マチカネワニ

 1964年5月3日、大原健二(当時甲南大学生)・人見功(当時奈良教育大学生)の両氏は、工事中の現場で化石採集中に、骨片を発見した。それがもとで4回にわたる発掘調査が行われ、尾椎をのぞくほとんどの骨格が採集された。そしてこのワニは、発見された場所(待兼山)にちなんで、マチカネワニと命名された。
カスリ火山灰層の年代測定によって、このワニがすんでいたのは約40万年前とされている。また植物化石からは、当時の気候は現在より暖かだったと考えられている。