■研究テーマ【2003.5.8更新】
 学芸員の仕事の中には,研究が重要な一部となっています.博物館で中条はこんな研究を中心にやってます.



(1)デルタ成・浅海成堆積物の堆積過程に関する研究
 大学時代から続けている研究.今までいろいろな地層見てきているけど,やっぱり海の地層が一番好き.どんな作用で地層ができたのか(例えば,波でできたとか,潮の満ち引きでできたとか)などということを調べています.今までしたフィールドは,長崎県対馬,高知県土佐清水市,島根県浜田市など.
(2)沿岸域の微地形発達と堆積作用に関する研究
 博物館に勤めはじめてからやりはじめた研究.干潟の微地形がどんな作用でできるかを,測量したり,トレンチ(穴)を掘って内部の構造を見たりして調べています.フィールドは三重県松阪市の櫛田川河口干潟.
(3)大規模噴火に伴う再堆積性火山砕屑物に関する研究
 大阪市大(現:新潟大学)の片岡香子氏との共同研究.非常に大きな噴火で出される大量の火山灰が水で運ばれて,どんな地層になるかや,堆積盆にどのような影響を与えるかを調べています.対象は鮮新−更新世境界付近に挟まれる恵比須峠−福田テフラなど.
(4)陸域における堆積物重力流の分化過程に関する研究
 これも大阪市大(現:新潟大学)の片岡香子氏との共同研究.土石流なんかが流れていって,どんなふうに変化して,どんな地層ができるかなどを調べています.フィールド・対象は恵比須峠−福田テフラや長野県の八ヶ岳など.
(5)大和川の水質や環境に関する研究
 大阪市大の益田晴恵氏や友の会会員のみなさんと大和川水系調査グループ・水質班として活動しています.ホームページは近日公開予定.

 他にも関わっている研究や,やりたいと思っている研究はいっぱいあります.さらに詳しくは業績リストをご覧ください.また,研究フィールドについてのちょっとした写真と解説はこちらにあります.

 研究内容などへのご質問などはnakajo@omnh.jpまで.


所属学会
 日本地質学会
 日本堆積学会
 日本第四紀学会
 地学団体研究会
 Society for Sedimentary Geology (SEPM)
 International Association of Sedimentologists



このページのトップへ
中条のRipple Marks へ