大阪自然史フェスティバル代替シンポジウム コロナ禍の活動のリブートを目指して

当日の配信動画のアーカイブをこちらで公開中です(YouTubeページに移動します)。


イントロダクション(大阪市立自然史博物館・和田 岳)

○企画主旨

企画主旨
  • 当面は新型コロナウイルス感染症に配慮した活動が求められる。
  • コロナ禍の間に失われたもの:やる気、習慣、ノウハウ、文化など
  • 身につけたもの:リモートスキル

今回はこれらの事例と課題共有。「リブート」というのは、完全に同じ活動にはなりようにないだろう、という意味から名付けた。

○代替企画の元だった大阪自然史フェスティバルの目的

  • 様々な活動・サークルどうしの交流
  • 活動の場の提供

どうしても密になるイベント。毎年11月に開催し、例年100以上の団体がブース出展し、2万人前後の来場者。準備に3〜4ヶ月程度かかり、経費が生じるためかなり前に実施判断をしなければならない。昨年と今年は断念。

第1部

■高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)(秀瀬みのり氏)

○あくあぴあ芥川とは

高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)(秀瀬みのり氏)

利用者は市内在住者が主。小さな子どもを持つ家族連れが多い。年間入館者数は12万人、団体見学は200件/年(コロナ前)。入館無料。

悩みはちゃんとした収蔵庫を持たないこと、市民に存在を知ってもらうにはどうすればよいか、など。

○コロナ禍での様子

3回の緊急事態宣言下、常に休館ではなく開館した時もある。3回の宣言中、イベントは中止した(4回目の宣言下では実施)。テーマごとの「部活」は少人数で再開。
人数制御のため入館受付を新たに設置した。ハンズオン展示撤去、その後少しずつ再開。
入館者数:12万人(2019年度)→8万人(2020年度)
臨時休館中は内業進める(標本整理、ペンキ塗り、ホールのカーペット敷き...)
休館中はあくあぴあのいつもの利用者がどうしているのか、気になった。

○利用者が「本物に出会う」ことを目指す

「みんなのみ〜つけた!」:あくぴ・くらぶの会員に身近な生き物をスケッチしてもらい、それを館に送ってもらった。60枚ぐらい応募があり館内掲示。見に来てくれる人もいた。
「おさんぽクイズ」:会員に身近な自然をテーマにしたクイズを送付。
「ツバメしらべ」:3種のツバメを探す。

○再開館:利用者が異様に増えた

近隣の方が身近に遊べるところを探してやってきたのだろう。
団体見学は前年比50%以下の一方、入館者は2020年11月で前年比103%。
市外の利用者が増えた。
無料のため入館制限ができない。スタッフの増員予算もない。滞在時間を下げる工夫(机、椅子、赤ちゃんマットの撤去)。
自然観察会は定員抑制して再開。
学校とのつながりが途絶えたのが痛手。貸出キットはプロモーションにより利用増。出張講座は講師料無料とした。

○これから

「対面」重視でコツコツと再開したい。

■大阪市立自然史博物館(和田 岳)

○コロナ禍での博物館

大阪市立自然史博物館(和田 岳)

2020年春〜夏はまず再開館の準備に追われる。特別展は会期変更や大幅短縮など大きく影響を受けた。8月に対面普及行事を再開。その後、行事は大阪府モデルを基準として実施判断し、「赤信号」の場合は対面中止。
室内行事は申込み制に移行。各部屋に定員を設定。参加者には当日の検温など依頼。
野外行事も申込み制に移行。ソーシャルディスタンスへの配慮。昼食を取ることを避けるなど。密が避けられない大型行事は中止したものもある。
2020年度の野外観察会は実施20回、雨天中止1回、コロナ中止33回。室内行事は実施36回、コロナ中止47回。セミナーや講演会などリモート実施したものも。
友の会野外観察会は実施8回、雨天中止2回、コロナ中止23回。室内行事は実施5回、台風中止1回、コロナ中止5回。友の会宿泊行事は断念。食べる行事もできなかった。
これらをどう再開させていくかが課題。

■大阪自然環境保全協会(常俊容子氏)

○大阪自然環境保全協会の活動

大阪自然環境保全協会(常俊容子氏)

活動主体としては講座、調査研究、里山保全、観察会などのチームがある。
2020年4月〜5月は一律に自粛・中止。それ以降は状況に応じて実施判断している。主催者・参加者の(安心)安全確保第一。対策は文化庁ガイドラインなどを参考にした基本的なもの。

○講座

現在では講師の判断で行事を実施。対策は一般的なもの(健康確認、三密回避など)。
中止の場合:会場キャンセルや受講料返金など精神的負担が大きかった。
調整しながら実施:座学はオンライン(Zoom)に変更など。公開講座の参加者増、受講生の出席減。
延期しながら実施:会場、講師手配、感染症対策など様々調整。定員減で会計苦しく、中止よりも大変。

○調査

タンポポ調査2020:個人参加のため実施判断。前回8000件よりも多い13000件のデータ収集。
里山一斉調査:2020年4月は実施。2021年は中止は各コースで判断。リーダー・スタッフのみで実施。
サシバプロジェクトin大阪:個人で実施。データ収集方法や事務局体制見直しのきっかけとなった。
キツネプロジェクトin大阪:大学構内の情報収集、学生がいない期間は延期。
野生鹿調査:実施。

○観察会

観察会はグループによってカラーがあり判断に差がある。

○里山保全活動

作業の継続性重視。いつものメンバーで実施しているところが多い傾向。穂谷では竹林整備を中止したら一気に竹やぶ化。

○自然保護活動

緊急性などで判断。例:夢洲など

○小規模でローカルな対面企画

メリットは少人数で丁寧に取り組める、仲間作りなどが今後の活動の流れにつながる。デメリットは参加者定員抑制、収入減、参加不可の層。

○リモート企画

メリットは広範囲から参加できる、経費がかからない。デメリットは参加者の反応がつかみにくい、雰囲気を共有しにくい、ネット環境のない参加者対応(ハイブリッドの手間)、少額の会費を集めにくい、など(対面講演会では参加費を徴収していた)。

第2部

■日本チョウ類保全協会(永幡嘉之氏)

○コロナ禍での主な活動

日本チョウ類保全協会(永幡嘉之氏)

チョウ類を考える集い(イギリスとも中継)、写真展などはリモートで実施できた。絶滅危惧種の保全活動や域外保全活動は十分にできず。

○里山での保全活動

コロナ禍での里山の変化:火入れや草刈りといった集落での共同作業が中止される。その結果、過去に類を見ない里山の消失が起きている。集落へ外部(特に都市部)の人間が入ることへの警戒もあり、手伝いができない。その結果、里山種が危機に瀕する状況。里山の維持管理が1年途絶えると種の絶滅に直結する。
別の地域のケースでは、あらかじめ県内で動ける人を確保していたら、県独自の緊急事態宣言が出てしまい動けなくなった。結局県外のメンバーが入境して対応。

○教訓

政策が試行段階のうちは、行政にも「例外を認めてよいか」の判断がつかない。
種の保存法や都道府県条例指定種については、特例的に保全活動が実施できる政策が必要。
ボランティアベースだと不要不急扱いとなってしまう。
最終的には個人ベースの責任で動ける人の確保が切り札となってしまった。
社会的反応は予測がつかない。「今は動くな」という圧力が大きかった。これは災害とは異なる点。

■いきもにあ(いわたまいこ氏)

○「いきもにあ」とは

いきもにあ(いわたまいこ氏)

生き物をテーマに創作活動をする人による作品の展示販売、生物研究者・団体の発表、講演会など。見た目が「かわいい」だけでなく、マニアックなものも多い。
200ブース、2日間で6000名程度の来場者数(2019年)。2015、2017,2018,2019年に主に関西の会場で開催。

○2020年「いえもにあ」

2020年は会場借り上げ費のキャンセル料が発生する時点で会場開催を断念、オンラインイベント開催「いえもにあ」を決定。
出展者の作品紹介できるサイトを開設(従来からのシステム流用)。
生物研究者の講演をzoomウェビナーで開催。
リモートで音楽ライブ開催。
アンケートでは、遠方やスケジュールの都合で今まで来場できなかった人が多かった。出展者の居住地は関東・近畿が大半を占める。出展者もリモートだから出展できたという人がいる。慣れない通販に対応するきっかけにもなった。
講演アーカイブは好評。売り切れた作品も見ることができる。

○今年も「いえもにあ2」として開催

今後は?①ハイブリッド開催。講演はオンライン、出展者はオンラインでも販売可。②オンラインと実会場を隔年開催?
ハイブリッドはコスト・手間がかかるのでは?:運営面ではそれほどではないのでは、と考える。出展者の方に得意・不得意があるので選択してもらうのがよいと考える。

■ゆるふわ生物学チャンネル(田中 颯氏)

○ゆるふわ生物学とは

ゆるふわ生物学チャンネル(田中 颯氏)

生物学を、身近で面白いものと感じてもらいたくて日々いろいろなコンテンツを作っている集団。
体制はメンバー9人。演者は7人、動画編集・デザイン:2人
YouTube「ゆるふわ生物学チャンネル」/記事執筆/グッズ作成・販売

○ゆるふわ生物学チャンネル

2020年8月に開設。チャンネル登録者数は2.6万人、18〜34歳で大半を占める。男女比6:4。年齢層が比較的高いサイエンスカフェの参加者層とは異なる。
ゲーム解説・実況を生物学の視点から行うことで、はじめから科学を学ぶモチベーションが高い層以外にもリーチできるのでは、という発想。
実は前例がある。ゲームさんぽ、BuzzFeed Multiplayerなど、各分野の専門家をゲストとして呼び、関連するゲームをプレイしながら感想や考察を配信するものがある。それの生物学版。
チャンネルコンテンツをきっかけにさらに調べた、本を買った、博物館に足を運んだ、といった反応。いわゆる生物学クラスタではない層へのリーチ。
研究者ライブ:研究の動機、営み、考え方などの共有に重点を置く。難しいところは適宜質問や補足を入れる。

○成果と課題

数万人の視聴者に安定的にリーチできていることは一定の成功と考える。研究者のクラウドファンディングを紹介することもできた。
課題は出演研究者の安定的確保。視聴者層の意識や知識の変化を定量的に測り、成果を検証すること。
この先はどういう展開に?:YouTubeでずっと続けるというイメージはない。様々なSNSを活用しながら情勢に応じて展開していくことになるだろう。

■大阪市立自然史博物館(佐久間大輔)

○オンラインの取り組み

大阪市立自然史博物館(佐久間大輔)

2012年にネット中継をしたことはある(今はなきUstream)。今ほどは盛り上がらなかったが。
アングラ収蔵庫トーク(YouTube):「ひな壇」学芸員とプレゼンターがやりとり。一方向よりはわちゃわちゃした感じ。
リモートでの講演会・シンポジウム:チャットでのやりとりというのが一つの特徴。
旧来の普及教育:基本的に一期一会。演者とのその場のやりとりは大きい。反応によって内容が追加されたり脱線したりなど。時空間的制約あり。

○バーチャルに欠けている参加者どうしの交流

観察会の資料アーカイブ公開:圧倒的に寂しい。楽しい体験、大切な体験の多くは「他者とのやりとり」が大事。オンラインでは実現が困難。
Zoomで実現できる部分もあるが、親子ワークショップは参加者からするとまだハードル高い。他の参加者とのインタラクティブなやりとりは意識的に作らないと難しい。
展示室も同じで、VRの展示室はひとりぼっち。
もともとのファンに対してのサービスにはなっている。SNSは無関心層に届かせるハードルが高い。
オンラインは伸びしろがある。オフラインの利点を再認識するきっかけになる。いかにリアルを死守するか。
チャットコメントから:「博物館での出会いがきっかけで、同年代の同じ興味を持つ友人ができることもある。」

総合討論

○お客さんどうしのつながり

お客さんどうしのつながり

いわた:対面ブースだと、作家さんとお客さんとの間でやりとりがあって、周りでそのやりとりを「ふーん」聞いている人がいる。オンラインだとそういう周りの人をカバーできていないかもしれない。チャットシステムでは作家さんとお客さんのやりとりが可視化されているので、ある程度補完しているかも。
佐久間:観察会でも同じことが起きていると思う。
秀瀬:よくあること。
常俊:保全活動に参加してくれる仲間を普段から求めているので、そういうきっかけが作れないのはつらい。
和田:入口の部分はリモートでどこまでカバーできる?
常俊:ゆるふわ生物学さんの取り組みなんかはすごいなあと思う。もっと保全テーマを増やしてもらえたら(笑)。
和田:ゆるふわ生物学で自然保護にベクトルを向けることは?
田中:純粋な保全生物学や生態学を専門とする人が運営メンバーに今のところいない。博物館や水族館へ行って学んでほしい、代表的な教科書を紹介する、という流れを作ることを意識している。
和田:ということは自然保護の部分は博物館が頑張れよ、ということなのか。
田中:生物多様性の重要性にはサクッと触れるが、ある外来生物を駆除すべきかとか、そういうこと具体的な点には踏み込まず、チャットなどに信頼性のある情報源を提示するようにしている。
佐久間:いきもにあと接点があるのかも。
いわた:今回はゆるふわ生物学さんにも出展していただいています。

○リアルへの移行をどうするか

佐久間:ネットから問題の認知はできそうな感じがするが、リアルへの移行は大変。
永幡:コロナ禍は人間関係の希薄化の問題がある。興味を持つ人は一定いるのだが。大学のゼミなど、Zoomの会合ではできるだけ顔出しをお願いしている。仕掛けてはいるが、課題は多い。
佐久間:博物館の友の会でも新しい人の呼び込みが課題になっていると思う。YouTubeチャンネルが新しい人が博物館を認知する場にはなっているかもしれないが。
和田:リモートからリアルへの意識的なステップ構築は必要では。いきもにあさんなんかは、そのステップのハードルは小さそう。草刈りは大変そう。
佐久間:物販の場合はモノが手元に来るが、自然保護は現場しかない。
和田:わらびとか?
常俊:竹林の場合は竹炭とかあるものの、プロの品質に敵わない。タケノコはたいていイノシシに先を越されるので、そこまでして竹林整備のモチベーションになるかどうか。リアルのニーズとしては、現場に行って新鮮な空気を吸って体を動かしてビールを飲む、というのが大きい。でも、リモートには地理的なハードルを越えるメリットがある。今日のようなシンポジウムはアクセスのきっかけになっているのでは。

○今必要なバーチャルは

佐久間:興味を持ってもらうためのギャップという問題。田中さんはそこをうまく埋めた例。例えば秀瀬さんのところは目の前の利用者のニーズを満たすのが目的?
秀瀬:そうなる。少人数でもリアルを提供していきたい。
佐久間:そういうところで必要なバーチャルは?
秀瀬:あくあぴあの場合は、地域ネタがいいかも。高槻市のこんなところにこんなものがある、などを紹介する動画とか。
永幡:モノでの還元で里山再生は無理。公益性、知的財産の共有が目的。ウェブ空間、バーチャル空間でも知的好奇心は満たされてしまうのがネック。現場で顔を突き合わせる方法を探るしかないと思っている。理想を待つよりも目の前の現実を解決していく。
常俊:私たちの場合は発信という点ではバーチャルを使いこなせていない。皆さんをヘッドハンティングしたいぐらい(笑)。
和田:観察会のニーズっていうのは一定数あるはず。それを開拓したり、保全活動に導くルートとなるのが大阪自然史フェスティバルの目的の一つだった。
いわた:いきもにあにも保全活動団体の方の出展があればいいなと思う。物販がなくても関心のある人は来るはず。

○チャットコメントから

チャットコメント:「例えば商品や観察対象に対してちゃちゃを入れる素人役を入れた方が見ている側としては面白いかも?」。
佐久間:ゆるふわ生物学でやっているツッコミなんかはそういう役目?
田中:その通り。
常俊:リアルでもそれはあることで、質問が出ない時に備えて仕込みをすることはある。

チャットコメント:「リアルな観察会での大人同士の真剣な討論が子どもには新鮮にうつることがあるようです。日浦勇さんの『自然観察入門』にでています。」
佐久間:私たちは日浦さんの手のひらから抜け出せていないのか。
和田:ちょっとイヤだな。

チャットコメント:「あと気になったのは継続性ですかね。支援だけに頼らない、通販もしくは動画収入のような形の方が良いのかなぁ」
佐久間:現在やっているオンラインの活動が自分たちの利益になってくるかどうかが問われると思う。まだボランタリーなところがある。悩ましいところ。

チャットコメント:「佐久間さんが仰っていたオンラインのハードルの高さ、ありますよね。オンライン格差が激しいように思います。「集金」「支払い」システムもネット経由での支払いに慣れてる人には当たり前でも、普段から利用していない人には、遥かに高いハードルで面倒でしかないですから。」
チャットコメント:「コロナ禍で身の回りの自然や関連施設に一般の方が改めて目を向ける機会は増えたはずなんですよね。認知されたというか。そこをどう今後に繋げるのか、持ち始めた興味を継続させていくのか。積極的フックが必要ですね」
佐久間:まだその層を取り込めていないような気がする。裾野を広げるフックは確かに必要。

チャットコメント:「ゆるふわ生物学チャンネルとサイエンスカフェで大きく世代が分かれているということでした。幼稚園児〜おじいちゃんまで同じところで繋がれる博物館は、とても貴重な場所なんですね。」
佐久間:その間の対話が作れるかどうかが大事。
和田:田中さんに聞きたいのは、ゲーム実況の視聴者と、研究者ライブの視聴者は重なっている?
田中:動画のジャンル間での視聴者層の違いはなさそう。ゆるふわ生物学チャンネルのファン層というのが一定いるという感触。ゲーム実況からサイエンスへの流れはある程度作れているのでは。
和田:ゆるふわファンがいきもにあファンに流れて、それが博物館に来たらみんなハッピーですね。
佐久間:和田さんが入口としてSF語るとか。
和田:ムリ。怖いひとがいっぱいいる。

チャットコメント:「オンラインメディアは新規の客を取り込むにはいいツールだとは思います。情報を出す側がまだうまく使いこなせていない感じがしています。
チャットコメント:「プラットフォームの特性にとって、入り口の狭さと内容構成の難しさは、リモートも対面も同じくあるように感じています。いろんなチャンネルを作って、地道に(効果をみつつ)継続していくことが重要なのかな、と思っております。」
佐久間:ゆるふわ生物学が唯一の解決策ではなくて、それぞれが答えを出して、続けていくことが全体の利益になると思う。

チャットコメント:「実際にオンラインで保全の難しさ・実態を教えていただき「じゃあ自分も手伝ってみたい」と思っていても、何をしたらいいのか分からない、素人が行って良いものか分からない。その段階でのギャップはあります。個人的にはそこがシームレスになると嬉しいです。」
チャットコメント:「個人的には保全活動養成講座のような形で、保全などのリアル活動に繋がる前段の「準備」ができる機会が多いと嬉しいです。オンラインで興味を持ったあと、次のリアル活動に一歩を出しやすいです。」
佐久間:これは仕掛け方の問題ですね。

チャットコメント:「自然史フェス、会場内のブースを減らして、日替わり出店で開催日を増やしたら」
和田:これは検討済み。しんどいんです。ごめんなさい。

チャットコメント:「あくぴで前に出されていたアワフキムシの動画はフィールドも見ながらだったので、行ってみたいと思いました」
秀瀬:ありがとうございます。

チャットコメント:「ハンディキャップなどで、山や川、海には行けない子どもや大人もいます。オンラインのコンテンツは、そういう方たちのためにもなるかと思います。マネタイズができないと持ち出しばかりになるのですが。インクルーシブを意識して、感染症がおさまっても、少しずつでもオンラインを続けていただきたいです。」
佐久間:新しいニーズを取り込みたいですね。

チャットコメント:「保全とか調査の実働はめっちゃ楽しいし、世界の解像度が爆上がりするので2度美味しい感があります。継続的に関わると変化も感じられるし、現場の専門家の話とかも楽しいし。永幡さんの発表で交流ができなくなったとありましたが、そこはなんとかしたいですね。」
永幡:社会的にどうしようもないところですね。

○来年の抱負

秀瀬:まずオンラインの勉強。そしてリアルとつなげること。
和田:フェスを再開できるか。限定的でも。
常俊:リアルはなくてはならない。リアルの部分を発信するためにリモートに習熟したい。
永幡:人間関係をリモートでそぎ落とされないように。
いわた:出展者どうしの交流は必要と考える。懇親会をできないのが課題。うまいやり方があれば。
田中:皆さんのリアルでの活動に支えられているので、我々の知見や経験を横展開できれば。
佐久間:団体はリアル・バーチャルで今できることをやっているところ。それを横つなぎしたい。異分野コラボなんかもやってみたい。ピンチをチャンスに、アンテナを張って、次のステップに。

参加者アンケートから(要約)