おわりに

地球の誕生から、現在までの生物の歴史を知っていただけたでしょうか。化石の迫力、不思議さ、美しさ、面白さを感じていただけたでしょうか。また、自分だけの発見、自分の関心のある化石やお気に入りの化石はあったでしょうか。

世界の化石研究者や化石愛好家は、地球の様々な場所で化石を採集しています。今後、新たに発見される生物の化石もあるでしょう。また、これまで知られていた種類でも、新たな標本の発見により、その生物の分類や生態が変わるかもしれません。地質学分野の新知見から化石に対する考え方も変わってくるかもしれません。今後も、私達は、新たな化石の発見や新たな過去の生物に対する考え方に触れることができると思います。

このように、化石を調べると今は絶滅してしまった過去の生物の種類や生態を知ることができます。その他に、化石の含まれていた地層のたまった環境、その時代の海水温や気候なども知ることができます。さらに、古生物学だけでなく地質学など他の分野の研究成果と総合して、生命と地球の歴史は明らかにされています。このホームページをきっかけとして、古生物学や地質学に関心をもっていただけたらと思います。

現在の地球を見ると、多くの生物が絶滅したり、絶滅の危機に直面したりしています。化石から生物の歴史を見ればわかるように、現在の生物は46 億年の地球と生物の歴史の上に存在しています。人間の活動により、生物が絶滅することは、過去から積み重ねられた生物の進化を断絶させることになります。これからの地球を考える時、一人の人間が生きる時間を超えた感覚が必要です。化石が語るメッセージに耳を傾け、46 億年の地球と生物の歴史を知り、これからの地球を考えていく必要があるでしょう。

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謝辞

このホームページの元になった第42回特別展「来て!見て! 感激! 大化石展」の開催にあたり、下記の皆様にご協力をいただきました。御礼申し上げます(敬称略)。また、このホームページに使用した標本には、これまでに多くの皆様から寄贈された化石が含まれています。個々の標本に寄贈者を明記しておりませんが、標本を寄贈してくださった皆様に御礼申し上げます。

石井久夫、石亀秀晃、伊知地国夫、江﨑洋一、大石久志、小原正顕、風間美穂、神田伊織、清川昌一、桑原希世子、小林 智、三枝春生、佐治康生、佐藤政裕、重田康成、高野 修、田原弘義、津村善博、冨永 修、中川良平、中谷憲一、西田治文、林 成多、平田大二、古谷 裕、本郷美佐緒、前島 渉、松原尚志、宮武頼夫、八尾 昭、山北 聡

INAX ギャラリー、神奈川県立生命の星・地球博物館、きしわだ自然資料館、京都大学総合博物館、国立科学博物館、小学館、洲本市立淡路文化史料館、石油資源開発(株)技術研究所、丹波市、日本古生物学会、日本第四紀学会、日本地質学会、野尻湖ナウマンゾウ博物館、兵庫県立人と自然の博物館、三重県立博物館、和歌山県立自然博物館

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執筆者

  • (五十音順)
  • 石井 陽子
  • 川端 清司
  • 初宿 成彦
  • 樽野 博幸
  • 塚腰 実
  • (大阪市立自然史博物館学芸員)

このホームページの元になった展示解説書の編集者

  • 中条 武司(大阪市立自然史博物館学芸員)
  • 釋 知恵子(大阪市立自然史博物館教育スタッフ)

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参考文献

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