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    部員のレポート 遅刻の言い訳 =運ちゃんとの感動のストーリー=
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 5月12日(日)に事件は起こりました。いつもまじめで勤勉で律儀なあのK.Hi.が、寝坊をしてしまいました。ぼくは京都人なので、9時に難波に集合する予定でした。前夜目覚ましを6時にセットし、7時には出発できるようにしておきました。ところがです!目覚ましが鳴った記憶も無く、起きて時計を見れば9時!!難波にいなければいけないぼくが、自宅のベットに。そもそもなぜ遅刻したかというと、実は10日に引越しをして、その荷解きが忙しく、3時まで寝れなかったからです。で、もう諦めて、「今日は行かんとこ〜」と思っていましたが、メールで確認すると3時頃までやるという。思い切って決断し、親の反対を押し切り、出発しました。ぼくの計算では戎崎まで3時間で行けるはずでした。しか〜し、世の中そんなに甘くはありませんでした。まず、出発直後、バスが来ない。日曜の朝は本数が平日の5分の1くらい。しかたないので、バスの多い大通りまで走りました。その甲斐あってか、阪急の特急の接続もバッチリ!さらに梅田で走って御堂筋線もすぐに来た!!もうこっちの物だと思っていたその時、難波で「特急サザン」が20分待ち。これがみさき公園に先着と言うから仕方が無い。まぁここは気長に待って、特急に乗れば、停車駅が少なく、速いし早い。みさき公園駅に着いたのは12時半のこと。ぼくの予定ではバスが10分、歩いて30分なので、長距離が得意なぼくは走って15分かからないな、と思っていました。しかしバスは25分かかるらしいし、その上40分待ち!!(京都市の端っこ(洛西)よりひどいや!)仕方がないので(今回は「仕方がない」が多い!)思い切りの良いことで定評のあるぼくは、なんとっ!!自らの小遣いを奮発してタクシーへ乗り込んだー!!「戎崎まで特急でお願いします」というと、運転手さん、なんと戎崎を知らない。地図帳を開けて、おもむろに戎崎を探す運転手さん。そこで運転手さんの一言。「戎崎はあるけど、道がない・・・。」ぼくも地図を見せてもらったが、本当にない。とにかく、そっちの方向へ行くようにお願いした。「小島住吉というバス停から歩くはずだった」と言うと、すぐにどの辺かはわかったようだ。さすがは地の人。また、乗ったタクシーの運ちゃんがまたええ人で。ず〜っとしゃべり倒しても、ちゃんと付きおうてくれはる。N学芸員がボリュームを下げたがっていたあの声を、10分くらい運ちゃんに聞かせてやりました。話は戻って、小島住吉のバス停を越すと、海辺にたくさんの人がいました。いちいち、「ジュニアはいるかな〜?」と探しながら行けるように、徐行してもらいました。そしてたどり着いたのは住吉崎。ここまでしか道はないという。ここからは海岸線を歩くしかない。運ちゃんに別れを告げるため、運賃2820円のところを、3020円でお釣りを乞うた。すると運ちゃん、はるばる京都から来、自らの小遣いをはたいた純心極まりない青年に心を打たれたか、お釣りを500円もくれた。100円玉がたくさんあるのを知りながらも、あえてつっこまず、「別にええよ〜。」という返事が返ってくると知りながら、「いいんですか?」と聞き、愛嬌を振りまいて「ありがとう!!」と言ってタクシーを降りた。そこからず〜っと地図で見たとおり歩いていくと、Tさんが見えた。ここからはみなさん知ってのとおり、遅れながらもワカメ採ったりキアシシギを見たりして楽しみました。ここで自分だけが楽しんで終わらないのがK.Hi.。後輩思いのぼくは、地学が大好きなH君のために、戎崎の石を持って帰ってきたのです(キャー!!K.Hi.君ってステキー!!)。帰りのバスでも、降りる人が押すボタンを押せて、ラッキー!!あと、家に帰ってからですが、翌日にワカメを食べました。メッチャうまかったです。湯を通すと瞬時に色が変わり、普段見ているワカメの色になりました。味を大切に、サラダで食べました。う〜ん、美味!!
 てなわけで、運ちゃんとの感動のストーリーや、ぼくの純心振りを情熱的にお伝えしたわけですが、いかがでしたでしょうか。どうぞ、これからもよろしくお願いします。【K.Hi.】
 (編注:これは5月12日の磯観察の時に起きた実話です)