標本を作るための道具

 ここでは、最低限必要な道具や、あったら便利な道具と使い方を紹介していきます。

 
 ベンジン

 昆虫を殺すときに,どんな薬品が必要ですか? ときかれることがあります.私たちは,甲虫(カブトムシ,クワガタムシなどの仲間)を殺すときには「酢酸エチル」(死後硬直がひどくなく,わりと柔らかく死ぬ),蛾を麻酔するためには「クロロホルム」(早くひっくりかえるが,復活も早い),ハチ,ハナアブ,ゲンゴロウを殺すときには「亜硫酸ガス」を使います.これらの薬品は劇物扱いなので,薬局などでも一般に入手しにくいようです.家庭で入手できるものでは,アンモニア水(蛾はとても柔らかく死ぬ.緑色があせやすい),ベンジンなどで代用できると思います.

 スーパーなどで売っている昆虫採集道具に注射器と薬品が入っていますが,この薬品はアルコールに色をつけたものが多いようです.これを注射器で注入しても昆虫はあまり死にませんし,かわきにくくなります.アンモニア水を注射すると死にますが,腐りやすくなります.


 発泡スチロール

 飼育して死んだ昆虫を整形するときに使います.電気器具を購入するとダンボール箱の中に入っていますから,それをためておいて使います.虫が柔らかいうちに,昆虫針(なければ,待ち針でもよい.太くて有頭のものが扱いやすい)を刺して,発泡スチロールに刺して,針で好きな形(左右対称が多いですが)に整形します.後は虫がつかないように,防虫剤を入れた本棚などに収納して乾燥します.
 

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最終更新日:1998年7月30日