大阪の哺乳類

大阪府下の哺乳類リスト哺乳類分布図一覧


 大阪府下の哺乳類の生息情報を集めています。現在大阪府下で記録がある哺乳類は、36種(ノイヌ、ノネコ、ヒトは除く、移入種のタイワンリス・ヌートリア・タイリクイタチ・アライグマなどを含む。移入種をどこまで含めるかによって、種数は多少変化する)。そのすべての生息分布地図を作成したいと考えています。もし何か情報があれば、以下の要領でwadat@omnh.jpまで送ってください。また死体を見つけたら、こちらの要領でぜひ博物館に届けて下さい。
文献リスト
(1)西川芳太郎(1977)箕面の哺乳類.箕面川ダム調査: 244-254.
(2)朝日稔(1977)金剛・生駒山地・和泉山脈の中・大型哺乳類.金剛・生駒山地及和泉山脈の環境調査(学術調査): 83-92.
(3)大阪府(1978)第2回自然環境保全基礎調査 動物分布調査報告書(哺乳類).
(4)無署名(1998)98年里山一斉調査.都市と自然23(3): 10-11.
(5)大阪府(2000)大阪府野生生物目録.
(6)大阪府(2000)大阪府における保護上重要な野生生物−大阪府レッドデータブック−.
(7)浦野信孝・西川喜朗・藤田俊児・松尾淳一(2000)大阪府北部でハクビシンを発見.Nature Study 46(11): 130.
(8)立澤史郎(2000)大阪近郊の哺乳類(6)北摂ツキノワグマ騒動.Nature Study 46(11): 126.
(9)立澤史郎(2001)大阪近郊の哺乳類(7)ツキノワグマは大阪に棲めるか?.Nature Study 47(1): 7.

博物館や和田個人に情報を寄せて下さったのは次の方々です。
 岩崎佳子氏、立澤史郎氏、西中美穂氏、西畑敬一氏

和田の鳥小屋のTOPに戻る


大阪府に生息する哺乳類リスト
 
以下のリストには含めていませんが、博物館には、大阪府下で採集されたカニクイザル、ゴールデンハムスターの標本があります。

【食虫目】
●カワネズミ:箕面【文献1】と石川上流部【文献2】で記録がある。また石見川での観察例もあるという【個人情報】。
ジネズミ
ヒミズ
○ミズラモグラ:二上山と岩湧山の大阪府ではない側での採集記録があるので、おそらく大阪府にも生息していると思われる。
○アズマモグラ:大阪府野生生物目録(2000)に掲載されているが、これは樽野(1977、Nature Study 23: 77)の孫引きと思われる。この報告では、二上山でアズマモグラを捕獲したと報告しているが、その後、樽野(1978、Nature Study 24: 143-144)でコウベモグラに訂正されている。したがって、大阪府下での確実な記録はない。
コウベモグラ

【翼手目】
キクガシラコウモリ
コキクガシラコウモリ
○モモジロコウモリ:大阪府下での記録はないが、隣接する兵庫県川西市には生息しており、大阪府へ飛んできている可能性がある。
●アブラコウモリ:大阪府下に広く分布する。
●ヤマコウモリ:1935年7月に岸和田市で採集された標本が、きしわだ自然資料館に存在する。その他に記録はない。
●ヒナコウモリ:2002年に堺市で生息が確認された。場所は市街地の中心部で、人家にすみつき、繁殖も確認されている。
ユビナガコウモリ
テングコウモリ

【霊長目】(他にヒト)
ニホンザル

【兎目】
ノウサギ

【齧歯目】
●タイワンリス(移入種):大阪城公園に生息。1985/9/20大阪城公園【標本OMNH M380】、1999/5/3大阪城公園音楽堂近く【個人情報】
ニホンリス
ムササビ
○ヤマネ:生駒山地で有力な情報があったという【文献3】。
●スミスネズミ:豊能、南河内、泉南の山地に生息【文献5、文献6】。
●ハタネズミ:淀川河川敷などに生息【文献5】。
●カヤネズミ:淀川河川敷などの草地に生息する【文献5】。府下全域に生息するとされるが、近年草地の減少に伴って、個体数が減少していると考えられている【文献6】。
●ヒメネズミ:豊能、三島、南河内、泉南に生息【文献5】。
●アカネズミ:豊能、三島、北河内、中河内、南河内、及び淀川河川敷に生息【文献5】。
●ドブネズミ
●クマネズミ
●ハツカネズミ
ヌートリア(移入種)

【食肉目】
●ツキノワグマ:1982年に能勢町、1996年にポンポン山の北側などでの記録がある【文献9】。2000年には、北摂一帯で多く記録された【文献8】。
●アライグマ(移入種):2000年頃から能勢町や岸和田市で頻繁に生息が確認されている。おそらくそれ以前から生息しているものと思われ、分布範囲もさらに広がっている可能性がある。博物館には、1984年の堺市産の標本がある【標本OMNH M465】。
タヌキ
●ノイヌ(移入種)
キツネ
●テン:山地に広く分布するとされる。
●ニホンイタチ:郊外から山地にかけて広く分布するとされる。
●タイリクイタチ(移入種):市街地を中心に広く分布するとされる。
アナグマ
●ハクビシン(移入種):2000年に箕面市で生息を確認【文献7】
●ノネコ(移入種)

【偶蹄目】
イノシシ
ニホンジカ


和田の鳥小屋のTOPに戻る