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「世界のチョウと甲虫」では、岡村宏一氏のコレクション3万点を一挙に公開します。
 このコレクションは、大型で美しい種類や珍しい種類の標本ばかりでなく、すべての種・亜種を網羅していることで、学術的価値の高い稀有なコレクションとして内外に誇れるものです。
 岡村氏は35年以上にわたり、これらの標本を集められ、奥深い自然の創造物を永続的に保存したいと考えておられます。ぜひとも、この機会に、昆虫の多様性と豊かな地球の自然について皆で考えてみましょう。
平成21年 4月18日(土)〜 5月31日(日)
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(大阪・長居公園内)
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割引券 ダウンロード (印刷して会場にお持ち下さい)
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アクセス
地下鉄御堂筋線長居駅から東へ約800m
JR阪和線長居駅から東へ約1km
「花と緑と自然の情報センター」入口からご入場下さい。植物園ゲートからご入場されますと植物園観覧料が別途必要になります。
所在地
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
交通地図公園地図
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関連行事
日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム
 渡りをするチョウ・アサギマダラについて、アルカロイド類の利用と2008年の調査結果を、わかりやすく解説していただきます。当日、同じ会場で午後1時〜3時30分に、日本鱗翅学会近畿支部と渡りチョウを調べる会の合同例会が行われます。
日時:平成21年5月10日(日) 午後3時30分〜午後5時
会場:自然史博物館本館 講堂
主催:日本鱗翅学会近畿支部、大阪市立自然史博物館
申込:当日会場へ。どなたでも参加できます。
内容
1.「アサギマダラの化学生態あれこれ」・・・本田計一(広島大学教授)
2.「2008年のアサギマダラの調査成果報告」・・・金沢 至(当館学芸員)
3.総合討論
展示紹介
アロッティトリバネアゲハ♂
ソロモン群島のブーゲンビル島で採集されたオス1頭の標本に基づいて、新種として記載された種類で、現存する標本が数個体しかない希少種。本種は、独立の種類とする説と、ビクトリアトリバネアゲハとアオメガネトリバネアゲハの雑種とする二説がある。本種の名前は、最初の標本を採集した宣教師のアロッテにちなんでつけられている。別名ブーゲンビルトリバネアゲハ。
アカエリトリバネアゲハ雌雄型
アカエリトリバネアゲハは、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島などに生息する美麗種。雌雄型とは、1匹がオスとメスの両方の特徴をもつ異常個体で、何万分の一の確率で出現すると言われている。この個体は、左がオスで右がメスの完全左右雌雄型である。
アルギラベニモンマダラ(ガ)
 アルジェリア〜モロッコの標高2000メートル以上の高地で採集されている。岡村コレクションには3頭のParatypes(副模式標本)が含まれる。
シラフゴライアスハナムグリ
 大型のハナムグリ類の一種で、ザイール南東部、アンゴラ北部、タンザニア西部、ザンビアに生息する。背面に美しい白色のゴマダラ模様をそなえる。
エラフスホソアカクワガタ
 スマトラに生息するクワガタムシで、大アゴの付け根のオレンジ色が美しい。学名はシカを意味する。
ヘラクレスオオカブトムシ
体長50mm〜165mm。中南米に生息する世界で最も体長の大きなカブトムシ。体長の半分近くをしめる長い角はメスやエサ場をめぐる闘争に使われる。
テングビワハゴロモ
分類学の始祖といわれているリンネの記載した種で、「candelaria」とはロウソクの意味である。インドシナ半島では、体の表面に分泌されるロウ状物質を集めて、ロウソクを作ったと言われている。中国南部〜タイ〜インドシナ半島〜アッサムに生息する。