現在開催中のテーマ展示「植物標本のタネは地域の自然を救う!? ~時を越えて発芽する植物標本のタネ~」の様子。 Spherical Image - RICOH THETA


 博物館の標本庫には 100 年以上前のものから近年のものまで、絶滅が危惧されている植物を含む数多くの植物の標本が収められています。標本にはタネ(種子)が残されているものも数多くあり、その中には休眠状態で今も生きているタネがあることが調査の結果分かってきました。もしかしたら、これらのタネを集めて蒔くことによって、ある地域で絶滅してしまった植物や、減少してしまった遺伝的多様性を回復させることができるかもしれません。
 この展示では、標本を用いた植物の保全に関する最新の研究成果をご紹介します。残されたタネの生存が確認された、大阪府では絶滅したと考えられているカワツルモやヒメヒゴダイの標本など、研究の重要な資料を展示します。



会期平成 29 年 3 月 4 日(土)~ 4 月 9 日(日)
※開館時間:9:30~17:00(入館は 16:30 まで)
休館日月曜日(ただし、月曜日が休日の場合はその翌日)
会場大阪市立自然史博物館 本館2階イベントスペース
観覧料常設展入館料(大人 300 円、高校生・大学生 200 円)
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者 1名を含む)大阪市内在住の 65歳以上の方は無料(要証明)、30人以上の団体割引あり
主催大阪市立自然史博物館、新潟大学教育学部





標本のタネから発芽したホシクサ

タネの生存が確認された最も古い標本(大阪府産1925年採集)ヒメヒゴタイは大阪府では既に絶滅




※志賀(2013)の図を許可を得て一部改変




シードバンク
橋本佳延氏(兵庫県立人と自然の博物館)提供

スズサイコ
中浜直之氏(京都大学)提供