「マークをつけられたアサギマダラ」

 アサギマダラは前翅長が4_6センチの可憐な蝶。春の北上と秋の南下移動をくり返す渡りをする蝶として有名。アサギマダラを調べる会などの全国の蝶愛好家がマーキング調査を続けている。昨年はマークされた地点と別な地点で再捕獲されたものが43例にのぼった。なぜ渡りをするのかなど,まだ不明なことが多い謎の蝶だ。

 大島新一郎氏(大阪市在住)が東大阪市生駒山で1995年9月29日にマークされた「大大320」は,沖縄県与那国島で吉崎孝氏により10月16日に再捕獲され,直線距離で約1680キロ移動した最長距離移動個体。与那国島は台湾の近くなので,アサギマダラが台湾まで移動することが確実となった。

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