◆オオブタクサ/スギヒメハマキ/Scambus
オオブタクサは北アメリカ原産の帰化植物で1952年の侵入以降,主に河川敷や荒れ地などを生育地として各地に分布を拡げている.近畿地方でも大小河川の河川敷で群落が見られる.
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オオブタクサ 20081020 木津川市
スギヒメハマキ幼虫はブタクサ,オオブタクサ,オオオナモミなどの茎に穿孔し,特に節の部分では目立つ虫えいを形成する.大阪周辺のオオブタクサでは,幼虫は高密度で,茎20cmあたりに10頭以上見られることもある.幼虫で越冬し,5〜6月に羽化する.
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スギヒメハマキ幼虫 20091120 藤井寺市
冬期にオオブタクサの枯れ枝を調べていると寄生・捕食されている個体が見られる.Scambus属のヒメバチの羽化が観察されている.
秋にはオオブタクサの周囲を飛びまわって,茎に産卵管を突き刺す個体も観察される.

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Scambus sp. 幼虫 20091120 藤井寺市