大阪府下のオオバンの繁殖

確認データ   分布図

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オオバンの繁殖状況と解説

 数少ない留鳥。かつては極めて稀な鳥であったが、1980年代に観察例が増え、1985年以降繁殖するようにもなった。埋立地や淀川で繁殖し、冬期は各地の池や海岸、淀川で見られる。大阪府レッドデータブックでは、準絶滅危惧とされている。
 全長39cm程度。池や湖に生息し、潜水して、おもに植物の芽などを採食する。繁殖期は5月〜8月頃で、水辺に水草を積み上げて巣をつくる。


私自身が確認した情報(【和田】と表示)を中心に、大阪市立自然史博物館へ寄せられた情報(【博物館】と表示)、和田個人が聞いた情報(【個人情報】と表示)、文献情報(【文献】と表示)を基に作製しました。

文献リスト
1.(財)日本野鳥の会大阪支部(1987)大阪府鳥類目録.日本野鳥の会大阪支部.
2.南港ボランティア委員会(1986)南港野鳥園だより(第12回).ムクドリ通信(65):6.
3.南港ボランティア委員会(1987)南港野鳥園だより(第18回).ムクドリ通信(71):7.
4.南港ボランティア委員会(1988)南港野鳥園だより(第24回).ムクドリ通信(77):12.
5.酒井静夫(1988)大阪の鳥.ムクドリ通信(78):5.
6.井戸健太郎・坂田嘉一(1988)大阪の鳥.ムクドリ通信(78):5.
7.南港ボランティア委員会(1990)南港野鳥園だより(第36回).ムクドリ通信(89):14.
8.南港ボランティア委員会(1991)南港野鳥園だより(第42回).ムクドリ通信(95):11.
9.南港ボランティア委員会(1992)南港野鳥園だより(第48回).ムクドリ通信(101):7.
10.南港ボランティア委員会(1993)南港野鳥園だより(第54回).ムクドリ通信(107):13.
11.中尾嘉孝・早田久嘉ほか(1994)大阪の鳥.ムクドリ通信(113):8.
12.萩原大二郎・萩原陽二郎(1994)大阪の鳥.ムクドリ通信(113):8.
13.萩原大二郎(1996)大阪の鳥.ムクドリ通信(125):5.
14.森山春樹(1997)大阪の鳥.ムクドリ通信(132):6.

博物館や和田個人に情報を寄せて下さったのは次の方々です。
 なし


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確認データ

●大阪市住之江区:南港野鳥園(5135-73-52)
 1986年以降 繁殖【文献1】
 1986年 繁殖【文献2】
 1987年 巣立ちビナ【文献3】
 1988年 巣立ちビナ【文献4】
 1990年 繁殖【文献7】
 1991年 繁殖【文献8】
 1992年 繁殖【文献9】
 1993年 巣立ちビナ【文献10】
→南港の情報は多いので、1994年以降の文献情報は省略
 1994.6.26 巣立ちビナ【和田】
 1996.5.9 観察記録【和田】
 1997.6.15 営巣中【和田】
●大阪市北区:淀川中津(5235-03-59)
 1996.5.18 観察記録【和田】
 1997.7.14 観察記録【文献14】
●大阪市旭区:淀川城北(5235-04-73)
 1988.7.18 観察記録【文献6】
 1994.6.7 成鳥2羽と幼鳥2羽(この地で初めての繁殖)【文献11】
 1994.6.26 ヨシ原に巣、ヒナに給餌【文献12】
 1996.6.1 成鳥2羽と幼鳥2羽(繁殖確認は2年ぶり)【文献13】
 1997.6.18 営巣中【和田】
 1997.6.29 営巣中【和田】
●堺市:堺2区埋立地
 1985年 繁殖【文献1】
●堺市:堺7-3区埋立地
 1998.4.18 巣材運び【和田】
 1998.7.4 巣立ちビナ【和田】
●泉大津市:助松埠頭
 1988.7.9 観察記録(6月より滞在)【文献5】