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2004年12月30日  大阪市東住吉区:長居公園

 標識調査です。今日はヒヨドリだけ34羽捕れました。この冬のヒヨドリは脂肪を蓄積していますが、今日はついに100gを超える個体が2羽出現しました。持った感じも他とは違って、丸々としています。


2004年12月29日  大阪市東住吉区:長居公園

 相変わらず標識調査。朝からの雨で半日網を閉じていたので、今日は中休みといった感じ。それでも、ヒヨドリ7羽、シロハラ2羽、メジロ1羽が捕れました。


2004年12月28日  大阪市東住吉区:長居公園

 今日も朝から年末恒例の標識調査。今日もまた、ヒヨドリ40羽、シロハラ2羽、キジバト1羽が捕れてしまい、一日その処理におわれました。
 ヒヨドリの糞からは、やはりクスノキがよく出るけど、サザンカの花弁やおしべもけっこう出てきます。さらに常緑樹の葉っぱの破片も出てくる。どうもこれまたサザンカのような感じ。どうして葉っぱを食べてるんでしょう?

鳥がよく捕れるのは、風がなく落葉がすでに終わっているの網が目に付きにくい。と言うこともありそうですが、何より鳥が多い! 網場にいく途中でもヒヨドリやツグミが飛びまわっています。その割にツグミは捕れませんが…。


2004年12月27日  大阪市東住吉区:長居公園

 今日から年末恒例の標識調査。初日から、ヒヨドリ36羽、シロハラ1羽、キジバト1羽が捕れてしまい、一日その処理におわれました。
 ヒヨドリは、この冬太る事になっているようで、大部分の個体がかなり脂肪を蓄積し始めています。100g越えは出なかったけど、90g以上が3個体いて、一番重かった個体は91.5g。糞からはまだまだクスノキの果肉と種子がたくさん出てきます。


2004年12月25日  奈良県吉野町:津風呂湖

 またまた大阪鳥類研究グループのカワウの塒調査。これでようやくノルマ達成です。近鉄の大和上市駅までが2時間弱かかる上に、駅から歩いて約1時間半でようやく塒に到着。往復で6時間以上もかかる! その上、たいしてカワウはいないので、コストパフォーマンスがとても悪い気がする…。

 ■カワウの個体数
  15:30 0羽(営巣中:0巣)
 ■カウント後のカワウの帰還数:54羽(15:30-17:00)
 ■カウント後のカワウの出入り
           入   出
  15:30-15:45   0羽   0羽
  15:45-16:00   0羽   0羽
  16:00-16:15   0羽   0羽
  16:15-16:30  40羽   0羽
  16:30-16:45   7羽   0羽
  16:45-17:00   7羽   0羽
 ■合計個体数:54羽

 観察開始時から、10羽以上のカワウが塒の木の近くの岸辺にたむろしていて、その後帰ってくるカワウも塒にとまらずに岸辺の方に合流。午後4時半近くになって、ようやく一斉に塒の木に移動したというのが実状です。それでも昨年の同時期に比べると、カワウの数は少し減ったようです。
 そして、昨年の同時期と何が一番違うかというと、カワウ以外の鳥。昨年は、湖面にヨシガモがいて、夕方になるとオシドリがたくさん出現。ヤマセミも飛ぶ。という具合にとても楽しかったのですが。今年は、湖面にはカイツブリとカルガモが数羽いるだけ。オシドリもヤマセミもいません。どうなっているのでしょう?

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、カルガモ、トビ、コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ジョウビタキ、シロハラ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、ハシブトガラス


2004年12月20日  大阪市東住吉区:長居公園

 長居植物園で鳥のセンサスをしました。休園日なので人がおらず、そのせいか鳥の姿が目立ちます。高い木の上に100羽以上のツグミが常にとまっていて、数十羽単位で飛びまわるので、とてもにぎやかな感じ。カラスも数十羽の群れでいるし、オオタカがあっちでもこっちでも飛んでたりする(少なくとも茶色いのと白いのの2羽はいるらしい)。
 そして池には妙なカモがいました。最初カモを数えた時にはキンクロハジロに入れたと思います。確かにカラーリングは一見キンクロハジロのメスなのですが、よーく見ると全然違う。その特徴は、

 ・頭の形はキンクロハジロのように角張ってなくて、むしろホシハジロのようなとんがり気味。でも、ホシハジロの頭ほどはとんがっていない。
 ・頭の色は、チョコレート色で、光があたると光沢がある。
 ・眼の色は、白。
 ・嘴の色は、根元が黒く、先も黒。その間は青灰色で、先端の方に細く入っている。先端の黒の面積はけっこうあるようで、全体にホシハジロのメスに似てる。
 ・胸〜脇腹は茶色、背中は黒。キンクロハジロのメスに似てるが、胸は茶色味が強い。
 ・下尾筒は、白い。が、くっきりと白いわけではなく、下尾筒の白いキンクロハジロみたいな感じ。

 メジロガモか?とワクワクしながら観察してたのですが、嘴も下尾筒も脇腹の色も変。いわゆるPaget's Pochardというんでしょうか。メジロガモは混じっていそうですが、純正のメジロガモとは思えません。残念。


2004年12月18日  兵庫県伊丹市:昆陽池

 大阪鳥類研究グループの行事です。でもするのはやっぱりカワウの塒調査。ここは京阪神最大の繁殖コロニーであり、集団塒でもあります。一人での調査は大変なので、行事と言うことで手伝いに。
 と思っていったのに、行ってみるとカワウがほとんどいない! 島の工事の最中で、島の一部は木を切って資材置き場に、重機も入ってるし。島の木にいる黒い鳥はカラスばかり。本当なら、1000羽以上のカワウが木にとまっている頃合いなのに!
 調査の手伝いはいらんやん!とブーブーいいながら、仕方がないのでカモ類を観察しようと思ったけど、カモ類も少ない…。でもまあ、一通り鳥を見て、午後3時から帰ってくるカワウの数を数え始めました。と、驚いたことに次々とカワウが帰ってくる。日没の頃までほとんど途切れることなく、数羽から数十羽、ときには100羽近い群れです。
 結局、カワウの個体数は、2000羽近くに。カワウは昼間ほとんど出払ってただけだったようです。

 確認した鳥:ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、(コクガン)、(コブハクチョウ)、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、ハヤブサ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した哺乳類:ヌートリア


2004年12月16日  大阪市此花区酉島〜常吉:淀川左岸

 またまた大阪鳥類研究グループのカワウの塒調査です。伝法大橋と阪神高速湾岸線の間の高圧線の鉄塔をカワウが塒にしてるというので観察に。2本の鉄塔の内、1本にカワウが1羽いるだけ。これだけではあまりに暇なので、もう少し下流まで行って、気になっていた中島川河口の阪神高速湾岸線の海側を同時に観察することにしました。湾岸線の少し西でちょうど両方の場所が見えたので、腰をすえて観察。といってもどちらもほとんど出入りはなく。個体数も数えやすいので調査は簡単。

<伝法大橋と阪神高速湾岸線の間の高圧線の鉄塔>
 ■カワウの個体数
  15:45 1羽(営巣中:0巣)
 ■カウント後のカワウの帰還数:-1羽(15:45-17:00)
 ■カウント後のカワウの出入り
           入   出
  15:45-16:00   1羽   0羽
  16:00-16:15   0羽   0羽
  16:15-16:30   0羽   2羽
  16:30-16:45   0羽   0羽
  16:45-17:00   0羽   0羽
 ■合計個体数:0羽

<阪神高速湾岸線の中島橋の西側>
 ■カワウの個体数
  16:25 76羽(営巣中:0巣)
 ■カウント後のカワウの帰還数:-9羽(16:25-17:05)
 ■カウント後のカワウの出入り
           入   出
  16:25-16:35   0羽   3羽
  16:35-16:45   0羽   7羽
  16:45-16:55   0羽   1羽
  16:55-17:05   2羽   0羽
 ■合計個体数:67羽

 阪神高速湾岸線の神崎川橋には、東も西もカワウはいませんでした。風が強くて寒かった。

 確認した鳥:カワウ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2004年12月15日  大阪市此花区伝法〜高見:淀川左岸

 また大阪鳥類研究グループのカワウの塒調査です。伝法大橋と阪神本線の間には、2本の高圧線が淀川を横切っていて、川の中に合わせて5本の鉄塔が立っています。この鉄塔をカワウが塒にしてるというので観察に。
 5本の内、1本にカワウの姿はなく、1本には最後までずーっととまっていた1羽のみ。残る3本のカワウを数えました。

 ■カワウの個体数
  15:45 74羽(営巣中:0巣)
 ■カウント後のカワウの帰還数:42羽(15:45-17:00)
 ■カウント後のカワウの出入り
           入   出
  15:45-16:00   5羽   0羽
  16:00-16:15  12羽   3羽
  16:15-16:30  14羽   0羽
  16:30-16:45   11羽   2羽
  16:45-17:00   5羽   0羽
 ■合計個体数:116羽

 鉄塔の一つのてっぺんにはミサゴがとまっていました。最初から最後まで。カワウはぜんぜん平気なようです。

 確認した鳥:カンムリカイツブリ、カワウ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、ヒヨドリ、ジョウビタキ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2004年12月13日  大阪市西淀川区中島2丁目:神崎川・中島川河口

 大阪鳥類研究グループのカワウの塒調査です。神崎川河口の阪神高速湾岸線の陸側に塒がある、との事で行ってみました。とりあえず、神崎川河口の方にカワウはおらず、中島川河口の橋脚にカワウがいたのでそれを中心に観察していました。なんやらカワウの出入りがあって、出ていく個体は北の方へ飛んでいきます。そして入ってくる個体は、橋桁の海側にとまっているらしい。が、見えない…。
 それでも午後4時を過ぎても、橋脚のカワウはいるので、ここで寝るのだろうと見ていると、16:25頃になって次々と飛び立ち、いなくなってしまいました…。やはり日没までの観察は必要なようです。

 ■カワウの個体数
  15:30 40羽(営巣中:0巣)
 ■カウント後のカワウの帰還数:-40羽(15:30-17:00)
 ■カウント後のカワウの出入り
           入   出
  15:30-15:45  0羽   0羽
  15:45-16:00  3羽   0羽
  16:00-16:15  4羽   12羽
  16:15-16:30  6羽   28羽
  16:30-16:45  1羽   14羽
  16:45-17:00  0羽   0羽
 ■合計個体数:0羽

 カワウのねぐらは哀しい結果になりましたが、その他の鳥は意外とおもしろい。イソシギやイソヒヨドリがウロウロしていて、完全な工場街なのに海辺って感じ。さらに神崎川河口から湾岸線を越えてはるか彼方には、カモ類の大群がいます。その数、ざっと4000〜5000羽ってとこ。ホシハジロが中心かなー。
 あと、カモメ類の群れが、日地没にかけて次々と上流から飛んできて、おおむね西の方へ。16:25頃には、西の彼方でカモメ類の大群が乱舞しているのが観察できました。地図を見ると、武庫川河口辺りでしょうか。

 確認した鳥:カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、イソシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ドバト、ハクセキレイ、イソヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス


2004年12月12日  神戸市須磨区白川

 ジュニア自然史クラブの行事で、植物化石の採集に。というわけで、鳥はあんまり見ていません。植物化石の方は、大きな葉っぱの化石が採れてけっこう満足。でも完品じゃあないなー。

 確認した鳥:トビ、クサシギ、ドバト、キジバト、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、スズメ、ハシブトガラス


2004年12月10日  羽曳野市:大座間池

 そして今度は、大阪鳥類研究グループのカワウの塒調査です。電波塔のワイヤとその基部、さらに島の木の上にとまっているカワウを数え、あとは帰ってくるのを見守る。見晴らしがいいので、観察はしやすい場所です。

 ■カワウの個体数
  15:30 61羽(営巣中:0巣)
 ■カウント後のカワウの帰還数:20羽(15:30-17:00)
 ■カウント後のカワウの出入り
           入   出
  15:30-15:45 11羽   3羽
  15:45-16:00 6羽   4羽
  16:00-16:15 6羽   1羽
  16:15-16:30 2羽   0羽
  16:30-16:45 3羽   0羽
  16:45-17:00 0羽   0羽
 ■合計個体数:81羽

 最後の方はカワウの出入りがなくなってきて退屈でしたが、代わりにハヤブサが楽しませてくれました。最初に電波塔にハヤブサがとまるのを見たときは、ねぐらにしてるのかなと思いました。が、さにあらず。どうやら狩りの見張り場らしく、突然飛び立ってはまっしぐらに飛んでいきます。しばらくしたら、戻ってきて、また飛び立っての繰り返し。見てた限りでは、狩りにはまったく成功しなかったみたいですが…。

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、ハヤブサ、ユリカモメ、ドバト、カワセミ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2004年12月10日  藤井寺市:仲哀天皇陵

 プロジェクトYの大和川水系冬鳥調査の帰り。せっかく自転車で来たのだからと、立ち寄りました。オシドリが近くで見られて、なかなかきれいでした。墳丘の南東や西に少しだけ木が白くなっている場所があって、カワウもとまっていましたが、やがて飛び去る。少なくとも今はカワウの塒ではない感じ。

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、アオサギ、オシドリ(♂4♀3)、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、バン、ドバト、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、イカル、スズメ、ハシブトガラス


2004年12月10日  大阪市:新明治橋〜三郷町:JR三郷駅

 プロジェクトYの大和川水系冬鳥調査です。博物館を自転車でスタートして、調査開始地点まで約30分、そこから自転車で移動しながらの調査が約3時間。
 この調査の注目の一つは、ユリカモメがどのくらい上流までいるかですが、今回はたいした群れは確認できず。繁殖期と比べてキセキレイの分布がどうなっているか、というのも注目してるのに、繁殖期と同じく亀の瀬にいるだけ。収穫は、石川合流辺りでイソヒヨドリを確認したことくらいか。

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コチドリ、イソシギ、ユリカモメ(8羽)、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2004年12月9日  堺市野尻町:大津池

 大阪鳥類研究グループのカワウの塒調査です。夕方行って、日没まで粘って帰ってきます。今年は暖かくてよかったよかった。

 ■カワウの個体数
  15:45 6羽(営巣中:0巣)
 ■カウント後のカワウの帰還数:2羽(15:45-17:00)
 ■カウント後のカワウの出入り
           入   出
  15:45-16:00  0羽   0羽
  16:00-16:15  0羽   0羽
  16:15-16:30  0羽   1羽
  16:30-16:45  1羽   0羽
  16:45-17:00  2羽   0羽
 ■合計個体数:8羽

 というわけで、カワウはどこに行ったんだ!というくらい、さっぱりおらず。おかげで調査は簡単でした。

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、バン、オオバン、ユリカモメ、ドバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、アオジ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス


2004年12月9日  大阪市:新明治橋〜阪神高速湾岸線

 大和川の水鳥の調査なのですが、今回はプロジェクトYの大和川水系冬鳥調査を兼ねています。調査方法は基本的に同じなのですが、違いといえばセキレイ類とカワセミの個体数を数えることくらい。
 冬なので、キセキレイが出るという予定だったのですが、出ない。それどころかセグロセキレイもいませんでした…。

 確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、イソシギ、ユリカモメ、カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、アオジ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2004年11月28日  八尾市:地下鉄八尾南駅〜大阪市:新明治橋〜大和川河口

 大和川を源流から河口まで歩こう!という行事です。5回シリーズで、今回が最終回。見事源流から河口まで歩ききった強者は10名でした。この10名には密かに賞品を用意しようかと…。
 で、今回の歩くコースは、実質的に毎月自転車で行なっている大和川の水鳥の調査と同じコース。自転車で2時間ほどで調査している範囲を、6時間近くかけて歩くってわけです。大和川本流の中でも一番よく知ってるし、鳥も多い区間なので、今回は水網など採集道具は持たずに、望遠鏡をかついで鳥を見せるぞ!と思っていました。が、この行事シリーズはどんどん歩くので(でないと陽のある内にゴールにたどりつかない)、ゆっくり鳥を見てたら、どんどんおいて行かれます。鳥を見たい数名と一緒に、ほとんど常に最後尾を歩くことになりました。河口のカモメ類各種やカンムリカイツブリをゆっくり見せられなかったのが心残り。
 ちなみにコース前半で一番盛り上がったのは、自然物にあらず、前日に大和川に不時着した小型飛行機でした。

 確認した鳥:カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、チョウゲンボウ、コチドリ、イソシギ、ユリカモメ、カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ミシシッピーアカミミガメ、クサガメ、カナヘビ


2004年11月27日  堺市:大和川河口(南海本線〜阪堺大橋)

 川の冬鳥調査の仕方の実習の行事です。調査の仕方を覚えてもらって、その後、みんなで手分けして大和川水系の水鳥を調べよう! というプロジェクトYの企画の一つでもあります。繁殖期(4月〜6月)にもやった調査の非繁殖期版です。
 調査の仕方と言っても、川沿いに歩いて水鳥の種名と個体数を記録するだけ。やり方は簡単なので、あとは数の数え方と水鳥の識別が問題。そんなわけで、実習と言いつつ、数をカウンターで数えてみる以外は、鳥の識別の解説に終始。サギ類、カモメ類、カモ類を一通り見せて説明できる場所と思って、河口を選んだのですが、なぜかカモ類がヒドリガモしかいない…。結局、カモメ類ばかり説明することになりました。上中流域にはユリカモメくらいしかいないのですが…。

 確認した鳥:カワウ、コサギ、アオサギ、ヒドリガモ、ミサゴ、チョウゲンボウ、ユリカモメ、カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、スズメ


2004年11月23日  泉南市・阪南市:男里川河口

 大阪鳥類研究グループの行事です。大阪湾のカモメ類がどこらへんで寝ているのかを調べよう!という企画の一環として、昼から行って、日没まで粘って、カモメ類がどっちに飛んでいくのかを見ました。寒かったらどうしようかと思いましたが、風がなくてポカポカして、河口でのんびり鳥を見てるのにはピッタリの日和でした。
 かんじんのカモメ類は、日の入り時刻が16:50だというのに、日没時刻になっても大部分は河口のテトラポットに乗ったまま。1/4位が飛び立ちましたが、それは少し沖合に浮かんだだけ。まさかこのままで、この沖合がねぐらなのか?と思ったら、16:55頃になってようやくテトラポットの群れが、ほぼ一斉に飛び立ちました。飛んでいく方向は、ほぼ北。つまり真っ正面に見える関西空港方面。そして、関空のはるか手前で、多くの個体はいったん水面に降りてしまいました。やはりこのまま浮かんで寝るのかと思いましたが、どうやら少なくとも大部分の個体はさらに北〜北東方向へ飛んでいっているようでした。
 辺りはどんどん暗くなってくるし、カモメ類の着水ポイントは遠いし。さらにその辺りを漁船がウロウロしてて、それに付いて飛んでいるカモメ類もけっこういたりして、結局どこまで行ったのか今ひとつわからず仕舞いでした。が、まあ男里川河口からは北へ向かうのは確かなようです。

 確認した鳥:カワウ、コサギ、アオサギ、マガモ、ヒドリガモ、ミサゴ、トビ、イソシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、ドバト、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2004年11月21日  奈良県笠置町:JR笠置駅〜奈良市:柳生〜阪原北出バス停

 ジュニア自然史クラブの行事で、柳生に水晶採り。行事の引率に行ったんだか、自分で採集したいんで行ったんだかわからん、とか。大人げないとか言われながら、けっこう大きなのが取って、けっこう満足して帰ってきました。鳥は、カワガラスを見た程度。

 確認した鳥:コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ジョウビタキ、ウグイス、ヤマガラ、ホオジロ、アオジ、スズメ、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)


2004年11月15日  大和川(東除川合流〜河口)

 行事の下見です。朝方大雨だったので、てっきり中止かと思ったら、決行…。ブーブー言いながら行ってみると、雨で川の水が増水しています。おかげで鳥はあまり見られないのですが、一部では高水敷が冠水するほどの増水で、今まで見たことのない風景が見られました。

 確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、ドバト、キジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ウシガエル、ミシシッピーアカミミガメ、クサガメ


2004年11月14日  奈良市:奈良公園・春日山

 行事の本番です。一応望遠鏡を持っていって、カワラヒワ、ニュウナイスズメ、ジョウビタキを見せましたが、鳥の説明はその程度。あとは、ナメクジやら、コウガイビルやら、ヤマビルやら、妙な動物の説明をしてた感じ。

 下見の時にはヤマビルはいなかったのですが、本番では参加者が1匹捕まえてくれたので、指に乗せて説明をしてました。最初は吸い付かないようにしてたのですが、勢いでじゃあ試しに血を吸わせて見せるということに。痛くないと思ってのことだったのですが、なんと血を吸い始めると、けっこうずきずき痛い。それでも血でヒルがふくれ始めるまで我慢してたのですが、上の画像のようになったところで、我慢できずにライターの火を使ってはずしました。指先のような敏感な場所を吸われるとさすがに痛いってことがわかりました…。
 わかったことと言えば、シカにクロマツとアラカシの葉っぱ付きの枝を食べさせようとしたのですが、無視されました…。冬にあげたときは食べたのに! 観光シーズンの今はシカ煎餅を散々食べてるから、まずい葉っぱはいらないってことでしょうか?

 確認した鳥:ドバト、キジバト、セキセイインコ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ニュウナイスズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:タゴガエル
 確認した哺乳類:ニホンジカ(姿が一杯、糞)、イノシシ(糞、掘り跡)


2004年11月10日  大和川(新明治橋〜阪神高速湾岸線)

 毎月行なっている大和川の水鳥の調査に行ってきました。まだまだカモ類は少ないけど、河口にはそれなりにカモメが来ています。大和川大橋と阪神高速湾岸線の間のカモメ類は、ユリカモメ1574羽、ウミネコ391羽、カモメ2羽、セグロカモメ152羽。まだウミネコが多くてカモメは少ないですが、今月末くらいには逆転することでしょう。ユリカモメもこの倍にはなるはず。
 と、まだまだカモメ類は少ないのですが、それでも数えるにはそれなりに時間がかかります。カチャカチャと望遠鏡をのぞきながら、カウンターでユリカモメを数えていると後ろから声がかかりました。「兄ちゃん、鳥の写真撮ってはんの?」と、おばちゃんが。鳥の数を数えている時に声をかけられるのは大嫌いです。意識がそっちに向くとどこまで数えたのかわからなくなるので。だから「いいえ、違いますー」とぼんやり答えました。望遠鏡をのぞいたままで、短く答えるだけなので、しばしば後ろで怒り出す人がいるのですが、おばちゃんは怒るふうでもなく。「私が餌まいたらカモメみんな飛ぶけどええかな?」と聞いてきます。うわっそれ最悪!と思って、「それはやめて!」って言うたら、「ほんだら待っとったるわ」とのこと。
 さらに5分ほどしてようやくユリカモメ1000羽ちょっとを数え終わりました。おばちゃんは、それまで機嫌良く待っててくれて、世間話をしてから、おもむろに餌をまきはじめる。確かにユリカモメのかなりの部分が飛び立ちました。数えてる途中やなくってよかった〜。おばちゃん、待っとってくれてありがとー!


2004年11月8日  奈良市:奈良公園・春日山

 行事の下見です。あんまり鳥がいないので、シカやイノシシのフィールドサイン、そしてキノコを観察していた感じ。行事本番で何をしたらいいのか悩むところです。

 確認した鳥:カルガモ、オオタカ、ドバト、キジバト、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:シマヘビ、ヤマカガシ
 確認した哺乳類:ニホンジカ(姿が一杯、糞)、イノシシ(糞、掘り跡)、ムササビ(糞)


2004年11月7日  奈良県三郷町:JR山郷駅〜大阪府柏原市:JR河内堅上駅〜石川・大和川合流点〜大正橋〜地下鉄八尾南駅

 大和川沿いを歩く行事の本番です。たいした鳥はいないから、もっぱらカヤネズミの解説を。と思ってたけど、長距離をみんなで歩くとゆっくりカヤネズミの巣を探す余裕がなく(一応何カ所かで見つけましたが)、もっぱら鳥の話をしてたような…。けっこうカモはそろってきてたのですが、あいにく大部分がエクリプス。初心者向きではありません。次回は、11月下旬に八尾から河口まで歩くので、今度は鳥が中心になります。

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コチドリ、イソシギ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ウグイス、セッカ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)


2004年10月29日  奈良県天理市:天理駅〜天理ダム〜藤井町〜桜井市笠〜JR巻向駅

 プロジェクトYの調査です。もっぱらカヤネズミの巣を探して歩いた感が強く、そのおかげもあってか6ヶ所で巣を見つけました。山林から連続した草地や耕作地の畦には、必ずといっていいくらいカヤネズミの巣がありました。ちなみにカヤネズミの巣は、こんな感じ。

草の上に草を丸めたソフトボールが乗ってる感じ。今はちょうどカヤネズミが繁殖のためにこういった球巣をつくるシーズン。もしこんなのを見つけたら、ぜひお知らせ下さい。なお、繁殖の邪魔になるので、あまり近づいたり、ましてや触ったりしないこと!
 鳥関係で気になったことと言えば、カラスの動き。三輪山の北西辺りに出てきたのが、午後4時過ぎ。カラスが西へ飛んでいきます。どうやら三輪山辺りに集団ねぐらがあるようす。この辺りの集団ねぐらについての情報がある方も、ぜひお知らせを。

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、アオサギ、カルガモ、オオタカ、コジュケイ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ウグイス、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、イカル、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:イモリ、アマガエル、ヤマカガシ
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)


2004年10月25日  奈良県三郷町:JR山郷駅〜大阪府柏原市:JR河内堅上駅〜石川・大和川合流点〜大正橋〜地下鉄八尾南駅

 大和川沿いを源流から河口まで歩く5回連続行事の4回目の下見。ここまで来ると、川幅も広く、河川敷も広い。河川敷にはグランドがあったりして、人出も多い。行事本番は日曜なので、さらに人出は多いことでしょう。奈良盆地から大阪平野に抜ける大和川沿いの道は、大型車を含め交通量が多く、歩道がないという恐ろしい道。だから少し大和川から離れるけど、集落内の道をウニョウニョ歩くことに。ついでに地滑り対策の工事現場も見られます。
 ジョウビタキがけっこうあちこちで見られて、冬が来たなーって感じです。その他、鳥はたいしたことなし。むしろ盛り上がったのはカヤネズミとウスイロオカチグサ。大阪平野川の大和川河川敷の、ある程度まとまった草原には、必ずといっていいぐらいカヤネズミの巣が見つかりました。ウスイロオカチグサの方は、柏原市青谷の集落の湿った溝をよーく見ると、どこにでもいるようでした。ついでにコシダカモノアラガイというのか、ちょっと変わったモノアラガイもいます。こうした集落内の溝などという環境は、淡水貝屋も陸貝屋も見ないし、けっこう盲点になっているのかもしれません。

 確認した鳥:カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、コチドリ、イソシギ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ウグイス、セッカ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ウシガエル、ニホンヤモリ
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)


2004年10月23日  奈良県生駒市高山町

 全国カヤネズミネットワーク近畿部会の観察会。地元の方々の案内で、カヤネズミ探しに行ってきました。この辺りは、古き良き里山景観を残したいい場所なのですが、関西学研都市の開発でほとんど全滅させられる計画になっている丘陵地です。

 確認した鳥:オオタカ、ノスリ、コジュケイ、キジバト、コゲラ、アオゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ニホンアマガエル、ヌマガエル、ウシガエル、カナヘビ、ヒバカリ(礫死体)
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣、鳴き声)


2004年10月21日  堺市野遠町:北池

 台風一過、毎月行なっているため池調査に行ってきました。松原市から美原町北部、堺市北東部の30ヶ所ほどのため池をまわるコース。調査の終盤、午後2時半頃に北池に到着しました。遠目からも白いサギがたくさん見えます。北側から池に近づいて数を数えようとしたら、手前の岸から白いサギが飛び立ちました。大きさからコサギ…、と思ったら背中が茶色い。アカガシラサギ!と思ってあわてて双眼鏡で行方を追いかけます。すると、向こうの方のハスの上に降りてくれました。一応とまっている姿は見えるものの双眼鏡では遠いので、もっと近くで順光で見ようと池の西側に回りました。
 池の西側に到着してみると、ハスの上にはダイサギ、コサギ、アオサギとサギ類がいっぱいとまっています。(一応調査中なので)数を数えつつ、アカガシラサギを探すものの見つからない。角度が変わるとどこやったかわからん〜。と少し焦ってきたとき、ハスの横に少しだけあるヒシの上をバンと一緒に同じような大きさの細身の鳥が…。レンカク!というわけで、アカガシラサギ探しはそっちのけで、今度はレンカクを観察。シギチドリ類というよりクイナ類みたいやな、などと思いながらゆっくり観察して、ちょっと休憩と再びアカガシラサギ探し。
 落ち着いて、よーく探したらサギ類の集団の端っこに、ササゴイの幼鳥のような冬羽のアカガシラサギがいました。黄緑色の脚と、蛍光イエローの目先がよく目立ちます。とまっていても翼の白はよくわかるなー。
 と再びレンカクの方へ目をやると、いません…。あれっと思ったら、どこからか飛んできて水に浮かびました。水に浮かべるんですね。浮かんでいると、ちょっと大きめの変なヒレアシシギのよう。それより印象的だったのは飛んでる姿。翼の上面は真っ白で先の方だけが黒と、とても綺麗です。胴体は茶色なので、飛んでる姿は、どことなくアカガシラサギに似てます。
 そんなわけで、調査そっちのけで、楽しんでしまいました。珍鳥2種に同じ池で出会うとは驚きました。他にも何か珍鳥がいるんじゃないかと、思わずコガモをじっくり見たほど。

 確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アカガシラサギ(冬羽1羽)、マガモ、カルガモ、小ガモ、ハシビロガモ、バン、レンカク(冬羽1羽)、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、モズ、スズメ、ハシブトガラス


2004年10月15日  高槻市:上成合バス停〜川久保〜釈迦岳〜ポンポン山〜本山寺〜神峰山寺〜神峰山口バス停

 基本的には、本山寺にムササビを探しに行ってきました。最近出版された「ムササビに会いたい」という本の中に、全国ムササビ観察地が載っていて、大阪府はただ1ヶ所「本山寺(高槻市)」が出ています。地名が出ているだけで詳細が何もなくてわからないのですが、大阪府では知る限り(つまり最近の比較的流通している文献を見る限り)北摂に確実なムササビの記録はありません。そんなわけで、本当にムササビが生息しているかの真相を探るべく、調査に行ってきました。ついでに歩いたことのないルートでポンポン山にも登ってみたり。
 結果から言えば、本山寺のムササビは確認できませんでした。明るい内に本山寺に到着し、スギを中心に境内の太い木を片っ端からチェックし、糞を探しましたが見つからず。ただし、入り口付近のスギを中心に樹皮にムササビの爪痕らしき毛羽立ちが、低い位置から上の方まで、たくさん見られました。そこで、日暮れ時から午後6時50分まで、その辺りに待機しましたが、ムササビの姿はもとより、声や動きらしい音もせず。あまりに寒いので帰ってきました。スギの樹皮の毛羽立ちが気になりますが、少なくとも今はムササビはいないんじゃないかと思いました。
 ところで、境内に太いイチョウの木があって、たくさん果実をつけて、あたりにたくさん落ちています。その中に、種子の1/2〜1/4を割って、中身を食べたらしい殻がけっこう見つかります。その食痕らしきものは、イチョウの木の下だけでなく、周辺の木の下にもあります(そこにはイチョウの果実は落ちていない)。わざわざ運んでいって、種子を割って食べるとなると、リス類の仕業かとも思うのですが、どうなんでしょう?

 確認した鳥:ゴイサギ、アオサギ、トビ、コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ヤマカガシ
 確認した哺乳類:シカ(声)、イノシシ(頭骨)


2004年10月12日  奈良県御所市:風の森峠〜高鴨神社〜極楽寺〜長柄神社〜一言主神社〜九品寺〜六地蔵〜近鉄御所駅

 プロジェクトYの調査に行きました。葛城古道とかいう散策ルートだそうで、どうやら歴史のある社寺を順に巡っているらしい。一応、近畿自然歩道だかなんだかなんですが、あまり自然は多くないかも…。
 もっぱら溝や、刈田の水たまりや、ため池などを見つけては水の中の動物を探していました。なんと言っても成果は、ウスイロオカチグサの新産地を4ヶ所ほど新産地を見つけたことでしょうか。ここはいそうと思った場所にはかなりの確率でいます。
 社寺では大きなスギを見つけてはムササビの糞を探しましたが見つからず。でも、アオバズクが繁殖しそうな大きな木は何カ所もありました。また、6月頃に行ってみたらおもしろいかもしれません。アライグマの足跡は、水を抜いたため池で見つけました。ヒメタニシとドブガイがたくさん転がっていて、アメリカザリガニの死体もたくさんありましたが、どうやらアライグマに食べられているようです。

 確認した鳥:カイツブリ、アオサギ、トビ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ウシガエル、ツチガエル、クサガメ、ミシシッピーアカミミガメ、カナヘビ、ニホントカゲ
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)、アライグマ(足跡)


2004年10月4日  和歌山県美浜町:日御碕

 自然観察地図府外版の調査を兼ねつつ、でもむしろ単にタカを見に行ってきました。昨年は、雨にたたられノスリ1羽しか飛びませんでした。今年も天気予報は怪しいことを言っていて、よくて曇、下手をしたらまた雨かと思っていました。が、風が強くてタカの渡りにベストではないものの、ほとんど雲一つない快晴。今まで何度か日御碕に来た中では一番の天気と、タカの個体数でした。
 午前9時40分から午後3時20分まで、日の山の山頂でボーっとしていて、飛んだタカは(トビを除いて)85羽でした(ただし地付きっぽいハヤブサ2羽が何度もウロウロしていたのを、何度も数えていると思います)。残念ながら、風が強いためか、上空を舞ってくれる事は少なく、圧倒的多数は風に飛ばされて流れていきます。未熟者の上に、今シーズン初めてまとまった数のタカを見るとあって、同定には苦労しました。とくに、後ろ姿で遠ざかっていくタカを見ても種がわからないケースもありました。風が強いので、みんな翼を曲げてるし、翼の先はとがってるし!
 とくに小型のタカの同定は難しかった(自信を持ってのハイタカがなかった…。一方、ツミは目の前を飛んでくれたのが1羽いた)。横からの後ろ姿でハイタカ大、下尾筒あたりが茶色く見えるので、チゴハヤブサか?というのもあったのですが、午後の陽を受けて茶色っぽかっただけかもってことで、保留。そんな中、自信を持ってアカハラダカを1羽確認できました。ドバト程度の大きさの小型のタカで、あきらかにAccipiter属。下雨覆が茶色っぽくて、ほとんど無斑。翼の先がはっきりと黒くなっていました。すぐ近い距離で、ほぼ真上を横切ってくれたからわかっただけで、他にも遠くを飛んだのかもしれません…。
 全体的には、まだサシバとハチクマが多くて、Accipiter属はぼちぼち。ノスリは1羽しか見ませんでした。種類・個体数ともに、一番タカが楽しめたのは、午後2時前後でした。その他の鳥では、昼頃まではコサメビタキとエゾビタキが盛んにウロウロしていました。アマツバメは夕方になって次々と飛び始めました。のんびり楽しい一日でした。

確認した鳥:ハチクマ、トビ、オオタカ、アカハラダカ、ツミ、ノスリ、サシバ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ドバト、アマツバメ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ノビタキ、ウグイス、コサメビタキ、エゾビタキ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、ハシブトガラス


2004年10月3日  生駒市高山町

 ジュニア自然史クラブの行事です。4月に行ったのと同じコースを歩いてきました。棚田の間にため池が散在する楽しいコースです。ため池を見つけるたびに、水網を入れて、魚やエビ、水生昆虫などを採集して歩きました。マツモムシ、ミズカマキリなどが普通に見つかる楽しい場所です。メダカやタイリクバラタナゴがたくさんいる池もあるし。水遊びにはもってこい。

 確認した鳥:ケリ、キジバト、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、ニホンアカガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ウシガエル、イシガメ、シマヘビ


2004年10月2日  滋賀県今津町:箱館山〜淡海湖

 大阪鳥類研究グループの行事です。今日こそは、タカの渡りを期待していったのですが、朝から明らかに曇もよう。電車から見ても比良山系にはガスがかかっていてあきらめムードです。ゴンドラに乗って山頂に着くと、小雨がぱらついていて、タカはさっぱり期待できません。しかたがないので、さっさと淡海湖への周回コースを進みましたが、幸いなことに、木にとまってるノスリを発見して、タカ類も見ることができました。
 淡海湖は、タンカイザリガニで知られた場所ですが、近頃は少ないとかで、一応気を付けていましたが、見つけることはできませんでした。

 確認した鳥:ノスリ、キジバト、コゲラ、アオゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ノビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:イモリ
 確認した哺乳類:ウサギ(糞)、ニホンジカ(糞、足跡)、イノシシ(足跡)


2004年10月1日  河内長野市:滝畑ダムバス停〜蔵王峠〜燈明岳〜御光滝〜滝畑民俗資料館前バス停

 プロジェクトYの調査です。滝畑ダムの奥から、さらに石川沿いに遡り、源流部へ。本当はそのまま和歌山側へ降りてバスで帰ってくる予定でしたが、思いの外、早く着いたので、一山越えて戻ることにしました。ところが、登りは急だし、下りの道も急だし、ちょっと疲れた。
 天気は一日中、とーっても快晴。風もなくて理想的なタカの渡り日和と思って、空ばかり見ていたのですが。予定通り、蔵王峠の辺りでタカの渡りを観察することができました。観察してたのは、11:40-12:40頃の約1時間と短かったのですが、その間に飛んだのは、サシバ24羽、ハチクマ6羽、ノスリ1羽、クマタカ2羽となかなか充実していました。クマタカは、渡りではなく地付きの個体らしく、2羽で絡んだりしながら、行ったり来たりしていました。

 確認した鳥:ハチクマ、クマタカ、サシバ、ノスリ、キジバト、コゲラ、アオゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、エゾムシクイ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:トノサマガエル、カナヘビ、シマヘビ、タカチホヘビ(シマヘビが吐き出した)
 確認した哺乳類:ニホンリス(食痕)、ムササビ(糞)


2004年9月26日  大和郡山市宮堂町:近鉄ファミリー公園前駅〜三郷町:JR三郷駅

 行事の本番です。大和川沿いをみんなで歩きました。そろそろ涼しくなったかと思いきや、めっちゃ暑い。鳥はカワウの集団ねぐらを見せて、あとはサギ類と渡りの途中のツバメ類の解説をしたくらい。カヤネズミの巣は、下見の時と同様、けっこう普通にあるようで、二つほど見つけて、参加者に見せることができました。

 確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、イカルチドリ、ケリ、イソシギ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ヌマガエル、ミシシッピーアカミミガメ、クサガメ(轢死体)、カナヘビ、マムシ(轢死体)
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)


2004年9月12日  兵庫県姫路市:山陽網干駅〜御津町:新舞子浜

 行事の本番です。昨日行った高砂を越えて、網干まで。毎日同じような場所に行って、干潟を見ていることになります。網干駅から歩いて、まずは揖保川の分流の元川右岸の干潟へ。そこで昼食と観察の後、再び歩いて新舞子浜へ。道中一番印象的だったのは、台風による塩害らしく、街路樹も山も木がいっぱい枯れてること。まるい竹林の丘を見ると、北側は緑なのに、南側は茶色で、とてもおもしろい光景が見られました。
 で、鳥の方はというと、予想通りさっぱり。シギチドリ類は、イソシギ以外には、ダイゼン1羽とキアシシギ1羽のみ。特筆すべきは、新舞子浜の沖に浮いていたカンムリカイツブリくらいのもの。そのかわり干潟のベントスは楽しめました。ということは、鳥担当学芸員はあまり仕事をしてなかったってことで…。
 新舞子の干潟では、もっぱらマテガイ採りをしました。マテガイの穴に塩をいれて、出てきたところを引っ張り出す。そのはずだったのですが、マテガイはへろっていて、塩をいれなくても穴から出てるのがたくさんいました。あとは見つけて引っ張り出すだけで収穫できます。これはおもしろみは減るけど、簡単。簡単なのはカラスも同じようで、ハシボソガラスが2羽、干潟を走り回っては何かを食べています。何をしているのかよく見てみると、マテガイを引っ張り出して食べています。マテガイの殻は華奢なので、空から落としたりしなくても簡単に食べれるようで、かなり熱中していました。他の干潟でも見られる行動なのでしょうか?

 確認した鳥:カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、トビ、ミサゴ、ダイゼン、イソシギ、キアシシギ、ウミネコ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、セッカ、エナガ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、ヌマガエル、ウシガエル


2004年9月11日  兵庫県高砂市:加古川河口

 大阪鳥類研究グループの行事です。いい干潟があるとのことで、一度行ってみることになりました。が、シギチドリ類は、イソシギ以外には、キアシシギが2羽いただけ。まあ、いい干潟と言ってたのはベントス屋なので、そんなもんでしょう。ベントスが豊富ないい干潟であっても、シギチドリ類の姿はほとんどない。深刻なものを感じます。
 シギチドリ類以外もあまり盛り上がりませんでしたが、ミサゴだけはよく飛んでいました。あと、なぜかテトラポットに乗ってるエゾセンニュウを見ました。すぐに飛んでしまい充分な観察はできませんでしたが。茶色味の強いウグイス亜科の鳥で、足は長くて肉色、背に縦斑はなく、スズメより大柄。ってことで、エゾセンニュウで問題ないでしょう。
 加古川河口右岸にあるヨシ原は、ほとんど全部枯れていました。小鳥の姿がほとんどなく、寂しいヨシ原でした。そういえば街路樹のクスノキも枯れているのが目立ちます。先日の台風のせいなんでしょう。

 確認した鳥:カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、ケリ、イソシギ、キアシシギ、ドバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒヨドリ、エゾセンニュウ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2004年9月9日  大和郡山市宮堂町:近鉄ファミリー公園前駅〜三郷町:JR三郷駅

 行事の下見に行きました。近鉄橿原線のところからJR三郷駅まで、大和川沿いを歩きました。なぜかカヤネズミモードで、草原を見つけてはカヤネズミの巣を探していました。おかげで、4ヶ所で巣を確認。やはり、ある程度まとまったイネ科草原があれば、カヤネズミはいるようです。その内の1ヶ所は、高水敷の幅のあまりない草原につくりかけの巣があったものです。こんな草原にもいるなら、どこにでもいそうな感じです。

 確認した鳥:カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、キジ、ケリ、イソシギ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、セッカ、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ヌマガエル
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)


2004年9月7日  富田林市伏見堂:石川〜大和川・石川合流〜大阪市平野区瓜破:大和川

 台風接近の強風の中を、プロジェクトYの調査の一環でカヤネズミ探しに行きました。今年のカヤネズミの情報がある場所を皮切りに、石川沿いに車で移動して、広めの草原を順次巡ってカヤネズミを探しました。石川では、大和川との合流から富田林市までの6カ所でカヤネズミの巣を探して、5カ所で確認。時間があったので、帰りがけに大和川の2カ所でも探して1カ所で見つけました。
 石川では、オギやススキなどのイネ科草本の生えたある程度まとまった草原であれば、どこにでもカヤネズミはいそうな感じでした。大和川でも同様で、ある一画では、15m×15mほどの中に、ざっと探しただけで14個の巣が見つかりました。探せばまだまだカヤネズミの巣は見つかりそうです。

 確認した鳥:ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、イカルチドリ、イソシギ、ドバト、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した哺乳類:カヤネズミ(巣)


2004年9月4日  大阪府島本町尺代〜高槻市川久保:やまぶき渓谷

 ジュニア自然史クラブの行事で行きました。尺代から川久保へ渓谷を抜けるコースです。半分くらいは渓流沿いの山道を歩くだけですが、後半は川の中を歩きます。堰堤を越える1カ所では、斜面をよじ登ったりもします。渓谷というだけでも涼しめなのに、水の中をジャブジャブ歩くので、かなり涼しい。夏にお勧めのコースです。ただ、9月も後半になってくると、むしろ寒くて行けない。難点と言えば、きれいな渓谷を抜けて到着するのが採石場ってこと。あたりは埃で真っ白になっていて、ちょっと興ざめ。
 途中、浅瀬を探したり、石の上をたどったりと、適度なサバイバルで楽しくコースを進みました。が、採石場に抜ける最後のコーナーのところで、土砂崩れが起こっていたのが誤算。木がいっぱい倒れているため川の浅いところが通れません。仕方がないので、斜面を登って迂回。道なき斜面をよじのぼって、トラバースするわけで、サバイバル度が最後で大幅にアップしてしまいました。
 鳥はカワガラスが飛び回っていましたが、声はすれどもなかなか姿が見えませんでした。

 確認した鳥:キジバト、コゲラ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:ヤマアカガエル、トノサマガエル、ウシガエル、カジカガエル、ニホントカゲ、カナヘビ、ヤマカガシ、マムシ


2004年9月3日  奈良県大和郡山市宮堂町

 再びプロジェクトYの調査の一環でツバメの集団ねぐらが報告されている場所に行ってみました。すでにツバメの集団ねぐらの観察には季節が遅いのですが、まあ少しは集まっているだろうと。今回の場所は、1980年代半ばにはあったという場所。まあ、昔の話なので、たぶんもうヨシ原はないんだろうなー、と思いつつ一応行ってみました。
 結局、案の定ヨシ原はなかった。佐保川の左岸河川敷にヨシ原があったらしいけど、今はヨシは少し生えてるけど、ヨシ原といえるようなものはなし。あたりを見回すとガマで埋まっている池と、ちょっと貧弱だけとヨシ原っぽくなっている休耕田があったので、休耕田の方に行って、日暮れまで待ってみましたが、ツバメは集まらず。北東方向に、ねぐらに向かうらしきツバメが飛んでいったので、そっちに集団ねぐらがあるのかもしれません。
 結局、奈良盆地のツバメの集団ねぐらは、平城宮跡と奥田池の2カ所を確認できただけ。中部に1〜2カ所あるんじゃないかと思うのですが、それは来年の課題ということになりました。もし、奈良盆地のツバメの集団ねぐらの情報をお持ちの方がいましたら、ぜひお知らせください。

 確認した鳥:ゴイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、ケリ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、モズ、セッカ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、コムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2004年8月27日  奈良県田原本町千代・平田

 プロジェクトYの調査の一環でサギのコロニーの報告がある場所と、ツバメの集団ねぐらが報告されている場所に行ってみました。
 まずは田原本町千代にサギのコロニー探しに。ここは、昨年、コサギなどの繁殖を教えてもらった場所です。サギの繁殖期はもうほとんど終わっているのですが、昨日の天王寺動物園ではまだヒナがいたので、一応見に行ってみました。結果は、エノキの大木にサギ類らしい古巣が4つほど確認できただけ。他に営巣できそうな木もあまりないので、繁殖地として利用してるとしても、とても小規模なものです。
 続いて、電車で一駅移動してツバメの集団ねぐらを探しに。ここは、少なくとも1990年代初めにはツバメが集まっていたという場所だけど、その後どうなっているのか知りませんでした。休耕田のヨシ原にツバメが数千羽集まるというんだけど、水田はあるもののまとまった休耕田のヨシ原はなし。夜になってもやたら明るい新しげな運動施設が目立っているだけ。休耕田は運動施設に化けたんじゃなかろうかと思います。ほんの数羽だけど、ねぐらに向かうらしきツバメが飛んでいった方角は、南西。そっちに集団ねぐらがあるのかもしれないけど、見つけられず。

 確認した鳥:ダイサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、カルガモ、ケリ、ドバト、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、スズメ、ハシボソガラス


2004年8月26日  大阪市天王寺区:天王寺動物園

 なにわホネホネ団の遠足で行ってきました。日頃、哺乳類の死体の皮をむいたり、骨を洗ったりばかりしているので、たまには生きて動いている姿を見てみようってことです。ここで死んだ動物を、引き取ってきて標本化することも多いので、死んであいたままになっている檻を見ると、ちょっと感慨深いものがあります。
 久しぶりの動物園は自分でも意外なほど楽しめました。チンパンジーと会話をしてみたり(鳴き真似をしてると明らかに反応して、立ち上がって手を振ってくれました)。バーバリーシープの角の使い方を発見したり(背中をかいたり、背中に水をかけたりするのに便利)。キリンとダチョウが仲良くしてるのを見たり(ダチョウはキリンの尻尾で遊び、キリンはダチョウに羽づくろいをしてた)。バードゲージではコサギのヒナが死んで巣からぶら下がっていたり。
 飼われている動物だけでなく、野生の鳥も楽しめました。少し季節は遅かったですが、バードゲージの外側では、まだ野生のゴイサギとコサギがヒナを育てていました。そして何より印象的だったのは、アシカのところにいたゴイサギ。ここでは、アシカにあげる魚をねらってゴイサギとアオサギが待機しているのですが、そのうちゴイサギの1羽が手から餌を食べました。アシカではなく、サギに餌をあげようと思って、餌を買い、半ば冗談ですぐ目の前にいたゴイサギの前に出してみたら、飛びついてきました。びっくりした〜。ちょうど水面の魚に向かって、岸から飛び込む感じ。狙っている時の、正面から見た赤い目玉がとてもきれいです。他のゴイサギでも試してみましたが、とりあえず手に持っている餌に飛びつくのは1羽だけのようです(勝手に五位太郎と名前をつけました)。
 とまあ、ゴイサギと遊ぶのは楽しいのですが、飛びつく時にくちばしで指もはさんでくれます。くちばしの縁はけっこう鋭いので、指が切れます。流血するし、けっこう痛いので、あまりお勧めできません。とくにアシカに餌をあげようとする子どもさんは、むしろ注意した方がいいでしょう。

 確認した鳥:ゴイサギ、コサギ、ドバト、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス


2004年8月24日  三重県名張市:近鉄赤目口駅〜赤目四十八滝〜出合茶屋〜落合バス停

 自然観察地図の府外版は、予定ならすでに出版していたはずなのですが、出版が遅れています。おかげで追加調査をしたら盛り込めそう。というわけで、調査に行ってきました。本当は、鳥の繁殖期に行きたかったところですが、ちょっと季節は遅めになってしまいました。
 赤目口からしばらくは水田のまわりを歩きます。水路にはトノサマガエルやヌマガエル、カワニナやマシジミがいてなかなか楽しい。そして山間を川沿いに歩きます。これは道路沿いで、川から高い場所を歩くことになるので、かなり暑い。それが赤目四十八滝に入ると、渓流になって、とたんに涼しくなります。四十八あるかどうかはともかく、色々な滝がたくさんあって、いい感じの渓谷です。前日に雨が降ったので水量が多めで、滝にも迫力があったようです。ただし、夏休みとはいえ、平日なのにけっこう人出があります。週末には混み合いそうな勢いです。
 四十八滝を抜けると人影も少なくなります。どうして人影が少なくなるかといえば、出合茶屋のバス停は、紅葉シーズンの週末しかバスがないからだったらしい…。たいていの人は出合茶屋まで出ずに、赤目四十八滝の入り口に引き返すようです。引き返すのはイヤなので、さらに峠を一つ越えて、落合に抜けました。ここは、平日でも2時間に1本もバスがある! まあバスを待ってられないので、タクシーを呼んで帰りましたが(ちなみに名張駅までのタクシー代は4200円。4人で乗ってもバスの方が安い)。
 鳥でよかったのは、ヤマセミがでたくらい。これは赤目四十八滝ではなく、落合バス停前の青蓮寺川で見ました。少し下流の青蓮寺湖にもいるんでしょう。

 確認した鳥:アオサギ、ヤマセミ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ウグイス、ヤブサメ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、タゴガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ツチガエル、イシガメ、ニホントカゲ、ジムグリ


2004年8月18日  大阪府東大阪市池島:恩智川治水緑地

 いわゆる池島農耕地です。治水対策の一環として、大きな遊水池が恩智川の両側につくられ、小さいながらもヨシ原ができています。そこに昨年あたりからツバメの集団ねぐらができると耳にしていました。それを一度確認に行くことにしました。
 午後5時半頃に到着したときには、ツバメがそこそこ飛び回っていましたが、暗くなってきたら数が増えるどころかどこかへ行ってしまいました。ねぐらに向かうとおぼしき、数羽の群れが4度ほど東へ飛び去っていきましたので、そっちに集団ねぐらがあるのかもしれません。
 そんなわけで、ツバメの集団ねぐらにはふられましたが、鳥自体はけっこう楽しく観察できました。ハヤブサが1羽しばらく飛び回った末、ゴミ焼却場の煙突にとまりましたし。セッカやオオヨシキリが囀り。コチドリとイソシギもいて。カワセミは盛んに飛び回っていました。

 確認した鳥:ゴイサギ、ダイサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、ハヤブサ、バン、コチドリ、ケリ、イソシギ、キジバト、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、モズ、オオヨシキリ、セッカ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2004年8月16日  奈良県橿原市:JR金橋駅〜曲川池〜大和高田市根成柿〜御所市柳原〜出屋敷〜北十三:今城池〜大和高田市奥田:奥田池

 プロジェクトYの調査の一環です。ここ数年、橿原市・大和高田市・御所市の境界辺りにツバメの集団ねぐらができていると聞いていたので、それを確認に行きました。
 駅を出て、まずは以前ツバメの集団ねぐらがあったという曲川池へ。と思ったけど、曲川池はほぼすべて埋め立てられて立体駐車場になっていました〜。
 気を取り直して、住吉川沿いに南下。ここ数年ツバメの集団ねぐらがあったという柳原から出屋敷にかけての休耕田のヨシ原を探しに行く。しかし、ウロウロして、どこを見渡してもツバメの集団ねぐらができそうなまとまったヨシ原がない〜。柳原では、重機で整地された場所がかつては、休耕田だった雰囲気でした。
 またもや気を取り直して。以前、葛城川沿いに歩いたとき、ヨシに覆われた池を見かけたのを思い出して、そこへ向かうことにする。と、その途中、もう午後6時を過ぎているのに、水田上を十数羽のツバメが飛び回っているのを発見。そのすぐそばの小さな池が、ヨシ原で覆われている! ここに集団ねぐらができるに違いない!と喝破し、その今城池の前で待機することに。ツバメの数は、18:30 16羽、18:40 98羽、18:50 800羽と順調に増えていって予定通り。と思っていたら、今城池に降りる様子はなく、ツバメはどんどん北へ向けて飛んで行き始めました。最初はまたすぐに戻ってくるかと思ったのですが、帰ってくる様子はなく、辺りからツバメがいなくなってしまいました。どうやら塒前集合を観察していただけで、集団ねぐらはもっと北にあるらしい。辺りは薄暗くなってくるし、これはやばい!
 とにかく、大慌てで北へ向かいます。時々、前方にツバメの大群が飛び回っていないか確認しながら、北へ急ぎますが、ツバメの群はおらず、ときどきツバメの小群が北に向かうのを見かけるだけ。とうとう、ツバメの小群にも出会わなくなりました…。
 少し途方に暮れましたが、とにかく今城池の前で待機する前に向かうつもりだった奥田池に行くことにしました。奥田池は今城池からほぼ真北にあるので、もしかしたらツバメはそこに向かったのかもしれない。結局、奥田池に着いたのは、午後7時10分。辺りは真っ暗で、ツバメが飛び回っている様子もありません。ちょっとがっかりしましたが、池のまわりを歩いていると、ヨシ原からなんやら声がする。ヨシ原のすぐそばまで近寄ってみると、ヨシからパラパラとツバメが飛び立つ。なんと声はヨシにとまって鳴いているツバメの声だったのでした。
 そんなわけで、運良くツバメの集団ねぐらを見つけることができました。しかし、飛び回るところは見てないので、個体数がいまいちわからない〜。100m×100m程度の池の四角い池のほぼ全面をヨシが覆っていたのでしょうが、北側の約15%が道路の拡幅工事で切られています。それでも残ったヨシ原の2/3くらいにツバメがわんさかとまっているようです。経験的に言えば、5000羽規模はありそうな感じです。

 確認した鳥:ゴイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、カルガモ、バン、ムナグロ、ケリ、イソシギ、ドバト、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
 確認した両生爬虫類:トノサマガエル、ミシシッピーアカミミガメ、スッポン


2004年8月15日  京都市伏見区:巨椋干拓地、宇治川左岸

 友の会月例ハイクの本番です。お盆だったのがまずかったのか、参加者が十数名と少ない…。とにかく行事に出発。まずは巨椋干拓地に行って、農耕地をフラフラするものの、鳥はあまりおらず。白いサギやケリを望遠鏡で見せる程度。むしろ水田の貝を説明したり、水網で水路にいる魚をすくって見せて時間を稼ぐ。
 日没が迫ってきた頃に、宇治川左岸の堤防に戻り、ツバメが集まってくるのを待つ。下見の時よりツバメが集まるのが遅くてハラハラしたけど。18時45分過ぎあたりからツバメの数が増え、19時頃がピークで、19時10分には塒入りが終了。というより暗くてほとんど見えなくなりました。ともかく、ツバメがたくさん見られたので、参加者はそれなりに満足してくれた模様です。途中で、宇治川のねぐらの主とも言える方が偶然やってきたので(ちなみにこの方も友の会会員)、無理矢理みんなに紹介して、色々解説していただきました。参加者も一人増えたし、よかったよかった。
 ところで、ツバメの動きを下見の時と比べると、いくつかの点で違っていました。まず、暗くなってから集まってくる感じでした。さらに、上空を飛びまわる割には、ヨシ原すれすれをあまり飛びませんでした。この違いは時期によるのか、天候など他の要因によるのか。ツバメの塒入りの観察会は奥が深い。

 確認した鳥:ゴイサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、コチドリ、ケリ、タカブシギ、ドバト、キジバト、ツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2004年8月9日  滋賀県今津町:JR今津駅〜新旭町:水鳥センター〜針江〜JR新旭駅

 昨年挫折したツバメの集団ねぐらを確認に行きました。今津駅からのんびり歩いて、途中で貝やらなんやら採集して時間をつぶして、針江に午後5時半過ぎに到着。この辺りには、けっこうヨシ原があって、どこがツバメのねぐらになるのかよくわからなかったのですが、ヨシ原すれすれをツバメが数羽飛んでいたので、「右 新旭市街」という看板の辺りの湖岸道路に腰を落ち着けることに。途中、ツバメのねぐらはもう少し北か?という時もあったのですが、結果的には目の前に下りてくれました。辺りを飛んでいるツバメの数の変化は、
  17:50 15羽
  18:00 6羽
  18:10 18羽
  18:20 41羽
  18:30 76羽
  18:40 57羽
  18:50 530羽
  18:55 180羽
  19:05 5000羽 <けっこうヨシにとまりだす>
  19:08 5000羽 <ヨシにとまっているのも同数くらいいそう>
  19:12  <ほぼすべてヨシにとまる>
といった感じで、ヨシにとまっているのを含めると、個体数はざっと一万羽ちょっとってところだと思います。
 ツバメが集まり出すと辺りをハヤブサが飛びまわるようになりました。どうやらツバメを狙っているようでした。

 確認した鳥:カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、ハヤブサ、バン、オオバン、ドバト、キジバト、コシアカツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、モズ、オオヨシキリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2004年8月7日  奈良市:平城宮跡

 行事の本番です。集合時間は午後6時15分。午後5時半には現地行くべく大阪を午後4時過ぎに出発。いい天気でした。ところが、電車に乗って奈良市内に入ってくると、雨が降り始め、最寄り駅の大和西大寺駅についたときは土砂降りで盛んに雷が鳴っていました。あわてて、博物館に電話して、とりあえず行事は決行するむねの連絡を入れる(すでに問い合わせ電話が大量にきていたようです)。
 雷が近くに落ちまくっていて恐かったけど、とりあえず集合場所の平城宮跡の駐車場へ。傘をさしていても濡れネズミという状態で集合場所に到着。雷が近くて恐いけど、とりあえず参加者が来たら見つけられるように入口で旗を持って立っていました。午後6時近くになっても、参加者は誰も来ず…。と、なんとなく雨が小振りに、雷も少し離れていき。午後6時過ぎからポツポツ参加者が集まり始めました。みんなどこかで雨宿りしてたらしい。そんなわけで、集合時間にはそれなりに人が集まり、雷も離れていったので、行事を始めました。
 はたして、激しい夕立と雷の後で、ツバメがいつもどおり集まるのか不安でしたが、結局ツバメには関係ないらしい。予定通り(ざっと目分量で)約1万羽のツバメの乱舞を観察できました。地面がぬれていて、立ったままの観察でしたが、まあ行事としては一応なんとかなりました。

 確認した鳥:ゴイサギ、ツバメ、セッカ、スズメ、ハシボソガラス
 確認した哺乳類:アブラコウモリ


2004年8月6日  京都市伏見区:巨椋干拓地、宇治川左岸

 友の会月例ハイクの下見に行ってきました。巨椋干拓地で鳥を見て、というより時間をつぶしてから、午後6時頃に宇治川の堤防へ。ツバメが集まるまでの間に、川の反対側の水田にタマシギを発見。きれいな雌をゆっくり観察することができました。
 そうしているうちに、ツバメが集まり出しました。辺りを飛んでいるツバメの数の変化は、
  18:20 21羽
  18:30 20羽
  18:40 96羽
  18:50 900羽
  18:55 2450羽
  19:00 4050羽
  19:05 9500羽 <けっこうヨシにとまりだす>
  19:10 約15000羽 <ヨシに数千羽とまっていそう>
  19:15 5000羽
  19:18  <ほぼすべてヨシにとまる>
といった感じで、ヨシにとまっているのを含めると、個体数は約2万羽ってところだと思います。上空と舞うというより、ヨシ原すれすれを飛ぶことが多く、堤防から下りたところで見ると大迫力でした。

 確認した鳥:ゴイサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、キジ、タマシギ、ケリ、ドバト、キジバト、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した哺乳類:アブラコウモリ


2004年8月1日  滋賀県朽木村:朝日の森

 友の会合宿の最終日です。今日も朝から雨が降ったりやんだりで、その上強風。この合宿は呪われています。それでもせっかく来たのだから予定通り、朝日の森へ。まあ、それが間違いでした。好天の下見の時ですらヒルが多かった朝日の森、雨の日にどうなるのかはちょっと考えればわかりそうなものです。
 というわけで、雨がふりまくる中、朝日の森を散策。鳥などはもちろんおらず、道端にはヒルがたくさん蠢いていて、まるで手招きしているよう。最初は小学生の女の子でした。脚が痛いというのでズボンをめくってみると、ヒルが吸い付いていました(敏感やな〜)。虫除けスプレーをかけるとヒルはすぐに下に落ちました(よく効きます!)。が、ヒルにつかれたのがショックらしく、その後はずーっと泣き叫んでいました。それを皮切りに、あちこちでヒル騒動が…。とにかくちょっとでも立ち止まったら、たちどころにヒルが登ってくる感じ。自分の体についていたヒルを数えると、12匹もいました。ここまで多いと、ちょっと楽しいくらい。ある男の子もヒルを気にしていないらしく、10匹もついてたと言ってましたが、勝った!てなもんです。
 さすがにヒルだらけの雨の中で弁当を食べる気にはならず、屋根のある場所を貸してもらいました。が、そこでもあちこちでヒル騒ぎ。とある女性が靴をぬいだら白い靴下が真っ赤!というのが一番インパクトがありました。妙に盛り上がって朝日の森を後にしましたが、たくさんのヒルを心ならずも連れ帰ったらしく。風呂からあがったらバスタオルにヒルがついていたとか、服を洗濯したら洗濯機の中をヒルが泳いでいたとか、後日談も満載。ヒルだけが記憶に残る合宿でした。あー楽しかった。

 確認した鳥:トビ、キジバト、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ホオジロ、イカル
 確認した哺乳類:シカ(頭骨)


2004年7月31日  滋賀県朽木村:グリーンパーク想い出の森〜いきものふれあいの里

 友の会合宿の2日目です。暑いくらいだった初日から一転曇です。台風が接近してるとかで、ぜーったい雨が降りそう。でも、せっかく来たのだからと、予定通り蛇谷ヶ峰へ。と、カツラ谷に入った辺りで、雨が本降りに。回復はないだろうと、無理をせず登頂を断念して下りてきました。ところが、下りてしばらくすると、雨が上がる。退屈なので近所を散策に。と、出発すると雨が降る。そんなわけで、雨にいいように振り回された一日でした。
 仕方がないので、結局宿で時間つぶし。私はもっぱら捕まえたカエルを飛ばしていました。ちなみにモリアオガエル雌の最長跳躍距離は127cmでした。

 確認した鳥:ヨタカ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、エナガ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、イカル、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、ニホンヒキガエル、タゴガエル、ツチガエル、モリアオガエル


2004年7月30日  滋賀県朽木村:弁天島

 友の会合宿の1日目です。安曇川の河川敷で遊びました。暑かったのですが、足を水に浸けているとちょうどいいくらい。トノサマガエルやイモリ、ヨシノボリ、カワニナ、ヒル、サワガニなどを捕まえていました。

 確認した鳥:アマサギ、トビ、ホトトギス、アオゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、カワガラス、ウグイス、ホオジロ
 確認した両生爬虫類:トノサマガエル、イモリ、カナヘビ


2004年7月29日  奈良市:平城宮跡

 行事の下見で行ってきました。とにかく大量のツバメが真上を乱舞するのでお気に入りの場所です。はずれがないので、行事をするにも安心です。辺りを飛んでいるツバメの数の変化は、
  18:40 5羽
  18:50 20羽
  18:55 49羽
  19:01 116羽
  19:04 260羽
  19:07 810羽
  19:10 1700羽
  19:15 6000羽
  19:20 9000羽 <約1000羽がヨシにとまる>
  19:25 3000羽
  19:30  <ほぼすべてヨシにとまる>
といった感じ。ヨシにとまっているのを含めて、個体数は約1万羽ってとこでしょうか。

 確認した鳥:ゴイサギ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、モズ、セッカ、スズメ、ハシボソガラス


2004年7月28日  京都市伏見区:巨椋干拓地、宇治川左岸

 ジュニア自然史クラブの行事で行ってきました。まずは巨椋干拓地へ、もっぱら魚を釣ったりすくったり。じつはウシガエルを採集しようといったのですが、まったく見つけられず…。
 それから宇治川へ。ヨシ原を突っ切って宇治川のところで、またもや魚を釣ったりすくったり。陽が沈みかけてきてから、堤防に登ってツバメが集まるのを待ちました。最初あまりツバメが飛んでいなくて、少し気をもみましたが、結局はそれなりにツバメの乱舞が見られました。辺りを飛んでいるツバメの数の変化は、
  18:00 1羽
  18:10 8羽
  18:20 3羽
  18:30 7羽
  18:40 21羽
  18:50 120羽
  19:00 650羽 <ヨシにとまり始める>
  19:05 1100羽
  19:10 2900羽
  19:15 5900羽
  19:20 9200羽 <500羽以上がヨシにとまる>
  19:22 7200羽 <どんどんヨシにとまっていく>
  19:25 4000羽
  19:30  <ほぼすべてヨシにとまる>
といった感じ。ヨシにとまっているのを含めて、個体数は約1万羽ってとこでしょうか。

 確認した鳥:ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギ、コチドリ、ケリ、ドバト、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ウグイス、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス


2004年7月26日  奈良県高取町:近鉄壺阪山駅〜壷坂寺〜高取城跡〜近鉄壺阪山駅

 プロジェクトYの調査の一環です。高取町に行ったことがなかったので、ウロウロしてみたって感じです。歩き始めた市街地の溝からしていろんな動物がいて楽しめました。溝を生きたコウベモグラが流れてきた時は驚きましたが…。またもや大量のウスイロオカチグサを見つけたし。鷹鞭橋の下にはイワツバメの巣がありました(あいにく出入りはしていませんでしたが)。
 壺阪寺周辺はどうということのない場所でしたが、高取城跡はおもしろい場所でした。建物はないけど、石垣だけは残っていて、迷路のよう。

 確認した鳥:キジバト、アオバト、ホトトギス、カワセミ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、イカル、スズメ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、ニホンヒキガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ウシガエル、ヤマカガシ
 確認した哺乳類:コウベモグラ


2004年7月23日  奈良市:菩提仙川源流(柳茶屋バス停〜峠〜名阪国道の中畑橋〜興隆寺バス停)

 プロジェクトYの調査の一環です。春日山には行くけれど、その南の辺りは行ったことがないなー。というわけで行ってみました。オオアカゲラ、サンショウクイ、カワガラス、クロツグミ、サンコウチョウと、予想外に鳥類相の豊かな場所でした。林を見ると、それほど際だった特徴はないのですが…。この周辺はもう少し、歩き回っておいた方が良さそうです。それにしても、とある沢を遡っていったら、道がなくなり草むらを泳ぎまくって、ようやく林道に復帰。疲れました。

 確認した鳥:キジバト、ホトトギス、オオアカゲラ、コゲラ、ツバメ、サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、クロツグミ、ウグイス、オオルリ、サンコウチョウ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、トノサマガエル、ヌマガエル


2004年7月20日  和泉市上代町:合池

 今年は、信太山にツバメの集団ねぐらができているということで、連れて行ってもらいました。小さな池に、小さなヨシ原があるだけで、本当にツバメが集まってくるのかな? と思っていたら、日没後頃からツバメが集まりだし、しっかりヨシにとまっていました。辺りを飛んでいるツバメの数の変化は、
  19:00 10羽
  19:10 18羽
  19:20 300羽
  19:25 3000羽 <ヨシにとまりはじめる>
  19:29 4500羽 <どんどんヨシにとまる>
  19:37  <ほぼすべてヨシにとまる>
といった感じで、ヨシにとまっているのを含めると、個体数はざっと約5000羽ってところだと思います。

 確認した鳥:カイツブリ、カルガモ、タマシギ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス


2004年7月19日  滋賀県朽木村:朝日の森

 友の会合宿の下見です。5月に行ったとき雨で、満足な下見ができなかったので、直前に再挑戦です。
 橋の下にイワツバメのコロニーがあるし、クロツグミ、キビタキ、サンコウチョウは囀っているし、なかなかいい場所です。2週間後もいてくれるといいのですが…。
 唯一の問題は、ヤマビルが多いらしいこと。ここ数年で多くなったと聞きました。シカのフィールドサインが多いので、無理もない感じです。一緒に行った某T学芸員は、手の甲をかまれていました。参加者にはヒル対策を万全にしてもらった方がよさそうです。こちらは、2週間後はいなくなってくれるといいのですが…。

 確認した鳥:トビ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、クロツグミ、キビタキ、サンコウチョウ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、イカル、スズメ、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:トノサマガエル、タゴガエル、アオダイショウ、シマヘビ
 確認した哺乳類:シカ(糞、皮はぎ跡)


2004年7月15日  金剛山(金剛ロープウェイ前バス停〜岩井谷バス停)

 大阪鳥類研究グループのミソサザイ調査の一環。というか、特別展で展示する陸貝の生品の採集のついでに、調査もしてきました。ミソサザイは2羽確認したし、陸貝の方もお目当てのオオケマイマイ、大きなナミギセル、クチベニマイマイを採集できたので、目的は問題なく達成です。

 【妙見谷】金剛ロープウェイ前バス停(09:31)〜転法輪寺(11:46)
  ・ミソサザイ:囀り2羽
  ・その他:オオルリ囀り2羽

 確認した鳥:アオサギ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ウグイス、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、ハシブトガラス


2004年7月13日  大和葛城山(弘川寺〜山頂〜天狗谷〜葛城登山口〜森屋)

 大阪鳥類研究グループのミソサザイ調査の一環です。ミソサザイ調査の結果は、

 【弘川寺〜山頂部】弘川寺(09:11)〜天狗谷への分岐(10:52)
  ・ミソサザイ:囀り1羽
  ・その他:カッコウ囀り1羽、ホトトギス囀り1羽、クロツグミ囀り5羽、ヤブサメ囀り1羽
 【山頂部】天狗谷への分岐(10:52)〜天狗谷への分岐(11:50)
  ・ミソサザイ:囀り0羽
  ・その他:カッコウ囀り1羽、ホトトギス囀り1羽
 【天狗谷】天狗谷への分岐(11:50)〜葛城登山口バス停(12:43)
  ・ミソサザイ:0羽
  ・その他:クロツグミ囀り2羽

 天狗谷は植林だらけで、暗い林。ミソサザイがいそうな感じなのに、なぜかいませんでした。ミソサザイがいたのは、弘川寺からのコースでも山頂近くではなくかなり低い場所でした。山頂の原っぱでは、カッコウがウロウロしていました。

 確認した鳥:キジバト、カッコウ、ホトトギス、コゲラ、アオゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、イカル、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した哺乳類:リス(エビフライ)


2004年7月12日  金剛山(金剛ロープウェイ前バス停〜寺谷〜転法輪寺〜大日岳山頂〜六道の辻〜中尾ノ背〜石ブテ谷〜水分橋〜森屋)

 大阪鳥類研究グループのミソサザイ調査の一環です。ミソサザイ調査の結果は、

 【寺谷】寺谷へ(09:54)〜山頂部の周遊道(10:29)
  ・ミソサザイ:囀り3羽
  ・その他:オオルリ囀り2羽
 【山頂部】山頂部の周遊道(10:29)〜六道の辻(11:16)
  ・ミソサザイ:囀り3羽
  ・その他:カッコウ囀り1羽
 【中尾ノ背〜石ブテ谷】六道の辻(11:16)〜石筆橋(13:04)
  ・ミソサザイ:0羽
  ・その他:カッコウ囀り1羽、ホトトギス囀り2羽、クロツグミ囀り2羽、ヤブサメ囀り1羽、キビタキ囀り1羽

 中尾ノ背は、狭い尾根筋をかなり急に下っていきます。東側はけっこう植林が多いのですが、西側はもっぱら広葉樹林が残っています。両側の谷からのクロツグミやキビタキなどの声が聞こえてきたり、ヤマドリが騒ぎながら走り回ったりして楽しかったですが、あまり鳥を見るのにいいコースではありません。
 ミソサザイは、例によって同じような環境に思えても、南側の寺谷に妙見谷はいるのに、北側の谷にはいません。

 確認した鳥:ヤマドリ、キジバト、アオバト、カッコウ、ホトトギス、コゲラ、アオゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、イカル、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、トノサマガエル


2004年7月11日  岩湧山(滝畑ダムバス停〜千石谷〜五ツ辻〜岩湧山山頂〜岩湧山登山口)

 大阪鳥類研究グループのミソサザイ調査の一環です。ミソサザイ調査の結果は、

 【千石谷】出合橋(10:19)〜五ツ辻(13:17)
  ・ミソサザイ:囀り1羽
  ・その他:ヤブサメ囀り1羽、オオルリ囀り7羽、キビタキ囀り1羽
 【山頂部の尾根筋】五ツ辻(13:17)〜岩湧山山頂(13:54)
  ・ミソサザイ:囀り1羽
  ・その他:クロツグミ囀り1羽
 【山頂〜滝畑】岩湧山山頂(14:07)〜岩湧山登山口(16:14)
  ・ミソサザイ:0羽
  ・その他:クロツグミ囀り2羽、ヤブサメ囀り1羽

 岩湧山の西側をスタートして、南側の千石谷をずーっと歩いて、東の五ツ辻に抜け、尾根筋を西へ。岩湧山山頂を通って、そのままスタート地点に戻ってくる一周コースです。岩湧山に登るには一番楽なコースだと思います。
 ミソサザイはあまり多くなく、目立っていたのは千石谷のオオルリでした。

 確認した鳥:ホトトギス、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:トノサマガエル、カジカガエル


2004年7月8日  金剛山(金剛ロープウェイ前バス停〜細尾谷〜一の鳥居〜モミジ谷〜ガンドガコバ林道〜水越峠〜名柄バス停)

 大阪鳥類研究グループのミソサザイ調査の一環です。ミソサザイ調査の結果は、

 【細尾谷】寺谷へ(12:00)〜山頂部の周遊道(12:38)
  ・ミソサザイ:囀り2羽
  ・その他:オオルリ囀り1羽
 【山頂部】山頂部の周遊道(12:38)〜モミジ谷へ(13:29)
  ・ミソサザイ:囀り3羽
  ・その他:カッコウ囀り1羽、クロツグミ囀り1羽、オオルリ囀り1羽、キビタキ囀り1羽
 【モミジ谷〜ガンドガコバ林道】モミジ谷へ(13:29)〜水越峠(15:34)
  ・ミソサザイ:囀り3羽
  ・その他:ホトトギス囀り1羽、クロツグミ囀り1羽、ヤブサメ囀り1羽、オオルリ囀り4羽

 金剛山でミソサザイが記録されているのが、山頂部と南側の谷だけだった中で、北側の谷で唯一モミジ谷でミソサザイが記録されました。さらにモミジ谷は、植林が多い金剛山周囲の谷の中では珍しく、きれいな落葉樹林の谷です。道はあるようなないようなですが、多少足がぬれることを除けば、けっこう歩きやすいです。なかなかのお薦めコース。まあ、ガンドガコバ林道まで出てしまうと、植林だらけでつまらないですが…。そして水越峠から東へ下る道を歩くのは、もっとつまらない!

 確認した鳥:キジバト、カッコウ、ホトトギス、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル


2004年7月7日  金剛山(ロープウェイ山上駅〜一の鳥居〜朝原寺道〜名柄バス停〜近鉄御所駅)

 大阪鳥類研究グループのミソサザイ調査の一環です。夕方に博物館での仕事があったので、ロープウェイで上がって、大急ぎで下ってきた感じ。ミソサザイ調査の結果は、

 【山頂部】ロープウェイ山上駅(09:06)〜水越峠への分岐(10:10)
  ・ミソサザイ:囀り5羽
  ・その他:カッコウ囀り1羽、ホトトギス囀り3羽、クロツグミ囀り1羽、ヤブサメ囀り1羽、キビタキ囀り2羽
 【朝原寺道】水越峠への分岐(10:10)〜市街地へ(11:30)
  ・ミソサザイ:0羽
  ・その他:カッコウ囀り1羽、クロツグミ囀り4羽、オオルリ囀り1羽

 尾根筋から朝原寺道への分岐はとてもわかりにくく、そもそも分岐したとたん、ほとんど雨水が流れ落ちるためのような荒れた道を急激に下ります。ほんとに正しい道を歩いているのか不安になるくらい。
 そんな中で特筆すべきは、アオバトとクロツグミ。斜面を少しおりたあたりに大きなミズキの木があって、そこから次々とアオバトが飛び立ちびっくりしました。ざっと数えて24羽。冬でもないのに、こんなに大きな群れになっているとは知りませんでした。

 確認した鳥:アオバト、カッコウ、ホトトギス、コゲラ、オオアカゲラ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、ヌマガエル、ウシガエル


2004年7月6日  金剛山(妙見谷〜山頂〜セト〜アシ谷〜森屋)

 大阪鳥類研究グループのミソサザイ調査の一環です。ミソサザイ調査の結果は、

 【妙見谷】妙見谷橋(11:44)〜転法輪寺(13:05)
  ・ミソサザイ:囀り1羽
  ・その他:オオルリ囀り3羽
 【山頂部の尾根筋】転法輪寺(13:05)〜鞍取坂への分岐(14:58)
  ・ミソサザイ:囀り5羽
  ・その他:ホトトギス囀り1羽、クロツグミ囀り4羽、ヤブサメ囀り1羽、キビタキ囀り1羽
 【アシ谷】鞍取坂への分岐(14:58)〜二河原辺(16:51)
  ・ミソサザイ:0羽
  ・その他:クロツグミ囀り6羽、ヤブサメ囀り1羽、オオルリ囀り1羽

 妙見谷は、ちょっとした沢登りコースという感じで、最後はちょっと急になるけど、けっこう楽しく歩けます。まあ、大部分植林の中ですが。アシ谷の方は、尾根筋からの下り口がわからず、いったん行き過ぎてしまいました。なんとか下り口らしきものは見つかったけど、急な斜面を強引に下りたら、沢筋に道がない…。数百m歩いてようやく林道に到達。そこまでで、けっこう疲れてしまいました。
 ミソサザイは、妙見谷にはいたけど、なぜかアシ谷にはおらず。似たような環境だと思うのだけど、不思議です。

 確認した鳥:コジュケイ、キジバト、アオバト、ホトトギス、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、カケス、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:アマガエル、タゴガエル、トノサマガエル、ヌマガエル


2004年7月4日  箕面市箕面公園(箕面駅〜滝道〜箕面の滝〜箕面ビジターセンター〜才が原林道〜聖天展望台〜箕面駅)

 大阪鳥類研究グループの行事です。ミソサザイ調査の一環で、その研修と調査を兼ねています。今回の調査結果は、

 【滝道】箕面駅(10:04)〜箕面ビジターセンター(11:55)
  ・ミソサザイ:0羽
  ・その他:オオルリ囀り4羽・雌1羽、サンコウチョウ囀り1羽
 【才が原林道】箕面ビジターセンター(12:35)〜箕面駅(14:58)
  ・ミソサザイ:0羽
  ・その他:ヤブサメ囀り3羽、センダイムシクイ囀り1羽、キビタキ囀り2羽

 箕面の滝の奥にミソサザイが囀っているとの噂を聞いたので、調査をかねて行ってみました。結局、ミソサザイは影も形もなし。標高から言っても繁殖期にいそうには思えません。まあ、代わりにといってはなんですが、サンコウチョウがよく囀ってくれたので、よしとしようかといったところ。カワガラスも久しぶりにゆっくり観察できました。
 【歩いた距離】調査に約7km、前後合わせて約7km

 確認した鳥:キジバト、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ハシブトガラス
 確認した両生爬虫類:カジカガエル


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