日記風覚え書き

2015年10月11月、12月

(2005年1-3月4-6月7-9月10-12月、2006年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2007年1-3月4-6月7-9月10-12月、2008年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2009年1-3月4-6月7-9月10-12月、2010年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2011年1-3月4-6月7-9月10-12月、2012年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2013年1-3月4-6月7-9月10-12月、2014年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2015年1-3月4-6月7-9月、10-12月)


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●2015年12月31日 この一年に買った本

大晦日恒例、この一年に買った本を振り返ってみる。
以下の集計は、国内で本を現金で購入した場合に限る。海外の本を買ってクレジット決裁した場合は含まない。学会や研究会の会費を払って学会誌や会報を入手するのも含めない。

2015年に買った本は、199冊。購入金額は265,288円+税。冊数、購入金額ともに、昨年に続く歴代2位。

購入した本をタイプ分けしてみると、
・自然史関連本:56冊、123,409円+税
・SF関連:86冊、104,140円+税
・ライトノベル:5冊、6,200円+税
・その他小説など:2冊、2,530円+税
・マンガ:50冊、29,009円+税

冊数は、自然史関連本は例年並みに戻った。SFは昨年並みの多さを維持。マンガはかなり多いレベル。

今年読んだ本の数を数えてみると。自然史関連本36冊、SF関連18冊、ライトノベル5冊、その他小説1冊、マンガ36冊(マンガの冊数は少し不正確)。合計96冊(マンガ抜いたら60冊)。今年買った本を読んだとは限らないのだが、読破率(一年に読んだ本/買った本の割合)は、48%(マンガ抜いたら40%)。読んだ冊数は昨年並み。読破率は最低だった昨年に近い数字。タイプ別の読破率は、自然史関連本62%、SF関連21%、マンガ72%。

総括としては、昨年に似た傾向が継続しているが、SFに関しては昨年よりは読んだ。でもSFの読破率の低さは相変わらず。自然史関連本やマンガも意外と読めていない。

<過去のデータ>
◆購入本
・合計
 2006年:145冊、188,207円+税
 2007年:144冊、197,299円+税
 2008年:106冊、132,534円+税
 2009年:131冊、181,830円+税
 2010年:181冊、196,027円+税
 2011年:127冊、172,199円+税
 2012年:166冊、147,826円+税
 2013年:164冊、201,353円+税
 2014年:206冊、307,024円+税

・自然史関連本
 2006年:42冊、83,087円+税
 2007年:56冊、96,431円+税
 2008年:37冊、72,764円+税
 2009年:56冊、99,396円+税
 2010年:52冊、103,247円+税
 2011年:46冊、104,819円+税
 2012年:49冊、80,138円+税
 2013年:38冊、83,039円+税
 2014年:70冊、156,011円+税

・SF関連
 2006年:60冊、74,240円+税
 2007年:61冊、78,780円+税
 2008年:52冊、60,470円+税
 2009年:56冊、66,230円+税
 2010年:38冊、41,140円+税
 2011年:50冊、45,627円+税
 2012年:62冊、65,320円+税
 2013年:69冊、81,750円+税
 2014年:89冊、130,210円+税

・ライトノベル
 2006年:14冊、9,282円+税
 2007年:12冊、8,740円+税
 2008年:7冊、6,494円+税
 2009年:5冊、4,440円+税
 2010年:6冊、4,564円+税
 2011年:7冊、6,004円+税
 2012年:5冊、4,378円+税
 2013年:5冊、5,150円+税
 2014年:2冊、1,800円+税

・その他小説他
 2006年:6冊、8,743円+税
 2007年:7冊、8,253円+税
 2008年:3冊、4,700円+税
 2009年:4冊、6,200円+税
 2010年:4冊、5,000円+税
 2011年:4冊、4,300円+税
 2012年:5冊、6,425円+税
 2013年:3冊、6,000円+税
 2014年:1冊、2,800円+税

・マンガ
 2006年:23冊、12,855円+税
 2007年: 8冊、5,095円+税
 2008年: 3冊、1,554円+税
 2009年:10冊、5,564円+税
 2010年:81冊、42,076円+税
 2011年:20冊、11,449円+税
 2012年:45冊、26,104円+税
 2013年:49冊、25,414円+税
 2014年:44冊、28,605円+税

◆読んだ本(冊数・読破率)
 2006年:84冊、58%
 2007年:101冊、70%
 2008年:69冊、65%
 2009年:76冊、58%
 2010年:106冊、59%
 2011年:74冊、58%
 2012年:81冊、49%
 2013年:96冊、59%
 2014年:97冊、47%


●2015年12月30日 2015年のまとめ やはり原稿は書けない

今年の1月は予言し忘れた。
でも、とにかく夏までは「たまごとたね」展に追いまくられ、その後は、バードフェスで忙しい。と、思いの外忙しくなったが、大阪の哺乳類の本はなんとか夏には店頭に。って書いたはず。知らんけど。
たまごとたね展は開催されたし、バードフェスも開催された(どちらも割と成功かも)。しかし『大阪の哺乳類』的な本は出なかった。この年の瀬も年始も、他のことに追われて、手を付ける余裕もない。来年こそは出版されて、解放されるといいなぁ。

今日は晦日なので、今年のまとめをしておこう。
<調査>
ため池調査、大和川調査というルーティンの調査は、一年間ちゃんとクリアした。
瀬戸内岸の水鳥調査は、播磨灘岸調査が9月に2年間の予定を終了。12月には四国瀬戸内岸の水鳥調査を決行。5日間で無事に佐多岬までたどり着いた。
4月からは、新たに外来生物調査プロジェクトがスタート。手始めに5〜7月に大阪府のソウシチョウ調査を実施した。生駒山地から和泉山脈東部しか調査できなかったので、2016年も継続。ハッカチョウ調査とネコの尻尾調査は、都市の自然調査プロジェクトから継続して外来生物調査プロジェクトでも実施中。
昨年から大阪鳥類研究グループではじめた大阪府のムクドリの集団ねぐら調査。2015年も継続と思ったけど、調子が乗らずほぼ休眠状態。
それに対して、急遽思いついて始めたのは、カラスの枝落とし調査。日本全国規模でスケールが大きいのはいいけど、どこででも見られる恐れがでてきたり…。
大阪府のサシバの調査プロジェクトも動き出したけど、1回能勢町の調査に連れて行ってもらっただけ。
科研費絡みで、日本各地の自然史系博物館等に対して、鳥類標本・死体の蓄積と標本化についてのアンケートを実施。一部、2016年にも継続。

<行事>
予定した行事はすべてクリア。全般的には、やっぱり鳥の観察会はあまり人気なく、カエルや哺乳類、夜の観察会は人気だった。
大物としては、11月の大阪バードフェスティバル2015。天気は悪かったがそれなりに参加者は集まった。ただ、来年以降に協賛金集めの課題が残った。

<サークル>
なにわホネホネ団、大阪鳥類研究グループ、ジュニア自然史クラブ、友の会読書サークルBooksの活動は例年通り。なにわホネホネ団は、通常活動日と鳥の日の月2回の活動を維持。ただ西表島鳥類調査隊のキンバト処理はまだ中断中。

<標本>
昨年、冷凍室を大幅に空けるのに成功したが、その状態は、残念ながら維持できず。少しだけ氷河が前進し、スペースは5テンバコになった。
大物として、9月にきたザトウクジラ。忙しい中なんとか対応できた。そして今は砂場に並んでいる。
アルバイトを投入して、あちこちの部屋に散在していたスナメリなどイルカ標本を整理して収蔵庫へ。砂場から回収して放置されていた哺乳類のホネをかなり洗って、収蔵庫に入れることができた。

<原稿>
某出版社から出すことになってる大阪の哺乳類の本がやはり出なかった。この年末にも手もつけれていない。
某大阪支部の会報(隔月刊)への連載は継続中。懸案だった同じく大阪支部の某鳥類目録だが、編集担当者さんとの打合せを何度か終えて、おおむね分布図は完成。次はテキスト執筆らしい。
まともな論文は今年も書けなかった。

<その他>
・生態学会大会への参加は断念。でも鳥類学会大会へは参加できた。珍しく発表もした!
・鳥の巣コレクションなどについて、いろいろ考える必要がでてきた。


●2015年12月28日 仕事納まらず

今年中(残り10日時点)にすることを、今年の目標として並べてみたのが1週間前。4日前には残り1週間にすることをリストアップしたら、30項目にもなって少なからぬショックを受け。ついに迎えた28日。今年中にするのが目標なので、今日時点で終わって無くてもいいと言えばいいのだけど、世間では今日が仕事納め。今日時点で30項目がすべてクリアされているのが理想。理想は理想にすぎなくて、31日までかかることが最初から約束されているものもあるし、そもそもやらなきゃいけないけど、今年中には無理ってのも含まれてはいた。でもまあ、とりあえず仕事納めらしい今日時点で、残りがどのくらいかと、カテゴリー別に数えてみた。

行事系:当然ながら4つすべてクリア。時間がくれば終わるからね。
原稿系:予想されたけど、5つの内1つしかクリアされていない。残る4つの内3つはなんとかできるかも。
調査系:6つの内2つをクリア。残る4つの内3つは、たいてい終わるはず。
サイト系:2つの内1つをクリア。もう1つは難しいかな。
標本系:3つの内2つをクリア。残る1つは手強い。
雑用系(仕事):4つの内2つをクリア。残る2つも頑張ろう。
雑用系(個人):6つの内3つをクリア。残る3つもクリアできそう。

というわけで、仕事納め時点で、30項目の内、半分の15項目をクリア。今年中に残る12項目はクリアして、3つ残して年を越すという予測。
なんて事を書く暇があれば、さっさと作業を進めろよ、って感じ。


●2015年12月27日 大和川の鳥 今昔

月例の大和川の水鳥調査。鳥が少なく、すぐに終わる。昔はこんなんじゃなかった。ユリカモメもカモももっといた。それだけじゃなくって、けっこう上流から河口まで散らばっていて、メッチャ数えにくかった。
と根拠もなく言い張っても仕方が無いので、昔のデータをながめてみた。

ちょうど20年前、1995年12月27日にまったく同じ区間の大和川の水鳥調査を行っている。それと比べるとやはり色々違っている。
【カワウ、サギ類】
これはあんまり変わらない感じ。

【カモ類】
1995年は、ヒドリガモ、コガモ、オナガガモの順にカモが多く、マガモとカルガモを合わせた5種で、合計1000羽以上。それはそれは数えるのが大変。
ところが今日は、約300羽。多い順にヒドリガモ、マガモ。オナガガモはいない。とくに新明治橋からJR阪和線にかけての上流よりにカモ類がほとんどいなかった。

【カモメ類】
1995年は、ユリカモメ約3600羽、カモメ約150羽、セグロカモメ類約130羽、ウミネコ7羽。ユリカモメの内、河口近くにいたのは約1700羽で、残る2000羽近くは、新明治橋からJR阪和線の上流よりの区間にいた。
ところが今日は、ユリカモメ約620羽、カモメ約50羽、セグロカモメ類45羽。ウミネコは1羽。桁違いに少ない。個体数が少ないことも反映してなのか、JR阪和線より下流、ってゆうか阪堺線より下流にしかいなかった。分布も随分変わってる。

【その他】
1995年はカイツブリはまずいなかった。オオバンもいなかった。
ところが今日は、カイツブリが1羽。オオバンは36羽。オオバンはあちこちで見られた感じ。

データを見ても、大和川下流部の水鳥相は、この20年で随分変わった事が分かる。どうしてかは知らんけど。


●2015年12月26日 枝を折ってまわる

今日は、植物の解説をする植物園案内に、鳥の立場からゲスト出演。鳥と木の実の関係をしゃべる。はずなのだが、マイブームは枝落としなので、枝との関係に注目してしまう。午前中の下見でも、クスノキの枝落としを見てから、謎のエノキの枝落とし(?)に直行してしまった。実は、エノキの枝がどうして落ちているのか、について植物屋さんに訊ねるのが、密かな今日の目的だったりする。

クスノキの枝落としは、カラスが落としている現場が確認されていて、カラスが犯人なのは確実。悩むのは、樹自身が自ら枝を落としている可能性や、風などで簡単に枝が落ちた可能性だけど。クスノキの場合は、そう簡単に生きた枝は折れないし、折られた枝の断面はささくれ立っていていかにも無理に折られた感じ。そして、よーく見ると、しばしば折れた枝の付け根近くに真新しい細いキズがある。いかにもカラスが枝をくわえて力を入れたときに付いたような。
ところが、エノキがなんだか曲者。けっこう枝は落ちているのだけど、果実も付いているのだけど、なんか折れた枝の断面がとても綺麗。まるで樹が自分で落としたかのように。そして、軽く枝を引っ張ってみると、簡単に枝が折れる。カラスが落としたんじゃないのか?

というわけで、植物屋さん達の登場である。まずはクスノキの枝落とし。落ちた枝の断面や付け根のキズも見てもらう。これは、たぶんカラスの仕業、と納得してもらって、いざエノキ。
木の下には枝がいっぱい落ちている。でも、ほら枝は簡単に折れる。と折ってみせる。で、質問。エノキは自分で枝を落とすの? そんなん聞いたことないなぁ。と、いいながら植物屋二人がエノキの枝を折って、ほんまや〜、とか言ってる。でも、そこからはさすがは餅は餅屋。冬芽があるとかないとか言い出して、果実の付いてる枝には冬芽が少なく、その枝は簡単に折れる。でも、果実が付いてなくて、冬芽がいっぱい付いてる枝は、そう簡単には折れない事を見つけてくれた。
なるほどなぁ。果実を付ける短枝はいらない枝で、落とす枝なんだ。ただ、残念なことに肝心なことは謎のまま。折れやすくなってるから、放っておいてもいずれは果実の付いた枝は落ちるんだろうけど、それをカラスが早めた可能性は否定できない。折れやすい枝が、風で落ちた可能性もまた否定できない。
いつからエノキの枝が落ち始めるのか、いつから果実付きのエノキの枝は折れやすいのか。いくつかの点を明らかにしたら、もう少し分かることもあるかもしれない。ってことで、続きは来年の夏のこころだ。

それにしても、樹が折れやすい枝と、折れにくい枝をつくるとは面白い。他にも同じようなことをしてる樹はあるのかな。と、ムクノキ、ケヤキ、アカシデなど、枝が折れやすいかを試して回ったけど、エノキほどはっきりしているのは他にはない感じ。エノキ変わってる〜。


●2015年12月25日 読書サークル 第83回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今日の会合で出た本についての意見を記録。

今日の課題本は6冊。その内、1冊は宿題に。さらに前回以前からの宿題となっていた本1冊は、さらに宿題となったので、5冊についてあれこれ話し合った。
ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●地球を突き動かす超巨大火山」講談社ブルーバックス
(紹介文3つ、平均★数は2.3)
 LIPの話は興味があるけど、難しい難しいとみんな口を揃えた。マグマ形成論なんか難しいだけで、絶対に必要な項目やないから、丸ごと落とせばよかったんや。それではページ数が足らなかったのでは? と深読みされていた。

●「カタツムリの謎」誠文堂新光社
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 カタツムリについて様々なトピックが取り上げられてるので、トピックで楽しめた人の評価は悪くない。でも、他の一般書にけっこう出てくる話が多いので、それを知ってる人は面白くなかったという評。オリジナルなネタがなくて、トピックを並べるだけではやむを得ない感じ。

●「クモを利用する策士、クモヒメバチ」東海大学出版部
(紹介文2つ、平均★数は2.5)
 昆虫少年でもないのに、どうしてヒメバチの研究者になろうと思ったんだろう?という疑問が出ていた。そのコンプレックスのせいだろうか。随所に、昆虫に詳しくないとか、研究者として未熟という謙遜めいたフレーズがはさまるのが不評。自分の研究のデータをいっぱい出しすぎなのも一般向けではないとの評。もっとデータ少なめで、研究の楽しさを伝える書き方が求められている感じ。当館の松本学芸員は偉大だったんだなぁ、とは私の評。

●「食べられて生きる草の話」福音館書店たくさんのふしぎ
(紹介文6つ、平均★数は3.2)
 今回の課題本で、一番評判がよかった。絵柄もストーリーもよく、中身も面白いと。被食散布は珍しくないんじゃないのか?と言った人がいたので、タネも消化してもよさそうな草食動物による種子散布の研究は貴重だし、その意義は大きい、とは私が主張。

●「しっぽがない」福音館書店たくさんのふしぎ
(紹介文4つ、平均★数は2.3)
 たくさんのふしぎが2冊あったので、2冊を比較して読んだ人が多かった。誰もが、こっちの方に低い評価。主人公のコアラなどの擬人化の評判が悪い。アシカの家からコアラが電話してるのは違和感だらけ、とか。無駄に出てくるネコキャラは何?とか。本文に出てくるのに、そのページに絵がない動物があるのは許せないという声もあった。
そして大部分の人の違和感は、結論が納得できないと。使わない器官は退化する。だからコアラにも人にも尻尾がないんだね。って結論になってるんだけど、同じ木登りする哺乳類でも、多くのサルには尻尾があって、コアラには尻尾がない。そんな比較のページがあるので、それがどうしてかの読者は知りたくなる。その答がないもので、疑問に答えてもらった気にならないらしい。絵本作りとは難しい。


●2015年12月23日 ホネマラソン4日間の成果

今年もクリスマス直前にホネマラソン。4日間の内、1日は一人ホネホネ団であったが、まあいいことにして、今年の成果を振り返ってみよう。
まずは、成果を冷凍室のスペースとして評価。今年は、畳1畳分のスペースに1テンバコ足りない感じ。周囲もけっこう絶壁。昨年は畳1畳分あけて、さらに周囲に余裕があったのを考えると、かなり負けている。
昨年を振り返ると、“ここ3年ほど、年々スペースは広くなってる気がする。来年はさらに奥まで空けられるかなぁ”などと脳天気な事を書いているが、氷河の後退は3年でストップ。少し氷河の前進を許してしまった…。来年はより一層頑張らねば。

この4日間で処理したのは、ハイエナ・タヌキ2・ハクビシンの皮、コアラ1体、セグロジャッカル1体、タヌキ4体、アライグマ1体、テン1体、ヌートリア1体、サル類5頭、スナメリ2頭、オランウータン2箱、タヌキやイタチたちの肉取り、ワニガメ3頭に注射。ってところ。これでテンバコ18個分ほどになる。床面積でいうと、3テンバコほど。今年はラストスパートで、なんとか昨年並みに近づけたってところか。

そろそろ冷凍室の奥の方はコンパクトに詰まって来つつあり、奥を整理してスペースを作るという奥の手は通じなくなってきた。純粋に処理を進めていく必要がある。それも1アイテムで1箱という大物の処理は進んでいて、1箱空けるのに何体も処理が必要な場合が増えている。というか大物から処理しているので、小物が残っていってる…。そして奥の方には、処理が面倒な処理途中の皮が大量に…。
と、とにかく、来年も頑張ろう!

毎年年末に詰め込んで、一年の作業の成果としてのスペースを確認してるわけだけど。


●2015年12月21日 今年の目標

今年も残り10日。そろそろ、今年の目標を立てておこう。

【行事系】
・23日、なにわホネホネ団。
・25日、友の会読書サークルBooks
・26日、植物園案内鳥スペシャル
【調査系】今月の大調査、四国瀬戸内ツアーは終わったけど、ルーティンがまだ終わってない…。
・ため池と大和川
・公園の鳥のセンサスと果実のチェック
・鳥類標識調査(年末恒例)
・瀬戸内海の島の陸上脊椎動物相の文献調査
・あと1月以降に調査する予定の岡山県以西の瀬戸内岸調査のための地図を、年末に準備しておきたい。
【標本整理系】冷凍室はなんとかなりそう。
・手下を使って、乾かしているホネを箱詰めして収蔵庫へ。
・なめし液に入ってるのを乾かす。
・ハイエナ他の皮をなめし液へ。
【原稿執筆関係】
・大阪の哺乳類の原稿執筆(過去6年毎年書いてる…。いつになったら書けるのか)
・駅ツバメの原稿のチェック(たたき台は数ヶ月前に受け取っているのに…)
・9月のザトウクジラ回収の顛末をNature Studyへ。
・大阪府レッドリスト改訂の延長で、大阪府ホットスポットの原稿2ヶ所。
・某鳥学会の委員会報告。
【その他の雑用】これは手つかず…。
・最近見た鳥のサイトの更新(一昨年の夏と、昨年の7-8月、今年の7-11月、さらに今年の…)
・日記の完成(バードフェス以降に未完成のが)
・購入本一覧作成
・ひよろり書店在庫調べ
・雑誌の整理
・学会の来年度会費の支払い
・家賃の支払い
・年越しそばと雑煮の準備

年末の忙しさは例年並みって感じかな。というか、書きだしてみたら、いっぱいあって、ちょっとめげた。


●2015年12月20日 瀬戸内岸水鳥調査ツアー第1弾のまとめ

先週4泊5日で、四国瀬戸内岸の水鳥調査をしてきた。車で1日にどのくらいの距離を調査できるか、お金はどのくらいかかるのか、不安がいっぱいで出掛けたが、驚いたことに予定通り調査を終えることができた。
この調査はこれで終わりではなく、来月は第2弾、山陽編が始まる。つまり岡山県を西に向かう。今回の調査スペックは、今後のモデル。そのために、今回の四国での5日間をまとめておこう。

まずはお金。調査に行っても行かなくても使う食事などを除くと、使った金額は、レンタカー約38000円、高速代約12000円、ガソリン代約9000円、宿代約29000円。という訳で合計ざっと90000円弱。
車関係の金額は予想できる。でも宿代は。宿がどこになるかは、その日の調査の進み具合次第。なのでメッチャ高い宿しかなかったら、どうしよう。と思ってたけど、当日予約でもまあまあな宿を確保できた。逆に意外と高くついたのは、食費。昼はコンビニでトイレ使うたびに何かしら買ってしまう。夜は、旅気分で地元のちょっとええもんを食べてしまう。

次に調査地点あるいは調査距離。漁港と河口を中心とする調査設定なので、漁港や河口の密度が大きい。そして、そこに鳥が多いかどうかの影響も大きい。海岸線沿いに道があって、調査地点へのアクセスがいいかどうかも重要。道に迷う要因の大きなものは、埋立地で工場敷地に入り込めないことだったりする(でもまあ、これはけこうカーナビがなんとかしてくれる)。で、今回の調査地点数と調査距離はというと、
 1日目:56地点、1/2.5万地形図5枚
 2日目;51地点、1/2.5万地形図6.5枚
 3日目:34地点、1/2.5万地形図4.5枚
 4日目:62地点、1/2.5万地形図8枚
 5日目:25地点、1/2.5万地形図4枚(2時間余った)

3日目の調査がはかどっていないのは、加茂川をはじめとして鳥が多かったから。4日目の調査がはかどったのは、海岸線沿いの道からちゃっちゃと調査ができて、鳥がほとんどいなかったから。
鳥が多いかどうかは、あらかじめは分からないから、読めなくて、予定も立てにくい。各地の主だった探鳥地を確認しておけばいいのかな?


●2015年12月19日 フクロウについての取り組み 大阪編

日本鳥学会員近畿地区懇談会の例会が大阪市大であった。企画者の一角でもあり、都合のつく日に設定して頂いたので参加。超久し振り。
どうせ20人そこそこの人しか来ないだろう。と思ったら40人超え。なんでだろ? 忘年会付きが良かったのか、フクロウ特集が良かったのか。とにかくフクロウの話をたくさん聞けた。
北河内、河内長野、池田、岸和田。大阪府だけでも、こんなにアチコチでフクロウについての取り組みが行われているとは…。知ってたけど、一同に会すると、改めて不思議。たぶん巣箱かけという、分かりやすい作業があるからかもしれない。

取り組みの中身は各地でバラバラ。北河内は、広い範囲に多数の巣箱をかけて、繁殖の様子を追跡し、ヒナに標識もしてる。一番、生態学的な研究っぽい。河内長野は、少数の巣箱をかけて、フクロウが営巣した後、そこから採集される蛾や甲虫に興味があったのだけど、近頃は巣箱を増やして河内長野一帯での生息状況調査にシフトしている。池田は、巣箱を1つかけて長年置いておいた後、巣箱の中に残っていたホネやタネを調べた話。岸和田は某家電メーカーのCSRの報告に近い。
北河内の生息密度の高さには驚いた。河内長野では、むしろムササビの調査をして欲しいような…。池田で回収したホネはきちんと整理して報文を書いてもらうとしましょう。


●2015年12月18日 四国瀬戸内岸の水鳥調査 5日目

いよいよ最終日。今日のスタートは、実質、八幡浜市。そしてゴールは伊方町の佐多岬!の手前の漁港(たしか長浜漁港)。残る調査は、28地点だけなのだけど、調査距離が長いし、佐多岬半島の先の方には、海岸沿いに道路がなくって、漁港に行くには、高い位置の県道からいちいちグニャグニャ道を降りていかないと行けない。そもそも県道自体がグニャグニャしてるし、県道とは思えないほど細い。ってゆうか、県道から漁港への道が地図に載っていないのが不安。ともかく、1つ1つの調査地点へのアクセスに時間がかかるのは必定。時間内にすべての調査を終えられるか、予断を許さない。
でも、結果的には、2時間も余裕を残して調査は完了した。やっぱり調査地点が少ないのが幸いした。調査地点は、あらかじめ地図でチェックしておく。調査対象は河口と漁港。河口はある程度以上の川幅がありそうなもの。1/2.5万地形図で2本の線で表示されてる場所。漁港は、突堤のような構造物でその存在を推測している。いちいちグーグルマップでの確認はしていないので、行ってみたら漁港じゃない!ってこともある(ただ、地図では何なのかさっぱり分からない構造物の場合だけは、グーグルマップで確認している)。
で、今日の調査地点だけど、現地に行ってみたら、漁港もなにもなかった場所が1ヶ所。漁港へ車でのアクセスができなかった場所が4ヶ所。その内、2ヶ所は上からのぞいて鳥を確認したが、2ヶ所は見えないので調査を断念。というわけで、今日の調査したのは、25ヶ所だった。


●2015年12月17日 四国瀬戸内岸の水鳥調査 4日目

瀬戸内岸の水鳥調査4日目は、今治市東部から、というか今治港の次からのスタート。なのに出だしから場所を間違えた…。今日が正念場なのに。しかし、その後は順調。昨日のようなカモやカモメ類の大群はいないし、調査地は海岸沿いの道に近い場所が多かった。伊予市を終えるのが目標だったが、大洲市をほぼ終えることができた(1ヶ所だけ残った)。
手際よい調査には、カーナビが欠かせない。初めての場所をめぐってるので、道がさっぱりわからない。で、行き先をセットして、ナビはカーナビ任せ。これが地図片手にナビゲーションに追われたら、ノートや地図への記入の時間がなくなり、移動前後の時間がとられる。カーナビと違って、人ナビは道の細さとかが判断できず、引き返すことも多くなる。カーナビあってこそ実現できる調査だなと思う。
他にも、どこにでもあるコンビニとか、海岸沿いの道とか、宿のネット予約システムとか。今回の調査をこのスピード感で実施できる背景には、色々と文明にお世話になってると思う。そして、何よりたいていの場所には、ほとんど水鳥がいないということが大きい。昔は鳥が多かったと聞く。そんな時代にはこの調査をやろうと思ったら、もっともっと時間がかかったに違いない。
という訳で、今日は62地点を調査した。佐田岬まで、残るは28地点ほど。最終日は調査のために走破しなくちゃの距離が長いけど、なんとか行き着けそうな気がしてきた。


●2015年12月16日 四国瀬戸内岸の水鳥調査 3日目

瀬戸内岸水鳥調査3日目は、新居浜市スタート。今日中に、今治市を終わらせるぞ!と思いつつ、水鳥が多いと噂の加茂川が不安。そして、不安は見事に的中した。
最初は調査は順調に進んでいた。しかし、加茂川に到着して一目見て愕然とした。広い河口一面がカモだらけ。と文句を言っていても仕方がないので、数え始める。不幸中の幸いは、99%以上がマガモとオナガガモだったこと。とにかくマガモをカウンターで数えながら、オナガガモを頭で数える。他のカモなど水鳥がいたら、なんとなく覚えておく。で、数え終わったら、もう一度見渡して、少ない種を拾っていく。これを4ヶ所から数えること1時間20分。カモ合計約8000羽。大阪湾でも播磨灘でもこんなに多い場所はない。とにかくマガモとオナガガモがこんなにたくさんいるのは初めて見た。素晴らしい場所だけど、タイムトライアルの中では困るだけ。加茂川のみならず、その後も河口にはカモの群、漁港にはカモメ類の群の連発。ダメだこりゃ。
という訳で、今日は34ヶ所しか調査できなかった。今日中に今治市を終える予定が、今治市東部で終了。あと2日で佐田岬到着予定なのだが、黄色信号が…。明日が正念場。


●2015年12月15日 四国瀬戸内岸の水鳥調査 2日目

瀬戸内岸の水鳥調査の2日目は、香川県の多度津町スタート。丸亀市内の宿から最初の調査地点まで10分ほどなので、朝が楽ちん。
次の宿泊地は観音寺市かなぁ、と思っていたのだけど、思いのほか調査が捗って、四国中央市まで調査できた。で、宿は新居浜市に。
大まかな海岸線の長さ(播磨灘岸の時の1日の調査距離を参照に)で、5日間の調査エリアの割り振りを考えたけど、調査の捗り具合は色々な要素で変わる。鳥が多いかどうか、調査すべき地点の密度の影響は予想した通り。ただ、カモメ類が多いより、カモ類が多い方がなぜか手間取る。面倒そうと思った埋立地が多いエリアは意外と問題なくクリアできた。メインの海岸沿いの道路から、調査地点が離れているかどうかは、かなり重要。
そんな訳で、調査2日目は、多度津町から四国中央市までの51ヶ所を調査した。1日50ヶ所程度が目安か?


●2015年12月14日 四国瀬戸内岸の水鳥調査 初日

今日から5日日程で、香川県から愛媛県の瀬戸内岸の水鳥調査。この9月までの2年間、幡磨灘岸の水鳥調査をしてきたが、そのさらに西を調べてみようという企画。すべての港とある程度以上大きな河口をチェックして回る。果たして、予定通り5日で佐田岬までたどり着けるのかドキドキ。
初日は、香川県。さぬき市スタートで、丸亀市がゴール。大阪を午前5時に出て、ほぼ調査スタート時刻の午前7時半に、スタートポイントに到着。昼食は後回しに調査リミットの午後3時半に今日予定していた丸亀市の調査地点をクリア。
初日は半島ウロウロや、高松市や坂出市の埋立地がややこしくて心配したが、予定通りに調査できた。今日はいっぱいいっぱいだったが、明日からの3日は、予定以上に消化して、最終日の調査距離を少しでも減らしたいところ。
ちなみに今日調査したのは、56ヶ所。このペースが維持できるなら、5日で余裕で佐田岬に到着できるんだけど。


●2015年12月13日 中高生からの行事リクエスト

中高生と化石探しに行った帰りの電車。中高生たちから、来年の行事の希望をいろいろ言われた。何するかは、4月に決めるけど、忘れそうなので書いておこう。

早くから言っていわれていたのは、能勢で虫とりと、藻川で水遊び。今日も言ってた。
虫取りは、ゲンゴロウが捕りたい、タガメが採りたいと、現在の大阪府では無理難題。で、可能性のある能勢町に行くというので、まあいいか、ってことらしい。藻川のリクエストは、単に家の近所ってことらしい。ただ、確かに藻川はきれいなので、川遊びに行ってもいいかもと思う。

あと強く言われたのは、水族館に行きたい。そしてバックヤードも見たいとのこと。須磨の水族館、海遊館、京都市水族館…。そういえば昨年もそんなことを言ったので、琵琶湖博物館に行ったんだっけ。琵琶湖博物館は楽しかったらしいのだが、その一番の思いでは、博物館周辺での雪合戦だったというのだから、真面目に連れて行ってもあまり意味がない気がする。須磨も海遊館も京都市水族館も、その周辺はあまり楽しい観察場所じゃないから、あまり乗り気がしない。
と、言ってたら、動物園でもいいと言い出した。なんでもいいんかい!

海のリクエストも根強い。毎年、磯観察には行ってるし、来年も行く予定だけど。というと、干潟観察にも行きたいと。昨年は、淀川河口の干潟に行ったっけ。と言ってみたら、あれはあまり面白くなかったと言われた。もっとカニとか貝がいて欲しいらしい。潮干狩りのリクエストなのかもしれない。

あと、泊まりがけで出かけたいという意見も。それは即座に却下。


●2015年12月11日 来週私は旅立ちます

来週の月曜から金曜まで、四国の瀬戸内海沿岸の鳥の調査に出かける。この5年で、大阪湾岸と播磨灘岸の水鳥調査を、月例でそれぞれ3年と2年実施した。この勢いで瀬戸内海全域を!という企画。瀬戸内海全域を月例で1年回すのは難しいので、鳥の一番多い冬期に、カモメ類とカモ類を軸に、港と河口をチェックして回ることにした。1回ずつではあるけど、大阪湾岸と播磨灘岸の調査での経験からすると、まあ割と毎年、そして12〜2月頃に鳥の多い場所はだいたい決まってくるから、1回だけでアウトラインを読み取っても問題なかろうってことで。

5日間留守にするだけなのだけど、年末だからか準備が大変。というのも、今週末のイベントの準備に加えて、来週末のイベントの準備もしなくてはならない。来週中に締め切りのある原稿や書類は作ってしまわねばならない。
ってことで、ここ数日、4つの企画の準備をしつつ、原稿を3本仕上げて、査読を1本返した。情報を集めているカラスの枝落としやヌートリアの情報は整理し、行事の報告を書き、クジラの回収届けも出した。なんか充実してる感じ。
もうし忘れたことはない、はず。と思ったら、肝心の調査行きの準備が出来てなかった。地図をコピーして準備しなくっちゃ。ついでに砂浜のアリジゴク探してみたり、カラスの枝落としも探してこよう。そうそう砂も採ったらいいんじゃ? と追加の企画も思いついてきた。この季節についでに調べられる瀬戸内海沿岸の生物ってなんだろう?


●2015年12月10日 年末恒例 冷凍室ダイブ

年末は大人の事情で、展示している植物標本をまとめて冷凍燻蒸しなくちゃならないってだけだけど、冷凍室にスペースを作る必要がある。で、クリスマス頃になにわホネホネ団の活動日を設定して、冷凍室を少しでも空けるべく努力する。そのために、だいたい例年12月20日頃に、処理するものを出しつつ、冷凍室を整理すべく、冷凍室ダイブを決行する。今年は来週ずっと不在なので、早めの今日ダイブした。今年も寒かった。

冷凍燻蒸で入れられていた植物標本は期限が来てるので出して。奥の方に入れた貝の箱を出して欲しいと頼まれていたので、前の方へ。謎の昆虫標本は、昆虫担当に忘れていないか確認。フリーズドライ用のキノコとかは発掘したのをまとめて、担当へ連絡。
来週末から3日間の処理日を設定しているので、たまっている大物を処理すべく、まとめて前の方にもってくる。カメ、サル、スナメリ、中型哺乳類、皮剥いただけの肉付きホネ、処理する予定の皮。
同時に、この1年冷凍室にたまっているものを整理する。イタチ類はイタチ箱に。海鳥は海鳥でまとめる。まとまって寄贈を受けた死体の箱は見つけやすい場所へ。小さい鳥は、出してきて別のストッカーへ。発掘されたヘビ達は解凍して液浸標本に。

とにかくいったん手前の物は外に放り出して、整理作業をするわけだが、その作業の合間に、霜取り作業。天井や壁や電灯についている霜を、空いたスペースに落として、バケツで表に捨てに行く。大部分は霜というなの雪だけど、一部は氷になってる。それが大きなバケツに11杯。けっこう立派な雪だるまが作れそうな小山ができた。
とにかく霜取り作業が冷たくて辛い。冷凍室ダイブの持続時間は45分から1時間程度。指先や足先が冷たくてたまらなくなったら、暖かい部屋で、しばらく休憩。寒いとなぜか腹が減る。そんなこんなでダイブを4回。なんだかんだで4時間近くかかって作業は完了。なぜか昨年ほどはスペースができなかった。どうしてだろう? ってゆうか、増えた物をコンパクトに詰め込むのにも限界が近付いているってことかも。来年どうなるかなぁ。


●2015年12月9日 使える標本の作り方

今日、岡山方面から、ホネを調べに来た4人組。イノシシ、スナメリ、ウミガメ、タイマイ鱗の4人。タイマイはないからおいといて、あとはホネがあるから、それを出してきたらいいんだな。と思いきや、そうではなかった。頭骨が見たい、頭骨と上腕骨が、甲羅のがみたい。それぞれ見たい部位が違う。のみならず、スナメリとウミガメは、全長の測定値が欲しいという。そうか、ホネを調べるには、ホネだけでなく、ホネになる前の情報があった方がよかったんだ! と当たり前のことに、気付いた。
まあ、鳥類や陸上哺乳類の皮剥きをする時は、当然のように計測しているのだけど、スナメリはそれ以上に計測部位があるのだけど、ウミガメはしばしば計測が不十分。愛の少なさ故だと思う。幸か不幸か、標本を某ウミガメ団体と取り合い(?)になることがあり、そんな場合には、某ウミガメ団体が詳しい計測値をもっているはずなので、紹介しておいた。

ちなみに、タイマイ鱗屋さんは、アオウミガメの鱗でもよかったらしく、アオウミガメを出してきて、たまたま甲羅の鱗が出てきたら、大喜びで測定と撮影を始めていた。なんでもタイマイだけでなく、アオウミガメの鱗も細工物の材料にすることがあるらしい。
それじゃあと、アカウミガメの鱗も出してきてみた。なんでも取ってあるのである。アカウミガメの鱗は初めて見た。と言って、一応測定・撮影はしていたが、アオウミガメほど嬉しそうではなかった。
ともかく、とりあえず何でもとっておくのは、それはそれで大切なんだな、とも思った。


●2015年12月6日 はじめてのサルの観察会

悔しいことに、鳥の観察会よりカエルや哺乳類の観察会の方が人気。ニーズがあるなら、やってみようってことで、数年前からシカの観察会をしていたのだけど、他に哺乳類の観察会ないかな、って考えて思いついたのがサルの観察会。フィールドサインで哺乳類の存在をさぐるのもいいけど、やはり姿をじっくり見られた方が楽しいから。
で、募集をかけたら、なぜかシカよりたくさんの申込み。シカよりサルが人気なのかぁ〜。と言いまくっていたら、来年が申年だからじゃないの?と冷たく言われた。気付かなかった。じゃあ、来年の今頃、サルの観察会をしても、今年ほどの申込みはないってことかな?

とまあ、なんだかんだで、今日がサルの観察会。
観察場所に選んだのは、とあるモンキーパーク。野生群はなかなか見れないから、餌付け群。餌付け群といっても、ここのサルはかつての箕面のサルのように怖くはない。そして、けっこう近くでサルの行動がじっくり見られる。観察会にはうってつけ。
ただ、問題点は自由にウロウロして観察できるエリアがせまい。その上、京都一番の観光地に隣接しているから、観光客が多い。下見の時は、平日なのにたくさんの人がいて驚いた。そして、モンキーパークのスタッフがいる。スタッフがいるのは有り難い反面、自分より詳しい人がいる前で説明するのはとてもやりにくい。
といった問題点をクリアすべく、観察エリアの手前で、アウトラインを解説して、観察テーマを授けて観察。再び少しはずれた所で、いったんまとめ。再度、テーマを授けるというやり方にした。参加者が、テーマに沿って観察している間は、講師2人はそれぞれの参加者の近くで一緒に観察して、個別に説明はするけど、全員をまとめては話はしない。適宜、モンキーパークのスタッフに質問してみたりもした。

モンキーパークのスタッフのサルを見分ける超能力に驚いたり。サルの名前を訊ねたりも楽しかった。
性別や年齢を見分けるために、サルのお尻や股ぐらをのぞいたり。顔の特徴に注目したり。普通には観察しないサル観察ができた。
強いサルと弱いサルのやり取りを見たり。お年寄りサルの行動を応援したり。あられもない格好で毛繕いされているのを見たり。子ザルの行動を見たりするのは、とても楽しい。子ザルが、他所のメスザルにちょっかいをかけて怒られてたら、母ザルが、うちの子に何するの!とばかりに怒って介入してきたシーンには、人間と同じようなものを感じてしまった。

他の参加者がどう思ったのかは知らないけど、講師はサルの観察がとても楽しかった。ぜんぜんサルには詳しくなくて、お願いした講師先生に任せっぱなしで、ほぼ一参加者状態だったけど、楽しかった。
というわけで、また来年もサルの観察会をしようと思う。今年教えてもらったことを、来年は偉そうに教えることにしよう。


●2015年12月4日 サル騒動に思う

大阪のミナミにサルが出た。ってニュースになっていた。市街地でもサルくらい出るけど、大阪市内にまで来るのは珍しい。それでも放っておけばいいのに、市街地のサルは見つかったら、捕獲される。捕獲されて、山に放されるのなら、まあいいのだけど、そうなるとは限らない。ミナミのサルも捕獲されて、どうなるのかと思っていたら、死んでしまったらしい。で、うちの博物館に持ち込まれた。
死ぬ前から万が一死んでしまったら引き取ってくれるかという問い合わせがあった。そして数時間後に死んでしまったという連絡。その日のうちに死体がやってきた。離れザルなら、山に放してもらえたらと思っていたけど、死んでしまったのなら、せめて標本にして保存したいと思って引き取った。
市街地で捕獲されたニホンザルは、雄なら離れザルの可能性があるけど、雌なら飼育個体由来だろう。ニホンザルならいいけど、尻尾が長ければニホンザル以外だから、飼育個体由来。仮に雄のニホンザルでも飼育個体由来の可能性はあるから、すぐに山に放すという話にはならない。ってことで、どう転んでも当面はペットを保護したという形でしばらく飼育されるのが標準の手続きだろう。
電話で関係者と話した時も、捕殺処分にする気はなくって、できれば山に放したいと言ってた。でも、問い合わせてきたってことは、死ぬかもしれないって考えたってことだな。捕獲時からおとなしかったという話をニュースでやっていたから、そもそも具合が悪かったのかもしれない。

今回のサルが、飼育個体由来か離れザルかは知らないけど(まだ死体をじっくり見てもいないし)。離れザルがウロウロして、市街地に出たらすぐに大騒ぎになり、速攻捕獲される。この成り行きをみると、サルにとって(たぶんクマにとっても)、大阪府はいかに住みにくい場所かと思わせる。そしてそれはたぶん大阪府だけに限らない。サルと仲良く暮らせる日本になればいいのに。


●2015年12月3日 友の会サミットの他の形

先の週末に、2005年以来10年ぶりの友の会サミット2015が開催された。関西中心とは言え、大部分の自然史系博物館友の会の関係者が集まり、活発な議論が展開された。かと思いきや、集まったのは良いけれど、予算があったのがいけなかったのだろう。東の方からエライ人を呼んできて、有り難いお話を座って聞く時間が長かった。その話を受けての、それぞれの博物館や友の会の課題を議論する時間が少なかった。というか、そんな時間はなかった。自己紹介タイムを除けば、各友の会の愚痴や自慢の時間が、とても少なかったし、1つの友の会の問題提起を、みんなで共有して意見交換する時間もなかった。
ってことで、周囲の関係者からは不満爆発。ってほどではないけど、物足りなかったとか、せっかくの機会が勿体なかった、てな意見がいっぱい聞こえてくる。
でもまあ、友の会サミットはこれっきりじゃないし、今度はもっと短いスパンで友の会関係者が集まる機会を持ちましょう。というのが、ある意味今回の結論だったので、次の機会に足らなかった部分をやればいいんじゃないかと思う。幸い、今回友の会サミットを開いた予算は、来年もある。

というわけで、友の会サミットをショートスパンで繰り返すのも良いけれど、もっと違う形でもいいんじゃないかなぁ、と思ったりもする。

西日本自然史系博物館ネットワークというのがあって、メーリングリストで意見交換する以外に、共通課題についての研修を開いたり、共通課題の問題解決のためのネットワークとしての取り組みをしたりしている。これの友の会版をつくればいいんじゃ? 西日本自然史系博物館友の会ネットワーク。活動内容は、そのままパクれる。ってゆうか、西日本自然史系博物館ネットワークのメンバーには友の会関係者も多いのだから、西日本自然史系博物館ネットワークの中に、友の会部門を作ったっていい。それなら会費や事務局の手間が多少なりともはぶける。
先の会議で、うちの博物館にも博物館協議会を作った方がいいかもしれない的な議論があった。だとしたら、そこに関西周辺の自然史系博物館友の会の主要メンバーに入ってもらえれば、関係者の意見ももらえるし、各博物館と友の会へのフィードバックにもつながって一石二鳥かも、なんて思ったりもした。
ってゆうか、博物館友の会連合を作って、そこで各自然史系博物館のご意見番になってもいいんじゃなかろうか?

聞けば、博物館のネットワークは多少なりともあるけど、その友の会(及び友の会っぽい具ループ)のネットワークは日本には、皆無に近いらしい。じゃあ、関西周辺の自然史系博物館友の会だけでも、緊密に意思疎通を図るのは、多いに意味があるだろう。
大阪自然史センターの事業としていかがかな?


●2015年12月1日 発掘したイカ

冷凍室から出てきた箱から、イカが2杯。たぶんイカの解剖実習の残り。もういらんのだろう。でも、捨てるのはもったいない気がする。食べれるのを買ってきて実習に使ってるはずだから。でも、いつのイカかが分からない。発掘された地層からすると、今年のものっぽい。だとしたら、2月か8月。どっちかでかなり違う気がする。さらに言えば、昨年以前かもしれない。だとしたら、はたして何年物か分からない。
軽く解かしてみたのを、萌蔵が見て、割と新鮮保存されていると宣う。だとしたら、喰えるんじゃ? 捨てればゴミだけど、食べればうんこ。ちゃんと食べた方が、イカも浮かばれるに違いない。

というわけで、強気のアルバイトさんとで、山分けした。強気さんは、山で緑色になった肉を喰ったこともあるらしい。それなら多少傷んだイカでも平気かもしれない。繊細な私は、とりあえず持って帰って冷凍した。強気さんが食べて、大丈夫だったと聞いてから食べようかと。
乞食に河豚を喰わせて安全か試そうとして、いっぱい喰わされる落語を思い出したり。これから熾烈な情報戦が始まるってことだな。


●2015年11月30日 2015年11月のまとめ とりあえず今年のフェスは終わった

今年の大きな目標は、「たまごとたね」展とバードフェスティバルを成功させること。他に早く書かないといけない原稿とか、書かないといけない論文とか山盛りだけど、とりあえずイベント目線では、この2つ。
で、ようやくバードフェスティバルが終わった。天気が微妙だったものの、それでも2日間で役15000人の来場者があったし、各講演会などの企画にも多数の方が参加してくださった。というところから、まあ成功したといってもいいんじゃなかろうか? 成功したのに、なぜか浮かないのは、来年度も続けるにはどうしたらいいかというのが、とても悩ましいから。
そして、今年は残り1ヶ月半ほどを残して仕事納め。あとはのんびりしていればいいなぁ。と、思って頑張ってきたのだけど、バードフェスが終わっても、というか終わってからの方が忙しい気がする。いったいどうしてなんだろう?
ともかく、バードフェス以外に何をしたか振り返ってみよう。

ルーティンのため池調査、大和川調査は無事完了。先月スタートした今年度の長居植物園のセンサス調査と果実チェックも継続中(果実チェックは少しさぼり気味だけど…)。
カラスの枝落とし調査は、徐々に情報を蓄積中。ナンキンハゼの季節から、そろそろクスノキの季節になろうとしている感じ。

普及行事は、例年通りジュニア自然史クラブ、鳥類フィールドセミナー、大阪鳥類研究グループという恒例ものをクリア。来月のサルの観察会の下見に行って、どういう観察会にするか悩ましくなっているところ。

バードフェスが終わって時間ができたはず、というのが知られているのだろうか? 論文査読依頼が1件、論文執筆依頼が3件。原稿チェックや校正をしろと言われたり。なんだかんだで、デスクワークを頑張らないといけなさそう。


●2015年11月29日 友の会サミット2015

昨日と今日の2日間、友の会サミット2015が開催された。2005年に続く2回目の開催。関西中心ではあるけど(関西以外は、北海道、三重県、岡山県のみ)、すでに知ってる場所も多いけど、各地の友の会の話を一挙に聞けるのは面白い。
今回の役割は、昨日のセッションの司会進行役。後半は演者4人に講演してもらって、時間があまった分で質疑応答するだけ。簡単〜。でも、前半は、アイスブレイク+アピールタイムらしい。アイスブレイクが何なのか分からないけど、これを仕切らないといけない。参加している各博物館友の会に、自己紹介してもらえばいいらしいんだけど…。

参加友の会は11で、持ち時間は2時間。館長挨拶もあるから、1団体10分かぁ。と確認したのが、直前。進行役が具体的にどうすればいいかが分かったのが直前なら、各友の会からの参加者は、10分も話せと言われることは聞いてないらしい。ってことは、無茶振りを連発しろってこと? だいたい、友の会サミットの企画者自身は、アピールタイムには会場におらず、奈良で講演してるらしいし!
とにかくオープニングで、2005年の第1回友の会サミットを簡単に振り返って。真の主催者がダブルブッキングで不在であると悪口を言ってから。館長挨拶をふる。20分話す予定が、5分で終わる…。もっと話せよ!
仕方が無いから、初っぱなから時間余りまくりの中、アピールタイムの開始宣言。ルールは、
・こちらから名簿順で各博物館orその友の会を指名するから、文句を言わずに前に出てアピールするように。
・持ち時間は10分。超過してもいい。いや超過しなさい。
・自由にアピールしてもらっていいけど、必ず、友の会の会員数、運営側の人数、博物館スタッフの友の会運営への関わりの程度の3点を交えること。

で、アピールタイムスタート。当たり前だけど、多くの人はいきなりマイクを持たされても10分も話を続けられない。少しでも時間を稼ぐべく、乏しい知識を総動員して、チラッと話題に出た端々を捉えては、根掘り葉掘り質問する。どうせ端から無茶振りなので、開き直ってさらなる無茶振りの連発。無理と分かっていても、偉そうに、思いついた要求をドンドン振りまくる。それでも目に付く無茶振りネタを使い果たして、最後は前館長に振ってしまおう、と思った時に、真の主催者が慌ただしく登場。訳も分からずやってきた奴に、マイクを渡して、無理矢理アピールタイムを閉めさせた。ちなみに本人は、ダブルブッキングではなく、ダブルヘッダーと称していた。
あとから、予め教えておけとブーブー言ってた人もいたけど、なぜか多くの人は(とくに無茶振りを逃れた人は)面白かったと褒めて下さった。
トークを褒めてくれた人もいたけど、たんに一杯いっぱいだっただけなので、褒められてもあまり嬉しくない。笑わせたのではなく、笑われた感じ。

いろんな博物館友の会の現状の話を、次々と聞けたのは、やはり面白かった。基礎的データを記録しておくと。

大阪市立自然史博物館友の会:設立から60年、会員数1680世帯、運営スタッフ15人
倉敷市立自然史博物館友の会:設立から23年、会員数900人、運営スタッフ30人
和歌山県立自然博物館友の会:設立から29年、会員数500人、運営スタッフ20数人
伊丹市昆虫館友の会:設立から12年、会員数400人、運営スタッフ23人
三重県総合博物館ミュージアム・パートナー:設立から1年(前身のサポートスタッフからは9年)、会員数300人少し、運営スタッフ10数人
きしわだ自然友の会:設立から11年、会員数200人、運営スタッフ20人
橿原昆虫館友の会:設立から17年、会員数200人弱、運営スタッフ10数名

友の会じゃないけど、
琵琶湖博物館はしかけ:設立から14年、登録321人、17グループに分かれている
高槻市立自然博物館ファンクラブ:登録150人、博物館が運営

関西とその近辺で、友の会っぽいのがあるのに抜けているのは、貝塚市立自然遊学館、福井市立自然史博物館くらいかな? 兵庫県立人と自然の博物館は、友の会がないのでかえって目立つなぁ。


●2015年11月28日 台湾から日本の博物館研究

今日の友の会サミットにも来られていたが、台湾の大学の博物館学の大学院生さんが、昨年の夏から何度も日本に来ては、なぜか大阪の自然史博物館を調べている。大阪以外の博物館を調べているのか、自然史系以外の博物館も調べているのかは知らない。とにかく、自然史博物館の普及教育活動を調べているらしく、学芸員にいろいろ質問をするだけでなく、さまざまな普及行事に参加しておられる。行事に参加してるのを見る限りでは、普通に楽しんでいるだけで、とくにデータを取っているわけではなさそう。一方、学芸員を一人一人捕まえては、いっぱい質問してるらしい。
と思っていたら、こちらにもお声がかかって、いっぱい事情聴取された。すでに日本語で書かれた質問リストがあって、それを順に訊ねてくる。日本語はかなり堪能なので、日本語で普通に答えれば大丈夫。でも、話すのは時々微妙、書くのも少し微妙。こちらの答えを記録するときは、日本語と北京語が混じっていて面白い。

質問は22もあって、どんな回答をしても、それを簡単にメモって次へいく。回答によってはもう少し突っ込んだりしないんだろうか? 突っ込ませた方が面白いなぁ。ってことで、いろいろ変化球の答えを試みてみたり。
ただ、変化球を考える余裕もなく、答えにくい質問がけっこう多い。別に部外秘情報が混じってる訳ではなく、出し渋ってる訳でもなく、単に考えたことがないからすっと答えられない感じ。とくに困るのは、けっこう昔からやってる行事企画が始まった時の経過や意図を問われたとき。たいていは何とか思い出せたのだけど、どうしても分からなかったのは、市民参加型調査プロジェクトproject Yを始めた理由、大和川を調査することになった理由。どうしても分からなかったので宿題に。

インタビューの後、古株の学芸員何人かに訊ねてみたけど、誰も覚えていない。仕方が無いので、昔の学芸会議の記録をあさってみる。10年以上のファイルは、今とはファイル形式が違っていたりして、開くだけでも一苦労。その上、どうも行方不明の記録もある。記録があっても記録担当者がダメで、肝心の事を書いてなかったりもする。
それでも分かった事はいろいろあった。
大和川のプロジェクトYは最初からゴールに大和川展を設定していた。で、2002年2月の会議では、大和川展ではなく大阪平野展っぽい。それが翌3月には大和川展に。そして、2002年10月に、Project Y水質班の活動スタート。朝鮮半島の共同調査、自然観察地図の調査が一段落で、みんなで調べる系をしてみたかったとか? で、河内平野の生い立ちを継承発展させたものとして大和川水系を調べることにした。ってところだった気もするなぁ。


●2015年11月27日 風が吹いたら

桶屋が儲かる。じゃなくって、枝が揺れるし、葉っぱが舞い散るしで、鳥の調査がしにくくって仕方が無い。
今日は、寒いくて、風が強かった。この冬はずーっと暖かかったのだけど、いよいよ冬が到来って感じ。そんな日なのに、地元植物園で鳥のセンサス調査。鳥の発見効率が低くって、そのせいで記録される鳥が少ないんじゃないかと心配。
もう一つ、心配なのは。というか、いろいろ気になるのは、風が吹いて落ちる枝のこと。台風ほどの強風でもないのに、けっこう葉っぱが落ちてる。紅葉した葉っぱだけでなく、緑の葉っぱも落ちてる。のみならず、葉っぱのついた枝もけっこう落ちてる。どうもちょっと強い風が吹いただけで、葉っぱが落ちて、枝まで落ちる樹種は決まってる気がする。


●2015年11月26日 野外で役に立つ本

そんな本について書け、というお題を頂いた。野外調査で一番使うのは地図だけど、それを求められてる訳ではないだろう。むしろ観察会などで役立つ本ってことだろうか。これはけっこう難しい。
とりあえずは、図鑑だろう。いま使ってる図鑑は…。いや近頃、鳥の図鑑は持ち歩いてないぞ。また困った。でも、最近は久しぶりに持ち歩いてる図鑑があるぞ。ということで、まず思いついたのは、
・『決定版日本のカモ識別図鑑』(誠文堂新光社)

野外に持ち歩くことはまずないけど、ここ数年一番よく使ってる図鑑といえば、
・『原寸大写真図鑑 羽』(文一総合出版)
博物館内でよく使う図鑑も混ぜてもいいよって言われてたから、これもOKだろう。第一、羽根の行事なら、重いことにブーブー言いながら、持っていくこともあるしね。

鳥以外の観察会なら、図鑑を持っていくこともある。持っていって開いてないこともあるけど、一応ザックの中に入っているのは、田んぼに行くときは、
・『絵解きで調べる 田んぼの生きもの』(文一総合出版)
田んぼだけでなく河川やため池もあるなら、
・『日本の水草』(文一総合出版)
も持って行ったり。

干潟に行くときは、
・『干潟ベントスフィールド図鑑』(日本国際湿地保全連合)
たいていは萌蔵が持ってるのを見せてもらうけど。

といろいろ考えていて、学生時代から一番のお気に入りの図鑑があったのを思い出した。
・『野山の樹 I・II』(保育社)
学生実習の時に買って以来、樹の名前を調べる時にはずっとお世話になってる。亡き堀田マンの名作。


●2015年11月25日 たまごとたね展振り返り

今日は、たまごとたね展の反省会が開かれた。反省会といっても反省に名を借りた飲み会、ではなく本当にデータを見ながら、振り返って、問題点や改善点を話し合った。

来場者の有料率は例年並み。地下鉄の中吊り広告などの広報をうっても、さほど来場者数に反映されていない。高校生のワークシート利用は少し少なめ。解説書の作製スケジュールは例年より早く進められた。などなどデータを見ながら傾向を共有したり。
来場者数がいまいち伸びなかった。収支も少し赤字。でも恐竜展と合わせると、けっこうトントン。マスコミがあまり取り上げてくれない。ってゆうか、終わり頃になってようやく取り上げるのは、なんかの嫌がらせ? たまごとたねの対決の中間発表と結果発表は、内輪受けしかしなかったので、いらんかったな。といった反省というか愚痴をこぼしたり。
でもまあ、昨年の都志の自然展よりは来場者はあった、とか。たまごとたねの対決という趣向は、来場者が自分で考えながら展示を見るのに効果的だった、とか。対決コーナーごとに上に色違いの帯を貼り付けたのは、コーナーの区切りを示す方法としてよかった、とか。解説パネルの読み合わせをしたので、解説パネルを必要最小限にし、用語の統一を図れた、とか。今回は、けっこう展示手法を考えるのに時間をとれた、とか。よかった点を確認したり。

でも、1番面白いのは、アンケート内容の解析。たまたま回答してくれた方の傾向・意見という何かしら偏ったものではあるけど、いろいろ思うところがある。そして何より面白いのは、自由回答コーナー。
「おもしろかった展示、印象に残った展示」を問うと、圧倒的にタマゴをあげてる人が多い。中でもキーウィやカンムリシギダチョウが人気。そしてカメのタマゴの生品展示というか、孵ったカメの赤ちゃんが人気。それなら、どうして対決でタマゴは負けたんだ?
「おもしろくなかった展示、分かりにくかった展示」は、そもそもあまり回答が多くないのだけど、説明文が難しいとか、文字が小さいといった意見があったのは、改善を考えないといけないだろう。

最後に、来年の「氷期」展でなにを見たいかと問いかけている。まあリクエストは散るのだけど、圧倒的に多いのはマンモスと高山植物。この2つはどうしても出さないといけないらしい。ライチョウやナキウサギはまったくなかったから、展示しなくても大丈夫。


●2015年11月23日 改めて普通のカモを見る

カモの成幼がきっちりと図示している図鑑が欲しいなと思っていたのだけど、あまり手頃なのがなかった。そこで『決定版日本カモ図鑑』の登場。さっそく購入。成幼、雌雄、生殖・非生殖の区別に加えて、その移行型まで図示されている。楽しそう。で、今日のため池巡りに持っていった。
最初のため池でまず目に入ったのはヒドリガモ。さっそく『決定版日本カモ図鑑』の図や解説と見比べる。まだけっこう一部にエクリプスを残した個体が多いらしい。性別はまあ分かるけど、成幼はけっこう難しい。などと順にヒドリガモを見ていて、ふと気付くと1時間経っていた。
カモの羽衣はハクセキレイに負けないくらいいろいろあって、さらに移行型まであって、とても難しい。けど、図鑑片手だと、その分楽しめる。


●2015年11月22日 鳥のサークル会報の新連載

鳥のサークルは隔月で12ページの会報を発行。この会報、今日112号を発行したのだけど、毎回記事集めに苦労する。少しでも苦労を減らすために効果的なのは連載記事。書いてくれそうな人に連載記事をお願いしつつ、自分でも連載企画を考える。連載企画のいいところは、何を書くべきかの枠組みが決まること、枠組みがあると多少とは言え考えやすい。で、代々いろんな連載企画を思いついては、続かずにぽしゃっている。今日の連載記事は、第4回。単発で終わったら、連載とは呼びにくいが、4回続けば連載と呼んでいいのではないだろうか?
連載のタイトルは「手持ちデータを整理」。学芸員になってけっこう長い。地域の博物館の学芸員たるもの、地域の鳥の生息状況についての調査をしなくては。と思って、いろいろとルーティンやら企画やら情報募集やらでデータを集めてきている。だけど、それを論文にして公表していかないのが悪い癖。で、少しでも公表につなげるべく、手持ちデータを少しでも整理して、それをつまみ食いして紹介してみようって企画。簡単な調査でも長年続けると、いろんな事に気付くし、それはそれなりにデータを整理しなくちゃ分からないなぁ。と改めて思う。

で、今回はもう一つ新たな連載を思いついた。というか、新コーナーだな。コーナーを作って原稿を集めるって、今まで思いつかなかったくらい定番の雑誌のページの埋め方ではないか! コーナータイトルは、「鳥の気になる行動報告」。その前にイソヒヨドリの面白い行動の情報を集めていたのだけど(これがまた色々と面白い行動をするらしい)、別にイソヒヨドリに限る必要はないんじゃないの? と思っての企画。
呼び水にすべく最初は自分で書いてみた。9月に岩湧山山頂で見たハヤブサの行動を書いてみた。タイトルは「ハヤブサの一人キャッチボール遊び?」。何かを落としては自分でキャッチすると繰り返していたんだな。
鳥がなんか面白い行動してないかな?という視点で、バードウォッチングするのも楽しいんではないだろうか? そして、面白い発見にもつながるかもしれない。


●2015年11月21日 皮皮団活動開始

暖かい季節は、皮が痛みやすい。だもんで、皮の処理は寒い季節にすることにしている。もっと上手に手際よくすれば、暖かい季節でも皮の処理はできるんだろうけど、なんせ手際が悪いから、忘れやすいから、冬場に処理するのが安心ってわけ。
で、本日、11月のホネホネ団の活動日から皮皮団活動開始。今日は、大型犬の皮を処理した。一日中かかった。2人で10時間ってとこ。めっちゃ時間がかかる。皮剥きより、その後の皮処理の方が時間がかかる。冷凍室に剥いた皮がたまっていくのもうなずける。


●2015年11月20日 種子散布者としてのハト類

ハト類といえば、強力な砂嚢で、タネをすりつぶして消化してしまうイメージが強い。温帯域には、種子食のハト類が多いが、熱帯域を中心に果実食のハト類もいる。種子食のハトと、果実食のハトでは、腸の長さにも違いがあるそうで、砂嚢のパワーにも違いがありそう。というのも、

上田・野間(1999)In「種子散布 助けあいの進化論I」

には、「キジ科とハト科の鳥による散布の可能性」という節があって、そこでは、「カラスバトがねぐらにした木の下には、カラスバトの糞に混じって、たくさんのタブノキなどの種子が健全な形で落ちていることがある」という経験に基づいて「カラスバトはドングリのように外側も堅い実を採食した場合は実を砕き、柔らかい液果を扱うときは周りの果肉だけを消化して種子を壊さないのではないか」と考えているらしい。
日本産のいくつかの種子散布者候補のハトについて文献を漁ると、

◆キジバト
八木橋(2001)鳥類による木本種果実の被食が種子発芽に与える影響.北海道大学農学部 演習林研究報告 58:37-59

では、飼育下でキジバトにエゾヤマザクラの果実を与えたが、その糞から生きた種子は1つも出てこなかったことを報告している。

◆カラスバト
柴崎・星(2006)アカガシラカラスバトは種子散布者? Strix 24:171-176

では、アカガシラカラスバトの糞を135個調べた結果、健全なアコウザンショウ、ガジュマル、イヌホオズキの種子を見つけている。少なくとも小さな種子であれば、カラスバトは種子散布者になるらしい。

◆アオバト
持田・谷村・吉沼(2003)北海道張碓海岸で採集されたアオバト Sphenurus sieboldii の消化器官内に見られた植物.森林野生動物研究会誌 29:3-7

では、死体の消化管内容物を調べた結果を示している。そのうと砂嚢からしか種子を見いだしていないので、ちょっとはっきりしないけどサクラの種子散布者として機能している可能性は低いだろうとする一方で、ブドウ類の散布は可能性があるとしている。

◆ズアカアオバト

野間 (1997) 種子散布をめぐる植物と哺乳類の共生関係 屋久島での研究 から . 哺乳類研究13 : 137-147.

などでは、ズアカアオバトが種子散布に貢献するのは当然のように書かれているが、本当にズアカアオバトの糞に無傷の種子が含まれていたかは確認されていない。
仮にズアカアオバトが種子散布に貢献しているとしても、主に食べていた果実は、クロバイ、ヒサカキ、ヤマモモ。種子はさほど大きくない。

ちなみに一般に、キジバトとカラスバトは種子食者、アオバトとズアカアオバトは果実食者とされる。両者についてさくっとまとめると、種子食者は小さい種子なら、種子散布者として機能する可能性はあるが、キジバトでは確認されたことはない。アオバト類は、種子散布者として機能すると信じられているけど、さほど根拠はない。


●2015年11月19日 展示を見た大学生にいろいろうかがう

京都の某大学が、博物館実習の一環として、展示見学。できれば、バックヤードを見学したり、博物館の事業についての話をしてほしいと頼まれて、対応した。午前中は、博物館の事業の概要を40分ほど話してから、バックヤード(収蔵庫以外)を案内すること45分。午後は、自由に展示をみてもらうこと1時間半。その後、学生さんたちからの感想・質問・提言についてやり取り。最後のパートは、1時間の予定だったが、終わってみると1時間20分ほど経っていた。
学生は、8人。生物系の学生。とくに植物系の学生が多かったようで、植物の標本や展示への食いつきがよかった。偶然、館内で植物の標本を作っているサークルが活動していたり、アルバイトに来ている人、整理に来ているOBなどがいて、ちょうど良かったかも。

最後の学生さんたちからの感想・質問・提言は、博物館側目線よりは、来館者目線に偏ってはいたが、割と面白い指摘があった。
<展示改善の要請>
・種子散布のコーナーの字が読めない。 →すみません。この2月に更新します。
・植物園と展示のリンクが弱い。 →ごもっとも。初期プランではリンクするはずだったのですが、縦割り行政ってやつでして…。
・照葉樹のジオラマはよく出来てるけど、展示効果は低い? →同感です。でも、とてもお金がかかっていて、よく出来てるジオラマでもあるので、なくすこと出来ずにいます。
・もっと音使ったらいいのに。 →音はあまり使うとうるさいんですよ〜。
<展示についての深読み>
・説明が多い展示室で疲れた最後に、ゲームだらけの展示室があるのはよく考えられてる。 →偶然です。
・解説パネルに印刷文字と手書きが混在してメリハリがある。 →意図せずにね。手書きパネルについては、なぜか好意的。
・解説の要所だけをうまく見出しにしている。 →そうかなぁ。

一方、学生たちと一緒に来た指導教官の指摘はけっこう謎。
・もっと環境教育に使える展示をして欲しい。
 →使われてるんじゃないかなぁ?具体的にはどんな展示があれば環境教育に使えますか?
・レッドデータブックの展示とか、地球温暖化の展示とか…。
これには直接は答えなかった。辛辣なコメントしかできそうにないから。今の展示で、充分環境教育に使えるはず。ただ、使い方が分からない教師がいるってことだと理解した。環境教育にこう使え、という展示がいるのかもしれない。


●2015年11月17日 鳥ホネクイズ鬼畜編

もう3日前の話になる。とある場所で、バードフェスティバルというイベントが開かれ、そこにとあるあくあぴあな団体が出展してたという。あくあぴあには、トリという鬼畜がいたのだそうな。バードフェスティバルに合わせて、トリは鳥のホネクイズをつくった。初級編から上級編に加えて、鬼畜編というのを作って、純真な若者を絶望のどん底に落とそうと企てたという。それに敢然と立ち向かった若き勇者の話をしよう。

A会場の様子を見に行って、ふと目をやると、仕切られた箱にいくつもの鳥の頭骨が並んでるのが目に入った。なんやろあれ。と思ったのが運の尽き。トリに捕まった。座らされ、解答用紙と鉛筆を渡される。当然、鬼畜編をやれとのお達し。というか当初から鬼畜編のターゲットになっていたらしい。
鬼畜編はノーヒントで、並んでいるホネを同定すること。まずは全体を見渡す。一番上の段は、小さい頭骨ばかり。上から二番目と三番目の段はそこそこ大きな頭骨ばかり。一番下の段は明らかに意地悪問題。頭骨以外が並んでるし、哺乳類も1つ混じってるやん。
鬼畜編とはいえ、そんなに難しくして、まったく分からんのは作らんやろ。だとすると、一番上の段はスズメ目で、1つの科からは1つしか出してないだろう。二段目と三段目は非スズメ目で、1つの目から1つしか出てないだろう。根拠はないけど、2段目は陸鳥で、3段目は水鳥っぽい。とりあえずその前提で考えてみよう。
で、結局30分も悩んだのに、20問中11問しか正解せず…。悔しい。オオバンの頭骨、アカショウビンの脚、ヒミズの腰骨など見事な正解はあった。ウグイスやシジュウカラ、ハマシギとはったりが正解したのもある(いやもちろんその近縁であることは分かった上で)。が、悩んだ末に間違えたのも多い。悔しい。

ツバメは、嘴が短くて根元が幅広なので、空中で虫を捕る小鳥とまで見破ってたのに、なぜかオオルリにしてしまった…。ツグミの頭骨は、鼻孔がツグミ類っぽいと思ったのに、なぜかムクドリにしてしまった。
ツミをアオバズクとしたのは、ヤマドリをタカ類と思い込んだから。ニワトリの頭骨標本をあんなに実習で教えたのに〜。それにしてもツミの頭骨に類骨が付いてないのはずるい!トケン類はそれ以上はわからんわ〜。大きいカッコウかツツドリのどっちかと見破っただけでも偉くないかなぁ。コチドリは、最初コチドリとしたのに、なぜかカイツブリと迷いだして、結局間違えた。
腰骨は、候補としてハトやフクロウを考えたのはよかったのに、逆にするとは〜。水鳥の腰骨とまでは見破ったのに、サギ類を思いつかず、コアジサシとしたのは不覚であった〜。


●2015年11月16日 猿山訪問記

京都の餌付け群を見に行った。12月のサルの行動観察の行事の下見。考えてみたら、大学時代も就職してからも、サルの行動観察をしたことはない。なのに、その行事を企画するなんて大胆〜。というわけで、おそらく本番は講師先生におんぶにだっこ。でも、下見でせめていくつかは身につけて、付け刃で少しは偉そうに解説してみよう。
現地は山の上、思ったより上るのに時間がかかって、しんどい。にも関わらず、山頂は観光客であふれていた。外国人が目立つ。さすがは京都有数の観光地に隣接するだけはある。それにしても平日でこれとは、行事本番は日曜日。観光シーズンは過ぎてるだろうけど、どんだけ人だらけか、一気に不安になった。近所の高校生20人が、団体で来ただけでもかなりの威圧感。これ以上の団体で来るのはとても迷惑そう。というわけで、少人数に絞らなくてはならないし、山頂でみんなで観察するのはやめておいた方がよさそう。
山頂には、サルが観光客に悪さをしないように見張っているスタッフが4人も配置されている。観光客からの質問にも答えている。もれ聞こえてくる話からすると、当たり前だが、めっちゃ詳しい。サルの顔をチラッと見ただけで名前は分かるし、何歳かも分かる。こんな人たちの前で、偉そうにサルを解説するなんて、絶対に遠慮したい。なかなか気を遣う観察会になりそう。
と思いつつ、サルを見始めたのだけど、サルは可愛いし面白い。年齢や性別を頭に入れて見てるとさらに面白い。子ザルの行動は見てるだけでほほえましい。年寄りザルは応援したくなる。あられもない姿勢のグルーミング。いちゃいちゃしていた2匹が、マウンティング。サルの行動観察楽しいやん。というわけで、少しの予備知識を持ってもらって、少しのテーマに基づいてサルを観察するだけで楽しいんじゃなかろうか?
と、楽しくサルを見ていたら、あっという間に2時間。箕面のサルは怖かったけど、ここのサルは怖くなくて、間近にいろんな行動が見られる。学生時代に来たら、サルの研究したくなったかもしれない。なんて危険な場所だろう。

母ザルに抱かれている子ザルを近くで見ていたら、子ザルが母ザルから離れてこっちへ。で、ぴょんと脚に飛びついてきた。ポケットから垂れ下がっている携帯ストラップが気になったらしい。可愛いし、けっこう嬉しかったのだけど、ふと母ザルを見ると、怖い顔でこっちを見てる。そして、スタッフの人が子ザルを叱って母ザルの元へ戻した。子ザルが大きくなっても人間に飛びつくようになったらいけないので、そして母ザルが怒り出すと危険なので、子ザルに飛びつかれてはいけないらしい。反省して、携帯ストラップをポケットの中に入れた。
でも、可愛かったな。


●2015年11月15日 講演会2連発みたいな

今日は、大阪バードフェスティバル2015の2日目。午前は、トークショーのパネラー的な役割、午後は企画したシンポジウムの司会進行役。一日中、講堂で話をしたり、進め方考えたり、時間気にしたり、参加者数を数えたり。幸い、どちらもそれなりに公表だった様子で、まずは一安心。今後のためにも、その様子を振り返っておかなくちゃ。

<午前>
鳥の図鑑の絵で有名な谷口高司さんを囲んでのトークショー。日本野鳥の会の「フィールドガイド日本の野鳥」の改訂版出版を記念しているので、谷口さんと、野鳥の会の編集担当の方と、なぜか私。図鑑を描く人、作る人、使う人ってことらしい。作る人が司会進行役をしてくれる。描く人が図鑑の絵を描くことを中心にトーク。私は座ってるだけ? それではあんまりなので、自分が今までに使ってきた鳥類図鑑を並べておいて、話題を振られたらそれを中心に語ることにした。
申し訳ないことに、鳥類図鑑を熱心に使っていたのは、大学生まで。初版の「フィールドガイド日本の野鳥」が最後。つまり高野伸二さんどまりで、谷口高司さんの図鑑は使ったことがない…。
基本的には他のお二人の話を聞いて、振られたら並べた図鑑の話を中心にコメント。それだけのつもりだったのだけど、いくつか思わず突っ込みコメントを入れてしまった。おもに作る人に向けて、こんな感じ。
・高野伸二さんの原画自体に手を入れて改訂するなんて信じられない。もっと方法はなかったのか?
・「フィールドガイド日本の野鳥」の改訂版は、追加種が巻末にまとめられていて使いにくい。
・高野伸二さんへのリスペクトは分かるが、そろそろその呪縛から解放されて、本当の「改訂版フィールドガイド日本の野鳥」を作るべきではないか?
・「フィールドガイド日本の野鳥」は改訂するのに、読む図鑑である「野鳥識別ハンドブック」はどうして改訂版を出さないのか?
・日本の鳥のすべてが書かれたハンドブックを作って欲しい。
こうして書きだしてみると、好き勝手に言い放題。あとで作る人には謝っておいた。でも、突っ込みがあってトークショー自体は面白くなった、と何人かから褒められた。分からんもんだ。

<午後>
大阪のサシバについてのシンポジウム。昨年からサシバプロジェクトin大阪というグループが始動していて、大阪のサシバの生息状況についての調査をはじめている。で、サシバへの注目を高め、プロジェクトを知ってもらうためにシンポジウムをを企画した。というのは表の理由。1990年頃に大阪市大の卒論で大阪府南部のサシバを調査した方がいる。その方とコンタクトをとって、今後につなげるのが、真の理由だったりする。
シンポジウムの構成は、サシバの一般生態と日本全体での状況、大阪の過去の状況、そして大阪の現状。という流れで3方にお話頂いた。こちらの想定通りの流れ、期待以上の中身。とても勉強になるシンポジウムであった。
そして、思惑どおりサシバ関係者が仲よくなった。来年の調査につなげるぞ!


●2015年11月14日 JBBBと回る大阪バードフェスティバル2015

今日から大阪バードフェスティバル2015。雨との予報だったが、曇り後、午後一時雨。といった天候。客足は天気に素直に反応して、午前の出足はよかったが、午後、雨が降ってきた頃から、少なくなった印象。

そんなバードフェスを、インターネットラジオJBBBさんが取り上げて下さるというので、一緒に説明しながら各ブースを回った。ナウマンホールを回って、クジラのポーチを回って、なんと収録を終わろうとする。
いやいやいやいや。メイン会場はまだ残ってるぞ! と言って、ネイチャーホールに連れて行った。ネイチャーホールという会場のことはまったく気付いていなかったらしい。困ったもんだ。どうしたらいいんだろう。

各ブースに連れて行って、そのブースがどんな感じかを、独断と偏見で紹介。光学メーカー−以外のブースはほぼ一通り巡った。ただ、なぜかコースどりの都合で、ネイチャーホールの一番奥の4つのブースだけ行ってない。すみませんすみません。


●2015年11月13日 大阪バードフェスティバル2015前日

雨よ降るな〜。と祈ってたのに、土日のみならず、今日、金曜日まで雨模様。土曜も午前だけかと思っていたら、一日中雨の予報に変わってきた。せめて日曜だけでも降らないでくれ〜、と祈ってるけど、これまた残念な結果に終わる予感がする。
と、気分は下げ気味だけど、雨でもバードフェスティバルはもちろん実施。雨が降ることが予想されるなら、雨対策も考えなくては。とやることが増えてるので、一層頑張らないといけない。

というわけで、午後1時に助っ人が2人来てくれたので、もう早速会場設営を開始した。ポーチにタルノ壁を並べて、足を布テープで固定。雨と言えば風。強風対策だな。そしておりたたみの長机を全部ポーチにだしてきて、各ブースに配布。ってところで、約1時間半。けっこうスムーズ。
30分くらい休憩してから、再び始動。助っ人がもう一人到着。まだまだ机が足らないので、会議室や集会室や旧収蔵庫のたためない机を全部出してくる。助っ人がさらに4人ほど増えたので、大きな壁を出してきてセットする。で、1時間。
って辺りで、さらなる助っ人たちがドヤドヤと増える。で、まずは新人を含む助っ人達に、研修30分。資料の説明と会場ツアー。
そこから設営の仕上げ。数人はラチられて、会場サインのセットや、ブースサインの取り付け。その他は、椅子をポーチに並べて、カウンター出してきて。どうも机が足らないので、外来研やMSCや生物実験室の机の一部まで持ち出す。で、1時間半。
ここで、後半助っ人3人が登場したので、前半助っ人には解散を言い渡す(3人ほど残ってまだ手助けしてくれたけど)。後半助っ人その他には、演台と箱椅子出してもらうほか、細々と手伝ってもらって1時間。ほぼ会場設営は終わったので、解散。

その頃には、ブース設営に来ていた出展者のみなさんも帰られた。あとはスタッフで、電気関係整えたり、カウンターなどの位置を直したり、会場サインに修正入れたり。なんだ会場設営はまだ終わってなかったやん。というのはさておき、午後7時にはだいたい出来ていた。
で、自分が関係するブース3つの準備をちまちまとしていたら、午後9時半。明日は早いのでそろそろ帰ろう。


●2015年11月12日 てるてる坊主

今日は、とてもさわやかで、いい天気。紅葉も真っ盛りだし、植物園で鳥を数えていても、春とは違った感じで、これまた楽しい。なのに、週末の天気は悪いらしい。土曜日は曇り時々雨、日曜日は曇り一時雨。降水確率は50〜60%なので、もしかして、もしかしたら雨は降らないかもしれない。だいたい、この週末の天気予報は毎日変わっていってる。昨日は、土曜が曇り後雨で、日曜が曇り時々雨だったような気がするし。と思って、いま見たら、金曜日にまで雨マークが付きだした。どういうこっちゃ! せめて日曜だけでも、雨が降らんかったら、いいなぁ。

フェスティバルの来場者数は分かりやすく、天気に左右される。土日ともに晴れた2015年の来場者数は、23300人。土曜日は晴れたが、日曜日に雨が降った2012年は17300人。雨が降ったら、5000人も減る!
そして、バードフェスティバルは、自然史フェスティバルより来場者数は控えめ。2日とも晴れた2013年でも16700人。約70%。
というわけで、土曜日だけ雨なら約12000人。土日ともに雨なら約8600人。という来場者数予測ができる。これは単純すぎるけど、雨が降ったら来場者が激減するのは間違いない。

というわけで、真面目にてるてる坊主を作るか考える夕方。もうだいたい出来ることは一段落して、天気ばかりが気になる木曜日なのであった。早く帰って、嵐のような週末に備えて、体力を温存しとこう。


●2015年11月11日 マスコミの利用について

今日、某テレビ局の記者さんが取材にきた。大阪市内のタヌキについて聞きたいという話で、確かにタヌキの話もしたけど、他にもいろんな話をした。生き物や自然好きの記者さんらしく、生き物ネタを探しに来たという側面も強いらしい。なんか話しやすい相手だった(そこが、けっこう重要)。
話をしている時、後ろでざわざわ。何かなと思ったら、ヤマシギがガラスに衝突して死んでいた。死体を回収してきて、流れでガラスに衝突して死んでしまう鳥の話をした。タヌキに負けないくらい興味を持ったらしい。これこそ、マスコミが取り上げて、みんなで窓ガラス業界から変えていかないと、根本的には解決しないことを考えると、いい傾向。
それじゃあ、と同じく、マスコミが取り上げるべきと考えているムクドリの集団ねぐらの問題について、いつものコメントをぶつけてみた。
明るい話も聞きたいというので、マイブームのカラスの枝落としの話。これへの食いつきもいい。大阪城でも見られるからというと、映像とれるか考えている様子。難しいかもしれないねぇ。
情報募集にも協力してくれると嬉しいな。というわけで、カラスの枝落とし情報募集に続いて、ハッカチョウ情報募集の話もしてみた。外来生物問題には興味があるらしい。ついでにアカハネオンブバッタも教えてあげた。この勢いで、外来生物展も取材に来てもらえると嬉しいけど、4年後には異動してるかもとのこと…。

利用するというと聞こえが悪いけど、ウィンウィンの関係は作れてもよさそう。マスコミはしばしばネタを求めている。また研究サイドからのコメントや同定を欲しがる時も多い。こちらは博物館やその行事を取り上げてもらえると、広報になってありがたい。
と、記者さんが帰ってから考えていて思い出した。今週末の大阪バードフェスティバルを宣伝するの忘れた〜。バードフェスこそ、ネタの宝庫、取材先と知り合いになるチャンス。ってことで、もらった名刺に書いてあったアドレスに、宣伝のメールを入れておいた。一応、取材を提案してくれるらしい。よろしくね〜。

こんな感じで一度やり取りしても、名刺はどこかにやって、それっきりということも多い。ではなく、名刺をちゃんと保管して、機会があれば”利用”を考えるべきなんだろうなぁ。と、思ったので、隗から始めてみよう。


●2015年11月9日 はじめての和歌山城

今日はお休み。休みの日でも、仕事はあるので、仕事や調査に出掛けるのが普通なのだが。今日は職場は停電。そして雨。仕事も調査もできないので、遊びに行くことにした。和歌山城へ。
和歌山城にはタイワンリスがいると聞いているが、見たことがない。友ヶ島に代わるタイワンリス観察地候補として、一度行ってみようと思っていたんだな。あと、現在のマイブーム、カラスの枝落とし調査で和歌山の情報が欲しかったんだな。なんだ、やっぱり調査やん。と思わなくもない。

ともかくJR和歌山駅へ。行事するなら、中央改札口集合だな、と思いながらバス停へ。和歌山城へは2、3、4番乗り場へ、という看板があったので、2番乗り場に止まっているバスに乗ってみる。が、和歌山城に行くにはどこで降りるか分からない。次は公園前という案内で、ようやく和歌山城に行くには公園前バス停で降りる事が明らかになる。外国からの客人も増えていると聞くのに、難易度が高い。
なんだかんだで和歌山城に到着。入ってすぐのクスノキで、枝落とし確認。もう目的を半分達成。今度はタイワンリス。どこにいるか分からないので、まずは天守閣へ。雨の平日だが、けっこう観光客がいる。日本語はほとんど聞こえて来ない。大部分が北京語、あとはタイ語っぽかったり。
リスいないなぁ、と思ってたら、天守閣の下でおじさんがハトに餌をあげてる。ん? 木の幹になんかいる。と思ったら、タイワンリスだった。おじさんから餌をもらっては、幹に逆さまにとまりながら食べてる。めっちゃいっぱい食べている。それを見ていたら、リスは平気なのに、おじさんが嫌がって、さりげなく遠ざかっていく。観察会で見に来たら、ものすごく嫌がられそう。ともかく、あっけなく目的すべて達成。
和歌山城の敷地は、思ったより敷地は思ったより狭い。地図見ながら大阪城感覚で少し歩いたら、もう反対側に着いてしまう。歩けるコースもけっこう限られている。小さな動物園があるけど、遠目に見ただけ。ここで1日をつぶすのは難しい。結局、和歌山城にいたのは40分ほど。帰りはJR和歌山駅まで歩いた。約1.5km。バスに乗る必要はなかった。


●2015年11月8日 大阪の自然の展示室に開架式図書コーナーをつくったわけ

先月末から、図書館学的卒論生さんがやってきて、博物館の図書コーナーでの市民サービスを調査中。土日の図書コーナーの利用状況を観察し、学芸員に対面アンケートをし、学芸員のいるカウンターでの来館者とのやり取りを記録した日報を調べ。と忙しそう。まあ、卒論締め切りのこんなに間際でなければ、もっと余裕をもって研究できたんだろうけど、もう時間がないので一気に頑張るしかない。
で、昨日の調査が終わった後、いろいろと質問される。近頃の質問テーマは、どうして図書コーナーのところに学芸員が座るカウンターを設けたかという点だったのだけど、今日は少し違う。どうして開架式の図書コーナーをつくったのかだった。確かに、小さな図書コーナーがある博物館はちょこちょこあるけど、こんなに図書コーナーが広い博物館は少ない。でも、どうして?って問われても…。
展示室のレイアウトや構成は、学芸員の会議で決めたことなので、過去の会議記録をあされば何かしら分かるはず。きちんとその部分が記録されていたら、だけど。で、発掘作業を行ってみた。せっかくなので、ここに記録しておこう。
図書コーナーがある新館の情報センターは、2001年にオープン。でも、その企画は1995年に遡る。

■1995年5月9日
1995年は新館の(というか、当時は本館も含めて全面更新のつもりだったので、全展示室に関しての)基本計画を策定していた。
この時点までにで、すでに「図書閲覧室」を設けようという話はあったらしい。この日は、すでにぼんやりとあったプランについて各学芸員が考えてきた内容をプレゼンしている。
 T学芸員:「図書閲覧室」と「地域自然誌展示室」はセットで、書庫に近い場所が望ましい。
 S学芸員:地域自然誌展示室は、大阪の自然の展示コーナーと、分類展示のあるリファレンスルームの2本立てにする。リファレンスルームには、学芸員がいて質問に答える。そのためには書庫や収蔵庫に近い位置が望ましい。リファレンスルームには、本や端末も必要。
その後の展開からすると、S学芸員のプランがほぼそのまま採用された様子。

■1997年6月3日
1997年は、新館の実施設計の年。この時点でも、本館を含めての全面的な展示更新のプランをつくっている(いま読み返すと、とてもむなしい)。
「地域自然誌展示室(+学習ルーム)」と表記されている。リファレンスルーム案はいきている。学習ルームの内容としては、学芸員相談席、司書、コピーサービスとある。開架式図書コーナーがあるのかどうか明記はされていないが、地域自然誌展示室の基本コンセプトは「大阪の自然のことがなんでもわかる」とあるので、おのずと展示に加えて、標本と図書は置いていそう。

■1997年11月5日
「学習コーナー」の図面を検討している。パソコンが設置され、標本が並んでいる以外に、書架の存在が明記されているので、すでに開架式図書コーナーの設置は既定の路線らしい。

■1998年3月10日
「学習コーナー」の展示構成がまとめられている。大阪の岩石から動物、植物などの標本展示に加えて、「パソコン検索コーナー」「観察機器コーナー」「図書コーナー」が並んでいる。

どうも、どうして開架式の図書コーナーが必要かという議論はあまりなされなかった様子。うろ覚えでの記憶でもそんな感じ。大阪の自然についての調べ物ができる学習コーナー(すなわちリファレンスルーム)には、学芸員、標本、図書のセットは不可欠(できれば司書やコピーサービスも)。ということで、あっさり全員が同意したってことなんだろう。改めてどうして?って問われると意外と答えにくいけど、やっぱり納得はできるよねぇ。

【追記】
ちなみに、1998年10月13日に拡大図書委員会というのが開かれていて、開架式図書コーナーを用いた新たな市民サービスの展開についての議論が行われている。なんとなく、開架式図書コーナーを設置することを決めて、後からそこでどう展開するか考え始めてるという泥縄。


●2015年11月7日 鳥の巣屋敷探検

特別展にお借りしていた鳥の巣を返すために、午後から大阪府南部のとある駅前にある鳥の巣屋敷に向かった。鳥の巣屋敷には、何度も行ってるが、何度行っても面白い。2Kの普通の日本家屋が、鳥の巣で埋まってるのだから。床の間も押し入れもタンスも水屋も。台所の戸棚にいたるまで、鳥の巣だらけ。
と、同行のおかんに自慢(?)しながら行ったのだけど、着いてよく見ると、部屋の真ん中にも鳥の巣の入った箱が積み上がっている。なんか以前より増えてるんじゃないか? と、ご主人に尋ねてみると、増えた増えたと。増えすぎて、下の部屋にも入ってると。
え〜、2階建ての2階だけが鳥の巣屋敷になってると思ってたのに、なんと1階にまえ進出してるとな? で、1階を見せて頂いた。1階に入るのは初めて。すでに1階にも鳥の巣がけっこう進出してる。さらに部屋の真ん中に、でっかいミサゴの巣がデーンと置いてある。今まで最大の巣は、クマタカだったのだけど、このミサゴの巣は、クマタカの巣を凌駕している。直径も、厚みも超立派。見応えがある。でも、立派すぎて、2階には入れられなかったらしい。クマタカは窓から強引にとはいえ、入れられたというのに。

立派なミサゴの巣を展示してみたいけど、あまりに大きくて、そして重そう。運ぶの大変だから断念だろうなぁ。
ってゆうか、鳥の巣を借りて展示するより、この鳥の巣屋敷に見に来る方が、何百倍も楽しい。ツアー組んで見学会をしてみたいところ。3人くらいしか入られへんけど…。


●2015年11月6日 子どもの反応

昨日は幼稚園児からの、クジラについての質問に答えるという企画。今日は中学生の職場体験の対応。共通するのは、札儀正しいけど、反応が薄いこと。対応に満足してくれてるか分からないので、対応を修正できない。相手の反応を見ながら話をする習慣があるので、ノーリアクションが一番困る。
そういえば、博物館実習生のオリエンテーションもリアクションがうすくて、退屈してるのか?何も聞いていないのか?と思ってドキドキしていた。が、実習ノートをみると、それなりに楽しんでいたり、ちゃんと聞いていた。もちろん単位をもらうために、実習ノートにはいいことばかり書く傾向があるが、反応を示さないだけで、それなりに色々考えている様子はうかがえた。
こうしてみると、大人の博物館来館者の反応ははっきりしていて有り難い。もちろん、反応の薄い大人も多いが、一定の割合で反応のいい人がいる。そして、その人の反応を見ながら喋るのである。

まあ、我が身を思い起こせば、っていうか今も昔も、わざわざあまりリアクションしないようにしてるかもしれない。その方がクールって、気取ってるわけだな。ってゆうか、少なくとも、博物館実習初日は緊張したー、ってけっこう書いてあったから、ノーリアクションを気取ってるんじゃなくって、緊張してるだけかもしれないけど。ともかく子どもって面倒〜。


●2015年11月4日 クジラについての質問6つ

明日、幼稚園児が団体でやってきて、ポーチにぶら下がっているナガスケ、つまりナガスクジラについて質問をしてくれるらしい。園児がぶっつけ本番で一人一人質問したら大変なことになるので、事前に何を質問したいか意見を募って、集約して、6つに絞り込んでくれた。で、親切にもあらかじめ送ってきてくださっている。まるで国会の質疑のようである。あらかじめ教えてもらっているのは有り難いが、だからと言って答えやすいわけではない。6つの質問を順に考えてみよう。

・ナガスケが赤ちゃんのときの大きさはどのくらいですか?
 これは答えやすい。ナガスクジラの新生児の大きさは約6.4m。『鯨類・鰭脚類』という本に書いてある。あとは、6.4mとはこのくらいだよーん。って言えばいいだけ。マッコの2/3ってとこか。

・くじらはなぜしおをふくのですか?
 潜水した後、水上に出て呼吸をする際、鼻孔に入った海水を吹き出すから。で、いいんだよね?

・どうして土の中に埋めると骨だけになるのですか?
 これも答え自体は簡単。微生物が肉を分解してくれるから。微生物とか分解が通じるかは知らんけど。

・くじらはどうして長いの?
 これは質問の意味が分からん。どうして大きいの?に読み替えるとして、whyではなく、howに近い質問と勝手に解釈するなら、陸上よりも水中で哺乳類が大きくなれた理由を問うているとも考えられる。だとするなら、重力に対して体を支える必要が少なくなったから、って答えはどうだろう? ほら、泳ぐと体が軽くなるでしょ?とか言ったら、伝わるかな?

・くじらはどうして口が大きいの?
 これも質問の意味が不明。体が大きいのだから、口も大きくて当たり前。と冷たく突っぱねる? 大きいからたくさん食べないといけなくて、ヒゲクジラの食べ物は小さいエビみたいな動物なので、一度にたくさんの食べ物を口に入れるため、とか言ってみる? あとの答えには、知らんけどを付けざるを得ないけど。

・バラバラにした骨を組み立てるのにどれくらいかかりましたか?
 金額を聞いてるのだろうか? それとも期間? 専門の業者さんにお願いしたので、ウン万円かかってる。時間にしたら、半年くらいだったかなぁ。

むしろこちらから、幼稚園児は(別に幼稚園児に限らんけど)どうして答えられない質問をするの? と訊ねてみたいくらい。
某国会でのやり取りを見ていると、総理と称する人も、質問に対して、ぜんぜん関係ないことを答弁でしゃべっている。むしろ質問にちゃんと答えていることの方が少ないくらい。そんな国なんだから、適当にずらして答えても、少なくとも政治家からは文句はでないだろう。でも、幼稚園児にそんなことをするのは、微妙に胸が痛む。真面目に答えるのなら、何を答えて欲しいのか問い返そうかなぁ。

【追記】
結局、上記のように答えてみて、この答えでいけてる?と園児に訊ねてみた。壇上に上げられて、マイクに質問するだけでいっぱいいっぱいの園児達は、どうやらどんな答えでも良かったらしい。質問することが目的っぽかった。
だもんで、質問者も聴衆もリアクションが薄くて、ちょっと焦る。ただ、クジラの鼻は頭の上にあるという部分にはリアクションがあった。よかった〜。


●2015年11月3日 鉱物採集

今日は、奈良県桜井市の某所へ、中高生と黄鉄鋼採集へ。ここに来るのは、たぶん4回目。ここは、バス停から延々と登り。毎回、登り道に疲れ、もう二度と来ないぞ!と思うのだけど、黄鉄鉱はピカピカで綺麗だし、子どもは喜ぶのできっとまた来ることになるだろう。

化石採集や鉱物採集には、子どもに人気。だから色んなのを採集に連れて行きたいところだけど。大阪から日帰りでは、行ける場所は限られる。そして、みんなで行って採集しても問題にならない場所は、さらに限られる。数年スパンで、同じような場所をグルグル回ってる感じがする。

2000年度:なし
2001年度:なし
2002年度:猪名川町で青銅鉱・黄銅鉱
2003年度:猪名川町で青銅鉱・黄銅鉱
2004年度:奈良市で水晶
2005年度:平群町でガーネット
2006年度:猪名川町で青銅鉱・黄銅鉱
2007年度:香芝市でサヌカイト
2008年度:猪名川町で青銅鉱・黄銅鉱
2009年度:桜井市で黄鉄鉱
2010年度:京都市で菫青石・褐簾石
2011年度:平群町でガーネット
2012年度:桜井市で黄鉄鉱、京都市で菫青石・褐簾石・珪灰石・高温石英
2013年度:なし
2014年度:香芝市でサヌカイト
2015年度:桜井市で黄鉄鉱

猪名川町での採集ができなくなった今、来年はガーネットの番かなぁ。


●2015年11月2日 博物館の図書コーナーでのサービス

大学の卒論で博物館の図書コーナーでのサービスを調査したいと、この週末から学生さんが調査に来てる。どんな風に使われてるか調べると同時に学芸員にインタビュー。どうも、図書コーナーのカウンターに学芸員が座ってる意義を明らかにしたい様子。
で、学芸員が図書コーナーに座ってるからこそ出来てることって何? って問われたのだけど、改めて考えると、なかなか難しい。でも、意味があるから座ってるはず。意味があるってことに、だれも異論はなかったし。けっこう考えたけど、はっきりしない。なかなか鋭い設問かもしれん。

図書コーナーの横に学芸員が座ってる意義を考えるなら、図書コーナーのない場所に学芸員が座っている状態と比べて、図書コーナーがないと何が不便かを考えるのが一番。2001年に新館ができて図書コーナーの横に座るようになるまでは、まさにそんな状態だった。その時にも、学芸員は来館者の質問に答えていたし、質問対応にそんなに問題はなかった。あえて言えば、答えるのに必要な図書が近くにあれば、歩く距離が減って、質問者を待たせる時間が減るってことくらい。
図書コーナーが目の前にあれば、相手によれば、場合によれば、直接答えるのではなく、図書を紹介して自分で答えを見つけてもらうという対応が出来やすくはなったかもしれない。でも、それとて図書コーナーがなければ、本を持ってきて、渡して、調べてもらうでもいいような気もする。

こうして考えると図書コーナーの近くに学芸員が座っている必然性は必ずしも高くない。というか、だからこそ出来ることがさほど増える訳ではなさそう。かといって、じゃあどこに学芸員が座ったらいいかといえば、やっぱり図書コーナーに隣接してたらいいように思う。まあ他の場所に座るよりは、って感じ。
図書コーナーの横に学芸員がいるからこその展開は、学芸員が図書を利用している来館者を目にできるってことだと思う。わざわざ質問されなくっても、学芸員が積極的に声をかけて普及教育的な対応をとればいいのかもしれない。うるさがられそうな気もするけど…。


●2015年10月31日 2015年10月のまとめ 夢の後

今月なにをしたかといえば、特別展の片付けをした。って感じかと。前半は週末ごとの特別展関連イベント。だからといって、特別展入場者が増えるわけでもなく。数を増やしたせいか、妙に広報関連のミスが立て続く。関連イベントの意味をもう少し考えた方がいいかも。
で、18日に特別展終幕。大急ぎで片付けモード。大きなタマゴを岡山に送り出し。展示室のタマゴや剥製などを、2日かかって片付けて。借り物のタマゴを返しに行き。次の巡業先に行くタマゴを送り出し、と思ったら間違ったのを渡していて、やり直し。鳥の巣を返す段取りがついて。で、11月のバードフェスに向けて、会場を模様替え。
特別展オープンに向けては、他に予定を入れずに心の準備もばっちりなのだが、片付けについては意外と心の準備がなくて、やってきてから慌てる。

他の部分を振り返っておこう。
ルーティンのため池調査、大和川調査は無事完了。先月で、播磨灘岸水鳥調査は終了した。今月はその分、時間ができてありがたい。でも少し寂しい。
昨年に引き続き10月からムクドリの集団ねぐら調査をするつもりが、まったく動けず。なぜかカラスの枝落とし調査を開始してしまい、むしろそっちに気が向いている。
毎年、秋〜冬〜春先までおこなっている長居植物園の果実チェックを、10月から開始。合わせて、センサス調査も再開した。

普及行事は、例年通りジュニア自然史クラブ、鳥類フィールドセミナー、鳥の調査の勉強会、友の会読書サークル、大阪鳥類研究グループという恒例もの。加えて、特別展関連で、ギャラリートークが2回、友の会秋祭り、オープンセミナーを担当した。特別展のタマゴとタネ対決ではタマゴが負けて、タマゴ担当として芥子入り小籠包を喰わされた。

博物館学的アンケート調査の途中までをとりまとめて、ゼミが話題提供した。
秋の博物館実習生10人を受け入れて、実習ノートも無事に送り返した。
11月のバードフェスの準備がそろそろ終盤。アルバイトをかり集めて、ブースの配置を決めて、とバタバタしはじめた。

とにかく、11月前半はバードフェス一色。


●2015年10月30日 読書サークル 第82回会合覚え書き

隔月で、課題本の紹介文を持ち寄って、本についてあれこれ言い合うサークル。今日がその会合。で、前回から、会合で出た本についての意見を記録しておくことになってる。

昨日の課題本は7冊。さらに前回以前からの宿題となっていた本が3冊。というわけで、合計10冊についてあれこれ話し合った。ちなみに各人は紹介文を書いてきていてて、4つを最大として★を付けている。

●「テントウムシの島めぐり」地人書館
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 ご存じゲッチョの本。ゲッチョのこの手の本はだいたいパターンが一緒で、子どもとのやり取りから入って、あちこちに行って、その地の専門家にいろいろ教えてもらう。出合いと発見。面白いと言えば面白いのだけど、何冊か読めばパターンが同じなのにすぐ気付く。あとはドングリだったり、コケだったり、テントウムシだったりと、テーマが変わるだけ。すでに飽きられているらしく、けなすわけではないが、評価はあまり高くない。

●「わらうプランクトン」小学館
(紹介文4つ、平均★数は3.3)
 プランクトンの正面顔をひたすら撮影して、笑ってる!とかふざけたコメントを付けた写真集。なのだけど、評判はとてもよかった。日頃は横顔しか見ないプランクトンの正面顔は、楽しくそれでいて勉強にもなるようす。ミジンコが一つ目とは知らなかった人もいた。

●「カタツムリ ハンドブック」文一総合出版
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 生きたカタツムリの写真にこだわったあまりに、殻の特徴が必ずしも分からず、種の識別用の図鑑としてはいまいち。でも、角ややりを出しているカタツムリの画像は、親しみが持てるらしく、そんなに評判は悪くない。

●「うれし、たのし、ウミウシ。」岩波科学ライブラリー
(紹介文5つ、平均★数は2.0)
 岩波の雑誌『科学』に連載したものをセレクトしての一冊。前半はウミウシなどの動物の生態やその研究についての話題で、その部分の評判は悪くない。でも、後半は大学教授の生態を見てるよう、との評。どうして一冊の本にしたんだろう?という疑問も出た。

●「空を飛ばない鳥たち」誠文堂新光社
(紹介文4つ、平均★数は2.8)
 空を飛ばない鳥を一同に集めて、整理してある点は評価されていた。でも、淡々と並んでいる感じが、物足りなく思えた人もいる様子。

●「カラスの常識」子どもの未来社
(紹介文3つ、平均★数は3.3)
 カラスについてのデマから始まって、カラスについてのいろいろがコンパクトにまとまっている。評判はよかった。というか、鳥屋が熱く褒めちぎったので、みんな圧倒されたかも。

●「クマムシ研究日誌」東海大学出版部
(紹介文2つ、平均★数は2.5)
 フィールドの生物学シリーズらしい内容、との評。何も分からず、研究の世界に飛び込んだ若者が、苦労して道を拓いていく感じ。ただ、他の本はたいてい問題が解決して、それなりのハッピーエンドで終わるのに、これは無職になって終わるのが斬新と言われた。そして、多くの人がなにか物足りなさを感じてる様子。自分大好き感を出し過ぎているのかもしれない、あるいはこのパターンが飽きられてきたのかも。

●「赤の女王」ハヤカワ文庫
(紹介文3つ、平均★数は3.0)
 とりあえず、読んでない人に『鏡の国のアリス』に出てくる赤の女王を知ってます?から入った。知らない人が多かった。けっこう難しい話題が出てくるし、著者の説明も必ずしも明快ではないので、どうも読んだ人も内容をきちんと理解している訳ではない様子。でも、理論や仮説はあまり分からなくても、学問の流れという意味で楽しく読めたらしい。
 読んでない人に、無性生殖と有性生殖では、増殖スピードは無性生殖の方が高く、それを上回る有性生殖のメリットが必要との説明がなかなか伝わらなかった。長期的な環境変化を考えたら有性生殖はメリットがある。というのは、必ずしも短期的に有性生殖を選択する理由にならない。ってことを説明するのは意外と難しい。

●「和食はなぜ美味しい」岩波書店
(紹介文5つ、平均★数は3.0)
 とにかく、ええもんばっかり喰いやがって〜、とか。美味しんぼのパクリやないか、とか。地学の話に持っていくのが、強引すぎるやろ〜、とか。悪口が飛び出しまくる。ほんまに食べに行ってるのか? 姪は脳内存在じゃないのか? 姪がいたとして、ほんまにこんな都合のええ質問はせんやろう〜。など、疑問も多数。
 本としての評価は割れたが、一致した意見は、面白かった。強引であっても、我田引水が過ぎるにしても、それをやりきったのは凄い。地学に興味を持つきっかけにもなるかもしれない。
 今度、講演会をお願いしているので、その後の打ち上げにどこに行くか緊張する〜。といって担当者。その機会に、姪が実在するか訊いてみたいもんだ。

●「海と湖の貧栄養化問題」地人書館
(紹介文3つ、平均★数は2.7)
 タイトルがすべて、という感じ。海や湖の栄養塩は、多すぎてもダメだが、少なすぎても問題が出てくる。ってことを、データを示して述べてある。シンポジウムの記録のようなイメージ。一般向けの本ではないだろうというのが結論。


●2015年10月29日 そこで一句

昨日、ムクドリの質問に来た年配の女性。俳句教室での宿題のお題にムクドリが出たから調べに来たらしい。ムクドリは晩秋から初冬の季語なんだそうな。
ムクドリの写真を見せて、この季節なら集団塒かなぁ、と塒の説明。一方、ご婦人は秋から冬の季語なのにムクドリが年中いると聞いてショックを受けていた。
まあとにかく、ムクドリは家の周辺にもいるから、一度自分で見てみて、句をひねっては?と何度も言ったが、全然聞いてない。年配女子は、図鑑をパラパラと見ただけで、一句ひねるつもりらしい。オオタカ見たことないくせに、イメージだけでオオタカを画く、江戸時代の下手な日本画家みたい。
仕方がないから、代わりに一句。

駅でたら 空から降り落つ 椋の群れ

乱舞していたムクドリの群が、駅前の塒に降りる光景。って、伝わらんか〜。

そういえば、昨日は近所の池にいた謎のカエルについての質問があった。画像を見ると見まごうことないウシガエル。
そこで一句。

古池の カエルも今は ウシガエル

どれが季語かな?


●2015年10月28日 ポリネーターいろいろ

ポリネーション、とくに動物媒の展示を更新するために、会議。ポリネーターについていろいろな話題を交歓する感じ。動物媒をサクッと、虫媒とそれ以外に分けてみる。虫媒以外は、まあ普通には鳥媒とコウモリ媒。じゃあ虫媒はというと、いろんな分類群が関与していてややこしい。先輩方はどう分けているのかなと、かなり古いけど「花に引き寄せられる動物 花と送粉者の共進化」の中にある

加藤真(1993)送粉者の出現とハナバチの進化

をながめてみた。
真ちゃんは、送粉シンドロームの説明の中で、動物媒を甲虫媒、ハエ媒、ハナアブ媒、ハナバチ媒、スズメガ媒、ガ媒、チョウ媒、鳥媒、コウモリ媒の9つに分けている。メジャーなグループということだろうか。
でも、これ以外にも花粉を運ぶ昆虫は知られてるらしい。ツルニンジンのポリネーターのスズメバチ、ノグルミのポリネーターのアザミウマなど。

虫媒の幅は広くて大変だなぁ。その点、昆虫以外の動物媒は、鳥媒とコウモリ媒だけで簡単。と思ったら、ネットにはカタツムリ媒という言葉が落ちている。ただ近くの植物屋に、試しにカタツムリ媒について訊ねてみると、評判が悪い。カタツムリやナメクジが花粉を運ばないと言ってるのではなく、充分な確認がされていないとか、他の動物が主に運んでいることが分かっているとか。
それに引き替え評判がいいのは、ヨコエビ媒。これはしっかりとNatureに論文が載ってるとかで、ハランの花粉を頭に載せたヨコエビくんの画像があったりするらしい。花粉を運ぶヨコエビは、ニホンオカトビムシなどの陸生のヨコエビだそうな。

こんな調子でいけば、花にくる動物はいずれも何かしらポリネーターとして機能してることになっていきそう。サルとか、ネズミとか、コウモリ媒以外の哺乳類媒花もあるに違いない。知らんけど。
真面目に言えば、いろんな動物がポリネーターとして機能しているケースで、予想外のいろんな動物が関与してるケースが多そう。


●2015年10月27日 格安主催特別展企画案

といっても特定のテーマの特別展の話をするのではなく、特別展の枠組みを変えれないかというアイデア。
新聞社や放送局主催・共催・企画し(博物館が協力したり、実行委員会に加わるにせよ)、巡回してきたり誘致するのは、いわゆる誘致展。これはハイコスト、ハイリターン。新聞社や放送局が多額の金(博物館やその運営者単体では無理なぐらいの額)を出して、目玉展示を金かけて引っ張ってきて、広告をばんばん打つ。というのを誘致展というが、それではなく、博物館単体主催で、学芸員が企画・作製する主催展(予算額は誘致展より2桁くらい少ない)。それでもフルスペックだと80日開催で、300-400万円はかかる。正直言って、この額はある意味ギリギリ。貸出料が必要な標本は借りれないし、無料でも海外から運んでくるお金はない。どんな展示を作るかに、予算的な制約がとても多い。
そこで、もう少しスペックを削って、気軽に、それでいて赤字にならない特別展はできないものかと思った。普及教育上必要な特別展はたとえ赤字でも実施すべき。だとは思うが、赤字は小さいに越したことはない。最低限スペックなら、おのずと赤字幅も小さくなる。そして、普及教育上必要な展示ができるなら、それはそれで有りな話。
年に1回はフルスペックの主催展を行いたいが、それと誘致展の合間に最低限スペックのお気軽特別展ができるなら、博物館をもっと楽しくできるかもしれない。

というわけで、現在のフルスペック主催展の支出項目を洗い出して、削れるかを考えてみよう。
・講演会講師謝礼・交通費 →少なくとも講師を依頼しての講演会はやめよう。せいぜい学芸員によるトーク。
・展示用借用旅費 →自前の所蔵品だけで展示を組み立てよう。
・消耗品費(大部分は大型プリンター用のインクと紙) →打ち出しは最小限に
・印刷製本費(ポスター・チケット・チラシ・解説書) →ポスター・チラシ・解説書はなし。チケットは少し印刷?
・広報費 →断念
・通信運搬費(おもにポスター・チラシの送付代と、借りてくる標本の運搬費) →当然減
・改札受付業務委託 →基本的に他のカウンターに座っているのを移動してもらう。ただし土日祝日には1人加配?
・解説書・ポスター・チラシなどデザイン →当然減
・ホームページ制作 →学芸員がやる
・キッズパネル、キッズMAP、子どもワークショップ →断念

おお! 支出がみるみる減った。まとめると、
■展示は、自前の所蔵品だけで組み立てる。
■広報は、お金をほんとにかけずに、学芸員制作のホームページ、SNS、プレス発表のみ。
■関連イベントは、ギャラリートークなど学芸員自前だけ。
■解説書は作らない。
■改札は、他のカウンターの人員を回し(1人抜けたそのカウンターは学芸員が守る)、土日祝日の1人分だけ。
■チケットだけは印刷。

ってことだと、空調費はさておき(というかさほど空調費が問題にならない春か秋に展開することにしよう)、支出は1ヶ月あたり10万円ほどに収まりそう。だとしたら、入場料200円で、500人でペイする。充分実行可能な数字になってるんじゃないかな?

もちろん主催展すべてを、こんな最低限スペックで実施するわけにはいかない。子ども向けワークショップ、解説書、講師を招いての普及講演会などは、普及教育効果を考えるととても重要。他館から借りての展示をしないと、展示の幅も広がらない。
とはいえ、こうしたお手軽特別展が、混ざってくるのはありじゃないかな。もしかしたら、意外と黒字になって、フルスペック主催展を補うこともできるかもしれないし。一度試してみたいなぁ。


●2015年10月26日 来年度の哺乳類の観察会

今年度はまだ半分少し過ぎただけ、まだ5ヶ月残ってる。にも関わらず、もう来年度の事を考えはじめる事になる。
今年は、10月にシカからムササビの観察会と、12月にサルの観察会。2回の哺乳類の観察会を企画している。哺乳類は一定の人気があるし、鳥と違って観察会を開く団体が少ないので、また来年も2回くらいは哺乳類の観察会を開きたいと思う。でも、毎年同じってのもなぁ。どうしよう?

シカ観察会の講師さんは、来年度は少し季節を変えたいという。小鹿が出てきて、袋角が見られる初夏かなぁ。ってことで、7月頃に同じく奈良公園でシカの観察会をするのに傾いている。秋は鳴き声や発情オスの変な行動もあって楽しいけど、小さい子鹿も見てみたい。さわると暖かい袋角も楽しそう。
ただ、夏だと日没が遅い。帰るのが随分遅くなるから、ムササビ観察はなしかなぁ。それとも、7月は暑いから、夕方から始めて、一気にムササビ観察になだれこむとか? この点は検討の余地がありそう。

で、問題はもう一つの哺乳類の観察会。かつてなら六甲山でイノシシを見よう!と言っただろうけど、今は簡単には見られない。でも、見られる場所もあるらしい。そこを探るか?
昼行性ということでは、リスの観察会というのもある。ただ、聞くところによるとリスの観察会は、ひたすら待たなくちゃならない。あるいは早朝に行かなくちゃならない。けっこう敷居が高い。敷居が低く見られるのはタイワンリス。となると友ヶ島に行きたいけど。近頃、友ヶ島は人気が高く、週末はたくさんの人が船乗り場に並ぶらしい。観察会を企画して渡れなかったりしたら、とても残念。となると代わりにタイワンリスが見られる場所。和歌山城はどうだろう? たしかタイワンリスがいたはず。今もいるかは知らんけど。
というわけで、もう一つの哺乳類の観察会は、少し下調べがいりそう。


●2015年10月25日 カラスのナンキンハゼの枝落とし

落として食べるのが目的だと思っていたが、そう簡単ではないかも。というのは、今日の午前。マイフィールドでカラスの枝落としの観察会をしたんだな。やはり現場百回。行動をじっくり観察してから、仮説は立てるべき。思いがけない行動が待っていた。

カラスの枝落とし観察会と銘打ったので、実を付けたナンキンハゼをめぐることになる。ついでにカラスが食べそうな果実を付けている、熟している、クスノキ、エノキ、ムクノキの下もチェックしてみた。が、枝はさっぱり落ちていない。一方、ナンキンハゼの下には実を付けた枝がいっぱい落ちている。

どうして実の付いた枝を落とすのか、それは木の上では届かない、あるいは届きにくいから、枝ごと落として、下で食べる。というのが、多くの人の見方。ただ、ことナンキンハゼについては、元学芸員の岡本に言わせると、折って落とすことで早く乾燥させ、実を開けさせて、実を早く食べるのが目的じゃないかと以前から主張していた。今日、青い果実を割ってみたが、なるほど岡本が言っていたように、中にはちゃんと白い実ができている。これなら青い果実であっても開かすことができれば、カラスは食べそう。どうせしばらく待てば果実は茶色くなってから開くのだけど、それが待てない。関西のカラスはいらちなのである。とTwitterに書いたら、けっこううけた。

で、今日の観察である。ハシブトガラスがナンキンハゼにやってきたので、みんなで観察。
ハシブトガラスは、ナンキンハゼの実を食べたいらしい。枝を行ったり来たりしたと思ったら、緑の果実を引っ張り出した。緑の果実はなかなかとれない。引っ張って引っ張って、そしたら枝がポキッと折れた。驚いたのか、カラスは枝を放して落としてしまった。枝落としには間違いないが、落として食べようと言うよりも、果実を引っ張ったらとれてしまったに近い。
しばらくして、また別のハシブトガラス。こいつは白い実を見つけて食べる方針らしい。白い実を見つけて食べる。また、見つけたけど、ちょっと届かない。手前の枝の方をくわえて引っ張って、近くにたぐり寄せようとしてる感じ。と思ったら、枝が折れた。またカラスは枝を放して落としてしまった。
いずれも、折って落とすのが目的というより、実をとろうとしたら枝が折れて、落としてしまった感じ。なんかイメージが違う。枝を折るのは偶発的で、目的ではないような…。

ところが、その少し前、別のナンキンハゼのそばで見ていると、ナンキンハゼから飛び立つハシブトガラスが1羽。その口元になにかくわえている。急いで双眼鏡で確認すると、緑色の果実がいくつかついたナンキンハゼの枝をくわえて飛び去った。
この場合は、偶然かなんか知らないけど、折った枝に付いている果実が目当てで、折れた枝を持ち去ったとしか思えない。食べるために折ったと考えるのが普通かも。

というわけで、カラスがナンキンハゼを折るシーンを、もっとたくさん観察しないと、なんのためにカラスがナンキンハゼの枝を折るのかは分からないと思った。同じ事はクスノキなど他の樹種の枝落としにも言えるのかも。


●2015年10月22日 特別展の片付けを片付けた

昨日は5時間、今日は2時間。特別展たまごとたねに並べてた担当の展示物を片付けた。もうタマゴも剥製もホネも巣も並んでいない。
借りた展示物も、岡山方面へは一昨日、天王寺方面は今日の日暮れ時に帰っていった。後は鳥の巣を返すだけ。
展示を作るときは、並べるだけで4〜5日かかったが、片付けは、ほぼ1日で終わってしまう。なぜか寂しい感じ。
タマゴは、大部分まとまったコレクションからの展示だったので、片付けやすいが、剥製はいろんなコレクションから引っ張り出してきたので、どれをどこに返すのか、思い出すのに苦労した。

【追記】
とはいえ、大量の卵を元の引き出しに戻すのは大変。27日、ようやく助手さんにお願いして片付けてもらった。これで一安心。


●2015年10月21日 宴の後

先の日曜日で、3ヶ月にわたった、この夏の特別展の会期が終わった。始まるまでは、準備に追われつつも、これはヒットの予感。と思ったのだが、終わってみると、昨年の1.5倍の来場者はあったもののヒットにはほど遠く、やや赤字に終わった。
もちろん集客はすべてではない。新たな試みがいくつもあって、それ自体は成功したと思う。内容面でも、けっこう良かったように思う。でも近頃は世知辛く、特別展の普及教育的な成果よりも、収益が強調されがち。ってゆうか、特別展が赤字だと、博物館の経営自体がピンチになりかねない。勢い、担当者も収益に目がいくし、赤字だと失敗感が漂いかねない。
これって、特別展を、公共博物館の普及教育事業の中に位置付けるなら、マズい状況。実際問題、普及教育上必要なテーマの特別展の多くは、黒字は見込めそうにない。だからこそ、公共がすべき特別展のはずだが、赤字を責められてばかりでは、担当者もやる気を失いかねない。頑張っても責められるんじゃ、やらない方がまし、と思うのが普通だろう。

もちろん来場者が多い方が、より多くの人に普及教育できるので望ましい。博物館の運営に支障がでるような大赤字を出すのは避けた方がいいに決まってる。でも、それはさておき、担当者側になんらかのインセンティブを考えるべきじゃないかと思う、ここ数年。


●2015年10月20日 冷凍庫にたまった鳥の死体の数

なぜか成り行きで、冷凍庫にたまっている鳥の死体の数を評価することになった。とある博物館学的な興味で、日本各地の自然史系博物館などにアンケートをして、鳥の死体をどのくらいため込んでいるか調べ始めた手前、自分のところの数字を出さないわけにもいかない。面倒なので、後回しにしていたのだけど、アンケートの集計を始めるとどうしても自分のところの数字が知りたくなった。

で、鳥の死体である。冷凍室からすべて発掘して数えればいいのだろうけど、そんな面倒なことはする気もない。大きくずれていない数字があればいいだけなので、間接的に推定することを考えてみる。
とりあえず建前としては、冷凍室に死体を入れる前に受入ということをする。真面目な時代には、死体を受取たびに真面目に受入をしていた(遠い目。それが今では処理するときに慌てて受入をしている…)。で、受入をしたら鳥の標本作製ノートにページを割り当てて、それを見返せば、少なくとも受け入れたけど、標本になっていない点数は分かる。というわけで、ざっと数えてみた。急いで数えたから数え間違いもあるだろうけど、

●受け入れて標本化できていない死体:約660点

と分かった。
なぜか標本作製ノートに記入しているのは、採集データのある野鳥だけ。動物園からもらった死体は受け入れてもノートにリストがない。死体をくれる動物園は90%以上、天王寺動物園。天王寺動物園から引き取った死体については、別途リストがある。今までに引き取った鳥類は、約650点。大物は場所をとるので標本化しているけど、小さいのはけっこう冷凍したままになっている。ここの評価は難しいけど、標本化したのは半分以下ではないかと思う。と言うわけで、その他の動物園から受け入れて処理していない死体を加えると、

●動物園から受け入れて標本化できていない死体:約350点

これ以外にも冷凍庫には鳥類死体がある。近頃、南の国からまとまった鳥の死体を定期的に受け入れているのだが、標本化すると言ってもらってるから、けっこう頑張ってはいるのだが、でも処理は追いついていない。
これは寄贈点数は分かっている。約560点。内、標本化できている点数は、110点。差し引きすると、

●南の島から受け入れて標本化できていない死体:約450点。

ここまでは多少なりとも数字に根拠がある。が、ここからは根拠がない。なんとなれば、受入もせずに冷凍室に放り込んでしまった死体の点数の話だから。個別に少数寄贈されたケースは、けっこう冷凍庫の入口付近にあって、そこそこ見かけているはず。さくっと100点はありそう。
あと、個人が冷蔵庫にため込んでた死体とか、別の博物館がためこんでいた死体とか、動物病院がため込んでいた死体とか、海岸で拾いまくった死体とかを、ドカッと寄贈されることがある。なんやかんやで10件ほどはあって、それぞれ25点平均はありそう。
となると、

●冷凍室に受入もせずに放り込まれた死体:約250点

というわけで、すべてを合わせると、冷凍庫に鳥の死体は、約1700点あるってことになる。合ってるかどうかは神のみぞしる。
ちなみに近頃は、年間200点ほど標本化できている。以降、まったく新たな死体を受け入れなくても、すべての標本化には8年半かかることになる。ペースアップしなくては、死ぬまでに終わらない恐れが、少しあるかも…。


●2015年10月19日 カラスの文化境界

今日は、自転車で大和川の南へ。松原市から堺市北東部のため池巡り。ついでにカラスの枝落とし探し。季節から狙い目はナンキンハゼ。街路樹で、公園で、大学で。ナンキンハゼを探しては、下をチェック。でも、さっぱり枝落としは見つからない。おかしいなぁ。
大阪府立大学やその近くの白鷺公園には、実を付けたナンキンハゼがけっこうあったのに、全然枝は落ちていない。なんでかな。
帰り道、大和川を渡って大阪市に戻ってから寄り道。大阪市立大学と近くの浅香中央公園をチェックした。ナンキンハゼの下には、実の付いた枝が落ちていた。なんやあるやん。

今日得たデータだけからすると、大和川を境に、カラスの文化圏が分かれていることが窺える。恐らく枝落とし文化は、大和川より北にだけ広まっているのだ。そう言えば、他に枝落としが見つかっているのは、長居公園、靫公園、鶴見緑地、万博公園。すべて大和川より北だ!
ただ、もう一つ可能性がある。長居公園では盛んにナンキンハゼの枝が落とされているのに対して、大阪市立大学ではまだ少ししか落とされていない。もしかしたら、ナンキンハゼの枝落とし前線が南下してるところで、ようやく大阪市立大学に差し掛かったところ。これから前線が大和川を渡るのかも知れない。
来月、同じ調査を行うので、どちらが正しいか分かるだろう。当然、どっちも違ってるだろうけど。調査初期は、こういう妄想ができるから楽しい。

【追記】
20日、岸和田市からあっさりとナンキンハゼの枝落とし情報がやってきた。せっかくの妄想も、その寿命は短かった。


●2015年10月17日 この冬の果実のなり具合

10月に入って、遅ればせながら今年度も地元公園の果実のチェックを開始した。奇数年度の今年は、果実はどっちかと言えば豊作のはず。実際にそう極端ではないにせよ、豊作よりだと思うのだけど、個々の樹種をみてみると、一概にそうとも言えないのがややこしいところ。

クスノキは、ほぼすべての個体で果実がなっていて、たいていが豊作。
ナンキンハゼは、たくさん実を付けてる。まあ豊作といっていいと思う。たいていの年、豊作な気がするけど。
ムクノキは、大豊作。いっぱい果実をつけている。
モチノキは、全体に豊作。
クロガネモチは、個体による差が大きいのだが、果実を付けていない個体は少なく、果実付きの個体はたいてい大豊作。毎年数えている枝を数えようとすると、多すぎるので、一部に限ることにした。
トウネズミモチは、例年並みにたくさん果実をつけている感じ。

なぜかカキはほとんど果実をつけていない。観察開始が遅くて、すでに喰われたのかな?
エンジュは、クスノキの豊作年は実をつけない傾向があるのだけど、一部は実をつけている。
センダンがよく分からない。果実はつけているけど、必ずしも多くない。やや不作と言ってもいいくらい。

となっているが、総合判断は、けっこう豊作。大阪の公園での果実量を決めるのはクスノキなので、クスノキが豊作なら今年は豊作と言っていいのである。簡単。


●2015年10月16日 電気柵が水田生態系に与える影響

大阪府では昨今、北摂にシカが増えて、田んぼは電気柵に囲われるようになった。生駒より南では、イノシシが増えて、これまた田んぼは電気柵に囲われがち。それは田んぼの生態系に大きな影響を与えているに違いない。

電気柵はシカやイノシシを水田から排除するだけでなく、タヌキやキツネなどの中型哺乳類もしばしば排除する。サシバのような水田や畦でカエルやトカゲなどを食べるタカも排除するとも指摘される。そういえば、電気柵で囲われた田んぼにはあまりサギ類も入ってないような。
もし電気柵が、水田生態系の食物連鎖の上位捕食者を、完全に排除しないまでも、減らす効果をもつなら、たとえば電気柵があった方がカエルが多くなるかもしれない。カエルを食べるヤマカガシにも朗報かもしれない。カエルが増えるなら、逆にバッタなどの昆虫は減るかもしれない。オタマジャクシから増えるなら、水田雑草は減るかもしれない。

というわけで、電気柵の有無は水田生態系に少なからぬ影響を与えるかもしれない。だけど、あまりそういう視点で研究された話を聞かない。誰かけんきゅうしないかな?


●2015年10月15日 キーウィの繁殖生態

今週末、鳥の卵の話をしなくちゃならない。なんもネタがない中、なにをしゃべるか悩んだ結果、ちょうど開催中の卵の展示を解説したら一番食いつきがよくて、質問が一番出てくる展示。そう、キーウィの事を話そうと思いついた。
で、手元にあるキーウィについての記述がありそうな本を片っ端から目を通してみた。勉強になった。キーウィの繁殖生態がおおよそ分かった気がする。ということで忘れないように以下に書いておく。もし間違って理解していたら、ご容赦を。

まず何が分かったかというと、キーウィの繁殖生態はたいして分かっていないことが分かった。どうやら個体識別しての野外での大規模な調査は行われていないようす(少なくともチェックした本には載ってきていない)。そして、個体は標識していても、卵へのマークが行われていないから、抱卵期間の記述の信頼性は低め。
キーウィ3種の中で一番研究されているのは、一番メジャーなキタジマキーウィなので、以下はキタジマキーウィについての記述。だけど、他のキーウィでもだいたい同じっぽいか、分かってないかのどっちか(ただ1種では、メスも抱卵に参加する)。

1つの卵への投資が異様に大きいキーウィでは、産卵直前のメスは卵に消化管を圧迫され採食できず、重くて充分に動けないらしい。で、なんとか産卵。産卵の時、総排泄口からあんなに大きなタマゴが出てくるの?と何度も質問されたけど、それについての言及は見つからず。でも、鳥の卵はしぼまないし、あのまま総排泄口から出てくるに決まってる。
キーウィは一夫一妻で、どうも相手が死なない限り生涯連れ添うという意見が大勢。巣は地面の穴の中。メスが産卵して、オスが抱卵する。メスが初期に少し抱卵することもあるようなのだが、詳細はよく分からない。
ヒナは、超早成性で、孵って2-3週間は巣やその周辺に留まり、夜は親に暖めてもらうが、昼間は親にゆるく見守られるだけで、給餌は受けない。ってゆうか、孵ったキーウィのヒナは、まだ卵黄のお弁当を持っていて、10日くらいはそれで暮らせるらしい。そして、独り立ち。さすが卵が卵黄がデカイだけのことはある。

で、一番の問題は抱卵期間。ってゆうか抱卵初期。たいして研究例は多くもないのに、いろんなパターンがある様子。例外的と考えられている記述を除くと、産卵後の数日、メスは巣やその周辺にいるらしい。その間、オスは待機していて、メスがいなくなったら巣に入って抱卵開始。
これだけなら簡単だけど、一腹卵数は1〜2個。普通に2個は産むらしく、時には3個目を産むことも。で、キーウィが他の鳥と大きく違うのは、1個目と2個目を産む間が、2〜4週間もあくこと。2卵の場合、メスは2卵目を産んで数日してから巣から離れ、オスの抱卵が始まる。のだけど、2卵目を産むまでの間、1卵目がメスに抱卵されていないのか謎。また、どうも後から産み足しすることもあるようで。となると、卵にマークしないと抱卵期間が分からん、という不思議なことになる。実際、キーウィの抱卵期間の記述は、60日程度から100日超えまで、異様に幅がある。それはこのような事情によりそう。

ちなみに、キーウィの体温は、摂氏38度ほどと鳥にしては低く、それが抱卵期間が長い理由とされているけど、大型の鳥ではそのくらいの体温は普通。でも、ダチョウなど他の走鳥類と比べてもキーウィの抱卵期間は異様に長い(知らんけど)。
抱卵しているオスは、夜の間、採食のため巣を離れる。一晩に4-5時間離れるのは普通。20時間も帰ってこないこともあるらしい。そもそも最初の20-30日は継続的には抱卵しない様子。体温が低いからじゃなくって、真面目に継続的に抱卵しないから、抱卵期間が長いのではないかという疑いがぬぐえない。
キーウィの卵の孵化成功率は、10-20%程度ととても低いらしい。これも、巣を空ける時間が長いことと関係あるんじゃないかなぁ。

というわけで、メスは1つの卵に異様に投資するのに、それを引き継いだオスの対応がどうかなぁ、というのがキーウィの、というかキタジマキーウィの繁殖。

参考文献で一番頼りになったのは、HBWと、オーストラリア&ニュージーランド・太平洋の島々のハンドブックだった。


●2015年10月14日 カラスの枝落とし日記

日々の記録をつけるには日記が一番。
メジロ姉さんから、メジロがいつからいつまで囀っているか記録するように指示頂いたので、メジロ囀り日記を始めた。通勤途中にも通るマイフィールドで、メジロが囀っているかどうかを記録するだけ。メジロだけでは寂しいので、他の鳥の囀りも記録してみた。

で、今度はカラスの枝落としが、年間のどの時期に、どの樹種に起きるか知りたくなった。となると、もちろんカラスの枝落とし日記が始まる。
とりあえず地元のマイフィールドで、ナンキンハゼやクスノキの木の下をチェック。万博公園では、エノキやサクラの枝落としがあるというし。長居公園でもクロガネモチやランシンボクの枝落としを確認している。各季節の実を付けている樹種は軒並みチェック。日付ごとにチェックした樹種の枝落としの有無を○×で記録していくだけでも、いろんな事が分かってくるだろう。観察内容の詳細のメモも付ければさらにグー。
せっかくなので、定期的に行く機会のあるいくつかの公園もチェックすることにしよう。月に一度でも年間を通じてチェックしておけば、なにか分かるかも。

その他、どこに行っても枝落としチェック。単発のチェック結果も、一緒にまとめておいたら、後で便利そう。

というわけで、どこででも枝落としを見つけたら、確認日・確認場所・樹種をお知らせを。


●2015年10月13日 カラスの枝落とし情報 募集1日目

昨日募集をかけた。さっそく福岡市からコブシを落としていたとか。鶴見区でヤマモモを落としていたとか。意外な情報が集まってきた。Twitterでもつぶやいたら、1日で450以上もリツイートされて驚いた。この調査はけっこう多くの人を巻き込めそうな気配。ただ、どんな状況を見つけたら報告したらいいのか分からない人も多いような気配。そこは小まめに説明すべきかもしれない。

予定通り、万博公園の方や、靱公園の方からも情報をもらった。同じ場所でも、いろんな樹種の枝落としの可能性があるので、引き続き見かけたら教えてねって答えておけば、継続的に情報がもらえそう。なかなか効率がいいなぁ。
万博公園の方からは、初夏にサクラ、夏にエノキ、秋にはコブシと順にいろんな枝を落としているという情報。一年間は情報集めを続けなくてはならない感じ。
靱公園の方がクスノキの枝落としを見たときは、木の上にハシボソガラスがいたという。同定が正しいか、本当にそのカラスが落としていたのか。確認すべき点はあるけど、いままで確認されているのは、ハシブトガラスばかりのようなので、注目すべき情報かと。

というわけで、突発的に思いついて、衝動的に情報募集をかけたけど、けっこう長いつきあいになりそう。
そして、次々と新情報が集まってくる中、先日書いたカラスの枝落としについての原稿をどうするか悩み中。新情報をすべて盛り込んでる余裕はないから、時間をあけて補足の原稿を書いた方がよさそう。むしろ書き換えるは、情報募集の強調かな。

【追記】
募集2日目にして、Twitterのリツイートは500を超えた。でも、情報はそれほどは入ってこない。みんなリツイートしてるだけなのか、枝落としが見つからないのか。
先日書いた枝落としの原稿の校正が帰ってきたので、最後の段落を情報募集に差し替えた。いっぱい情報が集まるといいなぁ。


●2015年10月12日 カラスの枝落とし情報募集

先日、日本鳥学会大会に参加したら、愛媛県西部の高校生が、学校周辺をフィールドにクスノキ果実を食べる鳥の調査報告をしていた。野外調査よりも、どのくらいの重さで枝が折れるかという研究で、重い鳥が果実を食べられないようにしている。的な、クスノキの戦略の話だったと思う。
でもカラスは、確かに枝に乗って、クスノキ果実を食べられないけど、枝を落として下で食べてる。その話が出てこないなぁと思って質問すると、少なくともその高校の周辺では、カラスがクスノキの枝を落とすということはないという。
驚いた。大阪府ではごく普通にクスノキやナンキンハゼの枝を落としていると思う。大阪府周辺でも普通じゃないだろうか? でも、この行動は全国区ではなかったらしい。となると、この行動がどのくらい広まっているかが気になる。

ちょっとした原稿に、カラスの枝落としの話しを書こうと、報告を探すのだがほとんど見つからない。大阪での、というか長居公園での調査例の報文が1つ見つかっただけ。あまり研究もされてないらしい。となると調べてみたくなる。
でも大阪府では、少なくとも長居公園ではかなり昔から枝落とし見るよなぁ。というわけで、過去の自分の記録を漁るのだけど、ダメなことにちゃんと記録していないらしい。どこかにチラッと書いてるかもしれないけど、発掘できない。ただ退職した植物担当の学芸員が2000年に、数年前から長居公園でクスノキやナンキンハゼの枝落としが見られると、博物館のメーリングリストに書き込んでいた。だとすると、大阪でのカラスの枝落とし歴は、少なくとも20年。そんなに時間が経ってるのに広まってないのかなぁ。
ともかく、すでに全国区に広まっているなら面白くないが、まだまだ大阪あるいは関西ローカルな行動なら、いまの分布を調べておくのは今後にもつながって面白そう。

長居公園では、ナンキンハゼとクスノキの枝落としが目につくが、ここ数年、クロガネモチやランシンボクの枝落としにも気付くようになった(最近始まったのかは不明だけど)。どんな樹種が枝落としされているかも気になるところ。
というわけで、今日から情報募集をすることにした。

木の下に葉っぱの付いた枝が大量に落ちているのを見つけたら、以下の情報を記録して、大阪市立自然史博物館の和田(wadat@mus-nh.city.osaka.jp)までお知らせください(なお、落としたのがカラスと確認している必要はありません。枝がたくさん落ちていたら、ぜひ報告ください)。

【記録項目】
・観察日
・観察場所(所番地まで出来るだけ詳しく)
・木が植わっていた環境(都市公園、街路樹、庭木、山林など)
・木の枝が落ちていた樹種(種名が分からなければ落ちていた枝の葉っぱが分かる画像を付けてください)
・落ちていた枝に果実や花がついていたかどうか
・落としている鳥を観察した場合は、その種名と行動の記述
・観察者名と観察者の連絡先
・論文にまとめる際の観察者名公開の可否

ちなみに春に花のついたサクラの枝がいっぱい落ちていることがあります。実をつけた枝を落とすのは実を食べるためだと思うのだけど、花のついた枝を落とす理由は謎。これもとても気になっています。


●2015年10月11日 博物館の図書サービスの図書館学的研究

博物館実習に来ていた学生さんが、うちの博物館の図書サービスを研究対象にしたいという。最初は博物館学なのかと思ったら、図書館学だという。これは珍しい。どっちにせよ、研究に協力するのが基本スタンス。で、いくつか質問を受けたのだけど。さらに質問したいらしい。博物館の図書関連の基本データ以外に、個々の学芸員の考えのヒアリングをし、さわに図書の利用状況の現地調査もしたいらしい。ただ気になるのは、うちの博物館のみならず、博物館自体をあまり知らない感じ。だから通り一辺の質問はできても、大切な点を見逃している感が強い。調査開始以前に出入りして、話して、観察して、もっとうちの博物館を知ってから、具体的な調査を始めた方がいいと強く思う。

と、考えていて、これって野生動物の生態調査にそのまま当てはまるなぁ、と思った。やはり予備調査は大切。ある程度、予備情報がないと、適切なテーマ設定もできない。とはいえ、さほど予備知識なく、いきなりフィールドに出て観察しはじめることも多い。そして、調査を進めつつテーマを考えて、最初に思っていたのと違う研究になることも多い。

そう言えば、かつて指導教官が言ってた言葉を思い出した。調査対象に調査結果を教える事ができたとしたら、そんなこと教えてもらわんでも知ってたわ、と言われる研究ではなく、それは知らんかったわ〜、って言われる研究をせなあかん。なるほど、その通りやわ。博物館の図書サービスについて、どんな事を教えてくれるか楽しみ。


●2015年10月9日 この一年ほどの鳥の皮剥きの成果

毎年、夏と秋に十数名の博物館実習生を受け入れる。で、5日日程の中で、1日2〜3人を担当することになる。
今日は、3人の博物館実習生を担当して、鳥の仮剥製の脚にラベルを付けてもらった。この作業は意外に面倒で、一人でちまちまと処理するのはイヤ。秋に実習生に押しつけるのが恒例になってる感じ。今年もこの1年の仮剥製を実習生に押しつけた。押しつけはするけど、作業の仕方の指示以外に、こっちはこっちで側でこなす作業がある。脚にくくり付けるラベルができていなのがあったりするんだな。また、ラベルの付いた鳥を分類群ごとにまとめてテンバコに整理していくという作業もある。なんせ一年に一度しかしない作業。作業しながら、一年間の鳥の皮剥きの成果を見返している感がある。

鳥の仮剥製を作ったら、ほぼ作った日単位でテンバコに入れてある。分類群ごとにまとめていくと、一年の間にどんな鳥をよく剥いたのかがよく分かる。この1年、一番剥いたのはカラスらしく、4箱にもなった。カモ類もけっこう頑張っていて3箱ある。カイツブリ類だけで1箱できたのは意外。カラス類以外のスズメ目鳥類は、ツグミ類とその他の2箱にしかならない。テンバコに入らない大物では、カモメ類が目立ち、ついでカワウ。全体的に言えば、海で拾い物をしてくださる方々が活躍していると同時に、海の拾い物はかさばるので優先的に処理している感じ。
レアものとしては、北海道からのイスカ、ベニヒワ、ゴジュウカラが目立つ。あとは、シロハラミズナギドリに、頭はないけどウミスズメ。そして、枚方のチュウジシギといったところか。

来年は、もう少し小小鳥の処理を進めたい気がする。さらに、キンバトは1箱しかなかった。西表島鳥類調査隊の活動を、もっと頑張らねば!


●2015年10月8日 瀬戸内海で島の生物地理学

5月に白石島、9月に北木島。今年になって、岡山県の笠岡諸島に縁がある。笠岡諸島には大小の島が適度な数散らばり、意外に大阪から近い。なぜか安く泊まれる宿も確保できた気がするし。 笠岡諸島をフィールドに何か調査企画を進めたくなってきた。
となると島の生物地理かなぁ。とにかく、瀬戸内海を舞台に、島の生物相の研究をすることができそうで嬉しい。関東には伊豆諸島とかあっていいよなぁ、とか。沖縄は楽しそうだなぁ、とか。他人の芝生を見ていたが、こんなとこに我が芝生があった!ってとこ。 岡山県の、たとえば倉敷市立自然史博物館の芝生な気もするけど…。そこは許してもらうとして。

とりあえずは、何度も笠岡諸島の島にかよって生物相を調べるところからスタートかと。島の植物相は、それこそ倉敷市立自然史博物館がすでに調査をしているけど、動物はまだ不充分っぽい。まずは担当の陸上脊椎動物を調べてみようかと思う。哺乳類は聞き取り調査で、過去の状況もある程度押さえられそう(北木島ではすでに少し話しをうかがった)。両生爬虫類の調査は割と簡単そう。
問題は鳥類相の調査。繁殖鳥類を押さえるのが主眼になりそうだけど、やはり年間を通じた鳥類相もおさえたい。毎月はしんどい、隔月も厳しい、でも年間4回程度の調査はしてみたいところ。すべての島で一気に調査するのは大変なので、行きやすい島からかなぁ。それとも繁殖鳥類の調査をすべての島で先行させるかなぁ。

島に生息する陸鳥も気になるけど、周辺海域の鳥も気になる。今月、北木島からの帰りの船からカンムリウミスズメを観察した。行き帰りの船の中も油断できない。


●2015年10月7日 博物館実習 2015年秋スタート

今日から5日日程で博物館実習がスタート。10人の大学生が来ている。初日の今日はオリエンテーション。昨年10月にデビューして、これで4回目。毎回、前回どうやったっけ?と思うので、次回のために今日のスケジュールを記録しておく。

09:30 博物館実習スタート 資料を配って、出欠取って、名札を作らせて、友の会に入会させる。遅刻者はいない。友の会会員もいない。
09:50〜11:15 実習を受ける際の心得(大切な標本を扱うので丁寧に、学芸員の注意事項をよく聞くこと、分からない事があればすぐに質問すること)。博物館のミッション、沿革、事業内容(研究、資料収集、展示、普及教育)、友の会・サークル・ネットワークなどの説明。ブログの書き方の説明。博物館に足りないものとして、お金、人手、スペース。。
11:20〜12:00 管理棟の案内・解説。お金がないと枕詞のように。そして、あちこちに置いてある標本も紹介。
(12:00〜13:00 昼休み)
13:00〜14:00 収蔵庫見学ツアー。3つの収蔵庫をめぐって解説。二層構造の秘密、タイプ標本、火災時の対応など。またまたスペースが足らないことを強調(通路がうまってるとか、なぜか本があるとか)。
(14:00〜14:10 休憩)
14:10〜15:40 展示室見学ツアー(常設展)。メンテナンスやハンズオンがメインテーマ。電気の球換えの難しさ、掃除のしにくさを中心に、ダメなケースを紹介して歩く感じ。第5展示室では、展示の意図と、アナログのゲームや仕掛けの難しさ、さまざまなトラブルの紹介。
15:40〜16:00 展示室見学ツアー(特別展)。展示意図を中心に解説。進化展から多様性展を経て、たまごとたね展になったいきさつとか、たまごとたねを比較してもらうための対決の趣向とか。生品展示の難しさとか。子ども向けの仕掛けとか。
16:00〜16:30 実習ノートの提出。 実習ノートに何を書いても単位が取れなくなることはないが、納得したとか勉強になったとか、説明をそのまま肯定しただけの記述はつまらないから禁止と言い渡した。


●2015年10月4日 甲山再訪

ずいぶん久しぶりに甲山に行った。たぶん小学生の頃、遠足で行った以来じゃないかと思う。豊中市の千里ニュータウンの小学校だったのだけど、なぜか箕面公園と甲山によく行った記憶がある。小学校の時に行った甲山はどんな所だったのか、さっぱり覚えてない。連れて行かれてたので行き方も覚えてない。事実上、初めて行ったに等しい。仕方がないので、昨日ネットで行き方を調べた。ちゃんと行けるかちょっと不安。

とりあえずネットで調べた通り阪急仁川駅集合。とりあえず川沿いに山の方へ向かう。今日の目的はタカの渡り観察。ネットを見ると、9月からほぼ毎日観察してリアルタイムでサイトにアップしている強者さんがいる。その方が観察しているのが、甲山森林公園の東展望台。だいたいの場所は分かったけど、道はあまり分からない。とりあえず、甲山森林公園に入れたので、おおよそ東展望台の方角へ、適当に向かう。通っているのは、どうやらハイキングコースではあるようだが、通常のコースではないようす。それでも強引に上がっていくと、森林公園の地図が出現。我が判断は幸いなことに間違っていなかった。そして、偶然にも最短コースを歩いてきたらしい。あとは地図にしたがって、東展望台へ。今日のお仕事は、実質的にこれで終了。
昼食後は、森林公園内の地図や案内にしたがって、甲山の裾野を逆時計回りに一周。なんとなく、元の場所に戻ってきて、来た道を帰った。

事実上、初めての道を、まるで知ってる道であるかのように案内したことになる。どうやら一緒に行ってたメンバーには、ここをよく知ってるのも数人いた様子。そこからもコースについての異論はでなかった。偶然にも、正しい判断をし続けられたらしい。なんて運のいい一日だったでしょう。


●2015年10月1日 北木島 活性化プラン

1泊2日の北木島滞在。随分お世話になった。一宿一飯の義理は果たさねばならぬ。この場合、恩に報いるには、北木島に住み着くとかがありそうだけど、その次くらいは、人を連れていったり、送り込んだりする事かと思う。あるいは、人が来る企画を持ち込むとか。
島はそれ自体盛り上がるし、さらに北木島は交通の便も悪くないし、北木石などネタもある。工夫一つで人は呼べそうな気がする。

現地で思いついた観光客誘致プランと企画としては、
・丁場探検:いま経常的に石を切り出しているのは1ヶ所だけだけど、島内には100ヶ所を超える丁場跡があるらしい。これを巡って歩くオリエンテーリング的企画。すべて回るのはかなりハードな企画になりそう。そして、もしかしたら危険だったりするのかな?

・島カート探し:4輪の手押し車を、誰かさんが勝手に島カートと名付けて盛り上がり、見つけるたびに撮影していた。というわけで、すべての島カートを登録して、名前を付け、それを見つけて楽しむという企画。島カート好きなら盛り上がること間違いなし。

・大浦集落大迷路:高速艇が着く大浦の集落は、軽自動車ですら入り込めない狭い路地だらけ。路次はぐにゃぐにゃ曲がり、慣れていないとどこにいるのかさっぱり分からない。すでにちょいとした迷路なのである。ここの中にいくつかのチェックポイントを設けて、それを巡るという企画。路地から路地へ歩き回るだけで、なぜかテンションがあがる。

あと、島のネコでなにかできそうな気がする。
某なっちゃん向けには、たくさんの空き家を使って、廃墟探検もできそうだけど、所有権の問題があるので、関係者の了解をとるのが難しそう…。


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