大阪における人と自然の活動
2万3千年前の東アジア植生図
 今から2万3千年前、最終氷期のもっとも寒かった頃の東アジアの植生を、地層の中に含まれた花粉化石をもとに推定した図です。
 この時代、たくさんの水が氷河となって陸上にあったため、海水面は今よりずっと低く、陸地が広がっていました。寒さのために現在日本に広がるシイやカシなど暖かい地域の森は、紀伊半島や九州の南端にごくわずか、へばりつくように残っているだけです。針葉樹の森も今よりかなり広い範囲に広がっています。また、内陸部は乾燥の影響も受けていたようです。たとえば、現在の瀬戸内海にあたる盆地はブナには乾燥しすぎていたようです。