第2展示室 > 哺乳類の時代
F.貨へい石と石炭


古第三紀には、地球全体がいままでより暖かな気候におおわれた。
日本列島は、北海道に至まで、現在では九州以南でないと見られないような植物をふくむ、うっそうとした森におおわれた。石炭炭田の古第三紀層からは、ヒッコリー、ケヤキ、カツラ、プラタナスなどの落葉樹や、ヤマモモ、アコウ、カンラン、フトモモなどの常緑樹、メタセコイヤやスイショウなどの針葉樹にまじって、ヤシの化石も見つかっている。日本の石炭はほとんど古第三紀層にふくまれているが、これらの植物が入江ちかくの湖や沼に流れこんで堆積し、石炭をつくったのだろう。