしたらシジュウカラ1つ。シジュウカラはややこしくてよく分からないが、他のは明らかに巣の数が足らない。と思ってたら、オナガの巣を発見。引き出しにまだ入ってた〜。他のもそうなのか? もう一度箱や引き出しを全部チェックしなくてはならないかも。今さらムシクイ類が見つかっても、入れる場所ないけどなぁ。

結局のところ、巣をさわるのは他の学芸員には任せられない。となると、手伝ってもらえるのは、重い物運ぶとか、什器を持ってきてもらうとか、パネルを取り付けてもらうとか。頼める仕事がなくなってきて、みんな暇そう。なんかすることないかなぁ、と入れ替わりのぞきにくる。今はないから! いつもは最後に手配するご挨拶パネルを発注してみよう。
それにしても、スペースがギューギュー。予想してたけど、予想以上にギューギューの場所があある。この後、卵と剥製を置けるかますます心配。
ともかく、明日には鳥の巣のセットは終わるはず。明後日に卵と剥製を並べたら、一応完了。その後、追加の種名ラベルの発注かなぁ。
●2022年4月21日 鳥の巣ならべ3日〜5日

ふと気付くと、昨日も一昨日も日記書くの忘れてた。鳥の巣並べに3日も熱中したら終わるかと思ったら、今日、5日目でも終わらなかった。とりあえず、この3日間を記録しておく。

鳥の巣並べ3日目。朝一番は気分転換に、解説パネルを配って回った。1時間かかった。それから来客2件。その合間に追加のケース5台と演台1台を運んでもらった。これで鳥の巣を並べるケースはほぼ確保されたはず。配置もほぼ決めた。舞台は整ったので、あとは巣を(卵と剥製も)配って歩く簡単な作業。
順路がグニャグニャしてるので一々大回り。巣を運ぶには、時間がかかる。でも、色々な巣をさわれるのは楽しい。今日の発見は、クロツグミとアカハラの巣はほぼ同じ大きさだけど、アカハラの方がはっきり重い。
ケース運び以外の会場設営を、他の学芸員に手伝ってもらいはじめた。今日は4人ほどが、梱包材の処理、大項目などのパネル取り付け、巣を載せる台のクリーニングと布貼りをしてくれた。そうこうするうちに、種名ラベルが仕上がってきた。すると、ケースが足らなくなり、慌てて発注。午後にはパネルが揃った。
午後は、7時間半ほど鳥の巣並べをしていた。すべての巣を展示コーナーに振り分ける。というのが目標だったが、タンス1棹、引き出し7段、おそらく61巣が残った。疲れたので続きは明日。合間に、展示パネルを設置場所に置いたまわったのだけど、何ヶ所か壁が足らない。
明日は、各展示コーナーの巣に振り分けた巣を、袋から出したり出さなかったりして、格好良く設置。種名ラベル付けたら鳥の巣の展示は完成。だがその後に、剥製と卵を出してくる作業があるし、その展示スペースの確保するという無理ゲーも残ってる。先は長い。面倒になったら巣だけでオープン?

鳥の巣ならべ4日目。午前は、タンスに入った巣を配る作業の続き。午前中で終わると思ったら、2時間で引き出し4つ分しか配れず。最終段階なので、満杯になったケースの巣を動かしたり、調整してると時間がかかる。でも、全部並ぶような予感がしてきた! 昨日と今日で大量の梱包材が片付いた。というか片付けてくれた。助かる。
午後の1時間で鳥の巣配りが完了。引き続き、鳥の巣の種名ラベルを配る。約440枚をコーナーに配るだけで、7時間半かかった。そして見つかったミスが11点。ミスは、まだまだありそう。さらにリストに含まれてない巣が大量にあるのも判った。
ついに展示ケースをさらに3台追加した。これで残るは旧平面ケースのダブルだけ。あれだけは使いたくない(重くて、廊下を通らないので、運ぶのがものすごく大変)。台を綺麗に整えてもらえたので、勢いでミサゴとクマタカをその上に載せた。ミサゴの巣は格好いい。クマタカの巣は、座布団。ともかくこれで、タカ類の巣の展示は完成。トリ先生が、寝てる鳥の巣を6つほど立たせてくれた。

鳥の巣ならべ5日目。
今日の午前は、巣ならべの間に、たまった雑用を処理。午後から巣ならべの続き8時間。タカに続いて、サギと水辺・草地の鳥の巣のセットが完了。林の鳥の並べ方もようやく決まった。カラスも、と思ったら立たないのが1つある…。
鳥の巣ならべて5日間。分かったことは、鳥の巣コレクターさんは、すべての巣にちゃんとデータを付けててスゴイってこと。そしてリストにない鳥の巣がいっぱいあるってこと(こっちはやむを得ない気もするけど、スゴくない)。あと、博物館で作った種名のラベルに、分類群や学名や、いろいろなミスが見つかる。オープンしてからいっぱい指摘されそう。
●2022年4月18日 鳥の巣ならべ2日目 市街地→枝付き&立ってるの

昨日、展示室をウロウロしまくって、大きな巣を運んだせいだろうか。今日は朝から足がだるい、二の腕や指先もだるい。運送業には向いていないらしい。
今日は休みで、昼間は調査に出かけてたので、鳥の巣並べ2日目は、夕方から5時間。市街地の巣を並べる。

鳥の巣のリストは頂いているから、種数や個数や、巣自体の大きさは判る。が、枝付きの巣なのか、巣のみなのかは分からない。それが分からないとケースの配分ができないので、とりあえず枝付きの巣を一通り、展示コーナーに配置することにした。
モズとヒヨドリの立ってるのが多すぎて手間取る。セレクトして並べるのに時間がかかった。あと、メジロも含めて、リストより巣の数が多い。ケースも足らないのが明らかになって、やむなく展示ケースを2台追加した。まあ、こうなる予感はあったけど。
他のコーナーも含めて、かさばるのをすべて展示コーナーに運んだので、やっとケースと巣の配置を確定できる。でも、今日は市街地の鳥の巣並べは完了しなかった。

鳥の巣コレクターさんは、防虫剤の小袋を各巣の中に、毎年放り込んでるんだけど、オオアカゲラの巣の場合、穴の中に放り込んでいて、古いのを取り出さずに毎年追加していたみたい。なかに空の小袋がいっぱいたまってる。見栄えが悪いの、ピンセットで取り出したら、小袋が10数個出てきた。他の穴の巣もチェックした方がいいかも。
●2022年4月17日 鳥の巣ならべ1日目 タカ類→サギ類→開けた環境

いよいよ鳥の巣を並べ始めた。午前中は2時間かかって、森林棲タカ類、サギ類、カワウをウィンドウケースに入れた。けっこう詰め詰め気味で、奥から3スパン、約17mに収まった。大物の一団がここまでに収まってくれるなら、もしかしたら全部の巣が並べられるかも!と少し明るい見通り。
カワウの巣がない〜、とあちこち探していたら、想定よりかなり小さかった。サーチイメージを間違えていた。ササゴイの巣1つがまだ行方不明。

午後、6時間半ほどかかって、ウィンドウケースの入口側から、崖・裸地・水辺・草地など開けた環境の巣を並べた。想定以上に多くて、というかかさばって、やむなくケースを1台追加した。ヨシなどについたままで背は高いのに、台が付いていないので立たない巣が、オオヨシキリ3つ、セッカ3つ、ヨシゴイ2つ。どうしよう? トリ先生に発注か?
高山、ヤイロチョウ、ヤマドリ、哺乳類の巣も並べた。想定外のムササビが出てきた…。

今回の特別展では、哺乳類の巣も含めて170種ほどの巣を並べるんだけど、今日は44種ほど並べただけ。大物はおおむね終わったけど、種数だけなら約1/4。あと3日はかかるということか。でも並べただけで、展示は完成してないんだな…。卵と剥製と種名ラベルが並ぶスペースがあるか心配になってきた。
●2022年4月16日 梱包材の海にダイブ!

鳥の巣が運ばれてきたので、いよいよ展示をつくり始めよう。と思ったが、その前に、下準備で一日が終わった。
まずは、特別展会場にひな壇を設置。1人で約2時間半。いい運動になった。昨日まで3日間、親方の頭の中だけにあるプランを、子分が理解できずに怒られるというのを延々と見せて頂いた。自分の頭の中にもないプランで、試行錯誤しながら、ひな壇を並べる。誰かと一緒に作業するのは難しいけど、力仕事部分だけでもサポートしてもらえると楽だったかも。
次に、運ばれてきた巣が入った箱を、すべて開封した。上から引っ張り出せる梱包材を、1m×1m×40cmの箱に放り込んでいったら、6箱になった。今まで割と梱包材好きで、捨てずに小まめに集めてためていたけど、今日で梱包材が嫌いになったかも。ここまでで2時間半ほど。今日の作業は、ここまでにしとこ。明日からは、いよいよ巣を並べる。
ちなみに、何箱の鳥の巣が運ばれてきたかを数えてみた。ガラスケースやタンスなどが14台、最大級を除いて箱が大小あわせて126個、最大級の1m×1m×40cmの箱がのべ19箱(通い箱だったので)。その他にクマタカとミサゴ。全部並ぶかなぁ。そして片付けられるかなぁ。片付けを考えながら箱から出さなきゃ。と、いろいろ心配事はあるけど、一つずつ片付けていくしかない。と自分に言い聞かす。
●2022年4月15日 鳥の巣の梱包・運搬 3日目

鳥の巣運搬作業3日目。午前9時スタート。運送屋は1人増えて4人体制。昨日までよその現場に行ってたのを呼んできたらしい。ようやくこのままで間に合わないと気づいたらしい。気づくのが1日以上遅い。だから素人。こちとらは初日で1階が終わらなかった時点で、まずいのに気づいていたし。
追加の1人は自分で判断して梱包を進められる。ただ、作業が雑。使えない親方も今日になって急ぎだしたのか、作業が雑。いっそう、見張ってダメ出しが必要になってきた。素人どもを監視するのは大変。
同時に普通の時間に終わりそうにないので、鳥の巣コレクターさんに何時まで作業してもいいかとか、鳥の巣コレクターさんが就寝したあと作業してもいいか、とそれとなく訊ねる。
博物館の事務担当にも電話して、現状報告。今日中に終わらなかったら契約違反になるけど、その場合どう対応すべきかを確認する。事務の方からも電話して、きちんとした対応を求めてくれることになった。でも、万が一今日終わらなくても、明日以降に続きの作業や搬入になっても、(契約上は違反だけど)なんとかしてくれそうという手応え。

午後7時、まだ終わらない。まだ梱包しないといけない大物が、クマタカ、カササギ、カワセミなど。さらに立ってる巣が20以上、チドリ系の巣も手付かず。今日中に終わるかはかなりあやしい。今日中に終わるのか確認したら、頑張ってるんです!と逆ギレされた。契約して金もらうんやから、頑張るのは当たり前やろ。納期守るのがプロやろ。頑張らんでも、間に合わせろよ。そもそもお前の読みが甘くて、段取りが悪かったんやろが。と、いっぱい言い返すことはあったけど、大人なので黙る。
午後8時、まだ終わらない鳥の巣コレクターさんにさすがに迷惑。明日も作業していいと事務方にも鳥の巣コレクターさんにも言ってもらえたので、それを提案。明日は、他の仕事があるから無理と、親方と称する素人が偉そうに答える。ほんまに切れたろか。
午後10時30分、搬出されてないのは、ラスボスのクマタカだけになった。でも、まだ積み込みがあるし、後片付けもある。最終電車のことも考えないといけない時間帯になってきた。博物館まで帰れるかな。鳥の巣コレクターさんも遅くまで付き合って下さっている。本当に、申し訳なさすぎる。でも、打てる手がない。なんでこんな素人業者になってん!と仕事の質を問わない見積システムを呪う。
午後10時50分、最後にクマタカの巣が搬出された。最後はクマタカやったな、と鳥の巣コレクターさんは、少し寂しそう。遅くまでありがとうございました。

現場での作業が一段落したので、鳥の巣コレクターさんに御礼を言って、謝って。急いで、電車で博物館に向かう。搬入まで済ませる必要がある。
鳥の巣を載せたトラックが到着したのは、日が変わる少し前。で、それを展示室に搬入。深夜0時を30分ほど過ぎて、ようやく搬入完了。長い一日が終わった。
素人の作業を見張って、指示して、やきもきして。あとは鳥の巣コレクターさんと雑談するだけの3日間だったけど、疲れた。テンション高かったせいか薄着でも、ぜんぜん寒くなかった。
鳥の巣コレクターさんにとても迷惑をかけたのが、心残り。

鳥の巣コレクターさんの家には巣箱がかけてあって、時々シジュウカラが来る。巣材を持ってくるのは、メスだけ。メスが巣箱に入ってる間、オスは近くの電線にとまり、短く囀ずったり、ツツピという鳴き声を繰り返している事が多い。オスが鳴いてたら、メスが入ってると判る。メスが飛び出すと、オスはついていって静かになる。
今日も鳥の巣コレクターさんと雑談。河内長野市での鳥の繁殖について伺う。10数年前に岩湧山でオオコノハズクの繁殖例があるそう。毎年アカショウビンが繁殖期に確認されていて、昨年はスズメバチの巣で営巣したそう。ヤイロチョウは時々声が記録されてるけど、いつかないとか。

【追記】
親方は作業量&時間の見積できない。催促しないと下見にも来ないし、偉そうに逆ギレするなど態度も悪い(客の前なのにスタッフへの態度も悪い)。そして、スタッフのスキルも低い。二度とあんな業者に頼みたくない。
ただ、唯一のメリットは安かったこと。絵に描いたような安かろう悪かろうだった。普通に3日間のトラックと人件費を積算したら、それでほぼいっぱいくらいの金額。段ボールや梱包材とかをのせたら、赤字になっててもおかしくない。異様に賃金が低いのかな? おかげで特別展の収支は、かなり改善したのは事実。
●2022年4月14日 鳥の巣の梱包。運搬 2日目

巣の梱包&運搬作業2日めは、昨日終わらなかった作業の続き。午前9時作業開始。最初は一番大きなミサゴの巣の梱包から。ミサゴの巣のサイズは、130×140×50cm程度。そのサイズに、段ボール箱の大きさを調整してる。玄関から出ないので、窓からサッシ外して。鉄骨付いてるけど、2人で軽く上がる。鉄骨の下にコンパネ付いてて良かった。
正午、昨日の昼から始めたから、ちょうど丸一日。まだ1階が終わらない。今日の午前中にできたのは、巣が3つとケース3台。明日で終わるのかなぁ。午後に2階の大物が片付けばなんとかなるかも。
作業どうみても遅れてるのに、午前中のあの余裕はなんだろ? 昼休みはしっかり1時間10分。作業が遅れている自覚はなさそう。鳥の巣コレクターさんと、あの作業ペースでは、明日の夕方に終わりそうにないですね、という話になる。夜遅くなったら申し訳ありませんと、先に謝ってみる。
午後3時半、ようやく1階の物の梱包・搬出が完了。鳥の巣の数的には、10分の1にもなってない。2階こそが本丸なのに、どういうつもりか判らない。本当にこいつらはプロか?という疑いが濃くなってきた。荷物の無くなった1階は広々。
午後7時、現場での鳥の巣運搬作業2日目終了。このままでは、明日で終わるかは微妙。なのでもっと遅くまで作業した方がいいと思うのだけど、鳥の巣コレクターさんにそんなに遅くまで付き合わす訳にもいかないし、勝手に作業する訳にもいかない。と、こっちがやきもきしてるのに、運送業者は今日も午後5時終わろうとした。ほんまにあほやわ。ろくに下見していないせいか、この手の作業経験がないせいか、作業量とかかる時間の見積がまるで出来てない。とんだ素人に付き合う羽目になった。鳥の巣コレクターさんも呆れてた。午後5時に終わろうとしてるのを、あと2時間作業するように指示。

この素人どもは、親方は梱包が出来るだけで、作業量と時間の見積ができない素人。その子分2人は、指示されないと何も判断できない素人。2日目になって、若い方が少し動けるようになりつつあるけど、毛が生えた程度。
そして、この素人どもは、鳥の巣の扱いがろくにできない。梱包とハンドリングの両方で、どうでもいいところが丁寧で、丁寧に扱うべきところで雑。ちゃんと見張ってないと壊されそうで、立ち会いに気が抜けない。ほんまに美術品を運んでる経験があるのかな?
鳥の巣の梱包の要領は判ったので、資材さえあれば、自分でやった方が速くて安心な気がする。巣の扱い方は知ってるし、梱包の加減も判ってる。

大きな箱は、通い箱にしないと足らないということなので、梱包のできた大物を、夜にいったん博物館に運ぶ。トラックとは別に電車に戻り、部屋を準備して待つ。ようやく到着したら、運び込んで2日目は完了。
展示室に鳥の巣が到着しだしたので、可動壁を固定した。あと1枚追加するか悩み中。あった方が、コーナーの区分は分かりやすそう。入れるとしてもとう入れるか。次はウィンドウケース内のひな壇の配置という力仕事が待ってる。

鳥の巣の運搬作業を見張りながら、今日も鳥の巣コレクターさんに話を伺う。
ブッポウソウの使ったという巣箱は、ブッポウソウの後、ムササビが使い、最後はアオバズクが使ったという巣箱。樹洞のブッポウソウ巣を3回ほど狙ったが、樹を切って下ろそうとしたら、巣の部分で割れるを繰り返したそう。手強い。
鳥の巣コレクターさんから、とある大型猛禽類の巣を採りに行った話も伺った。崖の上にある古巣を友人達と狙ったけど、巣への断崖上の道は、細く崩れそう。かろうじて一人が巣にたどり着き、ロープをかけて、吊り下げて下ろそうとしたが、途中にあった灌木に引っ掛かり、結局バラけて落ちてしまったそう。
鳥の巣コレクターさんの採集の話は面白いけど、持ち帰る苦労話も面白い。縦に超長いリュウキュウツバメの巣は、壊れないように、自分のシャツにくるんで手荷物でソッと持ち帰ったとか。切り株付きのオオルリの巣は、小脇に抱えて、バイクの二人乗りで帰って来たけど、重くて落としそうになったとか。
●2022年4月13日 鳥の巣の梱包・運搬 1日目

いよいよ今日から3日で、河内長野市から大阪市まで、鳥の巣400数十点を運んでくる。ついでにケースやなんかも付いてくる。無事に全部運べますように。

なのに、初日の今日は、現地に午後1時集合。当初朝から作業のはずが、午前中に運ぶための大きな段ボール箱作る必要があると運送屋が連絡してきて、急遽午後からに変わった。段ボール箱くらい前日までに作っとけよ。と思いつつも、一応専門家であるはずの運送屋の判断に任せるしかない。専門家が2日半の作業日程で、間に合うというなら、間に合うんだろう。下見をろくにしてないけど、ホンマに大丈夫かな?という疑念はあるが。

作業は、運送業者がやるので、こちらは手を出さない。保険の関係もあるので、基本的には出せない。運送業者は、親方と子分が2人。指示を出せるのは、親方だけ、梱包できるのも親方だけ。子分の若い方は明らかにアルバイトレベルの素人。力仕事要員。子分の年取った方は、会話から判断すると経験者らしいけど、自分で判断して動けず、指示待ち。ひたすら親方に怒られてる。聞いてるこっちがイライラする。こいつら大丈夫か?
ちなみに、今時の梱包のやり方が見られるのは面白い。綿枕や薄紙は一緒だけど、梱包材にはミニエアなるもの。最近よく見るやつが、こういう風に“現場で作られてる”とは知らなかった。ビニール的なロールを、専用の機械に立ててセットして、スイッチ押せば、空気が入ってシールして、梱包材の出来上がり。ホルダー付きの分厚いラップみたいなので、グルグル巻きも便利そう。
スタートが遅かったので、少し遅くまで頑張るのかと思ったら、午後5時には終わった。で、明日は何時からしましょ?と言ってくる。明日も昼からでもいいですよ、という意味不明の自信。あほか。午前9時からと勝手に決めた。結局初日は、1階の半分くらいを梱包してトラックに収めただけで終わった。本丸の2階は手つかず。半日だったとはいえ、のんびりしすぎ。明日明後日で終わるんだろうか? 仕事量の見積ができてないんじゃないかという疑いが…。

運送業者のちんたらした作業にはイライラするけど、とりあえず様子見の初日。時々判断を求められるけど、それ以外は暇。で、一緒に立ち会ってくださっている鳥の巣コレクターさんと雑談。いろいろ興味深い話も聞けるし勉強にもなるし、この時間はとても有意義。
他に同規模の日本の鳥の巣コレクターに心当たりはないそう。日本一の鳥の巣コレクターで広報を推せば良かった〜。
大阪府産の鳥で巣が採れてないのが、アオバトとコジュケイ。コジュケイは昔巣を見つけたけど、営巣終ってから行ったら、場所が判らず。それ以来、巣に出会えてないそう。アオバトはなぜか巣が見付からず。秋繁殖の可能性を疑っているとのこと。
河内長野市で繁殖してるハッカチョウの巣は採らないんですか?と訊ねたら、採りたいけど、今のところ、採れる場所で繁殖してないとのこと。確かに、あの看板の巣は採れませんね。何故か二人ともどこの巣のことか判る。ムクドリの巣も手に入れるのに苦労したとのこと。

ちなみに今日の午前中、解説書が目出度く校了した。オープン1週間前には納品される予定。これで一仕事終わった感じ。丸まる3ヶ月かかったし。日本や大阪で繁殖する鳥について、いろいろ分かるものになったと思うけど。鳥の巣の説明は少ない…。東海大学出版会『日本鳥の巣図鑑』とセット販売すべきかも。
とにかく問題は、鳥の巣が無事に運ばれるかどうか。
●2022年4月12日 特別展の会場設営

今月末の特別展オープンに向けて、今日は、ネイチャーホールに展示ケースなどを運び込んだ。いよいよ特別展が始まるぞ〜、という感じになってきた。
展示ケース類の運び込みは、9人がかりで1時間ちょっと。空のケースでも会場に並べると、とりあえず展示のイメージはしやすくなった。あとは、巣と卵が入りさえすればいいだけだから、すぐに特別展をオープンできる気がしてきた。ただ、巣だけでもギュウギュウ詰めになりそう。剥製が入るスペースはあるのかな? そこまでは巣を入れてみないとイメージできない。
万が一展示スペースが足りなくなれば、ケースの追加が必要。ケースの新旧を問わなければ、あと6台くらいは出てきそう。という点もぬかりなく確認済み。

明日からは、いよいよ3日かけて、巣の運搬作業。巣の梱包・運搬の作業するのは業者さんだけど、立ち会いで3日間つぶれる。なので、できる作業は今日の内に。
という訳で、ケース移動のほかに、今日は、展示に使う剥製と画像のセレクトがようやく一段落。いくつか本剥製の作製を発注し、画像を提供くださるようお願いし。手元にある画像はキャプションと大きさを決めて、打ち出しの手配。剥製は種名ラベルの打ち出しの手配。
巣の運搬作業の立ち会いって、実は初めて。10年ほど前に鳥の巣を運んだ時は、生意気なことに現場立ち会いは鳥の巣コレクターさんに任せっぱなしだったんだな。今になって反省。作業を見守って、判断がいる時は判断して。でいいのかな? けっこう暇そう。本読んでたらアカンのんかな?
●2022年4月11日 ハッカチョウ、探しに行ったらチョウゲンボウ

今日は宇治川沿いを歩いて、ハッカチョウの調査。といいながら、滅多にハッカチョウは出ない。今日も出なかった。考えてみれば2年半ほど調査していて、1回しかハッカチョウ を確認していない。それでも続けているのは、この周囲にハッカチョウがいるのは確からしいこと。なんせここ数年に京都府でのハッカチョウの記録は、圧倒的に宇治川沿い。調査コースの宇治川堤防での記録もある。なのに出会わない。
とくに悔しいのは、久御山町一口のとこ。過去2年営巣しているのを教えてもらっている。場所もはっきりわかる。で、昨年は少し寄り道して、そこを見に行ってるのに出会えず。今年はもっと念入りに確認に行くぞ!と思って今日、見に行った。案の定ハッカチョウ はいない。いったいどうなってるんだか。それのみならず、今日はチョウゲンボウがいた。それも2羽で、ペアっぽい。ものすごーく、ここで営巣しそう。
もし今年ここでチョウゲンボウが営巣したら、その獲物になりかねないハッカチョウは(たぶんムクドリも)ここで営巣しないんじゃないかなぁ。こうして、今年もハッカチョウにあえないまま宇治川沿いを歩くんだろうか?

【追記】
チョウゲンボウがこの場所で営巣したかはわからないけど、5月もチョウゲンボウはいた。ハッカチョウはいない。ムクドリもあまりいない。ハッカチョウの営巣場所は、どこかに行ってしまったらしい。そして案の定、ハッカチョウに出会えないまま毎月宇治川沿いを歩く。
●2022年4月10日 鎖骨マスターへの道

3ヶ月ほど前に、鎖骨マスターを自認したのだけど、3ヶ月の間にさび付いて、本日あえなく辞任。次世代の鎖骨マスターにいろいろ教えていただいた。いつか鎖骨マスターに返り咲くぞ!
そもそも鎖骨マスターってなにかというと、鎖骨を見つけるのが上手な人。サルやコウモリの鎖骨、多くのネズミの鎖骨は、肩甲骨と胸骨をつないでいる。でも、偶蹄類、奇蹄類、食肉類には、そうした鎖骨はない。知る限り偶蹄類と奇蹄類にはまったく鎖骨はない。しかし食肉類には、関節はしてなくて、肉と腱の中に浮いているんだけど、小さな痕跡的な鎖骨が残っている。それを上手に見つけるのが鎖骨マスター。痕跡的な鎖骨とはいえ、もともと鎖骨があったラインにある。のだけど、具体的な位置は、種によって微妙に違ってる。痕跡的といってもネコ科はかなり大きく見つけやすい。イヌ科もまあまあ見つけられる。でも、イタチ類は小さい。アライグマやハクビシンはさらに痕跡的。偉そうに鎖骨マスターを称してた時も、アライグマとハクビシンは見つけたことがなかった。
が、今日、アライグマの鎖骨をあっさり見つけるのを見学できた。新時代の鎖骨マスターは未だかつてないくらい優秀。そしてそもそも手法が違っていた。今までの鎖骨マスターは、手触りで鎖骨を探していた。それは小さな鎖骨に有効だけど、硬めの腱に騙されると弱点があった。が、しかし新世代の鎖骨マスターは、なんと目視でも探すらしい。たしかに一部の鎖骨は表面近くにあることがある。とは思っていたけど、目視で見つかるとは思わなかった。これは薄っぺらく、表面近くにある鎖骨に有効。つまりアライグマに有効なのである。
とりあえず目視で鎖骨を探す手法を修行しよう。さすれば、鎖骨マスターにいつか復帰できるかも。
●2022年4月9日 ヤマゲラで密かに盛り上がる

久しぶりのなにわホネホネ団の活動日。初日は鳥の仮剥製作り。今日は密かに北海道特集。
午前は、ヒヨドリ雄の皮を剥いた。ヒヨドリはヒヨドリでも一昔前ならエゾヒヨドリ。大阪のヒヨドリより少し体格が大きく、80g超えてるけど、脂肪がない。でも計測値はあまり変わらない。白っぽくもない。別亜種にしないという判断は納得した。
午後はヤマゲラを剥いた。キツツキ楽しい。尾端骨下部が丸く広がっていて、めっちゃ尾羽を支えてる。その尾羽は最初10枚と思ったくらい、最外が短い。短いと言えば、第一趾が短くてミユビゲラになりかけ。舌の根元が右鼻孔に刺さるべく、頭骨上側に右寄りの溝がある。舌は嘴先端からさらに7cm伸びる。

ヤマゲラを剥くのは初めてだったので、個人的にたいへん盛り上がっていた。が、それを見た3人が3人とも、アオゲラと思ってた。ヤマゲラの認知度の低さ…。大阪では仕方ないかもしれない。が、やはり価値の分かる男が剥いて正解だったな、とも思った。
●2022年4月8日 日本の鳥の巣と卵展オープンまで3週間

いよいよ3週間後には特別展オープン。今日時点の準備状況を整理しておこう。

会場であるネイチャーホールは、4月3日まで植物展をやっていた。今日で撤収が完了。予定が一日延びた。で、清掃が11日に伸びた。会場設営はそれから。

肝心の鳥の巣は、運送業者が決まって、先方宅への下見も終了(2回も下見した〜)。13日〜15日に梱包して運ぶ。それに張り付かないといけないっぽい。
一緒に展示する卵は、「たまごとたね」展の時の展示リストをベースに、リスト作成。引っ張り出すのはこれから。
展示できる鳥の本剥製のリストアップはこれから。本剥製がなくて、どうしても実物を展示したければ、仮剥製を出さなくちゃ。でなければ写真を用意しなくては。写真自体は使って良いよ、と言われたのがあるから気が楽。だけど、セレクトしてデータとともに打ち出し発注はこれから。

展示パネルは、業者発注の表と文字パネルは、すでに発注済み。分布図中心の図は、打ち出し担当に発注済み。上に書いたけど、あとは画像の打ち出しを手配するだけ。
種名ラベルは、巣と卵の分は発注済み。剥製に付けるのは、これから作製。画像にも、種名ラベル的なのが必要なのがありそう。巣の種名ラベルは追加発注が必要な予感がする。

展示室の壁の配置は、すでに決定済み。多少修正の余地はあるけど。
巣を中心に、展示物の配置は、ザクッとしか決めてないので、巣の大きさと数をベースに決める必要がある。
それに伴って、ケースの配置を確定させる必要がある。

という訳で、残る3週間の予定は、
来週:巣を運び込む。
再来週:巣と卵を並べる。
再々来週:パネル取り付け。
こんな感じ。
●2022年4月7日 魚の認知、鳥の認知

大学院時代の先輩が本を書いた。卒論ではセダカスズメダイの社会の研究、修論ではなぜかサルの社会の研究に浮気をして懲りて、博士論文ではタンガニイカ湖のウミスズメ類の社会研究。魚を個体識別して徹底的に観察して、その社会構造を調べるタイプ。ひたすら強調していたのは魚の個性。魚なんかに個性なんてあるの?と言われる時代(今でもそうかな?)に、個性個性と言っていた。同じ研究室にカワムツ研究でこれまた個性個性と言っていた奴がいて、純真な大学院生は、自分も個性に注意を払わないと?と勘違いして、その呪いに苦しめられた感がある。
その先輩は近所の大学にいるので、ちょくちょく顔を見たり、研究室のゼミに顔を出したりしていた。が、近頃はご無沙汰。噂では研究室の教員は魚屋だらけになって、いまや水槽でいっぱい魚を飼ってるという話を聞いていた。
昨年、リモートの動物行動学会大会に出席して、魚のユーレカ!の話をしていて、今は個性ではなく、ユーレカなのか、とふわっと思っていた。
が、『魚にも自分がわかる』を読んで納得した。これ読んでから動物行動学会大会に出席したかった。個性個性と言ってた頃は、それがどうしたと問われて返せてなかったけど、魚の鏡像自己認知の話では、反論されたら、データを取りそろえてきちんと反論していて、そのちゃんとした研究者ぶりに先輩の偉大さを再認識した。

魚の中でも少なくともホンソメワケベラは鏡像自己認知できるということを示した。つまり魚にも自分がわかる、ということを示したのは重要。だけど負けずに重要なのは、動物それぞれに適した方法で調べないと、鏡像自己認知していても確認できないということ。顔に落書きされても気にしない奴は、自分の顔に落書きがあっても、触らないのは当たり前。あるいは、そもそも互いを顔で区別していない動物の場合、顔に落書きしても意味がない。
著者もすべての魚が鏡像自己認知できるとは考えていない。そもそもそんなこと必要のない魚が多数派だろうとも書いている。

そこで気になるのは、鳥の場合。今のところカササギでのみ鏡像自己認知が確認されているが、他で確認されていないのは、確認方法に問題がある可能性がある。いや、ホンソメワケベラごときが鏡像自己認知できるなら、鳥は全部できるはず! まったく根拠ないけど!! 鳥>魚という図式を想定するのは、ヒトは万物の霊長であると同じくらい傲慢な設定だけど!!!
鳥で気になるのは、そもそも互いを顔で見分けているとは、ごく一部の種を除いて思えないこと。ただ、それを言ったら、カササギの顔もすべて同じような気がするけど…。顔で区別してなくても、自分の変な行動とのリンクしていれば、気づくんだろうか?
サルや魚は、露出した部分があるから、落書きもしやすい。顔で互いに個体識別もしてる。リップテストに適している。鳥がたとえば互いを声で識別していたら、知的レベルが多少高くても、鏡像自己認知はハードルが高いかも。
●2022年4月6日 初校返し

本当は昨日が初校返しだったのだけど、間に合わないので、1日延ばしてもらった。先週の木曜日夕方に初校を受け取ったのだけど、金土日と行事があって全然見れなかった。結局、初校の校正作業に3日かかった。実働時間にして約30時間。時間は思いの外かかったけど、気になっていた部分はすべて修正できたと思う。見逃したミスはさておき。
けっこう余裕をもったタイムスケジュールを組んでいて、ここまで予定通りに進んできたので、ここで1日遅らせても、予定通りオープン1週間前に納品できるとのこと。それならもっとゆっくりやってもいいけど、来週以降の展示の設営に手間取りそうなので、早めスケジュールはゆずれない。

原稿段階での修正作業と違って、校正作業は、文字組されていて、図表も入っていて、けっこう楽しげ。一人ではミスを見逃すだろうから、単純ミスを見つけてもらうべく、編集屋さんと、萌蔵にもコピーを押し付けて見てもらった。予定通り、元プロの編集屋さんは、いろいろ細かいミスを見つけてくださる。表紙デザインもお願いしてたので、そこでのミスも見つけてくださった。萌蔵はもう少し専門的な立場から内容面にコメントくれてありがたい。萌蔵からの大きなコメントは3点。

@鳥の巣と卵の解説が少ない
A鳥の画像が一切ない!
B分布の変化と個体数の変化をごっちゃにしている。

@とAは今更やむを得ない。@に関しては、過去の解説書や東海大学出版会から出てる本とかぶらないようにしているので、セット売りで対応するしかない。Aは白黒で見にくい画像を入れる余裕があれば分布図を入れたかったし、ネットで綺麗な画像がいくらでも見れるやん、と思ってる。
Bの指摘は、とても重要なので、全面的に取り入れて、書き方を修正した。この点は、修正できてよかった。

【追記】
やはりいろいろミスが見つかった。とくに付表のミスが多くてショック。一番悲しいミスは、大阪府でイヌワシが繁殖していることになっていたこと。あと、偶発的な繁殖例でギンムクドリを見逃していたのも残念。3人で全体を見たにも関わらず、日本語として明らかに意味不明の場所が1ヶ所残っていて(明らかにタイプミスのたぐい)、これもかなりショック。でも、編集屋さんも見逃したから、仕方ないよね。
●2022年4月3日 鳥の調査の実習

一昨年は、突然の新型コロナウイルスのせいで中止。昨年も、やっぱり新型コロナウイルスのせいでリモート実施。対面での実施は、3年ぶり。すっかり調子は狂う。
午前は、公園をウロウロして、調査を念頭にした鳥の観察。からの、研究計画を立てる練習として、架空の研究計画発表。大阪市内の公園で今年の4〜7月にできる内容で。それを実施可能性と何を明らかにできるか、あるいは明らかにしたいテーマに沿って、どんなデータをとるべきかという視点でコメント。
午後は、論文紹介を軽くしてから、研究計画発表or整理したデータの発表。今回の参加者は、8組。内、6組は手持ちのデータを整理して紹介してくれ、2組は研究計画発表。データを紹介してくださった6組中、4組までは今までに見せてもらったことのあるデータなので、その進展部分とまとめ(あるいは論文作成)に向けたコメント。
研究計画2つは、イソヒヨドリの食性調査と、ヒヨドリの鳴き声。イソヒヨドリの食性調査は、コンスタントに糞を回収できれば面白そうだけど、昆虫破片の同定にどこまで頑張るかは難しいところ。とりあえず糞を採集しながら様子見。ヒヨドリの鳴き声はとても難しいテーマ。とりあえず客観的なパターン分けの可能性を探る、と同時に音声だけでなく、行動観察もするよう助言。
何度か見せてもらったことのあるデータは、ツバメの営巣の雌雄役割分担、集団ねぐらにツバメはどこから集まってくるか、カワラヒワの換羽、ムクドリの換羽、防鳥ネットに絡む鳥(1組が2テーマ)。一番初めはもう少し解析の余地があるのでコメント。2つめは今年の夏も頑張ろう。後ろの3つは解析も十分なのでそのまま論文にまとめましょう、って感じ。
初めて見るデータの一つは、観察会記録などを基にした初認・終認の話。普通の論文にはデータの質が微妙。もう少しデータの質を高められないかなぁ。
そして、もう一つの初めて見せてもらったデータには驚いた。個人的に10年近く前に大阪湾岸や播磨灘岸に毎月行って水鳥を数えてた。それとまったく同じタイプのデータの渥美半島版。それも何年も続けておられる。おしむらくは年間通じてではなく、秋から春までのデータであること。それでも個人的にとても興味がある。このデータに意味はあるでしょうか?と問われたけど、個人的にとても意味があるし、大阪湾や播磨灘と比べたい。内湾側と外海側両方のデータがあるのも強み。水鳥の分布を内湾と外海で比較できるし、季節変化も示せる。分布の季節変化という視点を持ったら、もっと楽しく解析できると思う。そしてできれば1年でもいいから年間を通じてデータをとってみた方が視野が広がって面白さに気づくと思う。という2点をコメント。ぜひ論文として、データを残して欲しい。
●2022年4月2日 甲子園浜リベンジ

昨年12月に鳥のサークルの観察会で、甲子園浜行きを企画した。企画した直後に、カモ類の多い東の方が工事で立ち入り禁止と教えていただいた。でもまあ、西の方からでも、ある程度鳥は見れるだろうし、今津浜や足を伸ばして御前浜まで行けば、鳥の観察会は成立するだろう。とタカをくくっていたら豈図らんや。
思いの外、広い範囲が立ち入り禁止で、カモ類の大群はさっぱり見えない。西半分もウィンドサーファーだらけで鳥が少ない。今津浜にはさっぱり鳥がいない!ってことで、御前浜に足を伸ばす元気もなく帰ってきた。
12月の敵を4月に。今日はそのリベンジ。工事は3月末で終わるとネットには出ていた。本当に終わるのか密かに心配してたけど、ちゃんと終わってた。ちょっと季節は遅いけど、カモ類を見て、工事でどうなったかを偵察するのが、今日の目的。

工事が終わったら、堤防が高くなって、鳥が見にくくなるんじゃないかと心配してたのだけど、確かに堤防は高くなっていたが、通路も高くなっていて、堤防の高さは相対的に低くなったので、かえって鳥は見やすくなった。鳥を見るためにたまるためのスペースも数ヶ所できていた。
もう一つの大きな変化は、異様に干潟が広がったこと。地元の方が話しているのを耳にしたけど、大量の砂を投入したそう。新たに入れた砂には、すぐにはベントスは定着しないだろうから、現在はたんなる休憩場所にしかなっていないが、今後砂地の干潟好きのシギチドリ類の採食場所になるかもしれない。砂地の周辺に泥がたまればさらに面白くなるかも。ただ、砂地が広がったため、釣り人が入りやすくなったかもしれない。今日も立ち入り禁止のはずの鳴尾川河口まで、釣り人が1人入っていた。鳥が逃げて迷惑。

ともかく、個体数はともかく、週数的には一通りのカモ類が観察できて、見事リベンジは果たせたと思う。
●2022年4月1日 ジュニア自然史クラブ 初回ミーティングの記録

4月頭は、年度最初のジュニア自然史クラブの活動で、ミーティングと決まっている。毎年の恒例行事だけど、毎年微妙にやり方が違っていて、毎年のようにどういう順番で何してたっけ?となってる。それを避けるために記録を残しておこう。
午前10時に集合。年度初めなので、部長Mが簡単にジュニア自然史クラブの活動の仕方を紹介、そして学芸員が簡単に自己紹介。
すぐに事前の希望に沿って班に分かれて、標本実習。植物班は、博物館裏に出かけて、植物採集からの、押し葉標本作り。昆虫班は、部長Mが採集してタトゥーで保存していた昆虫で標本作り。化石班は、自分で採集した化石を持ってきていたらそれを、持ってない人は博物館にある化石を含んだ岩石を、ガンガンとたたいてクリーニング。ホネ班は、流しでホネ洗い。今回は、最初はヤギのホネを洗おうとしたけど、とても手強いのですぐに断念。クマと差し替えた。すると簡単に洗えて、ホネ並べもできた。ホネ並べした方が満足感が高そう。
午後はまず植物園をウロウロと散歩。とくに何を観察するでもないけど、羽根を拾ったり、虫など探したり。今年はキノコ好きがいなかったので、キンカクチャワンタケ探しはなかった代わりに、植物担当が一緒だったので、春の草花を観察できたし、いろんな花の蜜を舐めたりしてた。ノビルを味見し、トゲ付き松ぼっくりを投げた。
部屋に戻ってから、今年度の活動内容を相談。てんでバラバラに出てくるリクエストを、実施可能な範囲で毎月の活動にできるだけ割り振るというパズル。

かつては収蔵庫を含めたバックヤードツアーをしていたのだけど、人数が多くなりすぎて、代わりに植物園をウロウロするようになった。少なくとも季節が良くて、人数が多い春のミーティングはこのパターンがいいだろう。
昔々は、昆虫とホネの2班だった。そこに植物班が加わり、化石班が加わって現在にいたる。4班あると、適当にばらけて、密集も避けられて、コロナ禍のご時世にはちょうどいい。これは今後も4班体制で進めたい。
とはいえ、活動内容の相談は、1つの部屋に集まらざるを得ず、あまり人数が増えるとまずい。今年は定員内に収まってよかった。


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