大阪府下のコアジサシの繁殖

確認データ   分布図

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コアジサシの繁殖状況と解説

 普通の夏鳥。4月頃渡来し、海岸部から淀川や大和川などの河川、内陸のため池で普通に見られる。埋立地や河原、造成地などの裸地で繁殖する。大阪府レッドデータブックでは、絶滅危惧II類とされている。
 全長28cm程度。停空飛翔をしてから水中に飛び込み、小魚を捕食する。埋立地や造成地の裸地は比較的短期間しか存在せず、河原の裸地は人の立ち入りによる影響があるため、近年安定したコロニーの確保が難しくなっている。キリッキリッと鋭い声で鳴く。


私自身が確認した情報(【和田】と表示)を中心に、大阪市立自然史博物館へ寄せられた情報(【博物館】と表示)、和田個人が聞いた情報(【個人情報】と表示)、文献情報(【文献】と表示)を基に作製しました。

文献リスト
1.伊藤琳典(1984)鳥信 (53):7.
2.南港ボランティア委員会(1985)南港野鳥園だより(第6回).ムクドリ通信(59):5.
3.南港ボランティア委員会(1987)南港野鳥園だより(第18回).ムクドリ通信(71):7.
4.中尾嘉孝(1988)大阪の鳥.ムクドリ通信(77):5.
5.長谷川道雄(1989)大阪の鳥.ムクドリ通信(83):9.
6.中尾嘉孝(1990)大阪の鳥.ムクドリ通信(89):8.
7.飯田政治(1994)大阪の鳥.ムクドリ通信(113):8.
8.中尾嘉孝(1994)大阪の鳥.ムクドリ通信(113):8.
9.保護部(1994)ムクドリ通信 (113):18.

博物館や和田個人に情報を寄せて下さったのは次の方々です。
 黒田祥子氏、佐藤真矢氏、高松好江氏、西中美穂氏、六車恭子氏


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確認データ

【大阪市】
●大阪市此花区北港緑地2丁目:舞洲
 1996.7.15 卵殻【和田】
●大阪市住之江区:南港野鳥園(5135-73-52)
 1986年 繁殖【文献2】
 1987年 巣立ちビナ【文献3】
●大阪市旭区毛馬町:淀川毛馬(5235-04-61)
 1988.5.10 30羽以上、抱卵・交尾【文献4】
 1990.5.17 抱卵中【文献6】
 1994.6.5 約50つがい【文献8】
 1994.7.2 34巣71卵【文献9】
 1996.6.16 ヒナに給餌【博物館】

【南河内】
○松原市三宅東:大海池
 1996.6.7 餌を運ぶ【博物館】
 1996.6.17 求愛給餌【和田】
 1997.5.30 餌を運ぶ【博物館】
○松原市別所6丁目:今池(5135-74-05)
 1997.6.26 餌を運ぶ【博物館】
○松原市田井城:池(5135-64-93)
 1996.6.17 餌を運ぶ【和田】
●大阪狭山市:狭山池
 1984.7.15 巣立ちビナに給餌【文献1】

【泉北】
●堺市築港新町4丁:7-3区埋立地
 1999.5.9 交尾、営巣、餌運び【和田】
 1999.7.4 巣立ちビナ【和田】
●堺市菩提町3丁(5135-64-53)
 1998.5.15 求愛給餌【和田】
 1999.6.26 造成地に巣立ちビナ【和田】
 1999.7.24 造成地に巣立ちビナ【和田】

【泉南】
●忠岡町忠岡北3丁目:大津川河口中州(5135-53-91)
 1997.5.12 営巣中【博物館】
●岸和田市木材町:大阪南部下水道組合(5135-52-99)
 1997.5.28 座っている【博物館】
 1997.6.16 卵のある巣【和田】
●貝塚市津田北町(5135-52-49)
 1999.6.2 造成地に巣が約30【博物館】
●貝塚市:二色の浜パークタウン
 1989.7.11 繁殖【文献5】
●貝塚市:二色の浜(5135-52-16)
 1999.7.1 卵のある巣【博物館】
●泉佐野市りんくう往来北
 1994.6.22 モビング【文献7】