ギャラリー > 浮きイネと雑草

栽培イネには2種ある。広く世界各地で栽培されているイネOryza sativaは野生のOriza perennisから導きだされた西アフリカのニジェール河流域で栽培されているアフリカイネOriza glaberrimaは野生のOriza breviligulateから導き出された。雨季に水びたしになる地域では水の深さに応じて茎がのび池中の泥から2〜3mも上の水面に浮んで生育する品種が栽培されている。これら浮きイネ地帯では野生イネも、雑草のヒエEchinochlca staginaも同じく浮性を持ち形が似ている。
日本のイネは草たけが低く直立しているが、そこに生える雑草のヒエは日本のイネと同じような姿をしている。農耕の歴史は人間と雑草のたたかいの歴史でもあった。作物に似た姿をした雑草の出現はこのたたかいいの結果と考えられる。