大阪鳥類研究グループ

1999年度の活動内容野外調査野外観察会実習総会


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野外調査

●カラーリングを付けたユリカモメ探し(1998年11月-)
 京都の賀茂川やロシアのカムチャッカ半島で、ユリカモメにアルファベットや数字が書いてあるカラーリングを付けています。そういった個体を見つけて足輪の文字を読みとり、その記録を集めていけば、ユリカモメの行動範囲や寿命などいろんな事がわかってきます。観察した足輪付きユリカモメの情報は、足輪をつけた方にも報告しますが、まず自分たちで情報を集めて”勝手に”分析したいなと考えています。今までに見つけられたカラーリングの情報はこちら

●サギのコロニー調査(1999年3月-8月)
  大阪府下のサギのコロニーの情報を集めました。集まった情報は、こちら

●農耕地で繁殖する鳥の調査(1999年4月25日-6月30日)
  農耕地で繁殖する鳥の調査をしました。メインターゲットは、ケリ、ヒクイナ、タマシギ。ついでにアマサギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒバリ、セッカ。調査結果はただいま整理中。

●「コシアカツバメの繁殖調査」(1999年7月10日)
 阪急水無瀬駅の高架下のコシアカツバメのコロニーの調査をしました。みんなで巣を分担して、巣への出入りを調べました。午前中約1時間、午後約1時間半、巣に張り付いていました。けっこうおもしろいデータが取れました。

●カラーリングを付けたコサギ探し(1999年12月-)
 京都の賀茂川で、コサギにカラーリングを付けて調べている方がいます。そういった個体を見つけて、その記録を集めていけば、コサギの行動範囲や寿命などいろんな事がわかってきます。観察した足輪付きコサギの情報は、足輪をつけた方にも報告しますが、まず自分たちで情報を集めて”勝手に”分析したいなと考えています。今までに見つけられたカラーリングの情報はこちら


野外観察会

●「ケリとタマシギの観察会+農耕地で繁殖する鳥の調査の研修」(1998年4月25日)
 泉北高速鉄道の「栂美木多」駅に集合。堺市菱木の一番南から草部大橋まで、ケリとセキレイ類の個体数を数えながら、その他の鳥も観察しながら歩きました。観察した鳥はこちら。昨年タマシギやヒクイナがいたという場所で、日暮れ時に1時間ほど待機しましたが、声も聞こえませんでした。

●「犬鳴山ハイキング」(1998年5月23日)
 犬鳴山ではなく、犬鳴渓谷を歩きました。鳥はあまり多くありませんでしたが、それでもカワガラス、オオルリ、アオバトなどを観察しました。くわしくはこちら

●「アオバズク観察会」(1998年6月12日)
 和泉市の山手でアオバズクを観察。いるのがわかっている場所に連れていってもらったので、あっけなく観察することができました。その他に見た鳥など詳しいことはこちら

●「鵜殿のツバメねぐら観察」(1999年7月10日)
 高槻市の淀川鵜殿の河川敷内で、ツバメのねぐら入りを待ちました。時期のせいかあまり集まるツバメは多くありませんでしたが、1000羽程度のツバメが集まるのは見られました。

●「吉野川のシギ・チドリ観察」(1999年9月26日)
 フェリーで徳島港へ行き、タクシーで吉野川へ行きました。シギ・チドリ類は13種160羽以上。たくさんいるのはいいのですが、鳥までの距離が遠くて、プロミナーをのぞきすぎて目が痛くなりました。

●「男里川のシギ・チドリ観察」(1999年10月24日)
 ポカポカとしたいい日和でした。シロチドリ、メダイチドリ、ハマシギ、キアシシギ、イソシギを、すぐ近くで観察できました。数と種類は少なかったですが…。

●「賀茂川のユリカモメの観察会」(1999年12月26日)
 少ししぐれる中を賀茂大橋から七条大橋まで歩きました。あんまり寒いので、じっとしての調査はやめて、カラーリングを探して歩いただけでした。確認したカラーリング付きのユリカモメは10羽。その他にカラーリングを付けたコサギも7羽見つけました。おもしろそうなので、コサギのカラーリングの観察記録も集めることにしました。

●「中海・宍道湖遠征」(2000年1月15-16日)
 →参加者の都合など諸般の事情で急遽中止

●「湖北観察会」(2000年1月16日)
 中止になった「中海・宍道湖遠征」の代わりに日帰りで湖北町にコハクチョウとオオワシを見に行きました。カモ類が一通り見られ、オオワシ・コハクチョウ・ヒシクイも見られ、なかなかの成果でした。

●「甘樫の丘&深田池」(2000年2月27日)
 近鉄「橿原神宮」駅から甘樫丘と、橿原神宮内の深田池に行ってきました。林の鳥は少なかったけど、トラツグミやルリビタキを観察。深田池では、オシドリを観察したほかに、カワウとアオサギの繁殖を確認しました。


実習

●「コシアカツバメの勉強会」(1999年8月21日)
 コシアカツバメについての研究や観察の報告や文献紹介をしました。プログラムは以下の通り。
  A.大阪府でのコシアカツバメの分布状況
   1.日本での分布状況:文献紹介
   2.大阪府下での繁殖分布
   3.泉北ニュータウンの繁殖状況
  B.コシアカツバメの繁殖生態
   4.能勢での標識調査
   5.7月10日の水無瀬コロニーでの調査報告
   6.水無瀬コロニーでの繁殖調査
  C.繁殖期後のコシアカツバメの眠る場所
   7.奈良県での集団ねぐらの観察例
   8.静岡県での報告例:文献紹介(和田)

●「鳥の仮剥製作りの実習」(1999年11月14日)
 午前中は、皮剥きと羽根や骨のの説明、さらに説明しながらの模範演技。午後は実際に皮剥き実習。見学者が多く、皮を剥いたのは3名だけでした。


総会

●1999年3月14日に、大阪市立自然史博物館実習室にて、午後1時から午後4時半まで総会を開きました。会員45名中21名(19家族)が参加しました(出席率は42.2%)。



プログラム

1.会員の発表
・中谷隆夫氏「イカルの群について」
・田代 貢氏「カラスの巣材調査」
・松尾 ■氏「冬のカラスのねぐら調査」
・大西敏一氏「大和川のカモメ類」
・浦野信孝氏「動物病院へ来た鳥」
・和田岳「大阪府下の公園で繁殖する鳥の調査まとめ」「冬の農耕地の鳥のセンサス調査まとめ」
・杉之原専司氏「ユリカモメのカラーリング探し」

2.議事
・活動報告
・会計報告
・次年度事業計画
・世話人の選出
・その他:会員数、表彰など

3.懇親会


会計報告は無事承認され、おもに決まったことは、
・会計上現れた不明の余剰金4000円は、1999年度に寄付金として処理する。
・1999年度体制:事務局(和田岳)、世話人(稲本和栄、浦野信孝、寺島久雄、西村静代、松尾 ■)
・1999年度の会費は1000円に据え置き
・会費を2年滞納した場合は、会員継続の意志を確認し、継続の意志がなければ退会扱いとする。