2006年8月31日更新
2006年 の最大音量:
90.4デシベル(8月1日8:40〜8:50の平 均値)
大阪のクマゼミの発生 (予測 と実況)
 2006年夏
初宿成彦(大阪市立自然史博物館)


 このページは夏季の長居公園(大阪市)におけるクマゼミの発生状況について紹介しています.

 概況:2006年の音量のピークは8月1日の90.4デシベルでした。発生は収束に向かっています。7月中旬に大雨がありましたが、季節の進行はだいぶ 取り戻され、ピークは昨年の4日遅れ程度でした。
 90デシベルを超えたのが2005年の12日間に対し、2006年はピーク日の1日のみでした。発生量は予想どおり、少ないものと考えられます。

実測値:2006年

2006 年 2005 年と比べて
初見: 7月11日(3匹)
13日遅れ
騒音期(70デシベル以上)
はじまり
7月16日 4日遅れ
喧噪期(80デシベル以上)
はじまり
7月22日 5日遅れ
超喧噪期(90デシベル以上)はじまり 8月1日 9日遅れ
音量のピーク 8月1日(90.4デシベル:8:40−50) 4日遅れ
超喧噪期おわり 8月1日(1日間) 2日早く
11日短い
喧噪期おわり 8月14日(24日間) 2日早く
7日短い
騒音期おわり 8月20日(36日間) 1日早く
5日短い
発生量 まだ



日 付
2006 年の
毎日の音量
最 大音量の時間
(表示からの10分間)
備 考
7月16日
70.2
8:30
晴天
7月17日
69.1
7:10

7月18日
72.3
9:40

7月19日
65.2
7:10 朝から大雨
7月20日 62.8
7:50
朝から大雨
7月21日 77.7
12:40
朝から大雨、昼に日差しが戻り、セミも大合唱
7月22日 80.0
8:50

7月23日 79.3
8:20

7月24日
欠測

騒音計故障
7月25日 欠測
騒音計故障
7月26日 欠測
騒音計故障
7月27日 欠測
騒音計故障
7月28日 欠測
騒音計故障
7月29日 89.0
8:10

7月30日 欠測
騒音計不具合
7月31日 89.6
9:00

8月1日
90.4
8:40
ピーク
8月2日 89.3
8:50

8月3日
89.5
7:30

8月4日
89.8
7:10

8月5日
89.0
7:20

8月6日
88.5
8:30

8月7日
87.8
8:20

8月8日
89.4
8:40

8月9日
88.0
7:30

8月10日
85.5
8:40

8月11日
86.1
7:20

8月12日
83.7
8:00

8月13日
81.9
8:10

8月14日 80.8
7:30

8月15日 78.0
7:00

8月16日 78.3
8:30

8月17日 75.1
8:30

8月18日 77.3
8:20

8月19日 73.6
8:30

8月20日 71.2
7:30

8月21日 68.9
8:30

8月22日 69.5
9:30

8月23日 67.1
8:10




クマゼミ初鳴き情報2006(大阪府下)

大阪府下のみ掲載.


第 2号予測(6月27日発表)

 (1)春季からの気温推移,(2)気象台の3ヶ月予報,(3)発生量の予想,の3つのデータから,2006年夏の大阪市内でのクマ ゼミの発生状況を以下のように予測しています.
大阪市内のクマゼミの発生予測(2006年)
初鳴き:7月11日(昨年より13日遅れ)
騒音期
はじまり:7月19日(同7日遅れ)
喧噪期
※※はじまり:7月26日(同9日遅れ)
騒音のピーク:8月5日(89デシベル程度:同8日 遅 れ)
喧噪期おわり:8 月14日
騒音期おわ り:8月25日
発生量:少ない(2005年の半分強,2004年と同程度)

※ 騒音期(毎秒計測の10分間平均での最大値70デシベル以上)
※※喧噪期(毎秒計測の10分間平均での最大値80デシベル以上)
なお2005年に観測された超喧噪期(90デシベル以上)には達し ないと予想しています。

 概況:2006年は春季の気温が低かった一方、 6月に入ってからやや空梅雨気味で、平年よりもやや気温が高く推移しました。夏の到来が非常に早かった2004・2005年に比べ ると非常に遅い印象がありますが、6月下旬現在では、ほぼ平年並の水準に戻っていると考えられます。
 大阪管 区気象台の3ヶ月予報(6月22日発表)でも,7月の気温は「やや高め」から「
平年並み」に変更され、セミの出現は、このま ま平年並みに推移するでしょう。
 大阪市内のクマゼミの発生量は、靱公園(西区)でのぬけがら経年調査などから,2006年の発生量は、2005年の半分強(57%程度)、 2004年と同程度と、少ない年になると予想しています。
気候が同じ気温推移であっても、発生量の少ない年には、最も始めに出るセ ミ が相対的に遅くなります。
 これらのことから、長居公園でのクマゼミ初鳴日は、2005年(6月28日)よりも約2週間遅い、7 月11日ごろになると予測しています.
 大阪市内の緑地帯では,
ピーク時(8月5日前後)の午前5時半〜10時頃には,平均89デシベル(騒々し い工 場の内部)程度の騒音になりますが、2005年ほどの凄まじい騒音(平均93デシベル)にはならないと思われます。




実測値:2004年および2005年

2005 年
2004 年
初見: 6 月28日
(3匹)

6月29日
(1匹が鳴き始める)(翌日は2匹を観察)
騒音期(70デシベル以上)
はじまり
7 月12日 7月7日
喧噪期(80デシベル以上)
はじまり
7 月 17日
7月14日
超喧噪期(90デシベル以上)はじまり
7 月 23日 なし
音量のピーク 7 月28日(93.8デシベル)
(8時00分〜10分の平均値)

7月25日(89.3 デシベル
(7時50分〜8時00分の平均値)
超喧噪期おわり 8 月3日(12日間) なし
喧噪期おわり 8 月16日(31日間) 8月2日(16日間)
騒音期おわり 8 月21日(41日間) 8月13日(38日間)
発生量 多 い(平年の2割増,前年の2.0倍)
少ない(平年の約6割)

日付
2005 年の音量※
2004 年の音量※
7月3日
データなし
57.5
7月4日 データなし 60.2
7月5日 データなし 65.8
7月6日 データなし 69.7
7月7日 データなし 70.5
7月8日
57.4
70.5
7月9日
64.0
73.8
7月10日
欠測
75.8
7月11日
68.4
77.6
7月12日
70.7
76.3
7月13日
70.0
79.8
7月14日
73.3
80.0
7月15日
74.3
81.3
7月16日
77.4
83.2
7月17日
80.2
84.5
7月18日
82.6
86.1
7月19日
85.1
86.0
7月20日
85.4
87.3
7月21日 86.7
88.6
7月22日 88.7
87.7
7月23日 90.4
88.7
7月24日 92.0
89.3
7月25日 92.9
89.3(▲ ピーク)
7月26日 93.3
89.2
7月27日 93.7
87.7
7月28日 93.8 (▲ ピーク) 87.1
7月29日 93.1
86.1
7月30日 93.2
86.8
7月31日 90.7
85.5
8月1日
91.2
81.7
8月2日
91.8
82.7
8月3日
90.4
79.6
8月4日
89.2
79.5
8月5日
88.6
78.2
8月6日
87.4
75.5
8月7日 84.1
75.3
8月8日 85.5
75.6
8月9日 83.4
77.6
8月10日 84.1
74.7
8月11日 83.3 74.2
8月12日 82.8
71.6
8月13日 80.5
70.2
8月14日 80.7
68.4
8月15日 81.4
54.9
8月16日 80.9
60.2
8月17日 79.1
58.4
8月18日 75.5
62.2
8月19日 76.4
60.2
8月20日 72.1
61.7
8月21日 71.7
56.1
8月22日 68.7

8月23日 56.8

8月24日 69.6

8月25日 69.5

8月26日 66.9

8月27日 58.2

8月28日 55.2

8月29日 53.9

8月30日 56.3

8月31日 57.3

※音量=毎秒計測データを10分間ごとに平均した値のうち,その日のうちの最大値

クマゼミ初鳴き情報2005(大阪府下)

大阪府下の6月の情報のみ掲載.

セミの発生状況(結果)

2004年


2005年


音量の10分間平均値のその日の最大値を図示したもの.クマゼミ(オス)の出現状況を反映していると思われる.
 
クマゼミの鳴く時間帯







13


 セミの出始めの時 期はまだ個体数が多くなく,発音活動は午前6時ごろから10時までである.音量のピークは8時前後.午後はほとんど鳴かない.





23


 発生の最盛期にお いて,クマゼミが鳴き始めるのは日出の10分前後あと(5:15ごろ)で,完全に明るくなってから鳴くセミであることがわかる.最も活発に発音活動をする のは,5時半ごろから10時ごろまでで,85デシベルを超える音量となる.10時台から11時にかけて,やや音量が下がり,11時半には,ほぼ鳴き止む.
 発生の最盛期は個体数の多いためか,午後や夕方にも断続的に発音活動が行われることがわかる.

第 1号予測(6月8日発表)

 現在のところ,主に,(1)春季からの気温推移,(2)気象台の3ヶ月予報,(3)発生量の予想,の3つのデータから,2006年夏の大阪市内でのクマ ゼミの発生状況を以下のように予測しています.
大阪市内 のクマゼミの発生予測(2006年)
初鳴き:7月10日(昨年より12日遅れ)
騒音期※はじまり:7月18日(同6日遅れ)
喧噪期※※はじまり:7 月25日(同8日遅れ)
騒音のピーク:8月4日(89デシベル程度:同7日 遅 れ)
喧噪期おわり:8 月13日
騒音期おわ り:8月24日
発生量:少ない(2005年の半分強,2004年と同程度)

※ 騒音期(毎秒計測の10分間平均での最大値70デシベル以上)
※※喧噪期(毎秒計測の10分間平均での最大値80デシベル以上)
なお2005年に観測された超喧噪期(90デシベル以上)には達し ないと予想しています。

 概況:2006年は春季の気温が低かったほか、 5月も不順な天候のことが多く、5月末時点での季節の推移は平年並み、2005年よりも1週 間ほど遅くなっています。大阪管 区気象台の3ヶ月予報では,気温は「6月は平年 並み、7月はやや高め」に推移するとのことで,6・7月とも高めだった2005年よりも、季節推移はさらに遅れると考えられます。
 加えて,大阪市内のクマゼミの発生量は、靱公園(西区)でのぬけがら経年調査などから,2006年の発生量は、2005年の半分強(57%程度)、 2004年と同程度と、少ない年になると予想しています。気候が同じ気温推移であっても、発生量の少ない年には、最も始めに出るセ ミ が相対的に遅くなります。
 これらのことから、長居公園でのクマゼミ初鳴日は、2005年(6月28日)よりも10日以上遅い、7 月10日ごろになると予測しています.
 大阪市内の緑地帯では,ピーク時(8月4日前後)の午前5時半〜10時頃には,平均89デシベル(騒々し い工 場の内部)程度の騒音になりますが、2005年ほどの凄まじい騒音(最大93デシベル)にはならないと思われます。

騒音の単位 =デシベルについてはこちらのページをご覧ください.
http://www.pref.aichi.jp/kankyo/gakushu/yougo/tikyu/desibel.html