
関西各地の都市部は「ヒラズゲンセイ」の出現期に入りました(5月中旬〜7月末)。
クワガタを真っ赤にしたような虫を見かけたら、触らないようにしてください。
| 近畿各地でヒラズゲンセイが発生する季節になりました。以下の点、ご留意ください。 ※ヒラズゲンセイ(成虫)の発生期は主に6月上旬から7月中旬と、比較的短いですから、そのうち、いなくなると思います。 |
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1.黄色い体液を脚や体の関節から出しますが、これはカンタリジンで、人体の柔らかいところにつくと、かぶれや水ぶくれを引き起こします。直接はさわらないようにしてください。筆者の経験では、手で触る程度では大丈夫でしたが、これが皮膚の柔らかいところにつくと、かぶれたりするかもしれません。
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| 2.成虫は基本的には何も食べないと思われます。上記のように人体に害のある虫ですので、飼育はしないでください。特に子どもさんが見つけて「飼いたい」といっても、ダメと言いましょう。 | ||
| 3.下記の各エリアで見つけられた場合は、写メだけ撮って、発見場所等をお知らせくださると幸いです。標本そのものが必要なわけではありません。 |
| ●分布情報募集 | |
| <大阪府> ・大和川以北はすべて要 ・大和川以南は基本的にすでに記録がたくさんありますので不要です。もし太子町、河南町、千早赤阪村で見つかったら教えてください。 <兵庫県> 下記は多く記録がありますので、それ以外の場所での情報があればお願いします。県内をどのように北上していくか関心があります。 ・淡路島 ・阪神地域(神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、川西市、宝塚市、三田市、猪名川町。 ・明石市、三木市、小野市 <京都府><奈良県><滋賀県><三重県> は全地域で情報募集。 [NEW!]和歌山県。1970年台から記録がありますが、現在の分布がどうなっているか気になっています。 |
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| ・見つかった場所(できるだけくわしく) 発見者などの情報もできれば ・日付(できればだいたいの時刻も) ・できれば写真をつけて(種類と♂♀の確認のため) |
| 電子メール shiyake@mus-nh.city.osaka.jp Twitterは@s_shiyake |
ヒラズゲンセイはツチハンミョウ科の甲虫で,真っ赤で鮮やかな色彩が特徴の大型甲虫です.近畿では和歌山県湯浅町で1976年に見つかったのが最 初で
す.その後,淡路島(1977年),神戸市北区(1985年)と見つかるようになり,1999年には大阪府貝塚市で見つかりました.これは大阪府で初めて
の記録となりました.その後、滋賀県まで分布を拡大しています(後述)。
高知県では戦前から生息が知られていましたが,近畿でこのようにコンスタントに見られるようになったのは,おそらく本種の分布が北へ拡大しているためと
思われます.

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| 近畿地方でのヒラズゲンセイの分布拡大状況。2017年末現在。 |
| 市区町村別の初記録 ●1980年以前 ●1981〜1990年 ●1991〜2000年 ●2001年〜2010年 ●2011〜15年 ●2016年 ●2017年 ●2018年 ●2019年 |
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| クマバチの巣。真下に向いた真ん丸の穴をあける。公園のサクラなどで、その気に
なって探してみると、意外に見つかる。腕ぐらいの太さの枯れ木を探すとよい。 |
初宿成彦 (2010).ヒラズゲンセイ、京都へ。Nature Study 56(1): 6.大阪市立自然史博物館友の会会誌。
杉浦直人・郷原匡史(1996).キムネクマバチの天敵,ヒラズゲンセイの生活史.インセクタリゥム 33(8): 18-22.
武田滋 (2012) 滋賀県大津市のヒラズゲンセイ.Came虫(169): 6.滋賀虫の会.