第2展示室 > 恐竜とアンモナイトの時代
B.中生代の陸上植物


中生代は、植物界からみれば「裸子植物の時代」ということができる。現在の裸子植物では、まつかさのような実のできる球果類が大部分を占めているが、中生代には、ソテツに類縁のあるベネチテス類がはばをきかせていた。ベネチテス類はすでに絶滅してしまった植物で、葉の形はみるからに今の植物とはちがっていた。
いっぽう、中生代の後半になると被子植物が現れ、しだいに勢力を増していった。現生植物と同じ科にはいると考えられるものも多くなる。動物界が新生代をまって「哺乳類の時代」となるより一足先に、植物界は「被子植物の時代」へと移行していく。