特別展「都市の自然」の開催について

大阪市立自然史博物館では、8月1日(土)から10月11日(日)まで、第25回特別展「都市の自然」を開催します。

家の中の昆虫や公園のキノコ,街路樹5種の材、イタチの剥製,毒グモ騒動で有名になったセアカゴケグモなど、約300点の標本を展示します.

都市はもともとその場所にあった自然環境を、人間がほぼ完全に作り替えることによって、新しくできた環境です。したがってもともとその場所にすんでいた生き物の大部分は姿を消しています。しかし都市がつくられることによって、そこに住めなくなる生き物がいれば、逆に数を増やす生き物もいます。都会にはあまり生き物がいないと言う言葉をよく耳にしますが、都市には意外と多くの生き物が暮らしているのです。都市にすむ生き物は、どうしても人間の活動との関わり合いが大きくなり、他の自然環境では見られないようなさまざまな暮らし方をしています。

大阪市立自然史博物館は、今まで地元大阪を中心に、植物、昆虫、鳥など都市に生きるさまざまな生き物について、調査研究と資料収集を続けてきました。こういった資料を中心に、都市の街路、人家、都市公園、埋立地など、都市のさまざまな環境に生きる生き物を紹介します。また都市の生き物を考える上で欠くことができない帰化生物(外国から人間によって持ち込まれた生き物)についても紹介します。

生き物の生息環境として都市を見つめ直し、どのような都市環境をつくって行きたいかを考えていきます。

【展示内容】
1.ミニジオラマ
 1)家の中 2)埋立地3)ビル街 4)都市公園
2.テーマ別展示
 1)街路樹 2)町のチョウ 3)市内で繁殖する鳥、鳥の巣 
 4)プールの昆虫 5)都市河川の魚 6)岸壁のフジツボ 
 7)クマゼミ
3.解説
 1)都市環境の特性 2)帰化生物 3)ビオトープ 
 4)都市化の影響(増える生物と減る生物)


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