日本鳥学会員近畿地区懇談会

入会方法規約
過去の例会の記録過去の例会の講演要旨



日本鳥学会員近畿地区懇談会
第97回例会のお知らせ

下記の通り、日本鳥学会員近畿地区懇談会第97回例会 を開催します。皆様ふるってご参加ください。

<通常例会>
●日時:2009年12月23日(水・祝) 14:00〜16:30頃まで
●場所:奈良女子大学・理学部 G棟3階 G302
●話題提供:
・中村純夫氏「カラスを巡る冒険 ロシア極東標本採集編」
 日露戦争の後、樺太南部が日本領になったことからこの地域の動物相についての知識が増加しました。ハシブトガラスだけでなく他の鳥類でも、哺乳類でも、樺太の北と南では同じ種でもサイズが違うことが指摘されました。交雑帯があるらしいのです。本当でしようか?南部と北部の間にはヒマラヤとかアルプスのような地理的障壁はありません。障壁がないのにあるとしたら、どんな事情で亜種が隣接するようになったのでしょうか?ともかく状況を正確に把握するために標本の採集をすることにしました。2006年に樺太に予備調査。2007年に樺太の南端から北端まで標本採集。2009年に大陸側のウスリィ、アムール、間宮海峡沿岸て標本採集。まだ全てのデータのが分析済んだ段階ではありませんが、分かりかけてきたことを紹介します。すぐ 隣の地域なのに、日本には情報が伝わってこないロシアの自然も紹介します。

・吉川徹朗氏(京都大学農学研究科・森林生物学研究室)「鳥散布植物と鳥類の相互作用−とくに種子食鳥による種子捕食に注目して−」
 果実食鳥類は、鳥散布植物の種子散布者として植物の更新プロセスに重要な役割を果たしており、両者の相利共生関係については多くの研究が行われてきた。一 方、種子を破壊する種子食鳥は植物の繁殖を阻害する可能性があるが、あまり注目されてこなかった。今回の発表では、これまでの鳥−植物間の相互作用についての知見をレビューしたうえで、ニレ科鳥散布樹木2種における種子食鳥イカルによる種子捕食についての研究を紹介し、植物に対する種子食鳥によるインパクトについて考えたい。

・高須夫悟氏(奈良女子大学・理学部)「鳥類の育児寄生における適応進化に関する数理的考察−宿主の卵認識・寄生者の卵擬態・寄生者の卵認識」
 鳥類の育児寄生、いわゆる托卵では、宿主は托卵に対抗すべく卵認識排除能力を進化させ、これに対し、寄生者は卵擬態で対抗する軍拡競争型の共進化が起こると考えられている。宿主の卵認識排除の進化が寄生者の卵擬態を選択するという考えである。これに対し、寄生者同士の競争が寄生者の卵擬態を選択してきたという説がある。本講演では、宿主の卵認識、寄生者の卵擬態、寄生者の卵認識、の3つの形質の進化を同時に取り扱う試みについて講演する。

●奈良女子大学・理学部への交通
【鉄道】近鉄奈良駅1番もしくは5番出口を出て北へ徒歩3分、南門からお入りください
※乗用車専用駐車場はありませんので、近隣有料駐車場をご利用く ださい。ダイエー店舗の上階は、4時間まで無料のサービスが あります。
※くわしくは、http://www.ics.nara- wu.ac.jp/jp/access.htmlをご覧下さい。

●問い合わせ先:
〒630-8506 奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部情報科学科
高須夫悟(takasu@ics.nara-wu.ac.jp )

*****例会で話してくださる方を募集!!*****


 この会では、年に3回例会を開いています。例会に来る人の大部分は、プロの研究者ではなく、研究に興味のあるアマチュアの方々です。何か話題を持っている方が気軽に話すことが出来る場だと思います。
 話してみたい方、話せそうな人を知っている方、あるいは聞いてみたい話があれば、とりあえず大阪市立自然史博物館の和田wadat@mus-nh.city.osaka.jpまで連絡してください。


日本鳥学会員近畿地区懇談会とは
 日本鳥学会員近畿地区懇談会というのは、日本鳥学会の会員の中の近畿在住者が集まってできた組織ですが、日本鳥学会の公式の地区会ではありません(だから日本鳥学会近畿地区懇談会ではなく、日本鳥学会員近畿地区懇談会と”員”が付いています)。年に3回(3月頃、7-9月頃、12-1月頃)の例会を行なっています(場所は、大阪→京都→滋賀→兵庫→奈良の順で回っていきます)。兵庫、大阪、京都、滋賀、奈良にそれぞれ原則2名ずつの世話人がいて、担当する例会の演者を手配します。案内の送付や会費の管理は事務局が行ない、事務局は2年ごとに大阪-京都-滋賀-兵庫→奈良の順番で世話人が引き受けます。2006-2007年の事務局は、大阪市立大学の高木昌興さんと大阪市立自然史博物館の和田岳です。会費は2年で500円で、例会の案内が送られてきます。

入会方法

 とりあえず大阪市立自然史博物館の和田(wadat@mus-nh.city.osaka.jp)まで連絡してください。事務局に転送させていただきます。会費は、例会参加時などに支払うか、切手などを郵送していただくことになります。
 でも会員になるメリットは、例会の案内が送られてくることだけです。このHPで例会の案内が見られる方は、入会する理由はとくにありません。もちろん非会員でも、例会参加は歓迎いたします。


日本鳥学会員近畿地区懇談会規約

1.名称:この会は日本鳥学会員近畿地区懇談会と称す。
2.目的:会員が鳥類研究の成果を発表する場を提供すると共に、あわせて会員の親睦をはかることを目的とする。
3.事業:この会は目的達成のため、次の事業を行う。
     (1)例会の開催。
     (2)総会の開催。
4.会員:会員の資格は会費納入によって発生し、会費切れによって消滅する。
5.世話人:この会を運営するために世話人若干名をおく。
      (1)世話人は総会において会員のうちから互選する。
     (2)世話人は世話人会を構成し、この会の運営企画を評議する。
     (3)世話人の任期は2年とする。ただし再任を妨げない。
     (4)世話人の互選で代表者1名をおく。
     (5)世話人会における決定事項は適当な方法で会員に伝達する。
6.会の運営:総会は年1回、例会は原則として年3回開催する。
7.会計:
     (1)会費は年500円とする。また必要に応じて例会参加費を徴収する。
     (2)会計年度は毎年1月1日に始まり、12月31日に終わる。
8.事務局:この会の事務局は世話人が担当する。
9.付則:この規約は1990年3月18日より実施する。


大阪市立自然史博物館のホームページへ