大阪市立自然史博物館

特別展「干潟の自然」の開催について

 大阪市立自然史博物館では、7月20日(木・祝)から9月24日(日)まで、第27回特別展「干潟の自然」を開催します。
 干潟は渚の景観として、古来より人々に親しまれてきました。しかし、埋立てや護岸工事など、干潟に対する人為的改変がさまざまな形で続けられ、今では必ずしも身近な存在であるとは言えなくなっています。そして、現在では干潟の改変と保全にかかわる問題が社会的な関心事のひとつとなっています。
 このような中で、当館の収蔵資料と各専門分野の学芸員の力を結集して、干潟の地形、環境、生物について、市民が抱いているさまざまな学習要求や疑問に答えることができる、わかりやすくて総合的な展覧会を開催します。

          記

1.名称 第27回特別展「干潟の自然」
2.期間 平成12年7月20日(木・祝)〜9月24日(日)
3.休館日 月曜日
4.開館時間 午前9時30分〜午後4時30分(入館は4時まで)
5.会場 大阪市立自然史博物館 特別展示室(2階)
(所在地:大阪市東住吉区長居公園1-23(長居植物園内))
6.主催  大阪市教育委員会・大阪市立自然史博物館
7.後援  朝日新聞社
8.観覧料  大人500円 高校生・大学生400円 中学生以下無料
       団体割引は通常通り
9. 展示する標本点数
約600点

【展示内容】
 1.干潟とは
1)潮の満ち引き
2)川がもたらすもの
3)干潟を切る
4)砂と泥
5)干潟の自然地形
6)干潟の3タイプ
 2.干潟での生活
1)泥干潟
2)砂干潟
3)ヨシ帯
4)アマモ場
5)マングローブ干潟
6)亜熱帯の海草帯
 3.干潟の生物
1)塩生植物
2)貝、エビ・カニ、ゴカイなど
3)魚
4)鳥
 4.日本の干潟
1)日本の干潟の生物相
2)トピック−干潟の生物分布
3)全国の干潟の現状
4)消滅した干潟
5)日本の主要な干潟
6)大阪付近の干潟
 5.干潟と私たち
1)生態系としての干潟
2)水質浄化作用
3)干拓と干潟の利用
4)干潟の水産資源
5)干潟の保全と再生のために
 6.干潟の自然観察
 7.干潟の保全

【主な展示品】
・ 干潟の地形模型
・ 干潟の断面の剥ぎ取り標本(パネル)
・ 干潟とその周辺の生物の標本、約250種400点
・ 樹脂による甲殻類の巣穴の型どり標本、約10点
・ 干潟の生物の生態写真、約100点
・ カニ、ムツゴロウなどの動画放映(モニター4台)
・ 各地の干潟の景観写真(パネル)、約50点
・ 有明海の潟スキー(実物)

【関連行事】
1.自然史講座「干潟の自然」
8月12日(土)午後3時〜4時30分
自然史博物館 集会室
山西 良平(当館動物研究室)
2. 普及講演会「干潟のカニが織り成す社会行動の妙」
9月10日(日)午後1時〜4時
自然史博物館 講堂
和田 恵次(奈良女子大理学部教授)

 いずれも事前の申込み並びに参加費は不要。ただし入館料は必要。当日、直接会場にお越し下さい。

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