アロッティトリバネアゲハ
(ブーゲンビルトリバネアゲハ, Ornithoptera allottei
ソロモン諸島のブーゲンビル島で採集されたオス1頭の標本に基づいて、新種として記載された種類で、現存する標本が数個体しかない稀少種です。独立の種類とする説もありましたが、ビクトリアトリバネアゲハとアオメガネトリバネアゲハの雑種とする説が有力です。
この標本は、アロッティトリバネアゲハの最初の発見地であるブーゲンビル島に産するレギスビクトリアトリバネアゲハ(O. victoriae regis)と同地のウルビニアヌスメガネアゲハ(アオメガネトリバネアゲハ、デュルフィーユトリバネアゲハ、O. priamus urvillianus)の雑種個体で、野外の蛹から羽化した完全品です。

大阪工大名誉教授の岡村宏一氏収集のチョウ・蛾(ベニモンマダラ類)・甲虫(クワガタムシ・カブトムシ・オサムシ類)標本。希少種を多く含む。