日記風覚え書き

2013年7月8月、9月

(2005年1-3月4-6月7-9月10-12月、2006年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2007年1-3月4-6月7-9月10-12月、2008年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2009年1-3月4-6月7-9月10-12月、2010年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2011年1-3月4-6月7-9月10-12月、2012年1-3月4-6月7-9月10-12月
 2013年1-3月4-6月、7-9月、10-12月)


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■9月24-25日、9月27、29日は未完成■


●2013年9月30日 大物処理に欲しい設備

とある博物館な感じの施設が、施設改修だかなんだかで、どんな設備、機器を用意すればいいかなぁ、なんて言ってる。いいなぁ。ホネホネ的な作業もしたいんだそうな。それらしい事をコメントしたり。
タイムリーな事に、大物がやってきた。一人で大物ホネホネしてると、欲しい設備を次々と思い付く。

まず、大物は室内に持ち込めない。単純に扉が通らない。必然的に屋外での作業になる。寒い日も暑い日もある。大物が持ち込める半屋外的な作業スペースが欲しい。部屋じゃなくてもいいから、屋根がほしい。できれば壁も欲しい。空調もあるといいなぁ。その全てはなくてもいいから、灯りは欲しい。大物の処理は時間がかかる。どうしても夜になることもしばしば。前回の大物の時は、しょぼい屋外灯のもとで作業した。暗くて見えない〜。今回は、電気屋さんが、強力ライトを設置してくださった。めっちゃ作業しやすい。感謝感激である。このライトを常設にしたいものだ。
もう一つ、大物処理で欲しいのは、大きくて丈夫な台。台に載らないと、地面に置いて作業することになる。最初の内はいいんだけど、だんだん腰が痛くなってくる。連続2時間が限界。その後は、腰との闘いの様相を示してくる。
台に載せるといえば、もう一つ欲しいのは、クレーン。トラックで積んできたのを降ろすのにいつも苦労する。天井クレーンがあったらどんなにいいだろう。大きくて、荷台に鉄板がひいてあって、リフトのついてるトラックでもいいかも。
作業が終わったら、いや作業の途中でも水を流すことは多い。となると、欲しいのは水道。まあ水道のある場所を選んで作業するので、水道はあるのだけど、流した水が流れない。汚い水が変な方向に流れていく。なんとか止めようとしても無理。ちゃんと水が下水に流れていくような作業スペースが欲しい!


●2013年9月29日 淀川被害状況視察

今日は、先の大雨による被害状況を見るために、芥川合流辺りから、枚方大橋までの淀川左岸を歩いた。ま概ね高槻ゴルフ場の敷地周辺を歩いたことになる。大雨の時、淀川は高水敷まで水に浸かってたらしい。その跡は、2週間経っても未だに残っていた。


●2013年9月27日 大阪湾岸水鳥調査完了 さよなら淡路島…じゃなかった

今日の淡路島東岸の調査で、3年間の大阪湾岸調査が完了。


●2013年9月26日 怒るオッサンたち

最近、なぜか怒ってるオッサンによく出会う。幸い、自分が怒られてる訳ではないのだが。

昨日、相生のとある道の駅。オッサンの怒りの声が響く。
こんな商品並べてるからアカンねや! もっとお客さんの視点に立って、ええもん並べな。お客さんが喜ぶものを並べな。ほんだらお客さんはまた来てくれるんや。この道の駅の将来にはそれが大事なんや。
離れた場所で聞いていたオバサンが、小声でそうやそうやと言ってる。道の駅を一回りしてオッサンの言ってることが分かったと思う。欲しいものがない。道の駅は地元の自慢の産物をいかに揃えるかが勝負だと思う。とくに野菜や果物と言った農産物、魚介類、卵や乳製品、手作りのお菓子やオカズなどは重要。季節感のある産物が多ければ、また季節を変えて来たくなる。そこでしか手に入らない美味しいものであれば、毎回買いにくる。
一方で、普通の土産物屋にも並んでるお菓子や乾物はどうでもいい。ましてや、相生の道の駅で、愛媛のミカンや、鳥取のナシなんかいらない。そんなん近所のスーパーで買うし。オッサンが問題にしてる一つも鳥取のナシだった。
オッサンは責任者を呼んでこさせて、熱く語ったが、思いは伝わらなかった様子。オッサンに解放された責任者は半笑いで去って行った。

今日、大阪市のとある植物園。絵画教室が写生に来てるんだろう。あちこちに座って写生している人がいる。とある一人が、林内に続く道に陣取っていた。それに怒ったのが、三脚に付けたカメラを担いだオッサン。
こんなとこにおったら通行の邪魔やろ。ちょっと脇にどけろや。
それにかみついたのは、言われた本人ではなく、離れた場所から参入してきたオバサン。この植物園は広いのよ〜。意味不明だが、あえて意訳すれば、広いんだから別の場所を歩けってことだろうか。おれはそうやないと思う。オッサンも言い返す。またオバサンがなんか言ってる。意味不明で忘れた。オッサンがまた言い返す。俺はそうやないと思う。他に反論は思い付かないらしい。そのままさっていった。

オッサンの怒りは、どちらもけっこう真っ当だったように思う。でも、オッサンの怒りは、虚しく響き渡っただけで、何も変わらなかった。オッサンの怒りは哀しい。
ってゆうか、出だしの怒り発言だけでなく、その後の理論武装もしとけよ。あっさり断念するなら、ケンカをしてもお腹が減るだけ。


●2013年9月25日 播磨灘岸水鳥調査

今月から播磨灘岸の水鳥調査開始。やってみないと、色々分からないものだ。


●2013年9月24日 なにわホネホネ団の奇跡、じゃなくって軌跡

ホネホネ通信の20号が発行された。


●2013年9月23日 ラクダはラスタ

フタコブラクダは、ヒトコブラクダと違ってコブが2つ。のみならず、毛が長い。でも、たぶん風呂に入ったり、水浴びしたりしないんじゃないかなぁ。毛皮を洗うと、いつまでも水が茶色く濁る。砂もいっぱい出てくる。
そして、毛が長くてもつれてる。長い間風呂に入ってない人みたい。実際、毛が長いのに、風呂には一度も入ったことなくて、櫛を入れたこともない。その上、どうも大部分の毛は生えてるんじゃなくって、生えてる一部の毛に絡まってるだけみたい。ちゃんとこまめに櫛を入れて、風呂にも入れたら、とてもすっきりしたフタコブラクダができるんじゃなかろうか?


●2013年9月22日 冷凍室発掘

昨日は4時間かかって、6畳ほどの冷凍室を半分探検した。じゃあ8時間かければ、全部探検できるかというと、さにあらず。冷凍室発掘の世界は奥が深いのだ。

手前半分の探検は、比較的簡単。さほど中まで入らなくてよく、室外からもけっこう作業できる。すぐに暖かい世界に脱出できるのも大きい。が、奥まで探検するとなると、寒い世界にすっぽり入らないといけない。
また、作業を進めるに従って、じょじょに服も靴も靴下も濡れていく。手袋は濡れるたびに代えていくのだが、それもやがて尽きてしまう。メガネも曇って、ぬぐって、また曇って、汚れて、とだんだん条件は悪くなる。

奥まで全部探検するなら、冷凍機を止めて入りたい。


●2013年9月20日 秋繁殖のメリット、デメリット

鳥の繁殖期について、まとまった資料がないか探すのだけど、なかなか手頃にまとまってない。秋の繁殖に注目したいのだけど、繁殖期が食物条件や気温・降水量で決まるという話はあっても、春〜秋までの長い繁殖期を持つ鳥で、いつ繁殖するかというテーマはあまり検討されてない気がする。
だれか調べたらいいのに! と思ったのだが、自分の持ってるキジバトのデータがそのまま使えることに気付く。自分でやれって事か…。


●2013年9月19日 河川の増水効果

大雨が降って、河川が増水。堤防を越えて水が溢れると、いまの日本では周辺への被害があまりに大きいので、起きてもらっては困る。でも、昔々、そんなに人がいなかった頃には、大雨が降って、河川が溢れて、周辺が水に浸る。そんな大雨の後、水に浸る環境は思いの外多かったらしく、そういった環境での暮らしに適した生き物がけっこういる(主に植物のように思うが)。そうした生き物にとっては、大雨の時だけ水が浸る”堤防の中”の環境が重要になってくる。
先の週末の台風がらみの大雨。日本各地の河川が増水して、堤防が決壊した場所では大きな被害が出た。幸い大阪では大きな被害が出なかった。ってゆうか、堤防は決壊したり、水が溢れたりするのは望まないが、河川の増水自体は河川環境の維持にプラス面が少なからずあるはず。

で、思いは淀川へ。大堰が出来て普段は水がせき止められ、毛馬から枚方近くまでの淀川は、今では河川というよりは細長いため池のようなもの。そうした止水化のせいで、淀川にブラックバスやブルーギルなど外来魚が増え、イタセンパラなどの在来魚が減っているという話もある。イタセンパラはともかく、ブラックバスやブルーギルは止水性の魚なので、淀川が流水環境に戻れば、わんども増水のたびに水が一掃されれば、そう簡単に増えられないはず。
大雨の時、淀川大堰は全開らしい。最初は全開にせず、高水敷が水に浸かるまで水をためて、それから一気に全開にしたらいいのに。などと夢想。鵜殿のヨシ原も水に洗われるかもしれない。一気に流れる水で、わんども含めてブラックバスやブルーギルが全部流されてしまえばいいのに。ヌートリアも全部流してしまえ!という意見も聞いた。
でも、そうはきっと上手く行かないんだろうな。ブラックバスやブルーギルが意外としぶとく残り、イタセンパラだけ全部流れてしまうとか。海まで流されたヌートリアが、淡路島など大阪湾岸一帯に分布を拡大してしまうとか。

なんて思いながら、大和川沿いを自転車で走っていたら、アカミミガメが呑気に日向ぼっこしていた。淀川以上に、大和川は決壊が心配され、大阪市南部には避難勧告まで出た。そんなに増水したはずなのに、アカミミガメはちゃんと生き残ってる。
ブラックバスもブルーギルもヌートリアも、増水くらいでは海に流されないのかもね。


●2013年9月18日 大阪湾展の水槽に新しいお友達

今日は岸和田市の埋立地にある干潟の調査にひっついて行った。鳥の調査はすぐ終わる。あとは、他にもすぐに調査が終わる昆虫屋、魚屋、植物屋と連携して、いつまでも調査を続けたがるベントス屋、とくに貝屋を説得して、いかに早く帰るかがポイントとなる。が、しかし。今日の他のメンバーは、ベントス屋3人と貝屋が1人。共同戦線を張る仲間がいない…。そして、行く前から、今日は秋の昼によく潮が引く最後の日だから、じっくり調査する。という貝屋の宣言。
そんなこんなで干潟に到着。鳥の調査は30分ほどで終了。もう帰りたい気分だけど、他のみなさんは帰る気配もない。一緒に”帰ろうオーラ”を出す仲間もいない。結局、3時間経って、ようやくベントス屋と貝屋のみなさんは満足したらしく。帰ることができた。
で、問題は2時間半、どうやって時間をつぶしたかということで。

最初は持っていった本を読もうかとか、原稿の構想でも練ろうかと思っていたけど、せっかくフィールドに来て、そんなことをしてるのはもったいない。
で、みんながあまり調べていない北側の干潟のベントスを見に行くことにした。最初は干潟をウロウロしてたけど、暑いし面白いものがない。で、浅いところにジャブジャブ入ってみた。涼しい〜。そして、いろいろ面白いものがいる。まず気になったのはイトマキヒトデ。生きたヒトデは楽しいなぁ。と思っていたら、アカニシの貝殻が動いてる。生きたアカニシ! と思って捕まえてみたら、大きなヤドカリが入っていた。コブヨコバサミだっけ? ヨココブバサミだっけ? アカニシの貝殻にことごとく入ってるなあ。と思ってたら、妙なものを発見。黒くて青い斑点がある。大きなウミウシみたいな…。
とりあえず、ベントスの専門家さんに電話してみる。トゲアメフラシかなぁと言われる。大阪湾展の水槽に入れる?と訊ねると、採ってきたら入れてもいいとのこと。じゃあ、ってことで、トゲアメフラシとヤドカリくんを2匹ずつ採集。ついでにイトマキヒトデも2匹おまけ。

【追記】
イトマキヒトデは肉食だからと、却下された。


●2013年9月17日 台風一過の播磨灘

明石市から姫路市東部の海岸沿いを歩いたり、自転車で走ったり。この区間で大きな河川は、明石川と加古川。大きさ的には圧倒的に加古川。昨日一昨日の大雨で、どちらの河川も茶色い濁流が流れてる。流量が多い加古川河口は、見渡す限り、茶色い海が広がっている。さぞかし大量の土砂が海に流れ出たことだろう。加古川河口の全面の海は真っ茶色だけど、その河口すぐ横の港の前の海は濁っていないいつもの海。アジサシの群れも飛び交っている。
河口のすぐ脇に河口干潟がよくできる気がするけど、そのためには河川から土砂の供給が必要だろうけど、あまりに大雨だと土砂は河口正面にどーんと供給されるだけで、河口のすぐ脇にはむしろ供給されない感じ。この土砂は浅海を維持するのに役立つのかな。
そして、河口脇の干潟は、日頃の穏やかの流れの中で供給される土砂で、コツコツと維持されてるらしい。なんてことを思う台風一過であった。


●2013年9月16日 播磨灘調査の下見

赤穂は千種川河口の合宿に参加。しかしてその本当の目的は、この9月から始めている播磨灘岸の水鳥調査の下見なのである。とにかく大阪湾とは違って播磨灘には土地勘がない。近めの場所には、まあまあ行った事のある場所もあるが、遠いほど知らない。ってゆうか、相生や赤穂は行った事がない。これではマズイと合宿の機会に下見。他の参加者は、この機会に行きものを見るのが目的だろうが、こちらは今度来る時のために道の様子や調査ポイントを確認することに関心があったり。
さらに関心があるのは、交通手段。駅から遠いので、レンタサイクルの利用を検討。駅前のレンタサイクルも確認した。
合宿の帰り道。相生、網干、飾磨で途中下車を繰り返して、これまた駅前のレンタサイクルを確認。家に帰り着くのがすっかり遅くなってしまった。これでは下見はまあOK。明日から、調査本番。
赤穂や相生や姫路で、名物の美味い物を食べ損なったが、これからしばらく、毎月通うのでいくらでも食べる機会はあるかな。


●2013年9月15日 雨の干潟合宿

雨どころか台風が来てる。竜神の力に脱帽というか呆れるというか。さらに呆れる事に雨が降っていても、干潟合宿は決行。当たり前のように参加者は集まり、雨の中、普通に干潟で観察。干潟合宿参加者は強者揃い。
まあ、雨は降ってるけど、川は増水していないから、なんとか干潟の観察ができるんだけど。増水してそうな、明日はどうなることだろう。


●2013年9月14日 駅ツバメ調査 東西

そもそもは関東の方が始めた駅ツバメ調査。昨年、関西が公認で企画をパクって、なぜか全駅コンプリート。
そして、今年は関東が全駅コンプリート。関西の全駅コンプリートがあるから、絶対関東もコンプリートするんだ。と、本家の意地もあるのだろう、関東にはかなりのプレッシャーがあったらしい。
その他にも関東駅ツバメの中心人物は、密かに関西に対抗意識を持っていたようで面白い。意地でもないと、なかなか全駅コンプリートは難しい。
関西と関東で完全に意見が一致したのは、全駅コンプリートは大変だ。集約する側も、調査に参加する人も。毎年は無理。次は4〜5年先にしよう。


●2013年9月13日 伊勢湾横断航路調査

昨年から試してみようと思ってた伊勢湾の船にようやく乗れた。名古屋に行くのに、わざわざ近鉄特急を津で降りて、津新港から中部国際空港セントレアまで、高速艇で45分弱。時速50km超えでとばすのでゆっくりは見られないが、鳥やスナメリが期待できるはず。と、ワクワクしながら船に乗った。

津新港を出た辺りは、カワウが少し飛ぶ程度。大阪湾ならカワウだろうけど、伊勢湾ならウミウの可能性もあるんだろうか? と思ったけど、そこまでの確認はできなかった。
伊勢湾真ん中辺りは、とりたてて何もいない。
半分を越えたな、と思った辺りに、なんか浮いてるのを発見。オオミズナギドリ!と思ったら、オオミズナギドリと一緒に海面に降りていた黒い鳥が2羽飛び立った。全体に真っ黒な感じで、初列風切の付け根辺りに白斑。トウゾクカモメ類! 明らかにオオミズナギドリより大きいので、オオトウゾクカモメなんだろう。とたんに盛り上がってきた。
やがて、どんどんオオミズナギドリが飛び始めた。いっぱいいる。セントレアの沖合辺りには、オオミズナギドリの群れ。全部オオミズナギドリかと思ったら、やがてウミネコが混じり出す。オオミズナギドリとウミネコが混じってると、意外と区別して数えるのが面倒。結局、オオミズナギドリ約300羽とウミネコ約100羽ってとこかと。
スナメリ自体は見れなかったけど、オオミズナギドリが出始めた辺りで、何か大きめのものが、水中に沈んだらしいのが目の隅で見えて、波紋が残っていた。スナメリっぽいけど、確証がない。なんせ船が速すぎる、そして低すぎる。

結局、スナメリは見られなかったが、大阪湾と違って鳥は多い。とくにセントレア沖合。春や冬とかにまた乗りたい。


●2013年9月12日 バードフェスティバル大詰め

バードフェスティバルは11月にあるんだけど、今が大詰め、最大の山場。というのもプレス発表のための原稿を確定させないといけない。そしてポスターやチラシのテキストも確定。そしてどちらも校正。この後も追加企画を盛り込む事は可能だけど、以降の追加は広報に載らない。ここまでにどれだけ魅力的な企画にするかが、イベントの成否を分ける。ってことで、ここが山場。
この山場が終われば、今さら手の打ちようがないので、諦めて粛々とイベントの準備を進めていくだけになる。ここが踏ん張りどころ。ってことで、明日から鳥学会大会で発表の準備をしないといけないのだけど、チラシの校正の方が優先。とにかく優先の方から、処理。

というわけで、夜の10時半を過ぎたけど、ようやく学会発表の準備にとりかかる。持ちネタをしゃべるだけなので、すでにしゃべったパワポの再構成。なんとかなるだろう。たぶん。


●2013年9月11日 播磨灘岸海鳥調査2日目

播磨灘岸の海鳥調査2日目は、四国側。一々大阪に帰ると、時間も交通費も大変なので、淡路島の調査の次の日に設定。ただ宿泊費を考えると、どっちが得かは微妙かも。
さて、来月はどうしようか?


●2013年9月10日 播磨灘岸海鳥調査開始

いよいよ播磨灘岸の海鳥調査を開始。最初は淡路島。淡路島は、大阪湾岸の調査で毎月通っていたが、播磨灘側は全然。予備知識のあった大阪湾岸と違って、播磨灘側は足を踏み入れたこともない。
地図とにらめっこしながら、海鳥のいそうな。というか、主にカモメ類調査なので、冬にカモメ類が集まりそうな漁港や河口を一通りチェックして回る。
けっこう開けてて、大きな都市もある大阪湾岸とちがって、播磨灘岸は大きな都市はない。大きな港もなさげな。大きな河川もないし。おやつやジュースを買うコンビニもないかも。と思ったのは、調査を始めるまで。淡路島播磨灘側のみなさま、失礼しました。


●2013年9月9日 大阪の市街地の田んぼのカエル

今日で、一応調査完了。山地や丘陵に残った林につながっていない田んぼ。つまり市街地で囲まれた田んぼ。ってことにして、市街地の田んぼのカエルを調べた。山手の田んぼはけっこう調べてきたが、市街地の田んぼばかりを見て回るのは初めて。もちろん種類は少ないけど、孤立した田んぼをカエルがどう利用しているかが見えてきて面白い。
今回の調査で確認されたカエルは5種。それぞれの傾向を見てみよう。

・ヌマガエル:今回の調査のメインターゲット。ヌマガエルが市街地のどんな田んぼに分布しているかを調べようと思ったのだけど、結果的には基本的にすべての田んぼにいる事が確認出来た。どんなに孤立した小さい田んぼでも、たいていヌマガエルはいる。どうやって暮らしているのかは不明。不思議。なぞの分散方法があるのかも。

・アマガエル:どうも基本的にはすべての田んぼにいるようなのだが、田んぼに水が入る6月に産卵して、あっという間にオタマジャクシが育って、カエルになったら陸に上がって、田んぼから離れてしまう。7月中には田んぼからいなくなる。というわけで、8月の調査ではほとんど確認されない。

・トノサマガエル:千里丘陵、茨木から高槻の山よりの地域、枚方市から交野市の中部。といったエリアに、生息地が点在していた。市街地に生き残ってるだけでも驚いたが、その分布もなんか不思議。

・ツチガエル:高槻市、四条畷市、富田林市〜羽曳野市の山や丘陵の林に近い田んぼに生息。ちょっと標高も高めかな。

・ウシガエル:池の端の田んぼで1ヶ所だけ確認。


●2013年9月8日 都市で潜り込むもの

この夏の特別展は、大阪湾展。恐竜展なんぞと比べると、人の入りは劣るが、来てくれた方はけっこう満足してくれている様子。子どもの満足度を高めているアイテムに、巨大蛸壺がある。入口の直径が120cmほど。子どもなら10人位は一度に入れそう。7人までしか見てないが。みんなが連日入ることもあって、竹と紙の手作り巨大蛸壺はどんどんへしゃげている。それがまさに人気の高さを示している感じ。
来年の夏の特別展は、都市の自然。これにあやかって、何か巨大な入れる手作りアイテムが欲しくなってきた。都市で入るところと言えば、家? なんかそのまんまやな。と思っていたら、素晴らしい提案があった。ゴキブリホイホイ。足が引っ付く仕掛けをどうするかがポイントっぽい。できれば、ゴキブリのコスプレも用意したい。黒い服、くろいまんとに、黒いヘルメットみたいな。赤い服と白いカブト、白いサングラスも用意すれば、シャアごっこまでできる!


●2013年9月7日 大阪湾卒業シリーズ さよなら神戸・西宮

垂水から武庫川河口まで、7ヶ所を調査した。甲子園浜以外は、こうした調査でもない限り行く事がなさそう。というわけで、本当にさよならかも。

垂水、塩屋、芦屋川は、ろくに鳥がいないから、まあ寂しくないけど。香櫨園浜と武庫川河口は、ちょっと残念かも。
調査を始める前は、夏の須磨海岸は、水着のお姉さんだらけで、双眼鏡とカメラを持って歩くとまずいかな? と不安なような、楽しみなような。であったが、残念ながら、まったく心配はいらなかった。調査で通過するのは午前10時前。この時間にはまだろくに海水浴客はいない。おかげさまで、3年間通っても、水着のお姉さんは2人くらいしか見なかった(しっかり数えてるのか!)。


●2013年9月6日 播磨灘の地図

今月から播磨灘岸の水鳥調査をすべく、地図を用意した。関西の地図は揃ってるのだが、四国の地図は買ってこないと。って事で、播磨灘沿いの徳島県と香川県の1/25000地形図6枚を購入。ついでに小豆島の地図4枚も購入。
近頃の地図は、隣同士のエリアが互いに少し重なりあっていて、かえってややこしい。並べて広いエリアを見るときは、かえって不便。
重なりの境目を表示する▲が入ってるようなので、そこに沿って折ればいいってんだろうけど。なんかねぇ。


●2013年9月5日 大阪湾卒業シリーズ さよなら泉南

3年前から、大阪湾岸各地の水鳥調査を毎月繰り返してきた。ざっと30ヶ所調査するのに、毎月4日かかった。3年計画で始めたので、調査は今月で終わり。月一度とは言え、毎月通うと馴染みになる、愛着も湧く。それが終わりかと思うとちょっと寂しい。見納めに巡っているような気分。

今日は、泉南地域の8ヶ所を巡った。電車とバスの乗り継ぎが悪く、調査開始の午前7時半に最初の調査地に着くには、始発から3本目の地下鉄に乗らなければならない。早起きがツライ。冬は真っ暗な内に現地に向かう。バスの都合で、調査開始時間まで、現地で30分近く待たないといけない。冬はメッチャ寒い。
それも今は懐かしい。もうここを訪れるのは最後かと思うと、妙にセンチメンタル。
まあ、また来ることもあると思うけど。


●2013年9月3日 なにわホネホネ団10周年記念アンケート

今年でなにわホネホネ団が活動を初めて10年だそうで、その記念企画が薄くある。で、なんやらアンケートに答えろと言われた。3日以内に答えろとの厳しいお達し。断れないらしい。とりあえずアンケートの内容はというと、
 1.なにわホネホネ団の三大エピソード
 2.心に残る三大標本
 3.10年後のなにわホネホネ団について
だそうな。難しい。けど、記憶を探って書いてみよう。
アンケートとは、コミュニケーションなので、必ずしも真実を答えるとは限らない。その点を踏まえて、以下を読むことをオススメする。

1.なにわホネホネ団の三大エピソード
(0)宝塚ファミリーランド閉園
 ホネホネ団活動前なので番外だろうが、忘れられない。ホネホネ団のルーツ。
 宝塚ファミリーランドが閉園するんだけど、今まで貯め込んだホネや剥製を引き取ってくれないかという要請が、博物館に舞い込んだ。下見に行ってみると、いっぱいある。剥製は汚れているけど、けっこう珍品も混じってる。ホネは頭骨だけだけど、色々ある。これは引き取らなくっちゃ! それには人手がいる。で、当時、博物館に標本整理のアルバイトに来ていた二人に手伝ってと声をかけた。後の団長と副団長である。
 それまでは、鳥の剥製には興味があったが、ホネにはあまり興味がなかった。でも、いろんな種類の頭骨を見るにつけ、ホネって面白いな。と思った。団長と副団長もそう思ったらしい。それから、なんとなく3人でホネホネ団の活動が始まる。

(1)名前を決める会議
 10年前に活動を開始したことになっているが、10年前の夏に活動を始めた時は、なにわホネホネ団とは名乗っていなかった。名前とは他者に説明をするときに、初めて必要になるのだ。内輪の数人で活動するのに名前はいらない。なんとなく団長が、ホネホネ団と言い出し。ホネホネという言葉はあったがそれだけ。
 年が明けて、2004年の初め。第2回の大阪自然史フェスティバルに出展することにした。で、名前を決めなくっちゃとなったのだ。すでに言い慣れている「ホネホネ団」は、入れたいけどそれだけじゃあ。ということで、前に何か付けようと言うことになった。大阪? 浪速? 関西? いくつかの案が出た中から、なにわを選択。で、次は標記でもめる。「団」は漢字だろう。全部漢字で「浪速骨骨団」から「なにわほねほね団」などなど、いろんなパターンを書いてみた挙げ句。平仮名、片仮名、漢字の3種類を混ぜることになった。と記憶している。なんせ10年も前のこと、きっと記憶の脚色もあるだろう。

(2)ホネホネたんけん隊展
 2009年の博物館夏の特別展は、なにわホネホネ団も主催の一画をしめ開催した。ホネホネ団で作成した骨格標本をいっぱい展示したけど、それだけではない。標本を借りる時も、解説書の執筆でも、ホネホネ団の人脈を大いに活用した。さらに展示の準備では、何人ものホネホネ団員に手伝ってもらった。特別展を、サークルと一緒に開催するというのは、うちの博物館で初めての事じゃないかと思う。それも名前だけでなく、実質的な共催、なにわホネホネ団なくしては成立しなかった特別展であったと思う。

(3)ホネホネサミット
 ホネホネたんけん隊展のあった2009年夏。特別展がオープンしたと思ったら、次はホネホネサミットの準備に追われた。今考えると、よくそんな無茶な設定にしたもんだと思う。それでも、なんとか8月終わりに開催にこぎ着けた。
 ふたを開けてみると、北海道から沖縄まで、日本中からホネホネ関係者や関係団体が集まり、サミットという名前に違わぬイベントになった。これはひとえに団長の人脈の広さによる。勢いで、全国のホネ関係者のネットワークhonetも設立。緩く細々とではあるけど、いまもその関係は続いている。
 第2回ホネホネサミットは、2年後の2011年に開催。本当は、なにわホネホネ団10周年でもある2013年に第3回を開きたかったが、資金が確保出来ず断念。来年以降に資金確保を頑張ろう。

2.心に残る三大標本
(1)シロクマ
 ホネホネ団で処理した大物第1号として、とても印象深い。2004年5月に、シロクマが死んだとの知らせを受けて、引き取ってきた。大物だしみんなで処理しようと、声をかけたら、子ども中心に10人が集まった。気候がいいし、大物なので、外で皮剥き。10人でシロクマを囲んで撮った写真が今も残っている。いま見るととても懐かしい。これが最初期の中心メンバー。

(2)カマイルカ
 ホネホネ団の内部組織の一つに「大阪湾ウミガメ・クジラ回収班」というのがある。活動内容は名前から分かる通り。のはずなんだけど、何度か大阪湾以外にも遠征に行っている。最初の、そして一番遠くへの遠征は、2007年7月に新潟県柏崎市に行ったもの。団長、副団長、事務局長、専属運転手2号の4人で車で出かけた。団長が、現地近くの某博物館施設に用事があったので、そのついでに海岸に埋めたというカマイルカのホネを掘り出してこようという算段。
 初日は、山の中でヤマセミを見たり、コウモリがいそうな穴に入ったり(事務局長は入らなかった)、酔いつぶれた団長が深夜に起きて騒いだり、といろいろあったが、それはさておき。
 2日目、カマイルカを埋めたという海岸に行った。柏崎原発にほど近い砂浜だった(ちなみに数日後、その辺りで強い地震があって、原発は緊急停止していたが、それは別の話)。この辺りに埋めたというので、掘ってみるのだけど全然見つからない。目印をつけたというのだけど、その目印が見つからない。あっちかな?こっちかな?これは手ぶらで帰ることになるのかなぁ。と思ってたら、埋めた時、埋めた場所で撮った写真があるという。それも角度を変えて2枚。民家と電柱の重なり具合などを目安に、撮影場所を探し、ここだ!と思った場所を掘ってみると、見事に見つかった。海岸に埋めた物を再発見するのは難しい。でも、写真を2枚撮っておくだけでなんとかなったりする。とても勉強になった。
 帰りの車では、さだまさしの曲が流れていたと記憶する。

(3)ザトウクジラ
 やはり遠征は記憶に残る。そして大物は記憶に残る。これまた「大阪湾ウミガメ・クジラ回収班」の大阪湾外遠征。徳島県阿南市のとある無人島にクジラが打ち上がっているという情報を得たのは、2008年3月22日。画像ではヒゲクジラの一種としか分からなかったが、回収に行く事にした。
 4月10日、団長、顧問、事務局長の3人で現地に向かった。地元の方の協力を得て、船で島に渡してもらう。島に渡った時点で、すでに午後1時をまわっていた。事前の情報ではクジラのサイズはよく分からなかった。全長5mと全長7mでは、長さの差はちょっとに思えるかもしれないが、作業の大変さは桁違い。どっちだろう? と、ドキドキしながら近づいてみて愕然とした。全長7mを超えている。これでは、今日中に終わらないのでは? と思いつつも、できることをするしかない。頭部のホネはすでに腐って、バラバラになっているので、回収。胴体の腐った肉を縦に切って、何とか胴体も回収。と頑張ってる最中に、暗くなってきて作業を断念。肉がある程度、腐って処理しやすくなってから、もう一度来ることにした。
 2回目は、4月23日。団長と事務局長だけで現地へ。今回は朝早く出て昼前に到着。さあ解体がんばるぞ! と思ったらとんだ肩すかし。というのは嘘で、現地協力者からすでに情報が入っていた。海岸に打ち上げられ、ずーっと波に洗われていたクジラは、想定以上の早さで分解され、どんどんホネになってバラけているという。到着してみると、見えるのはハシブトガラスとトビの集団。前回あった腐った巨体は見あたらない。代わりに海岸に転がる白いホネ。頑張って集めたけど、一部のホネはすでにどこかに運ばれてしまい、すべては回収できなかった。もう1週間早く来ていれば…。と悔やまれる。
 海岸に打ち上がったクジラは、とくに波にチャプチャプ洗われていると、あっという間にホネになる。袋に入れて、周囲をガードして、チャプチャプな場所に設置しておけば、どんどん骨格標本ができあがっていきそう。海岸近くで暮らしている方はお試しあれ。

(番外)ニタリクジラ?
 家島群島に、数年前ニタリクジラが打ち上がり、海岸に埋めた。という話を聞いたのは、2009年春だったと思う。ニタリクジラの標本は、博物館にないので是非欲しい。団長も乗り気で、現地の人と交渉を進め、ユンボで掘り出してくれる話まで決まった。一度下見に行って、掘り出す日を決めて。と考えている途中で、夏のホネホネたんけん隊展の準備が忙しくなった。事務局長も団長も、とてもニタリクジラを考える余裕もなく、特別展の準備に追われる。準備が終わったと思ったら、今度はホネホネサミット。サミットが終わったと思ったら、フェスティバル。ふと気付くと、ニタリクジラのことはすっかり忘れていた。
 あれから4年。もうニタリクジラのホネは砂になってしまったことだろう。これは、ニタリクジラのホネは、標本にできなかったという話。だから番外。とても残念。いまだにニタリクジラのホネは入手できていない。

3.10年後のなにわホネホネ団について
 今のメンバーは、10才分、歳をとっている。いま24歳だから、34歳になっちゃうなぁ。
 そして、なにわホネホネ団は、まだあるのかなぁ? それは団長次第だと思う。ホネホネ団は、団長と共にあるのだから。まだあるんだったら、もうしばらく事務局長を続けるとしよう。


●2013年9月2日 大阪湾が終わり、播磨灘が始まる。

大阪湾岸の水鳥調査は3年前の9月に始まった。3年の予定で始めたので、この8月に終了。と思いきや、最初の1回は少し不備があったので、この9月を大阪湾岸調査の最終とした。
で、大阪湾岸の調査が終われば、次は播磨灘岸の水鳥調査。今月は忙しい。播磨灘岸の調査に何日かかるかは、調査してみないと分からない。はたして9月中に終われるのか、けっこう不安。


●2013年9月1日 寝不足解消

今日は雨で行事が中止。思わず、一日中寝てしまった。3日連続のフィールドから、和歌山県弾丸ツアー。寝不足だったらしく、いっぱい寝れた。やることいっぱいあるのに、と、少し後悔しつつも、体が睡眠を欲してたと思うことにしよう。


●2013年8月31日 8月のまとめ 行事に追われ、ツバメとカエル調査

8月は走ると言って、あっという間に過ぎ去るものなのです。なんにもしてない内に終わってしまった気がします。

西の島から帰ってきたと思ったら、行事続きの1週間。それが終わったら、昼間は市街地の田んぼのカエル調査に、ルーティンの大阪湾、大和川、ため池の調査。夕方は夏休み恒例のツバメの集団ねぐら調査が入りまくる。
夕方からツバメの集団ねぐらを見に行くと、帰ってきてまでデスクワークをする元気はない。必然的に、デスクワークは滞り、調査に出ない日に頑張って穴埋め。

というわけで、やはり原稿は書けてない。えへん。
ただ、やむにやまれず、今年中に大阪の哺乳類の本のテキストを仕上げると約束してしまった。とにかく頑張るぞ。


●2013年8月30日 大阪府の市街地の田んぼのカエル調査一応終了

この一週間で、堺市中部、高槻市〜島本町枚方市〜交野市、大東市〜寝屋川市と言った具合に、大阪府各地の田んぼを自転車で走り回った。
事実上、ヌマガエル採り。そして想定外にトノサマガエルの調査の様相を帯びてきた。
考えてみれば、カエル調査と言えば、山手の調査が中心で、市街地周辺はあまり調べてこなかった。市街地の田んぼ自体は調べてきたけど、それは主に農耕地の鳥調査。カエルも見つけたら採っていたけど、メインではないので、必ずチェックしてた訳じゃない。調べた田んぼ自体は、何度も訪れた事のある場所が多かったが、カエルをメインにしたら、また新たなものが、見えてくるもんだなあ。と言うのが、今回のカエル調査の一番の成果かも。


●2013年8月29日 トノサマガエルとヌマガエルの識別

ゆっくり見てではなく、足下から飛び出して、ろくに姿も見えない時の話。そら、じっくり姿が見えれば、識別できるに決まってる。いきなり飛び出して、ろくに姿が見えなくても、なんとなく分かると思う。今日、そう思った。実際には、姿が見えなかったのだから、確認できてないんだけど…。少なくとも飛び方に2通りある。
ヌマガエル(たぶん)は、あまりたいして飛ばない。たとえば田んぼの縁から飛んでも、手前のイネ辺りまで。そして、なぜかすぐに田んぼの縁に戻ってくる。
トノサマガエル(たぶん)は、めっちゃ飛ぶ。勢いが違う。田んぼの中まで一気に飛び込む。そして、もう見えない。ちなみに大きなトノサマガエルは、着地・着水の音自体が大きいので、それだけでも分かる。

ってことで、トノサマガエルは捕まえにくい。


●2013年8月28日 推薦募集の甘い罠

たとえば守るべき貴重な自然をリストアップするために、市民からの推薦を募集。市民からの意見を踏まえた感じが、いい感じ。と思うかもしれない。まあ確かにそうかも。でも、事はそう簡単じゃない。って、怖い話を聞かせてもらった。
ってゆうか、当たり前やね。推薦した人は、自分が推薦した場所が選ばれないと、不満に思う。怒り出すかもしれない。それを防ぐには、
 ・推薦された場所をすべて、何かしらリストアップに含める。
 ・リストに含めなかった場所は、推薦者が納得する理由を準備する。
推薦者が”守るべき貴重な自然”の趣旨をきちんと理解してるとは限らない。考え方もきっといろいろ。とても、すべてをリストアップは出来ない。リストアップの基準が曖昧になるし、リストアップの意味がなくなってしまう。かといって、リストに含めなかった理由を、一つ一つ用意するのは、とっても面倒。説明に行くのもとっても面倒。

これだけだと、いい感じ、ってだけで、メリットはまるでないかのよう。でも、市民から広く意見を集める意義はある。リストアップすべき場所を見逃さないためにも。
思うに、ろくに考えずに何となく推薦を募集するからダメなんだろう。リストアップの目的と基準を、具体的に明確にしてから、募集をかけよう。それなら、趣旨に合わないものは、はねられるし、その説明も容易。明確に出来ればの話だけど…。


●2013年8月27日 展示更新計画

自然史系博物館の常設展をつくるには、お金がかかる。でも10年も経つと、展示は古くなる。更新したい。でも金がない。20年も経つと、展示の老朽化は誰の目にも明らか。展示更新の金をくれ〜。
と機会をみて、展示更新の予算要求を繰り返す事になる。どんな展示をつくりたいか訴えないといけないので、内部的な展示更新プランを作る。でも大抵無駄に終わる。やがて時間が経つと展示更新プラン自体が古くなる。展示更新プランを更新する。
かくして、展示は更新されないまま、展示更新プランだけが、ヴァージョンを増やしていく。けっこう虚しい作業。

今日から再び展示更新プランの更新に取り掛かった。新しいメンバーもいるので、展示更新(っていうか主に展示更新プランの更新)の歴史のおさらい。
ほんの数年、十数年前の話なのに、いろいろ忘れていて、思い出すのに苦労する。歴史の記述の難しさを実感した感じ。


●2013年8月26日 高槻市南部田んぼ巡り

今日は、レンタサイクルを借りて、高槻市南部の田んぼ巡り。カエル探しなんだけど、ついでに田んぼの貝を探したり。ってゆうか、結果的には田んぼの生存確認でもある。
ずいぶん田んぼが無くなってて残念。大きな田んぼは割と残ってるが、小さい田んぼが減っている。車道や住宅地になっている。


●2013年8月25日 標本同定会

毎年、夏休み恒例の標本同定会。今日は、同定会史上、参加人数が最小だったらしい。大雨警報が出て、梅田が水没して、長居公園でa-nationをしてる日だから仕方が無いとも言える。京都や岐阜や岡山から来てくれる人がいる方が不思議なくらい。でも、天気に関わらず、参加者は減少傾向にある。どうしたもんか、と言うのはここ数年ずっと言い続けているが、結論が出ていない。
それなりに講師をそろえての企画なので、それなりに参加者がきて欲しい。って言うか、せっかくの講師を利用しないと勿体無い。どうしたもんだろう?


●2013年8月24日 シギのくちばし

シギを見に行ったけど、雨。仕方がないので、シギについて喋って時間をつなぐ。シギのくちばしについて喋ってたはずが、いつの間にか違う話に。主な話題は、
●同じ科でくちばしの形が多様に分化したグループはいくつもあるが、大抵は島で適応放散したもの。
●長いくちばしを差し込んで採食するグループは、シギ類、トキ類、キーウィくらい?
●上くちばしの技
●シギの舌の長さと役割

同じ科の中で、くちばしの形が多様に分化してるといえば、ダーウィンフィンチ、ハワイミツスイ、オオハシモズ、シギ。シギ以外は、島で適応放散したものばかり。島の適応放散は、空きニッチェがあるから、などと説明できるけど。全世界的に適応放散したシギはいったいなぜ?

考えてみると、細長い嘴を持っていて、それを土の中に差し込んで採食する鳥は少ない。シギとキーウィ。トキ類もそうかな?

長いくちばしを持ったシギは、上くちばしの先を開くという大技を持っている。じゃあ、キーウィはどうしてるの?

シギの長いくちばしの中には、けっこう長い舌が入ってる。舌は何の役に立ってるの?

シギのくちばしで、意外と色々と考えるネタがあるもんだ。


●2013年8月22日 炎天下のカエルの味方

今日は、何度かは知らないけど、炎天下を自転車で一日走り回って、田んぼのカエルを探した。朝の8時半から午後5時半まで、トイレと水分補給にコンビニに寄る以外は、屋外にいたんだから、一日中と宣言してもいいだろう。
地図でめぼしい田んぼをチェックして、そこに向かい、着いたらカエルを探し、見つけたら1匹採集。カエル探しというより、事実上はヌマガエル採り。採ったカエルは生かして連れ帰りたいのだけど、炎天下はカエルにも厳しい。で、冷やすことを考える。コンビニで氷を買ってというのは素人。それでは最後に大量の水が残ってしまう。我々プロは、コンビニで凍ったペットボトルを買うのである。解けてきたら冷たいジュースやお茶を飲めるという一石二鳥。だいたいカエルと一緒に凍ったペットボトルを2本入れておけば、炎天下でもカエルは一日元気にしてる。凍ったペットボトルは一日5本もあれば足りる。
という感じで、今日も熱中症にもかからず、一日調査することができた。他に麦茶のペットボトルを5本空にしたけど。ペットボトル代が馬鹿にならん…。


●2013年8月21日 動物の病気の特別展 案

動物の病気というより、病理についての展示について相談を受けた。講演のパワポを見せてもらうと面白い。でも、講演が面白いからといって、展示が面白くなるとは限らない。
出てくるのは、病気の細胞の切片写真。染色してるから、いずれも赤紫色。綺麗けど、色目が変わらなくて、すぐに退屈しそう。講演でなら説明してもらえるから、理解もできるし、興味も持てる。でも、画像だけ見せられてもなんの事やら分からない。講演と同じくらい説明を書いたら、文字が多すぎて、読む気が起きない。

普及教育的には、面白いテーマなのだけど、面白い展示が出来るかと言えば、話が違う。特別展のように、展示して放置ではどうしていいやら。展示手法と展示テーマの膨らませ方を、よーく考えなくては。
展示の横に解説の人が付いていられるならいいのだけど。その手法は日数が限られる。特別展というよりは、フェスティバルやね。講演会をして、その会場前で解説付きの展示というのもありだろう。

切片写真以外の展示物がいろいろあるなら、動物の病気展も可能かも。病気のホネ、病気の内臓。寄生虫まで含めれば、意外とふくらみのある特別展になるかも。


●2013年8月20日 キリンの皮とカツオブシムシ

キリンの皮をなめし液に浸けて、で、陰干しして乾かした。まだ皮の裏の肉が取り切れてない。もう少し仕上げをしなくっちゃ。って所で忙しくなって、そのまま放置。乾かすまでいってるから問題あるめえ。と思ってた。
時間が出来たので、久しぶりに処理の続きを。と思って、触ってみて驚いた。カツオブシムシがいっぱい付いてる! ただ幸い。というか当たり前だけど。カツオブシムシは取り切れていない乾いた肉を喰って世代を繰り返していたらしい。カツオブシムシは皮の仕上げにも役立つなぁ。と思ったら、耳の中に潜葉虫の模様のような跡が…。
皮のちょっとした凹みに潜んでるようで、虫を全部取り除くのは難しい。皮がかたくて、曲げにくいし。というわけで、急いで、冷凍室へ放り込んで、虫殺し。

カツオブシムシを使っての、皮の処理には、まだまだ研究の余地がありそう。


●2013年8月18日 鳥剥き合宿

昨日と今日は、なにわホネホネ団の鳥の日連発。鳥の日の連発は初めてではないだろうか? 2日間で合計26羽の鳥の皮が剥けた。一人でこれだけ剥くことを考えると、とてもありがたい。鳥の仮剥製の量産だぁ〜。

自分で剥けば、多少の上手い下手はともかく、自分なりに納得したのが出来上がる。他人に任せれば、多少上手な人であっても、なにかしら不満が残る。でも、2日で26羽も処理できる効果は大きい。どんなに頑張っても一人だと1日に5羽程度。そこまで頑張るとヘロヘロになる。2.5倍の効果〜。

ただ、皮むき自体は押しつけられるが、死体の受入作業、標本の登録作業などは押しつけられない。結果として、鳥の日の前には受入作業に追いまくられ、後には登録作業と皮以外の標本の処理が待ってる。生殖巣の確認も欠かせない。
皮むき作業中も、脂肪蓄積の確認、頭骨の確認などなど、確認作業がいろいろある。中身を液浸にして、肉片を採取して。みんなで鳥の皮むきしている間は、自分はあまり皮むきできない…。


●2013年8月15日 お盆の海岸

海岸をウロウロする調査。たまたまお盆に当たってしまった。車が少なくっていいのだけど、やたらと人が多い。くそ暑いのに、物好きな。
涼しい家の中にいればいいのに。あるいは涼しい場所に遊びに行けばいいのに。くそ暑い海岸に出てくるのは、海岸は金がかからないからなんだろうか。家にいたらクーラー代がかかる。涼しい場所に遊びに行けば金がかかる。海岸は、海の家のぼったくりがあったとしても、かかるお金はたかがしれてる。そして、子どもはなぜか満足。


●2013年8月14日 生き残りのトノサマガエル

豊中市と吹田市の田んぼを、カエルを探して自転車で巡る。どうせヌマガエルだけだろうと思いきや。トノサマガエルがけっこう見つかって驚いた。11ヶ所チェックして、5ヶ所でトノサマガエルって、どうよ。それも山際の田んぼとかではなく、市街地に取り残されたような田んぼ。でもまあ、近い過去に山につながっていたのは間違い無い。
山から切り離されて、何年もトノサマガエルが生き残れる。意外としぶとい。と思う一方で、そのしぶといトノサマガエルが次々と大阪平野の田んぼから消えていったのには、いったいどうしてなんだろう? 改めてトノサマガエル消失が不思議になる。


●2013年8月12日 埋立地の夏

夢洲に行った。囲ったけど、まだあまり埋め立ててない水域。その周囲にシギチドリがいっぱいきていた。埋立地で繁殖したとおぼしきアジサシ類もいっぱい。1970年代の南港埋立地を思わせる。

大阪湾展の展示で、密かに鳥関係者の評価が高いのは、1970-1980年頃の南港埋立地の動画。埋立地の浅い水たまりに、アジサシ類やシギチドリがいっぱい。
中に入ったら、足が沈んで動けなくなる。でも、大型ダンプが行き来する道沿いは、踏み固められている。その道の脇に望遠鏡や双眼鏡をもった人がいっぱい。
その一番最後の頃には、その集団の中に自分もいた。

当時はまだニュートラムはなく、WTCやインテックス辺りは埋め立てられたばかり。南港ポートタウンの辺りは工場街。工場街まで来るバスに乗って、終点で下車。あとは延々と歩く。8月後半がハイシーズン。高校野球の決勝のラジオがどこからか聞こえてきてた気がする。ろくに日陰もなく、炎天下を延々と歩く。そこまでしてでも行きたいほど、当時の南港野鳥園は魅力的だった。一日に10種以上のシギチドリが見れて当たり前。15種以上で競っていた。

あれから30年から経つ。いまの南港野鳥園には当時の面影はなく、残像程度。でも、夢洲の光景は面影がいっぱい。環境さえ整えれば、また当時のように大量のシギチドリ類に出会えるようになるのかもしれない。そんな日が来ればいいなぁ。


●2013年8月11日 モンスター登場

ぶっちゃけ子ども向けに、ホネの標本づくりの行事。モンスターがやって来た。びっくりした。

参加者の子ども達は、良い子ばかり。モンスターじゃなかった。例年だと、子どもの代わりに親が作ってこともけっこうあったが、今回は難易度を下げたからもあって、子どもがちゃんと作ってた。
付き添いの保護者も、モンスターじゃなかった。参加者はほとんど小学生なので、保護者が付き添ってるケースが多かったけど、隣でサポートしてるだけで、とてもいい感じだった。
モンスターは、その保護者に付いてきた妹だった。油断してると、後ろから前から飛びついてくる。離れない。初対面なのに、その懐き方はなんなん? ってくらい引っ付いてくる。まあ、可愛いんだけど、熱い。


●2013年8月10日 ツバメの集団ねぐらについての質問

今日はツバメの集団ねぐらの観察会。100人以上を引き連れて、ツバメを見に行く。ツバメは勝手に集まって来るから、それを待てばいいだけだが、それでは学芸員がする意味がない。で、ツバメを待ちながら、いろいろ解説。よく質問される内容は、説明したはずだが、今日は手強かった。
手強かったのは、小学生。本で下調べした上で、質問すべき内容をノートに書き出してある。それがまた答えられない質問だらけ。
そんな小学生女子が4人ほど。ゆっくりツバメが乱舞するのを見るどころではなく、質問責め。小学生女子は厳しいので、分からんと答えたら、ボロクソに言われる。クソ〜。

ここに集まってるツバメは、昼間はどこにいるん?
このツバメは、どこに渡っていくん?
このツバメは、いつ南に出発するん?

他にもあった気がするけど、忘れてしまった。どうせ訊ねられても答えられへんし。ってゆうか、世界中の誰も答えられへんし!


●2013年8月8日 集団ねぐらの見つけ方

スズメの集団ねぐらは簡単に見つかる。日暮れ時、チュンチュンとやかましい街路樹。
でも、ツバメの集団ねぐら探しは難しい。
今日、新しいツバメの集団ねぐらを見つけた。結局、日暮れ時、たくさんのツバメが集まってた。という情報をもらって見に行っただけだけど。

Twitterを見ていたら、知り合いが気になることをつぶやいている。
「謎の鳥の塒へ わかるかなぁ」
その後のつぶやきから、ツバメがいっぱい飛んでいたらしい。でも、何羽が集まっていたのか、本当に塒かどうかは分からないらしい。というわけで、詳しい場所を聞き出して、翌日見に行くことにした。
駅から歩いて、言われた場所に到着。でも、ヨシ原が見あたらない。問題の休耕田には、しょぼしょぼとヨシが生えている以外は、むしろセイタカアワダチソウの草地。どこかにヨシ原が隠れているのかと、周囲を回ってみるが、やっぱりセイタカアワダチソウの草地。こんな所にツバメが集まるんかな?
半信半疑でツバメを待ってみる。驚いたことにツバメが集まってくる。日没1時間前からボチボチ集まり始め、日没15分前には1000羽超え。狭い休耕田なので数千羽が乱舞すると大迫力。期待していたなかっただけに、満足の集団ねぐら観察だった。
集まったツバメは、ざっと11000羽程度。ヨシ原が狭いため、セイタカアワダチソウにも多数とまり、その合間にはえているナンキンハゼなどの木にもとまっている。結局、ヨシ原でなくても集団ねぐらはできるんやん。と思わせる光景だった。

というわけで、ツバメのねぐらの効率的な見つけ方は、夕方ツバメが集まってるのを見つけた人に教えてもらうってことやね。


●2013年8月7日 教員のための博物館の日 第2回

昨年に引き続き、今年も夏休みに教員のための博物館の日。昨年に引き続き、今年もホネの企画を担当。昨年は盛り込みすぎた。という反省にたって、今年はホネ並べはカット。代わりに色んな頭骨見せたら、結局、盛り込みすぎは同じ。

個別行事にしたら、必ずしも参加者は多くないのが、博物館の日にまとめると、どの企画もあふれるばかりの参加者。実施側としてはやる気がでるし、やる効果もあると思える。参加者側も、一日でいくつものプログラムに出会えるメリットは大きいだろう。

一方で、一日にいくつもプログラムを提供するために、個々のプログラムの時間は短い。でも、授業1時間分くらいの45分に納めるというのは、学校に提案するプログラムとしては適当なんだろう。
むしろ盛り込み過ぎを反省して、不要な部分を削って、スリムに効果的に。とは思うんだけど、どうしたもんだろう。また来年の博物館の日の直前に考えるとしよう。なんとなく盛りだくさんっぽく、頭骨やパズル材料は用意しておいて、興味をもった参加者には、休み時間に対応するのがいいような気がする。


●2013年8月6日 行事ウィーク突入

今日は、中高生向け。明日は教員向け。土曜は、主に親子連れ向け。日曜は主に小学生相手。今週は、行事が4つもある。すべて年中行事となりつつある企画。ちなみに、今日はライオンのホネ洗い、明日は肉食獣と草食獣比べ、土曜はツバメのねぐら、日曜は手羽先の骨格標本づくり。ホネ分が多い。
とにかく、今週は行事をこなすのに専念。と理由を付けて、原稿書きは後回し。


●2013年8月5日 鎖骨さがし

昨日のなにわホネホネ団の活動日は、皮剥き大会。ネコ、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、テン、ヤギの皮を剥いた。皮を剥き終わったら、中身は骨格標本用。ホネから内臓や肉を取り除いて、パーツごとに水に浸けて腐らせる準備。この際、できるだけ肉を取り除いておくと、綺麗なホネに仕上がる。ってことで、パーツを分けて、肉の除去。と思った時、ネコを処理してる奴が、妙が声を上げる。こんな場所にホネがある! どうやら前足をはずしていたら、知らないホネが出てきたってことらしい。それは鎖骨やん。もう片一方にもあるねんで。と、もう片方の鎖骨も確保。ネコには痕跡的な鎖骨があるねん。
と偉そうに説明して、思い出した。鎖骨がないことになってる食肉類にもけっこう痕跡的な鎖骨があるって、誰か言ってたっけ? ちょうどテンをばらす所だったので、テンでも鎖骨を探してみる。痕跡的な鎖骨を探すのは実は初めて。でも、ついさっきネコで見つけたから、簡単。予定通り、テンでも鎖骨が見つかった。ネコより随分小さい。
測ってみると、ネコは約2cm。テンは約1.2cm。体長が違うのもあるだろうけど、それ以上にテンは痕跡的な感じ。形は、どちらも「く」の字形。

なんか楽しくなってきた。今度、他の食肉類でも鎖骨を探してみよう。食肉類に限らず、鎖骨がないことになっている他の哺乳類でも探してみよう。
ちなみに、この痕跡的な鎖骨は今までは、たいてい肉と一緒に捨ててしまっていると思う。探すっていうか、これからは確保するように注意しよう。
一方で、なんとなく確保していることもありそう。体全体のホネを仕分けているとき、ちょうどこんな形のホネが出てきて、正体が分からなかった記憶がうっすらと。それはタヌキだった記憶もうっすらと。


●2013年8月3日 緑の玉、青い玉

宇久島では、植物を曖昧にしか分かっていない4人組が、植物屋の指令を受けて、玉探し。右往左往しながらも、分からないなりにミッションを達成して帰って来た。分からないから悩んだりしつつ、分からないからこそ変な所で盛り上がり、とても楽しかった。4人の中に絶対的に植物に詳しい奴がいなかったので、かえって楽しめたと思う。

とりあえず最初のミッションは、緑の玉探しだった。畑の脇とか道ばたに普通に生えてるウリ科のツル。今の季節は、ピンポン球くらいの実を付けているはず。採ってきてくださいよ−。と、Hさんから軽く指令を受けた。
普通に生えてるなら、簡単に採れるだろう。聞いた二人はそう思った。しかし、現実はさにあらず。玉玉と唱えながら、道ばたの(牧草中心に畑だらけなので、おのずと畑の脇でもある)ツル植物を見ながら、自転車をこぐ。ぜんぜん見つからない。普通にあるんじゃなかったのか?
玉が全然見つからないので、まだ玉ではなく、花が咲いてるんじゃないかという事になった。たしか花は黄色、いや白いと言ってたような(聞いた二人はうろ覚え。正解は黄色い花であった)。じゃあ、白いウリ科の花を探せばいいな。で、見つかった。確かにウリ科で白い花。でも、花弁の先がフワフワと伸びてるその花は、カラスウリなんじゃ? と思ったが、ミッションターゲットではないという確信もない。とにかくウリ科の白い花なんだから、これじゃね?という強い意見に負けて、それを採集。結局、その日は緑の玉は見つからなかった。
その夜、ミッションを出した本人に電話で確認。花は黄色ですよー。とあっさり一蹴された(ちなみに白い花はカラスウリで正解だった…)。
翌日、黄色い花か緑の玉。と唱えつつ、再び道ばたのツル植物を見ながら自転車をこぐ。ぜんぜん見つからない。そろそろ島から離れるために戻らねば。で、戻りかけた時、緑の玉は見つからなかったなぁ。と思ったその時。隣を走る一人が、あっ!と声を出した。で、自転車をとめて何かを確認に行く。なんとなく付いていく。クズのしげみの陰に、緑の玉がぶら下がっていた。ピンポン球サイズのスイカみたい。
緑の玉は確かにあった。でも、どこが普通やねん!

緑の玉が見つからないまま、自転車で走り回っていた初日。とあるカーブに出たら、青い玉がいっぱいあった。ガードレール脇の青い玉。ぜーったり外来植物や。と思った。でも、なんか見覚えがあるような。行き過ぎて、しばらくして指摘を受けて思い出す。あれって希少な植物では? 同時によく似た外来植物もあることを指摘される。うーん。どっちか分からん。
夜、専門家さんにメールで問い合わせてみる。見分け方を説明してくれてるようなのだが、さっぱり分からん。でも、とにかく確認する必要はありそう。というわけで、追加のミッションが発生。
翌日、緑の玉と同時に青い玉も探してみた。他に2ヶ所で見つけた。とりあえず写真を撮ってみる。どっちなんだろう? めっちゃ大発見だったらどうしよう〜。
分からないまま、大阪に帰ってきた。専門家さんは、さらなる専門家さんに問い合わせてくれた。やっぱり分からないらしい。青い玉の世界は、専門家でも悩むくらい奥深い。我々素人が悩むのも無理はない。
専門家さん達は、素人の想定以上に青い玉で盛り上がっているようす。あとは、専門家さんの結論を待つとしよう。大発見の可能性も残ってるらしい。けっこう楽しみ。


●2013年8月2日 2013年7月のまとめ とにかく大阪湾展、そして西の島へ!

2/3は大阪湾展の準備に専念し、一瞬の隙間に後回しにしていたことを出来るだけ処理して、最後の1週間は西の島へヴァカンス〜。というような7月でございました。

大阪湾展での主な担当は、解説書の編集。編集は6月で終わると高をくくっていたけど、やっぱり7月に食い込み、最初の10日はそれに終われ。次の10日は、わずかながら担当している大阪湾展での展示作り。
大阪湾展絡みの仕事の合間に、ルーティンの大阪湾、大和川、ため池調査をこなし。来年の都市の自然展に向けたツバメの巣調査と、大阪鳥類研究グループの大阪府内の公園で繁殖する鳥の調査の担当部分を調査。

で、またもや大阪の哺乳類の原稿は書けず…。


●2013年8月1日 福岡県玄界灘砂浜巡り

福岡県北部の玄界灘から響灘に面する海岸は、海の中道を手始めに、北九州市の手前まで、弧状の浜が5連なる。海の中道は5月に行ったので、残る4つに行ってみた。

まずは、新宮町の新宮浜から、福津市の宮地浜にかけて。いや〜、広いわぁ。大阪湾にこんな広い浜はないなぁ。そして、さりげにスナビキソウ。1株だけだけどグンバイヒルガオも。ただ、海藻の打ち上げがないのが不満。

続いて、福津市、かつての津屋崎町の浜。いや〜、広いわぁ。大阪湾にこんな広い浜はないなぁ。ただ、砂防林が茂りまくっていて、南端と北端しか浜に出られない。南端は海水浴場つまらなそう。一方、北端は、打ち上げゴミがいっぱいで楽しげ。エボシガイが付いてるのが目立つ。バクヤギクが生えてたり、怪しげ。

3つ目は、宗像市の浜。いや〜、広いわぁ。大阪湾にこんな広い浜はないなぁ。北の方は、護岸されていたり、レキ浜っぽかり。砂浜は、南の方にある釣川の河口周辺。海水浴場もあるけど、海浜植物群落もあって、けっこう楽しい。

最後は、岡垣町から芦屋町にかけての海岸。よーく見ると、玄界灘ではなく響灘の浜。いや〜、広いわぁ。大阪湾にこんな広い浜はないなぁ。後背に海浜植物群落が発達し、砂防林も控えている。立っている看板によると、アカウミガメが産卵に来る浜でもあるらしい。汐入川河口右岸を歩き回ったが、ナミノコガイ的な貝が、波間を動きまわっていて、とても楽しい。

というわけで、福岡県には、大阪湾にはない広ーい砂浜が、いーっぱいある。福岡県立自然史博物館が、玄界灘展をするときには、さぞかし充実した海浜植物の展示が見られるだろう。


●2013年7月31日 宇久島合宿下見2日目

昨日に続いて、今日も合宿下見。
まずは2つの浜めぐり。港に近い方はいまいちだが、港から遠い方は大きな砂丘付きで楽しい。海浜植物も豊富だし、砂浜な甲虫もいる。ただ、ここは昆虫採集禁止らしい。残念。

で、次は昨日も行った某所へ。謎の青い玉を確認に。同定のために少し採集してみた。稀少種なのか外来種なのか。なんか両極端な説が飛び交っているので、同定は不可欠。なんだけど、稀少種だったらゴメンね。と思いながらの採集。なんて気の弱い。
その後は、もう一つの玉探し。野生のメロン。昨日から気にして回ってるけど、ぜんぜん見つからない。カラスウリの見つけて、これちゃうの?って盛り上がってる始末。もう絶対見つからんわ! と思ってたら、一緒に自転車で走ってたのが、あっ、と言って止まった。いったいなんなん。と思いながら、指さされた先を見たら、小さいスイカみたいなのがぶら下がっていた。きっと、これやー! がぜん盛り上がる。見つかった場所は、畑と道路の間の斜面の、クズが繁茂してる中。まるでクズの実のようにぶら下がっていた。もう一つ見つけたろ、と周囲を探し回るも他には見あたらず。よう見つけたなぁ。

ってことで、合宿本番も雑草メロン探しで盛り上がろう。


●2013年7月30日 宇久島合宿の下見初日

宿は、平港のすぐ南の高台にあるホテル。シーサイドホテルだっけ? とにかく合宿の里らしいので、宿はここしかない。遠目に下見した限りでは、大人数がお手頃価格で泊まれそう。
バスは、もちろん宇久観光バス。20人乗りの1台しか見かけなかったから、少し不安だけど、なんとかなるだろう。まあ、自転車乗れる人は、レンタルチャリで走り回るというのが楽しそう。アシスト付きでないと、大変。あと子どもには、スピードの上限を設けないとスピード出過ぎて危なそう。
ともかく、宿と足はなんとかなりそう。

プログラム初日は、まず北端の対馬瀬灯台に行こう。牛の放牧地が広がるので、虫屋は牛糞に群がらせればいいだろう。海岸は岩場で、タイゴトメ、ソナレムグラなどなど海岸植物が楽しめる。地層の解説も聞けるだろう。でもここはトイレがないから早めに切り上げ。
次は南西部にある汐出海浜地に行こう。宇久島で数少ない砂浜がある。何より、ここはトイレがあるから、昼食を食べよう。砂には微少貝、椰子の実打ち上がってるし、ネコノシタやハマニガナなどの海浜植物もある。後ろには海跡湖風の池。周囲には田んぼもあるし、社寺林もあるし、牛もウロウロしてる。
明日は、残る2ヶ所の砂浜と、放牧地という名の半自然草原、田んぼを下見予定。


●2013年7月29日 食べ過ぎ

合宿とは、一言で言えば、大食い・早食い大会に備えたトレーニングのようなものである。1日3回もあるトレーニングタイム。
相手は、食べるのが遅く、いっぱい食べ残す子どもであり。食が細いマダムであり。好き嫌いだらけのダンサーだったりする。
食事を食べ残して、残飯が出るのがキライ。という訳で、残す食べ物を引き受けて食べる。何だかんだで、毎食2人前ほど食べる事になる。一番の強敵は、途中でリタイヤした人の弁当。まるまる2人前食べる事になる。
たまに2人前食べるのは、どうって事はない。好きな物なら沢山食べられる。でも、さほど好物でもない物を、毎食2人前はけっこう辛い。普段朝食を食べないのに、朝からはキツイ。
という訳で、合宿は楽しいのだが、終わると少しほっとする。しばらく白飯はいらない気がする。好きな物を好きなだけ食べたい。


●2013年7月28日 上からの指示、上による搾取

福江島のとある小川にかかる橋。上からのぞくと、たくさんの魚。喜んで、水網持って川に降りる。草履にジーンズのスタイルで水に入る。全然人にすれていないカワムツ達は、平気で足にまとわり付いて来る。さすがにすくおうとすると逃げる。でも金魚すくいの要領。水網を沈めて、上をウロウロするのを待って、そっとすくう。簡単にすくえる。
いつの間にか、橋の上にはギャラリーの団体。ハゼみたいなのがいるから、それをすくえ、という指示。ハゼがいっぱいいるのは分かってるし。金魚すくいでは穫れないから無視してるのに! 仕方がないのでトライしてみる。やっぱり失敗。あ〜あ、という声が上から聞こえる。浅瀬に追い込んだらええねん。上から無責任な声がする。さっきから、それを試みてるんじゃ! 現場を分かってない上の奴らときたら。
文句があるなら、お前らが、降りて来て捕りやがれ。と思ったら、自分らは降りてこずに、水網を下ろしてきた。水網2本使ってなんとかしろって事らしい。両側から網を近付けて、一気に挟み撃ち。を試みたら、2回目に成功。捕ったど! と上を見たら、するすると長い捕虫網が下りてきた。ここに獲物を入れろということらしい。仕方がないので、入れてみる。ゴクラクハゼや、偉いぞ。獲物は奪い取られ、お誉めの言葉を頂いただけ。
どこにでもある社会の縮図。

その後、上からの指示で大きなカワムツを狙った。3人がかりで囲んだら、驚いたことに穫れてしまった。獲物はもちろん上に取られる。現場の俺たちが頑張ったんだぞ〜。
後で標本用に返してもらったけど。


●2013年7月25日 イルカ三昧

西の島での合宿の前に、船に乗りまくって、イルカを探しまくる。そんな1日だった。楽しかった。

起きたのは、南港から新門司に向かうフェリーの中。まだ暗いうちから起き出して、海を眺める。ちょうど祝島辺りを通って、周防灘に入る辺り。5月に同じ航路に乗った時には、ここらでチョコチョコとスナメリを見かけたので、かなり期待していた。今回はスナメリ期待の同行者まである。絶対見つけなくては! と、5月以上に頑張ったし、目も多かったのだが、スナメリは遠くに5頭ほどがチラッと見れただけ。ダメだ〜。もう新門司港が見えてきた。というところでスナメリ登場。そういえば5月にも新門司港のすぐ外でスナメリを見たっけ。近くにいた3頭がゆっくり遠ざかっていく。なぜか断念していた一人を除いて、みんなで見れた。けっこう満足。さい先は悪くない。

新門司から無料送迎バスで小倉。小倉からなぜか熊本。そしてバスに乗って熊本港へ。わざわざ寄り道して、熊本ー島原外港航路に乗る。これまたスナメリ期待。有明海はスナメリが多いと聞くからね。と、けっこう盛り上がって乗ったのだが、ぜんぜん見つからない。なぜか島原外港近くでイルカに遭遇。背びれがあるのでスナメリじゃない。模様なさげだから、ハンドウイルカ系かなぁ。

島原外港からレンタカーで、長崎に向かう。のだけど、その途中、加津佐というところで、イルカウォッチング船に乗った。定期航路からイルカを見つけるのが、ポリシーのはずなんだけど、一度乗ってみたかったの…。
島原半島から出発した小さな漁船みたいな船は、一路天草の方へ。ってゆうか観察ポイントは天草の岸から数百mの場所だった。30頭弱くらいだろうか。ミナミハンドウイルカの群れを30分ほどに渡って、ゆっくり見れた。イルカの群れがゆっくり移動していくと、船もそっちに付いていく。他にもイルカウォッチング船が3艘あって、みんなでイルカの群れを追い回してる感じ。いいのかなぁ。イルカの鼻面はいずれも何か傷があった。ぶつかってるんじゃ?
一度だけだったが、ジャンプも見れたし、イルカウォッチングとしては満足できた。

で、暗くなってから長崎に到着。イルカ三昧の一日が終わった。楽しかった。


●2013年7月24日 大阪湾展 古今

大阪湾の特別展が始まった。磯の小さな生き物の水槽は見ていて飽きないし、フナムシとキタフナムシの生品展示は気持ち悪い。でっかい蛸壷は子ども達に大人気らしい。ナガスクジラの全身骨格にドタブカの剥製。大きな目立つ物はかっこいい。そして何より大阪湾の魚やベントスが大量に並んでいる。標本点数は、約1850点。

大阪湾展は、今から27年前の1986年にも開催された。四半世紀をすぎてのリヴェンジ。当時とは特別展示室の面積が2倍以上に広くなっている。だから、当時の展示物は当然ながら今回より少ないだろうし、小さいだろう。とはいうものの、当時の展示がどんなんだったかは、よく知らない。見に来てないと思うし、見ていたとしても小さい子どもの記憶にはあまり残っていない。でも、当時の展示解説書は残っている。というわけで、展示解説書を比べてみよう。

今回の展示解説書は、写真とキャラを組み合わせた可愛い表紙に、カラープレートが12ページ。本文が127ページ。これでもか!と大阪湾の情報が詰め込まれている。
それに対して、1986年の展示解説書は、青い地味〜な表紙。カラープレートは8ページ、本文47ページ。ヴォリュームだけで比べるなら、今回の半分以下。

1986年の展示解説書は、もくじもシンプル。
 1.大阪湾の自然環境
 2.大阪湾の生物
 3.大阪湾の漁業。
今回の展示解説書の大きな構成は、これを踏襲している。「2.大阪湾の生物」の構成もけっこう似ている。が、全体的に盛り込んでいる中身の多様さが違う。これは前回が3人で執筆しているのに対して、今回は3人が中心になりながらも、他に5人の学芸員がそれぞれのパートを執筆しているのが大きいかもしれない。
前回は、クジラ類もウミガメ類も出てこない。海浜植物も海岸昆虫も出てこない。とりあげている場所も、男里川河口と岬町の磯だけ。埋立の歴史などの扱い、保全の取り組みもふれられていない。
今見ると、1986年の大阪湾展は、大阪湾を語るにしては、あまりにも限定的に思える。しかし、1986年の展示解説書にはあるのに、今回はうまく取り込めていない内容もある。たとえば、プランクトンは今回ほとんど扱えていない。大阪湾内の水質は1986年の方が丁寧に示されている。漁業のパートでは、1986年の展示解説書で、まき網、建網、タチウオひきなわ釣などのイラストがあるのが良い感じ。これは今回取り込めば良かった。と少し後悔。

時代が変われば、大阪湾も変わる。そして何よりスタッフが入れ替わる。同じ大阪湾がテーマでも随分と違う内容になるのは当然。そして、時間と共に標本は蓄積されていくのだから、時代とともにより充実した中身が要求される。
この次の大阪湾展は、2040年頃だろうか。その時、今回の大阪湾展を上回る内容を求められるとしたら、その時のスタッフはけっこう大変そう。

ちなみに来年は、都市の自然展が予定されている。これまた1998年に続く、2回目の開催。16年前に負けない内容にしなくっちゃ。でも、何かしらは受け継いでみよう。


●2013年7月23日 明日、私は度に出ます。

8時ちょっと前の、名門大洋フェリーで、私は私は南港から、旅立ちます。
それからなんやかんやで、
長崎から船に乗って、福江に着いた。
となる。
5月にも同じ事を書いたかも。

とにかく、五島列島の福江島に向かう。なぜか、船にばかり乗って移動する。少なくとも、南港−新門司航路は、数年後の瀬戸内海展に向けての調査という大義がある。ほかは単なる趣味。
もともとは海上の鳥を見たいからなのだけど、いつの間にかメインターゲットがイルカに変わっている。イルカが見れますように〜。


●2013年7月22日 関空ー神戸空港ベイシャトル

ベイシャトルって名前だっけ? とにかく関空と神戸空港をむすぶ航路。大阪湾内を行き来する航路がのきなみなくなっていく中で、唯一残った定期便。昼間、1時間に1便あるのでとても便利。大阪湾の海上の鳥の調査に。
ただ唯一の難点は、鳥がいないこと。なんとなれば、大阪湾で海上の鳥が一番期待できるのは、関空より南だから。そして、スナメリが期待できるのも関空より南。関空と和歌山でも結ぶ航路にしてくれると嬉しいなぁ。徳島空港とむすんでくれてもいいなぁ。

関空-神戸空港航路が唯一楽しいのは、大阪湾にハシボソミズナギドリが入ってくる季節らしい。というわけで、5月に乗った時は、ハシボソミズナギドリがいっぱい出て盛り上がった。もしかしたら、7月にもハシボソミズナギドリがいるかも!
今回乗ったのにはもう一つ目的があった。先日、大阪湾のハシボソミズナギドリに興味を持っている方の話を聞く機会があったのだが。その方も、もちろんこの航路に乗っていた。で、数回しか乗ってないのに、スナメリを見たというのだ。本当だろうか? 今までスナメリを期待していなかった訳ではないが、そんなに真剣に探さなかった気もする。真剣に探したら、もしかしたらスナメリにも出会えるかも!
とまあ、ちょっと浮かれた気持ちで乗ってみた。結果は、いつもと一緒。もうハシボソミズナギドリはいない。スナメリも見あたらない。眠かった。来年の初夏まで、もう乗らなくていいかも〜。


●2013年7月21日 自由研究相談会

夏休み前、恒例の自由研究お助け企画。親に連れられて来た子どもが、黙り込み。代わりに親が喋る、という毎年恒例の風景。相談を受ける側としては、子どもに如何に喋らせるかが腕の見せどころ。
小学生が、そんなに自由研究のプランを持っている訳ではなく、とにかく何でもいいから話をさせて、それをきっかけに何をしたいのかを探っていく。そこで邪魔なのは、横からドンドン喋ってくる保護者。一方で便りになるのは、どうしても子どもが話してくれない時に、助け船を出してくれる保護者。しばしば、子どもを放ったまま、保護者との間で話をして、なぜか合意にいたってみたり。それでいいのかなぁ、とも思うけど、どうしても喋ってくれない子どもの場合はどうしようもない。
あと、それでいいのかなぁ、と悩むのは、どこまで具体的に提案するのか。子どもが喋ってくれても、その後、こっちがヒントを出す程度で、何をしたらいいか決まるってことは、まあない。何かしら、こちらから具体的な提案。あまり提案しすぎると、誰の自由研究か分からないし、でも提案しないと相談が終わらない〜。
毎年、ジレンマにまみれて終わる行事である。


●2013年7月20日 西表島鳥類調査隊2ndシーズン突入ならず

なにわホネホネ団の鳥の日なので、西表島鳥類調査隊隊長としては、冷凍室からキンバトを発掘して、2ndシーズンに突入しようとしたのだけど、どうしても見つからない。西表島からの鳥のつまった箱は3つ見つけたが、いずれもキンバト以外が入っている。
深夜に冷凍室に5回ダイブした後、午前1時半になったので断念。西表島からの鳥を処理するのはするけど、キンバト以外にする。チュウサギ、アマサギ、ズアカアオバト、キジバト、アカショウビン、アオバズク、ツミ。サギ2種は大阪のと同種・同亜種だけど、他はチュウダイズアカアオバト、リュウキュウキジバト、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウアオバズク、リュウキュウツミ。すべて琉球の固有亜種。さりげに豪華なラインナップなのだ。

次回こそは、キンバトを見つけ出して、2ndシーズンを目指したいが、見つからなければまたキンバト以外の西表島の鳥を処理しよう。気が向いたら、北海道という手もあるかも。と、深夜にダイブしながら思った。


●2013年7月19日 特別展プレビューの日

午前0時少し前、展示が完成。午前0時45分、一応片付け完了。帰って寝る。


●2013年7月17日 特別展オープン3日前

昔なら、あと3日準備期間があるのだけど、今はオープン前日にプレビューがあるので、準備はあと2日。この1日違いは大違い。


●2013年7月16日 スナメリ骨格標本

業者に組み立てを発注していたスナメリの全身骨格が納品された。とても可愛く仕上がってる。なにより用意した台にぴったりサイズ。平面ケースと呼んでいる、低い上がガラス面のケースにも収まりそう。でもまあ、横からも見たいから、今回は外に出して展示。
最初見せてもらった時は、肩甲骨がやたら前で、ものすごく方をすくめている感じだったのだが、今回はイメージ通りの感じになっている。まあ、どっちが正しいのかは、微妙なんだけど。

マッコウクジラの頭骨が非対称だ非対称だと話題になっているが、よーく見ると、クジラはみんな非対称。少しだけ非対称。スナメリの頭骨も少しだけ非対称。どうしてクジラはみんな非対称なんだろう?


●2013年7月15日 収蔵庫探検

博物館は迷宮。とくに収蔵庫は迷宮。ちなみに冷凍室は氷河。学芸員には、迷宮を探索し、氷河を掘り進み、お目当ての物を見つけるスキルが要求される。残念ながら、そのスキルは、大学では教えてくれない。
という訳で、大阪湾展で展示する標本を探して、迷宮をさまよった。大部分見つけたが、一番見つけたかった物が見つからない〜。あるはずなのに、どこかで見た記憶はあるのに。いや、たぶんこの辺りって場所は分かってるのに!

魚担当も同じような事を言っていた。貝やカニ担当は何も言ってないけど、きっと同じに違いない。


●2013年7月14日 大阪湾展の準備

解説書が校了して、編集担当としては、一段落、一安心。しばらく呆けていたら、なんと大阪湾のプレビューまで今日を入れて6しかない! という訳で、今日は夕方から、担当の展示物を引っ張り出した。

まずはクジラの頭、、ウミガメやイルカの全身骨格といった大物。一人では無理なので手伝ってもらって展示室へ。大物を載せる台も引っ張り出して。ここまでは力仕事。
次は小物。ウミガメの頭骨、カモメ類とかの本剥製、海鳥の仮剥製。どこにあるのか心当たりがあるけど、見つからなかったり。今度は宝探し。概ね絶対必要なのは見つかったので、今日は終了。

おまけをもう少し探して、キャプションを手配して。来週届く標本もあるので、そろったらセッティングを仕上げて完成。
間に合いそう。担当してるコーナー少ないから、楽チン。来年はこうは行かないだろうなぁ。


●2013年7月13日 セキレイの楽しみ方

今日は、鳥の調査の勉強会という集まりがあった。自分で調査をしようって人が、調査計画や調査データや調査のまとめを持って集まって、互いに刺激し合う(ダメ出しするとも言う)。建設的な企画。今日は、セキレイについての話題がいくつか出ていた。いつでも何度も普通に見るハクセキレイにセグロセキレイだけど、そんな観察ポイントがあったとは〜、と思わされた。未発表の調査に関わるので、あまり具体的に詳しくは紹介できないが、可能な範囲で観察ポイントを紹介してみよう。

まずは尾振り行動。一般的には、警戒時に尾を振るというのが一般的。飛んできてとまったときに、よく振る気がするけど、あれって警戒してるんだろうか? という疑問はさておき。じゃあ、警戒時に尾を振るとどんなメリットがあるの? それは捕食者に、すでに存在に気づいてるよ、だから襲っても成功しないよ、と教えるサインなんだ。なんて理屈があるらしい。それもさておき。
それでは、巣立ちビナは、どんな状況で尾振り行動をするんだろう? 巣立ちビナは、捕食者だけでなく、親にもサインを出してる可能性がある。単に興奮してるだけかも。ヒナがむやみに尾を振ったら、捕食者への情報提供の意味がなくなるんじゃ?
親がヒナが、どんな状況で尾振り行動をするかは面白そう。

次は鳴き声。ハクセキレイはチュチュン、セグロセキレイはジー、ジー。飛び立つ時は、必ず鳴くような気がするけど、飛び立った場所によって鳴くか鳴かないかが違うんじゃないかという話をされた。
そんなつもりでセキレイを見たことがないので、ぜんぜん分からん。ちょっと気をつけてみよう。


●2013年7月11日 田んぼのカエルについて立ち話

顔見知りの農作業のおじさんと、久しぶりに会った。こちらは月に一度しか行かないし。あちらも毎日作業してるわけでもない。作業に忙しそうでも声をかけられないし。休憩中のおじさんと会った時だけ、短時間立ち話をする関係。この関係ももう十数年続く。最初はおじさんだったが、今ではすっかりおじいさん。
今日は、ほんとに久しぶり。一年近くあいてるんとちゃうかな。お体を悪くしてるのかと少し心配だったくらい。心配しても、住所も名前も知らないので確認のしようがない。
おじさんとの立ち話が始まると、30分くらいは時間がかかる。制限時間内に済ませないといけない調査の途中なので、つらいけど。いろいろ教えてもらえるし、立ち話は避けがたい。今日は、その前に自転車がパンクして、その修理にすでに大幅タイムロスをしてるので、辛かったけど、やっぱり立ち話をしてしまった。

今日のテーマは、田んぼのカエル。魚は調べへんのか、と問われたので、カエルなら調べてるんですけど、と言ったらカエルの話になった。
おじさんは、随分とカエルが減ったという。それは、10数年しか通ってないけど、同感。おじさんによると、突然減ったというより、徐々に減ってきたとのこと。以前は、道にひかれたカエルがいっぱい死んでたけど、今は全然死んでない。本当に。


●2013年7月10日 似てる?カヤネズミとヌマガエル

少なくとも大阪の平野から丘陵部では、両者の状況は良く似ている。
カヤネズミは、山手では山林に接するような田んぼ周辺に生息している。平野から丘陵部では、河川沿いの草地や、孤立した林周辺の田んぼ回りや、まとまった田んぼの中の休耕田などに、分布は点在している。たぶん平野から丘陵のカヤネズミは、互いに交流のない孤立した集団に分かれまくっている。
ヌマガエルは、そもそもあんまり山手にはいない。平野から丘陵の田んぼで暮らしている。平野から丘陵の田んぼは孤立しまくっている。そんな周囲を市街地に囲まれた田んぼでもヌマガエルは生き残っている。互いに交流のない小集団に分かれてるんじゃないかと思う。
交流のない小集団は、中長期的にみれば、個別に絶滅していく可能性が高い。一度小集団が絶滅すると、交流がなければ、いないままになる。カヤネズミもヌマガエルも今はけっこう生息しているが、長期的に見たら未来は暗い。それなのにヌマガエルはレッドリストに載らず、カヤネズミは載ってる。不公平かも。

などと思っていたのだけど、埋立地の水たまりにすかさず進出するところを見ると、ヌマガエルには何か裏技があるのか? 意外と小集団は孤立していないのか? 空白になった田んぼにまた入り込めるのか? まあ、田んぼ自体がなくなっていってるから、未来はやっぱり暗いけど。


●2013年7月9日 校了の日

今日、大阪湾展の解説書が校了した。校了したら、もう訂正はきかない。だからもうすべて忘れる。忘れた頃に納品される。そう、あとは納品を待つのみ。とても嬉しい。
編集担当としての大仕事が終わった感じ。ではあるけど、編集担当としては、他の人から原稿を取り立てていただけ。自然観察地図発注しただけ。あとは、自分が執筆してる方が多くて、あまり編集担当っぽくない。割り付けとか印刷屋さんとのやりとりとか、校正とかは、はるかに優秀な本当の編集担当さんがこなしてくれた。一人ではこんなに段取り良くは進まなかったに違いない。真の編集担当さんに深く感謝。
でもまあ、名前だけの編集担当でも、校了すると嬉しい。重荷から解放された感じ。今日は、のんびりして、あとは打ち上げだ〜。

と行きたいところだけど、今度は展示を作る仕事が待っている。校了を待っていたかのように、あちこちで各展示コーナー担当者が、コーナーにどんな展示を並べるかを相談する姿が目立ってきた。それに少し参加して、担当部分の展示パネルを発注。展示物を引っ張り出してこなくっちゃ。

プレビューまで、あと10日。展示室にはなんとなく展示物が置いてあったりするけど、まだ全然展示が完成しているコーナーはない。まあ、例年こんなもの。


●2013年7月8日 魁傑播磨王

今日も大阪湾岸の調査で、神戸市から西宮市を一日ウロウロ。暑かった。3年前の秋に始めたこの調査。大阪湾展を目指しての調査なので、大阪湾展が始まったらもう終わってもいいようなもんだが、折角なので丸3年調査する予定。というわけで、7月の調査が終われば、調査はあと2回。調査ちょっと淋しい気がする。
でも、大阪湾岸の調査が終われば、次は瀬戸内海展を目指しての播磨灘の調査が始まる。大阪湾より播磨灘は広いから大変そう。淡路島と四国は車で行くしかないけど、兵庫県側は電車でまわりたい。JRと山陽電車乗りまくりになりそう。
今日の調査は、朝6時出だけど、もっと遠くに行くので、もっと早起きが必要そう。それが憂鬱。でも、大阪湾より鳥は多そう。鳥見的には楽しそう。でもカウントは大変そう。
まずは秋の干潟合宿の下見について行って、一番西側の調査地の下見。


●2013年7月7日 関西最大のヨシ原見学

滋賀県近江八幡市〜安土町にあつ西の湖のヨシ原は、関西随一の面積を誇っているらしい。そしてそこでは、関西では珍しいコヨシキリが繁殖しているらしい。ってことで、見に行ってみた。
関西随一の面積のヨシ原といっても、見渡した限りでは、びっくりするほど広くない。これがNo.1ということは、いかに関西に広いヨシ原がないかということを示しているだけって感じ。という悪口を言いつつも、大阪府に比べたら、確かに広いと認めざるを得ない。
琵琶湖の東にあるのにどうして”西の湖”かとずっと思っていたが、今回、解説を読んでようやくわかった。西の湖の周辺にはかつて、いくつもの内湖があって、その中で西にあるから西の湖だったのね。そして、他の内湖があった当時は、全国に誇れるヨシ原の広さだった様子。当時からすると、今のヨシ原はカスみたいなもんだけど、そのわずかに残ったヨシ原でも、関西随一。悲しくなる現状を再認識。
この暑い最中。暑かった。コヨシキリは見つけられなかった。オオヨシキリは死ぬほど見た。とにかく暑かった。


●2013年7月6日 緊急募集!関西のハッカチョウ情報求む!

近頃、ハッカチョウが気になって仕方がないので(理由は下記参照)、とある鳥のサークルで、関西のハッカチョウ情報を募集してみた。せっかくなので、ここにも書いて、さらに情報募集をしておこう。ちなみに関西といいつつ、日本のハッカチョウ情報なら関東でも沖縄でも歓迎する。

(以下、原稿)
 ハッカチョウは、台湾から中国南部を原産とするムクドリの仲間。黒い体に、黄色い嘴と脚。姿もムクドリに似ています。上嘴の根元に逆立った羽根がありま、飛ぶと真っ黒な翼に白い丸い模様が大きく出るので、すぐに分かります。
 大阪府では、1983年に豊中市でハッカチョウが繁殖記録があります。私の家のすぐそばの公園だったので、ムクドリに混じるハッカチョウを何度か観察に行きました。しかしこれは単発で、その後長らく大阪府での記録はありませんでした。
 一方、姫路から明石周辺の兵庫県南西部では、1982年頃からハッカチョウが定着・繁殖していす。長らく分布域にあまり変化はなかったのですが、2004年に、伊丹市の軍行大橋(猪名川)での繁殖が確認されました。ほとんど大阪府と言ってもいい場所です。案の定、翌2005年に淀川の長柄橋での繁殖が確認され、その後どちらも定着しています。2007年には岸和田市や泉佐野市で観察されるなど、大阪府内の他の場所でも散発的に記録があります。
 2011年、大阪市東住吉区矢田で確認され、その後繁殖が確認されました。さらに2012年、2013年と、自然史博物館の周囲でハッカチョウの記録がどんどん増えています。

 といった文章を某博物館友の会会報に書いた直後に、立て続けにハッカチョウに出会いました。俄然ハッカチョウが気になり出しました。2012年と2013年に私が大阪府内で出会ったハッカチョウは次の通りです。
  2012年7月6日、大阪市生野区巽南3-2、1羽
  2012年7月11日、大阪市東住吉区矢田3-6、1羽囀り
    →2011年に西口栄輔さんが繁殖を確認されたエリアです
  2013年6月1日、門真市北島、1羽
  2013年6月30日、交野市私部西1-33:いずみや周辺、2羽片方囀り
  2013年7月2日、大阪市住吉区長居東1-7:長居公園ハイツ、1羽囀り
    →2013年5月8日にも近くでハッカチョウを観察したという情報有

 あちこちで急にハッカチョウに出会うようになってきました。ハッカチョウが急激に分布を拡大しているんじゃないかと懸念しています。大阪府で記録が増えているのに、奈良県や京都府のハッカチョウ情報を聞かないのもふしぎです。
 ハッカチョウを見分けるのは簡単です。しかし、多くの人はムクドリと思いこんでいるかもしれません。ムクドリと思って見過ごさずに、街を歩く時は、ハッカチョウがいないか是非注意してみてください。関西で見つけたら(関西に限らなくてもいいですが)、是非お知らせください。ハッカチョウの分布の拡大に注目していきたいと思います。


●2013年7月5日 大阪市内の田んぼのカエル

大阪市内の田んぼをカエルを探してほぼ回った。と思う。鶴見区と東淀川区は他の人に押し付けたけど。残る生野区、住吉区、東住吉区、平野区もすべての田んぼをチェックした訳ではないけど。チェックした田んぼも、隅から隅まで見た訳ではない。
でもまあ、こんだけ見たら、だいたい全体像を把握した。と、さほど根拠なく思い込める程度には見て回ったと思う。

で、結論、大阪市内の田んぼには、現時点では普通にヌマガエルは生き残っている。ってゆうか、予想通り、ヌマガエルとアマガエルしかいない。

アマガエルの産卵期はヌマガエルより早いらしい。もう、アマガエル本体はあまり見ないし、オタマジャクシも少ないし、子ガエルはさらに少ない。親ガエルはもちろん、子ガエルも速効田んぼを離れるみたい。
一方、ヌマガエルはまだまだオタマジャクシがいっぱい。大きいのも多いけど、まだ小さいのもいる。小さいカエルも多いし、親ガエルもいる。まあヌマガエルは田んぼから離れられないだろうし。むしろずっといるはずのヌマガエルはどこに隠れてるんだ?!って感じ。

これから田んぼの水がなくなると、ますますヌマガエルの行方が気になる。土の中に潜るのかなぁ?


●2013年7月4日 雨宿り連日

昨日も今日も天気が不安定。昨日は、曇ってたかと思うと、突然の横殴りの豪雨。今日は、曇りと土砂降りを行ったり来たり。この中を調査するのは、なかなか面倒。豪雨だと調査出来ないので雨宿り。神様は信じてないけど、雨宿りをしても何の出逢いもないなぁ。
と書いたら、季節を間違っているとの指摘を頂いた。雨宿りをして出会いがあるのは、9月の木曜日であった。

そんな事はさておき。昨日は午後から西の方に、妙に黒い雲が出てたし、雨の前触れっぽい妙な風も吹いていた。だから心の準備は充分。ふと見ると、さっきまで南に見えていた関空の連絡橋が黒い雲に隠れてる。と思ったら、パラパラと雨が降ってきた。これはやばそうと、手近なトイレに逃げ込んだ。そのとたんい豪雨。雨もすごいけど、風も強い。本当に横殴りに大量の雨が降り注ぐ。広めのトイレの中に避難できて本当によかった。
あまり誰も使ってなさそうな、無駄に立派な埋立地のトイレ。床に座り込んで、雨が止むのを待つ。朝から、すでに7時間くらい歩いてるので、くたびれ気味。座った途端に眠くなってきた。寝そう、と思いながら20分ほど。あっさり雨があがった。あやうくトイレで寝込むところだった。

今日は突然の予定変更で、泉南市と池田市に公園の鳥の調査に出かけることに。家を出て、駅に着いたら豪雨。どうなることかと思ったけど、現地は降ってないかもと、そのまま電車に乗る。次の駅に着いたらもう雨は降っていなかった。道も濡れてない。どういうこっちゃ? で、目的地の駅に着いたら、再び豪雨。どういうこっちゃ?
でもまあ、傘をさして目的地の公園へ。公園に着いた頃には雨は上がっていた。雨天時は調査してはいけないレギュレーションなので、よかったよかった。というわけで、調査開始。再び雨が降ってきた。調査を中断して樹下で雨宿り。雨が止んだら再び調査再開。これを2回繰り返して調査完了。レギュレーション的には問題ないはず。
そもそも大雨が降ってる間も、林内ではヒヨドリとウグイスが元気に鳴きまくっていた。少なくとも林内で活動する鳥には、雨天はあまり関係ないらしい。


●2013年7月3日 自然観察地図の作り方/使い方

大阪湾岸の自然観察地図作製中。どんな情報を盛り込むかに悩む。オススメの観察アイテムを書き込めばいい。と言えばそうなんだけど、悩むのは
1:1枚の自然観察地図の中の観察ポイントを絞り込めないアイテム。
2:単独では必ずしもオススメアイテムでなくっても、他の観察地図との絡みでここだけが唯一の観察地点であるアイテム。
3:今回のテーマである海物の生き物系ではないけど、ここでは見て欲しいアイテム。
4:観察アイテム以外に何を盛り込むか。

1は、全体的な観察アイテムとして、地図全体にキャプション的に盛り込むか、いくつかの見やすい場所をセレクトするか。
2は、他の観察地図のサイトセレクトの影響を受けてるのがちょっと不満だけど、一連の観察地図でここでしか見れないなら、オススメアイテムとするしかないだろう。
3は、基本はずしたいけど、どうしてもはずせない場合もある。
4は、駅・バス停、トイレ、主だった地名ってところか。

今まで1枚単発の地図を担当したことはあったけど、複数の観察地図セットを作ったことはなかった。セットにはセットとしての表現方法がある、というのが今回の発見。


●2013年7月1日 2013年度第1四半期のまとめ

毎月月末にその月のまとめをしようと思ったのに、すっかり忘れまくっていて、結局今年度に入ってまるでまとめていない。仕方がないので、4月からの3ヶ月分をまとめてまとめ。

この四半期の一番の仕事は、夏の大阪湾展の準備。というか解説書の編集担当としては、解説書を作り上げるのが何よりも大事。4月末と設定した原稿締め切りが、予定通り5月末にずれ込み。なんとか入稿して初校があがってきたのが、6月半ば。校正があるわ、図表がそろってないわ、そもそもまだ出てない原稿があるわ。と6月は大騒ぎ。6月末でようやく原稿はそろい(自然観察地図を除く)、初校を返すことができた。校了の7月8日に向けて、なんとか目処は立ったかも。

この四半期のもう一つの一番の仕事は、来年の特別展に向けての調査。今年も都市の自然の調査は3本立て。
・大阪府下(大阪市を除く)の2ha以上の公園で繁殖する鳥の調査:5月半ばに研修をして調査スタート。6月末時点で、調査予定125ヶ所の担当が決まり、調査も9割方終了し、報告も次々集まっている。なんとか予定通り7月中に終わりそう。
・子ツバメウォッチ:ヒナ数情報を中心に関西のツバメの巣情報を集めるという企画。取っつきやすいので、どんどん情報が集まるが、情報整理が追いつかない。自分での調査も後手に回り気味。それでも500巣以上の情報は集まりそう。足らなければ、来年もしようかなぁ。
・市街地のカエル調査:6月頭に研修して、大阪府の市街地を分担して調査開始。調査参加者が不足気味で、調査対象域全域を調査できるか不明。ただ、8月いっぱい調査予定なので、なんとかなるかも。とにかくこれは自分で頑張るしか無い感じ。オタマジャクシで同定する必要に迫られ勉強中。まあアマガエル、ヌマガエル、ツチガエル、トノサマガエルを見分ければいいだけなので、なんとかなりそう。

調査と言えば、大阪湾展に向けての、大阪湾岸30+aヶ所の水鳥調査は継続。さらに4月から急遽始めたのは、大阪湾展の植物展示と解説書の植物パートのための大阪湾岸の海浜植物調査。といっても大阪湾岸の主要な場所は、毎月水鳥カウントに巡っているので、ついでに海浜植物を採集して植物担当に渡す。おかげで、海浜植物の名前を色々と覚えることができた。面白いので、普段は調査に行かない浜もわざわざ立ち寄ってみたり。

11月の大阪バードフェスティバルに向けての出展団体募集を開始。7月の友の会合宿の下見に付いていく。
なにわホネホネ団、大阪鳥類調査グループ、ジュニア自然史クラブ、友の会読書サークルBooksの活動は通常通り。鳥やカエルの観察会も実施。
ルーティンのため池調査、大和川の水鳥調査は実施。5月までは長居公園のカラスの巣の調査も行う。メジロなどの囀り日記も付け始めた。

とまあ、今年と来年の夏の特別展に向けての準備と調査に追われつつも、ルーティンもこなした3ヶ月。
というわけで、今年最大の懸案の「大阪の哺乳類」の本の執筆・編集は手つかず。ごめんなさい。


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