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モクズガニ班写真 淀川水系でモクズガニがどこまで遡上しているかを調べます。本流域で生息することはわかっており、最高遡上点を探りたいので、調査は支流域での分布調査を中心に行います。



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モクズガニ

Eriocheir japonicaはさみ脚に毛がたくさん生えています。川と海を行き来する通し回遊性のカニとして知られています。大人になって繁殖の準備ができたモクズガニは、川を下り河口付近で産卵します。卵から孵った幼生は海ですごし、小さいカニになったら川を上り、大きく成長していきます。淀川には河口に大堰がありますが、脇の魚道を通って遡上しているとみられます。
実は、モクズガニは琵琶湖でも採れることがあります。琵琶湖のモクズガニがどこから遡上してきているのかは大きなナゾです。淀川本流と琵琶湖の間(宇治川)には高さ73メートルの天ケ瀬ダムがありますが、このダムを登っているのでは、という説と、日本海側の河川を遡上したカニが分水嶺を超えてやってくるのでは、という説などがあります。

図)上:モクズガニ