ギャラリー > クスノキの年輪

これは、スクノキのみきを輪切りにしたもので、直径は77cmもある。もとは、大阪府高槻市に生えていたものである。
樹木は毎年、少しずつ生長して、新しい木材を体の外側に作ってゆくが、春から夏にかけては少しかたい木材を作り、冬は休む。このような樹木の生長の早さがちがうためにできた同心円状の輪を、年輪とよぶ。この大きさになるまでに、何年かかっているのだろう。
この木は43年目に木の皮を大きくはがされ、その後、生長が悪くなった。きずぐちを新しい木材がおおっていって、すっかりきずぐちをまきこんでしまうまでに19年もかかっている。その後生長は良くなったが、5年目の春には切られてしまった。このクスノキは最初からかぞえて、67年目の春に切られたことになる。