第1展示室 > 都市の自然

おもに道路や建物などから成り立っている都市は、多くの生き物にとってあまり住みやすい場所ではありません。それでも街路樹や庭先など、あちこちに散らばっている住み場所をめざとく見つけて、さまざまな生き物が暮らしています。 そんな都市にあって、都市公園は一見緑豊かな環境です。ただし、その緑の多くは植えられたもので、人の管理を受けています。樹木の下はすっきりと見通しよく切り払われていて、歌壇や芝生があります。落ち葉はかき集められて捨てられ、地面は多くの人に踏み固められるため、土壌はあまり発達せず、乾燥しています。地面近くや土の中でくらす生き物には住みにくい場所です。 それでも、木の上で暮らす鳥や昆虫にはさまざまな種類が見られます。単に多くの生き物が暮らしているだけでなく、生き物同士のさまざまな「食べる−食べられる」の関係も見られます。