日記風覚え書き

2005年1月2月、3月


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2005年3月31日 パフィンドッグ

テレビを見てたら、パフィンドッグというのが出てきた。Puffin dogとつづるんだろう。

ノルウェーだかどこかでは、古くからイヌを使ってツノメドリを捕る猟があって、その猟に使われるイヌがパフィンドッグ。
ツノメドリは海岸の岩場のすき間とか穴に営巣している。で、猟をするとき、人はイヌを連れて行って放すだけ。あとはイヌが岩山をかけまわって、すき間からツノメドリを引っ張り出して持ってきてくれる。

このパフィンドッグ、けっこう変わった特徴を備えている。たとえば、前足が横にかなり拡がるし、首を上にかなり曲げれる。耳は自分で縦にたためる。そして何より驚きなのは、前足が6本指。6本目の指には、ちゃんと骨も入ってる。

6本指にも驚いたけど、さらに驚いたことに、パフィンドッグはツノメドリを殺さずに無傷のままくわえて来る。番組では、イヌが捕まえてきたツノメドリを放したけど、元気に飛んでいった。
これなら猟と言わず、標識調査にも使えそう〜。訓練したら、他の鳥も捕ってくるかな? カンムリウミスズメの調査とかにどうだろう。


2005年3月30日 グランキューブ滞在記その3

グランキューブでの滞在も今日で最後。この3日間は、本を売りつつ博物館の宣伝。夕方から人前で話をする機会もあったけど、やっぱり博物館の宣伝のような話。営業ばかりしてた気がする。本を売るのは楽しいけど、来年は営業抜きで参加したい。

午前中に聞いた話は、ウメモドキの果実をおもにヒヨドリが食べるって話。それも甘いのを選んでいるらしい。どうやって選んでるんだろう?

午後は、色々とおもしろい話が多くて、ちょっと本屋のことを忘れて長居してしまった…。
関東では印旛沼でカミツキガメが繁殖してるけど、東京都内の公園でも繁殖しているらしい。ヌートリアは草を喰うだけでなく、大きな二枚貝のドブガイを殻ごと囓るらしい。日本のメジロは5亜種に分けられてるけど、2亜種に整理できるみたい。

一番気に入った話は、南西諸島にいるイッシキマイマイというカタツムリの話。イッシキマイマイは、殻口がポコッと変形してるそうな。そして、そのポコッとした形は、イワサキセダカヘビというカタツムリ喰いのヘビに食べられにくくするのに役立ってるらしい。ポコッとしてるだけで食べられにくくなるとは〜。ちなみに話をしていた人は、その殻口の変形を、“ポコ”と呼んでいた。


2005年3月29日 グランキューブ滞在記その2

今日も一日グランキューブで、人の話を聞いたり、本を売ったり。なぜか本のついでに持っていったウサギコウモリのぬいぐるみがよく売れる。同じ部屋に出店してる人も2〜3人買ってくれて、自分のところの店に展示して宣伝してくれる。

本屋では「近畿地方植物誌」という高くて重くて難しい本を、一押しで売ってるんやけど、明日帰る前に買うわ〜、という言われ方をよくする。明日本当に買ってくれるのか、それとも断られただけなのか、よくわからない。

午前中に聞いた話は、寄生虫。外国から持ち込まれたマルハナバチやクワガタにひっついて、外国産のダニが日本に蔓延しつつあるらしい。日本のダニを脅かすだけでなく、さらに問題を引き起こす恐れもある!

午後は、色々話を聞いたけど、突っ込みどころ満載のダルマガエルとケリの話が楽しかったりして…。モリアオガエルは森林の連続性の高い地域にいるらしい。和泉山系にいないのはそれで説明できるのかな〜?

一番気に入った話は、餌をもらってるドバトと餌をもらってないドバトの比較。公園とかで餌をもらってるドバトは、農耕地でマメなんかを食べてるドバトよりやせてるらしい。飼育下でハト用の餌を与えるか、スナック菓子などを与えるかでも同様の違いが出るというから不思議。


2005年3月28日 グランキューブ滞在記その1

グランキューブって大阪国際会議場の愛称(かなにか)らしい。日本生態学会大会が開かれているので、今日は一日、グランキューブにいた。

大阪での大会ということで、博物館の宣伝を兼ねてミュージアムショップの出店を出している。だから、店番をしたり、その合間に講演を聞きに行ったり、ポスター発表を見に行ったり。けっこう忙しい。

博物館出版物など、他では手に入らない本を中心に持って行ってるので、けっこう人は来てくれる。あとは、知り合いを見つけては、無理矢理呼び止めて押し売り。講堂前で出店してるときと同じかも…。

知り合いと言えば、こういう場では知らない人に話しかけられるので、対応が難しい。どうやら以前会ったり話をしたりしたことのある相手らしい。相手はこっちを覚えているけど、こっちはまるで覚えてない…。
とりあえず話を合わせつつ、相手がヒントをくれるのを待つ。あるいはさりげなく名札(学会大会参加者は名札を付けてくれている!)を見て考える。
こんなことが今日は4回あった。途方にくれているのが顔に出てるのか、みんな改めて自己紹介してくれた…。ありがとう〜。


2005年3月27日 ミミズの講演会

けっして、ミミズが講演をしたんじゃなくって、ミミズについての講演会があった。
ミミズの話なんて聞きに来る人がいるのかな? と思ってたけど、意外や意外、100人近くが集まった。

子どもは退屈してたけど、大人はミミズの話を楽しんだらしい。講演会が終わって出てきた人の中には、すっかりミミズファンになった人もいて、ミミズの産卵がどうしたとか口走っていた。ちょっと変わった集団。

普及教育と言う点では、とっても意味があったと思う。人が呼べる恐竜の展示なんかに注目が集まりがちやけど、博物館はむしろこういうマイナーな生き物に光を当てるような企画を、意識してやっていった方がいいと思う。それでこその普及でしょ(恐竜なんて普及せんでも、みんな知ってるし、人気やし)。

とりあげたらおもしろいマイナー生物と言えば、クラゲとか深海魚とかはどうだろう? ちょっと気になるし。あと、もっと身近にいるのがいいなら、ミジンコとかプランクトン系? あと忘れてはいけないのは、クマムシ!


2005年3月26日 カワウが白くなれないわけ

久しぶりにアルビーにあった。いつもの池に、いつものようにいた。
アルビーは、白いカワウ。2001年生まれなので、もうすぐ満4歳。今でこそかなり茶色がかってきたけど、巣立ったばかりの頃はもっと白かった。巣立つ直前に足環を付けられていて、その上、白くて目立つので、巣立った後の様子がよくわかっている。
生まれは兵庫県伊丹市。すぐに大阪府堺市に引っ越して、その後多少点々とはしながらも、おもに堺市で暮らしている。

そんなアルビーも3歳を過ぎて、そろそろお年頃(のはず)。でも、さっぱり繁殖する様子がない。昨年も期待してたけどダメ。今年も見たところ繁殖相手を見つけてなさそう。

考えてみれば、ここで白いアルビーがもてるなら、白化個体が生まれるたびに白い個体は白い子どもをどんどん残していって、今頃はカワウはもっと白くなっててもよさそうなもの。
あいかわらずカワウは黒いところを見ると、やっぱり白いカワウはもてないんだろうねぇ。


2005年3月25日 友が島から帰る船

中高生と友が島に行った。紀伊水道に浮かぶ島で、人が放したタイワンリスとタイワンジカが見られる。砲台跡があって、探検もできる。海岸では、磯観察も釣りもできる。
島へは加太港から高速艇で約20分。大阪からはちょっと遠いけど楽しい島。

まだ寒いせいか、島に遊びに行く人はほとんどおらず、島はほとんど貸し切り状態。帰りは、午後3時半の船に乗る予定と言っておいて島を一周。早めに帰ってきたので午後2時半の船に乗ろうと思ったら、船が来ない…。乗る予定の人がいる船しか運行しなかったらしい。

1時間ほど浜でゆっくりできた。けっこう寒かった。ひまつぶしのマツボックリの投げ合いは、けっこう痛かった。加減しろよ〜。


2005年3月24日 ゲッチョがきた

沖縄からゲッチョがきた。ゲッチョがどういう生きものかはともかく、しばらくこの辺りにいるらしい。

今日は、なにわホネホネ団に出没していた。なにを隠そうゲッチョは、なにわホネホネ団の琉球支部の団長なんだな(本人はホネホネ団Rなどと名乗っているが…)。

そんなゲッチョは、標本やら死体やら胃から出てきた葉っぱやらを見つけてはスケッチしてた。かと思うと、人を捕まえては話を聞いてる。チラッと小耳にはさんだところでは、変人について取材をしてるらしい。
きっとそのうちに「ぼくらが変人と話すわけ」とか「変人のコレクション」とかいった本になるに違いない。でも、変人ではない自分は関係ないな。

と思ってたら、話を聞きたいと言われた。変人ではないのに何故話を聞きたいのかと問うと、誰が見ても変人であるなにわホネホネ団の団長についての話を聞きたいのだという。なるほど、それならわかる。というわけで、しばし歓談。
途中から、なぜか話は私の生い立ちになっていたが、深くは考えないことにしよう。

そのうち話の勢いで、ゲッチョの書いてる本についてダメ出し。というか、売れる本と売れない本について、偉そうに意見してしまった。うっすらと気付いていたらしいが…。


2005年3月23日 火災訓練

夕方、火災訓練があった。前もって役割分担が決まっていて、2階の展示室の避難誘導だそうな。あいにく開館時間の訓練ではないので、誘導する相手もいなくて、寂しく見回ってから外に避難。

外に出てみると、なんか風呂敷包みが置いてある。何かなと思って中を見てみると、ドイツ箱が1つ入っている。役割分担を見ると、“博物館の貴重品(標本)を持ち出す”係というのがあったので、そやつが持ってきたに違いない。

博物館には貴重な標本が山ほどあるのに、それを運び出す担当が一人だけ決まっているのに笑ってしまった。ほんとうに貴重な標本を運び出すなら、総掛かりでかからんと。

それに、よーく考えたら、地下の収蔵庫には窒素ガスを充満させて火を消すシステムがあるから、標本は持ち出さなくてもいいんじゃ…。
まあ、収蔵庫にまだ入ってない標本もたくさんあるけど。


2005年3月22日 視聴率20%

昨日の夕方テレビに出てたらしい。2週間ほど前に収録したタヌキネタが放映されたん。とくに誰にも教えてないのに、今日さっそく二人から見たって言われた。
今日は10人くらいにしか会ってないので、2割の人が見ていたことになる! なかなかの高視聴率。
それにしても祝日の夕方に家でテレビを見てるんやね。

テレビ出演と言えば、去年の3月は何度もテレビに映った。鳥インフルエンザで盛り上がってて、しょっちゅうマスコミから電話がかかってくるので、ピーク時は仕事にならんかったくらい。今年は静か。よかったよかった。

ちなみに、自分の出演した放送は見てない。今回だけでなく、今までに一度も見たことない。見るのが普通なんかな? 知人が出てるのは見たいけど(ダメ出しとかできるし!)、別に自分は見たないな。そもそもあんまり見られたない。ダメ出しされるし…。


2005年3月21日 春の装い

今日はとっても快晴で、ポカポカしててとっても気持ちよかった。そんな日和のなか、自転車で近所のため池巡りをした。いつもこんな天気なら調査は楽しい。

先月には薄茶色なだけで、シロチドリと間違えそうやったコチドリが、すっかり夏羽になってた。胸には黒い帯がくっきり、目の周りのリングも黄色く、背中の色も濃くなった感じでとってもきれい。春が来た〜、って感じ。

ただ、10羽ほどがけんかもせず、仲良く採食してるところを見ると、繁殖期はまだ先らしい。繁殖モードになると、オス同士がけんかし始めるからねぇ。

オオバンの額の白が膨らんでいたり、カイツブリの顔が赤茶色になっていたり、みんな繁殖用の装いに変わっていた。

そういえば、この時期になると、ハシビロガモのオスもきれいな個体ばかり。1月頃までは、エクリプスに毛の生えた程度の汚いオスもよくいたんやけど…。生殖羽に変わるのが遅い個体、ってのがいるって事だろうか??


2005年3月20日 一週間日本一周

2年ほど前、おもにメールを使って、日本全国を対象にアンケート調査をした。家に住んでるヤモリのアンケート。それを今頃、まとめてるところ。

報告書にしないといけないし(締切を大幅に過ぎてる…)、一週間ほど先にはアンケート結果をネタに人前で話をしないといけない。

データの内容を再確認して、分布図を作って。作業は地図と首っ引き。
近畿地方の地名ならけっこうわかるけど、近畿地方を脱出すると地名を見ても、どこのことやらさっぱりわからん…。なかなか時間がかかる。間に合うのかな〜?

現在、ようやく近畿地方を脱出して、中国地方にやってきた。あとは、四国、九州、そして東日本に回ろうかな〜。妙に楽しい作業ではある。


2005年3月19日 園芸サークル鳥班

比較的近くの高校生が、相談にやってきた。園芸サークルなのに、二人だけ近くの古墳の鳥の調査をしてるらしい。放課後の調査を1月から毎日のようにやってる。力入ってる〜。

古墳を一回りして鳥の種類と個体数を記録してるというのだけれど。声での識別は難しいので基本的にしてないらしい。ハト類、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、カラス類も記録してないらしい。センサス調査としてはちょっと変わってる〜。

さらに調査を続けて、11月頃の発表に向けてまとめるんだそうな。がんばれ〜。

しかし、このペースで漫然と調査を続けたら、季節変化をみるだけには膨大すぎるデータになりそう。労力の割には得るものが…。
センサスは週1-2回にして、なにかテーマをしぼった観察をするとか、単なるセンサスではなく行動にも注目した調査にした方がいいんじゃ? これはちょっと心配〜。

あと、鳥のサークルか生物部にしたらどうなん??


2005年3月18日 ヒキガエルの物語

「金沢城のヒキガエル」という本を読んだ。奥野良之助という変な大学教官が書いた本。金沢城のヒキガエルを9年間にわたって調べた結果が紹介されてる。

単なる研究報告ではなく、著者が余計なことをいっぱい混ぜ込んでるし、なによりヒキガエルがどんな生きものかよくわかる本。
ヒキガエルは一年にせいぜい20日弱しか活動しなくって、あとはひたすら隠れて寝てるらしい。ヒキガエルになりたいようななりたくないような…。

さらにこの本には、けっこう物語性がある。

ある年、新天地を求めてやってきた若いヒキガエルたち。毎年産卵を繰り返すものの、無事に子ガエルが育つのは数年に一度。そのうち子ガエルがうまく育たない年が続き、やがて滅び去ってしまう。

一年に一度だけ繁殖する宇宙人が、新しい惑星への植民を試みて滅びる話にしたら、けっこういい感じのSFになるかも。

ある3本足のオスの一生は、丁寧に紹介される。足が1本ないけど、人一倍がんばって、なんとか人並みに繁殖に参加。数年かかってようやく1匹のメスを獲得する。それが生涯に一度だけの繁殖。その2年後、姿を消す。

あるヒキガエルの物語。けっこうジーンときてしまった。たかがヒキガエル。でも、その一生には、人の一生とさほど変わらないものがあるような気がした。


2005年3月17日 アフリカのトラ

電話がかかってきた。質問の電話はよくかかってくるけど、これは質問と言うより意見を求められた。っていうか、報告してくださったみたいな…。

ケーブルテレビで放送してるディスカバリーチャンネルを見てたら、「アフリカのトラ」という番組があったんだそうな。なんでもベンガルトラの子どもをインドから南アフリカに運んで、獲物を捕る練習をさせるといった内容だったらしい(また聞きなので何か違うかもしれんが…)。どうやらアフリカで野生復帰の訓練をして、インドに連れて帰って放そうという企画らしい。

どう思うか? と尋ねられた。しかし、もう少し背景情報がないとなんともかんとも。とは思うけど、これだけから判断するなら、変な話。
どうしてアフリカに連れて行くのかさっぱりわからん(逃げたらややこしいやないか!)。その上、本来トラがいそうにないサバンナで、インドにはいない動物を狩らしていたらしい(あくまでも伝聞)。野生復帰の訓練するならインドでやれよー!

まあ、説明されてない深〜〜い事情があるかもしれんけど。とりあえず電話口の両側で、変な話ですねー、と意見が一致した。

ディスカバリーチャンネルには番組へのコメントを受け付けるフリーダイアルがあるそうで、それにも電話したんだそうな。返事は、おって連絡しますとか。どんな返事がくるんかな?

この番組見た人いる? どんなんやったんやろ?


2005年3月16日 おみやげ

夕方、Nさんが帰ってきて、ハイっといって袋をくれた。おみやげらしい。中を見るとウサギの死体。

おそらく普通は、キャーという場面だろうし、ウサギの死体を渡すのは嫌がらせに違いない。ところが、ここは普通の場所ではないので、
「わーい、きれいな死体やなー。ありがとう〜。」
てな会話が展開する。

ところが、一見きれいなウサギの死体をよく見ると、ツブツブしたものがたくさん動いている。ダニの大群。袋から出かけているのもいる。これにはさすがにキャー。急いで、冷凍した。

でも、せっかくなので1匹だけ取りだして、実体顕微鏡で見てみた。丸い胴体に足が8本。一番前の足を上に上げて6本足で歩く姿はなかなか可愛い。さらに背中には黒い模様が文字のように入っている。どうやら体液が循環してるのが見えてるらしい。この模様で個体識別ができそう。あるいは文字と見立てて占いもできるかも!

ところで、わざわざウサギの死体を拾ってきてくれたNさん。車の中にダニが逃げ出しているらしい。当分の間、Nさんの車には乗らない方がよさそう。


2005年3月15日 手作り展示更新

展示更新とは業界用語で、常設展示を新しくすることなんだな。聞くところによると、美術館なんかの常設展示は頻繁に入れ替えるらしい。その場合も展示更新というかは知らない(つまり美術館は業界が違うのか?)。

とにかく自然史系博物館の常設展は、かなりの金がかかる。いやとっても金がかかってる。専門のディスプレイ屋さんに頼んで、特注で作るから。

で、常設展の展示更新を計画して設計までしたのに、バブルがはじけたら止まったまんま。展示は、なんと20年以上変わってない…。

それはあんまりだ!でも金がない!ってことで、近頃は手作りでの展示更新を始めたりしてる。1コーナーずつ自分たちで解説パネル、写真、標本、ラベルなんかを用意する。近頃は、いいプリンターもあるから何とかできてしまうんだな。

すでに1コーナーやり直して、今は2つ目にかかってるところ。「大阪の哺乳類」というコーナーを「大阪の絶滅危惧種(仮称)」に変える。
そのコーナーの最初の大きなパネル(業界用語で大項目という)の原稿を作ってみた。これでどうかな?

= = = =
 近年、人類社会が急速に発展する中で、多くの生物が絶滅の危機にあります。人間が関わらなくても生物は絶滅してきましたが、人間活動は比較にならないくらい多くの生物を急激に絶滅の淵に追い込んでいます。こうした生物の大量絶滅をなんとか押しとどめようという動きも出てきています。その一つが、絶滅の危機にある生物の一覧レッドデータブックの作成です。
 生物は、さまざまな他の生物と関わりを持ちながら暮らしています。そんな生物を守るためには他の生物を含めた生息環境を丸ごと守っていく必要があります。ここでは、大阪で絶滅の危機にある生物が多く見られる環境として、淡水の水辺、草地、社寺林を取り上げました。
= = = =

どんな展示になる予定かわかるかな?


2005年3月14日 丘の上にあったのは…

アカガエルの卵を求めて、今日も丘陵地の谷筋4本をウロウロ。さてここで問題、丘の上にはいったい何があったでしょう?

1本目:川沿いに谷を歩いて行くと、だんだん谷が狭くなってきていい感じ。谷の奥で水のたまった水田があったー。でも、そのすぐ上は工業団地…。

2本目:今度はちょっと広めの谷。左手の丘の上には大学、右手の丘の上には工業団地。斜面に林はあるものの薄い。それでも谷の奥になってくると、ちょっといい感じ。田んぼの水路にけっこう水がたまっててー。でも、その先はゴルフ場…。

3本目:これまた谷の一番奥はゴルフ場。でも狭い谷なので、途中の田んぼもいい感じ。水路には水が豊富で、アカガエルが産卵してても全然おかしくない。ただ、右の丘の上は大学、左の丘の上はゴルフ場。林は斜面に薄く残っているだけ。

4本目:林は斜面のみ。谷の上は、右はゴルフ場で左は住宅地。谷の奥の田んぼは放棄されて草ぼーぼー。

そんなわけで、丘の上にあったのは新興住宅地、工業団地、大学、ゴルフ場。林は残っていないが正解でした。
谷筋にどんなにいい感じの田んぼが残っていても、丘の上がこれではねぇ。

ところで、移動の途中、道に迷って、金網を乗り越えて丘の上の大学に入り込んだら、なんやら数人の職員が建物から出てきた。なんだなんだ?と思ったら、何かの調査ですか〜? と恐る恐るという感じで尋ねられた。
どうやら、不審者を見つけたから出てきたらしい。確かに、ザックに水網を突き刺して、金網を乗り越えてきたら不審かもしれん。


2005年3月13日 6人目の犠牲者

大阪鳥類研究グループというサークルの総会があった。事務局をしてる者としては、年に一度の大イベント。朝から準備に忙しい気がする。

総会なので、総会議事と称する活動報告や会計報告などはあるものの、メインはなんといっても招待講演。

近場にいる鳥の研究者(プロか大学院生クラス)に来てもらって1時間くらい話をしてもらう。招待講演とは言ってるけど、謝礼はもとより交通費もなし。御礼は、総会が終わった後の懇親会と称する鍋パーティに無料で参加できるだけ。そんなんやのに来てくれるんやから有り難や有り難や。

今回で招待講演は6回目。その6人目の犠牲者は、ふと気付くと、すでに会場にやってきていて、せっせと講演のためのセッティングをやってくれていました。いい人だなぁ〜。


2005年3月12日 生まれ変わったらどんなカエル?

「世界と日本のカエル大図鑑」(松井正文監修、PHP研究所)という本を買った。いろんなカエルが載っていて楽しい。仕事があるのに、つい見入ってしまう。

生まれ変わったらフトメズサアマガエルになりたい。目が黒くて大きくて賢そう。
どうしても生まれ変わりたくないのは、オオスズガエル。あの大きなイボイボがいや。

友だちになるなら、アフリカジムグリガエル。どんなゲームしても負けてくれて、それでいて楽しそうにしてるに違いない。
マレーコノハガエルは、目つきが悪いけど、実はいい奴だったりするのかも。

あと、家族にするなら、
お母さんはチャコガエル。場をなごませてくれそう。
弟分には、ボリビアネコメアマガエル。お茶目でかわいいに違いない。
物知りの爺ちゃんには、ナンブヒキガエル。

カエルって目が大きいせいか、表情があって、性格が読めそうな気がする。


2005年3月11日 対決シリーズ:ヒヨドリvsツグミ

◎実況
第1ラウンド:芝生でツグミが数羽地面をつついていた。その内の1羽のツグミの側に、ヒヨドリが1羽降りてきた。すると、ツグミは猛然とヒヨドリを追い払った。

第2ラウンド:一旦は逃げたヒヨドリだけど、またすぐ近くのベンチの上に戻ってきた。で、再び同じツグミのそばに降りる。またツグミに追い払われる。

第3ラウンド:もう一度同じ事の繰り返し。

第4ラウンド:ツグミが追い払いに来たら、今度はヒヨドリの方が攻撃! ツグミは鳴き叫びながら飛んでいってしまった。
残ったヒヨドリは、地面に降りて、地面をつつき始めた。

◎対戦結果:4ラウンド、ヒヨドリのKO勝ち

◎解説
まず、ツグミがヒヨドリに先制攻撃を仕掛けたのが意外でしたねー。芝生に散らばって地面をつついているツグミにはなわばりみたいなものがあるようですねー。
ウェイトはほぼ同じくらいの両者ですが、地上での戦いはツグミ有利かと思われました。ところが、本気を出したヒヨドリの空中殺法の前には、ツグミは為すすべがありませんでしたねー。

◎寸評
ヒヨドリがツグミの側に降りようとしたのが、闘いの発端であった。しかし、ツグミは地面で虫を探し、地上に降りたヒヨドリは草の葉を食べる。そもそも両者が闘う理由はなかった。
闘いの後、現場検証へ赴いたが、とりたてておいしそうな草があるわけではなく、たくさんの虫がいるようにも見えず、両者ともに好みそうなパン等が落ちているわけでもなかった。
両者のその場所へのこだわりがなんだったのかは、依然謎のままである。

◎談話
ふっ、またつまらぬ諍いを起こしてしまった。<ヒヨドリ談>
人の場所に割り込んで来やがって〜!<ツグミ談>


2005年3月10日 ◆無駄に広い駅

自転車で大和川を走りながら考えたこと。
たぶん先日淡路島の帰りに泉佐野を経由したのが伏線で、今日、八尾市の近くに来たのがきっかけ。

世の中には、無駄に広いと思う駅がある。大阪日帰り圏で思いつく駅からトップ3を選ぶなら、

第1位:近鉄天理線・JR桜井線「天理」駅
第2位:南海空港線・JR関西空港線「りんくうタウン」駅
第3位:大阪市営地下鉄谷町線「八尾南」駅

ランキングの方針は、駅構内や駅前が単に広いだけでなく、広いのにあんまり店舗がなくって、なにより人がいないこと。寂しい〜。関西の馬鹿でっかい駅の代表格はJR京都駅だとは思うけど、ここは人が多いのでランク外。

このランキングを見ると、りんくうタウン駅は、関空開港にともなって対岸のりんくうタウンが発展することを見越して大きくつくったのに、見込み違いで無駄に広いって感じ。

でも、天理駅は天理教大本山でイベントがある時は、駅前の広大な広場が人で埋まるという話。八尾南駅も、MIKIHOUSE本社で大イベントがある時には、人でいっぱいになるらしい。
そういう意味では、日常的には無駄に見える空間も、有効利用される時があり、その時のためにスペースが確保されてるらしい。

で、これを無理矢理、生きものの話に持ってきてみる。生きものの形や色、行動などにも日頃は無駄としか思えなくても、何事か起きたときに役立つというものがあるかもしれない。
数世代に一度しか起きない出来事に適応するのは無理でも、一生に数回起きる出来事に対してなら適応しそう。年に一度の出来事なら言わずもがな。
年に一度の繁殖のために色んな形や色があるのは当然とは思ってるけど、数年に一度のもっとまれな事象に対する適応は見逃しやすいだろうな〜。

火事に適応してる植物なんかは、そんな例か。でも、大規模火山災害とか大隕石の落下は、適応するには、ちょっと頻度が低過ぎそう。世代時間に対する頻度と、インパクトの大きさの兼ね合いで、適応可能かどうかが決まるとみた。

てなことを、つらつら考えてたけど、そんなモデルすでにありそう。


2005年3月9日 大阪市内でタヌキ

大阪市内の公園で撮影したというビデオを見た。ネコと一緒にタヌキが写っていた。まるまるとしてて、健康そう。人が歩いてきたら逃げるけど、じっとしてたらかなり近寄ってくるようで、至近距離から撮影してた。

ネコとの関係は、ちょっと微妙。ネコは軽くにらみを効かせていて、タヌキは少し離れている。でも、それ以上のことはなく、距離を保って無視しあってる感じ。
ただ、タヌキはネコに与えられたとおぼしき、おにぎりか何かを食べていた。

淀川や大和川にならいるけど、大阪市内の市街地でのタヌキは珍しいと思う。淀川に近い公園なので、淀川から来たのかもしれない。

このタヌキが、このままこの公園で元気に暮らしていけるならいいけど、難しそう。疥癬にかかったり、車にひかれたり、市街地のタヌキが長生きするのはなかなか難しい。

そういえば、ビデオには公園のすぐ外を走る車がたくさん写ってた。


2005年3月8日 昨日のツケ

昨日は、まったく博物館に来ず、調査にも行かず、家で寝たり本を読んだりしてしまった…。おかげで今日は、昨日するはずだったお話しの準備で、一日忙しかった。ギリギリで一応間には合わせたけど、予定してた分析はできなかった。

休むとその分の仕事がその後に待ってるからけっこう怖い。ただでさえ、仕事はたまっていく一方なのに。休んでる間も、仕事がたまる〜と夢に見そう。

そんなわけで、一日、なーんにも仕事しない完全休養日は年間でも数えるほど。今年はこれが初めて。平均すれば、1〜2ヶ月に一度くらい?
ってことは、他の日は、出勤扱いにしてるかどうかはともかく、毎日仕事してるわけ。それでも大丈夫なのは、体力的にはともかく、精神的には調査がそれなりのリフレッシュ効果を持ってるからだと思う。

まあ、基本的には好きでやってる仕事やし。ただ、好きな仕事も、こなしきれないほど増えられると困るんやけど…。


2005年3月6日 タマネギの島のマグロの家

淡路島で会議があったので、1泊2日で淡路島に行った。行きはバスで明石海峡大橋を渡り、帰りはフェリーで泉佐野港へ帰ってきた。

淡路島と言っても広いのだけど、行ったのは津名ってとこ。午前中の用事を済ませて慌てて行ったのはいいけれど、津名のどこに行けばいいのか確認するのを忘れた。津名ハイツという会場名だけ知ってたので、ウロウロしてたら偶然看板を発見。なんとかたどりつけた。狭い町を30分ほどさまよった。

津名ハイツは、なんど聞いてもTuna Houseという印象をもってしまう。

そういえば、津名ハイツの看板の裏にはスズメが巣をつくっていた。津名ハイツの前の田んぼには福井県では絶滅危惧種のコオニタビラコが普通に生えていた。そして、ツノゴケ(ニワツノゴケorナガサキツノゴケ)も生えてて、藍藻と共生したりしていた。てなことを大きな荷物をかかえた数人が観察している様子は、とても怪しかった。発見したらただちに不審者として通報すべきだったに違いない。


2005年3月4日 カメの好物

机の上にオタマジャクシがたくさんいる。今日、ふと見ると2匹ほど死んで浮いていた。寄生虫でも入っているのか、腹が妙な具合にふくらんでる。

ゴミとして捨てるのはなんだし。このまま放っておけば、他のオタマジャクシに食べられそう。それでもいいけど…。と思ってたらカメが目に入った。小さいイシガメとクサガメの入った水槽に死んだオタマジャクシを一匹入れてみた。イシガメの方がすぐに食べた。もう一匹をクサガメの前に落としてみた。クサガメもすぐ食べた。どうやらカメは、オタマジャクシが大好きらしい。

オタマジャクシの捕食者としては、イモリやヒバカリ。サギ類も食べれば、魚も食べる。と思ってたけど、カメも食べるらしい。オタマジャクシも大変。

カメのいる池に卵を産んだ日には、オタマジャクシは全部カメの餌になるかも。生きたオタマジャクシも食べるのかな〜?


2005年3月3日 大阪府南部在住ニホンアカガエルのきもち

近頃は、ほんま暮らしにくなった。2月頃に卵を産もとしても、産めるような止水がなかなか見つからへん。昔はどこの田んぼでも冬にも水が残ってて、卵産む場所はすぐに見つかったのに! ってゆうか、どこで産もか迷たくらいやのに。
それに近頃は、林から産卵場所に行ことしたら、深い溝とか、護岸された川とかで、行かれへんかったりするし…。

だいたい普段ウロウロしてる林も、山手は植林だらけにされたし、丘陵はどんどん住宅地になっていくし。太っとい道は通るし。どこで暮らせっちゅうねん!

風の噂では姫路の方に行ったら、今でも一ヶ所に数百個の卵塊があったりするらしいけど、うちらへんでは10個あったら多い方や。

この子らが大きなって、ここに卵産もうと思ても、ここがまだ残ってるか怪しいな〜。


2005年3月2日 オタマジャクシすくい

にわかカエル屋が飼っているオタマジャクシ(+卵塊)は、容器6個に増殖。そろそろ机の上を占領して邪魔な感じになってきた。

それはともかく、しばらく飼ってるのではオタマジャクシが大きくなったので、オタマジャクシを実体顕微鏡で見てみることにした。オタマジャクシをシャーレに移して、というとこで大問題が勃発。
どうやってシャーレに移そう…。シャーレ自体ですくおうとしたが、なかなか難しい。で、結局、コンビニでもらった使い捨てのレンゲを使うことに。
ちょっとしたオタマジャクシすくい。金魚すくいで馴らした腕の見せ所って感じ。金魚すくいよりも難しいかもしれん。

実体顕微鏡で見たオタマジャクシは、予想に反してなかなか綺麗。金ラメがいっぱいという意見も。
このオタマジャクシ、どうやらヤマアカガエルらしい。


2005年3月1日 愛のプレゼントにイチョウウキゴケ?

今日もまたアカガエルの卵をさがしてウロウロ。冬でも水がありそうな場所を見て歩いていると、水の中で冬を過ごしている色々な生きものに出会う。イモリがいたし、メダカもいたし、イチョウウキゴケも見つけた。

イチョウウキゴケっていうのは、その名の通り。コケの仲間で、水に浮かんでいて、イチョウの葉っぱみたいな形をしてる。コケの仲間を見分けるのは難しいけど、これは特徴的なので、すぐにわかる!

で、改めてイチョウウキゴケを見てて思ったこと。イチョウの葉っぱの形ってことになってるけど、ハート型にも見える。中には、二つのハート型が仲良くならんでいるのもある。とってもラブラブ。

そういえばもうすぐホワイトデー。これをプレゼントしたらいいんでないかい?

【追記】
重大なことが書いてない!とDS氏に指摘されたので書いておきます。イチョウウキゴケはハート型でラブリーなのですが、その下には茶色いもじゃもじゃがいっぱい生えています。DS氏曰く「毛むくじゃらの心臓みたい」。


2005年2月28日 プラナリア娘がやってきた

昼過ぎ、プラナリアを持って、プラナリア娘がやってきた。このプラナリア娘、なぜかプラナリアにはまってて、あちこちの山手の川に行っては、プラナリアを採集してきて、飼ってるらしい。
で、そのプラナリア何匹かを標本にしたいと言って持ってきた。

まず麻酔するとか言って、にがり(塩化マグネシウム)をぶっかけてる。そうしないと丸まった標本になる。とか、うんちくを垂れてるけど、にがりをかけても丸まってるぞー。
濃いにがりをかけると、麻酔でおとなしく伸びるどころか、苦しんでもがいてる気がする。
そのうち、麻酔が効いたとか言って、ホルマリンに放り込んでる。まあ、一応標本にはなってるらしい。

飼ってるプラナリアは他にたくさんいてて、飼育日誌をつけてかわいがってるらしい。が、カビが生えて大量に死んだりすることもあるとか。結局、カビで全滅してゴミになってしまうなら、カビが生える前に何匹かは標本にして保存しておこうってことらしい。

今も隣で、プラナリアににがりをぶっかけて、もがいているのを見て可哀想とか言ってる。かわいがってるんだか、かわいがってないんだか、よくわからん。


2005年2月27日 ハクセキレイ危うし!?

植物園をウロウロしてたら、黒いネコがいた。こっちを向いてる。たしか、このクロネコはさわらせてくれるはず。触っていこうかな。
それにしても、近頃、植物園内にも周辺の公園にもネコが多い。あちこちで餌を与えているようだし。すっかりネコの公園になった感じ。

などと思ってたら、ネコのすぐ後ろをハクセキレイが歩いてる! ネコに見つかると襲われるぞ〜、と思って少しドキドキしながら見守る。ネコはこっちを見てて、後ろのハクセキレイには気付いてない様子。その距離は1mもなさそう。ハクセキレイはテッテッテッと歩いて、ネコの右手に。そろそろネコの視野に入りそう…。
と思ったら、なぜかネコは左を向いた。ハクセキレイ危機一髪! でもギリギリセーフ。一安心。
ところが、ハクセキレイが引き返してきた。そして、今度こそネコの視野の中に! その距離は2mくらい? ついにハクセキレイが襲われる!!!

と思ったのに、ネコはハクセキレイを見てもまるで無視。狙うふりすらしない。寒いから?面倒だから?このクロネコは、たまたま鳥に興味がない?
ふと気付くとクロネコの後ろには、キジトラとシャムネコがいた。どのネコも、ハクセキレイを見ても、まるで無視。
みんな丸々としてて毛づやもいい。たっぷり餌を食べて、今は眠いだけってことか〜?

ハクセキレイはわかってたのかな…。


2005年2月26日 オタマジャクシの子ども

この1ヶ月ほど、アカガエルにはまってる。時間を見つけては、アカガエルが産卵しそうな場所をチェックしに行ったり。

で、卵塊を見つけたとする。地域や産卵場所、卵塊の特徴から、2種のアカガエルのどっちかはだいたいわかるけど、にわか仕立ての知識しかないので、カエル自体を確認できないと、いまひとつ自信がない。

そんなときは、卵を少しだけ持って帰ってきたりする。オタマジャクシにすれば、それが無理でもカエルになれば種類がわかるはず。
水の入った入れ物にいれておくだけで、勝手に発生が進んで、いつの間にかオタマジャクシになっていくから不思議。毎日見てるとけっこう楽しい。

卵から出たばかりは、ふつうにイメージするオタマジャクシになってなくて、頭が小さくスマートで、どこかイモリのような感じ。いわば、まだオタマジャクシの子ども。それが、餌をあげなくてもだんだん大きくなってオタマジャクシになる。

ところで、今日たまたまオタマジャクシとオタマジャクシの子どもを並べて見ていて気付いたこと。オタマジャクシの子どもの頭の横には、両側にエラみたいなのが出てる。でも、オタマジャクシになると、エラみたいなのは左側だけ。

カエル屋さんには常識だろうけど、にわかカエル屋としては大発見。

【追記】
次の日見たら、左側だけにあったエラみたいなのもなくなってた。これで、本当にカエルのオタマジャクシのできあがり。


2005年2月25日 マハール?ラハーレ?ラホーレ?

今日は、読書サークルの会合があった。2ヶ月に一度のペースである。毎回、自然史関係の課題本を決めておいて、読んで紹介文を書いてくる。で、会合では顔を合わせて、意見交換をしたり。

というと、それっぽいけど、本をネタに色々としゃべくってるだけ、というのが実状に近いかも。他の人に本を紹介したり、他の人の感想を聞いたり。一人で読んでるだけでは得られない刺激があって、けっこう楽しい。
それに何より、そんなきっかけでもないと読まない本を読むことになる。

◆参加者大募集中です! 希望者はご連絡を〜◆

今回読んできた中に「死都日本」があった。SFなんやけど、地学関係者でも話題になったリアルな大規模火山災害物なんだそうな。課題本にSFは初めて。SF好きなので楽しく読んだ。

で、今日の会話。
大規模な火山噴火はド迫力だねぇ〜。とか、火山関係用語をいろいろ覚えた〜。てなことを、話をしてたわけ。土石流を英語でなんていうかも覚えた。自信満々で、マハール。
ラハールじゃ!と言われた。

覚えてなかったらしい。


2005年2月24日 濡れて寒かった +難読地名2

今日もアカガエルを探しに行った。雨が降ってきたが、雨の方がカエルは元気とばかりに調査を続けた。けど、カエルはともかくヒトはあまり冬の雨の日にウロウロするのは向いてないらしい。

調子に乗って、林の中を歩いたら、ダウンがボトボトに。中まで水が染み込んできてさすがに寒い。もちろん足元も濡れて、袖口も濡れて。これで風邪をひかないんだから、丈夫なのかアホなのか。

アカガエルの方は見つからず、ほんとに限られた場所にしかいないらしい。よさげな場所はあったんやけどねー。

さて、話はかわって、全国7110名の難読地名ファンのみなさま。昨日と今日は大阪府富田林市を歩いたので、例によって勝手に難読地名トップ3を選んでみました(順不同)。読めるかな?

廿山、彼方、錦織。

大阪の人なら、錦織は読めるかも、彼方が読めれば通やね。


2005年2月23日 身代わりドジョウ

滝谷不動尊に行ったら、妙な看板があった。

身代わりドジョウ 100円
下の川に流してください。

なんのことかわからん。
その横には上が開いた空き缶みたいなのがたくさん並んでいる。中を覗くと、手前の方は空やけど、奥の方には生きたドジョウが1匹入ってる。
どうやら、このドジョウを下の川に放せと言うらしい。お金は田舎によくある無人の農作物販売所のような空き缶に入れることになっている。

ドジョウは私にわかる範囲では普通のドジョウらしい。しかし、こんな谷川にドジョウがそんなにいるとも思えない。どこかで採ってきたのを、ここで放すのかな。外国産のあやしいドジョウでないことを祈ろう。

それにしても、放されたドジョウがこの辺りにたくさんいるに違いない。ドジョウすくいには絶好のポイントかもしれない。
ただ、そのドジョウは何かの身代わりになってるらしいが…。


2005年2月22日 マメシジミ

先日、アカガエルを探しに奈良県に行って、マメシジミを採った。棚田の水たまりの中の落ち葉に付いていた。今、机の上に乗っていて、毎日愛でている。

以前、滋賀県で貝を採集してきた中に偶然マメシジミが入っていて、とっても誉められた。一度誉められると、また誉められたくなるもの。ひそかにまたマメシジミを採ろうと思っていた。網ですくった落ち葉に小さな丸い二枚貝が付いているのを見つけたとき、これはマメシジミかも!と思い、喜んで採ってきたら正解だった。

奈良県初記録なのかな? そこがちょっと曖昧。それに、マメシジミの分類はまだ混沌としてて、種名はわからないらしい。そのへんがちょっと不満。
これは◎◎◎マメシジミだ! 他に知られている産地は■と■しかなくって、ちょー貴重な記録だ〜!! などと、もう少し具体的に誉められたいんだけど…。

とにかくまた誉められた。これに味を占めて、また採ってくるつもり。どうやら、カワネジガイを採集してきたら、さらに誉められるらしい。これも探そう。


2005年2月21日 一発芸ノロ

ノロを知ってるよね? いや、シカじゃなくて、一つ目からかさ小僧の方。私的イメージをエヴァンゲリオン風に言えば、ターミナル・ドグマだかではりつけにされてるアダムみたいなの。そうそう、目はあんなに多くないけど。ノロってのはグループの中では大きい部類らしいね。

で、ノロの写真を見てて、その真似をする一発芸を思いついた。ぜひ宴会で試して欲しい。二人で出来ればより完成度の高い芸になるんだけど、そうも言ってられないので、とりあえず一人でできるヴァージョンでがまんしてくれ。

1.まず両脚をそろえて立ち、かかとを合わせ、つま先を90度に開く。必ずひざも合わせること。
2.次に両腕を真横に開き、手先だけをダランと垂らす。
3.頭には多少異論もあるだろうけど、少し傾げるのがいいと思う。
4.最後に片目をつぶって、開いた方の目は、目一杯開く。可能なら顔全部が目になるのが望ましい。

どうかな? まあ、この芸を見て受けてくれるのは、きわめて限られた人だけだろうから、あんまり宴会が盛り上がることは期待しない方がいいね。

それにしても、「やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック」をながめてると、けっこう楽しい。本屋で見つけたら、とりあえずパラパラと見てみるといい。ミジンコの仲間にとっても気になるのがいるから。


2005年2月20日 地蔵の前掛けをめくる男

今日、つぐみさん(仮称、男性)と一緒に奈良市内を歩いた。ヤモリが冬眠してるのを見せてあげると言って、地蔵さんの前掛けをめくってくれた。確かにヤモリが数匹、前掛けの下に隠れていた。こんなとこで冬眠するんだなー、と思った。

つぐみさんは、ある時ふと地蔵さんの前掛けをめくってみて(どうしてそんな気になったのかは不明)、ヤモリがいるのを見つけ、その後はあちこちの地蔵さんの前掛けをめくって歩いてるらしい。ヤモリ以外にも、カタツムリやサシガメがいて楽しいらしい。

しかし、中年のおじさんが、地蔵さんを見つけては前掛けをめくってる姿を想像するとかなりあやしい。見とがめられた事はないんだろうか? 少なくとも良い子はあまり真似をしない方がいい気がする。

つぐみさんは、前掛けのみならず、看板などの裏を見るのも好きらしく。同じく、一緒に奈良市内を歩いていたら、とある宗教団体の門に近づいていき、その門にかかっていた大きな表札(?)の裏にあるヤモリの卵を見せてくれたこともある。これもかなり怪しい風景だったに違いない。


2005年2月19日 みさのなま足

阪神電車に乗って武庫川に行ってきた。前から気になってるんやけど、阪神電車には「みなさまの足」って書いてある。なぜか、2色を使って交互に色が変えてあるので、文字を一つおきに拾って読んでしまう。で二つ目の文字から読み始めると「なま足」。一つ目から始めると「みさの」。いつもこれを見て、「みさのなま足」か〜。と思ってしまうのは私だけ?

それはさておき、武庫川には鳥を見に行ったのだが、あいにくの雨。少し鳥を見ただけですぐ帰ってきてしまった。唯一の収穫は阪神武庫川線というのに初めて乗ったことと、メル友と初めて会えたこと。

武庫川でユリカモメを観察してカラーリングを見つけては、たくさん報告してくれる方が3人いる。何年も膨大なデータをもらいながら、今まで一度も会ったことがなかった。ところが、その内のお二人とついに出会った。旧友に初めてあったようなもので、ちょっと不思議な感じ。


2005年2月18日 双眼鏡忘れた、道にも迷った

今日はカエルの卵探しに行った。電車を降りたとこで双眼鏡を忘れたのに気付いた。今日はカエル屋だからいいようなものの、ほんとは鳥屋なのに…。ちょっと情けない。
さらに鳥に出会うたびに、右手が胸元の双眼鏡を無意識に探しているから、一層情けない。

それでも出だしは、ちゃんとカエルの卵を見つけて順調だったが、後半が散々だった。1/25000地形図の点々道を歩いていたら、道がなくなった。しばしば1/25000地形図にはだまされるので、そんな事には驚かない。
だいたいの方角はわかっていたので、道なき道を行くことにする。しかーし、ササが密生しまくってて、思うように進めない。ちょっと進みやすい水の筋をたどっていく内に方角があいまいに…。こっちだー!と決めて越えた尾根の向こうは、さっき道がなくなった場所だった…。脱力〜。きっとキツネかタヌキがいるに違いない。
今度は違う方向に進んでみるがやっぱり道はない。倒木を乗り越え、ササを踏み倒し、あるいはササ原の上を泳ぎ。悪戦苦闘すること1時間半。ようやく道に出た。予定した場所にちゃんと出たので驚いた。

よーく考えれば、道がなくなった段階で引き返した方が早かったわけだが、私の辞書に引き返すの文字はないんだな。


2005年2月17日 京阪神の林の現状

今日、大阪を中心に、神戸、奈良盆地、京都盆地、琵琶湖南湖周辺といった大阪圏とも言える範囲の林の分布図を見た。

林といっても色々あるけど、スギやヒノキの植林は生物多様性が低いのが普通。いきおい植林以外の林(この地域では、ブナ林や照葉樹林は一部に点在するだけなので、大部分が二次林)の現状が気になるところ。

では、ここで問題。この地域で、250平方km以上の植林以外のまとまった林はどこにあるでしょう?

答えは、大阪府北部の北摂山地周辺のみ。林があっても面積が小さかったり、植林が多かったりして、他はすべて残らない。

植林を除くと、まとまった林がこれほど少ないとは驚いた。とくに奈良県の林は植林だらけでひどいもの。北西端のごく一部や南部の高い山を除けば、林があっても植林だらけ!
これからの季節の奈良は、花粉症の人にはあまりお薦めできそうにない。


2005年2月16日 ◆鳥にとってのブラキストン線

生物地理学では、生物相が大きく変わる所で線を引いてくれる。ブラキストン線というのは、津軽海峡に引かれた線。要するに、北海道と本州では生物相がとっても違うよってこと。どんな生物でも違うわけでもないけど、少なくとも哺乳類、鳥類、両生爬虫類などはかなり違う。

今日、「鳥たちの森」という本を読んでいたら、ブラキストン線の事が書いてあった。曰く、
“この北海道と本州以南の鳥類相の違いは、最終氷期以降の地史と関連づけることができる。最終氷期以前には現在の日本列島をとり囲む宗谷・津軽・朝鮮いずれの海峡も閉じていたため、(中略)北海道と本州の間も自由に往来していたと考えられる。津軽海峡と朝鮮海峡は最終氷期最盛期直後の海水面上昇によって開き、その結果北海道と本州および本州と大陸は分断されることになった。したがって最終氷期のときに、本州以南の地方に南下していた種や、朝鮮半島経由で入ってきた種の中には、津軽海峡を越えて分布を北に広げることができなかったものが多かったに違いない。ところが宗谷海峡が開くのは遅く、(中略)この時期に北方から北海道に入ってきた種の多くは、逆に津軽海峡を越えて南には分布を広げられなかったと考えられる。”

ふつうに読むと納得する。確かに、哺乳類や両生爬虫類のような飛べないし、あまり泳がない動物についてならこれでいいだろう。しかし、空を飛ぶ鳥についてこれで充分な説明になっているとは思えない。
渡りをしないヤマドリやキツツキ類はまだしも、北海道で夏鳥のエゾセンニュウ(本州では繁殖しない)、本州で夏鳥のサンコウチョウやサンショウクイ(北海道にはいない)は、津軽海峡よりはるかに長距離を渡る。それをこんな海峡の開閉で説明されても、まるで説得力がない。エゾセンニュウに至っては、渡りの途中には本州を通過するのに!

普通に考えたら、エゾセンニュウが本州で繁殖を試みることはあったはず。サンコウチョウやサンショウクイが、北海道まで飛んでいったこともあったはず。それが何かの理由で定着しなかったんだろう。そして、その理由こそが鳥におけるブラキストン線を維持していると考えられる。それはなんだろう?

何か種間相互作用で説明できると面白いねー。


2005年2月15日 右か左か、それが問題 +難読地名1

今日も川沿いを歩いた。簡単に川沿いを歩くというけど、これが意外と難しいことも。高水敷や土手の上が草ぼうぼうで、歩けなかったり。川際まで家が建ってたり。川幅の広い下流の方は、たいてい土手の上に道が走ってて歩きやすいけど、中流から上流に向かうに連れて、困難なケースが増えてくる。

そこで問題になるのが、左岸を歩くか、右岸を歩くか。橋に来るたびにこの決断に迫られる。土手の上を必死に薮こぎして歩きながら、対岸の歩きやすそうな土手を羨望のまなざしで見ることは数知れず。事ほど左様に(漢字あってるかな?)、右か左かは大問題なのだ。

初めての川沿いの場合、橋の度に、これからの行く先を見定め、さらに地図と首っ引きで、右か左かを決める。迷った末に間違ったりもする。気の弱い人なら胃に穴が開くに違いない。

昨日歩いた川は初めてだったので、決断が難しかった。幸い大きな間違いはなかったが、なんどか線路を歩いた…。一方、今日の川は2度目。前回間違った選択をして後悔した場所も無事にクリア。とってもスムーズに歩けた。

さて、話はかわって、全国7109名の難読地名ファンのみなさま。昨日と今日歩いた奈良県御所市は、歴史が古く、難読地名が豊富です。その中から、勝手に難読地名トップ5を選んでみました(順不同)。いくつ読めるかな?

蛇穴、高天、五百家、奉膳、重阪。

難読度No.1は文句無しに蛇穴でしょう。それでも五百家以外は、普通に漢字に変換してくれました。ATOK恐るべし!


2005年2月14日 22kmは遠かった

今日はたくさん歩いた気がする。川沿いに、そして谷を登り峠を越えて、約22km。足がだるい。一日に平地を15km程度なら軽いのだが、それを越えるとかなり足にくる。

マラソンは42.195km。マラソンランナーは練習の時は100km以上走るらしいが、ちょっと真似出来そうにない。

ちなみに歩いた時間は、約6時間半。昼食は歩きながら食べたし、休憩もしてないので、ほとんどノンストップ。時間だけなら、マラソンランナーに負けてないかも!


2005年2月13日 水網奪還、そして南京終町

今日もまた奈良に行く用事があった。帰りにJR奈良駅に寄り道して、水網を奪還してきた。忘れ物預かり所なる処に行って、3日前に忘れ物をしたんですけどー、と切り出し。青い水網って言ったとたん、速攻で水網を取りだしてくれた。比較的珍しい忘れ物だったらしい。

話はかわって、南京終町ってどう読むかわかるかな? 奈良市内の地名やけど、今までずーっと「なんきんおわりまち」って読んでた。ところが、水網を忘れた3日前。水網忘れたーと思いながらJR桜井線に乗っていて、京終駅でふと気付いた。南京-終町ではなく、南-京終町だ!! まったく関係ないのに、なぜ今気付く? って感じ。

JR奈良駅の桜井線のホームを見るたび、水網を忘れた事と、「なんきんおわりまち」を思い出しそう。もちろん今日も思い出した。


2005年2月12日 カモメのがーがーさん

毎月行ってるとあるため池にユリカモメが100羽以上もいた。昨年の冬にはユリカモメはほとんどいなかったと思うが、この冬は多め。誰かが餌をあげて居着いたに違いない。

そこに小さい子どもを連れたお父さんがやってきて、パンか何かをまきはじめた。とたんにユリカモメは餌に殺到。がーがーさんがたくさん来た〜、とか言いながら、子どもは大喜び。

そんな光景をながめていたら、お父さんがふと一言。「このがーがーさん、カモメに似てるなー。」

?? ユリカモメとカモメを区別して言ってるのか? と一瞬思ったけど、そんな人がユリカモメとカモメを間違うとも思えない。ってことは、がーがーさんをカモメ類以外の鳥と思ってるのか? 名付け方からするとカモ類??

どうも鳥の種類を間違ってるらしいので、声をかけて訂正しようかと思ったけど…。突然話しかけたら怪しいし。だいたい父親の権威を失墜させかねないから、怒り出すかもしれんし。などと悩んだ末、結局声をかけられず。こんな時は難しい。

そう言えば、ヌートリアを見て、ビーバーがいる!と盛り上がっている家族を放置したこともあったなー。


2005年2月11日 折れ折れサギ

今日は、なにわホネホネ団の活動日。午前中は、鳥の皮むきの模範演技をして、午後からは自分で剥いてもらったり。アザラシやタヌキを煮て、骨にしたり。

鳥の皮むき班は、二人とも結局挫折。片方は冷凍に戻し、もう一つは最後まで代わりに剥いた。

熊本からやってきたゴイサギ。車に轢かれたらしく、頭がバラバラで、口の中から目玉が出てくる始末。右の翼も骨折してて…。
と思いながら剥いていて、タイトルを思いついた。
手近な相手に言ってみたけど、うけなかった。


2005年2月10日 カエル捕ってくるの忘れた! 水網も忘れたし…

今日は、天理市の東の方をウロウロして、ヤマアカガエルの卵塊を探して歩いた。んだけど、失敗続き。

朝、いきなり失敗。JR奈良駅のトイレに、せっかく持っていった水網を忘れてきた…。1本しかないバスにギリギリ間に合う電車に無事乗れて、ホッとした時に気付いた。発車間近で取りに行く時間がなく断念。帰りも寄れなかったので、まだ駅にあるんだろな〜。

で、カエルの卵探し。初体験なのでうまく見つけられるか心配だったけど、ちゃんと見つかって一安心。結局、4ヶ所見つけた。もう、だいたいどんな場所が産卵場所になるかわかった気すらしてきた。

ところが、卵塊見つけて興奮してたせいか、カエルを採集するのをすっかり忘れてた…。すでに標本のある場所はいいけど、1ヶ所は二度と行く気にならないような、谷の奥なのに〜。


2005年2月9日 ブタ汁完食!

昼食でようやくブタ汁を完食!
何人かの応援をいただきつつも、3分の2位は自力で喰ったと思う。ブタ汁を喰い続けて(ってわけでもないけど)、10日間。おかげで、今年もしばらくブタ汁を食べたくない感じ。

最後の方は煮詰まってきて、やたら塩辛いし。もうブタ汁の味にも飽きてるし。ちょっと辛かった。

さて、例年だと2月半ばくらいに、とあるサークルの懇親会の残りの鍋一杯が供給されたりする。例年ちゃんこ鍋風が多い。それをまた1週間くらいかけて食べたりするんやけど、今年は懇親会が3月らしい。


2005年2月8日 変なシカを救出

むかしむかし今から3ヶ月ほど前、奈良県K市のとある住宅街のゴミ捨て場に、あやしいシカがいたんだそうな。そのシカは、ゴミ捨て場でおとなしくしてたのに、子どもたちにいじめられ、大人たちには気持ち悪いと邪険にされていたそうな。

そんな噂を聞きつけた正義の味方たち(ここでは仮に久ちゃんとさおりんと呼んでおこう)が、今日シカを保護してきた。

噂に違わぬ、変なシカ。角は折れてるし、目は妙にぱっちりだし、そもそも台車に乗ってるし。でも、毛並みは思ったよりいい。小さくてかさばらないし。

さて、この変なシカの運命やいかに? って、これどうしよ。


2005年2月7日 週末は風邪

土曜の朝、鏡を見たらなんか顔が赤い。ちょっとほてってる気もする。でも、そのまま昼間は川沿いを歩いたり山を登ったり。外にいる間はよかったけど、帰ってくると体が熱っぽい。なんかムカムカして気持ち悪いし、寒気もする。でも、夕方からの会議に出た。さすがに会議が終わったらちょっとヘロヘロ。早めに帰ってすぐ寝た。

日曜日は昼から野外で行事に参加。夜は気分悪くて寝苦しかったけど、昼前にはわりとましになったので、行事に行ってみた。やっぱりちょっとフラフラするなー、と思いつつ一応山に登ってみたり。動いている間はいいけど、寒い中を2時間くらいのタヌキ待ちはさすがに辛かった(その上、タヌキは出ないし!)。帰ってきたら、またヘロヘロですぐに寝た。

そんなわけで、月曜日。一応休みなので、昼まで寝た。わりと回復。夕方から京都での会議に出かける。風邪ひいて熱があっても、あいにく寝込まないので、休めないんだな、これが。


2005年2月5日 タカがハトを喰ったらしい

昼間で川沿いに歩き回って、夕方、博物館にやってきた。すると、なんと昼間、タカがハトを食べているのを見たっていう話を聞かされた。どこで見たのかと聞いてみると、博物館の展示室の間にある非常扉の外で食べていたんだという。ガラスは外からはミラーになっているので、昼間はあんまり外から中は見えない。で、なんと5mくらいの至近距離から、タカがハトの羽根をむしって、肉を食べているのをゆっくり見れたんだと。見たかったなー。

と悔やんでも仕方がないので、とにかく現場を見に行った。羽根が散乱していて、羽根をむしられたハトが落ちていた。まだまだ食べるところが残っているに、もったいない!

ちなみにハトは、ドバト。タカは、たぶんオオタカ。
きっと、食事途中でなにか邪魔が入ったんだと思うけど、骨は全部そろっていたので、一応拾ってきた。ぶら下げていると入館者が変な目で見てた。
羽根もワークショップで使おうと拾ってきた。


2005年2月3日 オオモリさん奪回、そして似顔絵

展示してたオオモリさんを奪回した。すっかり忘れてた…。オオモリさんってのは、大きなモリアオガエルさん。これまた友の会総会の後始末。

友の会総会では、「私の自然観察発表会」という展示企画があって、友の会会員が標本だとか研究発表とかいろいろ展示があった。その中に友の会合宿で採集されたオオモリさんも参加。となりにはすでにアルコール漬けになっているヒキガエルさんもいた。唯一の生きた参加者のオオモリさんは、一日だけの参加のはずが、なんと5日間も!

と、オオモリさんを奪回するついでに、「私の自然観察発表会」を見てみた。これじたいは、4月まで展示してる。

私的一押しは、いろんな観察会に参加した体験を、たくさんの絵を交えて報告してくれたYさん兄妹!
なんと、1月に博物館の周りでやった鳥の観察会の報告もさっそくある。“こんな感じ”ってなんか似顔絵まで付いてる(こんな感じなのか…?)。
一つ一つの観察会で、これだけ色んなことを受け取ってくれているかと思うと、正直けっこう感激。いろんな観察会をどんどんやってると、一つ一つがおろそかになりそうやけど、気を付けなくては…。

研究会やたんなる標本展示の場やないんやから、こんな展示がもっといっぱいあったらいいと思う。


2005年2月2日 ブタ汁ブタ汁、明日もブタ汁

この前の日曜日に友の会総会という博物館友の会的一大イベントがあった。毎年、昼休みの企画として、手作りブタ汁というのがふるまわれる。というか、1杯100円で売って、友の会の活動資金の足しにする。

毎年、100人以上がブタ汁を食べる。だから準備も大変。朝から大きな鍋に何杯もブタ汁を作る。

さて、このブタ汁、ほぼ毎年余るんだな。量は年によるけど、今年は大鍋に一杯余った。余ったブタ汁は、わたくしめがもらうことになってる。どうして、そうなったのかは、今となってはよくわからないけど、とにかく毎年もらってる。

もらったからには、全部食べる。最初は、1杯100円の具だくさんのブタ汁をもらって大喜び。でも、毎日、昼食にブタ汁、夕食にブタ汁と続くと、さすがに飽きてくる。

月曜は出かけていたからブタ汁を見なかったものの、昨日と今日は一日2食がブタ汁。まだ半分くらいしか減ってない。たぶん明日もブタ汁。


2005年2月1日 鳥の食べ物調べのはず‥

今日は、某団体の実習の講師役。テーマは鳥の糞に入っているタネを調べよう。つまり果実食の鳥の食性調査。
近所で、木になっている果実を採集してくること、鳥の糞を拾ってくること、という宿題が出してあって。午前中に、果実の中からタネを取りだして、名前のわかる比較標本作り。午後は、糞を水でふやかして、中からタネを取りだし、比較標本を使って名前調べっててはず。

参加者はちゃんと宿題をしてきているようで、そこらへんは感心感心。で、作業をはじめてもらうと、なかなかおもしろい。

比較標本作りでは、かなりの人が、果肉をとるだけではなく、堅いタネを割ってくれる。大きなタネほど割りたくなるらしい。タネの中身を見せられて、これは何だっけ?と尋ねられてもとっさに何かわからん。
鳥が堅い種皮を割れるなら、糞からタネは出ないし、種子散布にもならないって。

糞の中からタネを拾うだんになると、盛んにタネ以外を拾ってる人がいる。一番人気は、果皮の先端とか、果柄の付く部分。ここには少し膨らんでるから、とても惹かれるものらしい。もちろん本人はタネのつもりで拾ってる。

この実習、肝心の糞の中のタネを調べるよりも、比較用のタネの標本を作る方が楽しい。で、実習後、比較標本のタネは持って帰ってくれるけど、糞から出てきたタネはたいてい捨てられる。
鳥の食性を調べるのがテーマのはずが、あまり興味を持ってもらえない…。


2005年1月30日 押し掛け店員

今日は、友の会総会というのがあった。メイン会場は講堂。その前に、ショップの出店を出して、本を売った。他に二人のスタッフもちゃんといるのだが、なぜか子どもが集まってきて、勝手に本を売ってる。

前を通る人に、「買って下さい〜」と叫びまくるので、うるさいし。かえって客が引いてる気もする。それでも、それなりに盛り上がる部分もある。嬉しいような迷惑なような…。

と、頼みもしないのに店員が集まってくるのは、去年に原因があるらしい。販売を手伝ってくれた子に、ありがとう〜、と言ってジュースをおごった。どうやら、目当てはそれらしい。

結局、6人ほどにジュースをおごるはめに。来年もくるんやろな…。

【追記】
ただ、押し掛け店員はジュースだけが目当てってわけでもなく、単純に物を売るのが楽しいってとこもあるらしい。小中学校でそんな機会はないやろからね。


2005年1月29日 ホネホネ団forイノシシ

今日は、なにわホネホネ団の活動日。
一応昼からやったけど、一部は朝からやってきて、鳥を剥いたり、ムササビを剥いたり。

昼からはもっぱらイノシシの骨洗い。のはずが、昼飯にイノシシの焼肉とイノシシキムチ、夕方にイノシシ汁、と食べてばかりいたような。朝から、骨にする用のイノシシをずっと煮ていて、部屋にはその臭いも充満してたし。他の食材だと気分が悪くなってたかもしれんけど、イノシシはうまいから許す。

昼間に食欲に走ってたおかげで、イノシシの骨洗いはさっぱり進まず。大勢いたのに、夜までかかって終わらなかった…。


2005年1月28日 カマイルカの日

今日はカマイルカの解体の日。最初は7人だったのが、だんだん見物人が増えて、終わる頃には10人ほどが、血まみれのカマイルカの骨の周りにならんでた。

ちょっと古い死体だったけど、しっかり冷凍していたらしく、肉は新鮮な感じ。クジラ肉と同じ臭いがする。けっこううまそう。カレー粉を付けて焼いたらうまそう(小さい頃、一番お気に入りだったクジラ料理がこれ)。

空を報道関係らしいヘリコプターが飛んでいた。上から見たら、よってたかって人の死体を損壊してるように見えたかも。ニュースにならなきゃいいけど。

ちなみにカマイルカはメスだった。メスなのにカマイルカ。誰も、うけてくれない…。


2005年1月27日 まずは原稿を1本

原稿というのは締切が迫らないと、あるいは過ぎないとなかなか書けない。さらに時間に余裕があって、気分が乗らないとダメ。なかなか難しい。
それでも雑誌だとか締切がシビアな場合はがんばるけど、出版時期がどうにでもなりそうな本だとかだとほんとに書き始めるのに時間がかかる。まあそんな調子で論文もなかなか書けないんだけど。

今、明かな締切付きで書かないといけない原稿は5本。その締切は、古い順に2003年末、2004年12月末、2005年2月15日、そして2005年3月末が二つってとこ。

今日は午後から原稿を書いた。締切が2004年12月末の分。5時間かけて8000字書いた。自分的には早く書けてる方。
分量は足りてるけど、内容がこれでいいのかよくわからない。大きな変更がいる可能性もある。とりあえず、一晩寝かせて、明日にでも再検討。締切1ヶ月遅れくらいで仕上げられそうな予感。

ちなみに分担執筆の本の原稿。一般向け(つまり研究者向けではないってこと)にとっつきやすい文章を。というリクエストだったので、ちょうどこの文章みたいなのにしてみた。とっつき易すぎるか?


2005年1月26日 白目のある動物

ふと思いついた疑問の中には、なかなか答えられないのが少なくない。自分で思いついたのなら、ちょっと考えてわからなければ、それでおしまい。でも、尋ねられると、えらく手間がかかる事になる。これもそんな疑問の一つ。

ヒトには白目があるけど、ほとんどの動物に白目がないのはなぜ?

なぜだろう? 調べたけど、わからない。さらに調べるのは面倒で時間がかかる。で、しばらく放って置いてしまった。でも、そろそろ何とかしなくちゃ! というわけで、自分で考えた。

なぜという問いへは、色んな角度から答える事ができる。この場合、答えやすいのは、その機能面だろうということで、白目の機能を考える。
なんとか、二つ思いついた。

一つは、ヒトに白目があるのは、眼球を動かして色々な方向をしっかり見るためというもの。白目があるおかげで、横目が使える(少なくとも白目があった方が、横目はたくさん使える)。しっかりと物を見る時に、一々顔を動かさなくても、目を動かせばいいということになる。じゃあ、それが何の役に立つのかと言われるとちょっと辛い…。拷問されるときに、頭を固定されても、けっこう色々見えるとか?

もう一つは、豊かな表情を作るためというもの。他の動物と比べると、ヒトは顔の表情が発達してる。その表情を作る重要な要素の一つは目。白目のない動物は表情も乏しい気がするし、これはけっこうありそう。ただし、どうしてヒトは顔の表情を発達させなくてはならなかったのかと、問われると…。

そんなわけで、仮説を考える事はできるけど、正解が何かはわかりません。という答え方になった。たぶん、必死に文献をあたっても、これ以上の答えにはならないような気がするので、これで許してもらおう。

でも、気になる点が二つ。
・今回思いついた仮説はどの程度のオリジナリティがあるんだろう?
・ヒト以外にふだん白目の見える動物っていないの?

【追記】
ここで問題にしてるのは、白目があるかどうかではなく、普段の状態で外から白目が見えるかどうか。書き方が悪かったらしい。実は、他にも言葉足らずな部分があるけど…。


2005年1月25日 シロクマさんの眼が点

電話でシロクマについて質問された。シロクマの皮を剥いた事があることがばれたらしい。

Q:シロクマの皮は黒いんですって?
皮を剥いた時を必死で思い出そうとしたけど、そんな記憶はない。ので、「白くはないけど、真っ黒ではなかったと思います。」と答えた。

Q:シロクマの毛は透明ですって?
またシロクマの皮を思い出そうとしたけど、透明だったという記憶はない。ので、「別に透き通ってはなかったと思います。どっちかと言えば黄ばんでいました。」 と答えた。

Q:シロクマの前足には水かきがあるんですって?
またまたシロクマの皮を思い出そうと努力。とにかく足の裏まで毛だらけやったからな…。少なくともカモやカエルみたいな水かきはなったよな。ので、「水鳥みたいなはっきりした水かきはなかったと思います。」 と答えた。

一応、毛皮を見て確認しましょうか? と言おうかと思ったけど、言うタイミングをはずしたまま電話は切れてしまった。さて、正しく答えられたんだろうか?


2005年1月21日 タヌキを拾った

川沿いに歩いていたら、タヌキの死体が落ちていた。けっこう新鮮で、目立った怪我もなくて、綺麗。拾って帰るかどうか考える。

日頃から死体を見つけたら拾ってきてくれと、ひとには言ってる。その本人が拾わないのはまずい。

でも、今日はこれから、さらに川沿いに2時間以上歩く、その間ずーっと持って歩くのか?
そもそも、大きな袋とか持ってないぞ?

思案の末、結局拾うことにした。小雪混じりの寒い日なので、一日運んでいても腐りはしないだろう。小さな袋ならあるので、ザックの中身を袋に移して、ザックにタヌキを入れたらいいか〜。

そんなわけで、ザックに入ったタヌキをかついで2時間半。けっこう重かったけど、無事に持って帰ってきた。かついでる間に、ダニがザックから出てきたら嫌やな〜、と思ってたけど、それは大丈夫だった。

ただ、ザックはかなりタヌキ臭くなっていた。洗った方がいいかな?


2005年1月20日 目立っていたのかも…

今日は、とある官庁の建物に行った。なんとか会議の委員とやらをやらされているので。

会議開始ギリギリで少し慌てながら、建物に入ると、スーツ姿の知らないお兄さんが話しかけてきた。「…の会議に来られたんですよね?」 初対面のはずなのに何故わかったんだ?? と不思議に思いつつ、部屋がどこかわからなかったので、おとなしく部屋まで案内してもらった。

よーく考えてみると、建物内にいる男はみんなスーツ姿。ジャンバーにジーパンで、ぞうり履きというのは珍しかったのかもしれない。
会議の出席者には、入るところを警備員に止められなかったのが不思議とまで言われた。そんなに怪しいかな。


2005年1月19日 鳥の羽根は落ちているか?!

4月に博物館とその周辺で、子ども相手に鳥の羽根を使った行事を企画中。ワークショップというタイプの行事らしい。ワークショップというのはやったことがないので、ちょっと緊張。そしてはよーから、内容をよーく考えてみたりしてる。普通の野外観察会だと、慣れてるせいもあって、あんまり何も考えずに、企画して下見して実施してるんですが…。

外に出て、鳥の羽根を拾って、名前を調べたりしてから、台紙に張って説明を書き込んでもらって、お持ち帰りってとこかな?

2日間に6回実施して、参加者はのべ90人の予定。そんなにたくさん羽根は落ちてるのかな〜。なんか不安になってきた…。


2005年1月18日 犬はゴマを喰う?

家の前にあった哺乳類の糞を同定して欲しいと、なかば強引に頼まれた。同定なんてあんまり自信がないので、とりあえず内容物をチェックするだけでいいかと言ったら、いいという。

そんなわけで預かった糞の内容物をチェックしてみた。ふやかして、水で溶いて、0.5mmほどのメッシュで漉して、残差を実体顕微鏡で眺めてみる。

動物の毛をまず探したけど見つからない。正体はわからないけど、植物体の破片みたいなのばかり。その中に3粒だけ正体のわかるものがあった。ゴマだった。
直感でもゴマ、図鑑を見てもゴマ、焼肉のタレに入ってるのと比べてもゴマ。

てっきり犬の糞と思ってたけど、これは人糞か??


2005年1月16日 チキンで恐竜を作る

「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」という本がある。文字通り、ニワトリの骨を使って、アパトサウルスのミニチュア骨格標本の作り方を説明してある。

知り合いが、この本を買って、家族で実際に作ってみることにしたらしい。今日は、ニワトリの骨を持ってきて、どれがどこのパーツかを熱心に尋ねていた。
肩胛骨や叉骨がないというので探したら、翼の骨に混じっていたり。胸骨を見せて腸骨はどれ?と尋ねてたり。本を見ただけでは、なかなかどれがどの骨かわからないらしい。

ニワトリの骨を改めて見る機会ができて、なかなか勉強になる本みたい。これを機会に骨をけっこう覚えるだろうし。他にも誰か作ってみない?


2005年1月15日 ブルーベリーと生鮮肉

今日、出かけている間に、荷物が二つ到着したらしい。片方にはブルーベリー、もう片方には生鮮肉と書いてあったとか。

昨日、あちこちから、標本の元(つまり哺乳類や鳥の死体)があるけどいるかという連絡があった。そのどれもに、頂戴と答えた。それがさっそく届いたらしい。いっぱい頼んだので、どれがどれだかわからない。ブルーベリーはキツネのはず。生鮮肉はなんだろう?

ところで、ブルーベリーでは私物が届いたかと思われてしまうので、できれば肉とか、サンプルとか、標本とか書いて欲しいです。

ちなみに先日は、ニシマキさんから、ベーコンと書かれた物が送られてきた。中身はリスだった…。


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