《主な展示物》
1.タイガース優勝記念展示
タイガース優勝記念展示

動物:トラ、トラザメ、トラフグ、ホシノハゼなど

ホシノハゼ


昆虫:トラマルハナバチ、トラカミキリ類(キスジトラカミキリ)、アカホシテントウ、ムーアシロホシテ ントウ、ヤノトガリハナバチ、トラガ類、ヒメトラハナムグリ

ヤノトガリハナバチ

植物:オカトラノオ、トラノハナヒゲ、タイガーオーキッド、タイガーリリー(オ ニユリ)、ホシノゲイトウ
鉱物:虎目石
化石:トラの中手骨、サーベルタイガーの牙(模型)

トラの頭骨



2.南海地震によって起こった津波の跡を残している地層断面のはぎ取り標本
 和歌山県友ヶ島の紀伊水道に面した深蛇池には、主に有機質シルト部S土層からなる地層が堆積していますが、、30-60cm間隔で砂層が挟まれています。砂層の間隔や堆積構造などから、これらの砂層は南海地震に伴う津波堆積物の可能性があります。展示するのは、平成13年に産業技術総合研究所・活断層研究センターが深蛇池で採取した深さ195cmまでの地質試料の断面から、特殊な接着剤で地層をはぎ取り保存したものです。

3.旧宝塚ファミリーランドで作製されたトキの剥製
トキの剥製  宝塚ファミリーランドは、平成15年4月7日に92年近い歴史を閉じました。同園は、飼育動物が死んだ際に、それを標本として保存する努力を継続し、長年の間に膨大なコレクションが蓄積されていました。閉園にともない、哺乳類の骨格標本や鳥類の本剥製を中心に、同園のコレクションから1231点が、当館に寄贈されました。その中には、貴重なゾウやカバの頭骨標本に加え、トキの本剥製が1点含まれています。よく知られているように、19世紀まで日本や中国だけでなく、朝鮮半島やロシアなど東アジアに広く分布していたトキは、今や絶滅の危機に瀕しており、現在では野生個体は中国にわずかに生息するのみです。今回、寄贈を受けたトキは、残念ながら正確な採集年代・採集場所はわかりませんが、朝鮮半島産とされており、かつての広い分布を示すものとして、貴重な標本です。

4.大阪湾で釣り上げられたクロマグロ(全長72cm, 5.9kg)
クロマグロ  クロマグロはマグロの中でも最も美味とされる種類です。大阪湾にも時々入り、水揚げされますが食用とされるため、標本として保存されているものはこれまでありません。
 今回展示するクロマグロは、平成15年8月16日、釣りにより採集されたもので、堺市出島の高田利夫さんのご好意 により、当館に寄贈されたものです。近縁種で、クロマグロと見分けのつきにくい、コシナガとともに展示します。

【クロマグロ】
 背は非常に濃い青色で、腹は銀白色。高度な遊泳生活に適応して、丸々と太った紡錘形の体型をしており、外洋の表層から中層を群れで回遊する。季節によっては沿岸にも近づく。日本では古くから食用とされ、マグロ類では最も美味とされる高級魚である。近年乱獲により数が減っているため、漁獲量の制限・養殖の試みなどが行なわれている。学名はThunnus thynnus(ツヌス・チヌス)。


5.市原実コレクション
ピテカントロプスの頭骨  市原実大阪市立大学名誉教授は、地質学の研究に大きな足跡を残され、また多くの後継者を育てられました。このたび、氏が日本および海外での研究に関わって収集された標本を、当館に寄贈していただきました。顔面の骨が最もよく保存されているジャワ原人8号頭骨の模型や日本で最初に14C法によって年代測定された地質試料である、大阪駅の地下27mから発掘されたクヌギの化石などを展示します。


6.宝石の原石
ダイアモンドの原石

 ダイアモンド:ダイアモンドは、地下2千数百kmで作られ、そこから、キンバーライトという特殊な岩石のマグマと共に上昇し、地上にもたらされます。展示するのは、キンバーライト中に含まれている、2.8ctのダイアモンドの標本。ロシア産。
 ルビー:アフガニスタン北部産。他の産地のように高圧変成岩の中にできたのではなく、大理石の中に結晶した、2cm大のルビー。最近、同じ産状のルビーがベトナム北部からも知られるようになった。

 トパーズの原石

 緑鉛鉱


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