ダグラスモミ

 この木は、大阪市政100周年と大阪市文化財協会設立10周年を記念して、古代船「なみはや」を建設するために、アメリカオレゴン州のカスケード山中から伐り出された木の根元の部分です。
 ダグラスモミは、北米大陸の森林を構成する樹木のうちでは、セコイアについで大きくなる最も重要な樹種です。しかしこの木のように直径2.6メートルもある大きな木は、北米の現地でもきわめて稀にしか見れません。日本にはベイマツ(米松)と呼ばれる建築用材としてたくさん輸入されていますが、これほど大きな木はまだ輸入されたことがありません。この木は落雷のために上のほうが折れて約45メートルの高さしかありませんでしたが、折れる前は60メートルはあったと思われる大きなものです。