日本のコブハクチョウ分布調査

コブハクチョウの情報募集  関西のコブハクチョウ情報一覧

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 コブハクチョウは、日本には自然分布していませんが、1例だけ渡来記録があります(1933年11月の八丈島)。この1例の渡来記録があるために、日本鳥類目録に在来種として掲載されており、特定外来生物にされていません。
 1970年代に、北海道で野外に放し飼いにされ、繁殖して、生まれた個体がウトナイ湖に定着しました。これが日本で最初の野生化の事例とされます。ウトナイ湖に定着している個体は、茨城県の霞ヶ浦に渡ることが確認されています。
 大型の草食動物なので、レンコンなどの農業被害のほか、湿地に入り込んだ場合、希少 植物を食べたり、湿地環境を改変することが懸念されます。つまり安易に池などに放してはいけない外来鳥類です。

 コブハクチョウは、1970年代から日本で野生化しているのですが、その生息状況は、あまり調べられてきませんでした。たとえば
 ・『鳥類繁殖地図調査1978』(1980)→載ってない…。
 ・『生物多様性調査 鳥類調査中間報告書』(1999)→生息メッシュとして、北海道、青森、兵庫、福岡、鹿児島が示されているだけ…。
 ・『外来種ハンドブック』(2002)→一応リストに名前だけある。
 ・『日本鳥類目録 改訂第7版』(2012)→繁殖記録のある場所として、北海道、青森、群馬、茨城、東京、石川、大阪、京都、鳥取、島根、佐渡、香川、長崎、宮崎。兵庫県が抜けてる!

 コブハクチョウ対策を考える上でも、まずは生息状況の把握が不可欠です。そこで、下記の要領で情報を集めます。野外でコブハクチョウを見つけたら、大阪市立自然史博物館の和田(wadat@mus-nh.city.osaka.jp)までお知らせ下さい。よろしくお願いします。

◆探し方
 池や湖にいることが多いですが、河川にいることもあります。

◆見分け方
 大きくて白いので、ハクチョウ類というのはすぐに判ると思います。上くちばしの根元が盛り上がってコブになってるのが特徴です。


日本のコブハクチョウの情報募集!

・調査範囲:大阪府から関西、及び日本全国
・調査期間:2016年〜継続中(2019年に一段落の予定)
・調査対象:コブハクチョウ

◆コブハクチョウを見つけたら、以下の項目をお知らせ下さい。
・観察者名
・観察日
・観察時間
・観察場所(とっても詳しく、できればピンポイントの緯度経度を)
・個体数
・ヒナや巣の有無、もし判れば飛べるかどうか(風切羽が切られているかどうか)、放された由来・給餌の有無
・論文化する際の名前の公表の可否(情報提供者一覧としてお名前を載せます。個々のどの情報の観察者かは公表しません)

◆データの送付先:大阪市立自然史博物館の和田(wadat@mus-nh.city.osaka.jp)。飛べるかどうか判断できない時は、画像を添付して下さい。

◆データの取扱い
 頂いた情報は、大阪市立自然史博物館のデータベースに登録するほか、HPでも公表し、展示に使うこともあります。外来生物調査プロジェクトProject Aの調査結果に盛り込みます。


関西のコブハクチョウ情報一覧(2016年〜)

【滋賀県】彦根城(2017年3月20日)

【京都府】離湖<京丹後市>(2017年)、
     京都競馬場の池(2016年)

【奈良県】水上池(2017年8月17日)

【大阪府】長居公園大池(2017年)、
     志保池(2017年6月18日)、
     蜻蛉池公園大池(2016年7月10日)

【兵庫県】昆陽池(2017年4月22日)、
     明石公園(2017年3月29日)

【和歌山県】白浜町町立大型共同作業場(2017年4月23日)


 ※括弧内は確認日。
 ※ここまでの関西からの情報では、繁殖確認例はなし。